JPH09228100A - 光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置 - Google Patents

光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置

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JPH09228100A
JPH09228100A JP3597396A JP3597396A JPH09228100A JP H09228100 A JPH09228100 A JP H09228100A JP 3597396 A JP3597396 A JP 3597396A JP 3597396 A JP3597396 A JP 3597396A JP H09228100 A JPH09228100 A JP H09228100A
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JP
Japan
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stamper
cleaning
electrolytic degreasing
counter electrode
optical disk
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Application number
JP3597396A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Chiba
和幸 千葉
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局所的に存在する光学ディスク用スタン
パ上の異物をより効率的な洗浄を可能とする電解脱脂洗
浄装置を提供することにある。 【解決手段】 光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄
装置において、被洗浄物であるスタンパの幾何表面積よ
りも、対極の幾何表面積の方が小さいことを特徴とする
光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置を作り使用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学ディスク用スタン
パの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学ディスクはフロッピーディスクやハ
ードディスクに比べ、その容量の大きさ及び記録密度の
高さ等に特徴がある。このため、金型となる光学ディス
ク用スタンパの信号面は、高度な精度及び異物等のディ
フェクトが極力少ないことが要求されている。
【0003】これまでの光学ディスク用スタンパの製造
方法は、例えば、以下に示すような方法で行われてい
る。即ち、表面研磨したガラス基板にレジストを必要な
厚さにスピンコート法で均一に塗布し、プリベーク後レ
ーザーカッティングマシーンで所望のパターンに露光し
た後、レジストを現像してピット及び/又はグルーブを
形成する。このピット及び/又はグルーブを有するレジ
スト付きガラス基板表面上にニッケル等の薄膜をスパッ
タ法等により被覆し、導電性を保持させた後、電鋳によ
り任意の厚みのニッケルを折出させる。続いて、ニッケ
ルをガラス基板より剥離し、レジスト除去を行い、洗浄
する。そのあと裏面を研磨・洗浄し、次いで内・外径を
加工してスタンパとして完成させる。
【0004】しかしながら、ガラス基板から剥離した後
のレジスト除去や洗浄が不十分であったり、スタンパ製
造途中及び/又は保管中に信号面に異物が付着すること
がしばしばある。このようなスタンパを用いて、例え
ば、光ディスクを作成すると、光ディスクのエラーが大
きくなり製品化できなくなる。このため、光学ディスク
用スタンパの洗浄が重要になる。
【0005】従来の洗浄方法としては、蒸気洗浄法、超
音波洗浄法、電解脱脂洗浄法等を挙げることができる
が、特に電解脱脂洗浄法はスタンパへのダメージが小さ
く、装置が小型かつ比較的安価である等の理由から、広
く用いられている。一般に、電解脱脂洗浄法は、アルカ
リ性電解洗浄液中でスタンパとニッケル等の金属からな
る対極との間に電流を流すことにより水の電気分解反応
を起こし、その結果発生する水素ガスあるいは酸素ガス
の物理的作用でスタンパ信号面上のレジストや異物を除
去しようというものである。すなわち、スタンパ信号面
の洗浄効果はガス発生効率、換言すればガス発生量に比
例することになる。このため、治具や通電方法の関係か
ら、電流の流れ易い部分の洗浄効果は高く、流れにくい
部分の洗浄効果は低いものとなり、スタンパ信号面に、
ほとんど均一の洗浄効果をもたらすことはできないとい
う問題点がある。さらに、スタンパ信号面上にレジスト
あるいは異物が存在すると、局所的にレジストや異物の
存在する部分の電気抵抗が極端に大きくなり、その結果
電流が流れにくくなる、すなわち局所的に存在する異物
の除去効果が劣るという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決し、より効率的な洗浄が可能となる光学デ
ィスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、光学ディスク用
スタンパの電解脱脂洗浄装置において、被洗浄物である
スタンパの幾何表面積よりも、対極の幾何表面積の方が
小さいことを特徴とする光学ディスク用スタンパの電解
脱脂洗浄装置、及び電解脱脂洗浄前あるいは洗浄中に対
極を任意の場所に移動できることを特徴とする光学ディ
スク用スタンパの電解脱脂洗浄装置に関するものであ
る。
【0008】図1に、本発明における光学ディスク用ス
タンパの電解脱脂洗浄装置の概略図を示した。
【0009】以下、本発明をこの図を用いて詳細に説明
する。
【0010】本発明における光学ディスク用スタンパの
電解脱脂洗浄装置は、被洗浄物である光学ディスク用ス
タンパ(1)をアルカリ性電解脱脂洗浄液(3)中にお
いて対極(2)と対向させ、スタンパ(1)と対極
(2)の間に電源(4)を用いて電流を流すという基本
構造を有するものである。
【0011】対極(2)は、x−y−zステージ(5)
により固定され、電解脱脂洗浄前あるいは洗浄中に移動
できるようになっている。対極(2)の移動はモーター
を用いて行うことも可能である。また、x軸、y軸、及
びz軸にネジ等を用いて機械的に固定しても良く、あら
かじめ各軸に目盛りをふっておくことにより、電解脱脂
洗浄前や洗浄中の任意の場所への移動を容易にすること
も可能である。さらに、装置構成を簡単にするために、
対極を固定しないことも可能である。この対極(2)は
交換可能であり、レジスト残りや異物の大きさ、異物が
存在する範囲に応じて任意の幾何表面積の対極に交換で
きるようになっている。また、その材質は化学的及び電
気化学的に安定であり、電解によっても溶解しにくい金
属であれば特に限定されないが、光学ディスク用スタン
パと同じ材質であればよく、例えば、ニッケル、コバル
ト、白金、モリブデン、クロム、タングステン、バナジ
ゥム、ニオブ、タンタル、パラジゥム、金等の金属群が
好ましいものとして挙げられる。このスタンパ(1)と
対極(2)の距離は、電解反応の制御、洗浄効率、装置
の大型化、作業性等を考慮すると、5〜100mmとす
ることが望ましい。
【0012】アルカリ性電解脱脂洗浄液(3)は、特に
限定されるものではなく、例えば、槇書店より発行され
ている「現場技術者のための実用めっき(1)(増補
板)」等により公知となっている、水酸化ナトリウム、
炭酸ナトリウム、及びリン酸ナトリウム等を主成分とす
る洗浄液を例示することができる。アルカリ性電解脱脂
洗浄液の温度は、特に限定されないが、洗浄効率、アル
カリ性電解脱脂洗浄液の管理等を考慮すると、40〜6
0℃とすることが望ましい。また、アルカリ性電解脱脂
洗浄液の温度や組成を均一とするために、電解脱脂洗浄
前や洗浄中にポンプ等を用いてアルカリ性電解脱脂洗浄
液を循環あるいは撹拌しても良い。
【0013】電解脱脂洗浄の際の電源は、直流、交流、
あるいはパルスを発生できるものであれば特に限定され
ないが、過電流が流れたり、過電圧がかかるとスタンパ
信号面やスタンパの物理特性に悪影響を与えるために、
電流値あるいは電圧の制御が容易な直流電源を用いるこ
とが好ましい。電解脱脂洗浄は、電圧制御で行っても何
等差支えないが、ガス発生量は電流値により決定される
ために、電流を制御して行う事が望ましい。電解脱脂洗
浄の際の電流密度は、異物の除去効率を考慮すると10
mA/cm2〜100mA/cm2が好ましい。さらに好
ましくは、10mA/cm2〜50mA/cm2である。
【0014】印加されている電圧が大きくなると、ガス
発生反応以外の副反応の進行の割合が増大し、スタンパ
信号面のみならず、アルカリ性電解脱脂洗浄液にも悪影
響を与える恐れがあるため、極間距離にも依存するが、
印加される電圧が5V以下であるように、電解条件や対
極幾何表面積等を設定することが好ましい。対極の形状
は特に限定されるものでなく、円形、正方形、長方形等
を例示することができ、またその厚みも特に限定される
ものではなく、取扱いが容易で十分な機械的強度があれ
ば何等差支えない。
【0015】電解反応の際の極性は、特に限定されるも
のではないが、アルカリ性電解脱脂洗浄液中に不純物と
して混入している金属イオンがスタンパ信号面で金属に
還元されることを防ぐことを考えるならばスタンパ側を
陽極とすることが、電流効率の高いことを考えるならば
スタンパ側を陰極とすることが好ましい。電解洗浄時間
も特に限定されるものではないが、その効果を確認しな
がら電解を行うことが好ましく、1回の洗浄時間は5分
以内とし、必要に応じ繰り返すことが好ましい。この
時、極性を変えたり、対極の位置を変えて、洗浄を行っ
ても何等差支えない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない. 実施例1 直径φ約1cmの範囲に局部的に異物を有する外径φ約
14cm、内径φ約3.5cmの光学ディスク用スタン
パをカソードに、ニッケルからなる直径φ約3cmの円
盤をアノードとして、x−y−zステージを用いて、ア
ノードの中心部分が異物の存在する部分と対向するよう
に調整し、極間距離5cmとし、電解脱脂洗浄を行っ
た。
【0017】アルカリ性電解脱脂洗浄液の組成は、リン
酸ナトリウム20g/l、炭酸ナトリウム40g/l、
ケイ酸ナトリウム40g/l、水酸化ナトリウム40g
/l、及び微量のキレート剤と界面活性剤とした。洗浄
時の温度は55℃、電流値は100mA/cm2、時間
は2分とした。この洗浄後、光輝度の照明を用いスタン
パ全面の目視検査を行った。その結果、スタンパ上の異
物はなくなり、ヤケ等も生じることなくスタンパを洗浄
することができた。
【0018】実施例2 直径φ約2cmの範囲に局部的に異物を有する外径φ約
14cm、内径φ約3.5cmの光学ディスク用スタン
パをカソードに、ニッケルからなる直径φ約2cmの円
盤をアノードとして、x−y−zステージを用いて、ア
ノードの中心部分が異物の存在する部分と対向するよう
に調整し、極間距離5cmとし、2回電解脱脂洗浄を行
った後、極性を反転させて1回電解脱脂洗浄を行った。
アルカリ性電解脱脂洗浄液の組成、洗浄条件は、電流値
を50mA/cm2とした以外は実施例1と同様に行っ
た。この洗浄後、光輝度の照明を用いスタンパ全面の目
視検査を行った。その結果、スタンパ上の異物はなくな
り、ヤケ等も生じることなくスタンパを洗浄することが
できた。
【0019】実施例3 直径φ約2cmの範囲に局部的に異物を有する外径φ約
14cm、内径φ約3.5cmの光学ディスク用スタン
パをカソードとし、ニッケルからなる直径φ約3cmの
円盤をアノードとして、x−y−zステージを用いて、
アノードの中心部分が異物の存在する部分と対向するよ
う、洗浄中において極間距離3〜5cmの範囲で移動さ
せながら、電解脱脂洗浄時間は5分で電解脱脂洗浄を行
った。アルカリ性電解脱脂洗浄液の組成、洗浄条件は、
電流値を100mA/cm2とした以外は実施例1と同
様に行った。この洗浄後、光輝度の照明を用いスタンパ
全面の目視検査を行った。その結果、スタンパ上の異物
はなくなり、ヤケ等も生じることなくスタンパを洗浄す
ることができた。
【0020】比較例1 直径φ約1cmの範囲に局部的に異物を有する外径φ約
14cm、内径φ約3.5cmの光学ディスク用スタン
パをカソードとし、ニッケルからなる一辺約20cmの
平板をアノードとして電解脱脂洗浄を行った。アルカリ
性電解脱脂洗浄液の組成、洗浄条件は、実施例1と同様
に行った。この洗浄後、光輝度の照明を用いスタンパ全
面の目視検査を行った。その結果、スタンパ表面上の異
物を取り除く事はできなかった。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置によれ
ば、局所的に存在する光学ディスク用スタンパ上の異物
を効果的に除去することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学ディスク用スタンパの電解脱脂
洗浄装置の概略図である。
【符号の説明】
1:被洗浄物である光学ディスク用スタンパ 2:対極 3:アルカリ性電解脱脂洗浄液 4:電源 5:x−y−zステージ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄
    装置において、被洗浄物であるスタンパの幾何表面積よ
    りも、対極の幾何表面積の方が小さいことを特徴とする
    光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置
  2. 【請求項2】 電解脱脂洗浄前あるいは洗浄中に、対極
    を任意の場所に移動できることを特徴とする請求項1に
    記載の光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置
JP3597396A 1996-02-23 1996-02-23 光学ディスク用スタンパの電解脱脂洗浄装置 Pending JPH09228100A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005344210A (ja) * 2004-05-06 2005-12-15 Somakkusu Kk 金型洗浄液、金型洗浄方法および金型洗浄装置

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