JPH09291390A - スタンパーの製造方法 - Google Patents

スタンパーの製造方法

Info

Publication number
JPH09291390A
JPH09291390A JP12930796A JP12930796A JPH09291390A JP H09291390 A JPH09291390 A JP H09291390A JP 12930796 A JP12930796 A JP 12930796A JP 12930796 A JP12930796 A JP 12930796A JP H09291390 A JPH09291390 A JP H09291390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamper
film
master
electroforming
master disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12930796A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yoshida
孝一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP12930796A priority Critical patent/JPH09291390A/ja
Publication of JPH09291390A publication Critical patent/JPH09291390A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜厚が均一な電鋳膜からなるスタンパーの製
造方法を提供する。 【構成】 原盤ホルダー1に水晶振動子3をプリフォー
マットを有する原盤2内の有効領域4の外側の位置に設
けし、該原盤ホルダー1を電鋳液中で通電し、電鋳成膜
をして、原盤2のプリフォーマットを複製した電鋳膜か
らなるスタンパーを製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光記録媒体の製造に用い
るスタンパーの製造方法、特に電鋳法によるスタンパー
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光記録媒体用基板の製造方法
において、代表的な方法としては電鋳法によってスタン
パーを作成し、このスタンパーを用いてコンプレッショ
ン法、光硬化性樹脂を用いた2P成形法、押し出し成形
法等により基板を作成している。
【0003】上記のスタンパーは、まず表面にプリフォ
ーマットを有するオリジナル型のレプリカを2P樹脂等
で形成してスタンパー用原盤を作成するか、あるいは平
坦なガラス面上にフォトレジストをコーティングし、そ
の上にレーザ光を照射、現像し、プリフォーマットをパ
ターニングしてスタンパー用原盤を作成する。
【0004】その原盤上にスパッタリング等により導電
性の金属薄膜を形成し、その薄膜を介して電鋳膜を形成
する。電鋳膜成膜後、スタンパーの厚みを均一にするた
め電鋳成膜面(スタンパーの裏面)を研磨加工した後、
原盤から剥離してプリフォーマットを複製したスタンパ
ーを得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような問題点があった。電鋳膜厚は、通
常積算電流値を設定することによりコントロールしてい
る。この設定値は経験的なデータを元に算出されるもの
であるが、電鋳時の諸条件、例えば電鋳液の温度、濃
度、比重、pH、陽極のペレットの量、汚れ等の変動に
より膜厚が設定値に対して大きく変動してしまうことが
ある。
【0006】光記録媒体の基板成形用のスタンパーは、
通常、所望の厚み、又は厚みの範囲におさめなければな
らない。それゆえ、スタンパーの裏面(電鋳成膜面)を
研磨加工する場合、所望の厚み(dμm)にするため
に、削りしろを5〜20μm、すなわち、電鋳膜の設定
膜厚をd+5μm〜d+20μmに制御しなければなら
ない。
【0007】しかし、前記の理由により膜厚が大きく変
動すると、つまり、膜厚が下限値(d+5μm)を下回
ると、精度の高い研磨が困難となり、また上限値(d+
20μm)を上回ると研磨にかかる時間が非常に長時間
となり、いずれの場合も非効率的で、歩留りは低下し、
コストは高くつくという問題が生じる。
【0008】また、研磨を必要としない場合でも、スタ
ンパーの厚みはある規格内におさめるのが通常であり、
やはり膜厚が変動すると上記した問題が起こる。
【0009】本発明は、この様な従来技術の欠点を改善
するためになされたものであり、表面にプリフォーマッ
トを有する原盤を電鋳法により複製してスタンパーを製
造する方法において、電鋳膜厚を制御、特に振動子を用
いて制御することにより、膜厚が均一な電鋳膜からなる
スタンパーを製造する方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、表面に
プリフォーマットを有する原盤から電鋳法により前記プ
リフォーマットを複製して電鋳膜からなるスタンパーを
製造する方法において、電鋳膜厚を制御して成膜するこ
とを特徴とするスタンパーの製造方法である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
スタンパーの製造方法は、表面にプリフォーマットを有
する原盤を電鋳法により前記プリフォーマットを複製し
て電鋳膜からなるスタンパーを製造する方法において、
電鋳膜厚を制御、特に振動子を用いて制御することによ
り、電鋳時の諸条件が多少変動しても所望の膜厚に成膜
でき、膜厚が均一な電鋳膜からなるスタンパーを製造す
る方法である。また、より高精度な膜厚管理が可能とな
るため、後の電鋳膜の研磨加工においてもより高精度
で、必要最小限の時間で効率的に加工でき、コストダウ
ン及び歩留りを向上できる。
【0012】次に、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本発明のスタンパーの製造方法の一実施態様
を示す説明図である。同図1において、本発明のスタン
パーの製造方法は、原盤ホルダー1に水晶振動子3を表
面にプリフォーマットを有する原盤2内の有効領域4の
外側の位置に設け、該原盤ホルダー1を電鋳液中で通電
し、電鋳膜の成膜時に振動子3から発生する固有振動の
雰囲気で電鋳成膜をして、原盤2のプリフォーマットを
複製した電鋳膜からなるスタンパーを製造する方法であ
る。
【0013】図1において、振動子3は原盤の有効領域
4以外の場所であれば任意の場所に設けることができ
る。原盤表面と振動子表面は同一平面上にあることが好
ましい。また、導通をとるため、原盤ホルダー1に載置
する前に原盤2及び振動子3の表面にスパッタリング等
により金属薄膜を設けるのが好ましい。
【0014】通常、膜厚は成膜面内でばらつくことがあ
るが、本発明では、膜厚分布は安定しているので、すな
わち位置による膜厚分布は安定しているので、ある決ま
った位置での膜析出質量も安定しているので、毎回、厚
いところは安定して厚く、逆に薄いところは安定して薄
いために、あらかじめ検量線を作成しておけば、振動子
をどこに設けても電鋳膜厚の管理には何ら差しつかえな
い。
【0015】本発明において、振動子を設ける場所は、
例えば原盤内、電鋳用原盤ホルダー、および電鋳用原盤
とは独立して電鋳装置内に設けることができる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0017】実施例1 図1に示す様に、表面にプリフォーマットを有する有効
領域が、たて250×よこ290mmであるたて300
×よこ340mm、厚さ10mmのガラス原盤の有効領
域外に、厚み制御用の水晶振動子(たて10mm×よこ
10mm)を表面がフラットになるように設けた。この
原盤上にニッケルを3000Åの厚さにスパッタするこ
とにより導電化膜を形成し、原盤2を得た。
【0018】これを電鋳用原盤ホルダー1に取り付け図
3に示した電鋳装置にセットした。電鋳液としては、下
記の組成に混合した液を500リットル用いてポンプに
より液の循環をした。
【0019】 スルファミン酸ニッケル(4水和物) 450g/l ホウ酸 30g/l ピット防止剤 5ml /l
【0020】pH4.2、液温45℃、ホルダー回転数
20rpmで電流密度は最初0.1A/dm2 で30分
間通電してから、5A/dm2 まで電流密度をあげて原
盤の中心膜厚が160μmになるように電鋳を行なっ
た。
【0021】中心膜厚が160μmのときは、振動子の
位置の膜厚は200μmで、表面に析出するNiの質量
は0.20gであることが実験的にわかっているので、
振動子の発信する固有振動数の周波数から、振動子に析
出した膜厚(ニッケル)が0.20gとなったところで
電鋳を終了した。このとき積算電流値は7200A・分
であった。スタンパーを剥離してマイクロメータで中心
の膜厚を測定したところ161μmで、設定通りであっ
た。
【0022】さらに、この操作を10回行ない、安定性
の確認を行った。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1中、5回目と6回目の間で陽極のニッ
ケル球を希硫酸で洗浄した。ニッケル球洗浄直後は、同
じ設定膜厚(実測値もほぼ同一)でも積算電流値が低下
しているのがわかる。以上の結果からほぼ設定膜厚通り
に電鋳ができ、再現性も良好であった。
【0025】また電鋳膜の研磨は必要以上に時間をかけ
ることなく、かつ精度よく効率的であり、剥離したスタ
ンパーは膜厚±5μm以内で平面性、転写性も良好であ
り、このスタンパーを用いて基板成形をキャスティング
法で行なったところ、高品質の基板が作成できた。
【0026】実施例2 図2に示す様に、φ300mm、厚さ10mmの表面に
プリフォーマットが形成されてなるガラス盤上に、ニッ
ケルを3000Åの厚さにスパッタすることにより導電
化膜(φ300mm)を形成し原盤2を得た。これを、
振動子3(たて10mm×よこ10mm)が具備されて
なる原盤ホルダー1に取り付け、図3に示した電鋳装置
にセットした。
【0027】このとき、振動子表面にも、ガラス原盤と
同様にニッケルスパッタ導電膜(厚さ約3000Å)を
設け、通電状態とした。
【0028】以下、実施例1と同様の方法で中心の膜厚
が200μmになるように電鋳を行なった。このとき、
中心の膜厚が200μmのとき、振動子の位置のNiの
析出量は0.212gであることが実験的にわかってい
るので、振動子に析出したニッケルの質量が0.212
gとなったところで電鋳を終了した。このときの積算電
流値は9150A・分であった。
【0029】スタンパーを原盤から剥離してマイクロメ
ータで測定したところ、中心の膜厚は198μmであっ
た。この操作を10回繰り返して中心の膜厚を測定した
ところ全数200μm±3μm内におさまっており、再
現性の信頼度は全く問題なかった。
【0030】また電鋳膜の研磨は必要以上に時間をかけ
ることなく、かつ精度よく効率的であり、剥離したスタ
ンパーは膜厚±5μm以内で平面性、転写性も良好であ
り、このスタンパーを用いて基板成形をキャスティング
法で行なったところ、高品質の基板が作成できた。
【0031】実施例3 表面にプリフォーマットを有する有効領域がたて250
mm×よこ290mmである、たて300mm×よこ3
40mm、厚さ10mmのガラス原盤上に、ニッケルを
3000Åの厚さにスパッタすることにより導電化膜を
形成し原盤2を得た。
【0032】これを電鋳用原盤ホルダー1に取り付け、
図3に示した電鋳装置にセットした。この電鋳装置に
は、図4に示したように、電鋳用原盤ホルダー1以外の
場所に振動子3があらかじめ設けられている。振動子3
の表面には、ガラス原盤表面と同様にニッケルスパッタ
導電膜(厚さ約3000Å)を設けた。
【0033】なお、図4は本発明のスタンパーの製造方
法の他の実施態様を示す説明図であり、陽極ニッケルペ
レット側からみた原盤ホルダーおよび振動子の位置関係
を表している図である。以下、実施例1と同様に電鋳を
行なった。その結果、膜厚の再現性の信頼度は全く問題
なかった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動子により電鋳膜厚を制御して成膜するので、電鋳条
件の変動、とくに陽極のニッケル球の汚れ等により陰極
効率が低下しても膜厚の設定値に対して±3μmという
精度で電鋳できる効果がある。
【0035】さらに、次工程の研磨では常に適切な厚み
で加工できるので、厚みのばらつきによって研磨が不可
能となったり、長時間を要したりといった不具合を生じ
ることもなく効率的に加工が行える効果も期待できる。
よって最終的には品質の向上、コストの低下、歩留の向
上等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタンパーの製造方法の一実施態様を
示す説明図である。
【図2】本発明のスタンパーの製造方法の他の実施態様
を示す説明図である。
【図3】電鋳装置を示す説明図である。
【図4】本発明のスタンパーの製造方法の他の実施態様
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 原盤ホルダー 2 原盤 3 振動子 4 有効領域 5 陽極ニッケル球 6 電鋳液

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にプリフォーマットを有する原盤か
    ら電鋳法により前記プリフォーマットを複製して電鋳膜
    からなるスタンパーを製造する方法において、電鋳膜厚
    を制御して成膜することを特徴とするスタンパーの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記電鋳膜厚の制御に振動子を用いる請
    求項1記載のスタンパーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記振動子を原盤内に設ける請求項1ま
    たは2記載のスタンパーの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記振動子を電鋳用原盤ホルダーに設け
    る請求項1または2記載のスタンパーの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記振動子を電鋳用原盤とは独立して電
    鋳装置内に設ける請求項1または2記載のスタンパーの
    製造方法。
JP12930796A 1996-04-26 1996-04-26 スタンパーの製造方法 Pending JPH09291390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12930796A JPH09291390A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 スタンパーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12930796A JPH09291390A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 スタンパーの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09291390A true JPH09291390A (ja) 1997-11-11

Family

ID=15006335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12930796A Pending JPH09291390A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 スタンパーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09291390A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001228363A (ja) * 2000-02-17 2001-08-24 Shinichi Okamoto 光ファイバコネクタ用部品の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001228363A (ja) * 2000-02-17 2001-08-24 Shinichi Okamoto 光ファイバコネクタ用部品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5783371A (en) Process for manufacturing optical data storage disk stamper
US20050167867A1 (en) Method and apparatus for making a stamper for patterning CDs and DVDs
US5575961A (en) Roll-shaped mold for information recording medium
JPH09291390A (ja) スタンパーの製造方法
JP2000290793A (ja) メッキ体の製造方法
JPH0243380A (ja) 光ディスク基板成形用金型及びその製造方法
EP0354773B1 (en) Optical disk manufacture
JPH0927149A (ja) スタンパーの製造方法
JPH052779A (ja) スタンパーの製造方法
JPH0620308A (ja) 光情報記録媒体形成用ロール状スタンパーおよび光情報記録媒体用基板の製造方法
JPH02149952A (ja) スタンパー製造方法
JPS6177152A (ja) 光デイスク用スタンパの製作法
JPS6190344A (ja) 光デイスク成形用スタンパ
JPS60103194A (ja) スタンパとその製造方法
TWI262497B (en) Preparation method of disc master
JPH059775A (ja) スタンパの製造方法
JPH07109667B2 (ja) 光デイスクスタンパの製造方法
JPH0314910B2 (ja)
JPH10100250A (ja) 光情報記録媒体用電鋳金型及びその製造方法
JPH09274744A (ja) 金属原盤製造方法
JPH0927148A (ja) スタンパーの製造方法
JPS63124245A (ja) 情報記録原盤の製造方法
JPH09161336A (ja) 光記録媒体用スタンパの製造方法
JPS63148443A (ja) 光デイスク用マザ−の製造方法
JPH08221810A (ja) デイスク原盤及びその作成方法