JPWO2014068799A1 - 塗布製品 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る塗布製品は、先端部(64)へ向けて容器本体(1)から接着剤(B)を案内し且つ少なくとも前記先端部(64)を含む一部が前記接着剤(B)を外方から視認し得るように半透明に構成された可視通路(6a)を設けることにより、接着剤(B)を対象物に対し所望の量で、且つ所望の位置や面積で塗布することが可能である。またキャップ(7)がノズル(6)を被覆して前記可視通路(6a)内の塗布物たる接着剤(B)は可視光から遮光された状態が維持され接着剤(B)は発色状態が安定して保持される。

Description

本発明は、糊や接着剤等、対象物に塗布物を塗布するための塗布製品に関するものである。
従来、塗布製品において、塗布された瞬間から色が消えるものや色が変わるものが種々提案されている。ここで、「塗布製品」とは糊や接着剤、粘着剤やインキなどの着色料に限られず、油やその他の塗布物を、対象とする物に塗布するための製品を広く指す概念である。
そして上記のような塗布製品に該当するものの一つとして、スティック糊と呼ばれるものが挙げられる(例えば、非特許文献1参照)。このスティック糊においては、アルカリ性を呈する固形糊にpH指示薬を混合しておくことにより有色状態で密閉された筐体に収容されている。そして有色状態にある固形糊は塗布された後、空気に触れることによって前記pH指示薬の色が消えていく、すなわち消色していくものとなっている。このような糊は、塗布直後には塗布した箇所が使用者にとって明確に視認され得ることで塗り残しが生じた箇所が容易に判別できるという利点に加え、上記の通りその後無色となるために使用した箇所が目立たないという利点をも有し、これらの利点が使用者に広く用いられる大きな要因となっている。
ところで、特定の波長の光が照射されることにより発色し、また別の特定の波長の光が照射されると無色となるという特性を有するフォトクロミック化合物が知られている。このフォトクロミック化合物の多くは、特定の波長の紫外光を照射することにより明確に発色し得るとともに、特定の波長の可視光を照射することにより無色となるという特性を有している。そして、このフォトクロミック化合物を用いた塗布製品の一例としては、マーカーなどの筆記具にフォトクロミック化合物を用いた例が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
そして現在、対象物に対し塗布物をより正確な量を塗布、或いは位置や領域に塗布すべく、塗布する直前を含む塗布する際の塗布物が視認できるように塗布物を収容する容器や塗布物を直接塗布するためのノズルを透明や半透明にした塗布製品も提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
しかしながら上記のような塗布製品に塗布物としてフォトクロミック化合物を用いた塗布物を適用すると、自然条件の光に照射されることで無色となってしまうので、塗布製品を保管する環境によっては有色の状態を長時間保持することができず徐々に消色してしまう。
特許第3722815号公報 実用新案登録第3131292号公報
「コクヨ2012総合カタログ」、ステーショナリー編、コクヨ株式会社、2011年12月発行、P.489 「コクヨ2012総合カタログ」、ステーショナリー編、コクヨ株式会社、2011年12月発行、P.491(中段右欄及び下段右欄参照)
本発明は、上述したような点に着目したものであり、対象物に塗布される直前の塗布物を視認し易くして正確な面積や量の塗布物の塗布に寄与するとともに、且つその後消色することで塗布した箇所を目立たなくし得る特性を有する塗布製品を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る塗布製品は、特定の波長を有する紫外光が照射されると発色し自然条件下の光が照射されると無色となるフォトクロミック化合物が添加されることにより自然条件下の光が照射されると発色状態から消色状態となる塗布物と、発色状態にある前記塗布物を可視光から遮光された状態で収容した容器本体と、この容器本体から突設され塗布対象に対し前記塗布物を塗布する先端部及びこの先端部へ向けて前記容器本体から前記塗布物を案内し且つ少なくとも前記先端部を含む一部が前記塗布物を外方から視認し得るように透明又は半透明に構成した可視通路を有した可視ノズルと、前記可視通路内の前記塗布物を可視光から遮光した状態で前記容器本体又は前記可視ノズルに装着される遮光キャップとを具備することを特徴とする。
ここで、「自然条件下の光」とは、太陽光や室内灯に照射された条件下での光を意味する。具体的には可視光を主体とし、太陽光に含まれる5〜6%程度の紫外光や蛍光灯に含まれる微量の紫外光が含まれる光のことである。すなわち、太陽光と同じか、それ以下の割合で紫外光を含んでいる光のことを指す。
加えて、本発明における「消色状態」とは、完全に無色となる態様のみならず、無色に近づくように退色している態様をも含むとともに、当該退色した態様のまま維持されている状態をも含む概念である。
このようなものであれば、キャップを装着した状態では発色状態に安定して維持され、しかも可視ノズル内の可視通路から先端部まで案内される発色状態にある塗布物を容易に視認しながら塗布するができるので、先端部から塗布する塗布物の量や面積を精密に調整することを容易に行うことができる。さらに、塗布物を塗布した位置の確認が容易であり且つ塗布時における塗布物の塗り残しがより容易に視認できる。加えて、自然条件下の光のもとで塗布物は消色状態となるので塗布物の塗布した跡を目立たなくし得る塗布製品を提供することができる。すなわち本発明によれば、対象物に塗布される直前の塗布物を視認し易くして正確な面積や量の塗布物の塗布に寄与するとともに、且つその後消色することで塗布した箇所を目立たなくし得る特性を有する塗布製品を提供する。
また、発色状態を安定して維持できるものを得るためには、フォトクロミック化合物が、ジアリールエテン系のフォトクロミック化合物であることが望ましい。
本発明に用い得るジアリールエテン系のフォトクロミック化合物とは、具体的には一般に紫外線を5〜6%含むとされる太陽光を照射したとき、紫外光による閉環反応よりも可視光による開環反応が優先して進むものを指す。このようなジアリールエテン系のフォトクロミック化合物を用いることにより、太陽光が照射される条件や室内灯が照射されているような自然条件下で安定して消色状態となる。
ここで、ジアリールエテン系のフォトクロミック化合物において開環、閉環反応を行なう際の指標として「反応量子収率」という値が一般的な指標として用いている。特に本発明に用いられるジアリールエテン系のフォトクロミック化合物では、特に無色となる開環反応に関する反応量子収率が閉環反応に関する反応量子収率に対して同程度の値を示すなど、十分に高い値を示すものである。このようなジアリールエテン系のフォトクロミック化合物の一例として、1,2−ビス(2−メチルベンゾ(b)チオフェン−3−イル)ヘキサフルオロシクロペンテンを挙げることができる。しかし勿論、前記の化合物の他、他の既存のもの、又は今後発見されるものであっても、「特定の波長を有する紫外光が照射されると発色し自然条件下の光が照射されると無色となる」という特性が満たされるもので有ればよい。
フォトクロミック化合物による発色がより有効に塗布物の発色状態に反映されるようにするためには、塗布物が、前記フォトクロミック化合物を当該フォトクロミック化合物が添加される添加対象物に対し0.005〜5.0重量%、好ましくは0.05〜3.0重量%、より好ましくは0.1〜1.0重量%添加されたものであることが望ましい。フォトクロミック化合物の添加量が0.1重量%よりも低いと発色状態による発色が有効に現れ難く、1.0重量%よりも高い場合には添加量の増加に似合うだけの発色状態における視認性の向上が現れ難い傾向にあるからである。
そして、より塗布物を視認し易くするための可視ノズルの態様として、前記可視ノズルを、透明又は半透明の樹脂により一体に形成することが望ましい。
そして発色状態にある塗布物を塗布時に特に視認し易くして正確に塗布できるようにするためには、前記先端部が薄肉に形成されているように可視ノズルを構成すればよい。
また、塗布物を塗布する位置や面積を調整し易くしてより正確な塗布に寄与するためには、前記先端部を可視ノズルの長手方向に対し傾斜方向に面する先端面を有しているものとすることが望ましい。
また本発明の塗布製品として、好適に使用され得る一例としては、この塗布製品における塗布物が液状をなす接着剤である態様を挙げることができる。
斯かる接着製品として、フォトクロミック化合物の発色を有効に利用し得る一例として、接着剤がシアノアクリレートを含む、所謂瞬間接着剤と称されるものを挙げることができる。
さらに自然状態の光の照射により、より確実に消色状態となり得るようにするためには、フォトクロミック化合物に加えて、紫外線吸収剤を含むものとすればよい。このようにすれば、消色状態が有効に維持されるのみならず、太陽光の照射による再発色をも有効に回避し得る。
そして塗布した直後の塗布物に誤って触れてしまうという不具合を回避するのに加え、対象物における塗布した箇所と塗布していない箇所との相対的な色違いを際だたせることにより塗布した箇所を明確に視認させて使用者に喚起するためには、塗布物を、前記発色状態で赤色を呈するものとすることが好ましい。
本発明によれば、対象物に塗布される直前の塗布物を視認し易くして正確な面積や量の塗布物の塗布に寄与するとともに、且つその後消色することで塗布した箇所を目立たなくし得る特性を有する塗布製品を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る斜視図。 同実施形態に係る正面図。 同他の正面図。 同分解図。 同実施形態に係る要部の作用説明図。 同上。 同上。 同実施形態の要部を示す斜視図。 同実施形態の要部を示す平面図。 同実施形態に係る作用説明図。 同上。 図11に係るI―I線断面図。 図12に係る動作説明図。 同実施形態に係る作用説明図。 同実施形態に係る作用説明図。 同上。 同上。 同上。 同実施形態に係る動作説明図及び要部の拡大斜視図。 同上。 同上。 本発明の第二実施形態に係る斜視図。 同実施形態に係る正面図。 同実施形態に分解斜視図。 同実施形態に係る中央正断面図。 同実施形態に係るII―II線端面図。 同実施形態の変形例1に係る正面図。 同変形例に係る構成説明図。 同変形例に係る中央正断面図。 同変形例に係るIII―III線端面図。 同実施形態の変形例2に係る構成説明図。 同変形例に係る中央正断面図。 同実施形態の変形例3に係る構成説明図。 同変形例に係る中央正断面図。
以下、本発明の第一実施形態について図1〜図17を参照して説明する。
本実施形態に係る塗布製品は、塗布物としての接着剤Bを正確に塗布することができるものであり、接着剤Bと、この接着剤Bを収容する容器本体1と容器本体1に着脱可能に取り付けられる遮光キャップたるキャップ7と、このキャップ7に被覆される可視ノズルたるノズル6とを有している。この容器本体1は、発色状態(P)にある接着剤Bを可視光から遮光された状態で収容したものである。また容器本体1は、収容部2に取付けられた押圧ボタン3を指などで押圧することにより収容部2内に収容されたチューブ9に充填された接着剤Bが塗布部たるノズル6へと押し出すためのものである。そして押し出された接着剤Bはノズル6の先端面68から対象物へ塗布される。この塗布製品は、使用しない状態では図3に示すように、キャップ7によりノズル6の先端が密閉されることにより、接着剤Bが外気に触れることを回避した状態となるものである。
ここで本実施形態に係る塗布物たる接着剤Bについて説明する。接着剤Bは、液状又はゲル状をなすもので、特定の波長を有する紫外光が照射されると発色して赤色を呈し、自然条件下の光が照射されると無色となるフォトクロミック化合物が添加されることにより自然条件下の光が照射されると発色状態(P)から消色状態(Q)となるものである。この接着剤Bは、一般には「瞬間接着剤」と称されるものであり、シアノアクリレートを主体とする添加対象物の重量に対し、例えば0.005〜5.0重量%、好ましくは0.05〜3.0重量%、より好ましくは0.1〜1.0重量%のフォトクロミック化合物を混合させたものとしている。すなわち本発明に係る塗布製品の製造方法は、このように添加対象物たるシアノアクリレートに対しフォトクロミック化合物を添加する塗布物作成工程を有している。
そしてこのフォトクロミック化合物は、本実施形態では、例えば波長365nmの紫外光が照射されると発色し自然条件下の光が照射されると無色となるジアリールエテン系のフォトクロミック化合物を適用している。しかし勿論、前記の紫外光は、当該フォトクロミック化合物や本実施形態に用い得る他のフォトクロミック化合物が発色し得る波長の光であれば良く、斯かる紫外光の波長は前記の365nmに限定されることはない。本実施形態では具体的には当該ジアリールエテン系のフォトクロミック化合物の一例として、1,2−ビス(2−メチルベンゾ(b)チオフェン−3−イル)ヘキサフルオロシクロペンテン(1,2-Bis(2-methylbenzo(b)thiophen-3-yl)hexafluorocyclopentene)を使用している。しかし勿論、「紫外光が照射されると発色し自然条件下の光が照射されると無色となる」という特性を満たすジアリールエテン系のフォトクロミック化合物であれば、既存のものであっても、また勿論今後発見されるものであっても有効に適用し得る。また勿論、当該フォトクロミック化合物はジアリールエテン系のものの他、スピロピラン系のフォトクロミック化合物であっても良く、これらの化合物が混合されたものであっても良い。
本実施形態に係る接着剤Bを構成するジアリールエテン系のフォトクロミック化合物である1,2−ビス(2−メチルベンゾ(b)チオフェン−3−イル)ヘキサフルオロシクロペンテンとは、発色する閉環反応時に示される反応量子収率、並びに、無色となる開環反応時に示される反応量子収率が、ともに0.35という既存のものに比べて高い値を示すものである。特に既存のジアリールエテン系のフォトクロミック化合物に比べて、可視光の照射による開環反応時に示される反応量子収率が著しく高いという特性を有している。これにより、例えば太陽光であれば紫外光を5〜6%含むような自然条件下の光が照射された場合であっても、開環反応が優先して進むことにより無色となる。よって勿論、当該1,2−ビス(2−メチルベンゾ(b)チオフェン−3−イル)ヘキサフルオロシクロペンテンを含む接着剤Bは、それに応じて消色状態(Q)となる。ただし、季節や場所によっては、太陽光の紫外光と可視光とのバランスが変わることがあり、このバランスにより、接着剤Bはわずかに有色を呈することがある。また接着剤Bは一旦消色状態(Q)となっても、ごく僅かに有色を呈することもある。この場合には、完全に無色ではないが、接着剤Bの転写すなわち塗布物の塗布時に呈していた発色状態(P)と比べると、かなり無色に近い状態である。このような場合は勿論想定され得る事項である。さらに本実施形態に係る接着剤Bは、上述したフォトクロミック化合物に加えて、紫外線吸収剤を、例えば10重量%程度含むものとしている。これにより、自然条件下の光が照射された場合であればその光に含まれる紫外光が紫外線吸収剤に吸収されるので、フォトクロミック化合物に対しては可視光がより作用し易い状態となり、速やかに消色状態(Q)となる。またこの紫外線吸収剤の具体的なものとしては一例として、シプロ化成株式会社の製品である「SEESORB 101(2-Hydroxy-4-methoxybenzophenone)」、「SEESORB 102(2-Hydroxy-4-n-octyloxybenzophenone)」及び「SEESORB 701(2-(2-Hydroxy-5-methylphenyl)benzotriazole)」を挙げることができる。
そしてこの接着剤Bは容器本体1の一部であるチューブ9に収容されるに先立ち、365nmの波長を有する紫外光を所定の強さ並びに所定時間照射されることにより、予め発色状態(P)とされる。すなわち塗布製品の製造方法は、接着剤Bを図4に示すような状態となるようチューブ9内に収容するに先立ち、接着剤Bに紫外光を照射して発色状態(P)としておく照射工程を有している。
そしてこの容器本体1は、図4に示すように、その構成部品として、上記の収容部2、押圧ボタン3の他、収容部2内に装着されるチューブ9とこのチューブ9に取り付けられる内キャップ4と、ノズル6を固定した状態で収容部2に外嵌する中キャップ5とを有し、これらを適宜組み立てることによってなるものである。
以下、容器本体1の各部の構成並びにノズル6、そしてキャップ7の構成について順次説明する。
チューブ9は、例えば薄板状に成形されたアルミ板が接着剤Bを密閉保持した状態で成形されたチューブ本体91と、チューブ本体91の一端側で雄ねじ状に成形された取付ねじ部92と、取付ねじ部92のさらに一端側においてアルミ素材を薄く構成することにより、取付ねじ部92に囲まれた内側でアルミ素材が破られた状態で接着剤Bを外部へ抽出させ得る抽出面93とを有している。当該チューブ9の構成としては、例えば既存の接着剤Bや液状またはゲル状の薬品等を保持するために考案された既存のものである。すなわち、チューブ9はそれ単体でも容器として使用され得るものである。その場合、チューブ本体91の表面に表裏をなすよう平面状にそれぞれ形成された腹部94が指等で押圧されることにより、抽出面93のアルミ素材が破られた箇所から塗布物つまり接着剤Bがチューブ9外部へ抽出され得る。
収容部2は、例えば樹脂により一体成型されたもので、ノズル6を位置付けた先端とは反対である基端側に設けられた樹脂ヒンジを介して対称に成型された、所謂半割構造をなすものである。つまり収容部2は収容する他の構成要素を樹脂ヒンジを介して挟み込む態様で保持している。この収容部2は、長手方向、幅方向共に中心に当たる位置を開口させて形成し押圧ボタン3を表出させ得るボタン穴21と、押圧ボタン3を内面側且つ基端近傍で挟持するための溝であるボタン取付部22と、内キャップ4を内面側且つ先端近傍で挟持するための溝である内キャップ取付部23と、中キャップ5を外嵌させ得る中キャップ取付部24とを有している。そしてこの中キャップ取付部24が、後述する係合案内部25と、分別廃棄の際に中キャップ5を離脱させるための離脱案内部201と、当該離脱案内部へと誘導する離脱誘導部202とを有しているものである。離脱案内部201とは、係合案内部25近傍に設けた中キャップ取付部24の長手方向に延びる溝である。離脱誘導部202とは、係合案内部25から離脱案内部201に至る表面を曲面状に加工したアール面である。
押圧ボタン3は、例えば弾性を有する樹脂によって一体成形された対称形状をなすもので、使用者に直接押圧されるボタン本体31と、このボタン本体31に押圧されてチューブ本体91の、詳細には平面状をなす腹部94を一方の面、他方の面からともに均一な強さで押圧することができる押圧板32と、これら対をなすボタン本体31と押圧板32とを樹脂の弾性により動作可能に保持し、収容部2の基端側で表出する基端部33とを有している。ボタン本体31は、具体的に説明すると、指等が滑らず摘みやすいように複数のリブを等間隔に配置する凹凸形状に形成された操作部34と、操作部34の基端側において湾曲した薄肉状のヒンジ部36とを有している。押圧板32は、先端部分近傍から相反する方向に突出し、突出した端部でボタン本体31に当接し得る伝達リブ35と、基端部においてチューブ9の他端を挟持するとともに薄肉である故に優先的に湾曲し得る挟持ヒンジ37とを有している。
この押圧ボタン3は、図5乃至図7に示すように、チューブ9を収容した収容部2に取付けた対をなすボタン本体31と、このボタン本体31を押圧することにより押圧されるとともにチューブ9の腹部94に密着して挟み込んでなる対をなす押圧板32とを有している。そしてこの押圧板32が、チューブ9の腹部94を抽出面93の反対側である他端部側から抽出面93側である一端部側へ向けて面状に押圧してなる。これにより、図6に示すように使用者が操作部34を点状に押圧してもチューブ9は他端側から抽出面93を設けた一端側へ向けて面状に順次押圧されていく。これにより、チューブ9内の内容物である接着剤Bは無駄なく安定して抽出されていく。特に本実施形態では、押圧する動作において押圧板32に設けた伝達リブ35とボタン本体31との接触位置が他端側から一端側へ僅かながら変化している。これにより、図7に示すような接着剤Bの残り量が少ないチューブに対しても確実に面状に押圧し接着剤を抽出することができる。
内キャップ4は、チューブ9を収容部2の内部に固定するためのものであり、チューブ9の取付ねじ部92にねじ止めする雌ねじ部41と、収容部2の内キャップ取付部23に挿入される被取付フランジ42と、ノズル6に当接してノズル6の長手方向の位置決めをなすノズル当接部43とを有している。なお本実施形態では、内キャップ4のチューブ9に対するねじ止めを円滑に行わせるよう、被取付フランジ42の外周面に凹凸を形成している。またこの外周面の凹凸が、内キャップ取付部23に収容された際に内キャップ取付部23の内面に設けられた図示しない突起に係り合い、装着時の相対回転を禁止している。
中キャップ5は、先端部に液だれ防止部50を設けてノズル6からこぼれた接着剤Bが落下してしまう不具合を有効に回避し得るものである。そしてこの中キャップ5は、表面の一部に凹凸状のローレット5a(図11)を形成するとともに、収容部2の内キャップ取付部23を外側から覆い得る外嵌部51と、表面に後述する第一ねじ溝81及び第二ねじ溝82を形成することによりキャップ7に螺着されるねじ部8と、ノズル6を軸方向に固定するための位置決め溝57を有するノズル取付部53と、外嵌部51の一部を開口させた開口部(図示せず)とを有している。外嵌部51は、本実施形態では内側へ向けて中キャップ取付部24に対し係合し得る回転係合爪55を有している。この回転係合爪55は、樹脂素材を適宜切り欠くことによって円周方向に延出させた延出部58と、延出部58の先端において内側に突出させ、中キャップ取付部24に対して直接係り合わせるための係合端59とを有している。
また、そしてねじ部8は、中キャップ5表面に設けられた単一のねじ溝である第一ねじ溝81と、この第一ねじ溝81よりも深く、幅寸法も大きく形成された第二ねじ溝82と、中キャップ5の表面において、第一ねじ溝81の始端部分を含む、第二ねじ溝の始端部分以外の部分に設けられた段部83と、第二ねじ溝82の終端付近に設けた段差である乗り越え部84とを有している。第二ねじ溝82は、第一ねじ溝に対して角度位相を180°異ならせた位置に形成された単一の溝であり、終端付近に乗り越え部84を設けることで、この乗り越え部84をキャップ7の第二凸部(図示せず)が超えたときに使用者にクリック感を与え、当該第二凸部が動作終端付近にさしかかったことを知らしめるようになっている。段部83は、第一ねじ溝81の始端部分において外径を第一ねじ溝81と第二ねじ溝82との深さ寸法の差だけ径が大きくなるように形成した箇所である。この段部83に第二凸部が当接することで、キャップ7のねじ部8に対する螺合が禁止される。
しかして本実施形態に係る可視ノズルたるノズル6は、容器本体1から突設され塗布対象に対し前記接着剤Bを塗布する先端部64と、この先端部64へ向けて前記容器本体1から接着剤Bを案内し且つ少なくとも前記先端部64を含む一部が前記接着剤Bを外方から視認し得るように半透明に構成された可視通路6aを有してなる。
ノズル6は、具体的に説明すると図8に示すように、内部の接着剤Bの有無がわかり易い様に半透明の樹脂によって一体成形されたものである。本実施形態ではノズル6を形成している素材を例えばポリエチレンとして半透明のノズルを実現しているが、勿論アクリル等の別の素材を用いて略透明に形成しても良い。ノズル6は、収容部2から表出するノズル本体61と、中キャップ5に対して取付けられる被取付部62と、この被取付部62よりも基端側で接着剤Bを抽出する抽出管63とを有している。ノズル本体61は、先端側を傾斜方向に切り欠くことにより先端面68を形成する先端部64と、先端部に至るまでに漸次外径が小さくなるよう形成したテーパ部69とを有している。被取付部62は中キャップ5に長手方向に位置決めされるフランジ65と、軸心廻りの回転を禁止するとともに中キャップ5に対する相対角度を決定するために突出した大小2つの位置決めリブ66a、66bとを有している。ここで、ノズル6の先端部64は、ノズル本体61を斜め方向に切断して先端面68を形成している。斯かる先端面68はノズル本体61に斜め平面状である切り口を呈し、その先端が鋭利尖った尖端縁68aが形成されている。これによりノズル6は、対象物に対する向きを異ならせることで対象物に対する接触面積を異ならせ得る先端形状をなす。これにより、接着剤の塗布幅を任意に変更し得る。つまりノズル6は方向性を有した形状をなす。またノズル6は、先端部64を構成する素材の厚みを、0.3mm以下に設定することが好適であるが、0.3mmを超えて0.5mm以下であれば良い。
一方、遮光キャップたるキャップ7は、前記可視通路6a内の前記塗布物たる接着剤Bを可視光から遮光された状態で前記容器本体1に着脱可能に装着されるものである。図1乃至図3及び図19乃至図21に示すように、ノズル6を覆い得るように容器本体1の先端側を覆うべく螺着するものである。このキャップ7は例えば樹脂の一体成形によってなるものであり、内面側に樹脂を突出させて形成した第一凸部71及び第二凸部(図示せず)と、基端側縁部において縁部に段差状に形成された位置決め部70と、キャップ7内部の先端付近において長手方向に延びノズル6の外面に摺接し得る例えば4本の摺接リブ73と、キャップ7の先端部内面から基端側へ向けて円筒状に突出しノズル6内部に挿入され得る突出部74と、突出部74の立ち上がる底面である傾斜立ち上がり面75とを有している。
第一凸部71は、上記の第一ねじ溝81が形成される深さ寸法及び幅寸法に対応させた概略矩形状に突出させた突起である。第二凸部(図示せず)は、上記第一凸部71に対面する位置に形成され、上記の第二ねじ溝82が形成された深さ寸法及び幅寸法に対応する寸法、すなわち第一凸部71よりも大きい突出寸法及び突出面積を有する矩形状に突出することで、第二ねじ溝82に対しがたつき無く挿入され得るものである。位置決め部70は、終了位置で容器本体1側に当接することにより、当該終了位置を有効に保持し得るものである。この位置決め部70は容器本体1における中キャップ7ではなく収容部2に設けたキャップ止め部20に対して当接する。これにより使用者が強い力でキャップ7を締めようと螺合させてもその作用力が中キャップ5に影響する事がない。摺接リブ73は、キャップ7内部の周方向において等間隔に4箇所設けられたリブであり、先端をノズル6のテーパ部69の角度に応じて傾斜させて形成することで、終了位置に至るまでの螺合時にテーパ部69に摺接し、テーパ部69に付着した接着剤Bを掻き取る役目を果たすものである。突出部74は、終了位置において先端部に隙間無く栓をするように挿入されることで、終了位置でノズル6内の接着剤Bが外気に触れて固着してしまうことを回避するためのものである。そしてこの突出部74は、キャップ7内部の先端部分から螺合進退方向つまり軸線の方向に対し傾斜方向に面するように形成した傾斜端74aを有している。この傾斜端74aにより、突出部74はノズル6の先端部64の形状に干渉し難い構成となっている。
そして本実施形態に係る容器本体1は、特に図9に示すように、前記ノズル6及び中キャップ5が前記接着剤Bを塗布し得ない状態で前記収容部2及び前記ノズル6とを係合させる前記第一の係合位置と、当該第一の係合位置から前記収容部2及び前記ノズル6が互いに所定の方向性をなした前記ノズル6が前記接着剤Bを塗布し得る状態で相対移動不能に係合させる第二の係合位置とで前記収容部2及び前記ノズル6を係合させ得るとともに前記第一の係合位置から前記第二の係合位置への動作を案内し得る係合案内部25と、収容部2からノズル6及び中キャップ5を離脱させ得る離脱案内部201と、前記第二の係合位置からこの離脱案内部201までの動作を誘導する離脱誘導部202とを具備してなる。
本実施形態では係合案内部25を、収容部2の中キャップ取付部24に設けるとともに、この係合案内部25は、ノズル6を回転不能に取付得るノズル取付部53を有した中キャップ5に設けた回転係合爪55に対し係合及び案内することにより、ノズル6を第一の係合位置及び第二の係合位置へと間接的に位置決めしている。この係合案内部25は、特に図9に示すように、係合端59を挿入させるための導入案内溝26と、第一の係合位置にノズル6を間接的に位置決めする第一係合穴27と、この第一係合穴27からねじ送り方向に連続する溝である回転案内溝28と、この回転案内溝28に案内されて係合端59を移動不能に位置決めすることによりノズル6を第二の係合位置に間接的に固定する第二係合穴29とを有している。
続いて図10乃至図14を参照しつつ、ノズル6を第一の係合位置から第二の係合位置へ案内することにより、ノズル6の向きを使用に際し好適な位置へ位置決めしつつ容器本体1を使用可能な状態とする一連の動作と、例えばチューブ9の分別廃棄のために収容部2からノズル6を中キャップ5もろとも取り外す動作とについて説明する。
まず図10では、ノズル6を固定した中キャップ5を収容部2へ向けて導入する際の態様を示している。実際には斯かる動作において中キャップ5はキャップ7内に装着された状態で行われる。具体的に説明すると、中キャップ5における回転係合爪55の係合端59を、導入案内溝26に挿入し得る位置に合わせる。そしてこの状態からさらに係合端59を導入案内溝26に沿って基端側へ動作させると、第一係合穴27へと係合端59が嵌り、第一の係合位置をとる。この第一の係合位置では、ノズル6の基端すなわち抽出管63の貫通端67はチューブ9の抽出面93から離間しているため、接着剤Bをノズル6内へ注入させ得ない状態となっている。そして、係合端59を回転案内溝28に沿って回転させるように中キャップ5をねじ送り動作させると貫通端67が回転しながら抽出面93を貫通しチューブ9内部へ挿入される。そして本実施形態では第一の係合位置から90°回転する様ねじ送り動作を行ったところで、図11の通り第二係合穴29に係合端59が挿入される。この状態では係合端59は第二係合穴29に深く嵌ることにより、通常の操作力を大きく上回る外力によらなければ当該係り合いは解除され得なくなっている。また上述の通りここまでの一連の動作はキャップ7を介して行われる。それ故に係合端59が第2係合穴29に嵌った状態ではキャップの位置決め部70は収容部のキャップ止め部20に当接してそれ以上の回転が禁止される。そして同図の状態ではノズル6は位置決めリブ66が位置決め溝57に嵌り回転動作が禁止されている上、フランジ65がノズル当接部43に当接してノズル6の延出方向の動作も禁止されることにより、ノズル6は収容部2に対し、間接的に第二の係合位置で固定された状態となっている。
第二の係合位置では、ノズル6の先端面68は収容部2に取付けられた押圧ボタン3のボタン本体31が表出する向きと同じ向きを向いた状態となっている。すなわち操作部34が表出する向きと、ノズル6の先端面68が臨む向きとが一致する。よって、チューブ本体91の腹部94及び操作部34が表出する向きと、ノズル6の先端面68が臨む向きとが一致することになる。つまり、チューブ9の押圧操作と先端面68からの接着剤Bの吐出の視認とが容易となる。これにより、使用者はボタン本体31を押圧する向きから先端面68の向きを容易に認識し得る。
しかして本実施形態では、中キャップ5が収容部2から離脱し得る離脱構造を採用している。すなわち、この第二の係合位置からさらに中キャップ5を回転させることによって、中キャップ5を収容部2から取り外すことが可能である。斯かる作業はキャップ7を用いず、中キャップ5に設けられたローレット5aを指で摘む等して行われる。なお、このような離脱構造は、中キャップ5の収容部2からの離脱に限られず、他への応用が可能である。
すなわち本実施形態では、係合位置たる第二の係合位置からさらに離脱要素である中キャップ5を動作させることにより当該中キャップ5を離脱し得るように形成した、被離脱要素たる収容部2に形成した離脱案内部201と、係合位置からこの離脱案内部201へと誘導する離脱誘導部202とを有している。具体的に説明すると、図11及び図12に示した第二の係合位置から、中キャップ5表面に設けたローレット5aを摘む等してさらに回転させると図13に示した状態となる。この状態では、係合端59は第二の係合穴29から脱出し、離脱誘導部202に誘導されることにより中キャップ取付部24の上端まで延びる溝状の離脱案内部201へと略接した離脱可能位置をとる。
そして係合端59を溝形状をなす離脱案内部201に接した状態から中キャップ5を引っ張ると、図14に示すように、小さい力で中キャップ5を収容部2から離脱させることができる。そして中キャップ5を取り外した収容部2から使い切ったチューブ9を取り出す。つまりアルミ製のチューブ9は樹脂からなる他の部品とは別に廃棄することができる。以上に説明した、離脱要素たる中キャップ5及び被離脱要素たる収容部2による離脱構造は、他の種々の組立製品の構造として採用することができる。
ここで、本実施形態では、先端部64へ向けて前記容器本体1から接着剤Bを案内し且つ少なくとも前記先端部64を含む一部が前記接着剤Bを外方から視認し得るように半透明に構成された可視通路6aを設けることにより、接着剤Bを対象物に対し所望の量で、且つ所望の位置や面積で塗布することが可能である。
以下、図15乃至図18を用いて、本実施形態の塗布製品を用いて対象物へ接着剤Bを塗布する態様を説明する。
まず図15に示すように、先端部64の尖端縁68aを対象物近傍へ位置付けた状態でボタン本体31を押圧すると、上述の通りチューブ9内の内容物である接着剤Bは無駄なく安定してノズル6へ抽出されていく。ここで、発色状態(P)にある接着剤Bの抽出された先端は可視通路6a内を徐々に進んでいくことが明確に視認され得る。使用者は接着剤Bが対象物へ到達する前の先端部64へ近接していく接着剤Bを視認しながら操作部34への操作力を調整することができるので、図16に示すような接着剤Bを対象物へ到着させる正確なタイミングを容易に把握することができる。また先端部64の先端面68の向きは押圧ボタン3のボタン本体31が表出する向きと同じ向きを向いた状態となっているので、使用者は先端面68の向きも容易に調整し得る。そして図21に示すように先端部64から、詳細には先端面68の尖端縁68aの位置から吐出した接着剤Bは所望の量を、所望の位置・領域に塗布される。そして勿論、塗布された接着剤はしばらく時間が経つと自然条件下の光である可視光VSが照射され、略無色である消色状態(Q)となる。また本実施形態では先端部64を構成する素材の厚みを、0.3mm以下に設定することで、先端部64から塗布される接着剤Bの量をごく微量なものとして、所望の微細な箇所への接着剤Bの塗布を正確に実現し得るものとしている。すなわち、このノズル6は塗布幅を変更し得るのみならず、先端面68を上方に向けた状態では所望の箇所への点状の塗布をも可能となっている。他方図18に示すように、塗布幅を大きくしたい場合は尖端縁68aのみならず、対象物へ先端面68全体が接するように接着剤Bを塗布すれば良い。
また本実施形態では、図19〜図21に示すように、使用者がキャップ7をどのような向きから回転させても、必ず単一の相対位置にある開始位置から螺合が始まり、同じく単一の終了位置で螺合が終了するようになっている。
先ず、使用者がキャップ7を締めるべく任意の向きをなすキャップ7でノズル6を覆い、ねじ送り操作を開始する場合、第二凸部は段部83に阻まれた状態で回転する。勿論この段部83は第一ねじ溝81の始端にも形成されているため、第二凸部が誤って第一ねじ溝81に挿入されることは無い。そして第一凸部71、第二凸部が第一ねじ溝、第二ねじ溝82の内に入ったときが図19に示す開始位置であり、ここから螺合が開始される。このときには突出部74は傾斜端を74aを図示手前に向けた状態であり、まだ先端部64に接していない。そしてキャップ7の回転を続けると、図20に示すように第一凸部71、第二凸部がそれぞれ第一ねじ溝81、第二ねじ溝82内を進んでゆく。同図に示すように開始位置から90°キャップをねじ込んだ状態では斜め上方を向いたノズル6の先端面68と、斜め下方を向いた突出部74の傾斜端74aとがそれぞれ向かい合い且つ僅かながら接した状態となっており、ここから傾斜端74aの先端部64への挿入が始まる。ここで先端部64は素材の厚みを0.3mm〜0.5mmという薄肉に設定しているため図示の状態から若干のゆがみ、曲がりが生じている場合があるが、突出部74が挿入されることで当該曲がり等を矯正されていくことになる。そして第一凸部71、第二凸部が第一ねじ溝81、第二ねじ溝82内を進み、開始位置から180°回転したとき、キャップ7は図17に示す終了位置で位置決めされる。ここで当該キャップ7は終了位置において第一凸部71、第二凸部が第一ねじ溝81、第二ねじ溝82の終端に当接するのではない。つまり第一凸部71及び第二凸部とは別の箇所に設けた位置決め部70がねじ部8ではなく、容器本体1の収容部側に設けたキャップ止め部20に当接する。これにより、使用者が強い操作力でキャップ7を操作したとしても当該操作力がねじ部8、ひいては中キャップ7に影響することを有効に回避している。またこのとき、先端面68はちょうど傾斜立ち上がり面75に密着するかごく近接した状態となるとともに、傾斜端74aの向き図示で奥方に面した状態、すなわち先端面68の向きとは90°位相が異なった状態となっている。これにより、突出部74と先端部64との接触面積を小さくし、キャップ7を開ける際の接着剤Bによる突出部74への影響を最小限に抑えている。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る塗布製品は、キャップ7を装着した状態では発色状態(P)に安定して維持され、しかも可視ノズルつまりノズル6内の可視通路6aから先端部64まで案内される発色状態(P)にある塗布物たる接着剤Bを容易に視認しながら塗布することができるので、先端部64から塗布する接着剤Bの量や面積を精密に調整することを容易に行うことができる。さらに、接着剤Bを塗布した位置の確認が容易であり且つ塗布時における接着剤Bの塗り残しがより容易に視認できる。加えて、自然条件下の光のもとで接着剤Bは消色状態となるので接着剤Bの塗布した跡を目立たなくし得る塗布製品を実現している。
また、発色状態(P)を安定して維持できるものを得るために本実施形態では、フォトクロミック化合物として、ジアリールエテン系のフォトクロミック化合物を適用している。
フォトクロミック化合物による発色がより有効に接着剤Bの発色状態(P)に反映されるようにするために本実施形態では、接着剤Bが、前記フォトクロミック化合物を当該フォトクロミック化合物が添加される添加対象物であるシアノアクリレートに対し0.005〜5.0重量%含まれるようにしている。
そして本実施形態では、より接着剤Bを視認し易くするためにノズル6を、半透明の樹脂により一体に形成している。
そして発色状態(P)にある接着剤Bを塗布時に特に視認し易くして正確に塗布できるようにするために本実施形態は、先端部64を薄肉に形成している。
また、接着剤Bを塗布する位置や面積を調整し易くしてより正確な塗布に寄与するためには、前記先端部64にノズル6の長手方向に対し傾斜方向に面する先端面68を設けている。
また本発明の塗布製品は液状の接着剤Bを上記の通り正確な量に塗布し得るようにして、接着剤が誤って所望の位置からはみ出たり、流れたりしてしまう不具合を有効に回避している。
本実施形態では、瞬間接着剤と一般に称されるシアノアクリレートを含む接着剤Bを塗布するようにして、塗布したシアノアクリレートを視認し易くして使用者の皮膚や衣服に誤って触れてしまうという不具合を有効に回避している。
さらに自然状態の光の照射により、より確実に消色状態となり得るようにするために本実施形態では、フォトクロミック化合物に加えて、紫外線吸収剤を含むものとすればよい。このようにすれば、消色状態がより有効に維持されるのみならず、紫外光の含有率がより高い自然条件の光の照射による再発色をも有効に回避し得る。
そして塗布した直後の接着剤Bに使用者が誤って触れてしまうという不具合を回避するのに加え、対象物における接着剤Bを塗布した箇所と塗布していない箇所との相対的な色違いを際だたせることにより接着剤Bを塗布した箇所を使用者に明確に喚起するために本実施形態では、接着剤Bを、前記発色状態(P)で赤色を呈するフォトクロミック化合物、詳細には、紫外線の照射による閉環反応で赤色を呈するジアリールエテン系のフォトクロミック化合物を添加している。
<第二実施形態>
以下に、本発明の第二実施形態について説明する。当該実施形態において上記実施形態の構成要素に相当するものについては同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略するものとする。上記の第一実施形態に係る塗布製品は、図1〜図21に示すように、チューブ9に収容された接着剤Bを収容部2に収容させることにより容器本体1を構成した態様を開示したが勿論、本発明は上記実施形態の態様に限定されることはない。すなわち本発明に係る塗布製品は部品点数をさらに削減すべく、以下の構成を備えたものである。なお同実施形態及び以下の各変形例では接着剤Bの図示を省略する。
本実施形態に係る塗布製品は、図22乃至図26に示すように、接着剤Bを充填させたチューブ9そのものを容器本体1として機能させるとともに、この容器本体1と、上記実施形態に係るノズル6、中キャップ5及び内キャップ4の機能を併せ持つ可視ノズルたるねじ込みノズル600と、このねじ込みノズル600に装着される遮光キャップたるキャップ7とを具備している。
ここで本実施形態では容器本体1の主体をなすチューブ9は上記実施形態のチューブと同じ構成をなすものである。すなわちチューブ9は、例えば薄板状に成形されたアルミ板が接着剤Bを密閉保持した状態で成形されたチューブ本体91と、チューブ本体91の一端側で順ねじ面92aが形成されることにより雄ねじ状に成形された取付ねじ部92と、取付ねじ部92のさらに一端側においてアルミ素材を薄く構成することにより、取付ねじ部92に囲まれた内側でアルミ素材が破られた状態で接着剤Bを外部へ抽出させ得る抽出面93とを有している。当該チューブ9の構成としては、例えば既存の接着剤Bや液状またはゲル状の薬品等を保持するために考案された既存のものである。すなわち、チューブ9はそれ単体でも容器として使用され得るものである。その場合、チューブ本体91の表面に表裏をなすよう平面状にそれぞれ形成された腹部94が指等で押圧されることにより、抽出面93のアルミ素材が破られた箇所から塗布物つまり接着剤Bがチューブ9外部へ抽出され得る。
ねじ込みノズル600は、前記ノズルと同じく前記接着剤Bを外方から視認し得るように構成すべく、例えば上記ノズルと同じ透明又は半透明の素材により一体成形されてなる。このねじ込みノズル600は、容器本体1、すなわちチューブ9に装着し得る内キャップ部640と、キャップ7を位置決めし得る中キャップ部650と、キャップ7の装着により遮光されるノズル部660とを有している。
内キャップ部640は、チューブ9を固定するためのものであり、チューブ9の取付ねじ部92にねじ止めする順ねじ溝641aが形成された雌ねじ部641と、取付ねじ部92の先端に当たることでチューブ9を位置決めする取付面642とを有している。
中キャップ部650は、キャップ7の基端側を位置決めするためのものである。そしてこの中キャップ部650は、表面の一部に凹凸面654が形成されキャップ7の基端側である後述する基端部78を覆い得る外筒651と、キャップ7を位置決め及びキャップ7に押圧され得るキャップ止め652と、外筒651とキャップ止め652との間に形成されキャップ7の基端部78を収容する収容凹部653とを有している。外筒651は、前記凹凸面654に加え、その先端側の端面のうち対向する2カ所においてキャップ7側と凹凸係合することによりキャップ7が閉止され終了位置となる際の感触を使用者に伝えるための乗り越えリブ655を有している。凹凸面654は外筒651の外周全域に亘って形成され、使用者は外筒651の何れの箇所を掴んでも滑らないようになっている。乗り越えリブ655は対をなす二つの突起からなり、一方の突起をキャップ7側の後述する乗り越え突起77が乗り越える際の振動が使用者の手指に伝えられるとともに前記乗り越え突起77が他方の突起に当接することでキャップ7を閉止する動作の終端である終了位置でキャップを位置決めする。キャップ止め652は、キャップの後述する押圧面76に当接することでキャップ7を位置決めするとともにキャップ7を位置決めした状態で押圧面76にさらに押圧されることによりチューブ7に対する螺合動作を行い得る被押圧面656と、キャップ7の内面側に当接しキャップ7の開閉動作を案内し得る傾斜面657とを有している。収容凹部653は、キャップ7の基端部78を略隙間無く収容し得るように円環の溝状に形成された溝である。この収容凹部653の最奥にある奥面658は正面視でチューブ9の取付ねじ部92に重複し得る位置に設けられている。これによりキャップ7は終了位置で取付ねじ部92を略覆うことにより、取付ねじ部92付近を略遮光し得るようになっている。
しかして本実施形態に係る可視ノズルたるねじ込みノズル600のノズル部660は、容器本体1たるチューブ9から突設され塗布対象に対し前記接着剤Bを塗布する先端部664と、この先端部664へ向けて前記チューブ9から接着剤Bを案内し且つ少なくとも前記先端部664を含む一部が前記接着剤Bを外方から視認し得るように半透明に構成された可視通路660aを有してなる。
ノズル部660は、中キャップ部650及び内キャップ部640からキャップ7へ向けて突出するノズル本体661と、内キャップ部640からチューブ9へ向けて突出して接着剤Bを抽出する抽出管663とを有している。ノズル本体661は、先端側を切り欠くことにより先端面668を形成する先端部664と、先端部に至るまでに漸次外径が小さくなるよう形成したテーパ部669と、ノズル本体の基端側においてキャップ側と螺合し得るねじ部680とを有している。
一方、遮光キャップたるキャップ7は、前記可視通路660a内の前記塗布物たる接着剤Bを可視光から遮光された状態で前記チューブ9に着脱可能に装着され、図25に示すように、ノズル部660からチューブ9の先端部分である取付ねじ部92を覆い得るように螺着するものである。このキャップ7は例えば遮光性を有する樹脂の一体成形によってなるものであり、内面側を凹ませて形成した螺旋溝71aと、内面から立設させて形成した押圧面76と、ノズル部660の先端部664に嵌り得る突出部74と、上記収容凹部653に収容され得る基端部78と、終了位置で中キャップ部650側に対し凹凸係合し得る乗り越え突起77とを有している。
螺旋溝71aは、上記のねじ部680が形成される深さ寸法及び幅寸法に対応させた概略螺旋状に凹ませてなるものである。押圧面76は、キャップ7の内面側から立設し設けたものであり、終了位置で中キャップ部650の被押圧面656側に当接することにより、当該終了位置を有効に保持し得るものである。突出部74は、キャップ7内部の先端部分から螺合進退方向つまり軸線の方向に突出している。突出部74はノズル6の先端部64の形状に干渉し難い構成となっている。
また本実施形態では、ねじ部680と螺旋溝71aとの相対位置が適宜調整されることにより、使用者がキャップ7をどのような向きから回転させても、必ず所定の終了位置で螺合が終了するようになっている。
また本実施形態は、出荷時をはじめとする未使用時ではキャップ7とねじ込みノズル600とが互いに螺合した上記の終了位置としつつ、容器本体1であるチューブ9とは離間した状態とされている。そしてこの状態からキャップ7をねじ込みノズル600ごとチューブ9の取付ねじ部92に対して順ねじ方向に回転させることで、チューブ9内の接着剤Bをねじ込みノズル600の抽出管663から吐出され得る状態、すなわち使用可能な状態とし得る。これは図26に端面として示すように、終了位置では押圧面76と被押圧面656とが互いに当接した状態が維持されているためである。これにより、キャップ7を回転させるだけで速やかなチューブ9へのねじ込みノズル600のねじ込みが実現される。
またキャップ7を回転させるときに使用者は外筒651を持ちながら操作すれば、使用者は特にキャップ7を開ける際にチューブ9の腹部94を持ちながらチューブ9自体を押圧することを回避されるので、キャップ7の取り外しとともに接着剤Bが不要に吐出されてしまうという不具合も有効に回避される。
以上のような構成とすることにより、本実施形態でも上記第一実施形態同様、本実施形態に係る塗布製品は、キャップ7を装着した状態では発色状態(P)に安定して維持され、しかも可視ノズルつまりねじ込みノズル600内の可視通路660aから先端部664まで案内される発色状態(P)にある塗布物たる接着剤Bを容易に視認しながら塗布することができるので、先端部664から塗布する接着剤Bの量や面積を精密に調整することを容易に行うことができる。さらに、接着剤Bを塗布した位置の確認が容易であり且つ塗布時における接着剤Bの塗り残しがより容易に視認できる。加えて、自然条件下の光のもとで接着剤Bは消色状態(Q)となるので、上記第一実施形態同様、接着剤Bの塗布した跡を目立たなくし得る塗布製品が実現される。
<変形例1>
以下に、本第二実施形態の各変形例について説明する。これら各変形例について、上記各実施形態の構成要素に相当するものについては同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略する。
上記実施形態では使用者に優先的に持たれる箇所である外筒651を設けたが勿論、外筒651を設けない構成としても良い。
すなわち本変形例1に係る塗布製品は、図27〜図30に示すように、上記第二実施形態同様、容器本体1たるチューブ9と、キャップ7と、ねじ込みノズル600とを具備するものであるが、ねじ込みノズル600では外筒651及び収容凹部653の構成が省略され、キャップ7では螺旋溝71aの代わりに同様の作用をなす螺旋突条71bが形成されたものとなっている。また被押圧面656が中キャップ部650の基端側に形成されるとともに、キャップ7の基端縁内面側に押圧面76が形成されている。そしてキャップは終了位置においてねじ込みノズル600を略覆う位置に位置決めされるので、ねじ込みノズル600が覆っているねじ止め部92も平面視で完全に覆うこととなり、ねじ止め部92近傍の遮光が確実に実現されている。
このようなものであっても、上記第一実施形態並びに変形例1同様の作用効果を奏し得る。
<変形例2>
また、上記第二実施形態及び変形例1では押圧面76、被押圧面656によってキャップ7を回転させればねじ込みノズル600と共にチューブ9に対して回転し、塗布製品が使用可能な状態となる態様を示したが勿論、かかる構成に限定されない。つまり、終了位置からキャップ7をさらに回転させてもねじ込みノズル600の抽出管663が必要以上にチューブ9の内部に挿入され得ない構成としてもよい。
すなわち本変形例2に係る塗布製品は、図31及び図32に示すように、上記第二実施形態並びに変形例1とは異なり、キャップ側の押圧面及びねじ込みノズル600側の中キャップ部650側の構成をすべて省略した態様となっている。そして、チューブのねじ止め部92及び内キャップ部640の雌ねじ部641には逆ねじ面92b及び逆ねじ溝641bを設けることで、キャップ7を閉止する方向とは逆の回転方向によって雌ねじ部641のねじ止め部92に対する螺合が進行し得るものとなっている。
このようなものとすることにより、終了位置からキャップ7をさらに回転させても逆ねじ面92bと逆ねじ溝641bとの螺合は進行しない。その結果、ねじ込みノズル600の抽出管663が必要以上にチューブ9の内部に挿入され得ない構成とすることができる。
<変形例3>
上記変形例2は、図33及び図34に示すように、チューブ9のねじ止め部92に逆ねじ面92bを形成することによりねじ込みノズル600の抽出管663が必要以上にチューブ9の内部に挿入され得ない構成としたが勿論、一般的に汎用される順ねじ面92aを有するチューブ9を利用しながらも、ねじ込みノズル600の抽出管663が必要以上にチューブ9の内部に挿入され得ない構成とすることは可能である。
すなわち、本変形例3に係る塗布製品は、上記変形例2とは異なり、順ねじ面92aを有するねじ止め部を有したチューブ9を有している。そして本変形例では、ノズル部660にねじ部680を形成するのではなく、内キャップ部641の外周面に間欠的に形成されたはめ込みリブ680aを設け、キャップの内周面にも間欠的に形成した係合リブ71cを設けることにより、ねじ込みノズル600とキャップ7との経過的な弾性変形を経ることにより、キャップ7とねじ込みノズル600が係り合う終了位置をとるようにしている。
このようなものであれば、終了位置からキャップ7を回転させても順ねじ面92aと順ねじ溝641aとの螺合は進行しない。これにより、ねじ込みノズル600の抽出管663が必要以上にチューブ9の内部に挿入され得ない構成とすることができる。
以上、本発明の各実施形態及び変形例について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記各実施形態ではいわゆる瞬間接着剤といった塗布製品の態様を開示したが、勿論、本発明に係る塗布製品とは上記実施形態に限定されるものではない。また、塗布物としてウレタン系接着剤やゴム系溶剤形接着剤等の所謂多用途接着剤、酢酸ビニル樹脂系エマルションなどの木工用接着剤、液体のり等の水系接着剤を用いた塗布製品としても良い。さらに例えば、塗布物をインキとし筆記具のように使用し得る塗布製品や、塗布物をグリスとし、このグリスを散布し得る、所謂スプレーグリスとして使用される塗布製品であるなど、対象物に塗布する製品であれば、本発明の塗布製品を好適に構成し得る。また本発明に用い得るフォトクロミック化合物は、特定の波長を有する紫外光が照射されると発色し自然条件下の光が照射されると無色となるものであれば、スピロピラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、シクロファン系又はアゾベンゼン系のフォトクロミック化合物や、他の化合物としても良い。また塗布物が収容される形状や遮光ケースの構成といった各部の具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は糊や接着剤等、対象物に塗布物を塗布するための塗布製品として利用することができる。
P…発色状態
Q…消色状態
B…塗布物(接着剤)
1…容器本体
64、664…先端部
6a、660a…可視通路
6…可視ノズル(ノズル)
600…可視ノズル(ねじ込みノズル)
7…遮光キャップ(キャップ)

Claims (10)

  1. 特定の波長を有する紫外光が照射されると発色し自然条件下の光が照射されると無色となるフォトクロミック化合物が添加されることにより自然条件下の光が照射されると発色状態から消色状態となる塗布物と、
    発色状態にある前記塗布物を可視光から遮光された状態で収容した容器本体と、
    この容器本体から突設され塗布対象に対し前記塗布物を塗布する先端部及びこの先端部へ向けて前記容器本体から前記塗布物を案内し且つ少なくとも前記先端部を含む一部が前記塗布物を外方から視認し得るように透明又は半透明に構成した可視通路を有した可視ノズルと、
    前記可視通路内の前記塗布物を可視光から遮光した状態で前記容器本体又は前記可視ノズルに装着される遮光キャップとを具備することを特徴とする塗布製品。
  2. 前記フォトクロミック化合物が、ジアリールエテン系のフォトクロミック化合物である請求項1記載の塗布製品。
  3. 前記塗布物が、前記フォトクロミック化合物を当該フォトクロミック化合物が添加される添加対象物に対し0.005〜5.0重量%添加されたものである請求項1又は2記載の塗布製品。
  4. 前記可視ノズルが、半透明の樹脂により一体に形成されている請求項1、2又は3記載の塗布製品
  5. 前記先端部が薄肉に形成されている請求項4記載の接着剤用の容器。
  6. 前記先端部が長手方向に対し傾斜方向に面する先端面を有している請求項1、2、3、4又は5記載の容器。
  7. 前記塗布物が液状をなす接着剤である請求項1、2、3、4、5又は6記載の塗布製品。
  8. 前記接着剤がシアノアクリレートを含むものである請求項7記載の塗布製品。
  9. 前記塗布物が、紫外線吸収剤を含むものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の塗布製品。
  10. 前記塗布物が、前記発色状態で赤色を呈している請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の塗布製品。
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