JPH09176590A - 粘着テープ用蛍光性粘着剤 - Google Patents

粘着テープ用蛍光性粘着剤

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JPH09176590A
JPH09176590A JP7336762A JP33676295A JPH09176590A JP H09176590 A JPH09176590 A JP H09176590A JP 7336762 A JP7336762 A JP 7336762A JP 33676295 A JP33676295 A JP 33676295A JP H09176590 A JPH09176590 A JP H09176590A
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JP
Japan
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adhesive
pressure
sensitive adhesive
tape
phosphor
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JP7336762A
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English (en)
Inventor
Makoto Miura
誠 三浦
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着物性を著しく低下させることなく、糊残
りを確実に発見することを可能とし、かつ透明の粘着テ
ープに応用した場合に粘着テープの貼付位置を確実に把
握し得ることを可能とする粘着テープ用粘着剤を提供す
る。 【解決手段】 粘着剤に、可視光のもとでは透明であ
り、紫外線を照射されることにより呈色する蛍光体を含
有させたことを特徴とする粘着テープ用蛍光性粘着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル、マスキン
グテープ、表面保護テープ、仮固定用テープなどの各種
粘着テープに用いられる粘着剤に関し、より詳細には、
紫外線照射により蛍光を発する粘着テープ用蛍光性粘着
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】マスキングテープ、表面保護テープ、仮
固定用テープ、ラベルなどの粘着テープにおいては、被
着体に貼付した後に、使用後に被着体から剥離されるよ
うにして用いられることが多い。被着体から使用後に剥
離されるこの種の粘着テープは、自動車工業、電気工
業、電子工業を初め、機械、金属または建築等の幅広い
分野で工程部材として用いられている。
【0003】上記粘着テープでは、貼付に際しては、被
着体に確実かつ容易に貼付し得るだけでなく、使用後
に、すなわち不要となった際に被着体から容易にかつム
ラなく剥離し得るものであることが求められる。このた
め、従来、粘着剤の接着昂進現象を抑制する方法、熱や
光による分解あるいは硬化反応を応用して粘着性を変化
させる方法、あるいは溶剤や水等の洗浄液で洗浄する方
法などの様々な技術が提案されている。
【0004】例えば、剥離性を高めるために、弱アルカ
リ水で洗浄することにより容易に剥離し得る水剥離性粘
着シートが特開平7−82537号公報に開示されてい
る。また、マスキングテープとしては、紫外線硬化型の
粘着剤層を用い、紫外線を照射することにより被着体か
らの剥離を容易とする方法が提案されている(特開平6
−264036号公報など)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように粘着テープを被着体から剥離する際の剥離性を高
めるために種々の方法を試みたとしても、被着体表面へ
の粘着剤の残留、すなわち、いわゆる糊残りを完全に無
くすことは非常に困難である。従って、糊残りが生じた
場合に、一見して糊残りを判別し得るように、粘着剤中
に顔料や染料などを含有させて着色する方法が提案され
ている。
【0006】しかしながら、粘着テープの粘着剤の厚み
は比較的薄く、糊残りを容易に発見し得るように顔料や
染料で粘着剤を着色しようとすると、相当量の顔料や染
料を配合しなければならなかった。その結果、粘着力や
保持力といった粘着物性が著しく低下することになる。
加えて、顔料や染料の添加により粘着剤の凝集力が低下
し、かえって糊残りが生じ易くなるという欠点もあっ
た。
【0007】また、ラベル、マスキングテープ、表面保
護テープなどでは、用途によっては光を透過させる必要
がある場合もある。例えば、光学フィルム用のプロテク
トテープでは、検査や製品種類の識別のために、透明性
の高いものが要求されている(特開平7−26223号
公報)。従って、このように粘着テープ自体に透明性が
要求される場合には、そもそも着色することができなか
った。また、透明性が高くなれば、再剥離する際にテー
プの貼付位置が判別しづらくなり、作業性が劣ることも
あった。
【0008】本発明の目的は、被着体表面における糊残
りや被着体表面の洗浄度を容易に確認することを可能と
し、しかも粘着物性の低下や透明性の低下を引き起こし
難く、さらに剥離するときにはその貼付位置を容易に見
つけ得る、粘着テープ用粘着剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記課題
を達成すべく鋭意検討した結果、特定の条件下でのみ呈
色する粘着剤であれば、該粘着剤を用いた粘着テープに
おいては、被着体から剥離した後に該特定の条件下で発
色させることにより糊残りの有無を確実に判別し得るの
ではないかと考え、本発明を成すに至った。すなわち、
本発明は、可視光下では透明であるが、紫外線を照射さ
れることにより呈色する蛍光体を含むことを特徴とする
粘着テープ用粘着剤である。
【0010】本発明では、可視光下では透明である蛍光
体が粘着テープ用粘着剤に含有されているため、粘着テ
ープを作製し、被着体に貼付し、使用するまでの工程に
おいて、蛍光体は透明であるため、粘着テープが透明で
ある場合、その透明性を損なわない。
【0011】他方、剥離後には、被着体表面に紫外線を
照射すれば、上記蛍光体が呈色するため、被着体に生じ
た糊残り部分の粘着剤が呈色することになり、糊残りを
容易にかつ確実に発見することができる。また、被着体
に貼付された状態で、紫外線を照射すれば、呈色するた
め、透明であった粘着テープであっても、その貼付位置
を容易に識別し得る。
【0012】以下、本発明の詳細を説明する。本発明に
おいて用いられる上記蛍光体としては、可視光下では透
明であり、紫外線に反応して呈色する蛍光体であれば、
適宜の蛍光体を用いることができる。このような蛍光体
は、有機の蛍光体であってもよく、無機の蛍光体であっ
てもよく、成分によって、青、緑、黄、橙、赤などの適
宜の色の蛍光を発する。蛍光体の具体的な例としては、
アントラセン、クリセン、ピレン、キナゾロン、ポルフ
ィリンなどの誘導体やダンシル染料などを挙げることが
できる。
【0013】なお、粘着剤中に、上記蛍光体は1種用い
られてもよく、2種以上併用されていてもよい。上記蛍
光体を粘着剤に含有させる方法としては、粘着剤組成物
を調製した後に、粘着剤組成物に蛍光体を直接配合して
もよく、あるいは粘着剤組成物を構成する成分に予め混
合しておいてから残りの成分と混ぜ合わせて粘着剤組成
物を得てもよい。
【0014】また、蛍光体を粘着剤中に多量に含有させ
過ぎると、粘着力や保持力などの粘着物性あるいは凝集
性が低下し、逆に、蛍光体の配合割合が少なすぎると、
紫外線照射下において、糊残りを容易に判別し得る程度
に粘着剤が呈色しないことになる。従って、蛍光体は、
その蛍光体の種類によっても異なるが、粘着剤100重
量部に対し0.01〜10重量部の範囲で配合すること
が好ましい。
【0015】なお、本発明では、上記蛍光体を粘着剤に
含有させているが、蛍光体は、ごく少量で十分な蛍光を
発するため、粘着剤中に配合する量は上記のように少な
くて済み、従って有色顔料や染料に比べて粘着物性の低
下を引き起こし難い。
【0016】また、好ましくは、上記蛍光体を粘着剤に
効果的に分散させるために、蛍光体を、ポリエステル樹
脂、フタル酸樹脂、スチロール樹脂、メタクリル樹脂、
塩化ビニル樹脂などからなるビヒクルに混合してから、
粘着剤に配合することが好ましい。もっとも、これらの
ビヒクルの使用量が多すぎると粘着物性が低下すること
があり、少なすぎると蛍光体を均一に分散させるための
粘着剤に対する相溶性が十分に高まらないため、ビヒク
ルは、蛍光体1重量部に対し、好ましくは1〜100重
量部、より好ましくは10〜50重量部の範囲で用いら
れる。
【0017】本発明は、上記のように粘着剤中に蛍光体
を含有させたことに特徴を有するものであるが、粘着剤
自体は特に限定されるものではなく、アクリル系、ゴム
系、シリコーン系のポリマーをベースとしたもの、これ
らの混合物、あるいはこれらに可塑剤、柔軟剤、粘着性
付与剤、酸化防止剤、充填剤、架橋剤、剥離力調整剤な
どの適宜の添加剤を配合したものを用いることができ
る。特に、アクリル系粘着剤は、耐候性、耐熱性、透明
性及び価格の点において優れているため、本発明におい
て好適に用いることができる。
【0018】粘着テープ用粘着剤は、一般的には、コー
ターを用いて熱可塑性合成樹脂フィルムなどの支持体に
塗布されて粘着テープとされる。従って、粘着剤は、水
や有機溶剤などに分散もしくは溶解されて塗工可能な粘
度とされている。また、ホットメルトタイプの粘着剤の
場合には、高温で溶融することにより粘度が低下するも
のもある。
【0019】従って、上記蛍光体を粘着剤に混合するに
際しては、粘着剤のタイプに合わせて方法を選択する必
要がある。例えば、溶剤系の一般的な粘着剤では、蛍光
体を溶剤で希釈して用いることが好ましく、それによっ
て蛍光体の粘着剤に対する相溶性を高めることにより、
蛍光体の分散性が高められる。また、分散系の粘着剤で
は、エマルジョンやディスパージョンと称されている水
分散型が主流であり、溶剤を用いると粒子が安定しな
い。従って、添加剤についても、同様に水分散型あるい
は水溶解型が用いられているので、上記蛍光体について
も、単独あるいは乳化剤などの添加剤による分散体とし
て混合されることが好ましい。ホットメルトタイプの粘
着剤では溶剤は含まれておらず、添加剤にも溶剤は使用
できない。従って、混練機などで蛍光体を粘着剤成分に
強制的に混合することが好ましい。
【0020】蛍光体の混合は、攪拌、浸透あるいは超音
波振動等の適宜の方法により行い得るが、混合効率を高
めるためには攪拌が好ましい。攪拌に際しては、スパイ
ラル、プロペラ、ローラー、ギア、スクリューなどの種
々の形状の通常の攪拌羽を用いることができ、これらを
高速で回転させることにより、粘着剤及び蛍光体を含む
組成物を混合することができる。この場合、蛍光体を含
む粘着剤組成物は均一に混合することが望ましく、不均
一層が存在すると、粘着剤の塗工に際し粘着面にスジが
入ったり、波打ち等の外観不良が生じることがある。
【0021】本発明の粘着テープ用粘着剤を用いて粘着
テープを作製し、該粘着テープを使用した後に糊残りを
確認するに際しては、被着面に紫外線を照射する。紫外
線の照射により、糊残り位置に存在している粘着剤中の
蛍光体が蛍光を発し、糊残りの有無が確実に把握され得
る。
【0022】紫外線の照射は、ケミカルランプや高圧水
銀灯などの紫外線を照射する適宜のランプを用いて行わ
れる。紫外線の波長としては、蛍光体の特性によって好
適な範囲は異なるが、一般的には、400nm以下の波
長が用いられる。紫外線の照射は、長時間である必要は
なく、数秒〜数十秒照射するだけで、上記蛍光体は、肉
眼により視認し得る程度の蛍光を十分に発する。
【0023】本発明で得られる粘着テープ用粘着剤は、
一般に、ロールコーター(コンマコーターを含む)、グ
ラビアコーター、ナイフコーター、ダイコーターなどの
ダイレクトもしくはリバースコーターにより塗布し得
る。また、溶剤系や水系の粘着剤の場合には、塗布後加
熱により乾燥する。また、モノマーもしくはオリゴマー
を塗布し、窒素置換雰囲気下で光重合させる光塗工重合
法を採用することもできる。
【0024】塗工に際しては、基材に直接塗布する直接
塗工法や、セパレーターに粘着剤を塗布した後、基材に
転写する転写法を一般的に用いることができる。また、
基材背面に離型処理が施されている場合には、セパレー
ターを使用しない直巻を用いることができる。基材の背
面が離型処理されていない場合には、通常、セパレータ
ーを粘着剤層にラミネートした後巻き取る。このように
して巻き取られた積層体を適当な寸法に切断することに
より、粘着テープを製造し得る。
【0025】上記基材としては、特に限定されるもので
はないが、粘着テープに用いられている一般的な透明性
及び均一性に優れたプラスチックフィルムを用いること
ができる。このようなプラスチックフィルムとしては、
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートな
ど)、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリエチレンサルファイド、ポリフェニレン
サルファイド、ポリスチレン、ポリカーボネート、セロ
ハン、トリアセチルセルロースなどを例示することがで
きるが、価格及び透明性の観点から、中でも、ポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用いることが好ましい。
【0026】作用 本発明の粘着テープ用粘着剤では、可視光下においては
透明であり、紫外線を照射されると紫外線を吸収して可
視光である蛍光を発する蛍光体が含有されている。従っ
て、本発明に係る粘着剤を用いた粘着テープを被着体か
ら剥離した後に、被着体表面に紫外線を照射することに
より、糊残りにより存在している粘着剤中の蛍光体が蛍
光を発し、従って、該蛍光を目視により容易に観察する
ことができる。また、貼付されている粘着テープに紫外
線を照射することにより、透明な粘着テープでも、その
貼付位置を容易に確かめ得る。従って、糊残りの状況や
程度、貼付の有無や貼り付け位置を容易に確認し得る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を挙げるこ
とにより、本発明を明らかにする。
【0028】用意した粘着剤及び蛍光剤 粘着剤A…重量平均分子量50万のアクリル酸ブチル−
アクリル酸共重合体を主成分とし、固形分比が30重量
%となるように溶剤としての酢酸エチルに溶解してなる
粘着剤溶液を、粘着剤Aとして用意した。
【0029】粘着剤B…天然ゴム、水添ロジン系粘着性
付与剤、老化防止剤及び可塑剤からなり、溶剤としての
トルエンに固形分比が30重量%となるように溶解して
なる粘着剤溶液を粘着剤Bとして用意した。
【0030】蛍光剤a…蛍光体として、カヤライトB
(日本化薬社製、商品名)を用い、樹脂成分として、ポ
リエステル系樹脂(東洋紡績社製、商品名:バイロン2
00)を用いた。上記カヤライトBとポリエステル系樹
脂とを重量比で1:100で混合し、酢酸エチル及びメ
チルイソブチルケトンを重量比で1:1の割合で含む混
合溶媒に、固形分比が30重量%となるように希釈し、
蛍光剤aとした。
【0031】実施例1 粘着剤Aに蛍光剤aを固形分比で100:3の割合で添
加した。添加に際しては、蛍光剤aを、粘着剤溶液を高
速連続攪拌機で攪拌しつつ段階的に添加し、蛍光剤aが
十分均一に分散するように混合した。蛍光剤aが分散さ
れた粘着剤溶液を、厚みが38μmであり、片面がコロ
ナ放電処理された透明なポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(二村化学社製、FE−2000)のコロナ放電
処理された面に乾燥後の厚みが30μmとなるようにバ
ーコーターにより塗布し、60℃の温風で10分間乾燥
し、粘着テープを得た。得られた粘着テープを100m
m角の正方形状に切断し、粘着フィルムとした。
【0032】実施例2 粘着剤Bに蛍光剤aを固形分比で100:3の割合で添
加した。蛍光剤aの添加に際しては、粘着剤溶液を高速
連続攪拌機で攪拌しつつ蛍光剤aを段階的に添加し、蛍
光剤aが十分均一に分散するように混合した。このよう
にして得た粘着剤溶液を、実施例1で用いた片面がコロ
ナ放電処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム
のコロナ放電処理された面に、乾燥後の厚みが30μm
となるようにバーコーターで塗布し、60℃の温風で6
0分乾燥した。このようにして得た粘着テープ100m
m角に切断し、粘着フィルムとした。
【0033】比較例1 蛍光剤aを配合しなかったことを除いては実施例1と同
様にして粘着テープを作製し、かつ100mm角の粘着
フィルムに切断した。
【0034】実施例及び比較例の評価 上記のようにして得た実施例1,2及び比較例1の粘着
フィルムについて、下記の要領で、色目、識別性、及び
糊残り視認性を評価した。 (1)色目…白色光のもとで、各粘着フィルムの色目を
目視により判断した。 (2)識別性…基材と同じ30μmの厚みの透明ポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に、10cm角の各粘
着フィルムサンプルを置き、識別のし易さを目視により
評価した。評価に際しては、中心波長330nmのケミ
カルランプにより紫外線を照射し、該紫外線を30秒照
射した後に、評価した。 (3)糊残り視認性…各粘着フィルムをステンレス板に
貼付し、1週間室温で放置した。しかる後、ステンレス
板から粘着フィルムを剥離し、ステンレス板上の糊残り
を視認し得るかどうかを、識別性の評価の際と同様に、
ケミカルランプを用いて30秒紫外線を照射した後、目
視により評価した。
【0035】色目、識別性及び糊残り視認性についての
評価結果を、下記の表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、実施例1,2及
び比較例1の粘着フィルムは、何れも、透明なポリエチ
レンテレフタレートフィルムを基材とし、上記アクリル
系粘着剤並びに実施例1,2では透明な蛍光剤を用いて
いるため、白色光下において透明であった。そして、比
較例1では、紫外線を照射したとしても、基材上に配置
した粘着フィルムを視認することが困難であり、かつス
テンレス板上の糊残りも視認できなかったのに対し、実
施例1,2では、紫外線照射により粘着剤が蛍光を発し
たため、容易に識別し得ることができた。
【0038】すなわち、実施例1,2の粘着フィルム
は、白色光のもとでは透明であったが、紫外線照射によ
り蛍光を発し淡黄色を呈したため、粘着フィルム自体が
透明であっても目視により容易に識別することが可能で
あった。また、糊残りの状況も、ステンレス板に残存し
ている粘着剤が蛍光を発し淡黄色を呈したため、容易に
把握できた。
【0039】
【発明の効果】本発明の粘着テープ用粘着剤では、可視
光のもとでは透明である蛍光体が含有されており、該蛍
光体は紫外線を照射することにより呈色するため、粘着
テープを剥離した後の被着体表面に紫外線を照射するこ
とにより糊残りを目視により容易に確認することができ
る。従って、従来困難であった非常に細かい糊残りまで
を目視により確実にかつ容易に見つけ出すことができ
る。従って、確認された糊残りを洗浄することにより、
粘着剤による汚染を確実に防止することができる。
【0040】また、透明であるように構成された粘着テ
ープに応用した場合には、貼付位置を識別することが困
難であったのに対し、紫外線を照射することにより粘着
剤層が呈色することになるため、貼付されている粘着テ
ープを確実に見つけ出すことができ、粘着テープの剥が
し忘れや見落としを防止することができる。従って、粘
着テープを用いた各種工程における歩留りを効果的に高
め得る。
【0041】さらに、上記蛍光体は、極微量で十分な強
度の蛍光を発するため、蛍光体を用いたことによる粘着
物性の低下も生じ難い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光では透明であり、紫外線を照射さ
    れることにより呈色する蛍光体を含有してなることを特
    徴とする粘着テープ用蛍光性粘着剤。
JP7336762A 1995-12-25 1995-12-25 粘着テープ用蛍光性粘着剤 Pending JPH09176590A (ja)

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