JPH09226646A - 履帯用パッド - Google Patents

履帯用パッド

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JPH09226646A
JPH09226646A JP6744896A JP6744896A JPH09226646A JP H09226646 A JPH09226646 A JP H09226646A JP 6744896 A JP6744896 A JP 6744896A JP 6744896 A JP6744896 A JP 6744896A JP H09226646 A JPH09226646 A JP H09226646A
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JP
Japan
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metal plate
crawler belt
elastic material
openings
opening
Prior art date
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Application number
JP6744896A
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English (en)
Inventor
Mamoru Suzuki
守 鈴木
Hirokatsu Niitsu
坦克 新津
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Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱脂、ブラスト処理等の前処理を行わないか或
は殆ど行わなくとも、十分な剥離強さを有する履帯用パ
ッドを提供する。 【解決手段】接地面側に突出した複数のラグを有する鉄
製履板に重ね合わされる金属板と、該金属板の表面側に
一体に貼り付けられたゴム若しくはポリウレタン等から
なる弾性材とを有する履帯用パッドに於いて、前記金属
板に形成した開口部と、該開口部を間隔付けて覆うよう
に前記金属板に設けた突片とを具備し、前記弾性材を、
前記開口部と前記突片との間に充填して、前記金属板と
弾性材との間の接合を強固にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブルド−ザ−や
パワ−ショベル等の建設用車両の無限軌道帯用履板の履
帯用パッドに係り、詳記すれば、該履帯用パッドの金属
板と弾性体とを剥離し難いように強固に固定した履帯用
パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブルド−ザ−やパワ−ショベル等の無限
軌道帯用履帯としては、通常その沓面に履帯の進行方向
に対して直交方向に続くラグを突出させた履板を、多数
のリンクにより、ブッシュ及びピンを介して相互に無端
状に連結した鉄製のものが用いられている。
【0003】主に市街地の工事に用いる0.55m3
下のパワ−ショベルでは、道路走行時の履帯により道路
の舗装が損傷するため、履板に固定する金属板の表面側
に、ゴム若しくはウレタン等の弾性材を貼り付けた履帯
用パッドが使用されている。上記履帯用パッドを装着し
た履帯は、道路を走行しても損傷が軽微であり、またゴ
ムクロ−ラを装着したときに生じる脱輪等が発生しない
利点があることから、多く用いられている。
【0004】上記履帯用パッドの金属板に貼り付ける弾
性材としては、天然ゴム、SBRゴム及びポリウレタン
エラストマ−等が使用されている。弾性材としてポリウ
レタンエラストマ−を使用した場合は、ポリウレタンエ
ラストマ−がゴムに比べて硬度が高く、高強度で耐摩耗
性がゴムより著しく高く、しかも透明性のある多色化が
可能なため、その需要が急増している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記弾性材を装着した
履帯用パッドは、上記した利点があったが、金属板と弾
性材との一体化を化学的接着でのみ行っていたため、必
要とする30kgf/cm以上の剥離強さを持たせるた
めには、金属板に予め十分な脱脂、ブラスト処理等を施
す必要があった。
【0006】特に弾性材として、ポリウレタンエラスト
マ−を使用した場合は、ポリウレタンエラストマ−の弾
性が小さいので、接合部にノ−クッションで大きな力が
掛かることと、ポリウレタンエラストマ−がその材質の
特徴として、エネルギ−が内部に蓄積し易くそのため金
属板との接着面の温度が上昇することになることから、
十分な剥離強さがないと剥離し易くなる。上記30kg
f/cm以上の剥離強さを満足しないと、金属板と弾性
材との剥離が生じるため、十分脱脂、ブラスト処理等を
施さなければならなかったが、この作業が極めて厄介で
あったので、これが生産効率の悪化をもたらし、製造コ
ストの上昇につながる問題があった。
【0007】この発明の請求項1に記載の発明は、脱
脂、ブラスト処理等の前処理を行わないか或は殆ど行わ
なくとも、十分な剥離強さを有する履帯用パッドを提供
することを目的とする。
【0008】また請求項10に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の目的に加えて、更に強い剥離強さを有
し、しかも耐摩耗性が高く、多色化が可能な履帯用パッ
ドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、接地面側に突出
した複数のラグを有する鉄製履板に重ね合わされる金属
板と、該金属板の表面側に一体に貼り付けられたゴム若
しくはポリウレタン等からなる弾性材とを有する履帯用
パッドに於いて、前記金属板に形成した開口部と、該開
口部を間隔付けて覆うように前記金属板に設けた突片と
を具備することを特徴とする。
【0010】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1に記載の発明の構成のうち、弾性材を、硬度JIS
(A)80〜100のポリウレタンエラストマ−とした
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を、図面に
基づいて説明する。金属板1の幅方向両端2,2′は、
鉄製履板(図示省略)の幅方向両端のラグ(図示省略)
の間に位置するように、波形に変形している。金属板1
の長さ方向両側部には、鉄製履板をリンク(図示省略)
に取り付けるためのボルト3,3′を通す穴(図示省
略)が形成されている。ボルト3,3′の頭部は、溶接
等により金属板1に固定され、ボルトの先端は金属板1
の裏面側に突出している。
【0012】金属板1のボルト3,3′の間には、開口
4と該開口4を間隔付けて覆うア−チ状(半円状)の突
片5が設けられている。金属板1の長さ方向両端部に
は、同様に開口4′を間隔付けて覆う突片5′が設けら
れ、突片5′と突片5とは、ア−チの方向が直交するよ
うになっている。
【0013】金属板1の表面側には、弾性材6が一体的
に貼着されている。この弾性材6は、金型内で一体化さ
せる時に、突片5,5′と開口4,4′との間に、弾性
材6が連通充填するので、弾性材6は金属板1に強固に
固定され、極めて剥離し難くなる。尚、ボルト3,3′
の頭部は、弾性材6の内部に埋没される。
【0014】本発明の履帯用パッドの金属板1及び弾性
材6としては、通常この種目的に使用されるものが、支
障なく使用することができる。金属板1としては、例え
ば熱間圧延軟鋼板を、金属板1に貼り付ける弾性材6と
しては、例えば硬度JIS(A)65〜85の天然ゴム
若しくはSBRゴム、または硬度JIS(A)80〜1
00のポリウレタンエラストマ−を使用することができ
る。
【0015】金属板1の表面側に弾性材6を一体的に貼
着させるには、従来と同様に行えば良い。即ち、弾性材
が、天然ゴム若しくはSBRゴムの場合は、上記弾性材
を注入法若しくは積層法を用いて、金型内で、金属板と
弾性材とを一体化させ、所定温度で加硫接着する。また
弾性材が、ポリウレタンエラストマ−の場合は、弾性材
を射出成形法若しくは注形法によって、金型内で金属板
と弾性材とを一体化させた後、金型内若しくは金型外の
所定温度で、弾性体の硬化を行う。
【0016】上記実施例では、突片5′と突片5とは、
ア−チ部が直交するようになっているが、これは必ずし
もこのようにする必要はない。しかしながら、このよう
に構成すると、弾性材6は長手方向に垂直及び平行の異
なる方向から突片5,5′と開口4,4′との間に充填
されるので、パワ−ショベル等の無限軌道車両が旋回走
行した場合のような、異なる方向の力に対しても剥離に
対する強い耐性を有するようになることから特に好まし
い。
【0017】突片5,5′の形状としては、開口4,
4′と突片5,5′との間に弾性材6が充填され得るも
のなら良く、その形状は特に限定されない。例えば、図
2に示すように、ア−チ状の頂上が切断されたような形
状の突片5aであっても、図3に示すように、断面逆L
字形の形状の突片5bであっても、図4に示すように、
断面逆L字形の形状の突片5b,5b′の開口4を覆う
水平折曲部が、それぞれ逆方向に向いたような形状であ
っても差し支えない。
【0018】上記突片5,5′,5a,5bと開口4,
4′とは、金属板1に開口となる切り込みを形成し、こ
の切り込みの間の金属片を、プレス等により、上方に向
かってア−チ状に膨出させたり、逆L字形に折曲させる
ことによって、形成することができる。
【0019】図5は、本発明の他の実施例を示すもので
あり、金属板1は鉄製履板(図示省略)の沓面の凹凸形
状に対応した凹凸部に形成されている。金属板1の幅方
向両端2,2′は、波形に変形し、中央には長さ方向に
凸条7が形成されている。
【0020】金属板1の両端2,2′と凸条7との間に
は、それぞれ前記実施例と同様に、開口4,4′と該開
口を覆うア−チ状の突片5,5′が形成され、長さ方向
両側部には、ボルト3,3′を通す穴が形成されてい
る。長さ方向に対向する突片5と突片5との間には、鉄
製履板をリンク(図示省略)に取り付けるためのシュ−
ボルト頭部が位置する空間8が形成されている。
【0021】本発明の金属板1を製造するには、プレス
によって、金属板1を履板の形状に曲げるときに、同時
に開口4,4′と突片5,5′とを形成するようにする
と良い。このようにすれば、作業手順が簡略化されるの
で、安価に製造することができる。
【0022】金型内で金属板1と弾性材6とを貼り付け
一体化する工程では、弾性材6に流動性があるため、容
易に開口4,4′と突片5,5′との間に弾性材が流入
充填する。流入充填した弾性材6は、硬化、冷却後、金
属板1の突片5,5′に保持されることと、弾性材6の
強度が高いことから、金属板1と弾性材6とが極めて強
固に一体化される。
【0023】本発明の履帯用パッドの製造に於いては、
金属板1の前処理工程、即ち、脱脂、ブラスト処理、接
着剤塗布等の工程の一部若しくは全部を省略することが
できる。しかしながら、履帯用パッドの使用目的に応じ
て、これらの工程の一部若しくは全部を行っても勿論良
い。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1記
載の発明は、金属板と弾性材とが極めて強固に一体化さ
れるので、金属板の前処理工程が著しく軽減でき、生産
効率が飛躍的に向上すると共に、接着剤が劣化し、パワ
−ショベル等の走行、掘削によって、弾性材が剥離し、
使用不能となることがなくなり、使用寿命が著しく向上
する。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の発明の効果に加えて、ポリウレタンエラストマ−が
高強度のため、更に強固に一体化され、弾性材が更に著
しく剥離し難くなる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の突片を示す斜視図である。
【図3】本発明の突片の他の例を示す斜視図である。
【図4】本発明の突片の他の例を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 金属板 2,2′ 金属板の両端 3,3′ ボルト 4,4′ 開口 5,5′,5a,5b 突片 6 弾性材 7 金属板の凸条 8 シュ−ボルト頭部が位置す
る空間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地面側に突出した複数のラグを有する鉄
    製履板に重ね合わされる金属板と、該金属板の表面側に
    一体に貼り付けられたゴム若しくはポリウレタン等から
    なる弾性材とを有する履帯用パッドに於いて、前記金属
    板に形成した開口と、該開口を間隔付けて覆うように前
    記金属板に設けた突片とを具備することを特徴とする履
    帯用パッド。
  2. 【請求項2】前記弾性材を、前記開口部と前記突片との
    間に充填して、前記金属板と弾性材との間の接合を強固
    にしてなる請求項1に記載の履帯用パッド。
  3. 【請求項3】前記突片と前記開口とを複数設け、突片と
    開口との間に前記弾性材が連通充填する方向が異なる方
    向となるように形成してなる請求項2に記載の履帯用パ
    ッド。
  4. 【請求項4】前記金属板に前記開口となる切り込みを形
    成し、該切り込みの間の金属片から、プレス等によっ
    て、前記突片を形成してなる請求項1に記載の履帯用パ
    ッド。
  5. 【請求項5】前記突片をア−チ状に形成してなる請求項
    4に記載の履帯用パッド。
  6. 【請求項6】前記ア−チ状の頂上が切断されている請求
    項5に記載の履帯用パッド。
  7. 【請求項7】前記突片が、前記金属板に連設して立設
    し、立設部上端が前記開口部を覆うように水平方向に折
    曲している請求項4に記載の履帯用パッド。
  8. 【請求項8】前記突片の水平方向折曲部が、互いに逆方
    向を向いて前記開口部を覆うように、それぞれ前記金属
    板に連設されている請求項7に記載の履帯用パッド。
  9. 【請求項9】前記履帯用パッドの剥離強さが、30kg
    f/cm以上である請求項1または2に記載の履帯用パ
    ッド。
  10. 【請求項10】前記弾性体が、硬度JIS(A)80〜
    100の熱可塑性ポリウレタンエラストマ−である請求
    項1〜9のいずれかに記載の履帯用パッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154684A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Bridgestone Corp 履帯用弾性パッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

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