JPH09228860A - 過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法 - Google Patents

過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法

Info

Publication number
JPH09228860A
JPH09228860A JP8058582A JP5858296A JPH09228860A JP H09228860 A JPH09228860 A JP H09228860A JP 8058582 A JP8058582 A JP 8058582A JP 5858296 A JP5858296 A JP 5858296A JP H09228860 A JPH09228860 A JP H09228860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
rotation speed
water temperature
maximum allowable
supercharger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8058582A
Other languages
English (en)
Inventor
Godo Ozawa
吾道 小沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP8058582A priority Critical patent/JPH09228860A/ja
Publication of JPH09228860A publication Critical patent/JPH09228860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過給機付きエンジンで、低温環境下で始動時
に発生する、給油遅れによる過給機の軸受焼付事故、始
動直後に発生する未着火気筒によるアイドル回転の不安
定性、強い刺激臭を伴う白煙の消失時間が長い、暖気が
遅い等の問題点を改善する。 【解決手段】 過給機付きエンジンと、エンジンの回転
速度を規制するアクセルペダルに連動するガバナレバー
と、エンジンの水温を測定する水温センサと、エンジン
の油圧を測定する油圧センサを有するエンジン始動時の
回転速度の制御装置において、ガバナレバーの位置を規
制し、水温に応じた許容最高回転速度を規制する制限手
段と、制限手段への動作信号を出力する動作手段と、水
温センサ及び油圧センサの信号を受け、油圧が所定値以
下の時に、水温に応じたエンジンの許容最高回転速度を
規制するため動作信号が作動する指令を出力する制御手
段とからなる過給機付きエンジンの始動時の回転速度の
制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過給機付きエンジ
ンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法に係
わり、特には、ディーゼルエンジンの水温に応じた始動
時の許容最高回転速度の制御装置及びその制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベルなどの建設機械用エ
ンジンでは、始動時にアクセルレバーをハイアイドル位
置にしてエンジンを始動しているので、オイルがエンジ
ンの潤滑系オイル回路に完全に廻らないうちに、エンジ
ンは高速回転になっている。そのために潤滑が不充分と
なり焼付事故が生ずる恐れがある。その問題点の解決と
して、エンジン始動時の焼付防止装置が特開平6−21
2935号公報で知られており、図4、図5に基づき説
明する。先ず、図4において、焼付防止装置50の構成
を説明する。焼付防止装置50を装備している建設機械
では、アクセルレバー51の操作信号はコントローラ5
2及び制御モータ53を介してエンジン54のガバナ5
5に出力されている。エンジン54が始動してからその
オイルが潤滑系オイル回路に廻るまで、アクセルレバー
51の位置(ハイアイドル位置、ローアイドル位置など
の操作位置)にかかわらず、エンジン54の回転をロー
アイドル回転に制御する手段が付設されている。オイル
回路には、エンジン54の回転、非回転を検出する手段
として、例えばオイルポンプ56の圧力を検出する圧力
スイッチ57を設けている。又、エンジン54が始動し
てからそのオイルが潤滑系オイル回路に廻るまで、エン
ジンがローアイドル回転を行っていることを、表示器5
8に表示するようにしている。
【0003】次に、作動を説明する。先ず、アクセルレ
バー51はローアイドル位置にされ、エンジン54が始
動する。ポテンショメータ60からのアクセルレバーロ
ーアイドル位置操作信号は、コントローラ52へ入力さ
れる。コントローラ52では上記アクセルレバーローア
イドル位置操作信号に基づいて、制御モータ53に対し
てエンジンローアイドル回転指令信号を出力する。制御
モータ53が回転作動してガバナ55を調整するので、
エンジン54はローアイドル回転を持続する。それと同
時にコントローラ52より表示器58に対してローアイ
ドル回転表示指令信号が出力されるので、表示器58は
エンジン54がローアイドル回転を行っていることを表
示する。上記ローアイドル回転時にはエンジン54の回
転が低速であるので、エンジン54の潤滑所要各部の潤
滑は充分であり、焼付事故の発生はない。
【0004】次に、アクセルレバー51をハイアイドル
位置にして、エンジン54を始動させた場合について説
明する。図5はアクセルレバー51をハイアイドル位置
にしてエンジン54を始動させた場合を示す図表であ
る。図5において、ハイはハイアイドル位置、ローはロ
ーアイドル位置をそれぞれ省略した語句である。又、時
間t1は予めコントローラ52のタイマ機能63に設定
された時間であり、オイルポンプ56のポンプ圧力が発
生してオイルがエンジン54の潤滑系オイル回路に廻る
までの時間である。又、時間t0はエンジンの始動時点
より、上記時間t1の終了時点までの経過時間範囲を示
す。図4に示すようにアクセルレバー51をハイアイド
ル位置にしてエンジン54を始動すると、その時点では
所定のポンプ圧力に上昇しない。圧力スイッチ57から
の上記圧力信号と、ポテンショメータ60からのアクセ
ルレバーハイアイドル位置操作信号に基づきコントロー
ラ52が判断し、たとえハイアイドル位置に操作されて
も、制御モータ53がローアイドル回転位置(図示しな
い)に作動するので、ガバナ55が自動的に調整され、
エンジン54はローアイドル回転を行う。そしてオイル
ポンプ56のポンプ圧力が所定の圧力に上昇すると、圧
力スイッチ57を介して上昇圧力信号がコントローラ5
2へ入力される。コントローラ52では入力された時点
よりタイマが作動し、時間t1だけ遅延して制御モータ
53にハイアイドル回転指令信号を出力する。制御モー
タ53がハイアイドル回転位置に作動するので、ガバナ
55が自動的に調整され、エンジン54はハイアイドル
回転を行う。すなわち、エンジン54を始動させた時点
から、オイルがエンジン55の潤滑系オイル回路に完全
に廻るまでの時間t0の経過時間範囲においては、たと
えば、アクセルレバー51をハイアイドル位置に操作し
ても、コントローラ52の判断処理によりエンジン54
がローアイドル回転をおこなう。したがって、焼付防止
装置50では、エンジン始動時の焼付事故発生を防止す
ることができることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような、従来の技術の特開平6−212935号公報の
エンジン始動時の焼付防止装置の事例には次のような問
題点がある。寒冷地のような低温環境下では、アクセル
レバーの位置にかかわらずエンジンをローアイドル回転
に保持することで、エンジンの全気筒が着火しないこと
が多く(例えば、4気筒のエンジンで、1気筒が着火し
ない。)、回転が不安定となることが多い。そこで、オ
ペレータはアクセルレバーの位置を増速回転方向に作動
し、エンジン回転を整え安定させたいが、焼付防止装置
50が作動しているため、ローアイドル回転に保持のま
まで反応しない。この不安定なローアイドル回転を保持
することでエンジンがストップしてしまう場合もある。
又、低温始動時には白煙が排出される。この白煙は未燃
の燃料が低温下で凝縮し、水蒸気などと一緒に排出さ
れ、通常強い刺激臭を伴うので、消失するまでの時間が
短いことが望まれているが、ローアイドル回転を長く保
持するので、白煙の消失時間が長いという問題がある。
さらに、ローアイドル回転を保持のため、油圧上昇が遅
れるとともに、水温上昇も遅くなり、暖気に時間がかか
るなどの問題点がある。また、一方、本方式をとらない
一般のエンジンでは、特に過給機付きエンジンにおい
て、次の問題が発生する。アクセルレバーを中速及至高
速にしてエンジンを始動すると、オイルがエンジンの潤
滑系回路にまわらないうちに、エンジンが高速回転にな
るとともに、過給機も高速回転になる。そのために特
に、過給機の軸受の潤滑が不充分で焼付事故発生の恐れ
があるという問題がある。特に、過給機の軸受はエンジ
ンの潤滑系回路で隔離した位置にあるため、エンジンが
始動後、油圧の立上りが遅く、かつ、高速で回転するた
めに焼付事故発生に繋がり易い。又、事故が発生すると
軸受の破片がエンジンのオイル回路に廻り、修復に際し
ては、多大な工数を要する。又、メーンテナンス上も誤
って、夏用オイルを冬用に使用して、オイルの粘度が高
くなり、油圧の立上りがさらに遅くなり、焼付事故発生
に繋がる場合もある。
【0006】本発明は上記のような従来の問題点に着目
し、低温環境下で始動時に発生する、過給機の軸受焼付
事故、回転の不安定性、白煙の消失時間が長い、暖気が
遅い等の問題点を解決できる過給機付きエンジンの始動
時の回転速度の制御装置及びその制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の過給機付きエンジンの始動時の回転速度の
制御装置及びその制御方法の第1発明では、過給機付き
エンジン(2) の始動時の回転速度の制御方法において、
エンジンの油圧及び水温を測定し、その時の油圧が所定
値以下の時に、水温に応じたエンジンの許容最高回転速
度を求めるとともに、その許容最高回転速度以下にエン
ジンの回転速度を制限することにしている。このような
水温とエンジンの許容最高回転速度との関係を明確にし
た制御方法にすることにより、低温環境下で始動時の過
給機の軸受へ給油する遅れ時間と、過給機の許容回転速
度との関係も制御できるようになり、かつ、始動時のロ
ーアイドル回転を保持する規制が緩和され、アイドル回
転の作動範囲が拡がり、問題点が改善される。
【0008】第2発明では、過給機付きエンジン(2)
と、エンジンの回転速度を規制するアクセメペダル(7)
に連動するガバナレバー(8) と、エンジンの水温を測定
する水温センサ(18)と、エンジンの油圧を測定する油圧
センサ(19)を有するエンジン始動時の回転速度の制御装
置において、始動時にガバナレバー(8) の位置を規制
し、許容最高回転速度を規制する制限手段(3) と、制限
手段(3) への動作信号を出力する動作手段(4) と、水温
センサ(18)及び油圧センサ(19)の信号を受け、油圧が所
定値以下の時に、水温に応じたエンジンの許容最高回転
速度を規制するため動作手段(4) に指令を出力する制御
手段(5) とからなることにしている。このような制御装
置において、前記と同様な改善ができ、かつ、制限手段
を油圧式としているので、建設機械等の苛酷使用条件に
耐える制御装置にできる。又、油圧機器を用いているの
でメーンテナンスの汎用性が高い。
【0009】第3発明では、過給機付きエンジン(2)
と、エンジンの回転速度を規制するアクセメペダル(7)
に連動するガバナレバー(8) と、エンジンの水温を測定
する水温センサ(18)と、エンジンの油圧を測定する油圧
センサ(19)を有するエンジン始動時の回転速度の制御装
置において、アクセルペダル(7) の踏み込み量を測定す
る位置センサ(35)と、水温センサ(18)、油圧センサ(19)
及び位置センサ(35)からの信号を受け、油圧が所定値以
下の時に、水温に応じたエンジンの許容最高回転速度を
求め、かつ、位置センサ(35)からの信号が許容最高回転
速度以下の時にはその回転速度信号を、又、位置センサ
(35)からの信号が許容最高回転速度以上の時には許容最
高回転速度の信号を、動作手段(31)に出力する制御手段
(32)とからなることにしている。このような制御装置に
おいて、第1発明と同様な改善ができ、かつ、制限手段
を電気式としているので、設計レイアウト上の自由度が
大きく、搭載が容易な制御装置にできる。
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、第1実施例を
図1、図3を参照して、詳細に説明する。第1実施例は
制限手段を油圧式にした事例である。図1は本発明の過
給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びそ
の制御方法一実施例の全体構成図を示す。図1におい
て、過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置
1は過給機付きエンジン2と、制御手段3と、動作手段
4と、制御手段5とにより構成されている。過給機付き
エンジン2は過給機6及び回転速度を規制するアクセル
ペダル7と、アクセルペダル7に連動するガバナレバー
8により構成され、アクセルペダル7と、ガバナレバー
8とは、ロッド9、ルーズスプリング10、レバー1
1、ロッド12で接続されている。制御手段3は始動時
にガバナレバー8の位置を規制して、許容最高エンジン
回転速度を規制するための油圧シリンダ13と、ストッ
パー13aにより構成されている。動作手段4は油圧シ
リンダ13へオイルを供給するポンプ14と、電磁弁1
5により構成され、ポンプ14と、電磁弁15とは配管
16で、電磁弁15と、油圧シリンダ13とは配管17
で接続されている。制御手段5はエンジンの水温を測定
する水温センサ18と、エンジンの油圧を測定する油圧
センサ19と、水温センサ18及び、油圧センサ19の
信号を受け、油圧が所定値以下の時に水温に応じたエン
ジンの許容最高回転速度を規制するため動作手段4が作
動する指令を出力するコントローラ20より構成され、
水温センサ18と、コントローラ20とは配線21で、
油圧センサ19と、コントローラ20とは配線22で、
又、電磁弁15と、コントローラ20とは配線23で接
続されている。
【0011】次に、過給機付きエンジン2の始動時の回
転速度の制御方法の作動を説明する。先ず、始動時のエ
ンジンの油圧及び水温を水温センサ18と油圧センサ1
9により測定し、その時の油圧が所定値以下(たとえば
0)のときに、水温に応じたエンジンの許容最高回転速
度を求めることにしている。水温と、エンジンの許容最
高回転速度との関係を図3で説明する。図3は縦軸に水
温°C、及び過給機6の軸受6aへの給油遅れ時間S
と、横軸には許容最高エンジン回転速度rpm 、及び過給
機回転速度rpm との関係を示している。許容最高エンジ
ン回転速度は過給機6の軸受焼付許容限度から設定して
いる。過給機6の軸受焼付許容限度は、水温に対応した
過給機6の軸受6aへの給油遅れ時間と、過給機6の許
容回転速度とで、安全領域と危険領域に区分し、許容限
度を設定している。又、始動時のエンジン回転速度と、
過給機回転速度とは一定の関係があり対応している。こ
のようにして水温と許容最高エンジン回転速度との関係
を各種の実験結果より設定している。すなわち、水温が
低くて、過給機の軸受への給油遅れ時間が大きいとき
は、許容最高エンジン回転速度は低く、又、水温が高く
て、過給機の軸受への給油遅れ時間が小さいときは、過
給機の許容回転速度が高い。たとえば、水温が−20°
Cの時(過給機の軸受への給油遅れ時間は5s)許容最
高エンジン回転速度は2000rpm (過給機回転速度6
0000rpm )になる。このようにして上記、水温と、
エンジンの許容最高回転速度との関係のマップをコント
ローラ20に記憶させ、水温に応じた、エンジンの回転
速度を制限している。
【0012】次に、過給機付きエンジンの始動時の回転
速度の制御装置1の作動を説明する。 先ず、アクセル
ペダル7を踏み込まないローアイドル位置A1でエンジ
ン2を始動する。始動時のエンジン2の油圧及び水温を
測定し、コントローラ20へ入力される。油圧センサ1
9から配線22を通り、水温センサ18から配線21を
通りコントローラ20へ入力される。コントローラ20
で、その時の油圧が所定値以下(たとえば0)のとき
に、水温と、エンジンの許容最高回転速度とのマップと
照合し、許容最高回転速度を求め、エンジン回転速度を
規制する信号を出力する。信号の出力はコントローラ2
0から配線23を通り、電磁弁15へ送られる。電磁弁
15で受けた信号により、ポンプ14からの圧油を所定
量、配管17を経て油圧シリンダ13へ送られる。この
作動により油圧シリンダ13のストッパ13aが許容最
高回転速度の規制値位置B2に作動する。すなわち、ア
クセルペダル7がローアイドル位置A1にあるので、ガ
バナレバー8もローアイドル位置A3にあり、ストッパ
13aの位置のみが中速の規制値位置B2にある。次
に、アクセルペダル7をローアイドル位置A1からFULL
に踏み込んでC1位置にしてもレバー11は、ストッパ
13aの規制値位置B2に当たり、ガバナレバー8はロ
ーアイドル位置A3から中速のB3になり、エンジンの
許容最高回転速度以上にならない。又、過給機6も許容
限度内で安全領域で作動するので軸受焼付事故を防止で
きる。次に、アクセルペダル7をFULLに踏み込んだC1
位置で、エンジン2を始動する。すなわち、アクセルペ
ダル7のFULLに踏み込んだC1位置により、レバー11
はFULLのC2位置、ガバナレバー8もFULLのC3位置に
なる。この状態でエンジン2を始動する。始動により、
前記と同様な作動により油圧シリンダ13のストッパ1
3aが、FULLのC2位置から中速のB2位置(許容最高
回転速度の規制値位置)に作動し、戻される。この作動
で、ガバナレバー8もFULLのC3位置から中速のB3位
置(許容最高回転速度の規制値位置)に戻される。アク
セルペダル7はルーズスプリング10の作動で、C1位
置は変わらない。すなわち、上記の作動で、アクセルペ
ダル7をFULLに踏み込んでもエンジンの回転速度は許容
最高回転速度以上には上がらない。なお、始動時、セル
モータが廻り始めて、初爆、完爆に至るまでの所定時間
がかかるので、この所定時間以内に前記作動の制御が完
了されるので、エンジンが許容最高回転速度以上に作動
することはない。
【0013】次に、第2実施例を図2を参照して説明す
る。第2実施例は、制限手段を電気式にした事例であ
る。なお、第1実施例と同じ部品には同一符号をつけて
説明は以下では省略する。図2に示すように制御装置3
0は過給機付きエンジン2と、動作手段31と、制御手
段32より構成されている。過給機付きエンジン2はエ
ンジンの回転速度を規制するアクセルペダル7と、アク
セルペダル7に連動するガバナレバー8より構成されて
いる。動作手段31は制御モータ33で、制御モータ3
3のレバー33aと、ガバナレバー8とはロッド38で
接続されている。制御手段32はアクセルペダル7の踏
み込み量を測定する位置センサ35と、油圧センサ19
及び、水温センサ18の信号を受け、油圧が所定値以下
の時に水温に応じたエンジンの許容最高回転速度を規制
するため動作手段31が動作する指令を出力するコント
ローラ34より構成されいてる。位置センサ35と、コ
ントローラ34とは、配線36で接続されている。又、
制御モータ33と、コントローラ34とは配線37で接
続されている。
【0014】過給機付きエンジンの始動時の回転速度の
制御装置の作動を説明する。先ず、アクセルペダル7を
踏み込まないローアイドル位置A1でエンジン2を始動
する。始動時のアクセルペダル7の位置、及びエンジン
2の油圧、水温測定し、コントローラ34へ入力され
る。位置センサ35から配線36を通りコントローラ3
4へ、又、油圧センサ19から配線22を通り、水温セ
ンサ18から配線21を通りコントローラ34へ入力さ
れる。コントローラ34では、その時の油圧が所定値以
下(たとえば0)のときに、水温と、エンジンの許容最
高回転速度とのマップと照合し、測定した水温に適合す
る許容最高回転速度を求める。しかし、位置センサ35
からの信号がアクセルペダル7を踏み込まないローアイ
ドル位置A1でいるため許容最高回転速度以下になって
いるので、ローアイドル回転速度の信号を出力する。こ
の信号によりエンジンはローアイドル運転される。次
に、アクセルペダル7をローアイドル位置A1からFULL
に踏み込んでC1位置にする。位置センサ35から配線
36を通りコントローラ34へ入力され信号が、ローア
イドル位置A1からFULLに踏み込んだC1位置の信号に
変化する。コントローラ34では、その時の油圧が所定
値以下(たとえば0)のときに、水温と、エンジンの許
容最高回転速度とのマップと照合し、測定した水温に適
合する許容最高回転速度を求める。しかし、位置センサ
35からの信号がアクセルペダル7をFULLに踏み込んで
いるため許容最高回転速度以上になっているが、コント
ローラ34は前記で求めた許容最高回転速度のエンジン
回転速度を規制する信号を出力する。信号の出力はコン
トローラ34から配線37を通り制御モータ33に送ら
れる。制御モータ33で受けた信号によりレバー33a
が中速の許容最高回転速度の規制値位置B2に作動す
る。レバー33aの規制値位置B2よりロッド38を介
して、ガバナレバー8をエンジンの許容最高回転速度の
規制値位置B3に設定する。すなわち、アクセルペダル
7をFULLに踏み込んだC1位置にしてもコントローラ3
4から許容最高回転速度の規制値以上の信号が送られな
いので、エンジンの許容最高回転速度以上にならない。
又、過給機も許容限度内で安全領域で作動するので軸受
焼付事故を防止できる。次に、アクセルペダル7をFULL
に踏み込んだC1位置で、エンジン2を始動する。前記
と同様な作動でガバナレバー8をエンジンの許容最高回
転速度の規制値位置B3に設定されるので、エンジンの
許容最高回転速度以上にならない。始動時、セルモータ
が廻り始め、初爆、完爆に至るまで所定時間がかかるの
で、この所定時間以内に前記作動の制御が完了されるの
で、エンジンが許容最高回転速度以上に作動することは
ない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
過給機付きエンジンで、始動時の水温に応じてエンジン
の許容最高回転速度を制御する装置及びその制御方法に
したことにより、低温環境下で始動時の過給機の軸受へ
給油する遅れ時間と、過給機の許容回転速度との関係も
制御できるようになり、安全領域で作動することができ
るようになり改善される。又、エンジン焼付き防止のロ
ーアイドル回転を保持する規制が緩和され、アイドル回
転の作動範囲が拡げることができたので、始動直後に発
生する未着火気筒によるアイドル回転の不安定性、強い
刺激臭を伴う白煙の消失時間が長い、暖気が遅い等の問
題点が改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過給機付きエンジンの始動時の回転速
度の制御装置の第一実施例の全体構成図を示す。
【図2】本発明の過給機付きエンジンの始動時の回転速
度の制御装置の第2実施例の全体構成図を示す。
【図3】本発明の水温と、許容最高エンジン回転速度と
の関係を説明する図を示す。
【図4】従来技術のエンジンの始動時の焼付防止装置の
全体構成図を示す。
【図5】従来技術の作動項目を、時間との関係を説明す
る図を示す。
【符号の説明】
1 制御装置 2 過給機付きエンジン 3,5 制御手段 4 動作手段 7 アクセルペダル 8 ガバナレバー 18 水温センサ 19 油圧センサ 20,34 コントローラ 30 制御装置 31 動作手段 32 制御手段 33 制御モータ 35 位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 29/00 F02D 29/00 B 31/00 301 31/00 301C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機付きエンジン(2) の始動時の回転
    速度の制御方法において、 エンジンの油圧及び水温を測定し、その時の油圧が所定
    値以下の時に、 水温に応じたエンジンの許容最高回転速度を求めるとと
    もに、 その許容最高回転速度以下にエンジンの回転速度を制限
    することを特徴とする過給機付きエンジン(2) の始動時
    の回転速度の制御方法。
  2. 【請求項2】 過給機付きエンジン(2) と、エンジンの
    回転速度を規制するアクセルペダル(7) に連動するガバ
    ナレバー(8) と、 エンジンの水温を測定する水温センサ(18)と、 エンジンの油圧を測定する油圧センサ(19)を有するエン
    ジン始動時の回転速度の制御装置において、 始動時にガバナレバー(8) の位置を規制し、許容最高回
    転速度を規制する制限手段(3) と、 制限手段(3) への動作信号を出力する動作手段(4) と、 水温センサ(18)及び油圧センサ(19)の信号を受け、油圧
    が所定値以下の時に、水温に応じたエンジンの許容最高
    回転速度を規制するため動作手段(4) に指令を出力する
    制御手段(5) とからなる過給機付きエンジン(2) の始動
    時の回転速度の制御装置(1) 。
  3. 【請求項3】 過給機付きエンジン(2) と、エンジンの
    回転速度を規制するアクセメペダル(7) に連動するガバ
    ナレバー(8) と、 エンジンの水温を測定する水温センサ(18)と、 エンジンの油圧を測定する油圧センサ(19)を有するエン
    ジン始動時の回転速度の制御装置において、 アクセルペダル(7) の踏み込み量を測定する位置センサ
    (35)と、 水温センサ(18)、油圧センサ(19)及び位置センサ(35)か
    らの信号を受け、 油圧が所定値以下の時に、水温に応じたエンジンの許容
    最高回転速度を求め、かつ、位置センサ(35)からの信号
    が許容最高回転速度以下の時にはその回転速度信号を、 又、位置センサ(35)からの信号が許容最高回転速度以上
    の時には許容最高回転速度の信号を、 動作手段(31)に出力する制御手段(32)とからなる過給機
    付きエンジン(2) の始動時の回転速度の制御装置(30)。
JP8058582A 1996-02-21 1996-02-21 過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法 Pending JPH09228860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8058582A JPH09228860A (ja) 1996-02-21 1996-02-21 過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8058582A JPH09228860A (ja) 1996-02-21 1996-02-21 過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09228860A true JPH09228860A (ja) 1997-09-02

Family

ID=13088466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8058582A Pending JPH09228860A (ja) 1996-02-21 1996-02-21 過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09228860A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102251847A (zh) * 2011-06-14 2011-11-23 三一重机有限公司 一种寒地涡轮增压器保护方法
JP2012097698A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd エンジン保護制御装置
JP2014062546A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Perkins Engines Co Ltd エンジンを始動する装置および方法
KR20150037552A (ko) * 2013-09-30 2015-04-08 에프피티 인더스트리알 에스.피.에이. 엔진 자체의 비효율적인 윤활로 인한 내연기관의 기계적 손상을 방지하기 위한 시스템
JP2017115832A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社Kcm 作業車両

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097698A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd エンジン保護制御装置
CN102251847A (zh) * 2011-06-14 2011-11-23 三一重机有限公司 一种寒地涡轮增压器保护方法
JP2014062546A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Perkins Engines Co Ltd エンジンを始動する装置および方法
KR20150037552A (ko) * 2013-09-30 2015-04-08 에프피티 인더스트리알 에스.피.에이. 엔진 자체의 비효율적인 윤활로 인한 내연기관의 기계적 손상을 방지하기 위한 시스템
JP2015110941A (ja) * 2013-09-30 2015-06-18 エフピーティー インダストリアル エス ピー エー エンジン自体の非効率な潤滑に起因する、内燃機関の機械的損傷を防止するシステム
JP2017115832A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社Kcm 作業車両
WO2017110612A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社Kcm 作業車両
CN107923326A (zh) * 2015-12-25 2018-04-17 株式会社Kcm 作业车辆
EP3396138A4 (en) * 2015-12-25 2019-07-31 KCM Corporation CONSTRUCTION MACHINE
US11274745B2 (en) 2015-12-25 2022-03-15 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Wheel loader

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3317841B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JPH11280514A (ja) 内燃機関の運転方法及び装置
KR940018554A (ko) 엔진의 증발연료제어장치
US20040084014A1 (en) Method and apparatus for limiting engine operation in a programmable range
US6325044B1 (en) Apparatus and method for suppressing diesel engine emissions
JPH0433973B2 (ja)
US4474155A (en) Governing control for internal combustion engine
US6993426B2 (en) Method of engine overspeed protection by inhibiting operator throttle input
JPH09228860A (ja) 過給機付きエンジンの始動時の回転速度の制御装置及びその制御方法
CN1323235C (zh) 引擎的超转速防止控制方法
US6283101B1 (en) Method of controlling exhaust recycling in an internal combustion engine
KR100289457B1 (ko) 무부하 저속으로 진입하는 동안 내연기관을 제어하기 위한 방법
JPH0949446A (ja) 建設機械のエンジン回転数制御装置
US7051715B2 (en) Apparatus and method for suppressing diesel engine emissions
JP3500047B2 (ja) ガスエンジンの制御装置
US3874167A (en) Gas turbine control with fuel shut-off and ignition upon deceleration
JP2705269B2 (ja) ガスタービン機関の燃料制御装置
SE520888C2 (sv) Dieselmotor, samt ett sätt att styra denna
US2780211A (en) Engine fuel delivery control
JP2987269B2 (ja) 車両用制御装置
KR100362114B1 (ko) 장시간 정차시 화재발생 방지방법
KR100293538B1 (ko) 디젤자동차의연료조절장치
JP2701519B2 (ja) ガスタービン機関の失火検出装置
JP2838913B2 (ja) 電子制御式燃料噴射装置
JP2712546B2 (ja) ガスタービン車両の燃料流量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061003