JPH0241331Y2 - - Google Patents

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JPH0241331Y2
JPH0241331Y2 JP16630084U JP16630084U JPH0241331Y2 JP H0241331 Y2 JPH0241331 Y2 JP H0241331Y2 JP 16630084 U JP16630084 U JP 16630084U JP 16630084 U JP16630084 U JP 16630084U JP H0241331 Y2 JPH0241331 Y2 JP H0241331Y2
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engine
accelerator pedal
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fuel
exhaust gas
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  • Supercharger (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、トラツク等車両におけるターボ過給
機付エンジンの改良に関するものである。
一般に、ターボ過給機付エンジンにおいては、
エンジンからの排気ガス供給量が少ない低速回転
時において、ターボ過給機からエンジンに対して
十分な量の吸気を供給することが困難である。
従つて、エンジンの低速回転時に、加速等のた
めにアクセルペダルを一杯に踏み込んでエンジン
に対して多量の燃料を供給すると、そのエンジン
には燃料に見合う十分な空気が与えられていない
ことから不完全燃焼を起し、その結果、排煙性能
が著しく悪化することになる。
そこで、従来では、このような不具合の発生を
解消するために、ターボ過給機の吐出空気圧力つ
まり、ブースト圧を検知し、そのブースト圧が設
定値よりも低い場合に、エンジンに対する燃料供
給量を排煙性能を悪化させない程度の低い値に制
限するようにした燃料制限装置(一般に、ブース
トコンペンセータと呼ばれている)を採用するこ
とが知られている。
いま、この構造について、便宜上、本考案実施
例を説明するために添付した図面により説明する
と次の通りである。
第1図中、符号10はトラツクの原動機である
デイーゼルエンジンを、そして符号12は同エン
ジン10と協動するターボ過給機をそれぞれ示し
ている。
上述したターボ過給機12は、エンジン10の
排気マニホールド14に連結された可変容量式排
気ガスタービン16と、同排気ガスタービン16
によつて駆動され、吸気を圧縮してエンジン10
の吸気マニホールド18に供給するコンプレツサ
20とで構成してある。
そして、上述したエンジン10に対する燃料の
供給は、運転者が図示しないアクセルペダルを踏
み込み操作することにより、自体周知の燃料噴射
ポンプ22内部のコントロールラツク24を図
中、左右方向に変位させることで、アクセルペダ
ルの踏み込み量に応じた燃料が調量されて供給さ
れるようになつている。そして、図中、符号26
は上述した燃料制限装置(ブーストコンペンセー
タ)を総括的に示しており、この燃料制限装置2
6は、符号28で示した導管を経て上記コンプレ
ツサ20のブースト圧を導入される圧力室30
と、同圧力室30の一部を構成する可動隔壁(ダ
イアフラム)32と、上記圧力室30内に導入さ
れるブースト圧に対抗して上記可動隔壁32を常
時上方に向け付勢する第1のスプリング34と、
上記可動隔壁32に一体的に固着されている押し
棒32′に対して第2スプリング36により圧接
させてある作動部材38および枢軸40上に枢支
され、その一端が上記作動部材38と協動し、そ
して他端が上記コントロールラツク24上のスト
ツパ42と協動するフツク44とで構成してあ
る。
上記装置においては、エンジン10の回転数が
低く、排気ガスタービン16に供給される排気ガ
スの量が少ないと、コンプレツサ20の吐出空気
圧力つまり、ブースト圧力Pbも低く、この低い
ブースト圧が導管28を介して圧力室30内に作
用して可動隔壁32にも作用して可動隔壁32を
押下している。
そして、上述した構造においては、ブースト圧
Pbが第1スプリング34によつて定まる設定圧
力よりも低い場合には、作動部材38およびフツ
ク44が各々図に示す位置、換言すれば、コント
ロールラツク24が燃料の増量方向へ移動ができ
ない態位に保持されている。
従つて、この時点において運転者がアクセルペ
ダルを一杯に踏み込んでも、コントロールラツク
24はそのストツパ42がフツク44に当接する
位置で停止されたままであり、それ以上、燃料の
増量方向(図の左方)には移動することができな
い状態を維持される。
このことから、エンジン10に対する燃料供給
量はコンプレツサ20によつて設定されるエンジ
ンへの供給空気量に見合つた量に制限され、換言
すれば、制限量に限定され、不完全燃焼による排
煙性能の悪化が防止されることになる。
また、エンジン10の回転数が上昇し、これに
つれ、コンプレツサ20からの吐出空気圧力
(Pb)が増大していくと、可動隔壁32に作用す
る圧力によつて第1スプリング34および第2ス
プリング36が常態時から変位し、作動部材38
が図示位置より下降してフツク44の時計方向へ
の回動を許容する。従つて、コントロールラツク
24は、燃料が増加する方向、つまり、図におい
て左方向に移動できるようになる。この場合、コ
ンプレツサ20によつてエンジン10に供給され
る空気量も増加しているので、供給される燃料の
量が増加しても排煙性能は悪化しない燃焼状態が
設定される。
従つて、上述したターボ過給機付エンジンを搭
載した車両において排煙性能を悪化させることな
く、その発進性能(停止状態からクラツチ係合ま
での間の出力が得られる性能)を向上させるため
には、クラツチ係合までの短時間内に排気ガスタ
ービンの回転数を可及的に上昇させ、供給燃料量
を増量し得ることが肝要となる。
一方、トラツク等の自動車用エンジン10は、
アイドル回転数から最高回転数まで、極めて広い
回転数域で、しかも、頻繁に回転数を変化させな
がら運転されることがある。従つて、固定ノズル
を有する排気ガスタービンでは、エンジンの排気
ガスが保有しているエネルギーを十分、かつ効果
的に回収することができない。
そこで、タービンロータの入口のノズル面積を
エンジン回転数及び負荷に応じて変化させる可変
ノズルベーンを備えた可変容量式タービンが既に
実用されている。
上述した可変容量式タービンは、第1図におい
て、排気ガスタービン16に可変ノズルベーン4
6を備え、そのベーンの開度を空気圧応動式アク
チユエータ48によつて、例えば、エンジン回転
数(Ne)および負荷(T)に基づき高、中、低
の区域を設定した3段階に制御されるようになつ
ている。
すなわち、上述したタービンにおける空気圧応
動式アクチユエータ48は、シリンダ50内にタ
ンデムに挿入してある第1ピストン52と第2ピ
ストン54とを備えており、上記各ピストンの間
に相当する中間位置には、第1ピストン52のス
トロークを制限するためのストツパ56が設けて
ある。
上述した第1ピストン52および第2ピストン
54の圧力室は、無通電時に大気開放態位とされ
て空気の供給を遮断される態位を通常態位として
設定されている第1及び第2電磁弁58,60を
介して圧縮空気タンク62に接続してあり、これ
ら電磁弁58,60は、各々エンジン10の回転
数信号Neと、通常エンジン10のアクセル開度
を代表される負荷信号Tとを入力されるコントロ
ーラ64からの電磁弁作動出力により開閉される
ようになつている。
そして、電磁弁58,60の開閉制御は、従来
の場合、第6図に示すように、エンジン10の回
転数がNe1以下の比較的低回転数でしかも高負荷
領域Aで運転されているときには両電磁弁58,
60が共に通電されて開かれて空気の供給が行え
るようになつている。従つて、圧縮空気タンク6
2から第1、第2の両ピストン52,54の圧力
室に圧縮空気が供給されることになり、この場合
には、排気ガスタービン16の可変ノズルベーン
46が最小のノズル面積を設定され、排気ガスの
流量を最少量とするようにしてある。
次に、エンジン10の回転数がNe1を越え、か
つ高負荷領域Bにある運転の場合には、コントロ
ーラ64からの出力により、第1電磁弁58のみ
が開かれて圧縮空気タンク62からは第1ピスト
ン52の圧力室に圧縮空気が供給される。この時
には、第2ピストン54の圧力室の圧縮空気は大
気開放される。
従つて、第1ピストン52はストツパ56に当
接するまで図において左側に向け移動し、第2ピ
ストン54を介して可変ノズルベーン46を第2
の開度に調整されるので、この場合には、排気ガ
スタービン16は排気ガスの流量を中位に設定す
ることになる。
一方、第6図においてエンジンの回転数が符号
Ne2を越えた場合には負荷とは無関係に、また、
回転数Ne2以下の回転数であつても負荷切換線d
以下の低負荷領域Cにおいては、コントローラ5
4からの出力により第2電磁弁60を加えて、上
述した第1電磁弁58も閉じられ、圧縮空気タン
ク62からの第1ピストン52の圧力室への圧縮
空気の供給も遮断される。このとき、第1ピスト
ン52の圧力室は大気開放される。従つて、第2
ピストン54は、シリンダ50内の付勢手段を介
した付勢により右側方向に向け更に移動し可変ノ
ズルベーン46の開度を第3の開度、この場合に
は最大開度に設定して排気ガスタービン16での
空気流量を最大量に設定する。
以上の説明から明らかなように、従来の可変容
量排気ガスタービンを備えた過給機を有するエン
ジン搭載車では、停止状態から発進する際にエン
ジンの回転数が低いので、排気ガスタービン16
が第6図における領域Cで運転されることにな
る。
従つて、このような構造にあつては、停止状態
から発進しようとする場合には、コンプレツサ2
0のブースト圧Pbの立上りが鈍いことと、前述
した燃料制限装置(ブーストコンペンセータ)2
6の作用によつてエンジンに対する燃料の供給量
が制限されることとが相俟つて、どうしても発進
加速性が劣るという不具合がある。
しかも、走行中におけるギヤチエンジの際およ
び排気ブレーキ作動時のように、アクセルペダル
の踏み込みを解除すると、その時に生じる回転数
及び負荷の落ち込みによつて排気ガスタービン1
6が、第6図における領域C、換言すれば、ノズ
ル面積が最大の状態となり、コンプレツサ20に
おけるブースト圧Pbが極めて低い状態で運転さ
れることになる。さらには、アクセル開度を絞る
ことで燃料の噴射量が最少になつていることも相
俟つて、再度、アクセルペダルを踏み込んで所定
トルクに見合うエンジンの回転数を得るまでの時
間が長くなり、結果として、ギヤチエンジ後の所
定トルクが得られるまでの立上りが遅くなること
で、アクセルペダルの踏み込みに対するエンジン
側での応答性が悪いという印象を与えることにな
る。
そこで、本考案は、上記に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、発進時あるい
はギヤチエンジ後および排気ブレーキ作動解除後
に行なわれる再度の加速時に影響するエンジン側
での過渡応答性の悪さを改善することのできるタ
ーボ過給機付エンジンを得ることにある。
この目的を達成するため、本考案は、エンジン
の排気ガスによつて駆動される排気ガスタービン
と同排気ガスタービンにより駆動され、エンジン
の吸気を加圧するコンプレツサとからなるターボ
過給機と、上記エンジンに対し燃料を供給する燃
料供給装置と、上記ターボ過給機の吐出空気圧力
に応動して上記燃料供給装置の供給燃料量を制御
する燃料制限装置とを備え、上記排気ガスタービ
ンが、エンジンの回転数と負荷とに応じて作動す
るアクチエエータによつて変化するノズル面積を
以つて運転されるターボ過給機付エンジンにおい
て、上記排気ガスタービンのノズル面積設定に用
いられるアクチユエータに対し、設定回転数以上
で排気ブレーキ作動スイツチがONしている状態
のとき、アクセルペダルの踏み込みを解除するこ
とに応動して上記ガスタービンのノズル面積が最
小となるようにその態位を設定するとともに、そ
の態位から遅延時間後に排気ブレーキ作動前のノ
ズル面積に復帰するように設定することを提案す
るものである。
本考案によれば、エンジン回転数が所定の回転
数以下の場合には、負荷の大きさに拘らずノズル
面積を最小とされ、また、所定回転数以上の場
合、換言すれば、最大ノズル面積の状態にあつて
も、排気ブレーキ作動スイツチがONしている状
態でアクセルペダルの踏み込みが解除された場合
には、ノズル面積を最小面積に設定してブースト
圧の立上りに関する感度を高めるようにできる。
以下、図示の実施例によつて本考案を説明す
る。
第1図は本考案実施例によるターボ過給機付エ
ンジンの全体構成を説明するためのブロツク図で
あり、第1図に示す構成部品のうち、前述した説
明に用いた符号はそのまま用いてあることを前置
きしておく。
すなわち、本実施例においては、コントローラ
64の入力側に、前述したエンジン回転数(Ne)
信号、負荷(T)信号に与え、アクセルペダルセ
ンサ65および排気ブレーキ作動用スイツチ66
からの信号も入力されるようになつている。
上述したロードセンサは、例えば、燃料噴射ポ
ンプ内に装備されていて、アクセルペダルの踏み
込み量に応じて燃料の噴射量を増加させる方向に
ロードレバーが所定値(例えば、第6図に示す負
荷切換線d)以上に相当する量を移動して高負荷
を意味するときにONするスイツチで構成してあ
り、また、アクセルペダルセンサ65は、アクセ
ルペダルに接離可能なマイクロスイツチで構成し
てあり、アクセルペダルの踏み込み解除に連動し
てONし、アクセルペダルが踏み込まれていると
きにはOFFの状態を維持する。さらに、排気ブ
レーキ作動用スイツチ66は、周知のスイツチで
あつて、排気ブレーキをを作動させる際に運転者
によつてONされるものである。
なお、上述したアクセルペダルセンサ65は、
燃料ポンプ内のプランジヤとこれを駆動するコン
トロールラツクとの関係が初期態位に在ることを
検知するものとしても良い。
そして、上述したコントローラ64において
は、エンジンの回転情報、負荷情報、アクセルペ
ダルの踏み込み情報および排気ブレーキ作動情報
によつて可変ノズルベーンの開度を設定するよう
になつており、その開度マツプは第2図および第
5図に示す通りである。
なお、第5図において、「最小→最大」という
表示は、アクセルペダルの踏み込みが解除されて
アクセルペダルセンサ65がONした場合におい
て、t秒後にノズル面積が最小状態から最大状態
に変わることを意味していることを前置きしてお
く。
すなわち、エンジンスイツチがONされてアイ
ドリング状態にあるときには、アクセルペダルの
踏み込みは解除されてアクセルペダルセンサ65
がONし、また、排気ブレーキは作動させないの
で排気ブレーキ作動スイツチ(以下、排気ブレー
キスイツチという)がOFFに維持されている状
態である。
そして、排気ブレーキを作動させないでアクセ
ルペダルを踏み込み(アクセルペダルセンサは
OFF)、上述したアイドリング状態からエンジン
回転数を上昇させ、その回転数が予め設定されて
いる低回転数(Ne0)以下(第5図中、Ne<Ne0
で示す領域)にある場合には、ロードセンサによ
る負荷検知(第2図中、符号dで示す負荷切換線
を基準としてそれ以上あるいはそれ以下を検知す
ること)の結果如何に拘らずノズル面積が最小状
態(第2図中の「A」領域)に設定されている。
従つて、この状態においては、コントローラ6
4は、第1、第2の電磁弁58,60の両方を開
放設定するための信号を出力し、電磁弁58,6
0を介して圧縮空気を空気応動式アクチユエータ
48における第1ピストン52の圧力室および第
2ピストン54の圧力室に供給させる。
このようなノズル開度の設定においては、第2
図示のように、第6図に示した場合と比較して領
域Aが拡張されたことになり、結果として、エン
ジン回転が低い場合において負荷およびアクセル
ペダルの踏み込み状況に応じてノズル面積をブー
スト圧(Pb)の立上りが改善される状態とし、
燃料制限装置26での燃料供給制限を緩和するこ
とで車両の発進性を改善することを期待できる。
そして、エンジン回転数(Ne)が上述した低
回転数(Ne0)よりも高く、例えば、中速域での
所定回転数(Ne1)よりも低い場合(第5図中、
Ne>Ne0で示す領域)において、ロードセンサ
からの負荷検知の結果により、負荷切換線d以上
の高負荷である場合には、アクセルペダルセンサ
65および排気ブレーキスイツチ66の状態に拘
らず、上述した第1、第2電磁弁58,60への
通電設定を行つて最小ノズル面積を設定し、ま
た、負荷切換線d以下の場合には、アクセルペダ
ルが踏み込まれていない場合(アクセルペダルセ
ンサ65がON)で、しかも、排気ブレーキスイ
ツチ66がONしているときには最小ノズル面積
が、そして、アクセルペダルセンサ65がONし
ているときに排気ブレーキスイツチ66がOFF
に転じた場合にはノズル面積を最小状態から最大
状態に移行し、さらに、上述した負荷切換線d以
下の場合で、アクセルペダルが踏み込まれている
場合(アクセルペダルセンサ65がOFF)には
排気ブレーキスイツチ66の状態に拘らず、ノズ
ル面積を最大に設定する。
従つて、ノズル面積が最大に設定されるときに
は、コントローラ64からは第1、第2の電磁弁
58,60の両方に対する信号の出力はなく、こ
れにより、両電磁弁58,60は、無通電により
通常態位である大気開放態位とされる。
上述したエンジン回転数域において、排気ブレ
ーキスイツチ66がONしているときには、アク
セルペダルセンサ65がOFFの状態に切り換わ
らない限り最小ノズル面積に設定されている理由
は、排気ブレーキの作動解除後に再度アクセルペ
ダルが踏み込まれた際のブースト圧の立上りを改
善するためである。
一方、エンジン回転数(Ne)が上述した中間
速度域に相当する回転数での所定回転数(Ne1
よりも高く、高速域に相当する回転数域での所定
回転数(Ne2)よりも低い場合(第5図中、Ne1
<Ne<Ne2で示す領域)においては、ロードセ
ンサからの負荷検知の結果により、負荷切換線d
以上の高負荷でかつアクセルペダルセンサ65が
OFF、換言すれば、アクセルペダルが踏み込ま
れている場合には、排気ブレーキスイツチ66の
状態に拘らず、上述した第1電磁弁58のみへの
通電設定を行つて、中位のノズル面積を設定す
る。
従つて、この状態では、コントローラ64は、
第1の電磁弁58のみを開放設定するための信号
を出力し、電磁弁58を介して圧縮空気を空気圧
応動式アクチユエータ48における第1ピストン
52の圧力室に供給する。
また、上述した第54図中、Ne1<Ne<Ne2
示す領域において、負荷切換線d以下の場合で、
アクセルペダルが踏み込まれていないとき(アク
セルペダルセンサ65がON)には、排気ブレー
キスイツチ66がONされるとノズル面積を最小
状態に設定され、排気ブレーキスイツチ66が
OFFされた場合には、ノズル面積が最小状態か
ら所定時間後、最大状態に移行し、さらに、アク
セルペダルが踏み込まれている場合(アクセルペ
ダルセンンサ65がOFF)には、排気ブレーキ
スイツチ66の状態に拘らずノズル面積を最大に
設定する。
従つて、最小ノズル面積を設定する場合には、
上述したように、第1、第2電磁弁58,60へ
の通電設定が行なわれて、これら両電磁弁を介し
て第1のピストン52の圧力室および第2のピス
トン54の圧力室への圧縮空気の供給がなされ、
そして、最大ノズル面積を設定する場合には、上
記両電磁弁58,60への通電設定が行われず
に、両電磁弁の通常態位である大気開放態位が設
定される。
さらに、第5図に示すように、エンジン回転数
(Ne)が高速域(Ne2)以上にある場合におい
て、ロードセンサからの負荷検知の結果により、
負荷切換線d以上の高負荷でかつアクセルペダル
センサ65がOFF、換言すれば、アクセルペダ
ルが踏み込まれている場合には、排気ブレーキス
イツチ66の状態に拘らず、上述した第1、第2
電磁弁58,60への通電設定を行わないで通常
態位の大気開放状態として最大ノズル面積を設定
し、また、負荷切換線d以下の場合で、アクセル
ペダルが踏み込まれていない場合(アクセルペダ
ルセンサ65がON)には、排気ブレーキスイツ
チ66がONしているとノズル面積が最小状態と
され、排気ブレーキスイツチ66がOFFに転じ
るとノズル面積を最小状態から最大状態に移行
し、そして、アクセルペダルが踏み込まれている
場合(アクセルペダルセンサ65がOFF)には、
排気ブレーキスイツチの状態に拘らずノズル面積
を最大に設定する。
このように、コントローラ54において設定さ
れるノズル面積は、特に、排気ブレーキの作動解
除が行なわれて再度アクセルペダルが踏み込まれ
るときに、ブースト圧の立上りが良くできるよう
にすることに着目して決められている。
いま、上述したコントローラ64の作動制御の
実際を第3図および第4図に示す運転状況によつ
て説明すると次の通りである。
すなわち、第3図において、エンジンの始動が
行われてアイドリングの状態を経て符号A乃至D
で示す領域でのノズル面積の設定は第5図におい
て説明した通りである。
つまり、エンジン始動後のアイドリング状態か
ら発進のためにアクセルペダルが踏み込まれた場
合には、ノズル面積が最小状態に設定されて排気
ガスタービンの回転数を上昇傾向に設定すること
ができ、これによつて、ブースト圧(Pb)が高
められるようになつており、この状態での燃料制
限装置26においては、ブースト圧(Pb)が高
くなることで、コントロールラツク24を燃料の
増量方向に移動させやすくさせられる。従つて、
発進に要するクラツチ係合までの時間は、ブース
ト圧の上昇と燃料の増量によりクラツチ係合に要
するトルクが得られるエンジン回転数の上昇まで
の時間を短縮することで早められることになる。
一方、第3図において、エンジン回転数(Ne)
が(Ne0)以上時、ロードセンサがOFFの状態で
クルージングしているときに、例えば、ギヤチエ
ンジのためにアクセルペダルの踏み込みを一時的
に解除すると、第3図において符H(Ne>Ne0
で示す領域にあるように、アクセルペダルセンサ
65がONし、これらの条件に基づいて第4図に
おいて説明したように、ノズル面積が最小状態に
設定される。そして、この状態はアクセルペダル
が再度踏み込まれてアクセルペダルセンサ65が
OFFになつても所定時間t(t>0)保持され、
その後にノズル面積が最大状態に設定される。
この場合、一般に、アクセルペダルの踏み込み
が解除されると、燃料ポンプ22のラツク24が
初期状態に復帰すると共に、その時点での排気ガ
スタービン16のノズル面積が前述したように最
大状態であることから、コンプレツサ20のブー
スト圧(Pb)も低く、かつ燃料制限装置26で
の作動部材38がラツク24のストツパ42によ
り係止する方向に変位しようとするが、排気ガス
タービン16のノズル面積が上述したように最小
状態()に設定されるので、コンプレツサ20
でのブースト圧(Pb)が高くなる。従つて、作
動部材38は、フツク44がラツク24のストツ
パ42を啓しするまでの時間を長くするような動
きを採ることになる。このことから、燃料噴射ポ
ンプ22のラツク24は比較的自由に変位できる
状態とされることになり、アクセルペダルの踏み
込み量に応じた燃料の供給量の設定が比較的早く
行なえることになる。
従つて、回転数およびトルクも落ちこみがさほ
ど起きない状態から立ち上げられるので、ギヤチ
エンジ後の所定トルクに達するまでの立上り、換
言すれば、過渡特性が改善されることになる。
また、第4図においては、第5図において説明
したノズル面積の設定に関し、排気ブレーキスイ
ツチ66をONした場合を示している。この図に
おいて、排気ブレーキスイツチ66がONしてい
る状態でアクセルペダルの踏み込みが解除される
と(アクセルペダルセンサ65がON)、排気ガ
スタービンのノズル面積が最小状態に設定され
る。従つて、排気ガスに対する絞り込みが行なわ
れることで、エンジンの排気マニホールドから吐
出される排気ガスの背圧が高められ、これによ
り、ターボ過給機での排気ブレーキ作用を助長す
ることができ、排気ブレーキ効果を増大させるこ
とができる。
しかも、一時的にノズル面積を最小状態に設定
することで、前述したアクセル踏み込み解除のと
きのように、排気ガスの量が減少してコンプレツ
サ20のブースト圧(Pb)が低下するようなと
きでも、排気ガスタービン16側でのノズルの絞
り込みにより、ブースト圧の低下を抑えて排気ブ
レーキ作動解除後における過渡特性を改善するこ
とになる。
なお、上述した設定回転数Ne0は、例えば、ト
ラツク用デイーゼルエンジンで、アイドル回転数
が500rpmの場合には、一例として、800rpmとさ
れ、そして、Ne1,Ne2は、それぞれ1150rpm、
1650rpmに設定してある。
以上のように、本考案によれば、従来の可変容
量排気ガスタービンを備えた過給機付エンジンの
運転特性に、僅かの修正を施すことによつて、車
の発進性ならびにギヤチエンジ後および排気ブレ
ーキ解除後の過渡応答性を著しく改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例によるターボ過給機付エ
ンジンの全体構成を説明するための概略図、第2
図は第1図に示した構成の要部における特性を説
明するための線図、第3図および第4図は第1図
に示した構成の要部を用いた運転状況を説明する
ための線図、第5図は第1図に示した構成の要部
の特性設定の状態を説明するための表図、第6図
は従来のターボ過給機付エンジンの特性を説明す
るための第2図相当の線図である。 10……エンジン、12……ターボ過給機、1
6……排気ガスタービン、20……コンプレツ
サ、22……燃料供給装置、24……ラツク、2
6……燃料制限装置、38……作動部材、46…
…可変容量ノズルベーン、48……空気圧応動式
アクチユエータ、64……コントローラ、65…
…アクセルペダルセンサ、66……排気ブレーキ
作動スイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの排気ガスによつて駆動される排気ガ
    スタービンと同排気ガスタービンにより駆動さ
    れ、エンジンの吸気を加圧するコンプレツサとか
    らなるターボ過給機と、 上記エンジンに対し燃料を供給する燃料供給装
    置と、 上記ターボ過給機の吐出空気圧力に応動して上
    記燃料供給装置の供給燃料量を制御する燃料制限
    装置とを具え、 上記排気ガスタービンが、エンジンの回転数と
    負荷とに応じて作動するアクチエエータによつて
    変化するノズル面積を以つて運転されるターボ過
    給機付エンジンにおいて、 上記排気ガスタービンのノズル面積設定に用い
    られるアクチユエータに対し、設定回転数以上で
    排気ブレーキ作動スイツチがONしている状態の
    とき、アクセルペダルの踏み込みを解除すること
    に応動して上記ガスタービンのノズル面積が最小
    となるようにその態位を設定するとともに、その
    態位から遅延時間後に排気ブレーキ作動前のノズ
    ル面積に復帰するように設定したことを特徴とす
    るターボ過給機付エンジン。
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