JP3120670B2 - 車両用エンジンおよび自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用エンジンおよび自動変速機の制御装置

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JP3120670B2
JP3120670B2 JP06294182A JP29418294A JP3120670B2 JP 3120670 B2 JP3120670 B2 JP 3120670B2 JP 06294182 A JP06294182 A JP 06294182A JP 29418294 A JP29418294 A JP 29418294A JP 3120670 B2 JP3120670 B2 JP 3120670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンおよび自動変
速機を有する車両の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、V型エンジンのように、左右
の気筒群毎に作動可能なエンジンと、車両の走行状態に
基づいて複数種類の摩擦係合装置が選択的に作動させら
れることにより、複数のギヤ段のうちのいずれかが達成
される自動変速機とを有する車両においては、燃費をよ
くするために、シフト操作装置の非走行レンジにおいて
は前記気筒群のうちの一部を作動させる一方、そのシフ
ト操作装置の走行レンジではエンジンの負荷に応じて作
動させる気筒群の数を変更する気筒作動切換手段と、予
め設定された変速線図から実際のエンジン負荷および車
速に基づいて変速判断を実行する変速制御手段とを備え
た制御装置が設けられる。
【0003】そして、上記のような気筒群毎に作動可能
な形式のエンジンを備えた車両においては、部分気筒群
作動時において大きくなるトルク変動や振動を好適に吸
収させるために、部分気筒群作動時と全気筒群作動時と
ではトルクコンバータを直結するロックアップクラッチ
の作動領域を相違させ、良好な運転性を維持するように
した制御装置が提案されている。たとえば、特開昭60
−1334号公報に記載された制御装置がそれである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の車両では、自動変速機の変速判断に用いられる
変速線図が部分気筒群作動時と全気筒群作動時とにおい
て共通のものが用いられている。このため、何等かの原
因によりその所定の気筒群を作動させることができない
場合には、本来では全気筒群が作動させられるべき比較
的高負荷走行状態において駆動力が不足し、加速感など
の運転性が損なわれる不都合があった。また、複数の気
筒のうちの各気筒を単位として気筒毎に作動させられる
形式のエンジンを有する車両においても、上記と同様の
不都合があった。
【0005】さらに、ロックアップクラッチ付トルクコ
ンバータが自動変速機に設けられた車両においても、ロ
ックアップクラッチの係合判断に用いられる関係(ロッ
クアップ線図)が部分気筒群作動時と全気筒群作動時と
において共通のものが用いられているので、何等かの原
因によりその所定の気筒群を作動させることができない
場合には、本来では全気筒群が作動させられるべき比較
的高負荷走行状態において駆動力が不足し、加速感など
の運転性が損なわれる不都合があった。また、この場合
でも、複数の気筒のうちの各気筒を単位として気筒毎に
作動させられる形式のエンジンを有する車両において、
同様の不都合があった。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、1つの気筒単位
で或いは所定数の気筒群単位で作動させられるエンジン
を備えた車両において、何等かの事情で部分気筒が作動
させられる比較的高負荷走行状態でも好適な運転性が得
られるようにする車両の制御装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】上記目的を達成す
るための本発明の要旨とするところは、気筒毎に作動制
御されるエンジンと、複数のギヤ段のうちのいずれかが
達成される自動変速機とを有する車両において、車両の
走行状態に応じて前記気筒の作動を変更する気筒作動切
換手段と、予め設定された変速線図から実際のエンジン
負荷および車速に基づいて変速判断を実行する変速制御
手段とを備えた制御装置であって、(a) 前記気筒の作動
の変更に拘わらずアクセルペダル操作量の増加に伴って
前記エンジンの出力トルクを滑らかに増加させる出力ト
ルク制御手段と、(b) 前記エンジンの気筒の作動状態を
検出する気筒作動状態検出手段と、(c) 前記エンジンに
おいて本来は全気筒が作動させられる高負荷走行領域に
拘わらずその気筒のうちの1部が作動させられる状態で
は、全気筒群が作動させられる場合に比較して、前記変
速制御手段において用いられる変速線を低速ギヤ段の領
域が増加するように移動させる変速線変更手段とを、含
むことにある。
【0008】
【作用】このようにすれば、気筒作動状態検出手段によ
り前記エンジンにおいて本来は全気筒が作動させられる
高負荷走行領域に拘わらずその気筒のうちの1部が作動
させられることが検出されたときには、変速線変更手段
により、全気筒群が作動させられる場合に比較して、前
記変速制御手段において用いられる変速線が低速ギヤ段
の領域が増加するように変更させられ、低速ギヤ段への
シフトダウンが容易とされる。
【0009】
【第1発明の効果】したがって、本発明によれば、何等
かの事情によって本来は全気筒が作動させられるべき比
較的高負荷走行において部分気筒作動がおこなわれると
きには、低速ギヤ段の領域が増加するように変更された
変速線図から自動変速機の変速判断が行われるので、こ
のような部分気筒作動走行であっても比較的車両の駆動
力が高められて加速感が得られ、運転性が好適に維持さ
れる。
【0010】ここで、前記気筒作動切換手段は、たとえ
ばスロットル弁開度やアクセルペダル操作量などにより
表されるエンジンの負荷量が予め定められた値を超える
と、そのエンジンを部分気筒数作動状態から全気筒作動
状態に切り換える。また、前記気筒作動状態検出手段
は、たとえば前記気筒作動切換手段の出力に基づいて前
記エンジンの気筒群のうちの1部が作動させられている
ことを検出する。また、好適には、その気筒作動状態検
出手段は、たとえば前記エンジンの気筒群のうち全気筒
群が本来作動させられる負荷領域においてその気筒群の
一部が作動させられていることを検出する。
【0011】また、本発明の好適な態様においては、た
とえば、部分気筒作動時に用いられる変速線図および全
気筒作動時に用いられる変速線図を予め記憶する変速線
図記憶手段がさらに設けられる一方、前記変速線変更手
段は、たとえばその変速線図記憶手段に予め記憶された
複数種類の変速線図から、前記気筒作動状態検出手段に
よる検出結果に対応する変速線図を選択する。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】上記目的を達成す
るための他の発明の要旨とするところは、気筒毎に作動
制御されるエンジンと、複数のギヤ段のうちのいずれか
が達成される自動変速機とを有する車両において、車両
走行状態に応じて前記気筒の作動を変更する気筒作動
切換手段と、予め設定されたロックアップ線図から実際
のエンジン負荷および車速に基づいてロックアップクラ
ッチの係合を実行するロックアップクラッチ制御手段と
を備えた制御装置であって、(a) 前記エンジンの気筒の
作動状態を検出する気筒作動状態検出手段と、(b) 前記
エンジンにおいて本来は全気筒が作動させられる高負荷
走行領域に拘わらずその気筒のうちの1部が作動させら
れる状態では、全気筒群が作動させられる場合に比較し
て、前記ロックアップクラッチ制御手段において用いら
れるロックアップ線図を、そのロックアップクラッチの
解放が小さいトルク比となる領域にまで拡大するように
変更するロックアップ線変更手段とを、含むことにあ
る。
【0014】
【作用】このようにすれば、気筒作動状態検出手段によ
り前記エンジンにおいて本来は全気筒が作動させられる
高負荷走行領域に拘わらずその気筒のうちの1部が作動
させられることが検出されたときには、ロックアップ線
変更手段により、全気筒群が作動させられる場合に比較
して、前記ロックアップクラッチ制御手段において用い
られるロックアップ線図が、そのロックアップクラッチ
の解放をトルクコンバータのトルク比がより小さい領域
にまで拡大するように変更される。
【0015】
【第2発明の効果】したがって、本発明によれば、何等
かの事情によって本来は全気筒が作動させられるべき比
較的高負荷走行において部分気筒作動が行われるときに
は、ロックアップクラッチの解放がトルクコンバータの
トルク比がより小さくなる領域にまで拡大して実行され
る結果、本来全気筒作動であるべき走行状態において何
等かの理由により部分気筒作動とされたときには比較的
大きなトルク比を使用できるので、そのような部分気筒
作動走行のときでもトルクコンバータのトルク増幅作用
により比較的車両の駆動力が高められて加速感が得ら
れ、運転性が好適に維持される。
【0016】ここで、上記トルクコンバータは、その速
度比e(=n2 /n1 :但し、n1は駆動側ポンプの回
転速度、n2 は出力側タービンの回転速度)が小さくな
る程、そのトルク比t(=T2 /T1 :但し、T1 は入
力トルク、T2 出力トルク)が1よりも大きくなるトル
ク増幅域と、トルク比tが1より小さくなるコンバータ
領域とを備えており、前記トルクコンバータの部分気筒
作動時のロックアップ線は、たとえばトルクコンバータ
特性図において上記トルク増幅域とコンバータ領域との
間の境界付近に位置するように設定され、また、前記ト
ルクコンバータの全気筒作動時のロックアップ線は、た
とえばトルクコンバータ特性図において上記トルク増幅
域とコンバータ領域との間の境界付近よりも速度比eが
小さくなる側へ所定値だけずれた位置となるように設定
される。
【0017】また、前記気筒作動切換手段は、たとえば
スロットル弁開度やアクセルペダル操作量などにより表
されるエンジンの負荷量が予め定められた値を超える
と、そのエンジンを部分気筒数作動状態から全気筒作動
状態に切り換える。また、前記気筒作動状態検出手段
は、たとえば前記気筒作動切換手段の出力に基づいて前
記エンジンの気筒群のうちの1部が作動させられている
ことを検出する。また、好適には、その気筒作動状態検
出手段は、たとえば前記エンジンの気筒群のうち全気筒
群が本来作動させられる負荷領域においてその気筒群の
一部が作動させられていることを検出する。
【0018】また、本発明の好適な態様においては、た
とえば、部分気筒作動時に用いられるロックアップ線図
および全気筒作動時に用いられるロックアップ線図を予
め記憶するロックアップ線図記憶手段がさらに設けられ
る一方、前記ロックアップ線変更手段は、たとえばその
ロックアップ線図記憶手段に予め記憶された複数種類の
ロックアップ線図から、前記気筒作動状態検出手段によ
る検出結果に対応するロックアップ線図を選択する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0020】図1は、車両において、本発明の一実施例
の制御装置およびそれにより制御されるエンジン10
と、トルクコンバータ12を備えた自動変速機14を説
明する図である。図において、エンジン10の出力は、
トルクコンバータ12を介して自動変速機14に入力さ
れ、さらに図示しない差動歯車装置および車軸を介して
駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0021】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプ翼車18と、自
動変速機14の入力軸20に連結されたタービン翼車2
2と、それらポンプ翼車18およびタービン翼車22の
間を直結するロックアップクラッチ24と、一方向クラ
ッチ26によって一方向の回転が阻止されているステー
タ翼車28とを備えている。
【0022】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う副変速部30と、後進ギヤ段およ
び前進4段の切り換えが可能な主変速部32を備えてい
る。副変速部30は、サンギヤS0、リングギヤR0、
およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれらサン
ギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされている遊
星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サンギヤ
S0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチC0お
よび一方向クラッチF0と、サンギヤS0およびハウジ
ング41間に設けられたブレーキB0とを備えている。
【0023】主変速部32は、サンギヤS1、リングギ
ヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されてそ
れらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わされ
ている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36と、
サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK2に
回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリング
ギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成る第
2遊星歯車装置38とを備えている。
【0024】上記リングギヤR1はクラッチC1を介し
て前記リングギヤR0に連結され、上記サンギヤS1と
サンギヤS2は、クラッチC2を介して前記リングギヤ
R0に連結され且つブレーキB1により制動されるスリ
ーブ軸40により一体的に連結され、上記キャリヤK1
およびリングギヤR2は出力軸42に一体的に連結さ
れ、そして、上記キャリヤK2はブレーキB3により制
動され且つ一方向クラッチF1により一方向の回転が阻
止されるようになっている。
【0025】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に基づき、上記各摩擦係
合装置の作動の組み合わせに従って後進1段および前進
5段のギヤ段が切り換えられる。図2において○印は係
合状態を示し、×印は解放状態を示している。
【0026】図3に示すように、車両のエンジン10
は、たとえば各4個の気筒から成る気筒群C1 およびC
2 を備えた左右一対のエンジンブロック44および46
と、各エンジンブロック44および46に独立して混合
気を供給する左右一対の吸気配管48および50と、排
気ガスを浄化するための触媒52および54をそれぞれ
備えて各エンジンブロック44および46から排出され
る排気を導く左右一対の排気管56および58とを備え
ている。
【0027】一対の左バンク制御装置60および右バン
ク制御装置62は、混合気の空燃比、エンジンの燃料噴
射量、点火時期、排気ガス再循環量などを制御するため
のエンジン用電子制御装置64を構成するものであり、
左右一対の排気管56および58にそれぞれ設けられた
スロットル弁66および68の開度をスロットルアクチ
ュエータ70および72を介してそれぞれ制御する。ま
た、上記左バンク制御装置60および右バンク制御装置
62は、左右一対の吸気配管48および50にそれぞれ
設けられた燃料噴射弁74および76の燃料噴射量すな
わち燃料噴射期間と、左右の一対のエンジンブロック4
4および46に設けられた点火装置78および80の点
火時期とを制御する。
【0028】上記左バンク制御装置60と右バンク制御
装置62との間は一方が必要な情報を他方から適宜読み
込むことが可能なように通信回線により相互に接続され
ており、それら左バンク制御装置60および右バンク制
御装置62により構成されるエンジン用電子制御装置6
4と変速用電子制御装置82との間も、一方が必要な情
報を他方から適宜読み込むことが可能なように通信回線
により相互に接続されている。
【0029】図1に示すように、エンジン10の回転速
度Ne を検出するエンジン回転速度センサ86、左右一
対の吸気配管48および50の吸入空気量QA1、QA2
検出する一対の吸入空気量センサ88および90、左右
のスロットル弁66および68の開度θ1 およびθ2
検出するスロットルセンサ92および94、左右の触媒
52および54の温度TR1およびTR2を検出する触媒温
度センサ96および98、アクセルペダル100の操作
量ACCを検出するアクセル操作量センサ102、エンジ
ン10の冷却水温TW を検出する冷却水温センサ104
などが設けられており、エンジン回転速度Ne 、吸入空
気量QA1、QA2、左右のスロットル弁66および68の
開度θ1 およびθ2 、左右の触媒52および54の温度
R1およびTR2、アクセルペダル100の操作量ACC
エンジン10の冷却水温TW を表す信号がエンジン用電
子制御装置64および変速用電子制御装置82に供給さ
れるようになっている。また、入力軸20の回転速度N
INを検出する入力軸回転速度センサ106、出力軸42
の回転速度NOUT すなわち車速Vを検出する車速センサ
108、油圧制御回路110の作動油温度TOIL を検出
する油温センサ112、シフトレバー114の操作位置
SHを検出するシフト位置センサ116、パターンセレ
クトスイッチ118の操作位置PP を検出するシフトパ
ターンセンサ120などが設けられており、入力軸20
の回転速度NIN、出力軸42の回転速度NOUT すなわち
車速V、シフトレバー114の操作位置PSH、パターン
セレクトスイッチ118の操作位置PP を表す信号が変
速用電子制御装置82に供給されるようになっている。
【0030】上記油圧制御回路110は、自動変速機1
4の第1速ギヤ段乃至第5速ギヤ段のいずれかを成立さ
せる摩擦係合装置を作動させるための第1電磁弁S1、
第2電磁弁S2、および第3電磁弁S3と、ロックアッ
プクラッチ24の係合制御のためのリニヤソレノイド弁
SLU と、各摩擦係合装置の作動油圧源となるライン圧を
伝達トルクに応じて高くなるように制御するためのリニ
ヤソレノイド弁SLT と、所定の摩擦係合装置の係合時の
トルクの立ち上がりを緩和するアキュムレータの背圧を
制御するためのリニヤソレノイド弁SLN とを備えてい
る。
【0031】前記エンジン用電子制御装置64は、CP
U、RAM、ROM、入出力インターフェースなどを備
えた所謂マイクロコンピュータであって、CPUはRA
Mの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶された
プログラムに従って入力信号を処理し、たとえば、燃焼
制御のために燃料噴射弁74、76を制御し、点火時期
制御や変速期間中の出力低下制御のために点火装置7
8、80を制御し、アイドル回転制御のために図示しな
いバイパス弁を制御し、気筒群の切換時においてもエン
ジン10の出力トルクを滑らかに変化させる制御のため
に、たとえば予め記憶された図4の関係から、アクセル
ペダル100の操作量ACCに基づいてスロットル弁66
および68の開度θ1 およびθ2 を制御し、エンジン負
荷すなわちアクセルペダル100の操作量ACCに基づい
てエンジンブロック44、46に設けられた気筒群
1 、C2 単位で作動を切り換える気筒作動切換制御を
実行する。
【0032】前記変速用電子制御装置82も、上記エン
ジン用電子制御装置64と同様のマイクロコンピュータ
であって、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ
予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を
処理し、油圧制御回路110の各電磁弁或いはリニヤソ
レノイド弁を駆動する。たとえば、変速用電子制御装置
82は、アクセル操作量ACC或いはスロットル弁開度θ
1 およびθ2 の平均値θAVに対応した大きさのライン圧
或いはスロットル圧を発生させるためにリニヤソレノイ
ド弁SLT を、アキュム背圧を制御するためにリニヤソレ
ノイド弁SLN を、ロックアップクラッチ24の係合、解
放、スリップ量を制御するためにリニヤソレノイド弁SL
U をそれぞれ駆動する。また、変速用電子制御装置82
は、予め記憶された変速線図から実際のアクセル操作量
CC或いはスロットル弁開度θ1およびθ2 の平均値θ
AVおよび車速Vに基づいて自動変速機14のギヤ段やロ
ックアップクラッチ24の係合状態を決定し、この決定
されたギヤ段および係合状態が得られるように電磁弁S
1、S2、S3を駆動する。
【0033】図5は、前記エンジン用電子制御装置64
および変速用電子制御装置82の制御機能の要部を説明
する機能ブロック線図である。先ず、エンジン用電子制
御装置64の制御機能の要部を説明する。部分気筒運転
条件判定手段130により前記複数の気筒群C1 、C2
のうちの1部を作動させる部分気筒運転条件、たとえば
アクセル操作量ACCが5〜50%内の予め設定された軽
負荷走行条件が成立したか否かが判断される。気筒作動
切換手段132は、その部分気筒運転条件判定手段13
0により部分気筒運転条件が成立したと判定された状態
では比較的軽負荷走行であるので気筒群C1 、C2 を所
定の周期で交互に作動させるが、成立したと判定されな
い状態では比較的高負荷走行状態であるので気筒群の作
動数を増加側に変更して両気筒群C1 、C2 を作動させ
る。変速制御手段134は、予め設定された変速線図か
らアクセルペダル操作量ACCなどにより表されるエンジ
ンの負荷量と車速Vとに基づいて変速判断および変速指
令を行うことにより、自動変速機14のギヤ段を切り換
える。
【0034】出力トルク制御手段136は、上記気筒群
の作動数の変更に拘わらずそのときのエンジン10の出
力トルクを一定に保持することによりアクセルペダル操
作量ACCの増加に伴ってエンジン10の出力トルクを滑
らかに増加させるために、たとえば予め記憶された図4
の関係から、アクセルペダル100の操作量ACCに基づ
いてスロットル弁66および68の開度θ1 およびθ2
を制御する。この出力トルク制御手段136は、たとえ
ば、一方の気筒群C1 の作動に加えて他方の気筒群C2
が作動させられる場合には、他方の気筒群C2 を作動さ
せるためにスロットル弁68を所定量開くと同時に、そ
の他方の気筒群C2 の作動による出力トルクの増加分に
見合った量だけスロットル弁66を所定量閉じることに
より、気筒群の作動数を変更したときのエンジン10の
出力トルクを一定に保持する。即ち、片バンク状態から
両バンク状態に切り換えられるとき、あるいはその反対
の時にも電子スロットルにより2つのスロットルが協調
して制御され、アクセル開度に対してバンク状態にかか
わらず一定のエンジントルクが出される。
【0035】次に、変速用電子制御装置82の制御機能
の要部を説明する。気筒作動状態検出手段138は、気
筒作動切換手段132に従って切り換えられたエンジン
10の各気筒群C1 およびC2 の作動状態を、その気筒
作動切換手段132の出力などに基づき、それら気筒群
1 およびC2 のうちの1部が作動させられていること
を検出する。変速線変更手段140は、一方の触媒の過
熱や温度センサの故障などの何等かの原因によりエンジ
ン10においてその気筒群C1 およびC2 のうちの1方
が作動させられるが本来は全気筒群が作動させられる高
負荷走行領域では、全気筒群が作動させられる場合に比
較して、前記変速制御手段134において用いられる変
速線を高車速側へ移動させる。すなわち、変速線図記憶
手段142には、たとえば図6および図7に示すよう
に、変速判断およびロックアップクラッチの係合判断の
ための複数種類の線図が予め記憶されており、上記変速
線変更手段140は、上記エンジン10が部分気筒作動
状態であるか全気筒作動状態であるかに従って、変速線
図記憶手段142内の部分気筒群作動時用の変速線図或
いは全気筒群作動時用の変速線図を選択することによ
り、変速制御手段134が用いる変速線図を決定する。
図7に示す部分気筒群高負荷作動用変速線は図6に示す
通常の変速線に比較して高車速側に所定値だけずれて位
置させられていることから、上記変速線変更手段140
は、部分気筒群作動時であって特に高負荷走行領域では
通常の部分気筒群および全気筒群作動時に比較して変速
線を、低速ギヤ段の領域が増加するように高車速側へ実
質的に移動させているのである。上記変速線図記憶手段
142はたとえば前記エンジン用電子制御装置64のR
OMに対応している。
【0036】また、ロックアップクラッチ制御手段14
8は、予め設定されたロックアップ線図から実際のエン
ジン負荷および車速に基づいてロックアップクラッチ2
4のロックアップを実行する。ロックアップ線変更手段
144は、一方の触媒の過熱や温度センサの故障などの
何等かの原因によりエンジン10においてその気筒群C
1 およびC2 のうちの1方が作動させられるが本来は全
気筒群が作動させられる高負荷走行領域では、全気筒群
が作動させられる場合に比較して、上記ロックアップク
ラッチ制御手段148において用いられるロックアップ
線を高車速側へ移動させる。すなわち、ロックアップ線
図記憶手段146には、たとえば図8および図9に示す
ように、ロックアップクラッチの係合判断のための複数
種類のロックアップ線図が予め記憶されており、上記ロ
ックアップ線変更手段144は、上記エンジン10が部
分気筒群作動状態であるか全気筒群作動状態であるかに
従って、ロックアップ線図記憶手段146内の部分気筒
群作動時用のロックアップ線図或いは全気筒群作動時用
のロックアップ線図を選択することにより、ロックアッ
プクラッチ制御手段148が用いるロックアップ線図を
決定する。図9に示す部分気筒群高負荷作動用ロックア
ップ線は図8に示す通常のロックアップ線に比較して高
車速側に所定値だけずれて位置させられていることか
ら、上記ロックアップ線変更手段144は、部分気筒作
動時であって特に高負荷走行領域では通常の部分気筒お
よび全気筒作動時に比較してロックアップ線を、ロック
アップクラッチ24の解放が小さいトルク比tとなる領
域まで拡大して実行されるように高車速側へ実質的に移
動させているのである。上記ロックアップ線図記憶手段
146はたとえば前記エンジン用電子制御装置64のR
OMに対応している。
【0037】以下、図10に示すフローチャートを用い
て、エンジン用電子制御装置64の制御作動の要部を詳
細に説明する。なお、図10のルーチンは、自動変速機
14の変速判断およびロックアップクラッチ24の切換
判断に用いる変速線図およびロックアップ線図を、部分
気筒群高負荷作動状態と通常の部分気筒群および全気筒
群作動状態との間において変更する制御を主として示し
ている。
【0038】図10において、ステップ(以下、ステッ
プを省略する)SA1では、前記気筒作動切換手段13
2に従ってエンジン10の気筒群部C1 およびC2 のう
ちの一方が作動させられる部分気筒群作動状態であるか
否かが判断される。このSA1の判断が否定された場合
は、気筒群部C1 およびC2 の両方が作動させられる全
気筒作動状態であることから、SA2において、予めエ
ンジン用電子制御装置64のROMに記憶されている複
数種類の変速線図のうち、たとえば図6に示す通常の部
分気筒群および全気筒群作動用変速線図が選択される。
また、続くSA3において、予めエンジン用電子制御装
置64のROMに記憶されている複数種類のロックアッ
プ線図のうち、たとえば図8に示す部分気筒群および全
気筒群作動用ロックアップ線図が選択される。本実施例
では、上記SA1が気筒作動状態検出手段138に対応
し、上記SA2が変速線変更手段140に対応し、SA
3がロックアップ線変更手段144に対応している。
【0039】続くSA4においては、上記SA2により
選択された図6の通常の部分気筒群および全気筒群作動
用変速線図から実際のエンジン負荷すなわちアクセルペ
ダル操作量ACCと車速Vとに基づいて変速判断を実行
し、変速判断が発生したか否か、たとえばアクセルペダ
ル操作量ACCに基づいて定められた変速点車速(変速線
上のアクセルペダル操作量ACCに対応する点の車速)を
実際の車速Vが横切ったか否かが判断される。このSA
4の判断が肯定された場合は、SA5において前記電磁
弁S1、S2、S3のうちの変速判断されたギヤ段を達
成するための電磁弁を駆動するように変速出力が行わ
れ、自動変速機14のギヤ段の切り換えが実行される
が、上記SA4の判断が否定された場合には、SA6以
下が直接実行される。本実施例では、上記SA4および
SA5が前記変速制御手段134に対応している。
【0040】続くSA6では、前記SA3により選択さ
れた部分気筒群および全気筒群作動用ロックアップ線図
から実際のエンジン負荷すなわちアクセルペダル操作量
CCと車速Vとに基づいて切換判断を実行し、切換判断
が発生したか否か、たとえばアクセルペダル操作量ACC
に基づいて定められた係合点車速(切換線上のアクセル
ペダル操作量ACCに対応する点の車速)を実際の車速V
が横切ったか否かが判断される。このSA6の判断が肯
定された場合は、SA7において前記ロックアップクラ
ッチ24の係合制御のためのリニヤソレノイド弁SLU を
駆動するように切換出力が行われ、ロックアップクラッ
チ24の係合状態の切り換えが実行されるが、上記SA
6の判断が否定された場合には、本ルーチンが終了させ
られる。本実施例では、上記SA6およびSA7が前記
ロックアップクラッチ制御手段148に対応している。
【0041】部分気筒群作動状態であれば、前記SA1
の判断が肯定されるので、続くSA8において、気筒群
1 およびC2 のうちの非作動中の気筒群が作動可能で
あるか否かが判断される。たとえば、非作動中の気筒群
に対応する触媒の過熱の発生、各電子制御装置間の通信
異常の発生、或いはエンジン10のハード的な不都合な
どにより、上記非作動中の気筒群が作動可能であるか否
かが判断される。上記SA8は、一方の触媒の過熱や温
度センサの故障などの何等かの原因で部分気筒群作動状
態とされるが本来は全気筒群を作動させるべき高負荷走
行状態であるか、或いはその高負荷走行状態になり得る
か否かを実質的に判断している。
【0042】上記SA8の判断が肯定された場合には、
エンジン負荷に対応した気筒群の作動数の切り換えが可
能であるので、前記SA2以下が実行され、気筒群C1
およびC2 の一方或いは両方がアクセルペダル操作量A
CCに応じて作動させられる。しかし上記SA8の判断が
否定された場合は、本来は全気筒数が作動させられる高
負荷走行状態でも部分気筒群作動が実行される状態であ
るので、SA9において予めエンジン用電子制御装置6
4のROMに記憶されている複数種類の変速線図のう
ち、たとえば図7に示す部分気筒群高負荷作動用変速線
図が選択される。また、続くSA10において、予めエ
ンジン用電子制御装置64のROMに記憶されている複
数種類のロックアップ線図のうち、たとえば図9に示す
部分気筒群高負荷作動用ロックアップ線図が選択され
る。上記図7に示す部分気筒群高負荷作動用変速線図の
各変速線は、本来は全気筒数が作動させられる高負荷走
行状態であっても部分気筒作動しか実行されないときの
駆動力を補うために、図6に示す通常の部分気筒群およ
び全気筒群作動用変速線図に比較して、低速ギア段の領
域が増加するように高車速側へ移動させられている。ま
た、上記図9に示す部分気筒群高負荷作動用ロックアッ
プ線図のロックアップ線は、図8に示す部分気筒群およ
び全気筒群作動用ロックアップ線図に比較して、ロック
アップクラッチ24の解放がトルクコンバータ12のト
ルク比tが小さくなる領域まで拡大して行われるように
高車速側へ移動させられている。本実施例では、上記S
A9も前記変速線変更手段140に対応し、上記SA1
0も前記ロックアップ線変更手段144に対応してい
る。
【0043】上記のように構成された制御装置では、気
筒作動状態検出手段138に対応するSA1によりエン
ジン10の気筒群C1 およびC2 のうちの一方が作動さ
せられることが検出されたときには、変速線変更手段1
40に対応するSA9により、全気筒群C1 およびC2
が同時に作動させられる場合に比較して、変速制御手段
134において用いられる変速線が低速ギヤ段領域が増
加するように移動させられる。このため、何等かの事情
によって本来は全気筒群C1 およびC2 が作動させられ
るべきアクセルペダル操作量ACCがたとえば50%以上
とされた比較的高負荷走行において部分気筒群が作動さ
せられるときには、上記低速ギヤ段領域が増加するよう
に高車速側に変更された変速線から自動変速機14の変
速判断が行われるので、このような部分気筒群高負荷走
行であっても比較的車両の駆動力が高められて、加速感
が得られ、運転性が好適に維持される。
【0044】また、本実施例によれば、気筒作動状態検
出手段138に対応するSA1によりエンジン10の気
筒群C1 およびC2 のうちの一方が作動させられること
が検出されたときには、ロックアップ線変更手段144
に対応するSA10により、ロックアップクラッチ24
を係合制御するためのロックアップ線図として、図9に
示す高車速側へ移動させられたロックアップ線図が用い
られることにより、そのロックアップ線図が、そのロッ
クアップクラッチ24の解放をトルクコンバータ12の
トルク比tがより小さい領域まで拡大して実行させるよ
うに変更される。したがって、何等かの事情によって本
来は全気筒群C1 およびC2 が作動させられるべきアク
セルペダル操作量ACCがたとえば50%以上とされた比
較的高負荷走行において部分気筒群が作動させられると
きには、ロックアップクラッチ24の解放がトルクコン
バータ12のトルク比tがより小さくなる領域で実行さ
れる結果、トルクコンバータ12の比較的大きなトルク
比tを使用できるので、そのような部分気筒作動走行の
ときでもトルクコンバータ12のトルク増幅作用により
比較的車両の駆動力が高められて加速感が得られ、運転
性が好適に維持される。
【0045】因に、図11は、トルクコンバータ12の
特性を、ロックアップクラッチ24の係合作動を示すロ
ックアップ線と共に示している。図において、破線の左
側はトルク比tが速度比eの減少とともに大きくなるト
ルク増幅領域であり、破線の右側はトルク比tが1より
も小さくなるコンバータ領域である。ロックアップクラ
ッチ24が前記図8の通常のロックアップ線により制御
される場合は、そのロックアップクラッチ24の係合領
域を示すロックアップ線は、全気筒作動状態および部分
気筒作動状態ともに、上記トルク増幅領域内に位置する
1点鎖線上に位置させられる。しかし、前記図9に示す
部分気筒高負荷作動時用ロックアップ線によってロック
アップクラッチ24の係合が制御される場合において、
ロックアップクラッチ24の係合領域を示すロックアッ
プ線は、図11の破線上に位置させられる。この結果、
ロックアップクラッチ24の係合中においてSA8の判
断が否定されることにより図8から図9のロックアップ
線図に切り換えられた場合には、トルク比tが1よりも
大きい状態でロックアップクラッチ24が解放されてト
ルク増幅作用が得られるので、部分気筒群作動による駆
動力低下を補うように車両の駆動力が高められるのであ
る。なお、ここでいうロックアップクラッチ24の係合
とは、所謂ロックアップスリップ(半係合状態)を含む
ものと考えてよい。従って、部分気筒状態ではスリップ
領域が狭くなるかあるいは無くすようにすることができ
る。この場合、スリップ制御が実行されにくいので部分
気筒のショックも発生しにくい。また、図9に示すよう
に、ロックアップ線を移動することにより高速側でロッ
クアップを係合させる他全くロックアップ係合ないし半
係合をおこなわないようにしてもよい。
【0046】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】図12に示すように、たとえばアクセルペ
ダル操作量ACCが50%以上となったことを以てエンジ
ン10の高負荷領域であることを判定するSA11が、
前記SA8に替えて設けられてもよい。このようにすれ
ば、本来は全気筒群C1 およびC2 が作動させられるべ
きアクセルペダル操作量ACCがたとえば50%以上とさ
れた比較的高負荷走行において部分気筒群が作動させら
れるときにSA9以下が実行されるので、前述の実施例
と同様の効果が得られる。また、この実施例では、エン
ジン10の高負荷領域であるときだけSA9以下が実行
されるので、たとえば図7や図9に示す変速線やロック
アップ線においてアクセルペダル操作量ACCがたとえば
50%以下の軽負荷領域におけるデータが不要となり、
変速線図記憶手段142の記憶容量が軽減される利点が
ある。
【0048】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0049】たとえば、前述の実施例のエンジン10
は、気筒群C1 、C2 毎に作動させられるものであった
が、気筒毎に作動させられる形式のものであってもよ
く、或いは軽負荷のときには全気筒のうちの一部だけを
作動させないものであってもよい。
【0050】また、前述の図7の変速線図は、図6のも
のに比較して、全ての領域において高車速側へ移動させ
られていたが、たとえば変速線のうちの高スロットル領
域側だけが高車速側へずらされるように、変速線の一部
だけが高車速側へ移動させられていてもよい。
【0051】また、前述の実施例のエンジン10はV型
8気筒であったが、直列6気筒或いは8気筒などであっ
てもよい。要するに、エンジン10は独立して作動させ
られる複数の気筒群を備えておればよいのである。
【0052】また、前述の図10のフローチャートは、
同様の制御機能を達成する範囲でステップが追加された
り、或いはステップ内容の変更が行われてもよい。
【0053】また、前述の実施例では、車両の電子制御
装置はエンジン用電子制御装置64および変速用電子制
御装置82から構成されていたが、1つの綜合制御用電
子制御装置から構成されていてもよいし、前述の図10
に示す作動はエンジン用電子制御装置64において実行
されても差支えない。
【0054】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御装置によって制御され
る車両用エンジンおよび自動変速機の構成を説明する図
である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の実施例のエンジンの吸気配管および排気
系統を説明する図である。
【図4】図1の実施例のエンジン用電子制御装置の作動
であって、気筒群切り換えに拘わらずエンジンの出力ト
ルクを滑らかに変化させる制御のための関係を説明する
特性図である。
【図5】図1の実施例のエンジン用電子制御装置および
変速用電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブ
ロック線図である。
【図6】図5の変速線図記憶手段に記憶された変速線図
であって通常の部分気筒および全気筒作動時に用いられ
る変速線図を示す図である。
【図7】図5の変速線図記憶手段に記憶された変速線図
であって部分気筒群高負荷走行時に用いられる変速線図
を示す図である。
【図8】ロックアップクラッチの切換制御に用いられる
ロックアップ線図であって通常の部分気筒および全気筒
作動時に用いられるロックアップ線図を示す図である。
【図9】ロックアップクラッチの切換制御に用いられる
ロックアップ線図であって部分気筒群高負荷走行時に用
いられるロックアップ線図を示す図である。
【図10】図1の実施例の変速用電子制御装置の制御作
動の要部を説明するフローチャートである。
【図11】図1の実施例のトルクコンバータの特性を、
ロックアップクラッチのロックアップ線と共に示す図で
ある。
【図12】本発明の他の実施例における変速用電子制御
装置の制御作動の要部を説明するフローチャートの一部
である。
【符号の説明】
10:エンジン 14:自動変速機 132:気筒作動切換手段 134:変速制御手段 138:気筒作動状態検出手段 140:変速線変更手段 144:ロックアップ線変更手段 148:ロックアップクラッチ制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 61/14 601 F16H 61/14 601Z // F16H 59:76 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/06 F02D 17/02 F02D 29/00 F16H 61/10 F16H 61/14 601

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気筒毎に作動制御されるエンジンと、複
    数のギヤ段のうちのいずれかが達成される自動変速機と
    を有する車両において、車両の走行状態に応じて前記気
    筒の作動を変更する気筒作動切換手段と、予め設定され
    た変速線図から実際のエンジン負荷および車速に基づい
    て変速判断を実行する変速制御手段とを備えた制御装置
    であって、前記気筒の作動の変更に拘わらずアクセルペダル操作量
    の増加に伴って前記エンジンの出力トルクを滑らかに増
    加させる出力トルク制御手段と、 前記エンジンの気筒の作動状態を検出する気筒作動状態
    検出手段と、 前記エンジンにおいて本来は全気筒が作動させられる高
    負荷走行領域に拘わらずその気筒のうちの1部が作動さ
    せられる状態では、全気筒群が作動させられる場合に比
    較して、前記変速制御手段において用いられる変速線を
    低速ギヤ段の領域が増加するように移動させる変速線変
    更手段とを、含むことを特徴とする車両用エンジンおよ
    び自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 気筒毎に作動制御されるエンジンと、複
    数のギヤ段のうちのいずれかが達成される自動変速機と
    を有する車両において、車両の走行状態に応じて前記気
    筒の作動を変更する気筒作動切換手段と、予め設定され
    たロックアップ線図から実際のエンジン負荷および車速
    に基づいてロックアップクラッチの係合を実行するロッ
    クアップクラッチ制御手段とを備えた制御装置であっ
    て、 前記エンジンの気筒の作動状態を検出する気筒作動状態
    検出手段と、 前記エンジンにおいて本来は全気筒が作動させられる高
    負荷走行領域に拘わらずその気筒のうちの1部が作動さ
    せられる状態では、全気筒群が作動させられる場合に比
    較して、前記ロックアップクラッチ制御手段において用
    いられるロックアップ線図を、該ロックアップクラッチ
    の解放が小さいトルク比となる領域にまで拡大するよう
    に変更させるロックアップ線変更手段とを、含むことを
    特徴とする車両用エンジンおよび自動変速機の制御装
    置。
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