JP4763505B2 - 索道装置 - Google Patents

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本発明は、索条を無端状に循環させて空中に張り渡し、この索条に搬器を懸垂して運行を行う索道装置に関するものである。
索道は索条を高所に張架し、この索条に搬器を懸垂及び牽引することにより人員あるいは物資を輸送する設備であり、山岳地帯などの傾斜地や観光地の輸送設備として広く利用されている。この索道設備は、利用の目的や輸送の規模等により種々の態様の設備が用いられており、代表的な例としては、スキーリフトに代表されるように搬器を一定間隔で一条の索条に固定して懸垂し、これを循環させて運行を行う方式がある。このように一条の索条から搬器が懸垂される方式の索道設備においては、搬器が一点で支持されているために、搬器の進行方向に対して横方向からの風に影響を受けて揺動し易いという特性がある。
一方、このような索道の別の方式として、索道線路の往路と復路をそれぞれ同方向に移動する二条の索条を配設し、この二条の索条間に搬器を固定して懸垂する方式の索道がある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−148898号公報
上記した一条の索条から搬器が懸垂される方式の索道においては、設備全体を比較的簡易に構成することができコストが安いという利点がある一方、索条が一条であるために大きな荷重を懸垂することができない、また、搬器が横風の影響を受けて横方向に揺動し易い等の難点がある。一方、上記した二条の索条から搬器が懸垂される方式の索道においては、比較的大きな荷重を懸垂でき、また、搬器の横風による揺動も少ないという利点を有する一方で、各停留場に複数の滑車を設置しなくてはならない等、設備が複雑かつ大型化してコストが高くなるという難点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、設備に多大なコストを要することがなく、また、線路中の横風に対しても搬器の揺動が少ない索道装置の提供を課題としている。
このような課題を解決するために本発明は、両端の滑車に無端状に索条を巻き回して張架し、該索条に搬器を懸垂して運行を行う索道装置であって、索道線路における進行方向側の索条と退行方向側の索条が横に平行に並んで配置されており、前記搬器は、前記索道線路において前記進行方向側の索条と前記退行方向側索条の双方から懸垂されており、かつ、前記搬器は、前記進行方向の索条を握索して固定される握索装置を有するとともに、前記退行方向側の索条移動可能に懸垂される走行装置を有しており、該走行装置は、前記退行方向側の索条の上面部に当接して転動する走行ローラと、前記退行方向側の索条の下面部に当接して転動する補助輪と、該補助輪が前記退行方向側の索条を押圧するようにばね力を付勢するばねとを有しており、前記走行ローラと前記ばねに付勢された前記補助輪とで前記退行方向側の索条を前記走行装置に対して相対的に移動可能に挟持していることを特徴としている。
本発明においては、滑車間に無端状に索条を一循環させた一般的な索道設備の構成と同等であるため、多大なコストを必要としない。また、搬器は二条の索条から懸垂されるので、大きな搬器ないし荷重を懸垂することができ、横風による揺動も低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図4及び図5は、索道設備全体の配設関係を示す平面図及び正面図である。図において山麓側及び山頂側には、それぞれ滑車12,13が枢設されており、この滑車12,13間に索条14が無端状に巻き回されて循環している。山麓側の滑車12には、減速機及び電動機等からなる駆動装置19が連結されており、この駆動装置により滑車12が回転駆動されて索条14が線路中を循環して移動する。山麓及び山頂の滑車12,13の索道線路側には、それぞれ支柱15が立設されており、この支柱15の上部に備えた索受け装置16により、索条14の両線間隔を一定に保って支承している。各支柱15のさらに索道線路内側方向には、この支柱15に隣接してプラットホーム17が設けられており、索条14に懸垂された搬器18が索条14の移動と共に、両プラットホーム17間を往復運行するようにしている。
図1、図2及び図3に示すように搬器18は、乗客を収容する客車23と、客車23の上部に連結した懸垂機22と、この懸垂機22の一方の上端部に枢支した握索装置20と、懸垂機22の他方の上端部に枢支した走行装置21を備えている。
握索装置20は、図3に示すように索条14と平行に握索フレーム24を備え、この握索フレーム24の前端部と後端部にそれぞれ握索機25を回動可能に枢着したものである。そして、握索フレーム24の中心位置にはピン26が装着されて懸垂機22に枢支されており、握索装置20全体が搬器18の進行方向に回動可能となっている。握索機25は、通常一般の索道設備で用いられるバネ式の握索機25を用いればよく、この握索機25が索条14を強固に握索することにより搬器18が索条14に固定され、索条14の移動にともなって搬器18が牽引される。
一方、懸垂機22の他端部に備えた走行装置21は、以下のように構成されている。図2において、T字形状をなした走行フレーム27が、T字形の交点付近の中心部においてピン28により懸垂機22と揺動可能に連結されている。この走行フレーム27上部の両端部には2輪ビーム29の中央部が揺動可能に軸支されており、各2輪ビーム29の両端部にそれぞれ走行ローラ30を回転可能に軸支している。この走行ローラは、外周部に索条14の外周にほぼ合致する円弧状の溝が形成されており、この溝が索条14の上面部に当接して案内されて転動するようにしている。
次いで、上記走行フレーム27の下端部には、この走行フレーム27を挟んで進行方向に対して前後方向に対称となるように補助輪ビーム31を軸支している。補助輪ビーム31は、略L字型の形状であって、前記したように基端部が走行フレーム27にピン34により軸支され、このピン34を支点として揺動可能となっている。補助輪ビーム31上部の先端部には、前記走行ローラ30と同一構造の補助輪32が回転可能に軸支されており、一方、両補助輪ビーム31の下端部間には、圧縮バネ33が介装されて両下端部が互いに離間する方向にばね力が付勢されている。したがって、このような構成によって圧縮バネ33のばね力は、補助輪ビーム31を介して補助輪32が索条14を押圧するように作用する。以上のような構成により索条14は、走行装置21に備えた上部の走行ローラ30と下部の補助輪32との間に挟持されるとともに、走行装置21に対して相対的に移動可能に保持される。
次に、この実施の形態に係る索道装置の動作を説明する。図4及び図5において、プラットホーム17から乗客が搬器18に乗車を完了すると、滑車12に備えた駆動装置19を起動して運行を開始する。ここで滑車12は、図において反時計方向に回転するように駆動されるものとし、下側の索条14を往路側索条14aといい、上側の索条14を復路側索条14bということとする。したがって、滑車12の駆動により往路側索条14aは、図の右側方向に移動し、復路側索条14bは図の左側方向へ移動する。
次に、図1において搬器18と索条14の位置関係は、搬器18の左端部に位置するのが往路側索条14aであり、右端部に位置するのが復路側索条14bとなっている。往路側索条14aは、搬器18の握索装置20に備えた握索機25により握索されており、この往路側索条14aに搬器18の重量が支持されるとともに、往路側索条14aの移動とともに搬器18が牽引されて移動する。一方、復路側索条14bは、搬器18の走行装置21により相対的に移動可能に保持されているので、この復路側索条14bには搬器18の重量が支持されるものの、往路側索条14aの移動方向へ搬器18が進行することが可能である。
以上のような本実施の形態の構成によれば、搬器18の重量は往路側索条14aと復路側索条14bとに分散されて支持されるので、一条の索条から搬器が懸垂される一般通常の索道形式に比して、より大きな搬器ないし荷重を吊下することができる。そしてこれを言い換えれば、同一の搬器あるいは荷重を吊下する場合には、一条の索条に搬器重量が負荷される一般通常の索道形式に比して、より小径の索条を用いればよいので経済的である。また、搬器18は、進行方向に対して横方向に離隔した2点、すなわち往路側索条14aと復路側索条14bが支持点となっているので、搬器18に対する横方向からの風を受けても揺動することが少ない。
次に、上記のように索条14から懸垂された搬器18は、往路側索条14aに牽引されて移動し、山頂側のプラットホーム17で停止して乗客の乗降を行う。その後、今度は滑車12を逆方向に回転駆動して搬器18を山麓側に運行し、前記と同様に山麓側のプラットホーム17で停止して乗客の乗降を行う。以降は上記動作が繰り返し行われ、一台の搬器18を往復運行して山麓側と山頂側の間で人員の輸送が行われる。
以上説明した実施の形態においては、人員の輸送を対象とした形態として説明を行ったが、前記搬器の形態を変更することにより、木材やコンクリート等の資材を輸送する貨物用の索道装置等、種々の輸送目的に対応させた形態で実施することが可能である。
進路方向から見た搬器の正面図 図1における右側面図 図1における左側面図 索道設備の概略を示す平面図 索道設備の概略を示す平面図
符号の説明
12 滑車
13 滑車
14 索条
14a 往路側索条
14b 復路側索条
15 支柱
16 索受け装置
17 プラットホーム
18 搬器
19 駆動装置
20 握索装置
21 走行装置
22 懸垂機
23 客車
24 握索フレーム
25 握索機
26 ピン
27 走行フレーム
28 ピン
29 2輪ビーム
30 走行ローラ
31 補助輪ビーム
32 補助輪
33 圧縮バネ
34 ピン

Claims (1)

  1. 両端の滑車に無端状に索条を巻き回して張架し、該索条に搬器を懸垂して運行を行う索道装置であって、
    索道線路における進行方向側の索条と退行方向側の索条が横に平行に並んで配置されており、
    前記搬器は、前記索道線路において前記進行方向側の索条と前記退行方向側索条の双方から懸垂されており、
    かつ、前記搬器は、前記進行方向の索条を握索して固定される握索装置を有するとともに、前記退行方向側の索条移動可能に懸垂される走行装置を有しており、
    該走行装置は、前記退行方向側の索条の上面部に当接して転動する走行ローラと、前記退行方向側の索条の下面部に当接して転動する補助輪と、該補助輪が前記退行方向側の索条を押圧するようにばね力を付勢するばねとを有しており、前記走行ローラと前記ばねに付勢された前記補助輪とで前記退行方向側の索条を前記走行装置に対して相対的に移動可能に挟持していることを特徴とする索道装置。
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