JPH09228933A - スタータ - Google Patents

スタータ

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Publication number
JPH09228933A
JPH09228933A JP3471296A JP3471296A JPH09228933A JP H09228933 A JPH09228933 A JP H09228933A JP 3471296 A JP3471296 A JP 3471296A JP 3471296 A JP3471296 A JP 3471296A JP H09228933 A JPH09228933 A JP H09228933A
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JP
Japan
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starter
housing
engine
flywheel
joint portion
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Application number
JP3471296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kaneda
寛 金田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
    • F02N15/006Assembling or mounting of starting devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータに強度部材としての機能をも付与
し、ステーに代わってエンジンとフライホイールハウジ
ングとの接合強度を分担させることによってステーの数
を減らし、もって重量軽減を可能にすること。 【解決手段】 フライホイールハウジングが固定されて
いるエンジンを、そのフライホイールを回転駆動するこ
とにより始動するエンジンスタータである。本スタータ
は、その先端部分を形成しているハウジング1が、フラ
イホイールハウジングCに接合する第1接合部11とエ
ンジンEに接合する第2接合部12とを有し、フライホ
イールハウジングCとエンジンEとを互いに固定するこ
とを特徴とする。それゆえ、フライホイールハウジング
CとエンジンEとを互いに固定するステーSを少なくと
も一つ省略することができ、その分、重量を軽減するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のスタータは、フライ
ホイールハウジングと接合しているエンジンを始動する
電動スタータの技術分野に属する。あるいは、エンジン
とフライホイールハウジングとの接合技術の技術分野に
属する。本発明のスタータは主として自動車を対象と
し、AT/MTに関わりなく適用することができるが、
さらに船舶や汎用機その他に適用するとも可能である。
【0002】
【従来の技術】従来のスタータは、通常、フライホイー
ルハウジングに接合している機能部材で、構造部材とし
ての作用を持たなかった。構造部材としては、ステーと
呼ばれる三角補強材がエンジンとフライホイールハウジ
ングとを接合していた。ここで、スタータとエンジンを
接合している事例としては、エンジンから支柱部材を延
ばしてスタータの後端部(突出部)を支持する構造があ
った。しかし、この事例はスタータ後端の振動を抑制す
ることが目的であるので、スタータをもってエンジンと
フライホイールハウジングとを固定接合する強度部材と
しての作用はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来技
術ではスタータはエンジンとフライホイールハウジング
との接合強度に貢献せず、エンジンとフライホイールハ
ウジングとの接合の強度・剛性の補強は専らステーによ
っていた。しかしながら、ステーは純粋な強度部材であ
り、エンジンとフライホイールハウジングとの接合の強
度および剛性さえ確保されれば、無用の重量物である。
【0004】そこで本発明は、スタータに強度部材とし
ての機能をも付与し、ステーに代わってエンジンとフラ
イホイールハウジングとの接合強度を分担させることに
よってステーの数を減らし、もって重量軽減を可能にす
ることを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、フライホイールハウジングに
接合しているスタータのハウジングを直接エンジン(例
えばシリンダブロック)にも接合することにより、ステ
ーに代わる接合固定部材をスタータのハウジングに兼ね
させることを発明者らは発案し、以下の手段を発明し
た。
【0006】(第1手段)本発明の第1手段は、請求項
1記載のスタータである。ここで、フライホイールは、
AT車の場合などには、スタータのピニオンと噛み合う
リングギヤが形成されているトルクコンバータの回転部
材を指すものとする。また、フライホイールハウジング
は、リングギヤが形成されている回転部材を覆って保護
する構造部材を指すものとする。
【0007】本手段では、スタータの先端部分を形成し
ている機枠であるハウジングが、第1接合部をもってフ
ライホイールハウジングに接合し、第2接合部をもって
エンジンに接合している。すなわち、スタータのハウジ
ングによってフライホイールハウジングとエンジンとは
互いに固定される。したがって、本手段によれば、ステ
ーに代えてスタータのハウジングをエンジンとフライホ
イールハウジングとの接合固定部材として使用すること
ができる。その結果、スタータのハウジングによって代
替されるステーの分だけ、全体の重量を減らすことがで
きるという効果がある。また、ステーの取り付け工数の
低減や、ステーの代替にともなう部品点数の減少などに
よるコスト低減の効果もある。
【0008】また、本手段では、フライホイールハウジ
ングを介さず直接スタータとエンジンとの接合が行われ
るので、ピニオンギヤとフライホイールのリングギヤと
の距離精度が向上し、噛み合い精度も向上するという効
果がある。あわせて、フライホイールハウジングとスタ
ータと位置を精度良く合わせるための嵌合部が従来では
必要とされていたが、同嵌合部は不要になるか、または
同嵌合部の寸法精度の要求が緩和されるかするので、加
工コストの節減にもなる。
【0009】(第2手段)本発明の第2手段は、請求項
2記載のスタータである。本手段では、第1接合部およ
び第2接合部のうち少なくとも一方には、嵌合溝および
嵌合突条のうちいずれかが形成されている。もちろん、
接合するフライホイールハウジングまたはエンジンに
も、対応する嵌合突条および嵌合溝が形成されているの
で、スタータのハウジングは、嵌合溝または嵌合突条を
もってフライホイールハウジングまたはエンジンに接合
する。それゆえ、平面同士を当接させてボルト等によっ
て結合するのみの通常の結合手段よりも、より広い面積
をもって接合がなされるので、より強固な接合強度が得
られる。また、スタータをエンジンおよびフライホイー
ルハウジングに取り付ける際に、フライホイールハウジ
ングまたはエンジンの嵌合溝または嵌合突条に沿ってス
ライドして嵌め合わせるので、取り付け作業がスムーズ
に運ばれる。
【0010】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、より強固な接合強度が得られるとい
う効果がある。あわせて、ボルトの数も減って取り付け
作業の工数が減り、コストダウンにも寄与するという効
果もある。 (第3手段)本発明の第3手段は、請求項3記載のスタ
ータである。
【0011】本手段では、補強リブがハウジングの第1
接合部と第2接合部とを一体に連結しているので、両接
合部の位置関係や角度関係に関する剛性強度が高まる。
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加
えて、フライホイールハウジングとエンジンとの接合の
強度剛性が、いっそう高まるという効果がある。
【0012】(第4手段)本発明の第4手段は、請求項
4記載のスタータである。本手段では、ハウジングの一
部として形成されている支持部が、スタータモータの下
面に沿ってその軸長方向に伸びている。それゆえ、スタ
ータモータを支持部の上に乗せて安定させ、軸長方向に
スライドさせることができる。例えば、ブラシや軸受け
の交換等の際に、ハウジングがエンジンおよびフライホ
イールハウジングに接合したままの状態で、モータ部を
ハウジングから分離して再度組付ける場合に、作業員が
スタータモータを支持する必要がない。
【0013】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、スタータモータの取り付け取り外し
作業が極めて容易であり、スタータの整備性が向上する
という効果がある。
【0014】
〔実施例1〕
(実施例1の構成)本発明の実施例1としてのスタータ
は、図1に示すように、ハウジング1でフライホイール
ハウジングCとエンジンEとの双方に接合している。
【0015】エンジンEの出力軸Aの一端にはフライホ
イールFが固定されており、フライホイールハウジング
Cは、出力軸Aに固定されているフライホイールF(M
T車の場合で、AT車の場合にはトルクコンバータ)を
格納している。本実施例のスタータは、通常のスタータ
と同様に、フライホイールFを回転駆動することにより
エンジンEを始動する。
【0016】本実施例のスタータは、先端部分(ピニオ
ンギヤ2側を先端とする)を形成しているハウジング1
と、ハウジング1に軸支されているピニオンギヤ2と、
ピニオンギヤ2を回転駆動するスタータモータ3とを備
えている。ピニオンギヤ2は、スタータモータ3に駆動
されるとフライホイールハウジングC内に突出し、フラ
イホイールFの外周に形成されているリングギヤ(図示
せず)と噛み合って、エンジンEを回転させ始動せしめ
る。
【0017】ハウジング1は、鋳造アルミニウム合金か
らなる一体部材で、フライホイールハウジングCにボル
トBで接合する第1接合部11と、エンジンEに同じく
ボルトBで接合する第2接合部12と、モータ3の前端
部を保持しているモータ保持部14とから構成されてい
る。すなわち、ハウジング1の先端部分には、フライホ
イールハウジングCに接合する略フランジ状の第1接合
部11が形成されており、ハウジング1のエンジンEの
側壁に沿う側には、エンジンEに接合する略プレート状
の第2接合部12が形成されている。第1接合部11と
第2接合部12とは、アングル部13で互いに直角の交
角を形成して連続しており、第1接合部11および第2
接合部12は(モータ保持部14も含め)、高強度高剛
性の一体部材としてハウジング1を形成している。
【0018】以上のように構成されているハウジング1
のうち、第1接合部11はフライホイールハウジングC
に2本の押さえボルトBで強固に接合固定されており、
第2接合部12はエンジンEに4本の押さえボルトBで
強固に接合固定されている。したがって、フライホイー
ルハウジングCとエンジンEとは、ハウジング1を介し
て互いに強固に固定されている。
【0019】より詳しく説明すると、図2(a)〜
(b)に示すように、第1接合部11は、フライホイー
ルハウジングCに2本の押さえボルトB(図示せず)で
接合しており、第2接合部12は、エンジンEに同じく
4本の押さえボルトB(図示せず)で接合している。第
1接合部11には二つ、第2接合部12には四つのボル
ト孔10が形成されており、フライホイールハウジング
CおよびエンジンEの各ボルトに対応する部分には、そ
れぞれ雌ねじ孔が形成されている。
【0020】第1接合部11およびフライホイールハウ
ジングCは、平面に形成されている端面11aおよび端
面C1とを互いに接して接合している。ここで、端面1
1aにはピニオンギヤ2の周囲に凸部11bが形成され
て、フライホイールハウジングCの開口部に嵌合してい
る。凸部11bの先端部の周囲にはテーパー面が形成さ
れているので、本実施例のスタータを組付ける際、位置
合わせは容易である。第2接合部12およびエンジンE
は、平面に形成されている側面12aおよび側面E1と
を互いに接して接合されている。
【0021】(実施例1の作用効果1)以上のように構
成されている本実施例のスタータでは、ハウジング1の
第1接合部11がフライホイールハウジングCに接合固
定され、第2接合部12はエンジンEに接合固定されて
いる。ハウジング1は強度剛性に優れた一体部材である
から、ハウジング1によってフライホイールハウジング
CとエンジンEとは互いに強固に固定される。
【0022】したがって、本実施例のスタータによれ
ば、ステーS(図1参照)に代えてハウジング1をエン
ジンEとフライホイールハウジングCとの接合固定部材
として使用することができる。その結果、ステーSが少
なくとも一つ不要になり、そのの分、全体の重量を減ら
すことができるという効果がある。また、ステーSの取
り付け工数の低減や、ステーSの代替にともなう部品点
数の減少などによるコスト低減の効果もある。
【0023】(実施例1の作用効果2)また、ピニオン
ギヤとフライホイールのリングギヤとの噛み合い精度も
向上するという効果がある。すなわち、一般にピニオン
ギヤをフライホイールのリングギヤに噛み合わせてエン
ジンを回転駆動するスタータは、リングギヤとピニオン
ギヤとの軸間距離が精度良く保たれていなければならな
い。それゆえ、従来からのスタータにおいても、フライ
ホイールハウジングとスタータハウジングとの嵌合部に
は、それぞれ嵌合穴と嵌合凸部11b(図2(a)参
照)とが形成されている。従来のスタータでは、両者の
嵌合により、フライホイールハウジングを介して間接的
にエンジンとスタータとの位置合わせが行われている。
【0024】しかしながら、本実施例のスタータでは、
スタータのハウジング(ピニオンを軸支)とエンジン
(駆動軸を介してフライホイールを軸支)とが、直接接
合されている。したがって、従来のようにフライホイー
ルハウジングを介する間接的な位置合わせよりも精度良
くピニオンギヤとリングギヤとの位置合わせができ、噛
み合い精度が向上するという効果がある。
【0025】さらに、同じ理由で前述の嵌合穴と嵌合凸
部11b(図2(a)参照)とを形成する必要は必ずし
もなくなり、これらの精度の高い嵌合部の形成が不要に
なるので、加工コストの低減にもなるという効果があ
る。 (実施例1の変形態様)本変形態様は、前述の本実施例
とはハウジング1の形状が異なる。すなわち、図3
(a)〜(b)に示すように、ハウジング1’が、第1
接合部11と第2接合部12とを一体に連結している一
対の補強リブ15を有する変形態様が可能である。
【0026】補強リブ15は、第1接合部11と第2接
合部12との間の三角形状の空間に張られた補強部であ
り、モータ保持部14の中空部分を上下に避けて形成さ
れている。モータ保持部14の中空部分を避けて形成さ
れているのは、過大な荷重が補強リブ15にかかった場
合にも、中空部分が変形してスタータの機能を喪失する
ことをないようにする為である。また、補強リブ15
は、モータ保持部14の上下の肉部分に重複して形成さ
れているが、これはモータ保持部14の上下の肉部分を
補強リブ15の一部として利用することにより軽量化を
図るためである。本変形態様では、その他の部分、例え
ばピニオンギヤ2や、スタータモータ3などは、実施例
1と同一である。
【0027】以上のように構成されている本変形態様の
スタータでは、補強リブ15が第1接合部11と第2接
合部12とを一体に連結してハウジング1を補強してい
るので、ハウジング1の剛性強度が高まる。したがっ
て、本変形態様のスタータによれば、前述の実施例1の
効果に加えて、フライホイールハウジングCとエンジン
Eとの接合強度および剛性が、いっそう高まるという効
果がある。
【0028】なお、さらに剛性強度が要求される場合に
は、ハウジング1’を鋳鋼で形成すると良い。 〔実施例2〕 (実施例2の構成)本発明の実施例2としてのスタータ
は、図4(a)〜(c)に示すように、ハウジング1”
の構成が前述の実施例1とは異なっている。すなわち、
ハウジング1”は、アルミニウム合金の一体部材であ
り、第1接合部11、第2接合部12およびモータ保持
部14を有する点では実施例1と同じであるが、支持部
16を有する点が異なっている。
【0029】支持部16は、ハウジング1”の一部とし
て一体に形成されており、スタータモータ3の下面(運
用状態または整備状態での重力方向の面)に沿って、モ
ータ3の軸長方向に延在している。支持部16はさら
に、ガイド部16aとウエブ16bと連続部16cとか
ら構成されている。ガイド部16aは、モータ3の外周
面に沿う凹面で上面が形成されている一次曲面状の板部
材であり、同凹面はモータ保持部16の内周面から連続
的に形成されている。それゆえ、整備の際、スタータモ
ータ3をハウジング1”に取り付けたり、ハウジング
1”から取り外したりするとき、スタータモータ3を支
持部16のガイド部16aの上面に乗せて軸長方向にス
ライドさせて作業することができる。
【0030】ここで、スタータモータ3は、2本の首長
の押さえボルトB’で後端面から押さえられ、ハウジン
グ1”のモータ保持部14に固定されている。したがっ
て、スタータモータ3とハウジング1”との着脱は、モ
ータ3を軸長方向に前進または後退させる動作が伴う。
ウエブ16bと連続部16cとは、いずれもガイド部1
6aを補強する補強部材である。ウエブ16bは、ガイ
ド部16aの下面から突出し、ガイド部16aの全長に
わたって軸長方向に延在しているいるヒレ状の部材であ
る。ウエブ16bには、モータ3の重量や運用時の振動
荷重および整備時にかかる荷重に対してもモータ3をガ
イド部16aで支持できるように、ガイド部16aの強
度および剛性を強化する作用がある。一方、連続部16
cは、ガイド部16aの第2接合部12に近い側縁部を
延長して第2接合部12に接合して、ガイド部16aと
第2接合部12とを連続させる部材である。連続部16
cには、ガイド部16aの横方向の強度および剛性を強
化する作用がある。
【0031】(実施例2の作用効果)本実施例のスター
タでは、前述のように、ハウジング1”の一部として形
成されている支持部16が、スタータモータ3の下面に
沿ってその軸長方向に伸びている。それゆえ、スタータ
モータ3を支持部16の上に乗せて安定させ、軸長方向
にスライドさせることができるので、ハウジング1”に
対してスタータモータ3を取り付けたり取り外したりす
る場合に、作業員がスタータモータ3を支持する必要が
ない。また、取り付け時に作業員が位置合わせに苦労す
ることもなく、視認が難しい部位での盲作業も容易であ
る。
【0032】したがって本実施例のスタータによれば、
前述の実施例1の効果に加えて、スタータモータ3の取
り付け取り外し作業が極めて容易になり、整備性が向上
するという効果がある。また、大きな変位がないように
スタータモータ3の胴部を支持部16が支持しているの
で、運用中にかかる大きな振動や衝撃に対しても、モー
タ3の自由端部の振動は抑制され、モータ3の保護にな
るという効果もある。
【0033】(実施例2の変形態様)本実施例では、モ
ータ3のみをハウジング1”から引き抜く構成としてい
るが、モータだけではなく減速ギヤ、クラッチ、ピニオ
ンギヤ、マグネットスイッチ等を含んだスタータ本体を
ハウジング1”から着脱する構成とする変形態様も可能
である。本変形態様によれば、ハウジング1”をフライ
ホイールハウジングCおよびエンジンEに接合したま
ま、スタータ本体を外して整備することが可能になり、
整備性がよりいっそう向上するという効果がある。
【0034】また、本実施例についても、実施例1の変
形態様と同様に、補強リブ15を有する変形態様や、鋳
鋼でハウジング1を形成する変形態様が可能である。 〔実施例3〕 (実施例3の構成)本発明の実施例3としてのスタータ
は、図5(a)〜(b)に示すように、ハウジング1A
の第2接合部12’が実施例1と異なっている。すなわ
ち、第2接合部12’のエンジンE’と接合する面12
aには、軸長方向に延在する嵌合突条121が二本、平
行に形成されている。嵌合突条121の断面形状は、根
元部の幅が狭く先端部の幅が広い逆台形をしている。
【0035】一方、ハウジング1Aが接合するエンジン
E’の側壁には、上記嵌合突条121に対応する同数の
嵌合溝が形成されており、この嵌合溝に嵌合突条121
が嵌合して、第2接合部12’とエンジンE’の側壁と
が互いに接合する。本実施例のスタータをエンジンE’
およびフライホイールハウジングCに取り付ける際に
は、先ず第2接合部12’の接合をしたのちに、第1接
合部11の接合を行う。すなわち、先ず、第2接合部1
2’の二本の嵌合突条121の先端をエンジンE’の側
壁の嵌合溝の後端に嵌合させ、同嵌合溝に沿って嵌合突
条121を挿入する(図中矢印方向)。次に、第1接合
部11の先端面11aをフライホイールハウジングCの
開口部周辺に当接させ、第1接合部11の二つのボルト
孔10から挿入した二本の押さえボルト(図略)を締め
て、第1接合部11をフライホイールハウジングCに固
定する。
【0036】なお、第2接合部12の後端部には図示し
ないストッパ部材があって、エンジンE’をフライホイ
ールハウジングCに対して押圧している。また、嵌合突
条121の先端と上記嵌合溝の開口端には、適当なテー
パー面が形成されていたり面取りが施されたりしてお
り、両者の嵌合挿入は容易である。 (実施例3の作用効果)本実施例のスタータでは、ハウ
ジング1Aは、第2接合部12’に形成されている嵌合
突条121をもってエンジンE’に接合する。それゆ
え、第2接合部12’では、ボルト等による接合よりも
広い面積をもって接合がなされるので、より強固な接合
強度が得られる。
【0037】したがって、本実施例のスタータによれ
ば、前述の実施例1の効果に加えて、エンジンE’に対
しより強固な接合強度が得られるという効果がある。あ
わせて、ボルトの数も6本から2本に減って取り付け作
業の工数が減り、コストダウンにも寄与するという効果
もある。また、本実施例のスタータをエンジンE’およ
びフライホイールハウジングCに取り付ける際に、エン
ジンE’の嵌合溝に沿ってスライドして嵌め合わせるの
で、取り付け作業がスムーズに運ばれるという効果もあ
る。
【0038】(実施例3の変形態様1)本発明の実施例
3としてのスタータには、図6(a)〜(b)に示す構
成の変形態様が可能である。すなわち、本変形態様(変
形態様1)のスタータでは、ハウジング1Bの第1接合
部11の前端面に嵌合突条111が二本、水平方向に延
在している。嵌合突条111は中間部に切り欠きがあっ
て、二つに分かれている。それゆえ、ハウジング1Bを
組付ける際、ピニオンギヤ2およびピニオン軸21をフ
ライホイールハウジングC’の開口部に挿入したのち、
嵌合突条111をフライホイールハウジングC’の端面
に形成されている嵌合溝にスライドして挿入することが
できる。
【0039】嵌合突条111がフライホイールハウジン
グC’の嵌合溝に挿入されたのち、第2接合部12の四
つのボルト孔10にそれぞれ押さえボルト(図略)が挿
入されてフライホイールハウジングC’と締結される。
こうして、ハウジング1BはエンジンEにも接合固定さ
れる。本変形態様のスタータによれば、ハウジング1B
とフライホイールハウジングC’との接合がより強固に
なる。また、その他の点についても前述の実施例3とほ
ぼ同様の効果も得られる。
【0040】(実施例3の変形態様2)本発明の実施例
3としてのスタータには、図7に示す構成の変形態様が
可能である。すなわち、本変形態様(変形態様2)のス
タータでは、ハウジング1Cの第1接合部11”の前端
面11aと第2接合部12”の側面12aとに、それぞ
れ嵌合突条112,122が二本づつ、垂直方向に延在
している。嵌合突条112,122は中間部に切り欠き
があって、それぞれ上下に分かれている。それゆえ、ハ
ウジング1Cを組付ける際、ピニオンギヤ2およびピニ
オン軸21をフライホイールハウジングC”の開口部に
挿入したのち、嵌合突条112,122をそれぞれフラ
イホイールハウジングC’の端面およびエンジンE”の
側面に形成されている嵌合溝に、スライドして挿入する
ことができる。
【0041】嵌合突条112,122がフライホイール
ハウジングC”およびエンジンE”の嵌合溝に挿入され
たのち、第2接合部12”に貫通しているピン孔10’
にボルト状のピン(図略)が挿入される。すると、もは
やハウジング1Cは上下方向(挿入方向)にも移動する
ことがなく、フライホイールハウジングC”とエンジン
E”とを強固に接合固定する。
【0042】本変形態様のスタータによっても、前述の
実施例3およびその変形態様1とほぼ同様の効果が得ら
れるうえに、よりいっそう強固にフライホイールハウジ
ングC”とエンジンE”とを相互に接合固定することが
できる。 (実施例3のその他の変形態様)前述の実施例3および
その変形態様1,2に対し、嵌合突条111,112,
111,122の代わりに嵌合溝が形成されている接合
部11’,11”,12’,12”をもつハウジングを
有する変形態様も可能である。
【0043】また、本実施例についても、実施例1の変
形態様と同様に補強リブ15を有する変形態様や鋳鋼で
ハウジング1を形成する変形態様が可能である。実施例
2と同様に、支持部16をもつ変形態様もまた可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としてのスタータの概形および配置
を示す平面図
【図2】 実施例1としてのスタータの構成を示す組図
(a)平面図 (b)側面図
【図3】 実施例1の変形態様のスタータの構成を示す
組図(a)平面図 (b)側面図
【図4】 実施例2としてのスタータの構成を示す組図
(a)平面図 (b)側面図 (c)背面図
【図5】 実施例3としてのスタータの構成を示す組図
(a)平面図 (b)正面図
【図6】 実施例3の変形態様1のスタータの構成を示
す組図(a)平面図 (b)側面図
【図7】 実施例3の変形態様2のスタータの構成を示
す平面図
【符号の説明】
1:ハウジング 10:ボルト孔(貫通孔) 1
0’:ピン孔(貫通孔) 11:第1接合部 11a:第1接合面 11b:
凸部 12:第2接合部 12a:第2接合面 111,112,121,122:嵌合突条 13:アングル部 14:モータ保持部 15:補
強リブ 16:支持部 16a:ガイド部 16b:ウエブ
16c:連続部 2:ピニオンギヤ 21:ピニオン軸 3:スタータモータ(またはスタータ本体部分) A:エンジン出力軸 B,B’:ボルト C:フライ
ホイールハウジング E:エンジン F:フライホイール S:ステー
INS:挿入方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに接合しているフライホイールハ
    ウジングに格納されており同エンジンの出力軸に固定さ
    れているフライホイールを回転駆動することにより、同
    エンジンを始動するスタータであって、 前記スタータの機枠を構成しているハウジングは、 前記フライホイールハウジングに接合する第1接合部
    と、 前記エンジンに接合する第2接合部とを有し、 同フライホイールハウジングと同エンジンとを互いに固
    定することを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】前記第1接合部および前記第2接合部のう
    ち少なくとも一方には、嵌合溝および嵌合突条のうちい
    ずれかが形成されている請求項1記載のスタータ。
  3. 【請求項3】前記ハウジングは、前記第1接合部と前記
    第2接合部とを一体に連結している補強リブを有する請
    求項1記載のスタータ。
  4. 【請求項4】前記ハウジングは、前記スタータモータの
    下面に沿ってこのモータの軸長方向に形成されている支
    持部を有する請求項1記載のスタータ。
JP3471296A 1996-02-22 1996-02-22 スタータ Pending JPH09228933A (ja)

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