JPH10151694A - 剥離シート - Google Patents
剥離シートInfo
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- JPH10151694A JPH10151694A JP31051896A JP31051896A JPH10151694A JP H10151694 A JPH10151694 A JP H10151694A JP 31051896 A JP31051896 A JP 31051896A JP 31051896 A JP31051896 A JP 31051896A JP H10151694 A JPH10151694 A JP H10151694A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材に剥離剤塗液を塗工して剥離シートを製
造する際、もしくは塗工後に、剥離剤層塗工部と未塗工
部の判別、あるいは剥離剤層塗工部の模様などの識別
が、紫外線を照射することにより、目視や蛍光検出装置
などにより容易に行える剥離シートを提供する。 【解決手段】 基材の片面に剥離剤層が設けられてなる
剥離シートにおいて、前記剥離剤層が剥離剤100重量
部に対して蛍光染料を0.1〜2.0重量部含有し、か
つ前記剥離剤層の塗工量が0.05〜2.0g/m2 で
ある剥離シート。
造する際、もしくは塗工後に、剥離剤層塗工部と未塗工
部の判別、あるいは剥離剤層塗工部の模様などの識別
が、紫外線を照射することにより、目視や蛍光検出装置
などにより容易に行える剥離シートを提供する。 【解決手段】 基材の片面に剥離剤層が設けられてなる
剥離シートにおいて、前記剥離剤層が剥離剤100重量
部に対して蛍光染料を0.1〜2.0重量部含有し、か
つ前記剥離剤層の塗工量が0.05〜2.0g/m2 で
ある剥離シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離シートに関す
る。さらに詳しく述べるならば、基材に剥離剤塗液を塗
工する際、もしくは塗工後に、剥離剤層塗工部と未塗工
部の判別、あるいは剥離剤層塗工部の模様などの識別
が、目視や蛍光検出装置などにより容易に行える剥離シ
ートに関する。
る。さらに詳しく述べるならば、基材に剥離剤塗液を塗
工する際、もしくは塗工後に、剥離剤層塗工部と未塗工
部の判別、あるいは剥離剤層塗工部の模様などの識別
が、目視や蛍光検出装置などにより容易に行える剥離シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】剥離剤を剥離基材(紙、フィルム等)に
塗工した剥離シートの剥離剤層の塗工状態を判別、評価
する場合、例えば、マジックインキ等を塗工面に塗り、
インキのハジキの状態により、剥離剤層の塗工部と未塗
工部の判別や、剥離剤層の塗工状態(塗工スジ、ムラ
等)を評価していた。このような検査方法は、剥離剤層
の塗工工程終了後に行われ、塗工工程中の剥離層の塗工
状態の管理には不適であり、また剥離シートの塗工面を
汚染してしまうため、検査に使用した部分は次工程には
使用不可能となってしまう。
塗工した剥離シートの剥離剤層の塗工状態を判別、評価
する場合、例えば、マジックインキ等を塗工面に塗り、
インキのハジキの状態により、剥離剤層の塗工部と未塗
工部の判別や、剥離剤層の塗工状態(塗工スジ、ムラ
等)を評価していた。このような検査方法は、剥離剤層
の塗工工程終了後に行われ、塗工工程中の剥離層の塗工
状態の管理には不適であり、また剥離シートの塗工面を
汚染してしまうため、検査に使用した部分は次工程には
使用不可能となってしまう。
【0003】また、次の粘着剤塗工工程において、特に
ストライプ状等の模様に剥離剤を基材上に部分塗工して
剥離剤層を形成した剥離シートの場合、剥離剤層塗工部
と未塗工部とを目視などで判別することは非常に難し
く、そのため本来粘着剤を塗工すべき部分と、未塗工の
ままにすべき部分で、位置ズレを起しているにもかかわ
らず、加工を継続してしまい不良品を製造してしまうと
いう問題が多々発生している。
ストライプ状等の模様に剥離剤を基材上に部分塗工して
剥離剤層を形成した剥離シートの場合、剥離剤層塗工部
と未塗工部とを目視などで判別することは非常に難し
く、そのため本来粘着剤を塗工すべき部分と、未塗工の
ままにすべき部分で、位置ズレを起しているにもかかわ
らず、加工を継続してしまい不良品を製造してしまうと
いう問題が多々発生している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基材に剥離
剤塗液を塗工して剥離シートを製造する際、もしくは塗
工後に、剥離剤層塗工部と未塗工部の判別、あるいは剥
離剤層塗工部の模様などの識別が、UVランプなどで紫
外線を照射することにより、目視や蛍光検出装置などに
より容易に行える剥離シートを提供することを課題とす
るものである。
剤塗液を塗工して剥離シートを製造する際、もしくは塗
工後に、剥離剤層塗工部と未塗工部の判別、あるいは剥
離剤層塗工部の模様などの識別が、UVランプなどで紫
外線を照射することにより、目視や蛍光検出装置などに
より容易に行える剥離シートを提供することを課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するため手段】本発明の剥離シートは、基
材の片面に剥離剤層が設けられてなる剥離シートにおい
て、前記剥離剤層が剥離剤100重量部に対して蛍光染
料を0.1〜2.0重量部含有し、かつ前記剥離剤層の
塗工量が0.05〜2.0g/m2 であることを特徴と
するものである。
材の片面に剥離剤層が設けられてなる剥離シートにおい
て、前記剥離剤層が剥離剤100重量部に対して蛍光染
料を0.1〜2.0重量部含有し、かつ前記剥離剤層の
塗工量が0.05〜2.0g/m2 であることを特徴と
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らは、基材上に剥離剤塗
液を塗工して剥離シートを製造する際に、塗工中もしく
は塗工後に、剥離剤塗工部分の状態を判別する方法につ
いて鋭意検討した結果、特定量の蛍光染料を含有せしめ
た剥離剤塗液を塗工して剥離剤層を形成することによ
り、紫外線照射下で、目視または蛍光検出装置により、
剥離剤層塗工部と未塗工部の判別、および剥離剤層塗工
部の模様などの識別が極めて容易にできる剥離シートを
得るに至った。
液を塗工して剥離シートを製造する際に、塗工中もしく
は塗工後に、剥離剤塗工部分の状態を判別する方法につ
いて鋭意検討した結果、特定量の蛍光染料を含有せしめ
た剥離剤塗液を塗工して剥離剤層を形成することによ
り、紫外線照射下で、目視または蛍光検出装置により、
剥離剤層塗工部と未塗工部の判別、および剥離剤層塗工
部の模様などの識別が極めて容易にできる剥離シートを
得るに至った。
【0007】剥離シート用基材としては、紙、紙にポリ
エチレン(PE)を貼り合わせたもの、紙にポリビニル
アルコール(PVA)、クレー等を目止め剤として塗工
したもの、ポリエチレン(PE)フィルム、二軸延伸ポ
リプロピレン(OPP)フィルム、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)フィルム等高分子フィルムが挙げられ
る。
エチレン(PE)を貼り合わせたもの、紙にポリビニル
アルコール(PVA)、クレー等を目止め剤として塗工
したもの、ポリエチレン(PE)フィルム、二軸延伸ポ
リプロピレン(OPP)フィルム、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)フィルム等高分子フィルムが挙げられ
る。
【0008】本発明の剥離剤としては一般の剥離剤が使
用され、例えばシリコーン系剥離剤、長鎖アルキルペン
ダント系剥離剤などが使用される。好ましくはシリコー
ン系剥離剤が用いられ、例えば、東レ・ダウコーニング
シリコーン社製のBY23−712、SD−7220な
どのジメチルポリシロキサンを主体とする付加反応型シ
リコーンが挙げられる。シリコーン系剥離剤は、適度な
剥離性(軽剥離)が得られ易いだけでなく、本発明で使
用される蛍光染料との相溶性も良好であり、蛍光染料添
加による重剥離化などの欠点もほとんど認められない。
用され、例えばシリコーン系剥離剤、長鎖アルキルペン
ダント系剥離剤などが使用される。好ましくはシリコー
ン系剥離剤が用いられ、例えば、東レ・ダウコーニング
シリコーン社製のBY23−712、SD−7220な
どのジメチルポリシロキサンを主体とする付加反応型シ
リコーンが挙げられる。シリコーン系剥離剤は、適度な
剥離性(軽剥離)が得られ易いだけでなく、本発明で使
用される蛍光染料との相溶性も良好であり、蛍光染料添
加による重剥離化などの欠点もほとんど認められない。
【0009】剥離剤は、一般に希釈剤としてトルエン、
n−ヘキサン、ヘプタン、または酢酸エチルなどの溶剤
を用いて塗工され、塗布液中の剥離剤濃度は1〜10重
量%が好ましく、2〜7重量%がより好ましい。剥離剤
層の塗工量は、通常0.05〜2.0g/m2 であり、
好ましくは0.1〜 1.0g/m2 である。剥離剤層
の塗工量が0.05g/m2 未満では剥離剤層としての
効果が不十分となり、一方2.0g/m2 を越える場合
はその効果が飽和してしまう。また、剥離剤を硬化させ
る温度は、剥離剤の種類や、塗工する基材、乾燥装置な
どによって異なり、特に限定するわけではないが、例え
ばシリコーン系剥離剤の場合には、60〜140℃(基
材温度50〜120℃)が好ましい。乾燥温度が60℃
未満では、硬化不足でシリコーン(Si)の脱落の原因
になり、140℃を越える場合は、過硬化で剥離剤層と
基材との密着不良の原因となる場合がある。
n−ヘキサン、ヘプタン、または酢酸エチルなどの溶剤
を用いて塗工され、塗布液中の剥離剤濃度は1〜10重
量%が好ましく、2〜7重量%がより好ましい。剥離剤
層の塗工量は、通常0.05〜2.0g/m2 であり、
好ましくは0.1〜 1.0g/m2 である。剥離剤層
の塗工量が0.05g/m2 未満では剥離剤層としての
効果が不十分となり、一方2.0g/m2 を越える場合
はその効果が飽和してしまう。また、剥離剤を硬化させ
る温度は、剥離剤の種類や、塗工する基材、乾燥装置な
どによって異なり、特に限定するわけではないが、例え
ばシリコーン系剥離剤の場合には、60〜140℃(基
材温度50〜120℃)が好ましい。乾燥温度が60℃
未満では、硬化不足でシリコーン(Si)の脱落の原因
になり、140℃を越える場合は、過硬化で剥離剤層と
基材との密着不良の原因となる場合がある。
【0010】また、本発明に使用される蛍光染料として
は、ジアミノスチルベン系、ベンズイミダゾール系、イ
ミダゾロン系等があり、具体的には、チバガイギー製の
ユビテックOB、日本化薬製のカヤファー、および三菱
化成製のミカホワイト等が挙げられる。本発明において
は、紫外部(290〜400nm)の光を吸収し、吸収
光の一部を可視の青色光(430〜450nm)として
放射する蛍光染料が、好ましく用いられ、紫外線照射に
より剥離剤層塗工部の検知が容易であり、かつ蛍光染料
による着色も目立たない。
は、ジアミノスチルベン系、ベンズイミダゾール系、イ
ミダゾロン系等があり、具体的には、チバガイギー製の
ユビテックOB、日本化薬製のカヤファー、および三菱
化成製のミカホワイト等が挙げられる。本発明において
は、紫外部(290〜400nm)の光を吸収し、吸収
光の一部を可視の青色光(430〜450nm)として
放射する蛍光染料が、好ましく用いられ、紫外線照射に
より剥離剤層塗工部の検知が容易であり、かつ蛍光染料
による着色も目立たない。
【0011】上記シリコーン系剥離剤を硬化させる触媒
として、白金系触媒が好ましく、具体的には東レ・ダウ
コーニングシリコーン社製のSRX−212、信越化学
社製のPL−50T等が挙げられる。さらに、上記シリ
コーン系剥離剤と紙及び高分子フィルム等の剥離基材と
の密着性をよくするために密着向上剤を用いてもよく、
例えば、金属系キレート、シランカップリング剤等が添
加される。具体的には、東レ・ダウコーニングシリコー
ン製のBY24−846Aや、BY24−846C等が
挙げられる。
として、白金系触媒が好ましく、具体的には東レ・ダウ
コーニングシリコーン社製のSRX−212、信越化学
社製のPL−50T等が挙げられる。さらに、上記シリ
コーン系剥離剤と紙及び高分子フィルム等の剥離基材と
の密着性をよくするために密着向上剤を用いてもよく、
例えば、金属系キレート、シランカップリング剤等が添
加される。具体的には、東レ・ダウコーニングシリコー
ン製のBY24−846Aや、BY24−846C等が
挙げられる。
【0012】剥離剤塗工部分と未塗工部分の判別のため
に十分な蛍光を発する塗膜を形成するには、蛍光染料の
使用量は、剥離剤100重量部に対して蛍光染料0.1
〜2.0重量部が必要であり、好ましくは0.3〜1.
0重量部である。蛍光染料が0.1重量部未満では蛍光
輝度が不足し、紫外線を照射しても目視にて容易に判別
することは難しい。一方、2.0重量部を越えると基材
と剥離剤組成物が形成する塗膜との反応性が低下する傾
向があり、塗膜と基材との密着不良を起したり、また経
時により添加した蛍光染料が剥離剤層表面に析出(ブリ
ードアウト)し、その結果本来の剥離性能が十分に発揮
されず、重剥離化、あるいは粘着力低下などの剥離異常
を起す。
に十分な蛍光を発する塗膜を形成するには、蛍光染料の
使用量は、剥離剤100重量部に対して蛍光染料0.1
〜2.0重量部が必要であり、好ましくは0.3〜1.
0重量部である。蛍光染料が0.1重量部未満では蛍光
輝度が不足し、紫外線を照射しても目視にて容易に判別
することは難しい。一方、2.0重量部を越えると基材
と剥離剤組成物が形成する塗膜との反応性が低下する傾
向があり、塗膜と基材との密着不良を起したり、また経
時により添加した蛍光染料が剥離剤層表面に析出(ブリ
ードアウト)し、その結果本来の剥離性能が十分に発揮
されず、重剥離化、あるいは粘着力低下などの剥離異常
を起す。
【0013】本発明において、剥離剤層表面の蛍光輝度
は0.10〜0.25の範囲が好ましく、剥離剤塗工部
分と未塗工部分の判別、および剥離剤塗工部の模様など
の識別を容易に行うことが可能である。なお、蛍光輝度
は、剥離シートの剥離剤層表面に、角度40°で、35
0mmの距離より、UVランプ(商標:UV−SI型、
マナスル化学工業製)にて紫外線を照射し、剥離剤層表
面から距離1,000mmの地点において、色彩色差計
(商標:CS−100、ミノルタ製)を用いて求められ
る値である。
は0.10〜0.25の範囲が好ましく、剥離剤塗工部
分と未塗工部分の判別、および剥離剤塗工部の模様など
の識別を容易に行うことが可能である。なお、蛍光輝度
は、剥離シートの剥離剤層表面に、角度40°で、35
0mmの距離より、UVランプ(商標:UV−SI型、
マナスル化学工業製)にて紫外線を照射し、剥離剤層表
面から距離1,000mmの地点において、色彩色差計
(商標:CS−100、ミノルタ製)を用いて求められ
る値である。
【0014】剥離剤層の形成方法は、特に限定されない
が、例えば、グラビアコート法、メイヤーバー塗工法な
どの適当な塗工方法を適用できる。
が、例えば、グラビアコート法、メイヤーバー塗工法な
どの適当な塗工方法を適用できる。
【0015】本発明の剥離シートを、粘着テープまたは
シートとして使用する場合には、特に限定するわけでは
ないが、例えば、片面粘着テープの場合は、剥離シート
の裏面(剥離剤層が設けられていない面)に粘着剤層を
形成して、巻き取ることにより製造される。また粘着シ
ートの場合には、例えば、剥離シートの剥離剤層上に粘
着剤層を形成し、これを剥離処理なしの基材と貼合わせ
て巻き取ることにより製造される。なお、粘着剤層は、
常法に従って、例えば、溶剤型粘着剤、エマルジョン型
粘着剤、ホットメルト型粘着剤を塗布し、必要により乾
燥、調湿などを行うことにより形成される。
シートとして使用する場合には、特に限定するわけでは
ないが、例えば、片面粘着テープの場合は、剥離シート
の裏面(剥離剤層が設けられていない面)に粘着剤層を
形成して、巻き取ることにより製造される。また粘着シ
ートの場合には、例えば、剥離シートの剥離剤層上に粘
着剤層を形成し、これを剥離処理なしの基材と貼合わせ
て巻き取ることにより製造される。なお、粘着剤層は、
常法に従って、例えば、溶剤型粘着剤、エマルジョン型
粘着剤、ホットメルト型粘着剤を塗布し、必要により乾
燥、調湿などを行うことにより形成される。
【0016】
【実施例】以下、実施例、比較例を示すことにより本発
明をさらに具体的に示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。なお、文中の「部」および「%」は、
それぞれ「重量部」および「重量%」を意味する。 実施例1 付加反応型シリコーン系剥離剤(商標:BY23−71
2、東レ・ダウコーニングシリコーン社製、固形分濃度
30%)333部をトルエン/n−ヘキサン(混合比;
7/3)の混合溶剤3,100部に溶解し、この溶液に
白金系触媒(商標:SRX−212、東レ・ダウコーニ
ングシリコーン社製)1.5部と密着向上剤(商標:B
Y24−846A、東レ・ダウコーニングシリコーン社
製)3.0部を添加し、さらに蛍光染料(商標:ユビテ
ックスOB、チバガイギー社製)を0.1部添加して剥
離剤塗液を調製した。前記剥離剤塗液を、30μ厚のポ
リブチレンテレフタレート(PBT)フィルム基材上に
メイヤーバーを用いて、乾燥後の塗布量が0.2g/m
2 になるよう塗工した後、120℃で30秒間加熱処理
して塗膜を硬化、密着させ、剥離剤層を形成して剥離シ
ートを作製した。
明をさらに具体的に示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。なお、文中の「部」および「%」は、
それぞれ「重量部」および「重量%」を意味する。 実施例1 付加反応型シリコーン系剥離剤(商標:BY23−71
2、東レ・ダウコーニングシリコーン社製、固形分濃度
30%)333部をトルエン/n−ヘキサン(混合比;
7/3)の混合溶剤3,100部に溶解し、この溶液に
白金系触媒(商標:SRX−212、東レ・ダウコーニ
ングシリコーン社製)1.5部と密着向上剤(商標:B
Y24−846A、東レ・ダウコーニングシリコーン社
製)3.0部を添加し、さらに蛍光染料(商標:ユビテ
ックスOB、チバガイギー社製)を0.1部添加して剥
離剤塗液を調製した。前記剥離剤塗液を、30μ厚のポ
リブチレンテレフタレート(PBT)フィルム基材上に
メイヤーバーを用いて、乾燥後の塗布量が0.2g/m
2 になるよう塗工した後、120℃で30秒間加熱処理
して塗膜を硬化、密着させ、剥離剤層を形成して剥離シ
ートを作製した。
【0017】実施例2 剥離剤塗液の調製において、蛍光染料(商標:ユビテッ
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を0.5部に変
えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製し
た。
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を0.5部に変
えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製し
た。
【0018】実施例3 剥離剤塗液の調製において、蛍光染料(商標:ユビテッ
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を2.0部に変
えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製し
た。
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を2.0部に変
えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製し
た。
【0019】実施例4 付加反応型シリコーン系剥離剤(商標:SD−722
0、東レ・ダウコーニングシリコーン社製、固形分濃度
30%)333部をトルエン3,100部に溶解し、こ
の溶液に白金系触媒(商標:SRX−212、東レ・ダ
ウコーニングシリコーン社製)3.0部、密着向上剤
(商標:BY24−846A、東レ・ダウコーニングシ
リコーン社製)3.0部を添加し、さらに蛍光染料(商
標:ユビテックスOB、チバガイギー社製)を0.5部
添加して剥離剤塗液を調製した。前記剥離剤塗液を、ポ
リエチレンラミネート紙(64g/m2 の上質紙にLD
PEを18μm押し出しラミネートした紙)上にメイヤ
ーバーを用いて、乾燥後の塗布量が0.7g/m2 にな
るよう塗工した後、120℃で30秒間加熱処理して塗
膜を硬化、密着させ、剥離剤層を形成して剥離紙を作製
した。
0、東レ・ダウコーニングシリコーン社製、固形分濃度
30%)333部をトルエン3,100部に溶解し、こ
の溶液に白金系触媒(商標:SRX−212、東レ・ダ
ウコーニングシリコーン社製)3.0部、密着向上剤
(商標:BY24−846A、東レ・ダウコーニングシ
リコーン社製)3.0部を添加し、さらに蛍光染料(商
標:ユビテックスOB、チバガイギー社製)を0.5部
添加して剥離剤塗液を調製した。前記剥離剤塗液を、ポ
リエチレンラミネート紙(64g/m2 の上質紙にLD
PEを18μm押し出しラミネートした紙)上にメイヤ
ーバーを用いて、乾燥後の塗布量が0.7g/m2 にな
るよう塗工した後、120℃で30秒間加熱処理して塗
膜を硬化、密着させ、剥離剤層を形成して剥離紙を作製
した。
【0020】比較例1 剥離剤塗液の調製において、蛍光染料(商標:ユビテッ
クスOB、チバガイギー社製)を除いた以外は、実施例
1と同様にして剥離シートを作製した。
クスOB、チバガイギー社製)を除いた以外は、実施例
1と同様にして剥離シートを作製した。
【0021】比較例2 剥離剤塗液の調製において、蛍光染料(商標:ユビテッ
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を0.05部に
変えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製
した。
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を0.05部に
変えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製
した。
【0022】比較例3 剥離剤塗液の調製において、蛍光染料(商標:ユビテッ
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を2.5部に変
えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製し
た。
クスOB、チバガイギー社製)の添加量を2.5部に変
えた以外は、実施例1と同様にして剥離シートを作製し
た。
【0023】評価 上記各実施例および比較例で得られた剥離シートについ
て、剥離層表面の蛍光輝度、剥離剤層の硬化性、密着
性、境界部認識性など、下記のような方法により評価を
行った。その結果は表1に示す。 〔蛍光輝度〕剥離シートの剥離剤層表面に、角度40°
で、350mmの距離より、UVランプ(商標:UV−
SI型、マナスル化学工業社製)にて紫外線を照射し、
剥離剤層表面から距離1,000mmの地点の蛍光輝度
を色彩色差計(商標:CS−100、ミノルタ社製)に
て測定した。
て、剥離層表面の蛍光輝度、剥離剤層の硬化性、密着
性、境界部認識性など、下記のような方法により評価を
行った。その結果は表1に示す。 〔蛍光輝度〕剥離シートの剥離剤層表面に、角度40°
で、350mmの距離より、UVランプ(商標:UV−
SI型、マナスル化学工業社製)にて紫外線を照射し、
剥離剤層表面から距離1,000mmの地点の蛍光輝度
を色彩色差計(商標:CS−100、ミノルタ社製)に
て測定した。
【0024】〔硬化性〕シリコーンの硬化性は、剥離シ
ートの剥離剤層表面を指で擦り、下記の基準で評価し
た。 ○:剥離剤層表面が固く透明で硬化が十分に行われてい
る。 △:剥離剤層表面が不透明(スミアーを生じる)で硬化
が若干不十分。 ×:剥離剤層表面が指にくっついて脱落し、硬化が不十
分。
ートの剥離剤層表面を指で擦り、下記の基準で評価し
た。 ○:剥離剤層表面が固く透明で硬化が十分に行われてい
る。 △:剥離剤層表面が不透明(スミアーを生じる)で硬化
が若干不十分。 ×:剥離剤層表面が指にくっついて脱落し、硬化が不十
分。
【0025】〔密着性〕剥離剤層の密着性は、剥離シー
トを、65℃、80%RHにて2日間保存して十分に硬
化(架橋)させた試験片の剥離剤層を指で擦り、下記の
基準で評価した。 ○:基材との密着性が良好。 △:基材との密着性が若干悪い(部分的にラブオフを生
じる)。 ×:不十分。
トを、65℃、80%RHにて2日間保存して十分に硬
化(架橋)させた試験片の剥離剤層を指で擦り、下記の
基準で評価した。 ○:基材との密着性が良好。 △:基材との密着性が若干悪い(部分的にラブオフを生
じる)。 ×:不十分。
【0026】〔境界部認識性〕剥離シートの剥離剤層表
面に、UVランプ(商標:UV−SI型、マナスル化学
工業製)にて紫外光を照射しながら、剥離剤層表面を目
視で観察して塗工部と未塗工部を判別した。境界部の判
別が可能な場合を○、境界部の判別が出来ない場合を×
とした。なお上記評価基準において、○レベルは実用に
適するが、△レベル以下は実用に適さない。
面に、UVランプ(商標:UV−SI型、マナスル化学
工業製)にて紫外光を照射しながら、剥離剤層表面を目
視で観察して塗工部と未塗工部を判別した。境界部の判
別が可能な場合を○、境界部の判別が出来ない場合を×
とした。なお上記評価基準において、○レベルは実用に
適するが、△レベル以下は実用に適さない。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明は、基材に剥離剤塗液を塗工して
剥離シートを製造する際、もしくは塗工後に、剥離剤塗
工部と未塗工部の判別、あるいは剥離剤塗工部の模様な
どの識別が、UVランプなどで紫外線を照射することに
より、目視や蛍光検出装置などにより容易に行うことが
可能となり、産業界に寄与するところは大である。
剥離シートを製造する際、もしくは塗工後に、剥離剤塗
工部と未塗工部の判別、あるいは剥離剤塗工部の模様な
どの識別が、UVランプなどで紫外線を照射することに
より、目視や蛍光検出装置などにより容易に行うことが
可能となり、産業界に寄与するところは大である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基材の片面に剥離剤層が設けられてなる
剥離シートにおいて、前記剥離剤層が剥離剤100重量
部に対して蛍光染料を0.1〜2.0重量部含有し、か
つ前記剥離剤層の塗工量が0.05〜2.0g/m2 で
あることを特徴とする剥離シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31051896A JPH10151694A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 剥離シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31051896A JPH10151694A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 剥離シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10151694A true JPH10151694A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18006203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31051896A Pending JPH10151694A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 剥離シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10151694A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356634A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-13 | Toppan Forms Co Ltd | 蛍光物質含有剥離層形成用インクおよびそれを用いたシート |
WO2003106579A1 (en) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | Dow Global Technologies Inc. | Process for applying an adhesion primer to a window |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP31051896A patent/JPH10151694A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356634A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-13 | Toppan Forms Co Ltd | 蛍光物質含有剥離層形成用インクおよびそれを用いたシート |
WO2003106579A1 (en) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | Dow Global Technologies Inc. | Process for applying an adhesion primer to a window |
JP2005529739A (ja) * | 2002-06-12 | 2005-10-06 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 窓への接着プライマーの適用方法 |
CN1313553C (zh) * | 2002-06-12 | 2007-05-02 | 陶氏环球技术公司 | 将粘合底漆涂抹到窗户上的方法 |
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