JPH09226376A - 自動車用ドアのドアウェザーストリップ - Google Patents

自動車用ドアのドアウェザーストリップ

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JPH09226376A
JPH09226376A JP8042378A JP4237896A JPH09226376A JP H09226376 A JPH09226376 A JP H09226376A JP 8042378 A JP8042378 A JP 8042378A JP 4237896 A JP4237896 A JP 4237896A JP H09226376 A JPH09226376 A JP H09226376A
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JP
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door
panel
weather strip
outer lip
vehicle body
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JP8042378A
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English (en)
Inventor
Junichi Fujihira
淳一 藤平
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一断面形状のドアウェザーストリップを自
動車用ドア周縁部に全周にわたって取り付ける。 【解決手段】 一定幅のパネル当接面12aを有する取
付基部12と、取付基部12から斜めに突出する中空シ
ール部14と、取付基部12の側面から側方へ突出する
とともに、パネル当接面12aの延長線を横切るように
延び、かつパネル当接面12aの側端をほぼ中心とする
略半円形の断面形状を有するアウタリップ18とを備え
る。ドア側縁部では、パネル当接面12aはドアガラス
4と平行な基部取付面30bに当接し、アウタリップ1
8は弾性変形してほぼ環状の中空ブロック部19を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアの周
縁部に取り付けられるドアウェザーストリップの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、プレスドアタイプの
フロントドア100の周縁部には、車体開口部との間を
シールするドアウェザーストリップ102が取り付けら
れている。
【0003】このドアウェザーストリップ102は、別
々に押出成形された異なる断面形状のスポンジゴム製の
押出部104,106を有し、両者の突き合わされた端
部がコーナー部108,110の2カ所で周知の型成形
により連結され、ドア周縁部に沿った環状に形成されて
いる。
【0004】ドア上縁部に取り付けられる押出部104
は、図8に示すように、フロントドア100のインナパ
ネル112にリテーナ122を介して固着される取付基
部114と、この取付基部114より一体に立設されて
ドア閉時に車体パネル124に圧接する中空シール部1
16と、取付基部114からドア外周側に延びてインナ
パネル112に当接するアウタリップ118とから概略
構成される。なお、図8,9では各部の自由状態の形状
を示している。
【0005】一方、ドア側縁部からドア下縁部にわたっ
て取り付けられる押出部106は、図9に示すように、
上記押出部104と同様に取付基部126と中空シール
部128とアウタリップ130とから概略構成され、ク
リップ132を介してインナパネル112に固着されて
いる。
【0006】この押出部106は、各部位で十分なシー
ル性等を確保するために、上記押出部104とは断面形
状や取付方向が異なるものとなっている。例えば、ドア
上縁部に位置する押出部104は、ドアガラス120に
ほぼ平行な面112aにリテーナ122を介して取り付
けられているが、この押出部106は、ドアガラス12
0にほぼ直角な面112bを取付面として取り付けられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のドアウェザ
ーストリップ102にあっては、断面形状の異なる2つ
の押出部104,106を個々に押出成形し、更にこれ
ら押出部104,106を2カ所で型成形により連結す
る必要があり、製造工程が煩雑で製造コストも高くな
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、全長が同一
断面形状に押出成形されたドアウェザーストリップを自
動車用ドアの周縁部に全周にわたって取り付け得るよう
にした。
【0009】すなわち本発明に係るドアウェザーストリ
ップは、ドアパネルに当接する一定幅のパネル当接面を
有する取付基部と、この取付基部から斜めに突出し、か
つドア閉時に車体パネルに圧接する中空シール部と、上
記取付基部の中空シール部に覆われる側の側面から側方
へ突出するとともに、上記パネル当接面の延長線を横切
るように延び、かつ上記パネル当接面の側端をほぼ中心
とする略半円形の断面形状を有するアウタリップとを備
えることを特徴としている。
【0010】本発明のドアウェザーストリップは、その
先端と後端とを一カ所で型成形等により連結するのみで
ドア周縁部に沿った環状の形状となり、ドア周縁部の全
周にわたって良好に取り付けることができる。
【0011】ドアウェザーストリップは、アウタリップ
がドア外周側に向いた姿勢で、そのパネル当接面がドア
ガラスにほぼ平行な取付面に当接するように取り付ける
ことができ、このとき、中空シール部はドア外周側に傾
いた状態で車内側に突出し、ドア閉時に車体パネルに良
好に圧接する。
【0012】ドア取付状態においては、アウタリップ
は、取付部位に応じて異なる形状をしている。例えばド
ア下縁部およびドア側縁部では、ドアパネル側の基部取
付面をパネル当接面よりドア外周側に延長しておくこと
により、アウタリップの先端側が基部取付面に押されて
弾性変形し、その先端が取付基部の側部に当接した略環
状をなす。このように環状に丸まったアウタリップは、
ドア閉時において中空シール部背部に隣接し、中空シー
ル部の過度な変形を規制するようになっている。また、
ドア上縁部では、その先端が基部取付面から車外側に折
曲するドアパネルのコーナー部を覆うように延びてお
り、パネル当接面と基部取付面との接合部分を覆ってこ
の部分をシールすることになる。
【0013】ドアウェザーストリップは、周知のクリッ
プやリテーナ等を介して車体パネルに固定される。一例
として、ドア上縁部では取付基部がリテーナに嵌合,係
止され、それ以外の部分ではクリップにより固定され
る。また、上記リテーナと車体パネルとの間にペイント
シールが塗布されている場合、アウタリップによりペイ
ントシールが塗布された部分全体を覆うように構成すれ
ば、ペイントシールが外部に露出して美観を損ねるのを
防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0015】図2は、自動車のフロントドア2の側面図
で、プレスドアタイプのフロントドア2の周縁部には、
本発明の第1実施例に係るドアウェザーストリップ10
が全周にわたって取り付けられている。
【0016】ドアウェザーストリップ10は、同一断面
形状でスポンジゴムにより各部一体に押出成形されてな
るもので、その先端と後端がフロントドア2のコーナー
部6で型成形により連結されることにり、フロントドア
2の周縁に沿う環状に形成される。
【0017】図1は、ドアウェザーストリップ10の自
由状態での断面形状を示す。
【0018】ドアウェザーストリップ10は、一定幅の
パネル当接面12aを有する取付基部12と、この取付
基部12のパネル当接面12aと反対側から斜めに突出
し、ドア閉時に車体開口部に圧接する中空シール部14
と、取付基部12の中空シール部14に覆われる側(図
1において左側)の側面から円弧状に突出するアウタリ
ップ18と、取付基部12のアウタリップ18とは反対
側の側面から側方に突出するインナリップ16とにより
概略構成されている。これら各部12,14,16,1
8は、前述したように同一断面で長手方向に延長されて
いる。
【0019】取付基部12は、中空部12bを有する略
筒状に形成され、この中空部12bからパネル当接面1
2aに貫通する貫通孔12cが、長手方向の所定間隔毎
に多数形成されている。この貫通孔12cを介して、後
述する取付用のクリップの頭部が中空部12b内に嵌め
込まれる。なお、この貫通孔12cは、上記押出成形後
に二次的に加工されている。
【0020】取付基部12のアウタリップ18側(図1
において左側)の側部には、アウタ突出部12dが形成
される。このアウタ突出部12dは、図において僅かに
下方に突出している。一方、取付基部12のアウタ突出
部12dと反対側の側部は、パネル当接面12aから中
空シール部14側に滑らかに湾曲しているとともに、こ
の湾曲部に連続して、側方に部分的に突出するインナ突
出部12eを有している。
【0021】中空シール部14は、略楕円状の空間部1
4aを囲む薄肉環状に形成され、アウタリップ18側に
傾斜しつつパネル当接面12aから反対側に起立してい
る。なお、中空シール部14とインナリップ16基部と
の結合部において、中空シール部14がアウタリップ1
8側に良好に倒れ込むように中空シール部14の内周面
に部分的に薄肉部が設けられている。
【0022】インナリップ16は、取付基部12のイン
ナ突出部12eから略V字形の凹部17aを挟んで側方
に突出している。このインナリップ16は、中空シール
部14側に良好に倒れ込むように、取付基部12との結
合部付近で中空シール部14側が薄肉となっている。
【0023】アウタリップ18は、その断面形状がパネ
ル当接面12aのアウタリップ18側の側端Oを中心と
した略半円形となっている。すなわちアウタリップ18
は、パネル当接面12aから中空シール部14側に所定
量離れた結合部18aで取付基部12に結合されてお
り、この結合部18aから側端Oを中心として一定幅で
円弧状に湾曲している。そしてアウタリップ18は、パ
ネル当接面12aの延長線L上を横切って延び、その先
端18bが、上記延長線Lを中心として結合部18aと
ほぼ対称となる位置まで延びている。なお、アウタリッ
プ18と中空シール部14との間には凹部17bが形成
されている。
【0024】図3〜図5は、それぞれドア下縁部,ドア
側縁部およびドア上縁部の断面図で、これらの図を参照
してドアウェザーストリップ10の取付構造を説明す
る。なお、これらの図において各部材の自由状態の形状
を二点鎖線で示す。
【0025】各図に示されるように、フロントドア2を
構成するインナパネル30とアウタパネル32は、全周
にわたって外周フランジ2aでヘミング結合されてい
る。インナパネル30は、ドア閉時に対向する車体パネ
ル側の形状に対応して適宜折曲している。そしてドアウ
ェザーストリップ10が取り付けられるインナパネル3
0の基部取付面30bは、ドア外縁の全周にわたってド
アガラス4とほぼ平行となっている。
【0026】ドアウェザーストリップ10は、アウタリ
ップ18がドア外周側に向かった姿勢で、そのパネル当
接面12aが基部取付面30bにクリップ20またはリ
テーナ60を介して接合されている。中空シール部14
は、ドア外周側に傾きつつ車室内側に起立した姿勢とな
っており、ドア閉時にドア開口部に圧接する。そしてア
ウタリップ18は、その取付部位の形状によって取付時
に適宜変形している。
【0027】まず図3を参照してドア下縁部におけるド
アウェザーストリップ10の取付構造を詳細に説明す
る。
【0028】この部分のインナパネル30は、ドア閉時
に対向するサイドシル40の形状に応じて階段状に折曲
している。すなわちインナパネル30は、外周フランジ
2aから車室内側に折曲するドア外周側パネル面30a
と、このドア外周側パネル面30aから車体上側にほぼ
直角に折曲する基部取付面30bと、この基部取付面3
0bから更に車室内側にほぼ直角に折曲したドア内方側
パネル面30cとを有する。ドアウェザーストリップ1
0が取り付けられる基部取付面30bは、ドアガラス4
にほぼ平行で、かつドアウェザーストリップ10のパネ
ル当接面12aより幅方向に長くなっている。
【0029】ドアウェザーストリップ10の取付方法を
説明すると、パネル当接面12aが基部取付面30bに
対向する形で、予めドアウェザーストリップ10に取り
付けられたクリップ20を、基部取付面30bに形成さ
れた取付孔30dにクリップ20のキャップ24側から
挿入する。そしてドアウェザーストリップ10を矢印P
の方向に強く押し込む。これによりクリップ20の先端
側がインナパネル30内に挿入されてインナパネル30
の両側に係合し、ドアウェザーストリップ10が基部取
付面30bに固着される。
【0030】取付後のドアウェザーストリップ10にあ
っては、アウタリップ18がドア外周側に配置され、中
空シール部14が図の想像線で示すごとくドア外周側に
傾きつつ車内側に起立した姿勢となる。パネル当接面1
2aは、ほぼ全面でインナパネル30の基部取付面30
bに当接し、特にアウタ突出部12dでは強く圧接す
る。またドア内方側のインナ突出部12eは、ドア内方
側パネル面30cに強く圧接する。一方、インナリップ
16は、取付時に車内側に反り返り、その先端がドア内
方側パネル面30cに弾接する。このように各部がイン
ナパネル30に圧接することにより、取付時やドア閉時
等に中空シール部14が過度に傾くことなく正しい姿勢
をとるようになっている。
【0031】アウタリップ18は、取付時においてパネ
ル当接面12aよりドア外周側に延長する基部取付面3
0bに正面から当接し、その先端18b側が持ち上げら
れるようにして弾性変形する。そして取付後のアウタリ
ップ18は、基部取付面30bに当接するとともに、そ
の先端18bがアウタ突出部12dの側面に当接し、環
状に丸まった形となる。これにより取付基部12の側部
と合わせて略環状の中空ブロック部19が形成される。
この中空ブロック部19は、取付基部12からドア外周
側に張り出しており、ドア閉時に中空シール部14背部
に極めて近接し、または当接する。
【0032】フロントドア2を閉めた際、中空シール部
14がサイドシル40に押圧されて図の実線で示す形状
に弾性変形される。この状態で、例えば図の矢印Rで示
すように、洗車等による強圧水が中空シール部14に衝
突した場合には、中空ブロック部19すなわち環状を呈
するアウタリップ18により中空シール部14が背部か
ら支持されるため、この中空シール部14がサイドシル
40から浮き上がることがなく、そのシール性の低下が
防止される。
【0033】また、取付誤差等に起因してドア閉時に中
空シール部14と中空ブロック部19とが衝突すること
があっても、この中空ブロック部19の空間部がつぶれ
るように弾性変形し得る。したがって中空シール部14
による反力が急激に増加することはなく、良好なドア閉
じ性が得られる。
【0034】次に図4を参照してドア側縁部におけるド
アウェザーストリップ10の取付構造を詳述する。な
お、以下の説明で図3に示す各部と重複する構成には同
一参照符号を付して適宜説明を省略する。
【0035】この部分のフロントドア2の内周フランジ
2b,2b間にはサッシュパネル36が設けられ、この
サッシュパネル36は、両内周フランジ2b,2bでそ
れぞれインナパネル30とアウタパネル32に結合され
ている。サッシュパネル36は、車体前方に向けて断面
略コ字状に形成され、ドアガラス4は、このサッシュパ
ネル36を覆うように取り付けられたグラスラン(図示
せず)によりシールされる。
【0036】フロントドア2のアウタパネル32は、ド
ア閉時においてリアドア44のアウタパネルとほぼ面一
となっており、フロントドア2の外周フランジ2aとリ
アドア44の前端との間には間隙が形成されている。
【0037】このドア側縁部においても、ドアウェザー
ストリップ10は、ドア下縁部と同様、ドアガラス4と
平行なインナパネル30の基部取付面30bにクリップ
20を介して取り付けられている。そしてドア閉時に中
空シール部14が車体パネルとしてのセンターピラー4
2に圧接するようになっている。なお、このドア側縁部
では、取付位置のスペース上の関係で、短いクリップ2
0が用いられている。
【0038】アウタリップ18は、上記ドア下縁部と同
様、基部取付面30bに当接して環状に丸まった形とな
り、取付基部12の側部と合わせて略環状の中空ブロッ
ク部19が形成される。そして中空ブロック部19は、
ドア閉時に中空シール部14背部に極めて近接し、また
は当接する。
【0039】ところで図9を参照して、センターピラー
42部分では、一般に、フロントドア100の外周フラ
ンジ100aとリアドア134の車体前端との間の間隙
をシールするパーティングシール136が設けられ、洗
車等の強圧水の進入を防ぐようになっている。しかし本
実施例では、アウタリップ18で形成される中空ブロッ
ク部19により中空シール部14が支持され、中空シー
ル部14のドア外方側への過度な変形が防がれているた
め、パーティングシール136の省略が可能である。
【0040】次に図5を参照してドア上縁部におけるド
アウェザーストリップ10の取付構造を説明する。
【0041】まずドア上縁部に対向する車体側の構成を
説明すると、車体パネル46のドア開口縁に形成された
フランジ46aにはボディサイドウエザーストリップ4
8が取り付けられ、このボディサイドウエザーストリッ
プ48とドアウェザーストリップ10とにより車体開口
部とフロントドア2との間を二重にシールしている。ま
た車体パネル46の上方には車外側に張り出した桶状の
ドリップチャンネル50が固定され、このドリップチャ
ンネル50の先端には、ドリップウェザーストリップ5
2が取り付けられている。
【0042】一方、フロントドア2の両内周フランジ2
b,2b間にはサッシュパネル36が固定され、このサ
ッシュパネル36にドアガラス4をシールするグラスラ
ン38が取り付けられている。
【0043】インナパネル30は、ドア上縁から湾曲し
て車室内側へ延びたドア外周側パネル面30aと、この
ドア外周側パネル面30aから車体下方へ延び、かつド
アガラス4にほぼ平行な基部取付面30bと、この基部
取付面30bからほぼ直角に車室内側へ折曲するドア内
方側パネル面30cとを有する。なお、この上縁部で
は、基部取付面30bの幅がドア側縁部やドア下縁部よ
り短くなっており、パネル当接面12aとほぼ同じ長さ
となっている。
【0044】インナパネル30には、ドアウェザースト
リップ10を固定する長尺なリテーナ60が予め固定さ
れている。リテーナ60は、ドア内方側パネル面30c
から基部取付面30bに沿う断面略L字状の基部60a
と、基部60aの両端で更に内方に折曲する折曲部60
b,60bとを有し、全体として取付基部12を囲う形
状となっている。
【0045】リテーナ60とインナパネル30との接合
面の上縁には、両者の間隙部分に雨水等が進入するのを
確実に防ぐペイントシール62が塗布されている。とこ
ろで基部取付面30bは、固定された基部60aとほぼ
同じ長さとなっている。したがってインナパネル30の
ドア外周側パネル面30aは、リテーナ60とインナパ
ネル30との接合部分の上縁から直ちに車外側に折曲し
ている。
【0046】取付の際には、ドアウェザーストリップ1
0を矢印Pの方向に押し込むことにより、取付基部12
がリテーナ60の折曲部60b,60bを乗り越え、こ
れら折曲部60b,60bが取付基部12の両側に形成
された凹部17a,17bに嵌合するとともに、取付基
部12全体がリテーナ60内に嵌合する。このとき、パ
ネル当接面12aはリテーナ60の底面に当接し、イン
ナ突出部12eはリテーナ60の内側面に圧接する。
【0047】アウタリップ18は、リテーナ60の側部
を越えて円弧状に延びており、その先端がドア外周側パ
ネル面30a上に当接している。すなわちアウタリップ
18は、ドア外周側パネル面30aに乗り上げて、ペイ
ントシール62が塗布されたインナパネル30のコーナ
ー部30e全体を円弧状に覆っている。
【0048】以上詳述したように、本実施例にあって
は、全長が同一断面形状に押出成形されたドアウェザー
ストリップ10をフロントドア2の周縁部に全周にわた
って取り付け得るようにしたため、その製造も容易で製
造コストも低く抑えることができる。
【0049】そして略半円形の断面形状を有するアウタ
リップ18が、取付部位の形状に応じて適宜変形するよ
うになっている。例えばドア側縁部やドア下縁部のよう
に基部取付面30bがパネル当接面12aよりドア外周
側に延長している部分では、中空ブロック部19を形成
するように弾性変形して中空シール部14を支持し、洗
車等の強圧水が衝突した場合でも中空シール部14が車
外側に過度に変形して車体パネルとのシール性が劣化す
るのを確実に防止している。
【0050】また、ドア上縁部のように基部取付面30
bがリテーナ60上縁から直ちに車外側に折曲している
部分では、このアウタリップ18がドア外周側パネル面
30a上に延び、ペイントシール62が塗布されたリテ
ーナ60と基部取付面30bとの結合部の上縁全体を覆
うようにこの部分をシールしている。したがってこの結
合部に雨水等が進入することが確実に防がれるととも
に、ペイントシール62が外部に露出して外観を損ねる
こともない。
【0051】なお、本実施例のドアウェザーストリップ
10においては、ドア上縁部でリテーナを介して基部取
付面30bに取り付けられていたが、図6に示すよう
に、ドア上縁部でも、ドア側縁部やドア下縁部と同様に
クリップ20により車体側に取り付けるようにしてもよ
い。
【0052】ここではドア上縁部における基部取付面3
0bの幅が、パネル当接面12aの幅とほぼ同じ長さに
なっており、インナパネル30は、取付基部12上縁か
ら車外側へ折曲してドア外周側パネル面30aとなって
いる。したがってアウタリップ18は、その先端が基部
取付面30bから車外側に折曲するドア外周側パネル面
30aに当接し、コーナー部30eを円弧状に覆ってい
る。これによりインナパネル30とパネル当接面12a
との接合部上縁を覆い、この部分がシールされて雨水等
の進入が確実に防止される。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明では、全長が同一
断面形状に押出成形されたドアウェザーストリップを自
動車用ドアの周縁部にほぼ全周にわたって取り付けるよ
うにしたため、製造も容易で製造コストも低く抑えるこ
とができる。
【0054】また本発明では、アウタリップをパネル当
接面の側端をほぼ中心とする略半円形の断面形状とした
ため、アウタリップが取付部の形状に応じて所望の形状
に適宜弾性変形する。例えばドア側縁部やドア下縁部で
は、アウタリップが環状に丸まった形となり、ドア閉時
に中空シール部を背部から支持するため、洗車水等が強
く当たった際の中空シール部の浮き上がりを確実に防止
する。またドア上縁部では、アウタリップが円弧状に延
びた形で取付基部上縁を覆うようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るドアウェザーストリ
ップの自由状態における断面図。
【図2】図1のドアウェザーストリップが適用された自
動車の側面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図。
【図6】ドアウェザーストリップの他の取付構造を示す
図5に対応する断面図。
【図7】従来のドアウェザーストリップが適用された自
動車の側面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】図7のIX−IX線に沿う断面図。
【符号の説明】
2…フロントドア 4…ドアガラス 10…ドアウェザーストリップ 12…取付基部 12a…パネル当接面 12b…中空部 14…中空シール部 18…アウタリップ 19…中空ブロック部 20…クリップ 30…インナパネル 30b…基部取付面 60…リテーナ O…側端

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用ドアの周縁部にほぼ全周にわた
    って取り付けられ、かつ全長が同一断面形状に押出成形
    されてなるドアウェザーストリップであって、 ドアパネルに当接する一定幅のパネル当接面を有する取
    付基部と、この取付基部から斜めに突出し、かつドア閉
    時に車体パネルに圧接する中空シール部と、前記取付基
    部の中空シール部に覆われる側の側面から側方へ突出す
    るとともに、前記パネル当接面の延長線を横切るように
    延び、かつ前記パネル当接面の側端をほぼ中心とする略
    半円形の断面形状を有するアウタリップとを備えること
    を特徴とする自動車用ドアのドアウェザーストリップ。
  2. 【請求項2】 前記パネル当接面に当接する前記車体パ
    ネルの基部取付面が、ドアガラスとほぼ平行であること
    を特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアのドアウェ
    ザーストリップ。
  3. 【請求項3】 前記アウタリップは、ドア上縁部では、
    前記基部取付面から車外側に折曲するドアパネルのコー
    ナー部を覆うように延びており、またドア下縁部および
    ドア側縁部では、その先端が取付基部の側部に当接する
    ように略環状に弾性変形し、ドア閉時に中空シール部に
    隣接することを特徴とする請求項2に記載の自動車用ド
    アのドアウェザーストリップ。
  4. 【請求項4】 ドア下縁部およびドア側縁部では、クリ
    ップを介して前記車体パネルに固定され、ドア上縁部で
    は、前記車体パネルに固定されたリテーナに前記取付基
    部が嵌合,係止されることを特徴とする請求項1に記載
    の自動車用ドアのドアウェザーストリップ。
  5. 【請求項5】 ドア上縁部では、前記リテーナと車体パ
    ネルとの結合部の上縁に沿ってペイントシールが塗布さ
    れ、前記アウタリップが、前記ペイントシールが塗布さ
    れた部分全体を覆っていることを特徴とする請求項4に
    記載の自動車用ドアのドアウェザーストリップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086841A (ja) * 2011-12-20 2012-05-10 Toyoda Gosei Co Ltd ドアウエザストリップ
JP2019123481A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 トヨタ車体株式会社 車両用ドアのシール構造
CN111422138A (zh) * 2019-01-10 2020-07-17 西川橡胶工业股份有限公司 触控传感器的安装构造以及制造方法

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