JPH06336581A - ホットメルト接着剤 - Google Patents

ホットメルト接着剤

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JPH06336581A
JPH06336581A JP5126797A JP12679793A JPH06336581A JP H06336581 A JPH06336581 A JP H06336581A JP 5126797 A JP5126797 A JP 5126797A JP 12679793 A JP12679793 A JP 12679793A JP H06336581 A JPH06336581 A JP H06336581A
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JP
Japan
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weight
parts
melt adhesive
degree
hot melt
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JP5126797A
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English (en)
Inventor
Takashi Shinjo
隆 新城
Kazutoshi Yamazaki
和俊 山崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱安定性、耐老化性及び透湿性に優れ、皮膚貼
付時に発汗による蒸れや剥がれを防止することができる
ホットメルト粘着剤。 【構成】重合度600〜2600、ケン化度20〜70
モル%のポリビニルアルコール100重量部及び可塑剤
40〜900重量部からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホットメルト接着剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着剤は、例えば、酢酸エチルや
トルエン等の有機溶剤に溶解された溶液型粘着剤、水を
分散剤としたエマルジョン型粘着剤として提供されてき
たが、溶剤型は蒸発した有機溶剤により大気汚染や作業
者の溶剤中毒等を引き起こす原因となったり、さらに爆
発・火災等の危険が伴うという問題点があった。
【0003】また、エマルジョン型は大気汚染や火災の
問題はないが、潜熱の大きい水を蒸発させるのに多大の
熱エネルギーを必要とする等の問題点があった。さら
に、エマルジョン型は夏期における粘度変化やクリーミ
ング等の変質、冬期における凍結といった保管管理上の
問題点があった。
【0004】これらの問題点を解決するために、無溶剤
型の粘着剤の開発が望まれており、このような要望を満
たす粘着剤として、ホトメルト粘着剤が検討されてい
る。ホトメルト粘着剤としては、すでにエチレン−酢酸
ビニル共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、スチレン−イソプレンブロック共重合体等の熱可塑
性ポリマーを主成分とするものが実用化されている。特
に、上記ブロック共重合体は医用粘着剤の主成分として
使用されている。
【0005】しかしながら、上記熱可塑性ポリマーを主
成分とするホットメルト粘着剤は、一般に多量の可塑剤
又は粘着性付与樹脂が配合されたり、またブロック共重
合体を主成分とする場合主鎖中に不飽和二重結合が残る
ため、熱安定性や耐老化性が低下するという問題点があ
った。さらに、上記ブロック共重合体は疎水性であるた
め、絆創膏等の薬効性のない医療用粘着テープの粘着剤
として使用すると、発汗時に膏体が蒸れて剥がれ易くな
るという問題点があった。
【0006】また、ポリビニルアルコール系のホットメ
ルト粘着剤として、平均重合度30〜600、ケン化度
40〜85モル%のポリビニルアルコールと、水溶性可
塑剤からなる水溶性ホットメルト粘着剤が開示されてい
る(特開平4−63886号公報)が、発汗時に膏体が
蒸れて剥がれ易くなるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱安定性、
耐老化性及び透湿性に優れ、皮膚貼付時の発汗による蒸
れや剥がれを防止することができるホットメルト粘着剤
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のホットメルト粘
着剤は、ポリビニールアルコール(以下PVAという)
と可塑剤からなる。
【0009】上記PVAの重合度は、低くなると粘着剤
の凝集性が低いため剥離時に糊残りが起こり、高くなる
と溶融粘度が高くなりホットメルト性が低下するので、
600〜2,600である。
【0010】上記PVAのケン化度は、低くなるとポリ
ビニルアルコールの親水性が低下して可塑剤や薬剤との
相溶性が低下する、高くなると親水性が向上して汗など
により剥がれ易くなるので、20〜70モル%である。
【0011】上記可塑剤としては、通常PVAに用いら
れる室温で液状のものであれば特に限定されず、例え
ば、ソルビット、マンニット等の多価アルコール類;グ
リセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール等のグリコー
ル類;ソルビタン脂肪族エステル及びソルビタン脂肪族
エステルの酸化エチレン付加物等が挙げられる。
【0012】上記可塑剤の添加量は少なくなると粘着性
が低下し溶融粘度が高くなり、多くなると粘着剤からブ
リードアウトするため、PVA100重量部に対して4
0〜900重量部である。しかしながら、個々の可塑剤
とPVAの相溶性が異なるため、上記範囲で個々の可塑
剤毎に決定されるのが好ましい。
【0013】上記ホットメルト粘着剤には、親水性、粘
着性、凝集性等を損なわない範囲で、例えば、ロジン樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、粘着性付与樹脂、
滑剤、顔料、染料、香料、抗酸化剤、熱安定剤等が添加
されてもよい。
【0014】上記ホットメルト粘着剤は、PVAに可塑
剤等を加えて100〜120℃で溶融、混練することに
より調製することができる。上記ホットメルト粘着剤を
実用に供する場合は、溶融状態のホットメルト接着剤を
コーター等で紙などの支持体に塗布してもよく、一旦溶
融状態のホットメルト接着剤をチップ上に押出した後、
使用時に再溶融しコーター等で紙などの支持体に塗布し
てもよい。
【0015】また、上記ホットメルト粘着剤を経皮吸収
剤として使用する場合は、ホットメルト粘着剤を100
〜120℃で溶融、混練した状態で薬剤を添加すること
が好ましいが、約90℃では溶融粘度はやや高くなるも
のの溶融物の混練、塗工は可能であるので、薬剤として
は90〜120℃で熱安定性のあるものであれば、どの
ようなものでも使用可能である。
【0016】次に、本発明2について説明する。本発明
2のホットメルト粘着剤は、PVA、可塑剤、ホウ素化
合物及び一般式(1)で表される化合物からなる。
【0017】上記PVAは、本発明で使用されるPVA
と同一のものが使用可能である。
【0018】上記可塑剤は多価アルコール類から選ばれ
る1種以上の化合物であって、一般式(1)で表される
化合物は除外される。
【0019】
【化2】 一般式(1)において、R1 、R2 は、H、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルキルエステル又は
炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を示し、R1 、R
2 は同一であっても異なっていてもよい。
【0020】上記可塑剤としては一般にPVAに使用さ
れる室温で液状のものであれば使用可能であり、例え
ば、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、
ペンタエチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
ソルビタン脂肪族エステル、ソルビタン脂肪族エステル
の酸化エチレン付加物等が挙げられ、これらは単独で使
用されてもよく、二種以上が併用されてもよい。
【0021】上記可塑剤の添加量は、少なくなると粘着
性が低下する上に溶融粘度が高くなり、多くなると粘着
剤からブリードアウトするため、PVA100重量部に
対して40〜900重量部である。しかしながら、個々
の可塑剤とPVAの相溶性が異なるため、上記範囲で個
々の可塑剤毎に決定されるのが好ましい。
【0022】上記ホウ素化合物としては、例えば、ホウ
酸、ホウ酸塩、ホウ酸の多価アルコールエステル等が挙
げられるが、ホウ酸又はホウ砂(ホウ酸塩)が好まし
い。上記多価アルコールとしては、例えば、エチレング
リコール、グリセリン等が挙げられる。
【0023】上記ホウ素化合物の添加量は少なくなると
粘着剤剥離時の糸引きが改善されず、多くなると粘着性
が低下し、後述の一般式(1)で表される化合物による
溶融粘度低下の効果が得られなくなるので、PVA10
0重量部に対して0.02〜10重量部に制限され、好
ましくは0.1〜5重量部である。
【0024】上記一般式(1)で表される化合物として
は、例えば、エチレングリコール、グリセリン、ソルビ
トール、マンニトール等が挙げられる。
【0025】上記一般式(1)で表される化合物の添加
量は、少なくなると溶融粘度を低下させる効果が得られ
ず、多くなると凝集力が低下し剥離時の糸引きが改善さ
れないので、PVA100重量部に対して0.01〜1
50重量部に制限され、好ましくは0.1〜80重量部
である。
【0026】本発明2のホットメルト粘着剤の調製法と
しては、ホウ素化合物のうちホウ酸やホウ砂のように熱
溶融しないものを使用する場合、PVAに、可塑剤及び
エチレングリコールを加えて100〜120℃に溶融さ
せた状態で、ホウ酸やホウ砂を加えて混練するような溶
融混練法では均一に分散させることができないので、例
えば、水−メタノール混合液(重量比1:1)に、PV
A、可塑剤、エチレングリコール及びホウ酸又はホウ砂
を加えて、ボールミル等の混合機で数日間混合して、全
成分が均一に分散していることを確認した後、水−メタ
ノール混合液を蒸発させる方法が挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)重合度650、ケン化度35モル%のPV
A(日本合成化学社製「ゴーセファイマーL751
4」)100重量部に、ポリエチレングリコール400
(日本油脂社製「マクロゴール400R」)120重量
部を加え、120℃で溶融混合してホットメルト粘着剤
を得た。このホットメルト粘着剤をホットメルトコータ
ーで、厚さ130μm、坪量122g/m2 のポリエチ
レンラミネートクラフト紙(藤森工業社製「バイナーシ
ート80HB−81EF/T」)上に塗布し、これを厚
さ32μmのPET/EVAラミネートフィルム(日本
マタイ社製「RCL02506NX KT−45−
Y」)に貼り合わせ、粘着剤層厚さが80μmの貼付剤
を得た。
【0028】(実施例2)重合度1200のポリ酢酸ビ
ニルメタノール溶液(積水化学社製「エスダイン#10
13」、固形分50重量%)100重量部及び1規定水
酸化ナトリウム水溶液312重量部を、メタノールと水
の混合液(重量比1:1)500重量部に加えて時間還
流した後、減圧乾燥して重合度1200、ケン化度45
モル%のPVAを得た。このPVAを使用したこと以外
は、実施例1と同様にしてホットメルト粘着剤を調製し
た。このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同様
にして貼付剤を得た。
【0029】(実施例3)重合度2600、ケン化度5
0モル%のPVA(日本合成化学社製「ゴーセファイマ
ーL26(48)」)を使用したこと以外は、実施例1
と同様にしてホットメルト粘着剤を調製した。このホッ
トメルト粘着剤を使用し、実施例1と同様にして貼付剤
を得た。
【0030】(実施例4)重合度1200のポリ酢酸ビ
ニルメタノール溶液(積水化学社製「エスダイン#10
13」、固形分50重量%)100重量部及び1規定水
酸化ナトリウム水溶液166重量部を、メタノールと水
の混合液(重量比1:1)500重量部に加えて3時間
還流した後、減圧乾燥して重合度1200、ケン化度2
0モル%のPVAを得た。このPVA100重量部に、
ポリエチレングリコール400(日本油脂社製「マクロ
ゴール400R」)120重量部を加え120℃で溶融
混合してホットメルト粘着剤を調製した。上記ホットメ
ルト粘着剤を使用し実施例1と同様にして貼付剤を得
た。
【0031】(実施例5)重合度1200のポリ酢酸ビ
ニルメタノール溶液(積水化学社製「エスダイン#10
13」、固形分50重量%)100重量部及び1規定水
酸化ナトリウム水溶液374重量部を、メタノールと水
の混合液(重量比1:1)500重量部に加えて3時間
還流した後、減圧乾燥して重合度1200、ケン化度4
5モル%のPVAを得た。このPVAを使用したこと以
外は、実施例4と同様にしてホットメルト粘着剤を調製
した。このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同
様にして貼付剤を得た。
【0032】(実施例6)重合度1200のポリ酢酸ビ
ニルメタノール溶液(積水化学社製「エスダイン#10
13」、固形分50重量%)100重量部及び1規定水
酸化ナトリウム水溶液582重量部を、メタノールと水
の混合液(重量比1:1)500重量部に加えて3時間
還流した後、減圧乾燥して重合度1200、ケン化度7
0モル%のPVAを得た。このPVAを使用したこと以
外は、実施例4と同様にしてホットメルト粘着剤を調製
した後、このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と
同様にして貼付剤を得た。
【0033】(実施例7)ポリエチレングリコール40
0に代えてエチレングリコール120重量部を使用した
こと以外は、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0034】(実施例8)ポリエチレングリコール40
0に代えてグリセリン120重量部を使用したこと以外
は、実施例1と同様にしてホットメルト粘着剤を調製
し、このホットメルト粘着剤を使用して、実施例1と同
様にして貼付剤を得た。
【0035】(比較例1)重合度250、ケン化度45
モル%のPVA(日本合成化学社製「ゴーセファイマー
LL02」)を使用したこと以外は、実施例1と同様に
してホットメルト粘着剤を調製した。このホットメルト
粘着剤を使用し、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0036】(比較例2)重合度250、ケン化度35
モル%のPVA(日本合成化学社製「ゴーセファイマー
LL02」)を使用したこと以外は、実施例1と同様に
してホットメルト粘着剤を調製した。このホットメルト
粘着剤を使用し、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0037】(比較例3)重合度3200のポリ酢酸ビ
ニルメタノール溶液(積水化学社製「エスダイン#10
57」、固形分50重量%)100重量部及び1規定水
酸化ナトリウム水溶液312重量部を、メタノールと水
の混合液(重量比1:1)500重量部に加えて3時間
還流した後、減圧乾燥して重合度3200、ケン化度4
5モル%のPVAを得た。このPVAを使用したこと以
外は、実施例1と同様にしてホットメルト粘着剤を調製
した。このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同
様にして貼付剤を得た。
【0038】(比較例4)重合度1200のポリ酢酸ビ
ニルメタノール溶液(積水化学社製「エスダイン#10
13」、固形分50重量%)100重量部及び1規定水
酸化ナトリウム水溶液83重量部を、メタノールと水の
混合液(重量比1:1)500重量部に加えて3時間還
流した後、減圧、乾燥して重合度1200、ケン化度1
0モル%のPVAを得た。このPVAを使用したこと以
外は、実施例4と同様にしてホットメルト粘着剤を調製
した。このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同
様にして貼付剤を得た。
【0039】(比較例5)重合度1200のポリ酢酸ビ
ニルメタノール溶液(積水化学社製「エスダイン#10
13」、固形分50重量%)100重量部及び1規定水
酸化ナトリウム水溶液665重量部を、メタノールと水
の混合液(重量比1:1)500重量部に加えて3時間
還流した後、減圧乾燥して重合度1200、ケン化度8
0モル%のPVAを得た。このPVAを使用したこと以
外は、実施例4と同様にしてホットメルト粘着剤を調製
した。このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同
様にして貼付剤を得た。
【0040】〔貼付剤の評価〕上記実施例1〜8及び比
較例1〜5で得られた貼付剤につき下記の評価を行い、
その結果を表1及び表2に示した。 (1)ボールタック試験 JIS Z0237に準拠して、貼付剤粘着剤面のボー
ルタック値を求めた。 (2)コールドフロー試験 ホットメルト粘着剤の塊0.05gを採取し、二枚のス
ライドグラス間に挟んだ後、スライドグラス上に100
gの分銅を載せ、25℃、50%RHの恒温恒湿槽内に
24時間放置した。次いで、二枚のスライドグラス間に
挟んだ粘着剤の広がり面積を測定し、コールドフロー値
を求めた。 (3)貼付試験 貼付剤を5×7cm2 に裁断し、成人男子5名の評価者
に6時間貼付した後、「剥がれ」及び「糊残り」につい
て評価した。尚、表には5名中、「剥がれ」及び「糊残
り」を認めた人数を示した。 (4)相溶性試験 PVA100重量部に可塑剤120重量部を加えて、1
20℃で加熱しながら攪拌混合したときの混合物の状態
と、室温まで冷却した後の混合物の状態を目視観察し、
下記の評価基準により判定した。 <評価基準> ○:加熱時及び室温において相溶する。 △:加熱時は相溶するが、室温において可塑剤がブリー
ドする。 ×:加熱時及び室温において相溶しない。 尚、本試験は実施例4〜9及び比較例4、5についての
み行った。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】(実施例9)重合度650、ケン化度35
モル%のPVA(日本合成化学社製「ゴーセファイマー
L7514」)100重量部に、ポリエチレングリコー
ル400(日本油脂社製「マクロゴール400R」)1
20重量部、ホウ酸0.02重量部、エチレングリコー
ル0.04重量部及びメタノールと水の混合液(重量比
1:1)700重量部を加えて、ボールミルで3日間混
合し全成分が均一に分散したことを確認した後、メタノ
ールと水の混合液を蒸発させてホットメルト粘着剤を得
た。このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同様
にして貼付剤を得た。
【0044】(実施例10)ポリエチレングリコール4
00に代えてプロピレングリコールト120重量部を使
用し、ホウ酸を5重量部、エチレングリコールを10重
量部使用したこと以外は、実施例9と同様にしてホット
メルト粘着剤を得た。このホットメルト粘着剤を使用
し、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0045】(実施例11)実施例2で得られたPVA
100重量部に、ホウ酸10重量部、エチレングリコー
ル20重量部を加えたこと以外は、実施例9と同様にし
てホットメルト粘着剤を調製した。このホットメルト粘
着剤を使用し、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0046】(実施例12)重合度650、ケン化度3
5モル%のPVA(日本合成化学社製「ゴーセファイマ
ーL7514」)100重量部に、ポリエチレングリコ
ール400(日本油脂社製「マクロゴール400R」)
120重量部、ホウ砂5重量部、グリセリン0.01重
量部及びメタノールと水の混合液(重量比1:1)70
0重量部を加えてたこと以外は、実施例9と同様にして
ホットメルト粘着剤を得た。このホットメルト粘着剤を
使用し、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0047】(実施例13)実施例2で得られたPVA
100重量部に、ポリエチレングリコール400(日本
油脂社製「マクロゴール400R」)120重量部、ホ
ウ砂5重量部、グリセリン70重量部及びメタノールと
水の混合液(重量比1:1)500重量部を加えてたこ
と以外は、実施例12と同様にしてホットメルト粘着剤
を得た。このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と
同様にして貼付剤を得た。
【0048】(実施例14)ポリエチレングリコール4
00に代えてプロピレングリコール120重量部を使用
し、グルセリンを150重量部としたこと以外は、実施
例13と同様にしてホットメルト粘着剤を得た。このホ
ットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同様にして貼付
剤を得た。
【0049】(比較例6)ホウ酸を0.01重量部、エ
チレングリコールを0.02重量部使用したこと以外
は、実施例9と同様にしてホットメルト粘着剤を得た。
このホットメルト粘着剤を使用し、実施例1と同様にし
て貼付剤を得た。
【0050】(比較例7)ホウ酸15重量部、エチレン
グリコール30重量部を使用したこと以外は、実施例1
0と同様にしてホットメルト粘着剤を得た。このホット
メルト粘着剤を使用し、実施例1と同様にして貼付剤を
得た。
【0051】(比較例8)ポリエチレングリコール40
0に代えてプロピレングリコールを120重量部、グリ
セリンを0.005重量部使用したこと以外は、実施例
12と同様にしてホットメルト粘着剤を得た。このホッ
トメルト粘着剤を使用し、実施例1と同様にして貼付剤
を得た。
【0052】(比較例9)グリセリンを180重量部使
用したこと以外は、実施例13と同様にしてホットメル
ト粘着剤を得た。このホットメルト粘着剤を使用し、実
施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0053】〔貼付剤の評価〕上記実施例9〜14及び
比較例6〜9で得られた貼付剤につき、前記(1)〜
(3)の各試験及び下記(5)溶融粘度の測定を行い、
その結果を表3に示した。 (3)貼付試験については、「剥がれ」及び「糊残り」
に加えて、「糸引き」の評価を行った。 (5)溶融粘度の測定 ブルックフィールド型回転粘度計を用いて110℃で測
定した。
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明のホットメルト粘着剤は、熱安定
性性、耐老化性及び透湿性に優れるので、皮膚貼付時に
おいて発汗による蒸れや剥がれを防止することができ
る。本発明2のホットメルト粘着剤は、熱安定性性、耐
老化性及び透湿性に優れるので、皮膚貼付時において発
汗による蒸れや剥がれを防止できると共に、剥離時の粘
着剤の糸引きを防止できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合度600〜2600、ケン化度20〜
    70モル%のポリビニルアルコール100重量部及び可
    塑剤40〜900重量部からなることを特徴とするホッ
    トメルト接着剤。
  2. 【請求項2】重合度600〜2600、ケン化度20〜
    70モル%のポリビニルアルコール100重量部、一般
    式(1)で表されるものを除く可塑剤40〜900重量
    部、ホウ素化合物0.02〜10重量部及び一般式
    (1)で表される化合物0.01〜150重量部からな
    ることを特徴とするホットメルト接着剤。 【化1】 〔式中、R1 、R2 は、H、炭素数1〜4のアルキル
    基、炭素数1〜4のアルキルエステル又は炭素数1〜4
    のヒドロキシアルキル基を示す。〕
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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