JPH09228854A - 内燃機関の補助ブレーキ装置 - Google Patents

内燃機関の補助ブレーキ装置

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JPH09228854A
JPH09228854A JP3361296A JP3361296A JPH09228854A JP H09228854 A JPH09228854 A JP H09228854A JP 3361296 A JP3361296 A JP 3361296A JP 3361296 A JP3361296 A JP 3361296A JP H09228854 A JPH09228854 A JP H09228854A
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JP
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exhaust
valve
exhaust brake
engine
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JP3361296A
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Ikumaro Kominato
郁麿 小湊
Koji Hayashi
孝次 林
Masaji Kumo
雅二 雲
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中速回転域における制動力を向上し得、且つ
高速回転域でのエンジンの信頼性を確保し得る内燃機関
の補助ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 エキゾーストブレーキバルブ4の上下流
側の排気流路3をバイパス流路23によって連通せし
め、該バイパス流路23を開閉可能なウエストゲートバ
ルブ24を設け、回転センサ25で検出したエンジン回
転数NEと温度センサ26で検出した排気温度TEと圧力
センサ27で検出した排気圧力PB等に基づき、制御装
置6により、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧解放
式リターダ装置8とウエストゲートバルブ24の作動を
制御し、最適な制動力のモードが選択されるよう構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の補助ブ
レーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、バス等の大型の車両に搭載される
ディーゼルエンジン等の内燃機関においては、エキゾー
ストブレーキ装置と圧縮圧解放式リターダ装置の両方を
備えた補助ブレーキ装置が設けられ、より高い制動力が
得られるようにしたものが提案されている。
【0003】図6に示される如く、前記エキゾーストブ
レーキ装置1は、エンジン本体2に接続された排気流路
3途中にエキゾーストブレーキバルブ4を設け、該エキ
ゾーストブレーキバルブ4を閉じて排気ガスの流れを阻
止することにより、エンジン本体2の内部抵抗を増し、
エンジンブレーキの効果を増大させるようにしたもので
あり、補助ブレーキスイッチ5をオンにした際、運転状
況に応じて制御装置6から出力される制御信号7によっ
て作動するようになっている。
【0004】又、前記圧縮圧解放式リターダ装置8は、
ピストンの圧縮上死点近傍で作動してエキゾーストバル
ブを開放せしめ、圧縮空気を逃がすことによりシリンダ
内の圧力を下げ、次の膨張行程において、ピストンを下
降させるためのエネルギを減少させ、エンジンブレーキ
力を高めるようにしたものであり、補助ブレーキスイッ
チ5をオンにした際、運転状況に応じて制御装置6から
出力される制御信号9によって作動するようになってい
る。
【0005】尚、従来より公知の圧縮圧解放式リターダ
装置8の具体的な構造並びに作動の一例を説明すると、
図7に示される如く、制御装置6から出力される制御信
号9によりソレノイドバルブ11が開き、ロッカサポー
トからの油圧がコントロールバルブ12とその内部にあ
るチェックバルブ13を押し上げ、作動用油通路14に
エンジンオイルが供給され、通常はフラットスプリング
15により押し上げられているマスタピストン16が、
エンジンオイルの供給油圧によってフラットスプリング
15の付勢力に打ち勝ち、ロッカアーム17のアジャス
トスクリュボルト18の上面に接触するまで押し下げら
れ、その後、図8に示される如く、マスタピストン16
がロッカアーム17の作動に伴い、アジャストスクリュ
ボルト18の上面により押し上げられ、作動用油通路1
4のエンジンオイルが押し戻され、コントロールバルブ
12内のチェックバルブ13の油通路19側の圧力が油
通路20の圧力より高くなり、チェックバルブ13が回
路を閉塞し、作動用油通路14内に油圧が発生し、更
に、この油圧が上昇してスレーブピストン21を押し下
げ、エキゾーストバルブ10が開放されるようになって
おり、制御装置6からの制御信号9の出力が停止される
と、図9に示される如く、ソレノイドバルブ11が閉
じ、ロッカサポートからのエンジンオイルの供給が遮断
され、コントロールバルブ12がコントロールバルブス
プリング22により押し下げられ、作動用油通路14内
の油圧を下げ、同時にマスタピストン16がフラットス
プリング15に押し上げられ、ロッカアーム17のアジ
ャストスクリュボルト18の上面から離れた状態とな
り、エキゾーストバルブ10を開くための油圧が発生し
なくなるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧解放式リタ
ーダ装置8を併用して制動力を高めるようにした場合、
特に高速回転域において、エキゾーストブレーキバルブ
4を閉じた際、排気流路3内における排気圧力が大幅に
上昇し、該排気圧力によってエキゾーストバルブ10が
瞬間的に開き、シリンダ内へ排気ガスが逆流した後、再
びエキゾーストバルブ10が衝撃的に閉じ、該エキゾー
ストバルブ10に大きな応力が作用すると共に、排気温
度の上昇が著しくなって、前記エキゾーストバルブ10
への熱負荷も大きくなり、エンジンとしての信頼性に影
響を及ぼすため、本来であれば、図10中仮想線で示さ
れる如く、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧解放式
リターダ装置8の併用により大きな制動力が得られると
ころを、わざわざ前記エキゾーストブレーキバルブ4の
排気流路3に対するクリアランスを必要以上に大きくと
ったり、或いはエキゾーストブレーキバルブ4に孔を穿
設する等して、図10中実線で示される如く、エキゾー
ストブレーキ装置1と圧縮圧解放式リターダ装置8の併
用による効きを高速回転域に設定することが行われてお
り、この結果、低中速回転域での制動力が犠牲となって
いた。
【0007】本発明は、斯かる実情に鑑み、中速回転域
における制動力を向上し得、且つ高速回転域でのエンジ
ンの信頼性を確保し得る内燃機関の補助ブレーキ装置を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、ピストン
の圧縮上死点近傍でエキゾーストバルブを開放せしめる
圧縮圧解放式リターダ装置と、排気流路途中に設けられ
たエキゾーストブレーキバルブを開閉せしめるエキゾー
ストブレーキ装置と、前記エキゾーストブレーキバルブ
の上下流側の排気流路を連通せしめ、且つ開閉可能なウ
エストゲートバルブが途中に設けられたバイパス流路
と、前記圧縮圧解放式リターダ装置と前記エキゾースト
ブレーキ装置と前記バイパス通路を制御し、段階的に制
動力を得る制御装置とを備えたことを特徴とする内燃機
関の補助ブレーキ装置にかかるものである。
【0009】又、第二の発明は、ピストンの圧縮上死点
近傍でエキゾーストバルブを開放せしめる圧縮圧解放式
リターダ装置と、排気流路途中に設けられたエキゾース
トブレーキバルブを開閉せしめるエキゾーストブレーキ
装置と、前記エキゾーストブレーキバルブに穿設した排
気通過孔を開閉可能なサブバルブと、前記圧縮圧解放式
リターダ装置と前記エキゾーストブレーキ装置と前記サ
ブバルブを制御し、段階的に制動力を得る制御装置とを
備えたことを特徴とする内燃機関の補助ブレーキ装置に
かかるものである。
【0010】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0011】第一の発明においては、制御装置により、
圧縮圧解放式リターダ装置とエキゾーストブレーキ装置
とバイパス通路が制御されて、段階的に制動力が得られ
る形となり、エキゾーストバルブへの負担が軽減され、
エンジンとしての信頼性が確保される。
【0012】又、第二の発明においては、制御装置によ
り、圧縮圧解放式リターダ装置とエキゾーストブレーキ
装置とサブバルブが制御されて、段階的に制動力が得ら
れる形となり、エキゾーストバルブへの負担が軽減さ
れ、エンジンとしての信頼性が確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0014】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図6〜図10と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしており、エキゾーストブレーキバル
ブ4の上下流側の排気流路3をバイパス流路23によっ
て連通せしめ、該バイパス流路23を開閉可能なウエス
トゲートバルブ24を設ける。
【0015】又、エンジン回転数NE[rpm]を検出
する回転センサ25と、排気温度TE[℃]を検出する
温度センサ26と、排気圧力PB[kgf/cm2]を検
出する圧力センサ27とを設けると共に、フットブレー
キ踏力FB[kgf]を検出するフットブレーキ踏力セ
ンサ28と、アクセルペダルが開放された場合にオンと
なるアクセルスイッチ29と、積載荷重W[ton]を
検出する荷重センサ30と、プロペラシャフト31の回
転を検出することにより車速V[km/h]を検出する
車速センサ32と、トランスミッション33のポジショ
ンPTを検出するギヤポジションセンサ34とを設け
る。
【0016】前記回転センサ25で検出したエンジン回
転数NEと温度センサ26で検出した排気温度TEと圧力
センサ27で検出した排気圧力PBとに加え更に、フッ
トブレーキ踏力センサ28で検出したフットブレーキ踏
力FBと、アクセルスイッチ29のオンオフによるアク
セルペダルの状態と、荷重センサ30で検出した積載荷
重Wと、車速センサ32で検出した車速Vと、ギヤポジ
ションセンサ34で検出したトランスミッション33の
ポジションPTとに基づき、エキゾーストブレーキ装置
1と圧縮圧解放式リターダ装置8とが作動するモード
と、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧解放式リター
ダ装置8とが作動し且つウエストゲートバルブ24が開
放されるモードと、エキゾーストブレーキ装置1のみ
が作動するモードと、エキゾーストブレーキ装置1の
みが作動し且つウエストゲートバルブ24が開放される
モードと、圧縮圧解放式リターダ装置8のみが作動す
るモードとに切り換える制御装置6を設ける。
【0017】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0018】補助ブレーキスイッチ5をオンにすると、
フットブレーキ踏力FBが読み込まれ、該フットブレー
キ踏力FBが50[kgf]より大の場合には、急制動
として制御装置6により即座にモードが選択され、エ
キゾーストブレーキ装置1と圧縮圧解放式リターダ装置
8とが作動する形となる。
【0019】又、前記フットブレーキ踏力FBが50
[kgf]以下の場合には、アクセルスイッチ29のオ
ンオフの確認が行われ、該アクセルスイッチ29がオン
のときには、荷重センサ30で検出される積載荷重Wの
読み込みと、車速センサ32で検出される車速Vの読み
込みが行われ、積載荷重Wが5[ton]以上で且つ車
速Vが5[km/h]以上の場合、回転センサ25で検
出されるエンジン回転数NEの読み込みが行われ、該エ
ンジン回転数NEが1000〜6000[rpm]の範
囲内にある場合には、ギヤポジションセンサ34で検出
されるトランスミッション33のポジションPTの読み
込みが行われ、該トランスミッション33のポジション
Tがニュートラルと1速のいずれでもない場合には、
温度センサ26で検出される排気温度TEの読み込みが
行われ、該排気温度TEが600[℃]より低い場合に
は、圧力センサ27で検出される排気圧力PBの読み込
みが行われ、該排気圧力PBが6[kgf/cm2]より
小さい場合には、制御装置6によりモードが選択さ
れ、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧解放式リター
ダ装置8とが作動する形となる。尚、前記積載荷重Wが
5[ton]より小さいか或いは車速Vが5[km/
h]より小さい場合には、ドライバビリティ向上のた
め、エキゾーストブレーキ装置1や圧縮圧解放式リター
ダ装置8を作動させることなく、補助ブレーキスイッチ
5のオンオフの確認の時点まで制御が戻される。
【0020】一方、前記温度センサ26で検出される排
気温度TEの読み込みが行われ、該排気温度TEが600
[℃]以上の場合、或いは、前記圧力センサ27で検出
される排気圧力PBの読み込みが行われ、該排気圧力PB
が6[kgf/cm2]以上の場合には、エンジン回転
数NEの確認が行われ、該エンジン回転数NEが3000
[rpm]より小さい場合には、制御装置6によりモー
ドが選択され、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧
解放式リターダ装置8とが作動し且つウエストゲートバ
ルブ24が開放される形となり、エンジン本体2からの
排気ガスの一部がバイパス流路23を通って排出され、
排気流路3内における排気圧力の上昇が抑えられ、前述
のモードの場合より制動力が抑制され、エキゾースト
バルブ10への負担が軽減され、エンジンとしての信頼
性が確保される。
【0021】又、前記エンジン回転数NEの確認が行わ
れ、該エンジン回転数NEが3000[rpm]以上で
且つ4000[rpm]より小さい場合には、制御装置
6によりモードが選択され、エキゾーストブレーキ装
置1のみが作動する形となり、前述のモードの場合よ
り制動力が抑制され、エキゾーストバルブ10への負担
が軽減され、エンジンとしての信頼性が確保される。
【0022】又、前記エンジン回転数NEの確認が行わ
れ、該エンジン回転数NEが4000[rpm]以上で
且つ5000[rpm]より小さい場合には、制御装置
6によりモードが選択され、エキゾーストブレーキ装
置1のみが作動し且つウエストゲートバルブ24が開放
される形となり、エンジン本体2からの排気ガスの一部
がバイパス流路23を通って排出され、排気流路3内に
おける排気圧力の上昇が抑えられ、前述のモードの場
合より制動力が抑制され、エキゾーストバルブ10への
負担が軽減され、エンジンとしての信頼性が確保され
る。
【0023】又、前記エンジン回転数NEの確認が行わ
れ、該エンジン回転数NEが5000[rpm]以上で
且つ6000[rpm]より小さい場合には、制御装置
6によりモードが選択され、圧縮圧解放式リターダ装
置8のみが作動する形となり、前述のモードの場合よ
り制動力が抑制され、エキゾーストバルブ10への負担
が軽減され、エンジンとしての信頼性が確保される。
【0024】尚、フットブレーキ踏力センサ28で検出
されるフットブレーキ踏力FBや荷重センサ30で検出
される積載荷重W等はあくまでもモードを選択する上で
の補助的な要素であり、基本的には、少なくとも、回転
センサ25で検出したエンジン回転数NEと温度センサ
26で検出した排気温度TEと圧力センサ27で検出し
た排気圧力PBとに基づいて、制御装置6によりモード
の選択を行うようにすればよいことは言うまでもない。
【0025】こうして、中速回転域における制動力を向
上し得、且つ高速回転域でのエンジンの信頼性を確保し
得る。
【0026】図4及び図5は本発明を実施する形態の他
の例であって、図中、図1〜図3と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図
3に示す例と同様であるが、本図示例の特徴とするとこ
ろは、エキゾーストブレーキバルブ4の上下流側の排気
流路3をバイパス流路23によって連通せしめ、該バイ
パス流路23を開閉可能なウエストゲートバルブ24を
設ける代りに、図4及び図5に示す如く、エキゾースト
ブレーキバルブ4に排気通過孔35を穿設し、該排気通
過孔35を開閉可能なサブバルブ36を配設し、制御装
置6(図1参照)によってモード或いはモードが選
択された場合に、サブバルブ36を開放し、エンジン本
体2からの排気ガスの一部を排気通過孔35から排出す
るようにしたものである。
【0027】図4及び図5に示す例における作動は、基
本的には図1〜図3に示す例の場合と略同様であり、補
助ブレーキスイッチ5をオンにすると、フットブレーキ
踏力FBが読み込まれ、該フットブレーキ踏力FBが50
[kgf]より大の場合には、急制動として制御装置6
により即座にモードが選択され、エキゾーストブレー
キ装置1と圧縮圧解放式リターダ装置8とが作動する形
となる。
【0028】又、前記フットブレーキ踏力FBが50
[kgf]以下の場合には、アクセルスイッチ29のオ
ンオフの確認が行われ、該アクセルスイッチ29がオン
のときには、荷重センサ30で検出される積載荷重Wの
読み込みと、車速センサ32で検出される車速Vの読み
込みが行われ、積載荷重Wが5[ton]以上で且つ車
速Vが5[km/h]以上の場合、回転センサ25で検
出されるエンジン回転数NEの読み込みが行われ、該エ
ンジン回転数NEが1000〜6000[rpm]の範
囲内にある場合には、ギヤポジションセンサ34で検出
されるトランスミッション33のポジションPTの読み
込みが行われ、該トランスミッション33のポジション
Tがニュートラルと1速のいずれでもない場合には、
温度センサ26で検出される排気温度TEの読み込みが
行われ、該排気温度TEが600[℃]より低い場合に
は、圧力センサ27で検出される排気圧力PBの読み込
みが行われ、該排気圧力PBが6[kgf/cm2]より
小さい場合には、制御装置6によりモードが選択さ
れ、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧解放式リター
ダ装置8とが作動する形となる。尚、前記積載荷重Wが
5[ton]より小さいか或いは車速Vが5[km/
h]より小さい場合には、ドライバビリティ向上のた
め、エキゾーストブレーキ装置1や圧縮圧解放式リター
ダ装置8を作動させることなく、補助ブレーキスイッチ
5のオンオフの確認の時点まで制御が戻される。
【0029】一方、前記温度センサ26で検出される排
気温度TEの読み込みが行われ、該排気温度TEが600
[℃]以上の場合、或いは、前記圧力センサ27で検出
される排気圧力PBの読み込みが行われ、該排気圧力PB
が6[kgf/cm2]以上の場合には、エンジン回転
数NEの確認が行われ、該エンジン回転数NEが3000
[rpm]より小さい場合には、制御装置6によりモー
ドが選択され、エキゾーストブレーキ装置1と圧縮圧
解放式リターダ装置8とが作動し且つサブバルブ36が
開放される形となり、エンジン本体2からの排気ガスの
一部が排気通過孔35から排出され、排気流路3内にお
ける排気圧力の上昇が抑えられ、前述のモードの場合
より制動力が抑制され、エキゾーストバルブ10への負
担が軽減され、エンジンとしての信頼性が確保される。
【0030】又、前記エンジン回転数NEの確認が行わ
れ、該エンジン回転数NEが3000[rpm]以上で
且つ4000[rpm]より小さい場合には、制御装置
6によりモードが選択され、エキゾーストブレーキ装
置1のみが作動する形となり、前述のモードの場合よ
り制動力が抑制され、エキゾーストバルブ10への負担
が軽減され、エンジンとしての信頼性が確保される。
【0031】又、前記エンジン回転数NEの確認が行わ
れ、該エンジン回転数NEが4000[rpm]以上で
且つ5000[rpm]より小さい場合には、制御装置
6によりモードが選択され、エキゾーストブレーキ装
置1のみが作動し且つサブバルブ36が開放される形と
なり、エンジン本体2からの排気ガスの一部が排気通過
孔35から排出され、排気流路3内における排気圧力の
上昇が抑えられ、前述のモードの場合より制動力が抑
制され、エキゾーストバルブ10への負担が軽減され、
エンジンとしての信頼性が確保される。
【0032】又、前記エンジン回転数NEの確認が行わ
れ、該エンジン回転数NEが5000[rpm]以上で
且つ6000[rpm]より小さい場合には、制御装置
6によりモードが選択され、圧縮圧解放式リターダ装
置8のみが作動する形となり、前述のモードの場合よ
り制動力が抑制され、エキゾーストバルブ10への負担
が軽減され、エンジンとしての信頼性が確保される。
【0033】尚、図4及び図5に示す例の場合も、フッ
トブレーキ踏力センサ28で検出されるフットブレーキ
踏力FBや荷重センサ30で検出される積載荷重W等は
あくまでもモードを選択する上での補助的な要素であ
り、基本的には、少なくとも、回転センサ25で検出し
たエンジン回転数NEと温度センサ26で検出した排気
温度TEと圧力センサ27で検出した排気圧力PBとに基
づいて、制御装置6によりモードの選択を行うようにす
ればよいことは言うまでもない。
【0034】こうして、図4及び図5に示す例において
も、中速回転域における制動力を向上し得、且つ高速回
転域でのエンジンの信頼性を確保し得る。
【0035】尚、本発明の内燃機関の補助ブレーキ装置
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の内燃機関
の補助ブレーキ装置によれば、中速回転域における制動
力を向上し得、且つ高速回転域でのエンジンの信頼性を
確保し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】本発明を実施する形態の一例における制御の流
れを示すフローチャートである。
【図3】本発明を実施する形態の一例における各モード
でのエンジン回転数と制動力との関係を表わす線図であ
る。
【図4】本発明を実施する形態の他の例の要部拡大断面
図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】従来例の全体概要構成図である。
【図7】従来より公知の圧縮圧解放式リターダ装置の具
体的な構造の一例を表わす断面図であって、制御信号に
よりソレノイドバルブが開いた状態を表わす断面図であ
る。
【図8】図7に示される状態からスレーブピストンの作
動によりエキゾーストバルブが開放された状態を表わす
断面図である。
【図9】図7及び図8に示される圧縮圧解放式リターダ
装置において、制御信号の出力が停止されソレノイドバ
ルブが閉じた状態を表わす断面図である。
【図10】従来例におけるエンジン回転数と制動力との
関係を表わす線図である。
【符号の説明】
1 エキゾーストブレーキ装置 3 排気流路 4 エキゾーストブレーキバルブ 6 制御装置 8 圧縮圧解放式リターダ装置 23 バイパス流路 24 ウエストゲートバルブ 25 回転センサ 26 温度センサ 27 圧力センサ 35 排気通過孔 36 サブバルブ NE エンジン回転数 TE 排気温度 PB 排気圧力 FB フットブレーキ踏力 W 積載荷重 V 車速 PT ポジション

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンの圧縮上死点近傍でエキゾース
    トバルブを開放せしめる圧縮圧解放式リターダ装置と、 排気流路途中に設けられたエキゾーストブレーキバルブ
    を開閉せしめるエキゾーストブレーキ装置と、 前記エキゾーストブレーキバルブの上下流側の排気流路
    を連通せしめ、且つ開閉可能なウエストゲートバルブが
    途中に設けられたバイパス流路と、 前記圧縮圧解放式リターダ装置と前記エキゾーストブレ
    ーキ装置と前記バイパス通路を制御し、段階的に制動力
    を得る制御装置とを備えたことを特徴とする内燃機関の
    補助ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 ピストンの圧縮上死点近傍でエキゾース
    トバルブを開放せしめる圧縮圧解放式リターダ装置と、 排気流路途中に設けられたエキゾーストブレーキバルブ
    を開閉せしめるエキゾーストブレーキ装置と、 前記エキゾーストブレーキバルブに穿設した排気通過孔
    を開閉可能なサブバルブと、 前記圧縮圧解放式リターダ装置と前記エキゾーストブレ
    ーキ装置と前記サブバルブを制御し、段階的に制動力を
    得る制御装置とを備えたことを特徴とする内燃機関の補
    助ブレーキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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