JP3030758B2 - 自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置 - Google Patents
自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置Info
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Description
助ブレーキ装置、特に、車両情報により選択した最適変
速段に変速機を自動切換えする自動変速機を備えた車両
の補助ブレーキ装置に関する。
時には走行時の運動エネルギをブレーキ手段の働きによ
って熱エネルギに変換し、車両を停止させているが、そ
のブレーキ装置の補助をすべく、車両にはブレーキ補助
手段が装着される場合がある。このブレーキ補助手段
は、車両の運動エネルギを吸収して停止補助を行うもの
で、通常のエンジンブレーキの他に、例えば、エンジン
の排気路を閉じてエンジンの吸・排気行程に吸収仕事を
発生させて、車両の運動エネルギを吸収するという排気
ブレーキがあり、あるいはエンジンの圧縮行程で圧縮仕
事を発生させた上でその圧縮行程後にシリンダ内の圧力
を逃がして圧縮・膨張行程に吸収仕事を発生させて、車
両の運動エネルギを吸収するという圧縮開放式エンジン
ブレーキ等が知られている。
機のギア位置の切換え操作、エンジンと変速機間のクラ
ッチの断接操作を共に自動化した自動変速機(例えば実
公平6−12308号公報)が知られている。この自動
変速機によれば、車両の始動、発進、変速の各制御を自
動化して行うことができる。この自動変速機はその制御
部としての自動変速コントローラを有し、これにアクセ
ル開度と車速とより最適な変速段を求める変速段選択マ
ップを収容する。そして、自動変速速コントローラに変
速スイッチより変速段自動選択レンジであるとの入力が
あると、その時に車速とアクセル開度とより変速段選択
マップに基づき複数のギア比の内で最適なギア比の変速
段を選択し、変速機のギア位置をその最適な変速段に切
り換えるという制御を行っている。
低排気量化されると、エンジンブレーキはその効果が低
減し、同様に排気ブレーキや圧縮開放式エンジンブレー
キのようなエンジンブレーキ補助手段の制動効果も低減
する傾向にある。そこで、エンジンブレーキ補助手段を
2段に設け、例えば、第1段の制動モードで排気ブレー
キのみ作動させ、更に制動力を強化する必要があると、
第2段の制動モードを選択し、排気ブレーキと圧縮開放
式エンジンブレーキを共に作動させるという補助ブレー
キ装置が知られている。この種の装置では、第1段制動
モードでの制動力より第2段制動モードでの制動力がア
ップするので、図11に示すように、各走行車速で降下
走行を安定して行える下り坂の傾斜度であるバランス勾
配(%)も第2段制動モードの場合の方が大きくなって
いる。
助手段を複数装備しても、まだ、制動力が充分とはいえ
ない。このため、このエンジンブレーキ補助手段にシフ
トダウンによるエンジンブレーキの強化作用を更に加
え、制動力をより強化でき、しかも、切換え切換え操作
性の良い補助ブレーキ装置が望まれている。本発明の目
的は、車両の補助ブレーキにより制動力をより強化でき
る自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置を提供するこ
とにある。
めに、請求項1の発明では、変速スイッチ位置及び車両
情報により、自動変速コントローラ内に記憶された所定
の変速段選択マップに基づいて、目標変速段を決定し、
同目標変速段を保持するように車両の変速機を変速制御
する自動変速機と、手動スイッチの第1段操作時に車載
されたエンジンのエンジンブレーキの効果を高めるよう
作動するエンジンブレーキ補助手段と、上記手動スイッ
チの第1段操作に続く第2段操作時にシフトダウン信号
を出力するシフトダウン信号検出手段とを有し、上記自
動変速コントローラは上記シフトダウン信号の入力時
に、決定されている目標変速段を1段シフトダウンした
変速段に修正し、変速制御することを特徴とする自動変
速機付き車両の補助ブレーキ装置において 、上記エンジ
ンブレーキ補助手段が、圧縮開放ブレーキスイッチによ
る圧縮開放ブレーキ作動信号発生時に圧縮行程後にシリ
ンダ内の圧力を逃がして圧縮・膨張行程に吸収仕事を発
生させる圧縮開放式エンジンブレーキと、排気管に設け
た弁をエンジンブレーキ時に閉方向に駆動してエンジン
の吸・排気行程に吸収仕事を発生させる排気ブレーキと
を有すると共に、上記手動スイッチの第1段操作時でか
つ上記圧縮開放ブレーキ作動信号が発生していない時に
上記排気ブレーキのみ作動させ、上記手動スイッチの第
1段操作時でかつ上記圧縮開放式ブレーキ作動信号が発
生している時に上記排気ブレーキと上記圧縮開放式エン
ジンブレーキを作動させ、上記手動スイッチの第1段操
作に続く第2段操作時でかつ上記圧縮開放ブレーキ作動
信号が発生していない時に上記排気ブレーキを作動させ
ると共に上記目標変速段を1段シフトダウンさせ、上記
手動スイッチの第1段操作に続く第2段操作時でかつ上記
圧縮開放ブレーキ作動信号が発生している時に上記排気
ブレーキと上記圧縮開放式エンジンブレ一キを作動させ
ると共に上記目標変速段をl段シフトダウンさせること
を特微とする。
定し、同目標変速段を保持するように変速機を変速制御
する自動変速機を備えた車両の補助ブレーキ装置で、特
に、エンジンブレーキ補助手段として圧縮開放式エンジ
ンブレーキや排気ブレーキを操作しエンジンブレーキの
効果を高め、すなわち、圧縮開放式エンジンブレーキに
よりエンジンの圧縮・膨張行程での仕事量を増大させ、
排気ブレーキによりエンジンの吸・排気行程での仕事量
を増大させるものであって、手動スイッチの第1段操作
時でかつ圧縮開放ブレーキ作動信号が発生していない時
に排気ブレーキのみ作動させ、第1段操作時でかつ圧縮
開放式ブレーキ作動信号が発生している時に排気ブレー
キと圧縮開放式エンジンブレーキを作動させ、第1段操
作に続く第2段操作時でかつ圧縮開放ブレーキ作動信号
が発生していない時に排気ブレーキを作動させると共に
目標変速段を1段シフトダウンさせ、第1段操作に続く第
2段操作時でかつ圧縮開放ブレーキ作動信号が発生して
いる時に排気ブレーキと圧縮開放式エンジンブレ一キを
作勤させると共に目標変速段をl段シフトダウンさせ
る。このように、手動スイッチの第1段操作時に、排気
ブレーキ作動のみの場合とこれに圧縮開放式エンジンブ
レーキ作動を加えた場合との2段階に制動力を強弱区分
し、手動スイッチの第1段操作に続く第2段操作時に自動
変速機によりシフトダウン操作をして補助ブレーキの制
動作用強化を図った上で、制動力を排気ブレーキのみの
場合とこれに圧縮開放式エンジンブレーキを加えた場合
との2段階に強弱区分でき、補助ブレーキの制動力を強
弱4段階に調整することができる。
置は図示しない車両のディーゼルエンジン(以後単にエ
ンジンと記す)1及びその動力伝達系に付設されてい
る。ここでの動力伝達系内に配備された自動変速機はエ
ンジン1、クラッチ2及び変速機3とにわたり取り付け
られている。このエンジン1は電磁アクチュエータ4に
より作動される燃料供給量調整手段である噴射ポンプ5
を装備しており、電磁アクチュエータ4はエンジンコン
トローラ6により操作される。噴射ポンプ5の図示しな
い入力軸にはエンジン回転数信号を発するエンジン回転
センサ9が対設される。
ーキ補助手段が装備される。このエンジンブレーキ補助
手段は、排気路Rに設けたシャッタ弁13をエンジンブ
レーキ時に閉方向に駆動して排気圧を上げてエンジン1
の吸・排気仕事を増大させ、吸収仕事を発生させる排気
ブレーキ装置7と、エンジンの圧縮行程で圧縮仕事を増
大させ、圧縮行程直後に後述の第3弁バルブ10を一時
的に開いて、シリンダ内の圧力を逃がして膨張行程で膨
張仕事を減少させ、圧縮・膨張行程で吸収仕事を十分に
発生させる圧縮開放式エンジンブレーキ装置8とで構成
される。なお、ここでの圧縮開放式エンジンブレーキ装
置8に代えて、圧縮行程直後に図示しない排気弁を図示
しないロッカアーム上の油圧ピストンで一時的に開い
て、シリンダ内の圧力を逃がして膨張行程で膨張仕事を
減少させ、圧縮・膨張行程で吸収仕事を十分に発生させ
るタイプの圧縮開放式エンジンブレーキ装置を用いるこ
ともできる。
多岐管11に続く排気管12上にシャッタ弁13と、同
シャッタ弁を開位置(オフ時)と閉位置(オン時)に切
換え駆動するアクチュエータ14と、後述のブレーキ作
動信号sbに応じて開閉操作用の駆動出力D1をアクチ
ュエータ14の切換え用電磁弁141に出力する駆動回
路15と、エンジンブレーキ時にシャッタ弁13を閉位
置(オン時)に切換え制御すべく駆動回路15にブレー
キ作動信号sbを出力するエンジンコントローラ6とで
構成される。
ンコントローラ6のブレーキ作動信号sbに応じて駆動
回路15がアクチュエータ14を介しシャッタ弁13を
閉作動する。これによって、排気行程より吸入行程にわ
たり吸収仕事(負の仕事)が大きく生じる。圧縮開放式
エンジンブレーキ装置8は図2に示すように、エンジン
1のシリンダブロック101とシリンダヘッド102と
で覆われた各シリンダ16(一つのシリンダのみ示し
た)に装備される。ここでシリンダ16の上部には吸気
弁(図示せず)及び排気ポート17を開閉する排気弁1
8と、同排気弁18は別に第3弁バルブ10が設けられ
る。シリンダ16の側方下部にはシリンダブロック10
1の長手方向(紙面垂直方向)に長いカム軸19を配
し、そのカム軸19上には各シリンダ対向部分に排気カ
ム20及び図示しない吸気カムが一体的に形成される。
ク101に支持されると共に、排気弁18を作動する既
存のタペット21が設けられ、排気カム20の側方部分
にはシリンダブロック101に一体的に結合されたマス
タピストンボディー22が配備され、同部分に第3弁用
タペット23が摺動自在に支持される。第3弁用タペッ
ト23は排気カム20に弾性付勢されると共に、マスタ
ーシリンダ24を加圧するマスターピストン25を一体
的に加圧作動させる。マスターシリンダ24はパイプ2
6を介しシリンダヘッド102上のスレイブシリンダ2
7に連通し、スレイブシリンダ27はスレイブピストン
28を摺動可能に構成される。
02に支持された第3弁バルブ10に連結され、スレイ
ブピストン28の下方への駆動時に、弁ばね29で閉弁
付勢されている第3弁バルブ10を開弁作動させるよう
に構成される。なお、図2中の符号30は、逆止弁とし
て働くチェックバルブを示しており、このチェックバル
ブによって低圧のオイルを常時マスターシリンダ29側
に供給することを可能としている。符号31はスレイブ
シリンダ27を低圧側に連通可能な常開の開閉弁を示
し、開閉弁31が駆動回路32を介しエンジンコントロ
ーラ6に接続される。
ト21の作動するカム角に対して90°+θ(図3参
照)手前の調整角で、加圧作動できるように配備され
る。このような圧縮開放式エンジンブレーキ装置8は、
エンジンコントローラ6の駆動信号に応じて駆動回路3
2を介し開閉弁31がオンして閉作動すると、スレイブ
シリンダ27とマスターシリンダ24の油圧が等圧化す
る。これによって、シリンダの圧縮行程より膨張行程に
わたってTDC(クランク角での圧縮上死点)の前後の
180°+2θで第3弁用タペット23が排気カム20
で加圧駆動され、第3弁バルブ10を開作動させ、シリ
ンダ内の圧縮済高圧ガスを排気路Rに排出できる。
チであり、エアシリンダから成るアクチュエータ33に
よって接離作動できる。クラッチの図示しない出力軸に
接続された変速機3は1速段乃至7速段を選択的に達成
可能なギア列が装着される。なお、アクチュエータ33
はエアタンク34側の高圧エアが常閉の電磁弁35によ
り適時供給され、あるいは電磁弁36により排除され
る。これら電磁弁は適時に所定のデューティー比の出力
を変速コントローラ37より入力される。変速機3は図
4に示したシフトパターンに対応したギア列を備え、こ
れにはギアシフトユニット38が組み付けられる。
ラ37からの作動信号により作動する複数の電磁バルブ
(1つのみ示した)39と、このバルブを介してエアタ
ンク34から高圧エアが供給されて変速機の図示しない
セレクトレバーやシフトレール及びフォークを作動する
パワーシリンダを有し、電磁バルブ39によってエアを
給排し、変速機内のギア列を所望の変速段に自動切換え
できる。なお、ギアシフトユニット38内にはギア位置
検出するギア位置スイッチ40が対設され、このスイッ
チからのギア位置信号Mは変速コントローラ37に出力
される。
に沿ってチェンジレバーを操作することによって各レン
ジでの変速信号を出力でき、この変速信号によって、変
速コントローラ37はギアシフトユニット38を操作
し、チェンジレバー操作により直接指定された変速段、
あるいはPWレンジ(パワーレンジ)及びDレンジ(燃
費優先のレンジ)での変速段マップ(図5にその一例を
示した)により選択された変速段にギア位置を切換えで
きる。ところで、PW及びDレンジであると、変速コン
トローラ37はアクセル開度と車速に応じた目標変速段
を変速段マップより算出する。
スイッチ47が装着される。このコンビネーションスイ
ッチ47は、通常はレバー471をOFF位置に保持
し、レバー471を第1段位置S1に切換えた際に第1
段補助ブレーキ信号s1を、第1段と第2段位置S2と
に順序切換えた際に、第1段、第2段補助ブレーキ信号
s1,s2を共にエンジンコントローラ6に出力でき
る。エンジンコントローラ6及び変速コントローラ37
は、共にその要部がマイクロコンピュータで構成され、
特に、ここでは両者は相互に信号の授受を行えるように
構成される。
ンジン回転センサ9、アクセル開度θaをアクセル開度
センサ42、第1段、第2段補助ブレーキ信号s1,s
2がコンビネーションスイッチ47より入力され、特に
ここでは両者は相互に信号の授受を行えるように構成さ
れる。エンジンコントローラ6には車両情報としてのエ
ンジン回転数Neをエンジン回転センサ9、アクセル開
度θaをアクセル開度センサ42、第1段、第2段補助
ブレーキ信号s1,s2がコンビネーションスイッチ4
7、圧縮開放ブレーキ作動信号ptが押しボタン式の圧
縮開放ブレーキスイッチ46より、それぞれ入力され、
これら情報に基づき、アクチュエータ4を操作し、周知
の燃料制御を行う。特に、エンジンコントローラ6は排
気ブレーキ装置7の切換え用電磁弁141、圧縮開放式
エンジンブレーキ装置8の開閉弁31を駆動して図7に
示すような補助ブレーキ駆動制御を行う。
としてのエンジン回転数Ne、アクセル開度θaをエン
ジンコントローラ6より取り込み、更に、車速Vが車速
センサ43、クラッチ回転数Nclがクラッチ回転センサ
44、ブレーキ信号sbがブレーキセンサ45、ギア位
置信号Mがギア位置センサ40、変速段指令信号が変速
スイッチ41より、それぞれ入力され、適時に両電磁弁
35,36やギアシフトユニット38の電磁バルブ39
を操作して、自動変速制御を行う。このような構成を採
る自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置の作動を説明
する。
エンジンコントローラ6の図示しないメインルーチン及
び変速コントローラ37の図8に示すようなメインルー
チンがそれぞれスタートする。ここで、エンジンコント
ローラ6は周知のメインルーチンの制御の途中で、図7
に示すような補助ブレーキ制御に達する。ここでは、ス
テップa1で第1段補助ブレーキ信号s1が入力されて
いるか否か判断し、非入力時にはステップa2に進み、
切換え用電磁弁141、開閉弁31を共にオフし、両補
助ブレーキを非作動に保持し、後述のエンジンブレーキ
フラグFLGEBをクリアし、メインルーチンにリター
ンする。
され、ステップa3に達すると、第2段補助ブレーキ信
号s2が入力されているか否か判断し、入力時にはステ
ップa4に、Noで第1段補助ブレーキ信号s1のみが
入力の場合はステップa8に進む。ステップa4では変
速コントローラ37より変速段信号を取り込み、ニュー
トラルN以外か判断し、Noではステップa2に進み、
Yesでステップa5に進む。ここでは、クラッチ2が
継がっているか否か判断し、Noではステップa2に進
み、Yesでステップa6に進む。ここでは、アクセル
開度θaがゼロか否か判断し、Noではステップa2に
進み、Yesでステップa7に進む。
ーキ信号s1、s2が共に入力され、適正な減速域と見
做し、エンジンブレーキフラグFLGEBをオンし、ス
テップa8に進む。この後、ステップa8では、圧縮開
放ブレーキスイッチ46より圧縮開放ブレーキ作動信号
ptが入力されているか否か判断し、非入力時にはステ
ップa9に入力時にはステップa10に進む。
に出力し、切換え用電磁弁141のみに駆動信号を出力
し、補助ブレーキとして排気ブレーキ装置7のみを駆動
し、メインルーチンにリターンする。ステップa10で
は、オン信号を両駆動回路15、32に出力し、切換え
用電磁弁141、開閉弁31に駆動信号をそれぞれ出力
し、補助ブレーキとして排気ブレーキ装置7及び圧縮開
放式エンジンブレーキ装置8を同時に駆動させ、メイン
ルーチンにリターンする。一方、変速コントローラ37
は図8に示すようなメインルーチンを実行する。
動処理に入る。そして始動処理完了の後、車速信号を入
力させ、その値が規定値(例えば2Km/h乃至3Km
/h)以下では発進処理を、以上では変速処理を行な
う。始動処理では、エンジン停止時において、エア圧チ
ェック等を行った上で、変速段をニュートラルとし、ス
タータを回し、エンジンがかかると、発進処理に進むと
いう周知の処理を行う。発進処理では、クラッチを切
り、ギア列を発進段に保持し、その上で、クラッチを半
クラッチ直前位置に一旦保持してから、半クラッチに近
づけ、エンジン回転数Neとクラッチ回転数Nclの回転
差が所定値以内になるとクラッチを接合するという周知
の処理を行う。
処理完了後、変速コントローラ37は車速信号を読取
り、これが設定値を上回っていると変速制御処理に入
る。まず、ステップs1では変速スイッチ41よりの変
速段指令信号を読み取り、これがR,N,1,2,3の
指定変速段の区分か、Dの変速段を自動選択する自動変
速段の区分かの判断を行う。
とギヤ位置が同じか否かの判別をし(ステップs2)、
イエスでリターンし、ノーでステップs3に進む。ここ
では変速信号に応じた目標変速段R,N,1,2,3の
内の一つであり、変速前の現在の変速段が自動変速段
(D)でこれからのシフトダウンに相当するか否かを判
別する。イエスの場合、電磁弁35に所定時間オン信号
を出力し、クラッチ断操作をし(ステップs4)、更
に、現状のエンジン回転を保持すべくエンジンコントロ
ーラ6を介し、電磁アクチュエータ4に出力し、エンジ
ン回転のオーバーランの防止操作をする(ステッフs
5)。そして変速前の変速段より1段のシフトダウンに
当る変速段を算出し、その変速段に対応した出力信号を
ギヤシフトユニットの電磁弁39に出力しギヤ位置を合
わせる(ステップs6)。
とクラッチ出力軸の各回転信号Ne、Nclを読み取ると
共に、クラッチ出力軸の回転にエンジン回転数を合わせ
るようエンジンコントローラ6を介し、電磁アクチュエ
ータ4にエンジン回転増減信号としての出力信号を出力
し、回転合わせ操作をする(ステップs7)。この後、
電磁弁36に所定デューティー比のオン信号を出力し、
クラッチ接操作をする(ステップs8)。一方、ステッ
プs3でノーに進むと、まず、ステップs4と同様のク
ラッチ断操作をする(ステップs9)。
現変速段と変速信号に対応する目標変速段を比べシフト
アップか否かを判別する(ステップs10)。イエスの
場合、エンジンコントローラ6を介し電磁アクチュエー
タ4に出力し、エンジン回転数を規定のアイドリング回
転数に戻す操作をする(ステップs11)。そしてギヤ
位置を指定変速段としてのR,N,1,2,3の内の一
つである目標変速段に直接合わせるよう電磁弁39に出
力する(ステップs12)。この後、ステップs7に戻
りクラッチ出力軸にエンジンの回転を合わせクラッチ接
を行なう。なお、ステップs10でノーの場合、即ち、
D以外からのシフトダウンの場合、ステップs5と同様
のエンジン回転ホールドを行ない(ステップs13)、
ステップs12に戻る。
分の場合、まず、変速コントローラ37は車速信号V、
アクセル開度(負荷)信号θaをそれぞれ入力させ、
(ステップs14,15)、車速信号V、負荷信号θa
より目標変速段を求める(ステップs16)。次いで、
ステップs17(図10参照)では、エンジンコントロ
ーラ6より、エンジンブレーキフラグFLGEB信号を
取り込み、これがオン(1)か否か(0)か検出し、F
LGEB=1ではステップs18に、FLGEB=0で
はステップs21に直接進む。
シフトダウン後のエンジン回転数Ne1を演算し、同回
転数Ne1がオーバラン回転数Nemaxを上回るか否
か判断し、オーバランしないNoではステップs20
に、オーバランではYesのステップs21にそのまま
進む。ステップs20ではFLGEBがオン(1)で、
オーバランしないことより、最適変速段を1段シフトダ
ウンすべく、現在の目標変速段を−1段だけ減算し、目
標変速段を修正する。ステップs21に達すると、現在
の目標変速段にギヤ位置が合っているか否かの判別を
し、イエスでリターンし、ノーの場合、ステップs9に
ジャンプし、クラッチ断接間にギヤ位置を目標変速段に
合わせるというステップs9乃至s13及びステップs
7、8の処理を済ませリターンする。
がコンビネーションスイッチ47より入力された場合で
あって、圧縮開放ブレーキ作動信号ptが圧縮開放ブレ
ーキスイッチ46より入力されていない場合、排気ブレ
ーキ装置7のみ作動させ、図6に示す特性a1のような
制動特性が得られ、第1段補助ブレーキ信号s1が入力
され、圧縮開放ブレーキ作動信号ptが入力された場
合、排気ブレーキ装置7と圧縮開放式エンジンブレーキ
装置8が共に働き、図6に示す特性a2のような制動特
性が得られる。しかも、ステップs18,19の処理に
よりエンジンがオーバランすることを防止でき、エンジ
ンの耐久性の低下を防止できる。
1,s2がコンビネーションスイッチ47より入力され
た場合(FLGEB=1)であって、圧縮開放ブレーキ
作動信号ptが圧縮開放ブレーキスイッチ46より入力
されていない場合、現段より1段シフトダウンされた上
に排気ブレーキ装置7が作動し、図6に示す特性b1の
ような大きな制動特性が得られ、第1段、第2段補助ブ
レーキ信号s1,s2が入力された場合(FLGEB=
1)であって、圧縮開放ブレーキ作動信号ptが入力さ
れている場合、現段より1段シフトダウンされた上に排
気ブレーキ装置7と圧縮開放式エンジンブレーキ装置8
が共に働き、図6に示す特性b2のような充分大きな制
動特性が得られる。
り換えられ、下り坂の勾配に応じて最適な制動特性が得
られる補助ブレーキ作動モードを選択でき、下り坂の運
転が容易化され、走行安全性が向上する。上述のところ
において、補助ブレーキとして排気ブレーキ装置7と圧
縮開放式エンジンブレーキ装置8を用いたが、いずれか
一方のみを用いても良く、この場合装置の簡素化を図れ
る。
ば、手動スイッチの第1段操作時に、排気ブレーキ作動
のみの場合とこれに圧縮開放式エンジンブレーキ作動を
加えた場合との2段階に制動力を強弱区分し、手動スイ
ッチの第1段操作に続く第2段操作時に自動変速機により
シフトダウン操作をして補助ブレーキの制動作用強化を
図った上で、制動力を排気ブレーキのみの場合とこれに
圧縮開放式エンジンブレーキを加えた場合との2段階に
強弱区分でき、補助ブレーキの制動力を手動スイッチの
第1段と第2段の切り換え及び圧縮開放ブレーキスイッチ
の切り換えのみで強弱4段階に調整することができる。
特に、手動スイッチの第1段より第2段への切り換え操作
のみでシフトダウン操作でき、シフトダウン操作の応答
性を確保出来、更に、操作性良く補助ブレーキの制動力
を切り換え強化でき、車両の走行安全性を強化できる。
の補助ブレーキ装置の概略全体構成図である。
ンジンブレーキ装置の要部断面図である。
弁及び第3弁のリフトパターン図である。
が行うシフトパターン図である。
が内蔵する変速段設定マップの一例を示す線図である。
を安定して走行する場合の車速と下り坂勾配の関係を示
す特性線図である。
御プログラムのフローチャートである。
が行うメインルーチンのフローチャートである。
が行う変速ルーチンのフローチャートである。
ラが行う変速ルーチンの一部フローチャートである。
車速と下り坂勾配の勾配の関係を示す特性線図である。
Claims (1)
- 【請求項1】変速スイッチ位置及び車両情報により、自
動変速コントローラ内に記憶された所定の変速段選択マ
ッブに基づいて、目標変速段を決定し、同目標変速段を
保持するように車両の変速機を変速制御する自動変速機
と、手動スイッチの第1段操作時に車載されたエンジン
のエンジンブレーキの効果を高めるよう作動するエンジ
ンブレーキ補助手段と、上記手動スイッチの第1段操作
に続く第2段操作時にシフトダウン信号を出力するシフ
トダウン信号検出手段とを有し、上記自動変速コントロ
ーラは上記シフトダウン信号の入力時に、決定されてい
る目標変速段を1段シフトダウンした変速段に修正し、
変速制御することを特徴とした自動変速機付き車両の補
助ブレーキ装置において、 上記エンジンブレーキ補助手段が、圧縮開放ブレーキス
イッチによる圧縮開放ブレーキ作動信号発生時に圧縮行
程後にシリンダ内の圧力を逃がして圧縮・膨張行程に吸
収仕事を発生させる圧縮開放式エンジンブレーキと、排
気管に設けた弁をエンジンブレーキ時に閉方向に駆動し
てエンジンの吸・排気行程に吸収仕事を発生させる排気
ブレーキとを有すると共に、上記手動スイッチの第1段操作時でかつ上記圧縮開放ブ
レーキ作動信号が発生していない時に上記排気ブレーキ
のみ作動させ、上記手動スイッチの第1段操作時でかつ
上記圧縮開放式ブレーキ作動信号が発生している時に上
記排気ブレーキと上記圧縮開放式エンジンブレーキを作
動させ、上記手動スイッチの第1段操作に続く第2段操作
時でかつ上記圧縮開放ブレーキ作動信号が発生していな
い時に上記排気ブレーキを作動させると共に上記目標変
速段を1段シフトダウンさせ、上記手動スイッチの第1段
操作に続く第2段操作時でかつ上記圧縮開放ブレーキ作
動信号が発生している時に上記排気ブレーキと上記圧縮
開放式エンジンブレ一キを作動させると共に上記目標変
速段をl段シフトダウンさせることを特微とする 自動変
速機付き車両の補助ブレーキ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7151806A JP3030758B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7151806A JP3030758B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH092105A JPH092105A (ja) | 1997-01-07 |
JP3030758B2 true JP3030758B2 (ja) | 2000-04-10 |
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ID=15526720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7151806A Expired - Fee Related JP3030758B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3030758B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012057705A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Daimler Ag | 車両用変速制御装置 |
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CN114013422B (zh) * | 2021-10-31 | 2023-05-30 | 东风商用车有限公司 | 车载发动机的辅助制动系统、方法和车辆 |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP7151806A patent/JP3030758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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