JP3699781B2 - エンジン補助ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気圧により吸気を過給を行なう過給機をそなえたエンジンに用いられる、エンジン補助ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エンジンブレーキ装置の1つとして、アクセルオフ時にエキゾーストマニホールド内の開閉弁を閉じることで排気の圧力を高めてエンジンブレーキ能力を増大させるようにした排気ブレーキ装置が広く実用化されている。
これ以外にも、エンジンブレーキ装置としては、アクセルオフ時に排気弁(又は吸排気弁以外の第3弁)を通常の排気タイミングと異なるタイミングで開閉することでシリンダ内の圧力状態をコントロールし、エンジンブレーキ能力を増大させるような圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置が実用化されている。
【0003】
このような排気ブレーキ装置や圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置は、主に大型トラックやバス等の重量の大きな車両に適用されており、特に排気ブレーキ装置と圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置とを併用することで、アクセルオフ時に強力なエンジンブレーキが生じるようにして、サービスブレーキの負担を低減しながら大きな制動力を得るようにしている。
【0004】
ここで、上述の圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置の作動原理を簡単に説明すると、このブレーキ装置の作動時には、吸気弁及び排気弁(又は第3弁)は以下のように開閉駆動される。
すなわち、吸気行程時には通常通り吸気弁を開いて吸気を取り入れる。また、圧縮行程時にも通常運転時通り吸気弁及び排気弁をともに閉じて、シリンダ内の吸気を圧縮する。これにより、圧縮力の反作用がピストンの上昇を妨げる方向に働き、エンジンブレーキ力が作用する。
【0005】
次に、圧縮行程から膨張行程に移行する直前に、排気弁(又は第3弁)を開いて、圧縮された吸気を排気弁(又は第3弁)を介して排気ポートに排出する。したがって、圧縮行程で圧縮された吸気の反発力はピストンに作用しなくなり、ピストンを押し下げる方向に作用する力が発生しなくなる。
さらに、圧縮空気を排出した後に排気弁(又は第3弁)を閉じて、膨張行程時にシリンダ内を密閉状態にする。これによりピストンが下降するのを妨げようとする力が発生してエンジンブレーキ力が作用するのである。
【0006】
次に、ピストンが下死点近傍に達して排気行程に移行すると、通常通り排気弁を開き、シリンダ内を大気圧近傍にする。この後、ピストンが上死点近傍に達すると、再び吸気行程を開始する。
そして、このような圧縮行程及び膨張行程でのブレーキ力が連続してピストンに作用することにより、エンジンブレーキ能力が大幅に増大されるのである。言い換えれば、エンジンに負の仕事としてポンプ作動を行なわせることにより、車両の運動エネルギを吸収して制動力に変換するのである。
【0007】
なお、このようにエンジンブレーキにより制動力に変換されたエネルギを以下、吸収馬力という。また、このような圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキの作動時には、燃料噴射は停止される。
なお、図8に示す指圧線図は、このような圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置を作動させた場合の吸収馬力を示すものであって、曲線で囲まれた部分の面積が圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置による吸収馬力を示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置と排気ブレーキ装置とを併用した場合、図9に示すように、排圧を上げるほど吸収馬力が増大するが、排圧を上げ過ぎると排気マニホールド内が高圧になりすぎて、他の気筒の排気弁が開弁してしまう(以下、これを調圧リフトという)場合がある。
【0009】
このような調圧リフトを防止するためには、排気バルブのバルブスプリングのセット荷重(バネ定数)を上げることが考えられるが、このようなセット荷重の増大は、動弁系に過大な負荷を与えることになる。したがって、排気ブレーキ装置と圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置とを併用する場合、排気ブレーキの排圧を所定値以上に上げることができないという課題がある。
【0010】
また、図9に示すように、排気ブレーキ装置と圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置とを併用する場合は、排気温が上昇するのでエンジンのバルブシートの磨耗を助長してしまうおそれもある。
このような課題を解決するためには、圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置による吸収馬力を増大させて、排気ブレーキ装置を備えなくても十分なエンジンブレーキ力を発生させるようにすればよい。
【0011】
そこで、実公平2−21530号公報には、可変ノズル付きターボチャージャと圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置とを組み合わせることで、吸収馬力を向上させるようにした技術が開示されている。
この技術では、エンジンブレーキ装置(圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置)が作動中においては排気タービンの可変ノズルを絞ることで過給される吸気圧を高め、シリンダ内での圧縮仕事を増大させてエンジンブレーキ効果を向上させるようにしている。
【0012】
ところで、通常、上述の圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置には、この装置の作動・非作動を切り替える切り替えスイッチ(例えばオンオフスイッチ)が設けられている。そして、このオンオフスイッチをオンにすることで、アクセルオフ時にエンジンブレーキ装置を作動させることができ、また、オンオフスイッチをオフにすることでアクセルオフ時であっても、圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置を作動させないようにすることができる。
【0013】
そして、ドライバによっては、通常の走行時にオンオフスイッチをオフしておき、エンジンブレーキによる制動力を必要とするときにだけ、アクセルオフ後にスイッチをオンに切り替えることがある。
しかしながら、上述のような技術では、エンジンブレーキ装置(圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ装置)のスイッチがオンになってから排気タービンの可変ノズルを絞るようになっているため、減速意思を持って、ドライバがアクセルをオフにした後に、さらなる減速を目的としてエンジンブレーキ装置のスイッチをオンにした場合に、排気タービンの排圧が十分に上昇するまでにタイムラグが生じ、アクセルオフの直後には十分なエンジンブレーキ力が得られないという課題がある。
【0014】
すなわち、エンジンブレーキ装置のスイッチをオンにしてから排気タービンの可変ノズルが絞られるが、このような可変ノズルの絞り制御直後では排圧が十分上昇していないために、エンジンブレーキ装置の作動初期には十分なエンジンブレーキ力を得られないのである。
また、これに加えて、アクセルオフ時からエンジンブレーキ装置のスイッチをオンにするまでの間は、当然エンジンブレーキ装置が作動しないので、これに上述のタイムラグも加わることで、ドライバによっては、エンジンブレーキが効きはじめるまでを相当長い時間に感じてしまう場合もある。
【0015】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、上述のようなエンジンブレーキ装置の作動直後から十分なエンジンブレーキ力を得られるようにした、エンジン補助ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明のエンジン補助ブレーキ装置は、運転席近傍に配設されたエンジンブレーキスイッチのオンオフを切り替えることによりエンジンブレーキ装置の作動,非作動が制御される。そして、アクセルペダル開度検出手段からの検出情報に基づいてアクセルペダルオフ状態が判定されると、エンジンブレーキスイッチのオンオフに関係なく該制御手段により、該排気絞り手段が常に絞り方向に制御されるのでアクセルオフの直後から排圧を十分に高めておくことができる。したがって、ドライバがアクセルオフ後にエンジンブレーキスイッチをオンにしてエンジンブレーキ装置を作動させる場合、エンジンブレーキ装置の作動直後から大きなエンジンブレーキ力を得ることができる。
【0017】
また、請求項2記載の本発明のエンジン補助ブレーキ装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該排気絞り手段が絞り方向に制御されている状態で、且つ、該エンジンブレーキ装置が作動している状態において、該圧力検出手段からの検出情報に基づいて該吸気圧又は該排気圧が所定圧よりも大きくなったことが検出されると、該制御手段により、該排気絞り手段が開方向に制御されるように構成されていることを特徴としている。これにより、排気タービンに送給される圧が高くなり過ぎることもなく、排気タービンやエンジンを保護して耐久性を向上させることができる。
【0018】
なお、上記請求項1記載の構成に加えて、該エンジンの吸気圧又は排気圧を検出する圧力検出手段が設けられ、該排気絞り手段が絞り方向に制御され、その後、該エンジンブレーキ装置が作動した状態において、該圧力検出手段からの検出情報に基づいて該吸気圧又は該排気圧が所定圧よりも大きくなったことが検出されると、該制御手段により、該排気絞り手段が開方向に制御されるように構成してもよい(態様1)。
【0019】
また、上記請求項1記載の構成に加えて、該アクセルペダル開度検出手段からの検出情報に基づいてアクセルペダルオフ状態が検出されると、該制御手段により、該絞り手段が最も絞られた状態に制御されるように構成してもよい(態様2)。
また、請求項記載の本発明のエンジン補助ブレーキ装置は、上記請求項2記載の構成に加えて、該排気絞り手段が、段階的に開度変更可能な可変ノズルとして構成され、該圧力検出手段からの検出情報に基づいて該吸気圧又は該排気圧が所定圧よりも大きくなったことが検出されると、該制御手段により該可変ノズルの開度が1段階だけ開方向に変更されるように構成されることを特徴としている。これにより、ターボチャージャに十分な圧力を供給しつつ、ターボチャージャやエンジンを保護することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的な構成図であって、多気筒エンジン1のうちの任意の気筒の排気側プッシュロッド8とこれとは異なる気筒の排気弁4とを接続する油路11に沿って切断した模式的な断面図であり、ロッカアーム10の中央の破断線を境にしてそれぞれ左右で異なる気筒の断面図を示している。
【0021】
図1に示すように、エンジン1には、エンジンブレーキ装置としての圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ100や、吸気を排気圧により過給するターボチャージャ102が付設されており、主に、これらのエンジンブレーキ装置100とターボチャージャ102とから、本発明のエンジン補助ブレーキ装置が構成されている。
【0022】
ここで、まずエンジンブレーキ装置として設けられた圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ100について説明すると、このエンジンブレーキ装置100は従来の圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキと略同様に構成されている。
すなわち、図1に示すように、排気側プッシュロッド8の上端部は、ロッカシャフト6に軸支された排気側ロッカアーム10の端部に当接しており、一方、プッシュロッド8の下端部は、クランクシャフトの回転に応じて回転駆動されるカム(図示省略)に当接している。これにより、プッシュロッド8はカムの回転駆動に応じて上下方向に往復動し、ロッカアーム10を揺動させるようになっている。
【0023】
また、シリンダヘッド2には2つの排気弁4,4に当接し、且つこれらの排気弁4,4を同時に開閉駆動しうるバルブブリッジ5が設けられており、各ロッカアーム10の先端部は上記のバルブブリッジ5に当接している。したがって、上記ロッカアーム10が揺動すると、これに応じて排気弁4,4が同時に開閉駆動されるようになっている。
【0024】
そして、各気筒の排気側のプッシュロッド8と、これに対応する気筒の排気弁4とは油路11を介して接続されている。さらに詳しく説明すると、油路11は、図1に示す気筒のピストン21が圧縮上死点近傍になったときに排気行程を迎える気筒のプッシュロッド8に接続されているのである。
また、図示するように、各油路11のプッシュロッド側端部には第1油室12aが形成されており、この第1油室12aにはプッシュロッド8に当接して油路11内を往復動しうるマスタピストン12bが嵌挿されている。
【0025】
また、各気筒の一方の排気弁4の上部の油路11内には、第2油室13aが形成されており、この第2油室13aには、上記油路11を介して供給される作動油の油圧に応じて往復動しうるスレーブピストン13bが設けられている。さらに、スレーブピストン13bに下方には、このスレーブピストン13bと排気弁4と当接してスレーブピストン13bからの駆動力を排気弁4に伝達する作動ロッド17が設けられている。これにより、排気弁4をスレーブピストン13bの駆動に応じてロッカアーム10とは独立して駆動できるようになっている。
【0026】
さらに、この油路11の他方の端部側(図中右側)には、逆止弁(コントロールバルブ)14と電磁弁(ソレノイドバルブ)15とが設けられており、電磁弁15には制御手段としてのコントローラ(ECU)16に接続されている。また、この電磁弁15の先方には、所定圧の作動油を供給しうる作動油供給部(図示省略)が設けられている。なお、電磁弁15が作動して油路11内に高圧作動油が供給されると、スレーブピストン13bには所定圧の作動油が作用することになるが、この作動油圧は、この所定油圧のみではスレーブピストン13bを押し下げることはできないような圧力に設定されている。
【0027】
したがって、このようなエンジンブレーキ装置100を作動させるときは、コントローラ16からの制御信号により電磁弁15をオンにして、作動油を作動油供給部から各油路11に供給する。このとき、作動油は上述の逆止弁を介して油路11内に供給されるので、油路11内は所定圧状態に保たれる。
一方、第1油室12aでは、排気側プッシュロッド8によりマスタピストン12bが往復駆動されて油圧が発生する。そして、このマスタピストン12bの作動により作動油供給部から供給された作動油が高圧に加圧され、第2油室13aのスレーブピストン13bに作用する。スレーブピストン13bは、この油圧に応じて(即ち、マスタピストン12bの往復動に応じて)スレーブピストン13b及び作動ロッド17が駆動される。これにより、スレーブピストン13b及び作動ロッド17の作動に応じて、排気弁4がロッカアーム10による開閉タイミングとは異なるタイミングで開閉駆動されるようになる。
【0028】
なお、図1中に示す符号19は、電磁弁15をオフにして油路11内が低圧になったときに、マスタピストン12bを排気側プッシュロッド8から隔離するためのフラットスプリングである。
【0029】
ここで、圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ100の作動時における各気筒の排気弁4,4の開閉タイミングについて説明すると、図1に示す気筒の吸気弁は、通常時と同様にピストン21が下死点を通過した直後に閉じられて圧縮行程を開始する。
一方、圧縮行程から膨張行程からへの移行時(即ち、ピストン21が圧縮上死点近傍にあるとき)には、排気を開始する気筒(この場合は、油路11の第1油室12a側が接続された気筒)の排気側プッシュロッド8の作動に応じて、スレーブピストン13bが駆動され、排気弁4,4が開弁駆動される。したがって、ピストン21により燃焼室20で高圧状態に圧縮された空気が排気弁4,4から排出される。
【0030】
また、上述と同様に、他の気筒の排気弁も、これに対応した気筒の排気側プッシュロッドの駆動タイミングに応じて開閉駆動されることになる。
そして、各気筒において、このように排気弁4が作動することにより、シリンダ内での圧縮仕事が増大して、エンジン1のエンジンブレーキ力が大きくなるようになっている。
【0031】
なお、このようなエンジンブレーキ装置100の作動時には、燃料のシリンダ内への供給は停止されるようになっている。
また、車両の例えば運転席(図示省略)近傍には、エンジンブレーキ装置用オンオフスイッチ(図2参照)174が設けられており、ドライバがこのオンオフスイッチ174を操作することにより、エンジンブレーキ装置100の作動,非作動が切り替えられるようになっている。
【0032】
ところで、上述したように、このエンジン1には、排気圧による排気エネルギにより吸気を過給するいわゆるターボチャージャ102も設けられている。
ターボチャージャ102は、主に、エンジン1の排気通路103に介装されて排気ガスの排気エネルギを受けて回転する排気タービン121と、エンジン1の吸気通路104に介装され排気タービン121の回転力により回転して吸入空気(吸気)を圧縮する吸気コンプレッサ122とから構成されている。
【0033】
また、排気通路103上にはタービンハウジング103Aが設けられ、排気タービン121はこのタービンハウジング103A内に設けられている。また、これと同様に、吸気通路104にはコンプレッサハウジング104Aが設けられており、吸気コンプレッサ122はこのコンプレッサハウジング104A内に設けられている。
【0034】
また、排気タービン121と吸気コンプレッサ122とはタービンシャフト123により接続されており、吸気コンプレッサ122は、排気タービン121の回転数に応じた回転数で回転するようになっている。
ところで、上述したタービンハウジング103Aには、排気タービン121に衝突する排気ガスの速度を調整するための排気絞り手段105が設けられている。この排気絞り手段105は、図1及び図2に示すように、主に、タービンハウジング103Aに取り付けられた可変ノズル151と、この可変ノズル151の開度を調整するアクチュエータ152とからなっており、制御手段としてのコントローラ(ECU)16からの作動制御信号に基づいてアクチュエータ152の作動が制御されるようになっている。
【0035】
そして、この可変ノズル151の開度を絞ることで、排気タービン121に衝突する排気ガスの流速を速めることができ、また、可変ノズル151の開度を開放することで、排気ガスの流速を遅くすることができるのである。なお、このような排気タービン121の可変ノズル151をVG(Variable Geometry :可変ガイドベーン)ともいう。
【0036】
ここで、可変ノズル151の開度調整を行なうための構造について簡単に説明すると、例えば図3に示すように、タービンブレード21aよりも上流側(排気入口側)には、ノズル本体151aが複数配設されており、各ノズル本体151aは軸部材153に固定されている。また、軸部材153は、タービンハウジング103Aに回動自在に支持されるとともに、図3に示すような係合部材154を介してアクチュエータリング155に係合している。なお、アクチュエータリング155は、タービンハウジング103Aに対してタービンシャフト123を中心に回動可能に支持された円板状の部材である。また、ノズル本体151aと軸部材153と係合部材154とは相対的な変位がないように一体に固定して取り付けられている。
【0037】
一方、係合部材154には溝部154aが形成されており、この溝部154aをガイドとしてアクチュエータリング155に突設されたピン部材155aが摺動するようになっている。
したがって、アクチュエータ152を作動させてアクチュエータリング155を回動させると、ピン部材155aが溝部154a内を移動することで係合部材154の傾きが変化して、ノズル本体151aの向きが変更されるようになっているのである。そして、例えばエンジン1の高速運転時には、図4(a)に示すように、可変ノズル151を開放することで排気ガスのエネルギを有効に利用するようになっている。また、エンジン1の低速運転時には、図4(b)に示すように、可変ノズル151を絞った状態とすることで排気タービン121への排気ガスの流速を速め、少ない排気エネルギでも排気タービン121を高回転させるようになっている。
【0038】
そして、排気タービン121の可変ノズル151の開度は、コントローラ(ECU)16からの制御信号に基づいて制御されるようになっている。すなわち、図1に示すように、このコントローラ16には、エンジン1の回転数情報、排気タービン121の回転数情報、可変ノズル151の開度情報及び車速情報等が入力されるようになっており、これらの情報から、通常走行時には、通常走行モードで可変ノズル151の開度が制御されるようになっている。なお、通常走行モードによる可変ノズル151の開度制御は、公知の技術と同様のものであるので、ここでは説明を省略する。
【0039】
また、この可変ノズル151の開度は段階的に変更可能に構成されており、本実施形態の場合は、例えば8段階に開度が調整されるようになっている。
そして、このようなエンジンブレーキ装置100とターボチャージャ102とを組み合わせることにより、より大きなエンジンブレーキ力が得られるようになっている。すなわち、エンジンブレーキ装置100の作動時には、高圧状態で排出された圧縮空気により排気タービン121が高速で駆動される。そして、この排気タービン121に接続された吸気コンプレッサ122により吸入空気が圧縮されて、より多くの空気がシリンダ内に送給されるのである。そして、これにより、ピストン21の圧縮仕事を増大させて、エンジンブレーキによる制動力を高めるようになっているのである。
【0040】
さて、次に、本発明の要部について説明すると、このエンジン1を搭載した車両(図示省略)には、図2に示すように、アクセルペダル171の開度を検出するアクセルペダル開度検出手段(以下、アクセル開度センサという)170が設けられている。
また、図1,図2に示すように、吸気コンプレッサ122よりも下流側の吸気系(吸気通路)104には、吸気圧(過給圧又はブースト圧)を検出するブースト圧センサ(圧力検出手段)172が設けられ、このブースト圧センサ172により吸気コンプレッサ122により過給された過給圧Pが検出されるようになっている。
【0041】
そして、図2に示すように、コントローラ16には、これらのアクセル開度センサ170からのアクセル開度情報、ブースト圧センサ172からのブースト圧(過給圧)情報及びエンジンブレーキ装置用オンオフスイッチ174からのオンオフ情報が入力されるようになっており、これらの情報から、エンジンブレーキ装置100作動時の可変ノズル151の開度が制御されるようになっている。
【0042】
すなわち、本発明のエンジン補助ブレーキ装置では、アクセル開度センサ170からの検出情報に基づいて、アクセルペダルの踏み込みがオフであると判定されると、コントローラ16により、上記排気タービン121の可変ノズル151の開度が最も絞った状態に制御されるようになっている。
そして、このようにドライバによるアクセルオフが検出されるとただちに可変ノズル151の開度を最大に絞ることで、排気タービン121を高速回転させてシリンダ内に送給される空気の量を増大させるようになっている。これにより、シリンダ内でのピストン21の圧縮仕事が増大するので、エンジンブレーキ装置100が非作動であっても、通常よりも強いエンジンブレーキ力を得ることができる。
【0043】
また、アクセルオフ後に、すぐに排圧(排気圧)や過給圧(ブースト圧)が高まるので、このようなアクセルオフ後にエンジンブレーキ装置100のスイッチ174をオンにした場合でも、エンジンブレーキ装置100の作動初期にタイムラグが生じることなく、速やかに大きなエンジンブレーキ力を得ることができるのである。
【0044】
ところで、一般にこのようなエンジンブレーキ装置100を備えた車両では、エンジンブレーキ装置100のスイッチ174をオンにしてから可変ノズル151の絞り制御を行なって、エンジンブレーキ力を高めるようにすることが考えられるが、可変ノズル151を絞った直後では排圧(又は過給圧)が十分上昇していないため、このようにエンジンブレーキ装置100が作動してから可変ノズル151を絞るようなものでは、排圧(又は過給圧)が高まるまでの間にタイムラグが生じてしまう。したがって、従来では、エンジンブレーキ装置100の作動初期には十分なエンジンブレーキ力を得ることができなかったのである。
【0045】
これに対して、本発明のエンジン補助ブレーキ装置では、ドライバの減速度の要求パラメータとしてアクセル開度センサ170からのアクセル開度情報を取り込み、アクセルペダル171の踏み込みがなくなるとエンジンブレーキを要求しているものとして、即座に排気タービン121の可変ノズル151の開度を最も絞った状態に制御するので、アクセルオフ後にエンジンブレーキ装置100のスイッチ174をオンした場合でも、速やかに排圧が上昇してエンジンブレーキ装置100の作動初期のエンジンブレーキ力を高めることができるのである。
【0046】
さらに、本装置では、排気タービン121の可変ノズル151が絞り方向に制御され、且つエンジンブレーキ装置100が作動している状態において、ブースト圧センサ172からの検出情報に基づいて過給圧Pが所定圧P0 よりも大きくなったことが検出されると、コントローラ16により、可変ノズル151が1段階だけ開方向に変更されるようになっている。
【0047】
すなわち、エンジンブレーキ装置100の作動時には、シリンダ内の空気が高圧に圧縮された状態でシリンダ外に排出されるので、上述のように、可変ノズル151の開度を最も絞った状態のままにしておくと、排気タービン121の回転速度が高速になりすぎて、吸気コンプレッサ122による過給圧(ブースト圧)が高まり過ぎることが考えられる。
【0048】
そして、このようにブースト圧が高まり過ぎると、エンジン1やターボチャージャ102に過大な負荷が加わるので、これらエンジン1やターボチャージャ102を保護すべく、過給圧Pが所定圧P0 よりも大きなると、可変ノズル151の開度を1段階だけ開方向に変更するようになっているのである。
本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置は、上述のように構成されているので、例えば、図5に示すようなフローチャートにしたがって、可変ノズル151の開度が制御される。
【0049】
以下、このフローチャートに基づいて本装置の動作を説明すると、まず、ステップS1において、アクセル開度センサ170からの情報を取り込んで、アクセルペダル171がオンかオフかを判定する。ここで、アクセルペダル171がオンであると判定された場合、すなわち、ドライバがアクセルペダル171を踏んでいる場合は、減速要求がないものとしてNOのルートを通ってステップS7に進み、排気タービン121の可変ノズル151の開度を通常走行モードにより制御する。なお、この通常走行モード時における可変ノズル151の開度制御は、公知の技術と同様のものであり、ここでは説明を省略する。
【0050】
また、ステップS1において、アクセルペダル171がオフであると判定された場合は、ドライバがエンジンブレーキを要求しているものとしてステップS2に進むみ、エンジンブレーキ装置100のスイッチ174のオンオフに関係なく排気タービン121の可変ノズル151の開度を最も絞った状態に制御する。
次に、ステップS3に進んで、エンジンブレーキ装置用オンオフスイッチ174がオンであるか否かを判定する。ここでスイッチ174がオンの場合はステップS4に進み、エンジンブレーキ装置100を作動させる。
【0051】
これにより、オンオフスイッチ174をオンにした直後から大きなエンジンブレーキ力が得られるようになる。
また、ステップS3において、オンオフスイッチ174がオフである場合には、次にステップS8に進んで、エンジンブレーキ装置100の作動を停止してからリターンする。
【0052】
なお、2回目以降の制御周期において、ステップS3でこのスイッチ174がオンになっている場合であって、その直前の制御周期でエンジンブレーキ装置100がすでに作動中である場合には、このステップS4は実質的には省略される。
次に、ステップS4からステップS5に進み、このステップS5において、ブースト圧センサ172からの検出情報を取り込んで、過給圧(ブースト圧)Pが所定圧P0 よりも大きいか否かを判定する。ここで、過給圧Pが所定圧P0 よりも大きいと判定すると、次にステップS6に進んで、可変ノズル151の開度を1段階だけ開放側に変更してからリターンする。このとき、可変ノズル151の開度を1段階だけ開放側にするだけで、ターボチャージャ102及びエンジン1は十分保護される。また、吸気圧Pが所定圧P0 よりも小さい場合は、そのままリターンする。
【0053】
このように、本装置によれば、例えば通常の走行時にエンジンブレーキ装置用オンオフスイッチ174をオフしておいて、アクセルオフ後にこのオンオフスイッチ174をオンに切り替えるような場合であっても、このスイッチ174のオンへの切り替え直後から大きなエンジンブレーキ力を得ることができる。
すなわち、アクセルオフが検出されると、オンオフスイッチ174の状態にかかわらず可変ノズル151の開度を最大に絞るので、図6(a)に示すように、この直後から排圧及び過給圧を十分に高めておくことができる。したがって、ドライバがアクセルオフ後にエンジンブレーキ装置用オンオフスイッチ174をオンにする場合、図6(b)に示すように、スイッチ174をオンにした直後からすなわち、エンジンブレーキ装置100の作動初期から、タイムラグを生じることがなく十分なエンジンブレーキ力を得ることができるのである。
【0054】
また、エンジンブレーキ装置用オンオフスイッチ174がオフの場合であっても、アクセルがオフであれば可変ノズル151の開度が最大に絞られるので、エンジンブレーキ装置100が非作動でも従来よりも大きなエンジンブレーキ力を得ることができる。
また、本装置では、新たに追加する部品もほとんどないので、コスト増や重量増を招くこともないという利点がある。
【0055】
また、ブースト圧センサ172からの検出情報に基づいて、ブースト圧が所定値より大きくなると、可変ノズル151の開度を1段階開放側に変更することで、ターボチャージャ102に供給する圧力を高く保ちながら、ターボチャージャ102やエンジン1を保護することができるという利点がある。
なお、本装置では、圧力検出手段として、吸気コンプレッサ122よりも下流側に設けられたブースト圧センサ172を用いたが、これ以外に、排気圧を検出するような圧力センサ(排気圧センサ)を用いてもよい。この場合、排気圧センサを排気タービン121よりも上流側に設けて排気タービン121に加わる負荷を検出し、所定の排気圧を越えた場合に、上記可変ノズル151の絞りを1段階だけ開放側に変更すれるようすればよい。
【0056】
また、上述の実施形態では、図3,図4に示すような可変ノズル151を有するターボチャージャ102を用いて説明しているが、本発明に適用されるターボチャージャはこのようなものに限定されるものではなく、排気タービン121の容量を変更できるようにした可変容量ターボチャージャであれば他のものを用いてもよい。例えば、図7(a)は排気入口に設けられた1つの可変翼を制御することで排気流入量を制御する排気タービンであり、図7(b)は排気入口を2分割してその一方に開閉可能なバルブを設けた排気タービンであるが、このようなタイプの排気タービンをそなえたターボチャージャであっても、本発明に適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明のエンジン補助ブレーキ装置によれば、例えば通常の走行時にエンジンブレーキ装置を非作動にしておいて、アクセルオフ後にこのエンジンブレーキ装置を作動させるような場合であっても、エンジンブレーキ装置の作動直後から大きなエンジンブレーキ力を得ることができる。
【0058】
すなわち、アクセルペダルオフ状態が検出されると、エンジンブレーキスイッチのオンオフに関係なく、常に排気絞り手段の開度を絞るので、この直後から排圧を十分に高めておくことができるのである。したがって、ドライバがアクセルオフ後にエンジンブレーキスイッチをオンにしてエンジンブレーキ装置を作動させる場合、エンジンブレーキ装置の作動直後からタイムラグを生じることなく、エンジンブレーキ力を得ることができるのである。
【0059】
また、請求項2記載の本発明のエンジン補助ブレーキ装置によれば、アクセルオフで排気絞り手段が絞り方向に制御され、且つエンジンブレーキ装置が作動しているときに、排気タービンに送給される圧が高くなり過ぎると排気絞り手段が開放側に変更されるので、排気タービンやエンジンを保護して耐久性を向上させることができる。
【0060】
なお、アクセルオフによって排気絞り手段が絞り方向に制御されて排圧が上昇し、さらに、その後エンジンブレーキ装置が作動した状態ときに、排気タービンに送給される圧が高くなり過ぎると排気絞り手段が開放側に変更されるように構成した場合(態様1)には、排気タービンやエンジンを保護して耐久性を向上させることができる。
【0061】
また、アクセルペダルオフ状態が検出されると、エンジンブレーキ装置の作動・非作動にかかわらず可変ノズルの開度を最大に絞るように構成した場合(態様2)には、この直後から排圧を十分に高めておくことができる。したがって、ドライバがアクセルオフ後にエンジンブレーキ装置を作動させる場合、エンジンブレーキ装置の作動直後からタイムラグを生じることなく、十分なエンジンブレーキ力を得ることができるのである。
【0062】
また、請求項記載の本発明のエンジン補助ブレーキ装置によれば、圧力検出手段からの検出情報に基づいて、吸気圧又は排気圧が所定値より大きくなると、可変ノズルの開度を1段階開放側に変更することで、ターボチャージャに十分な圧力を供給しつつ、ターボチャージャやエンジンを保護することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置における全体構成を示す模式的な構成図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置における要部機能に着目した模式的なブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置における排気タービンの可変ノズルの構成を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置における排気タービンの可変ノズルの動作を示す模式図である。
【図5】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置における動作を説明するためのフローチャートの一例である。
【図6】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置における効果を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置に適用される排気タービンの他の例を示す模式図である。
【図8】一般的な排気ブレーキ装置の吸収馬力を説明するための図である。
【図9】一般的な排気ブレーキ装置の排気圧と排気温度及び吸収馬力との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 シリンダヘッド
4 排気弁
4a 排気ポート
5 中間部材としてのバルブブリッジ
6 ロッカシャフト
8 排気側プッシュロッド
10 排気側ロッカアーム
11 油路
12a 第1油室
12b マスタピストン
13a 第2油室
13b スレーブピストン
14 逆止弁(コントロールバルブ)
15 切換手段としての電磁弁(ソレノイドバルブ)
16 制御手段としてのコントローラ(ECU)
19 フラットスプリング
20 燃焼室
21 ピストン
100 エンジンブレーキ装置としての圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキ
102 ターボチャージャ
103 排気系(又は排気通路)
103A タービンハウジング
104 吸気系(又は吸気通路)
104A コンプレッサハウジング
105 排気絞り手段
121 排気タービン
121a タービンブレード
122 吸気コンプレッサ
123 タービンシャフト
151 可変ノズル
151a ノズル本体
152 排気タービン用アクチュエータ
153 軸部材
154 係合部材
154a 溝部
155 アクチュエータリング
155a ピン部材
170 アクセル開度センサ(アクセルペダル開度検出手段)
171 アクセルペダル
172 ブースト圧センサ(圧力検出手段)
174 エンジンブレーキ装置用オンオフスイッチ

Claims (3)

  1. エンジンのシリンダ内で圧縮された空気を圧縮上死点付近でシリンダ外に排出するエンジンブレーキ装置と、
    運転席近傍に配設されオンオフを切り替えることにより該エンジンブレーキ装置の作動,非作動を制御するエンジンブレーキスイッチと、
    該エンジンの排気系に設けられ該エンジンから排出された排気圧により駆動される排気タービンと、
    該排気タービンより上流側の排気系に配設され該排気タービンに供給される排気速度を変更可能に構成された排気絞り手段と、
    該エンジンの吸気系に設けられ該排気タービンの回転力により駆動される吸気コンプレッサと、を有するエンジン補助ブレーキ装置において、
    アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、
    該排気絞り手段の状態を制御する制御手段とをそなえ、
    該アクセルペダル開度検出手段からの検出情報に基づいてアクセルペダルオフ状態が判定されると、該エンジンブレーキスイッチのオンオフに関係なく、該制御手段により、常に該排気絞り手段が絞り方向に制御されることを特徴とする、エンジン補助ブレーキ装置。
  2. 該エンジンの吸気圧又は排気圧を検出する圧力検出手段が設けられ、
    該排気絞り手段が絞り方向に制御されている状態で、且つ、該エンジンブレーキ装置が作動している状態において、該圧力検出手段からの検出情報に基づいて該吸気圧又は該排気圧が所定圧よりも大きくなったことが検出されると、
    該制御手段により、該排気絞り手段が開方向に制御されるように構成されていることを特徴とする、請求項1記載のエンジン補助ブレーキ装置。
  3. 該排気絞り手段が、段階的に開度変更可能な可変ノズルとして構成され、
    該圧力検出手段からの検出情報に基づいて該吸気圧又は該排気圧が所定圧よりも大きくなったことが検出されると、該制御手段により該可変ノズルの開度が1段階だけ開方向に変更されるように構成されることを特徴とする、請求項2記載のエンジン補助ブレーキ装置。
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