JPH09227845A - フォトクロミック性を有する接着剤組成物及び接着シート - Google Patents
フォトクロミック性を有する接着剤組成物及び接着シートInfo
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- JPH09227845A JPH09227845A JP8032527A JP3252796A JPH09227845A JP H09227845 A JPH09227845 A JP H09227845A JP 8032527 A JP8032527 A JP 8032527A JP 3252796 A JP3252796 A JP 3252796A JP H09227845 A JPH09227845 A JP H09227845A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接着剤を可視化するともに、被着体と接着
剤を接合させても、被着体側から接着剤が透けて見える
ことのない接着剤組成物を提供することを課題とする。
さらに、前記課題が長期間にわたって維持できる接着剤
組成物を提供することを課題とする。 【解決手段】 接着剤組成物において、接着性物質と
して低吸湿性のゴム系樹脂を主成分とし、着色剤はフォ
トクロミック性染料とする。
剤を接合させても、被着体側から接着剤が透けて見える
ことのない接着剤組成物を提供することを課題とする。
さらに、前記課題が長期間にわたって維持できる接着剤
組成物を提供することを課題とする。 【解決手段】 接着剤組成物において、接着性物質と
して低吸湿性のゴム系樹脂を主成分とし、着色剤はフォ
トクロミック性染料とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトクロミック
性を有する接着剤組成物及びその接着剤組成物を基材上
に塗布形成した接着シートに関する。
性を有する接着剤組成物及びその接着剤組成物を基材上
に塗布形成した接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、接着性物質を有機溶剤に溶解さ
せ、それを基材上に塗布し接着剤層を形成したいわゆる
接着シートがよく知られている。一般に、接着剤層の部
分は、無色或いは半透明であるので、基材上の接着剤層
の部分を識別することは困難である。そのため、接着シ
ートと被着体とを貼り合わせる際に、所定の位置からず
れたり、接着剤層部分を作業者が手で触れてしまう等の
問題を生じていた。そこで、従来から接着剤層に有色の
顔料又は染料等の着色剤を配合し、接着剤層を可視化す
る手段が採られている。
せ、それを基材上に塗布し接着剤層を形成したいわゆる
接着シートがよく知られている。一般に、接着剤層の部
分は、無色或いは半透明であるので、基材上の接着剤層
の部分を識別することは困難である。そのため、接着シ
ートと被着体とを貼り合わせる際に、所定の位置からず
れたり、接着剤層部分を作業者が手で触れてしまう等の
問題を生じていた。そこで、従来から接着剤層に有色の
顔料又は染料等の着色剤を配合し、接着剤層を可視化す
る手段が採られている。
【0003】しかしながら、このような手段を講じる
と、接着剤層の接着性の低下を招くことが多い。また、
別の問題として、被着体が薄手の材料であると被着体を
介して接着剤層が透けて見え外観を損なう問題がある。
と、接着剤層の接着性の低下を招くことが多い。また、
別の問題として、被着体が薄手の材料であると被着体を
介して接着剤層が透けて見え外観を損なう問題がある。
【0004】そこで、本発明においては、接着剤を可視
化するとともに、被着体と接着剤を接合させても、被着
体側から接着剤の色が透けて見えることがない接着剤組
成物を提供することを第1の課題としている。さらに、
前記第1の課題が長期間にわたって維持できる接着剤組
成物を提供することを第2の課題とする。さらに、本発
明の第3の課題は、第1及び第2の接着剤組成物を基材
上に塗布形成した接着シートを提供することを第3の課
題としている。
化するとともに、被着体と接着剤を接合させても、被着
体側から接着剤の色が透けて見えることがない接着剤組
成物を提供することを第1の課題としている。さらに、
前記第1の課題が長期間にわたって維持できる接着剤組
成物を提供することを第2の課題とする。さらに、本発
明の第3の課題は、第1及び第2の接着剤組成物を基材
上に塗布形成した接着シートを提供することを第3の課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような、課題を達成
する本発明は、少なくとも接着性物質及び着色剤からな
る接着剤組成物において、前記接着性物質が低吸湿性の
ゴム系樹脂を主成分とし、且つ着色剤がフォトクロミッ
ク性染料であることを特徴とする接着剤組成物である。
さらに、前記接着剤組成物を接着剤層として形成した接
着シートである。
する本発明は、少なくとも接着性物質及び着色剤からな
る接着剤組成物において、前記接着性物質が低吸湿性の
ゴム系樹脂を主成分とし、且つ着色剤がフォトクロミッ
ク性染料であることを特徴とする接着剤組成物である。
さらに、前記接着剤組成物を接着剤層として形成した接
着シートである。
【0006】本発明は、接着剤組成物中に配合する着色
剤をフォトクロミック性染料とする手段を講じたので、
その接着剤組成物は太陽光、或いは室内照明の紫外線領
域の光を吸収して発色するので、接着剤を可視化するこ
とができる。また、接着剤物質に低吸湿性のゴム系樹脂
を主成分として含有させることにより、フォトクロミッ
ク性染料が水分に触れることによる退色を防ぐことがで
きる。
剤をフォトクロミック性染料とする手段を講じたので、
その接着剤組成物は太陽光、或いは室内照明の紫外線領
域の光を吸収して発色するので、接着剤を可視化するこ
とができる。また、接着剤物質に低吸湿性のゴム系樹脂
を主成分として含有させることにより、フォトクロミッ
ク性染料が水分に触れることによる退色を防ぐことがで
きる。
【0007】そして、本発明の接着剤組成物と被着体と
を貼り合わせた場合は、被着体が紫外線領域の光の全部
又は一部を遮断するので、フォトクロミック性染料の発
色が消失し、接着剤組成物の色が被着体側から透けて見
えず所定の外観を維持することが可能となる。
を貼り合わせた場合は、被着体が紫外線領域の光の全部
又は一部を遮断するので、フォトクロミック性染料の発
色が消失し、接着剤組成物の色が被着体側から透けて見
えず所定の外観を維持することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の接着剤組成物は、接着性
物質として非吸湿性のゴム系樹脂、着色剤としてフォト
クロミック性染料からなる。また、本発明の接着シート
は、前記接着剤組成物を基材上に塗布し接着剤層を形成
したものである。
物質として非吸湿性のゴム系樹脂、着色剤としてフォト
クロミック性染料からなる。また、本発明の接着シート
は、前記接着剤組成物を基材上に塗布し接着剤層を形成
したものである。
【0009】本発明のフォトクロミック性材料は、特に
限定することなく、公知のものを使用することができ
る。具体的には、アゾベンゼン系化合物、チオインジコ
系化合物、スピロピラン系化合物、フルギド系化合物、
トリフェニルメタン系化合物、スピロオキサジン系化合
物、ビオロゲン系化合物、サリチリジンアニル系化合物
等の有機系のフォトクロミック性材料を挙げることがで
きる。フォトクロミック性染料の接着剤組成物中の配合
量は、0.01重量%〜10重量%が好ましい。0.0
1重量%未満であると接着剤を可視化するのに十分でな
く、10重量%より多いと接着性を低下させる場合があ
る。
限定することなく、公知のものを使用することができ
る。具体的には、アゾベンゼン系化合物、チオインジコ
系化合物、スピロピラン系化合物、フルギド系化合物、
トリフェニルメタン系化合物、スピロオキサジン系化合
物、ビオロゲン系化合物、サリチリジンアニル系化合物
等の有機系のフォトクロミック性材料を挙げることがで
きる。フォトクロミック性染料の接着剤組成物中の配合
量は、0.01重量%〜10重量%が好ましい。0.0
1重量%未満であると接着剤を可視化するのに十分でな
く、10重量%より多いと接着性を低下させる場合があ
る。
【0010】本発明の非吸湿性のゴム系樹脂とは、AS
TM−D570に示された規格、即ち、23℃の水に2
4Hr時間浸漬した場合の重量増加率が1%以下のも
の、更に好ましくは、0.1%以下のものを言う。具体
的には、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、
スチレン−ブチレン−スチレン(SBS)、スチレン−
エチレン−ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン
−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)等のス
チレン共重合体である。
TM−D570に示された規格、即ち、23℃の水に2
4Hr時間浸漬した場合の重量増加率が1%以下のも
の、更に好ましくは、0.1%以下のものを言う。具体
的には、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、
スチレン−ブチレン−スチレン(SBS)、スチレン−
エチレン−ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン
−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)等のス
チレン共重合体である。
【0011】本発明の接着性組成物に粘着付与剤を加え
て、その粘着力を高めることもできる。本発明に使用で
きる粘着付与剤は特に限定されず、公知のものを使用す
ることができる。具体的には、ロジン系樹脂、水添ロジ
ン系樹脂、重合ロジン、ポリテルペン樹脂、芳香族系石
油樹脂、脂肪族系石油樹脂、ジシクロペンタジエン(D
CPD)系石油樹脂等を挙げることができる。
て、その粘着力を高めることもできる。本発明に使用で
きる粘着付与剤は特に限定されず、公知のものを使用す
ることができる。具体的には、ロジン系樹脂、水添ロジ
ン系樹脂、重合ロジン、ポリテルペン樹脂、芳香族系石
油樹脂、脂肪族系石油樹脂、ジシクロペンタジエン(D
CPD)系石油樹脂等を挙げることができる。
【0012】また、目的、必要に応じて他の樹脂、他の
添加剤、例えば、体質顔料、導電材、ウイスカー、難燃
剤を含有させることができる。
添加剤、例えば、体質顔料、導電材、ウイスカー、難燃
剤を含有させることができる。
【0013】そして、本発明の接着剤組成物を基材上に
塗布することにより、接着剤層が基材上に形成された接
着シートを作成することができる。
塗布することにより、接着剤層が基材上に形成された接
着シートを作成することができる。
【0014】本発明の接着剤組成物を基材上に塗布する
場合、接着剤組成物を液状になるまで加熱し塗布すると
いう、いわゆるホットメルト法で行うことも可能ではあ
るが、フォトクロッミク性染料は一般に熱に弱いので、
寧ろ、接着剤組成物を有機溶剤で十分に溶解し、常温付
近で塗布するとことが好ましい。また、アルコール類の
ような水分が混入し易い有機溶剤ではなく、炭化水素類
を主成分とすることがさらに好ましい。
場合、接着剤組成物を液状になるまで加熱し塗布すると
いう、いわゆるホットメルト法で行うことも可能ではあ
るが、フォトクロッミク性染料は一般に熱に弱いので、
寧ろ、接着剤組成物を有機溶剤で十分に溶解し、常温付
近で塗布するとことが好ましい。また、アルコール類の
ような水分が混入し易い有機溶剤ではなく、炭化水素類
を主成分とすることがさらに好ましい。
【0015】本発明の接着シートに使用できる基材は、
特に限定はなく公知のものを使用することができる。例
えば、ポリエステル、塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリオレフィン系のプラスチックフィルムやコンデンサ
紙、薄葉紙等の紙や、基材の少なくとも片面に剥離処理
した剥離フィルム、剥離紙を使用することができる。ま
た、基材に不織布を使用して、その両面に接着剤層を形
成した所謂両面接着シートとすることもできる。
特に限定はなく公知のものを使用することができる。例
えば、ポリエステル、塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリオレフィン系のプラスチックフィルムやコンデンサ
紙、薄葉紙等の紙や、基材の少なくとも片面に剥離処理
した剥離フィルム、剥離紙を使用することができる。ま
た、基材に不織布を使用して、その両面に接着剤層を形
成した所謂両面接着シートとすることもできる。
【0016】基材の厚み、接着剤層の厚みに特に限定は
ないが、通常は各々30〜300μmである。また、接
着剤組成物を基材に塗布する装置は、ロールコーター、
ナイフコーター、ロッドコーター、グラビアコーター等
の常法のコーティング装置により塗布することができ
る。
ないが、通常は各々30〜300μmである。また、接
着剤組成物を基材に塗布する装置は、ロールコーター、
ナイフコーター、ロッドコーター、グラビアコーター等
の常法のコーティング装置により塗布することができ
る。
【0017】本発明の接着剤組成物及び接着シートの被
着体となるものは、比較的薄手のものであり、例えば、
ポリエステル不織布である。
着体となるものは、比較的薄手のものであり、例えば、
ポリエステル不織布である。
【0018】
【実施例】次に、本発明における接着剤組成物及び接着
シートについて、具体的に説明する。
シートについて、具体的に説明する。
【0019】(実施例1) (接着剤組成物の作成)以下の組成物を混合溶解させ、
目的の接着剤組成物を作成した。 SISゴム(商品名:クラトンG1107、シェル化学(株)) 60重量部 炭化水素樹脂(商品名:アルコンP115、荒川化学(株)) 40重量部 スピロピラン系フォトクロミック剤 (商品名:PH1、保土谷化学(株)) 2重量部 トルエン 150重量部 尚、SISゴムの吸湿率は0.1%以下である。
目的の接着剤組成物を作成した。 SISゴム(商品名:クラトンG1107、シェル化学(株)) 60重量部 炭化水素樹脂(商品名:アルコンP115、荒川化学(株)) 40重量部 スピロピラン系フォトクロミック剤 (商品名:PH1、保土谷化学(株)) 2重量部 トルエン 150重量部 尚、SISゴムの吸湿率は0.1%以下である。
【0020】(接着シートの作成)前記作成された接着
剤組成物を、両面を剥離処理した90μmのポリエステ
ルフィルムに、乾燥後の厚みが50μmとなるように、
ナイフコータで塗布乾燥し接着シートウエブを作成し
た。そして、この接着シートウエブを所定の長さ及び幅
に切断し、目的の接着シートを得た。目的の接着シート
の接着剤層は、室内照明の下ではっきりと赤紫色に着色
されていることを確認することができた。尚、分光光度
計Ubest−50(日本分光(株))による接着剤の
600nmの光の透過率は50%である。
剤組成物を、両面を剥離処理した90μmのポリエステ
ルフィルムに、乾燥後の厚みが50μmとなるように、
ナイフコータで塗布乾燥し接着シートウエブを作成し
た。そして、この接着シートウエブを所定の長さ及び幅
に切断し、目的の接着シートを得た。目的の接着シート
の接着剤層は、室内照明の下ではっきりと赤紫色に着色
されていることを確認することができた。尚、分光光度
計Ubest−50(日本分光(株))による接着剤の
600nmの光の透過率は50%である。
【0021】(被着体との貼り合わせ)前記作成された
接着シートの接着剤層側と被着体であるポリエステル不
織布(厚さ100μ)とを貼り合わせた。貼り合わせ後
の接着剤層は、室内照明の下で、被着体を介して透けて
見えることはなく、被着体が照明の紫外線領域の光を遮
ることにより接着剤層の色を消失させていることが確認
できた。
接着シートの接着剤層側と被着体であるポリエステル不
織布(厚さ100μ)とを貼り合わせた。貼り合わせ後
の接着剤層は、室内照明の下で、被着体を介して透けて
見えることはなく、被着体が照明の紫外線領域の光を遮
ることにより接着剤層の色を消失させていることが確認
できた。
【0022】(保存性)前記作成された接着シートを、
65℃、湿度85%の恒温槽に168時間入れて、経過
時間による着色の変化を調べた。結果として、接着剤層
の透過率は50%であり、殆ど変化のない状態であっ
た。
65℃、湿度85%の恒温槽に168時間入れて、経過
時間による着色の変化を調べた。結果として、接着剤層
の透過率は50%であり、殆ど変化のない状態であっ
た。
【0023】(比較例1) (接着剤組成物の作成)以下の組成物を混合溶解させ、
目的の接着剤組成物を作成した。 アクリル粘着剤(2−エチルヘキシルアクリレート共重合体)100重量 スピロピラン系フォトクロミック剤 2重量部 (商品名:PH1、保土谷化学(株)) トルエン 75重量部 酢酸エチル 75重量部 尚、アクリル樹脂の吸湿率は、1〜5%である。
目的の接着剤組成物を作成した。 アクリル粘着剤(2−エチルヘキシルアクリレート共重合体)100重量 スピロピラン系フォトクロミック剤 2重量部 (商品名:PH1、保土谷化学(株)) トルエン 75重量部 酢酸エチル 75重量部 尚、アクリル樹脂の吸湿率は、1〜5%である。
【0024】(接着シートの作成)前記作成された接着
剤組成物を、両面を剥離処理した90μmの剥離PET
に、乾燥後の厚みが50μmとなるように、ナイフコー
タで塗布乾燥し接着シートウエブを作成した。そして、
この接着シートウエブを所定の長さ及び幅に切断し、目
的の接着シートを得た。
剤組成物を、両面を剥離処理した90μmの剥離PET
に、乾燥後の厚みが50μmとなるように、ナイフコー
タで塗布乾燥し接着シートウエブを作成した。そして、
この接着シートウエブを所定の長さ及び幅に切断し、目
的の接着シートを得た。
【0025】目的の接着シートの接着剤層は、室内照明
の下ではっきりと青色に着色されていることを確認する
ことができた。尚、実施例1と同様の測定器で測定した
結果、接着剤の600nmの光の透過率は66%であ
る。
の下ではっきりと青色に着色されていることを確認する
ことができた。尚、実施例1と同様の測定器で測定した
結果、接着剤の600nmの光の透過率は66%であ
る。
【0026】(被着体との貼り合わせ)前記作成された
接着シートを実施例1と同様の被着体に貼り合わせた。
貼り合わせ後の接着剤層は、室内照明の下で、被着体を
介して透けて見ることはなく、被着体が照明の紫外線部
分の光を遮ることにより接着剤層の色が消失されている
ことが確認できた。
接着シートを実施例1と同様の被着体に貼り合わせた。
貼り合わせ後の接着剤層は、室内照明の下で、被着体を
介して透けて見ることはなく、被着体が照明の紫外線部
分の光を遮ることにより接着剤層の色が消失されている
ことが確認できた。
【0027】(保存性)前記作成された接着シートを、
実施例1と同様の条件で、経過時間による着色の変化を
調べた。結果として、接着剤の600nmの光の透過率
は90%で、経過時間によりフォトクロミック性が消失
し発色づらくなった。
実施例1と同様の条件で、経過時間による着色の変化を
調べた。結果として、接着剤の600nmの光の透過率
は90%で、経過時間によりフォトクロミック性が消失
し発色づらくなった。
【0028】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、着色剤として
フォトクロミック染料を使用しているので、太陽光又は
室内照明の下で接着剤を可視化することができる。さら
に接着性物質として低吸湿性のゴム系樹脂を使用してい
るので、フォトクロミック染料の発色の妨げになる水分
の存在を除去できるので、長期間にわたりフォトクロミ
ック染料が発色する効果がある。また、本発明の接着剤
組成物を基材上に塗布形成した接着シートは、薄手の被
着体と貼り合わせた場合でも、被着体が太陽光又は室内
照明の紫外線部分の光を吸収するので、被着体側から下
地の接着剤層の色が透けて見えず、被着体の外観を損な
うことがない効果がある。
フォトクロミック染料を使用しているので、太陽光又は
室内照明の下で接着剤を可視化することができる。さら
に接着性物質として低吸湿性のゴム系樹脂を使用してい
るので、フォトクロミック染料の発色の妨げになる水分
の存在を除去できるので、長期間にわたりフォトクロミ
ック染料が発色する効果がある。また、本発明の接着剤
組成物を基材上に塗布形成した接着シートは、薄手の被
着体と貼り合わせた場合でも、被着体が太陽光又は室内
照明の紫外線部分の光を吸収するので、被着体側から下
地の接着剤層の色が透けて見えず、被着体の外観を損な
うことがない効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 121/00 JDQ C09J 121/00 JDQ 153/02 JDJ 153/02 JDJ
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも接着性物質及び着色剤を含む
接着剤組成物において、前記接着性物質が低吸湿性のゴ
ム系樹脂を主成分とし、且つ着色剤がフォトクロミック
性染料であることを特徴とする接着剤組成物。 - 【請求項2】 前記低吸湿性のゴム系樹脂がスチレン−
イソプレン−スチレン(SIS)ブロック共重合体であ
る請求項1記載の接着剤組成物。 - 【請求項3】 請求項1乃至請求項2のいずれか1項記
載の接着剤組成物からなる接着剤層が、少なくとも基材
の片面に設けられたことを特徴とする接着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03252796A JP3308798B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | フォトクロミック性を有する接着剤組成物及び接着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03252796A JP3308798B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | フォトクロミック性を有する接着剤組成物及び接着シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09227845A true JPH09227845A (ja) | 1997-09-02 |
JP3308798B2 JP3308798B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=12361429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03252796A Expired - Fee Related JP3308798B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | フォトクロミック性を有する接着剤組成物及び接着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308798B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005019281A1 (en) * | 2003-08-18 | 2005-03-03 | Adhesives Research, Inc. | Photochromic pressure sensitive adhesive compositions |
WO2008014529A1 (de) * | 2006-08-01 | 2008-02-07 | Teich Aktiengesellschaft | Fälschungssichere folie sowie blisterpackung umfassend diese folie |
WO2012115116A1 (ja) * | 2011-02-22 | 2012-08-30 | リンテック株式会社 | 粘着剤組成物、及び粘着シート |
WO2012128293A1 (ja) * | 2011-03-24 | 2012-09-27 | リンテック株式会社 | 粘着剤組成物、及び粘着シート |
WO2013001992A1 (ja) * | 2011-06-28 | 2013-01-03 | コクヨ株式会社 | 塗布製品及び塗布システム |
JP2013121724A (ja) * | 2012-12-26 | 2013-06-20 | Kokuyo Co Ltd | 塗布製品及び塗布システム |
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CN116583568A (zh) * | 2020-11-30 | 2023-08-11 | 日东电工株式会社 | 可变色粘合片 |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP03252796A patent/JP3308798B2/ja not_active Expired - Fee Related
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