JPH09228646A - 双方向移動台車付き仮設テント - Google Patents
双方向移動台車付き仮設テントInfo
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- JPH09228646A JPH09228646A JP6161296A JP6161296A JPH09228646A JP H09228646 A JPH09228646 A JP H09228646A JP 6161296 A JP6161296 A JP 6161296A JP 6161296 A JP6161296 A JP 6161296A JP H09228646 A JPH09228646 A JP H09228646A
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- Japan
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- rope
- fixed
- temporary tent
- girder
- winch
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 建設中の構築物を、雨、雪、風、直射日光等
から保護し、1台のウインチで正逆両方向移動しうる仮
設テントを提案する。 【解決手段】 構築物の両側に設ける一対の走行桁2
と、走行桁の長手方向に移動可能に設ける仮設テントT
と、各走行桁上に移動可能に配置した移動台車4と、移
動台車に下端部が固定された複数の支柱と、支柱上部に
設ける屋根とからなる構築物を収容する空間を形成する
骨組構造と、この骨組構造を囲い空間と外部とを仕切る
シート部材7とからなる移動可能な仮設テントと、走行
桁の一端に固定され、正逆両方向にロープを牽引しうる
電動ウインチ30と、ウインチを固定した桁の他端部に
固定されてロープの牽引方向を変更するためのロープリ
ターンシーブ32と、電動ウインチの巻きドラムに巻き
掛けられたロープとからなる。
から保護し、1台のウインチで正逆両方向移動しうる仮
設テントを提案する。 【解決手段】 構築物の両側に設ける一対の走行桁2
と、走行桁の長手方向に移動可能に設ける仮設テントT
と、各走行桁上に移動可能に配置した移動台車4と、移
動台車に下端部が固定された複数の支柱と、支柱上部に
設ける屋根とからなる構築物を収容する空間を形成する
骨組構造と、この骨組構造を囲い空間と外部とを仕切る
シート部材7とからなる移動可能な仮設テントと、走行
桁の一端に固定され、正逆両方向にロープを牽引しうる
電動ウインチ30と、ウインチを固定した桁の他端部に
固定されてロープの牽引方向を変更するためのロープリ
ターンシーブ32と、電動ウインチの巻きドラムに巻き
掛けられたロープとからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建築現場また
は構築中の建物を雨、雪、風、直射日光等から保護する
ことのできる移動台車付き仮設テントの構造に関する。
は構築中の建物を雨、雪、風、直射日光等から保護する
ことのできる移動台車付き仮設テントの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設現場において作業効率の向上
と作業環境の改善を目的に、建設途上の構築物あるいは
作業現場の一部または全体を囲むように切妻形の屋根を
掛け、その屋根の上または側面に内部空間と外部とを仕
切るシートを張設して、テント下での全天候作業を可能
にした仮設テントが提案されている。
と作業環境の改善を目的に、建設途上の構築物あるいは
作業現場の一部または全体を囲むように切妻形の屋根を
掛け、その屋根の上または側面に内部空間と外部とを仕
切るシートを張設して、テント下での全天候作業を可能
にした仮設テントが提案されている。
【0003】ところで、工事途中の建設作業現場では揚
重機械の使用時に、風雨や日射を防ぐ仮設テントの屋根
や間仕切が邪魔になって資材を必要な位置に移動させら
れないことがある。通常、仮設テントの屋根面に覆設さ
れているシート材は、資材の搬入等の考慮して開閉可能
なものとされているが、シートの開閉は手間がかかる作
業性の悪いものであり、かつ開口部スペース等の制約も
あった。そのため、工事の都合や進行日程に合わせて仮
設テントを横移動させる必要があった。
重機械の使用時に、風雨や日射を防ぐ仮設テントの屋根
や間仕切が邪魔になって資材を必要な位置に移動させら
れないことがある。通常、仮設テントの屋根面に覆設さ
れているシート材は、資材の搬入等の考慮して開閉可能
なものとされているが、シートの開閉は手間がかかる作
業性の悪いものであり、かつ開口部スペース等の制約も
あった。そのため、工事の都合や進行日程に合わせて仮
設テントを横移動させる必要があった。
【0004】そこで出願人は、先に、仮設テント全体を
移動式とした構造を提案した。すなわち、この出願は実
公平7−43363号であり、平行に配設した走行レー
ル上をローラ(車輪)により移動可能に構成した移動台
車と、該移動台車上に一体に固定された複数の支柱と、
前記支柱上部に設ける屋根と、その屋根の上に張設した
シート部材とからなる移動台車付き仮設テントを開示し
た。
移動式とした構造を提案した。すなわち、この出願は実
公平7−43363号であり、平行に配設した走行レー
ル上をローラ(車輪)により移動可能に構成した移動台
車と、該移動台車上に一体に固定された複数の支柱と、
前記支柱上部に設ける屋根と、その屋根の上に張設した
シート部材とからなる移動台車付き仮設テントを開示し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記の移動台
車付き仮設テントは、ローラをラチェット式レバーハン
ドルにより手動で操作駆動してレール上を走行させてい
るものである。従ってこの仮設テントは、基本的には人
力操作にてテント全体を移動させる方式であるので移動
効率が良いとはいえなかった。さらに規模の大きい建設
現場では仮設テントもスパンの大きい大型のものが使用
されるが、大型ゆえ重量もかさむため移動に際して多く
の労力を要し、多くの場合、人力での移動は困難が伴
う。
車付き仮設テントは、ローラをラチェット式レバーハン
ドルにより手動で操作駆動してレール上を走行させてい
るものである。従ってこの仮設テントは、基本的には人
力操作にてテント全体を移動させる方式であるので移動
効率が良いとはいえなかった。さらに規模の大きい建設
現場では仮設テントもスパンの大きい大型のものが使用
されるが、大型ゆえ重量もかさむため移動に際して多く
の労力を要し、多くの場合、人力での移動は困難が伴
う。
【0006】さらに、この種の仮設テントは、通常往復
移動することが必要とされる。そのため、移動台車は前
後両方向に移動し、かつ手動操作を必要としない構成で
あることが望まれる。そこで、移動台車の前後に設置し
た2台のウインチでロープを牽引してこの台車を往復移
動させることが考えられる。この場合、移動台車を正方
向に移動させるときは一方のウインチを正方向に回転駆
動し、他方のウインチを逆方向に回転駆動する。また、
移動台車を逆方向に移動させるときは、前記両ウインチ
を反対方向に回転駆動させる。しかし、各ウインチに巻
きしろが必要であり、また2台のウインチを用いるため
スペースをとり、コスト、メンテナンス等の不利があ
る。
移動することが必要とされる。そのため、移動台車は前
後両方向に移動し、かつ手動操作を必要としない構成で
あることが望まれる。そこで、移動台車の前後に設置し
た2台のウインチでロープを牽引してこの台車を往復移
動させることが考えられる。この場合、移動台車を正方
向に移動させるときは一方のウインチを正方向に回転駆
動し、他方のウインチを逆方向に回転駆動する。また、
移動台車を逆方向に移動させるときは、前記両ウインチ
を反対方向に回転駆動させる。しかし、各ウインチに巻
きしろが必要であり、また2台のウインチを用いるため
スペースをとり、コスト、メンテナンス等の不利があ
る。
【0007】そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、これを改善して、土木建築現場の作業現場または建
設中の構築物を、雨、雪、風、直射日光等から保護する
ことができるようにしながら、移動台車は正逆両方向に
移動し、かつ手動操作を必要としない移動台車付き仮設
テントを提案することを目的とする。
み、これを改善して、土木建築現場の作業現場または建
設中の構築物を、雨、雪、風、直射日光等から保護する
ことができるようにしながら、移動台車は正逆両方向に
移動し、かつ手動操作を必要としない移動台車付き仮設
テントを提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が採用する手段は、構築物の両側に設ける
一対の走行桁と、該走行桁の長手方向に移動可能に設け
る仮設テントであって、各走行桁上に移動可能に配置し
た移動台車と、各移動台車に下端部が固定された複数の
支柱と、その支柱上部に設ける屋根とからなる構築物を
収容する空間を形成する骨組構造と、この骨組構造を囲
い前記空間と外部とを仕切るシート部材とからなる移動
可能な仮設テントと、前記走行桁に沿った該桁の一端に
固定され、正逆両方向にロープを牽引しうる電動ウイン
チと、該ウインチを固定した該桁の他端部に固定されて
ロープの牽引方向を変更するためのロープリターンシー
ブと、 前記電動ウインチの巻きドラムに巻き掛けられ
たロープであって、該ロープの一方の延長端が前記移動
台車の一端部に固定され、また該ロープの他方端は前記
リターンシーブを経由して反転し、前記移動台車の他端
部に固定されていること、を特徴とする双方向移動台車
付き仮設テントである。
めに、本発明が採用する手段は、構築物の両側に設ける
一対の走行桁と、該走行桁の長手方向に移動可能に設け
る仮設テントであって、各走行桁上に移動可能に配置し
た移動台車と、各移動台車に下端部が固定された複数の
支柱と、その支柱上部に設ける屋根とからなる構築物を
収容する空間を形成する骨組構造と、この骨組構造を囲
い前記空間と外部とを仕切るシート部材とからなる移動
可能な仮設テントと、前記走行桁に沿った該桁の一端に
固定され、正逆両方向にロープを牽引しうる電動ウイン
チと、該ウインチを固定した該桁の他端部に固定されて
ロープの牽引方向を変更するためのロープリターンシー
ブと、 前記電動ウインチの巻きドラムに巻き掛けられ
たロープであって、該ロープの一方の延長端が前記移動
台車の一端部に固定され、また該ロープの他方端は前記
リターンシーブを経由して反転し、前記移動台車の他端
部に固定されていること、を特徴とする双方向移動台車
付き仮設テントである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明たる双方向移動台車
付き仮設テントTを図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施例の構成を示す要部概略側面
図、図2は同じく要部概略斜視図である。
付き仮設テントTを図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施例の構成を示す要部概略側面
図、図2は同じく要部概略斜視図である。
【0010】図1、図2に示すように、この実施例は、
建設中の構築物(図示せず)の両側適所に一対の走行桁
2を平行に設けるとともに、その走行桁2、2に案内さ
れてローラ3付き移動台車4が往復移動できるようにし
たものである。移動台車4には複数の支柱5が立設さ
れ、その支柱上部に屋根6が支持されている。この支柱
と屋根とにより構築物を収容する空間を形成する骨組構
造が形成され、この骨組構造を囲んで、前記空間と外部
とを仕切るシート部材7が張設される。
建設中の構築物(図示せず)の両側適所に一対の走行桁
2を平行に設けるとともに、その走行桁2、2に案内さ
れてローラ3付き移動台車4が往復移動できるようにし
たものである。移動台車4には複数の支柱5が立設さ
れ、その支柱上部に屋根6が支持されている。この支柱
と屋根とにより構築物を収容する空間を形成する骨組構
造が形成され、この骨組構造を囲んで、前記空間と外部
とを仕切るシート部材7が張設される。
【0011】また、図3に示したように、前記走行桁2
の左右いずれか一方には、該走行桁における長手方向に
沿った一端に、正逆両方向(往復方向)にロープを牽引
しうる電動ウインチ30が取付台31を介して固定され
ている。この電動ウインチの巻ドラムには、ロープWが
巻きつけられている。また、ウインチを固定した走行桁
2の長手方向の他端部には、ロープ牽引方向を変更する
ためのロープリターンシーブ32がシーブ受台33を介
して固定されている。そして、図4のように、電動ウイ
ンチ30に巻き掛けられたロープWは、その一方の延長
端が前記移動台車3の前方側の一端部に固定して取り付
けられている。また同様にロープWの他端は、前記リタ
ーンシーブ32を経由して反転するとともに、前記台車
3の後方側の他端部に固定して取り付けられている。ち
なみに符号50は走行桁2に対してボルト51を押しつ
けることにより前記移動台車3の移動を防止する停止装
置である。ハンドル52を時計方向または反時計方向に
回すとボルト51が進退する。
の左右いずれか一方には、該走行桁における長手方向に
沿った一端に、正逆両方向(往復方向)にロープを牽引
しうる電動ウインチ30が取付台31を介して固定され
ている。この電動ウインチの巻ドラムには、ロープWが
巻きつけられている。また、ウインチを固定した走行桁
2の長手方向の他端部には、ロープ牽引方向を変更する
ためのロープリターンシーブ32がシーブ受台33を介
して固定されている。そして、図4のように、電動ウイ
ンチ30に巻き掛けられたロープWは、その一方の延長
端が前記移動台車3の前方側の一端部に固定して取り付
けられている。また同様にロープWの他端は、前記リタ
ーンシーブ32を経由して反転するとともに、前記台車
3の後方側の他端部に固定して取り付けられている。ち
なみに符号50は走行桁2に対してボルト51を押しつ
けることにより前記移動台車3の移動を防止する停止装
置である。ハンドル52を時計方向または反時計方向に
回すとボルト51が進退する。
【0012】次に、電動ウインチ30、リターンシーブ
32の詳細及びロープWの取り回し詳細を、以下図を参
照して具体的に説明する。
32の詳細及びロープWの取り回し詳細を、以下図を参
照して具体的に説明する。
【0013】図5は、正逆両方向(往復方向)にロープ
を牽引しうる電動ウインチ30の内部構成を例示した図
である。図示のウインチは巻ドラム10と、ロープW
と、ロープを把握する把握手段としてローラチェーン1
1と、ロープが逆方向に牽引されるときに該ロープを巻
ドラム10の外周溝にまで案内する案内手段としてのガ
イドシーブ12を備えている。巻ドラム10は軸13を
介してケース14に回転自在に支持されている。また巻
ドラム10の周面にはV字状の溝が形成されている。ロ
ープは、貫通孔31を挿通してケース14内に挿通さ
れ、巻ドラム10の外周溝に巻掛けされている。このロ
ープはその一方の延長部分が荷重をうける牽引側とな
り、他方の延長部分が弛緩側となる。図示されていない
が、巻ドラムの背面側にモータが配置されており、その
モータの回転は減速機構を介して巻ドラムに伝達され
る。こうして巻ドラム10は、モータにより正逆方向に
回転駆動され、ロープWを牽引する。
を牽引しうる電動ウインチ30の内部構成を例示した図
である。図示のウインチは巻ドラム10と、ロープW
と、ロープを把握する把握手段としてローラチェーン1
1と、ロープが逆方向に牽引されるときに該ロープを巻
ドラム10の外周溝にまで案内する案内手段としてのガ
イドシーブ12を備えている。巻ドラム10は軸13を
介してケース14に回転自在に支持されている。また巻
ドラム10の周面にはV字状の溝が形成されている。ロ
ープは、貫通孔31を挿通してケース14内に挿通さ
れ、巻ドラム10の外周溝に巻掛けされている。このロ
ープはその一方の延長部分が荷重をうける牽引側とな
り、他方の延長部分が弛緩側となる。図示されていない
が、巻ドラムの背面側にモータが配置されており、その
モータの回転は減速機構を介して巻ドラムに伝達され
る。こうして巻ドラム10は、モータにより正逆方向に
回転駆動され、ロープWを牽引する。
【0014】把握手段としてのローラーチェン11は複
数個のローラ15と、リンク16とローラシャフト17
とを組み合わせて構成され、その一端はケース14に固
定されている。そして全体として巻ドラムの周面に沿っ
て延びるように配置され、その他端19は軸20を介し
てケース14に回動可能に支持されたレバー21に取り
付けられている。レバー21は軸23を介してフレーム
25に取り付けられているジョイント24にピン22を
介して取り付けられている。ローラーチェン11の固定
端18の近傍に位置するロープの導出側には、ロープを
案内するためのロープ導出金具27がねじを介してケー
ス14に取り付けられている。また図示のようにロープ
の導出側にガイドシーブ12が配置されている。
数個のローラ15と、リンク16とローラシャフト17
とを組み合わせて構成され、その一端はケース14に固
定されている。そして全体として巻ドラムの周面に沿っ
て延びるように配置され、その他端19は軸20を介し
てケース14に回動可能に支持されたレバー21に取り
付けられている。レバー21は軸23を介してフレーム
25に取り付けられているジョイント24にピン22を
介して取り付けられている。ローラーチェン11の固定
端18の近傍に位置するロープの導出側には、ロープを
案内するためのロープ導出金具27がねじを介してケー
ス14に取り付けられている。また図示のようにロープ
の導出側にガイドシーブ12が配置されている。
【0015】ロープを矢印C方向に牽引する場合は、巻
ドラム10を正方向すなわち図において、時計方向に回
転駆動する。牽引側に位置するロープはホルダ29に形
成されている貫通孔31を挿通した後、巻ドラム10の
外周溝に至り、その後ローラーチェーン11により把握
される。巻ドラム10を正方向に回転駆動すれば、牽引
側に位置するロープには図において右方向にwcの張力
が作用し、一方ジョイント24にはwcと同じ大きさの
張力が図において左方向に作用する。その結果、レバー
21は軸20を中心として図において時計方向、すなわ
ち矢印Eで示す方向に回動する。したがってローラーチ
ェーン11はロープを巻ドラムの外周溝に強く押しつ
け、該ロープをしっかりと把握する。ローラーチェーン
11による把握力は、荷重wcの大きさに比例する。次
にロープを図において矢印D方向に牽引する場合には、
巻ドラム10を逆方向すなわち図において反時計方向に
回転駆動する。ガイドシーブ12は、牽引側となる部分
のロープを巻ドラムの外周溝まで案内する。すなわち、
ロープからの荷重は、まず最初にガイドシーブ12に加
わり、次に巻ドラムの外周溝に加わる。このとき巻ドラ
ム10の外周溝とロープの間に摩擦力が生じ、この摩擦
力によってロープはわすかに把握される。したがって、
ロープに図において右方向へwdの張力が作用したとす
ると、巻ドラム10は図において右方向え移動しようと
し、その結果、レバー21矢印Eで示す方向に回動す
る。このレバー21の回動に応じて、ローラーチェーン
11によるロープ把握力が増大し、ロープを逆方向に牽
引することが可能になるのものである。
ドラム10を正方向すなわち図において、時計方向に回
転駆動する。牽引側に位置するロープはホルダ29に形
成されている貫通孔31を挿通した後、巻ドラム10の
外周溝に至り、その後ローラーチェーン11により把握
される。巻ドラム10を正方向に回転駆動すれば、牽引
側に位置するロープには図において右方向にwcの張力
が作用し、一方ジョイント24にはwcと同じ大きさの
張力が図において左方向に作用する。その結果、レバー
21は軸20を中心として図において時計方向、すなわ
ち矢印Eで示す方向に回動する。したがってローラーチ
ェーン11はロープを巻ドラムの外周溝に強く押しつ
け、該ロープをしっかりと把握する。ローラーチェーン
11による把握力は、荷重wcの大きさに比例する。次
にロープを図において矢印D方向に牽引する場合には、
巻ドラム10を逆方向すなわち図において反時計方向に
回転駆動する。ガイドシーブ12は、牽引側となる部分
のロープを巻ドラムの外周溝まで案内する。すなわち、
ロープからの荷重は、まず最初にガイドシーブ12に加
わり、次に巻ドラムの外周溝に加わる。このとき巻ドラ
ム10の外周溝とロープの間に摩擦力が生じ、この摩擦
力によってロープはわすかに把握される。したがって、
ロープに図において右方向へwdの張力が作用したとす
ると、巻ドラム10は図において右方向え移動しようと
し、その結果、レバー21矢印Eで示す方向に回動す
る。このレバー21の回動に応じて、ローラーチェーン
11によるロープ把握力が増大し、ロープを逆方向に牽
引することが可能になるのものである。
【0016】このような構成の電動ウインチ30は、例
えば、実公平6−360052号公報に記載されてい
る。図6は、上記のような正逆両方向に牽引可能な電動
ウインチ30の取り付け側面図、図7は平面図である。
電動ウインチ30は取付台31を介してボルトナット3
4によって走行桁上に固定的に取付られている。また前
記電動ウインチ30と移動台車4との間に、ロープの牽
引側と弛緩側とを案内するための上下2組のガイドシー
ブ35、35、36、36、37、37、38、38が
走行桁2に取付られている。
えば、実公平6−360052号公報に記載されてい
る。図6は、上記のような正逆両方向に牽引可能な電動
ウインチ30の取り付け側面図、図7は平面図である。
電動ウインチ30は取付台31を介してボルトナット3
4によって走行桁上に固定的に取付られている。また前
記電動ウインチ30と移動台車4との間に、ロープの牽
引側と弛緩側とを案内するための上下2組のガイドシー
ブ35、35、36、36、37、37、38、38が
走行桁2に取付られている。
【0017】図8はリターンシーブの取り付け詳細を示
すもので、2個のロープリターンシーブ32がシーブ受
台33を介して走行桁2に取り付けられている。前記走
行桁2の上方にはシーブ受台33の上方端部に一体に設
けた上方水平部39に、ロープの牽引側をリターンシー
ブ32側に導くためのガイドシーブ40、40が取り付
けられている。また、前記走行桁2の下方で、シーブ受
台33の下方端部に一体に設けた下方水平部41に、ロ
ープのリターン側を案内するためのガイドシーブ42、
42が取り付けられている。さらに前記シーブ受台33
には、一例としてネジ式のテークアップ機構43が設け
られ、その一端が走行桁に固定されている。このテープ
アップ機構43によってロープのゆるみを取り、またロ
ープに必要な張力を付与している。
すもので、2個のロープリターンシーブ32がシーブ受
台33を介して走行桁2に取り付けられている。前記走
行桁2の上方にはシーブ受台33の上方端部に一体に設
けた上方水平部39に、ロープの牽引側をリターンシー
ブ32側に導くためのガイドシーブ40、40が取り付
けられている。また、前記走行桁2の下方で、シーブ受
台33の下方端部に一体に設けた下方水平部41に、ロ
ープのリターン側を案内するためのガイドシーブ42、
42が取り付けられている。さらに前記シーブ受台33
には、一例としてネジ式のテークアップ機構43が設け
られ、その一端が走行桁に固定されている。このテープ
アップ機構43によってロープのゆるみを取り、またロ
ープに必要な張力を付与している。
【0018】なお上記実施例では電動ウインチ30、リ
ターンシーブ32等を一対の走行桁2の片側のみに設け
ているが、これらを両側に設けて台車を正逆両方向に牽
引できる構成とすることも可能である。
ターンシーブ32等を一対の走行桁2の片側のみに設け
ているが、これらを両側に設けて台車を正逆両方向に牽
引できる構成とすることも可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明の双方向移動台車付き仮設テント
によると、手動操作を全く要することなく、1台にウイ
ンチにのみにより、前後双方向の移動が可能であり、ロ
ープの牽引方向もウインチの手元スイッチによって自由
に設定できるので労力が大幅に軽減される。従来の前後
2台のウインチを用いて往復走行するもの、またはモー
タ付きの台車を使用するものに較べてスペース、コスト
上有利であり、またウインチには巻きしろを要しないの
でロープの取り扱い、メンテナンスや収納もしやすい。
によると、手動操作を全く要することなく、1台にウイ
ンチにのみにより、前後双方向の移動が可能であり、ロ
ープの牽引方向もウインチの手元スイッチによって自由
に設定できるので労力が大幅に軽減される。従来の前後
2台のウインチを用いて往復走行するもの、またはモー
タ付きの台車を使用するものに較べてスペース、コスト
上有利であり、またウインチには巻きしろを要しないの
でロープの取り扱い、メンテナンスや収納もしやすい。
【図1】 図1は、本発明の一実施例の構成を示す要部
概略側面図である。
概略側面図である。
【図2】 図2は同じく要部概略斜視図である。
【図3】 図3は走行桁に取り付けた電動ウインチ、リ
ターンシーブおよびガイドシーブの取り付け説明図であ
る。
ターンシーブおよびガイドシーブの取り付け説明図であ
る。
【図4】 図4は電動ウインチに巻き掛けられたロープ
と移動台車端部の取り付け状態を示した斜視図である。
と移動台車端部の取り付け状態を示した斜視図である。
【図5】 図5は、正逆両方向(往復方向)にロープを
牽引しうる電動ウインチの内部構成を例示した図であ
る。
牽引しうる電動ウインチの内部構成を例示した図であ
る。
【図6】 図6は正逆両方向に牽引可能な電動ウインチ
の取り付け側面図である。
の取り付け側面図である。
【図7】 図7は同上平面図である
【図8】 図8はリターンシーブの取り付け詳細を示す
側面図である。
側面図である。
【図9】 図9は同上平面図である。
T 仮設テント W ロープ 2 走行桁 3 ローラ 4 移動台車 5 支柱 6 屋根 7 シート部材 30 電動ウインチ 31 取付台 32 リターンシーブ 33 シーブ受台 34 ボルトナット 35、 36、37、38 ガイドシーブ 40、42 ガイドシーブ 43 テークアップ機構
Claims (2)
- 【請求項1】 構築物の両側に設ける一対の走行桁と、 該走行桁の長手方向に移動可能に設ける仮設テントであ
って、各走行桁上に移動可能に配置した移動台車と、各
移動台車に下端部が固定された複数の支柱と、その支柱
上部に設ける屋根とからなる構築物を収容する空間を形
成する骨組構造と、この骨組構造を囲い前記空間と外部
とを仕切るシート部材とからなる移動可能な仮設テント
と、 前記走行桁に沿った該桁の一端に固定され、正逆両方向
にロープを牽引しうる電動ウインチと、 該ウインチを固定した該桁の他端部に固定されてロープ
の牽引方向を変更するためのロープリターンシーブと、 前記電動ウインチの巻きドラムに巻き掛けられたロープ
であって、該ロープの一方の延長端が前記移動台車の一
端部に固定され、また該ロープの他方端は前記リターン
シーブを経由して反転し、前記移動台車の他端部に固定
されていること、を特徴とする双方向移動台車付き仮設
テント。 - 【請求項2】 前記ロープのリターンシーブの近傍にテ
ークアップ機構が設けられている請求項1記載の双方向
移動台車付き仮設テント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6161296A JPH09228646A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 双方向移動台車付き仮設テント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6161296A JPH09228646A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 双方向移動台車付き仮設テント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228646A true JPH09228646A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13176173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6161296A Pending JPH09228646A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 双方向移動台車付き仮設テント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09228646A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100420770B1 (ko) * | 2001-08-31 | 2004-03-02 | 주식회사 태평양 | 숙성 녹차 및 그 제조방법 |
JP2008144473A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Yoshinori Fukada | 作業台の組上げ方法 |
JP2013538971A (ja) * | 2010-09-14 | 2013-10-17 | デウ シップビルディング アンド マリン エンジニアリング カンパニー リミテッド | 風力発電機組立体移動装置、及びこれを用いて風力発電機組立体を積荷役する方法 |
-
1996
- 1996-02-26 JP JP6161296A patent/JPH09228646A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100420770B1 (ko) * | 2001-08-31 | 2004-03-02 | 주식회사 태평양 | 숙성 녹차 및 그 제조방법 |
JP2008144473A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Yoshinori Fukada | 作業台の組上げ方法 |
JP2013538971A (ja) * | 2010-09-14 | 2013-10-17 | デウ シップビルディング アンド マリン エンジニアリング カンパニー リミテッド | 風力発電機組立体移動装置、及びこれを用いて風力発電機組立体を積荷役する方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041115 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041208 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050406 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |