JPH09228597A - 瓦改修方法、瓦固定構造及び瓦固定用釘 - Google Patents

瓦改修方法、瓦固定構造及び瓦固定用釘

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JPH09228597A
JPH09228597A JP4022996A JP4022996A JPH09228597A JP H09228597 A JPH09228597 A JP H09228597A JP 4022996 A JP4022996 A JP 4022996A JP 4022996 A JP4022996 A JP 4022996A JP H09228597 A JPH09228597 A JP H09228597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓦の取り替え作業を簡単に且つ効率的に行う
ことができ、屋根下地を傷めることもない瓦改修方法、
及び、この瓦改修方法に最適な瓦固定構造と瓦固定用釘
とを提供する。 【解決手段】 瓦3を差し替えてその取り替えを行う瓦
改修方法において、破損した瓦3aとその上に重合葺設さ
れる瓦3bとの間に釘引き治具4を差し込み、この釘引き
治具4にて同破損した瓦3aを固定している瓦固定用釘2
の釘頭部5を切断除去する。その際、破損した瓦3aの上
面から瓦固定用釘2の釘頭部5を突出させておいて同釘
頭部5を切断除去する。この場合に、釘頭部5から略瓦
3の厚さ寸法分だけ下方位置に切断用くびれ部6を形成
した瓦固定用釘2を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦を差し替えてそ
の取り替えを行う瓦改修方法、該瓦改修方法に適した瓦
固定構造及び瓦固定用釘に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図9、図10に示す如く、瓦固
定用釘(イ)にて屋根下地(ロ)上に瓦(ハ)を固定
し、該固定部分にてその上に瓦(ハ)が重合するように
複数枚の瓦(ハ)を葺設してなる瓦固定構造は知られて
いる。この場合、次のような瓦改修方法が採用されてい
る。すなわち、図において中間の瓦(ハ)が破損した場
合には、該破損した瓦(ハ)とその上に重合葺設される
瓦(ハ)との間に釘引き治具(ニ)を差し込み、該釘引
き治具(ニ)にて同破損した瓦(ハ)を固定している瓦
固定用釘(イ)をその釘頭部(ホ)に同釘引き治具
(ニ)の先端部分を引っかけて引き抜いている。その
後、同破損した瓦(ハ)を引き抜き、該引き抜かれた個
所に別の新しい瓦(図示せず)を差し入れて瓦(ハ)の
取り替えを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、瓦固定用釘(イ)を無理やり引き
抜くため、屋根下地(ロ)が破損して防水性に支障を来
すことがあり、特に、屋根下地(ロ)がALCである場
合には、該屋根下地(ロ)に瓦固定用釘(イ)が強固に
固定されていて該瓦固定用釘(イ)を引き抜くことが困
難であり、同瓦固定用釘(イ)を引き抜くことができた
としても、その周囲の屋根下地(ロ)の表面がえぐられ
るように破損し、該破損部(ヘ)により同屋根下地
(ロ)が傷められてその強度までもが低下するという問
題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術における問題を
解決するために発明されたもので、すなわち、その課題
は、破損した瓦を屋根下地に固定している瓦固定用釘の
固定状態を容易に解除することができて、瓦の取り替え
作業を簡単に且つ効率的に行うことができ、屋根下地を
傷めることもない瓦改修方法、及び、該瓦改修方法に最
適な瓦固定構造と瓦固定用釘とを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
瓦改修方法は、屋根下地上に瓦固定用釘にて固定され相
互に重合されて葺設された複数枚の瓦のうち破損した瓦
を引き抜き、該引き抜かれた個所に別の新しい瓦を差し
入れて瓦の取り替えを行う瓦改修方法において、破損し
た瓦とその上に重合葺設される瓦との間に釘引き治具を
差し込み、該釘引き治具にて同破損した瓦を固定してい
る瓦固定用釘の釘頭部を切断除去することを特徴とす
る。したがって、この場合、瓦の取り替え作業時に、破
損した瓦を固定している瓦固定用釘の釘頭部だけを切断
除去して、比較的容易にその固定状態を解除することが
できるため、同瓦の取り替え作業を簡単に且つ効率的に
行うことができ、しかも、瓦固定用釘の切断除去された
釘頭部以外の部分を屋根下地上に残存させるものである
ため、瓦固定用釘全体を無理やり引き抜く従来のように
同屋根下地を傷めることがない。
【0006】本発明の請求項2記載の瓦改修方法は、上
記請求項1記載の瓦改修方法において、破損した瓦の下
側に釘引き治具を差し込んで該破損した瓦を持ち上げる
と共に同破損した瓦を固定している瓦固定用釘を引き上
げ、次に、破損した瓦とその上に重合葺設される瓦との
間に釘引き治具を差し込み、同破損した瓦を押し下げて
その上面から同瓦固定用釘の釘頭部を突出させ、その
後、釘引き治具にて同瓦固定用釘の釘頭部を切断除去す
ることを特徴とする。したがって、この場合は特に、釘
引き治具にて瓦固定用釘の釘頭部を切断除去する際に、
該瓦固定用釘の釘頭部が予め破損した瓦の上面から突出
した状態とされていて、同瓦固定用釘の釘頭部を切断除
去し易いものであり、しかも、同瓦固定用釘の釘頭部を
破損した瓦の上面から突出させる作業が、破損した瓦の
下側と上側とに順次釘引き治具を差し込んで容易に行わ
れる。
【0007】本発明の請求項3記載の瓦改修方法は、上
記請求項2記載の瓦改修方法において、釘頭部から略瓦
の厚さ寸法分だけ下方位置に切断用くびれ部を形成した
瓦固定用釘を使用していることを特徴とする。したがっ
て、この場合は特に、破損した瓦の上面から瓦固定用釘
の釘頭部が突出された際、該瓦固定用釘に形成された切
断用くびれ部が同瓦の上面高さ付近に位置するため、該
切断用くびれ部にて同瓦固定用釘を簡単に切断して釘頭
部を含むそれより上位の部分を除去することができ、同
瓦固定用釘の固定状態を極めて容易に解除することがで
きる。
【0008】本発明の請求項4記載の瓦固定構造は、釘
頭部から略瓦の厚さ寸法分だけ下方位置に切断用くびれ
部を形成した瓦固定用釘にて屋根下地上に瓦を固定し、
該固定部分にてその上に瓦が重合するように複数枚の瓦
を葺設してなる。したがって、該瓦固定構造において上
記瓦改修方法が実施された場合、瓦の取り替え作業を容
易に且つ効率的に行うことができると共に屋根下地を傷
めることもなく、しかも、破損した瓦の上面から瓦固定
用釘の釘頭部が突出された際、瓦固定用釘に形成された
切断用くびれ部にて該瓦固定用釘を簡単に切断して釘頭
部を含むそれより上位の部分を除去することができ、同
瓦固定用釘の固定状態を極めて容易に解除することがで
きる。
【0009】本発明の請求項5記載の瓦固定構造は、上
記請求項4記載の瓦固定構造において、屋根下地がAL
Cであることを特徴とする。したがって、この場合は特
に、強固に固定された瓦固定用釘を引き抜く困難な作業
を回避でき、しかも、瓦固定用釘を引き抜くと傷み易い
ALCの屋根下地の表面の破損が防止されて有効であ
る。
【0010】本発明の請求項6記載の瓦固定用釘は、釘
頭部から略瓦の厚さ寸法分だけ下方位置に切断用くびれ
部を形成してなる。したがって、該瓦固定用釘を使用し
た上記瓦固定構造において上記瓦改修方法が実施された
場合に、瓦の取り替え作業を容易に且つ効率的に行うこ
とができると共に屋根下地を傷めることもなく、しか
も、破損した瓦の上面から瓦固定用釘の釘頭部が突出さ
れた際、瓦固定用釘に形成された切断用くびれ部にて該
瓦固定用釘を簡単に切断して釘頭部を含むそれより上位
の部分を除去することができ、同瓦固定用釘の固定状態
を極めて容易に解除することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1、図2は、本発明の請求項1
に対応する一実施形態を示しており、該実施形態の瓦改
修方法は、屋根下地1上に瓦固定用釘2にて固定され相
互に重合されて葺設された複数枚の瓦3のうち破損した
瓦3aを引き抜き、該引き抜かれた個所に、図6、図7に
示す如く、別の新しい瓦3dを差し入れて瓦3の取り替え
を行う瓦改修方法において、破損した瓦3aとその上に重
合葺設される瓦3bとの間に釘引き治具4を差し込み、該
釘引き治具4にて同破損した瓦3aを固定している瓦固定
用釘2の釘頭部5を切断除去することを特徴とするもの
である。
【0012】又、該実施形態の瓦改修方法の前段階とし
て、図3、図4に示す如き方法を実施すると、本発明の
請求項2にも対応するものとなる。すなわち、図3、図
4に示す段階においては、破損した瓦3aの下側に釘引き
治具4を差し込んで該破損した瓦3aを持ち上げると共に
同破損した瓦3aを固定している瓦固定用釘2を引き上げ
ている。次に、図1(a)に示す如く、破損した瓦3aと
その上に重合葺設される瓦3bとの間に釘引き治具4を差
し込むと、同破損した瓦3aが押し下げられてその上面か
ら瓦固定用釘2の釘頭部5が突出される。その後、図1
(a)(b)の順で上記の如く、釘引き治具4にて瓦固
定用釘2の釘頭部5を切断除去し、図1(c)に示す如
く、破損した瓦3aを持ち上げて残存した瓦固定用釘2か
ら抜き外し、該破損した瓦3aを引き抜くものである。該
破損した瓦3aが引き抜かれた個所には、図6、図7に示
す如く、別の新しい瓦3dが差し入れられて瓦3の取り替
えが行われる。
【0013】又、この場合、釘頭部5から略瓦3の厚さ
寸法分だけ下方位置に切断用くびれ部6を形成した本発
明の請求項6に対応する瓦固定用釘2が使用されてい
て、本発明の請求項3に対応するものとなっている。
又、同瓦固定用釘2にて屋根下地1上に瓦3を固定し、
該固定部分にてその上に瓦3が重合するように複数枚の
瓦3を葺設してなる本発明の請求項4に対応する瓦固定
構造にもなっており、しかも、屋根下地1がALCであ
って、本発明の請求項5に対応するものとなっている。
【0014】上記実施形態において、瓦3は平板状に形
成された石綿セメント板の表面に塗装を施したもので、
その前部分が露出部となり後部分が非露出部となって該
非露出部上に瓦3が重合され、軒側から棟側へ向かって
順次同瓦3は重合葺設されるものである。又、破損した
瓦3aは、その露出部の前端角部分が切欠破損7したもの
である。
【0015】又、釘引き治具4はリッパーと称される瓦
改修用の専用治具で、その手前側端部に把手部8が設け
られ、該把手部8を持ってその先端部分が瓦3の間に差
し込まれるものである。該釘引き治具4の先端部分には
両側へ突出した引っ掛け片部9が形成されており、図
1、図2に示す如く、いずれか一方の引っ掛け片部9が
選択的に簡単に瓦固定用釘2の釘頭部5と切断用くびれ
部6との間に確実に係止され、該切断用くびれ部6にお
いて同瓦固定用釘2を切断して同釘頭部5を含むそれよ
り上位の部分を除去することができるものである。又、
同釘引き治具4の先端中央部分には釘当て凹所10が形成
されており、図3、図4に示す如く、該釘当て凹所10が
瓦固定用釘2に当接させるようにして、破損した瓦3aと
共に同瓦固定用釘2を確実に引き上げることができるも
のである。
【0016】又、瓦固定用釘2はコンクリート用釘で、
図5に示す如く、全長Hが45mm、その釘頭部5と切断用
くびれ部6との間隔寸法hが瓦3の厚さ寸法に合わせて
6mmに形成されている。該切断用くびれ部6は瓦固定用
釘2の長手方向の一部分が細径となるように形成された
ものであるが、本発明における切断用くびれ部6は瓦固
定用釘2のその部分だけが他の部分よりも切断され易く
なっていれば良く、例えば、瓦固定用釘2の長手方向の
一部分を偏平薄肉状に形成したり、同一部分に切欠を形
成したりしてなるものであっても良い。
【0017】又、破損した瓦3aが引き抜かれた個所に別
の新しい瓦3dを差し入れるに際しては、図6、図7に示
す二つの場合がある。図6に示す場合には、同個所に専
用のガイド板11を挿入し、該ガイド板11上に沿わせて新
しい瓦3dを容易に差し入れることができるものである。
この場合、瓦固定用釘2の残存している部分に対応して
二枚のガイド板11が挿入され、又、破損した瓦3aと隣接
していた両側の瓦3上の隙間にもその上の瓦3を持ち上
げ保持する小片12が挿入されている。図7に示す場合に
は、同個所に上記釘引き治具4を挿入し、該釘引き治具
4上に沿わせて新しい瓦3dを容易に差し入れることがで
きるものである。いずれの場合も、差し入れられた新し
い瓦3dは下側の瓦3c或いは屋根下地1等に対し、接着剤
13(変成シリコン系のシーリング)によって抜け外れな
いように確実に固定される。
【0018】なお、上記実施形態においては、図8に示
す如く、C型鋼14上にALC留めビス15にてALC野地
板16が固定され、該ALC野地板16上に防水シート17が
敷設されて屋根下地1が形成されている。該屋根下地1
の軒先部分においては、前記C型鋼14に鼻板18が固定さ
れ、該鼻板18の上端部分を覆うように水切り板19が前記
防水シート17の下側に挿入固定され、又、同C型鋼14の
下側に胴縁材20を介して軒天井板21が固定されている。
【0019】したがって、上記実施形態の瓦改修方法に
おいては、図1、図2に示す如く、瓦3の取り替え作業
時に、破損した瓦3aを固定している瓦固定用釘2の釘頭
部5だけを釘引き治具4で切断除去して、比較的容易に
同瓦固定用釘2の固定状態を解除することができるた
め、同瓦3の取り替え作業を簡単に且つ効率的に行うこ
とができる。しかも、瓦固定用釘2の切断除去された釘
頭部5以外の部分を屋根下地1上に残存させるものであ
るため、瓦固定用釘2全体を無理やり引き抜く従来のよ
うに屋根下地1を傷めることがない。
【0020】又、同実施形態の瓦改修方法の前段階とし
て、図3、図4に示す如き方法を実施した場合には、上
記の如く、釘引き治具4にて瓦固定用釘2の釘頭部5を
切断除去する際に、該瓦固定用釘2の釘頭部5が予め破
損した瓦3aの上面から突出した状態とされるため、同瓦
固定用釘2の釘頭部5を切断除去し易くなるものであ
る。しかも、瓦固定用釘2の釘頭部5を破損した瓦3aの
上面から突出させる作業が、該破損した瓦3aの下側と上
側とに順次釘引き治具4を差し込んで容易に行われる。
又、この場合に、釘頭部5から略瓦3の厚さ寸法分だけ
下方位置に切断用くびれ部6を形成した瓦固定用釘2を
使用していると、破損した瓦3aの上面から瓦固定用釘2
の釘頭部5が突出された際、該瓦固定用釘2に形成され
た切断用くびれ部6が同瓦3aの上面高さ付近に位置する
ため、該切断用くびれ部6にて同瓦固定用釘2を簡単に
切断して釘頭部5を含むそれより上位の部分を除去する
ことができ、同瓦固定用釘2の固定状態を極めて容易に
解除することができる。
【0021】又、上記と同様の釘頭部5から略瓦3の厚
さ寸法分だけ下方位置に切断用くびれ部6を形成した瓦
固定用釘2を使用する場合、すなわち、該瓦固定用釘2
にて屋根下地1上に瓦3を固定し、該固定部分にてその
上に瓦3が重合するように複数枚の瓦3を葺設してなる
瓦固定構造において、上記瓦改修方法を実施した場合に
も、上記と同様の作用効果が奏される。この場合、屋根
下地1がALCであると、強固に固定された瓦固定用釘
2を引き抜くという困難な作業を回避でき、しかも、瓦
固定用釘2を引き抜くと傷み易いALCの屋根下地1の
表面の破損が防止されて特に有効である。
【0022】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の瓦
改修方法においては、破損した瓦を固定している瓦固定
用釘の固定状態を比較的容易に解除することができるた
め、瓦の取り替え作業を簡単に且つ効率的に行うことが
でき、しかも、瓦固定用釘全体を無理やり引き抜く従来
のように屋根下地を傷めることがない。
【0023】又、本発明の請求項2記載の瓦改修方法に
おいては、特に、瓦固定用釘の釘頭部が破損した瓦の上
面から突出した状態とされるため、該瓦固定用釘の釘頭
部を切断除去し易く、しかも、同瓦固定用釘の釘頭部を
破損した瓦の上面から突出させる作業が容易に行われ
る。
【0024】又、本発明の請求項3記載の瓦改修方法に
おいては、特に、切断用くびれ部にて瓦固定用釘を簡単
に切断して釘頭部を除去することができるため、該瓦固
定用釘の固定状態を極めて容易に解除することができ
る。
【0025】又、本発明の請求項4記載の瓦固定構造に
おいては、上記瓦改修方法が実施された場合、瓦の取り
替え作業を容易に且つ効率的に行うことができ、屋根下
地を傷めることもなく、しかも、切断用くびれ部にて瓦
固定用釘を簡単に切断して釘頭部を除去することができ
るため、該瓦固定用釘の固定状態を極めて容易に解除す
ることができる。
【0026】又、本発明の請求項5記載の瓦固定構造に
おいては、特に、強固に固定された瓦固定用釘を引き抜
く困難な作業を回避でき、しかも、瓦固定用釘を引き抜
くと傷み易いALCの屋根下地の表面の破損が防止され
て有効である。
【0027】又、本発明の請求項6記載の瓦固定用釘に
おいては、該瓦固定用釘を使用した上記瓦固定構造にお
いて上記瓦改修方法が実施された場合に、瓦の取り替え
作業を容易に且つ効率的に行うことができ、屋根下地を
傷めることもなく、しかも、切断用くびれ部にて瓦固定
用釘を簡単に切断して釘頭部をを除去することができる
ため、該瓦固定用釘の固定状態を極めて容易に解除する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の瓦改修方法、瓦固定構造及び瓦固定用
釘の一実施形態を示し、(a)(b)(c)は同瓦改修
方法の各段階における断面図。
【図2】同実施形態の一段階における(a)は斜視図、
(b)は要部拡大斜視図。
【図3】同実施形態の別の段階における(a)は斜視
図、(b)は要部拡大斜視図。
【図4】同段階における断面図。
【図5】同実施形態における瓦固定用釘を示す正面図。
【図6】同実施形態における更に別の段階における斜視
図。
【図7】同段階における別の方法を示す斜視図。
【図8】同実施形態における軒先構造を示す断面図。
【図9】従来例である瓦固定構造における瓦改修方法を
示す断面図。
【図10】同従来例の斜視図。
【符号の説明】
1 屋根下地 2 瓦固定用釘 3 瓦 4 釘引き治具 5 釘頭部 6 切断用くびれ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地上に瓦固定用釘にて固定され相
    互に重合されて葺設された複数枚の瓦のうち破損した瓦
    を引き抜き、該引き抜かれた個所に別の新しい瓦を差し
    入れて瓦の取り替えを行う瓦改修方法において、破損し
    た瓦とその上に重合葺設される瓦との間に釘引き治具を
    差し込み、該釘引き治具にて同破損した瓦を固定してい
    る瓦固定用釘の釘頭部を切断除去することを特徴とする
    瓦改修方法。
  2. 【請求項2】 破損した瓦の下側に釘引き治具を差し込
    んで該破損した瓦を持ち上げると共に同破損した瓦を固
    定している瓦固定用釘を引き上げ、次に、破損した瓦と
    その上に重合葺設される瓦との間に釘引き治具を差し込
    み、同破損した瓦を押し下げてその上面から同瓦固定用
    釘の釘頭部を突出させ、その後、釘引き治具にて同瓦固
    定用釘の釘頭部を切断除去することを特徴とする請求項
    1記載の瓦改修方法。
  3. 【請求項3】 釘頭部から略瓦の厚さ寸法分だけ下方位
    置に切断用くびれ部を形成した瓦固定用釘を使用してい
    ることを特徴とする請求項2記載の瓦改修方法。
  4. 【請求項4】 釘頭部から略瓦の厚さ寸法分だけ下方位
    置に切断用くびれ部を形成した瓦固定用釘にて屋根下地
    上に瓦を固定し、該固定部分にてその上に瓦が重合する
    ように複数枚の瓦を葺設してなる瓦固定構造。
  5. 【請求項5】 屋根下地がALCであることを特徴とす
    る請求項4記載の瓦固定構造。
  6. 【請求項6】 釘頭部から略瓦の厚さ寸法分だけ下方位
    置に切断用くびれ部を形成してなる瓦固定用釘。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003301822A (ja) * 2002-04-09 2003-10-24 Daichiku Okayama Kojo:Kk コンクリート打設仮枠パネル用釘とそれを用いた施工方法
CN112538939A (zh) * 2020-11-04 2021-03-23 高雄 一种民用屋顶钉瓦设备

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