JPH09226154A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH09226154A
JPH09226154A JP8033950A JP3395096A JPH09226154A JP H09226154 A JPH09226154 A JP H09226154A JP 8033950 A JP8033950 A JP 8033950A JP 3395096 A JP3395096 A JP 3395096A JP H09226154 A JPH09226154 A JP H09226154A
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JP
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recording
data
unit
control data
ink
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Application number
JP8033950A
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English (en)
Inventor
Hideki Tanaka
秀樹 田中
Shinji Takagi
真二 高木
Hiroyuki Tawaraya
啓之 俵谷
Takehiko Kasamatsu
健彦 笠松
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録データに応じて記録面における定着処理
を最適に行うことができ、しかも、定着液により混色を
生じることを回避すること。 【解決手段】 各インク色に対応する各記録データの論
理和をあらわすデータが論理和回路部54により得られ
るもとで、その論理和データを直列変換したデータに基
づいてデータが0から1に変化する1画素列の画素の位
置を検出するエッジ検出部58と、論理和データを直列
化変換したデータとエッジ検出部58からの検出出力と
の論理積をとり、得られた論理積データに対して所定の
比率をもってデータ1を含む定着処理駆動データを形成
する吐出制御データ形成部60とを備えるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体における
記録面に対向して配される記録ヘッド部におけるインク
吐出部からインクを記録データに応じて記録面に対して
吐出し付着させて記録を行うとともにインクを定着させ
る定着液を吐出するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、記
録データに応じた画像を布帛もしくは紙等の記録媒体の
記録面に記録するにあたり、記録面の記録画像における
インクのにじみに起因する画質の低下を回避するため例
えば、特開昭58−128862号公報にも記載されて
いるように、記録ヘッド部のインク吐出部からのインク
滴が記録面に付着し画素が形成される前に、あるいは、
インク吐出部からのインク滴が記録面に付着し画素が形
成された後に、インクを記録面に定着させる定着液を、
形成されるその画素と同一位置に付着させ画質の低下を
回避することが提案されている。
【0003】また、例えば、特開昭64−63185号
公報にも記載されるように、インク中の染料を不溶化さ
せる化合物が記録媒体の記録面に予め付着された後に、
記録ヘッド部のインク吐出部からのインク滴が記録面に
付着されて画素を形成するもの、あるいは、例えば、特
開平5−202328号公報にも記載されるようにイン
ク滴によって画素が記録面に形成される前に、耐水性を
有するように記録面にインクを定着させる定着液がイン
クジェット方式もしくはローラ塗布により付着されるも
の、および、インクとその定着液とが記録面に到達する
前、即ち、インク滴と定着液とが記録ヘッドから飛翔さ
れたとき、混合されてインク滴と定着液との混合物が記
録面に付着されて耐水性のある画像を記録面に形成する
ものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように定着液
は、記録媒体の記録面全体に付着されるので定着液が必
要とされる画素以外の部分にも付着されることとなり定
着液が無駄に消費される虞がある。また、複数の色のイ
ンクにより画像が形成される場合にあっては、必要量以
上の定着液により混色を生じる場合がある。
【0005】以上の問題点を考慮し、本発明は、記録媒
体における記録面に対向して配される記録ヘッド部にお
けるインク吐出部からインクを記録データに応じて記録
面に対して吐出し付着させて記録を行うとともにインク
を定着させる定着液を吐出するインクジェット記録装置
であって、記録データに応じて記録面における定着処理
を最適に行うことができ、しかも、定着液により混色を
生じることを回避できるインクジェット記録装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体
の記録面に記録されるべき画像をあらわす記録データに
基づく記録制御データを、記録面に対向して配され記録
面に付着されるインク中の色材を不溶化又は凝集させる
物質を含む液体を吐出する吐出部を有するヘッド部にお
ける吐出部の配列に対応させて送出する記録制御データ
送出部と、記録制御データに基づいて吐出部の配列ごと
に液体の吐出動作をあらわす吐出制御データを、吐出部
の配列に対応した記録制御データにおける記録動作をあ
らわすデータのエッジを起点として記録動作をあらわす
データの量に対する所定の比率をもって形成し、吐出制
御データをヘッド部の吐出動作を制御するヘッド制御部
に送出するデータ変換処理部とを備えて構成される。ま
た、インク中の色材を不溶化又は凝集させる物質を含む
液体を吐出する吐出部を有するヘッド部は、インクを吐
出する吐出部を有するヘッド部と一体に並設されたも
の、あるいは、別個独立して設けられたもののいずれで
もよい。
【0007】
【発明の実施の形態】図3は、本発明に係るインクジェ
ット記録装置の一例の要部を、概略的に示す。
【0008】図3に示される装置は、記録媒体としての
記録紙2を図示が省略される記録紙を送出する記録紙送
出部からの記録紙を図3に示される矢印Fが示す方向に
送り込む給紙ローラユニット4および6と、給紙ローラ
4および6を回転駆動させる搬送ローラ駆動部8と、記
録紙2における記録面2aに対向して配され記録紙2の
搬送方向に略直交する方向に沿って移動せしめられるキ
ャリッジ部12と、キャリッジ部12に連結されるベル
ト部材16を駆動させるキャリッジ駆動部18とを含ん
で構成されている。
【0009】搬送ローラ駆動部8は、後述される搬送ロ
ーラ駆動回路部20からの駆動制御信号が供給されると
き、駆動制御信号に基づいて制御される。これにより、
記録紙2が給紙ローラユニット4および6によって狭持
されて図示が省略される排紙部に断続的に搬送されるこ
ととなる。また、記録紙2の記録面2aにおける裏面に
は、対向して給紙ローラユニット4および6に沿って伸
び、後述される記録ヘッドの端面と記録面2aとの距離
を所定距離に保持するためその裏面を支持するプラテン
部材30が設けられている。
【0010】キャリッジ駆動部18は、減速機構を介し
てプーリ24aに連結される駆動用モータ26と、所定
の間隔をもって対向配置されて回動可能に支持されるプ
ーリ24aおよび24bに巻装されるベルト部材16と
を含んで構成されている。ベルト部材16の中間部分に
は、キャリッジ部12が連結されている。
【0011】キャリッジ部12は、記録紙2の記録面2
aに対して対向配置され、給紙ローラユニット4および
6に沿って互いに略平行に伸びるガイドシャフト10a
および10bに摺動可能に支持されている。これによ
り、キャリッジ駆動部18に後述されるキャリッジ駆動
回路部22からの駆動制御信号が供給されるとき、キャ
リッジ駆動部18の駆動用モータ26が駆動制御信号に
基づいて駆動制御されてベルト部材16の移動に伴って
キャリッジ部12がガイドシャフト10aおよび10b
に案内されて所定量移動せしめられる。
【0012】キャリッジ部12は、図4(A)に示され
るように、インク色の異なるインクをそれぞれ貯留する
インクタンク、定着液が貯留される定着液タンク、およ
び、記録ヘッド部14を有している。記録ヘッド部14
には、図4(A)に示される矢印Cが示す走査方向に向
かって順次記録ヘッド28a、28b、28c、28
d、および、28eが配置されている。
【0013】各記録ヘッド28a、28b、28c、2
8d、および、28eは、例えば、バブルジェット式と
され、それぞれ、多数の、例えば、記録紙4の搬送方向
に沿って一列に配列された64個のインク吐出部を有
し、供給チューブ14at、14bt、14ct、14
dt、および、14etを介してそれぞれの定着液タン
ク、およびインクタンクに接続されている。
【0014】記録ヘッド28aは、例えば、定着液タン
クに接続され、記録ヘッド28b、28c、28d、お
よび、28eには、それぞれ、ブラックインクタンク、
イエローインクタンク、マゼンダインクタンク、シアン
インクタンクに接続されている。
【0015】なお、記録ヘッド28aは、定着液吐出専
用のヘッド部として他のヘッド部に対し独立して設けら
れてもよい。
【0016】例えば、定着液として、インク染料を不溶
化する処理液は、一例として以下のようにして得ること
ができる。
【0017】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調
整し、処理液A1を得ることができる。
【0018】 [A1の成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウム塩 2.0部 (商品名;エレクトロストリッパQE、花王株式会社製) または、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド (商品名;ユータミン86P、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ジアリルアミン塩酸塩と二酸化イオウとの共重合体 3.0部 (平均分子量;5000) (商品名;ポリアミンスルホンPAS−92、 日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記処理液と混合し不溶化するインクの好適な例
として以下のものを挙げることができる。
【0019】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクY1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0020】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 アセチレノールEH 0.05部 (川研ファインケミカル株式会社製) 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代え
た以外はY1と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以
外はY1と同じ組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外は
Y1と同じ組成 以上示したそれぞれ処理液(液体組成物)とインクとの
混合において、本発明では、上述した処理液とインクが
被プリント材上あるいは被プリント材に浸透した位置で
混合する結果、反応の第1段階として処理液中に含まれ
ているカチオン性物質の内、低分子量の成分またはカチ
オン性オリゴマーとインクに使用しているアニオン性基
を有する水溶性染料とがイオン的相互作用により会合を
起こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。
【0021】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体が処理液中に含まれる高分子成分により吸着
されるために、会合で生じた染料の凝集体のサイズがさ
らに大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込
みにくくなり、その結果として固液分離した液体部分の
みが記録紙中にしみこむことにより、プリント品位と定
着性との両立が達成される。同時に上述したようなメカ
ニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分または
カチオン性オリゴマーとアニオン性染料で形成される凝
集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きとともに移動す
ることがないので、フルカラーの画像形成時のように隣
接したインクドットが異色のインクで形成されていたと
しても互いに混じり合うようなことはなく、ブリーデイ
ングも起こらない。また、上記凝集体は本質的に水不溶
性であり形成された画像の耐水性は完全なものとなる。
また、ポリマーの遮蔽効果により形成された画像の耐光
堅牢性も向上するという効果も有する。
【0022】本明細書において使用される「不溶化」ま
たは「凝集」の用語は、前記第1段階のみの現象また
は、第1段階と第2段階の両方を含んだ現象を意味す
る。
【0023】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0024】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0025】そして、キャリッジ部12が図4(B)の
矢印Cの示す走査方向に移動せしめられ記録面2aにお
ける所定の画素列の位置に到達し、各記録ヘッドに駆動
パルス信号が供給されるとき、記録ヘッド28aから順
次、所定のタイミングをもって記録面2aに向けて定着
液滴TI、記録ヘッド28bからブラック色のインク滴
BI、記録ヘッド28cからイエロー色のインク滴Y
I、記録ヘッド28dからのマゼンダ色のインク滴M
I、記録ヘッド28eからのシアン色のインク滴CIが
吐出される。これにより、記録データに応じた画素配列
からなる画像が記録面2aに形成される。
【0026】また、本発明に係るインクジェット記録装
置には、加えて、記録ヘッド部14の記録動作を制御す
る制御ブロック32が備えられている。
【0027】制御ブロックは、図2に示されるように、
ホストコンピュータ34からの印刷記録データおよび制
御データを含んでなるデータ群PDが供給されるとき、
データ群PDに基づき印刷記録データに対しての所定の
画像処理を行うとともに駆動制御信号Crを形成し、そ
れを搬送ローラ駆動回路部20に供給し、また、駆動制
御信号Ccを形成し、それをキャリッジ駆動回路部22
に供給し、さらに、記録動作制御ユニット42に印刷記
録データ、および、記録制御データを供給する制御ユニ
ット36と、制御ユニット36からの駆動制御信号Cc
に基づいて駆動パルス信号Pcを形成し、それをキャリ
ッジ駆動部18における駆動モータに供給するキャリッ
ジ駆動回路部22と、制御ユニット36からの駆動制御
信号Crに基づいて駆動パルス信号Prを形成し、それ
を搬送ローラ駆動部8における駆動モータに供給する搬
送ローラ駆動回路部20と、制御ユニット36からの記
録制御データおよび印刷記録データに基づき記録ヘッド
部14の記録動作制御を行う記録動作制御ユニット42
とを主要な要素として含んで構成されている。
【0028】制御ユニット36には、画像処理手順、お
よび、キャリッジ駆動回路部22、搬送ローラ駆動回路
部20に対しての動作制御手順などをあらわす動作プロ
グラムが記憶される動作プログラムメモリ部40が接続
されている。動作プログラムメモリ部40から所定のタ
イミングで読み出された各データDDは順次、制御ユニ
ット36に供給される。また、制御ユニット36には、
例えば、割り込み処理などを実行するために必要とされ
る過去のデータIDが記憶されるデータメモリ部38が
接続されている。データメモリ部38から所定のタイミ
ングで読み出されたデータも順次制御ユニット36に供
給される。
【0029】制御ユニット36は、ホストコンピュータ
34からのデータ群PDに基づき印刷記録データの所定
の画像処理を行う画像処理部を有している。画像処理部
は、画像処理により印刷記録データに基づき得られた二
値化データを記録ヘッド部14における各記録ヘッド2
8b、28c、28d、および、28eに対応させて選
択的に送出する二値化データ選択送出部44と、二値化
データ選択送出部44からの二値化データにおける1ビ
ットごとの各データをキャリッジ部12の移動に同期し
て各記録ヘッドの各インク吐出部ごとに対応させるべく
二値化データをシリアルデータに変換するとともに定着
液滴TIの吐出制御データを送出するデータ変換処理部
46とを含んで構成されている。
【0030】データ変換処理部46は、図1に示される
ように、二値化データ選択送出部44からの記録ヘッド
28eの記録動作データDCが格納されるデータメモリ
部48a、二値化データ選択送出部44からの記録ヘッ
ド28dの記録動作データDMが格納されるデータメモ
リ部48b、二値化データ選択送出部44からの記録ヘ
ッド28cの記録動作データDYが、格納されるデータ
メモリ部48c、および、二値化データ選択送出部44
からの記録ヘッド28bの記録動作データDKが格納さ
れるデータメモリ部48dを備えている。
【0031】格納される各記録動作データDC、DM、
DY、および、DKは、例えば、記録動作直前の少なく
とも記録ヘッド部14における各記録ヘッドの64個の
インク吐出部に対応するデータ(記録面2aにおける1
画素列分)ごとに格納される。なお、かかる例に限られ
ることなく、格納される各記録動作データDC、DM、
DY、および、DKをキャリッジ部12の1走査分ごと
に格納されるようになされてもよい。各データメモリ部
48a、48b、48c、および、48dには、それぞ
れ、メモリ動作制御部62が接続されている。
【0032】メモリ動作制御部62には、記録ヘッド部
14が記録面2aに対向して移動開始されるとき、もし
くは、移動中、記録ヘッド部14の記録面2aに対する
走査方向に沿った位置をあらわす位置信号Scpがエン
コーダにより供給される。メモリ動作制御部62は、位
置信号Scpに基づいて読出しタイミング信号TRを形
成し、それを各データメモリ部48a、48b、48
c、および、48dにそれぞれ供給するとともにメモリ
アドレスデータDAを供給する。
【0033】その際、各記録ヘッド28b、28c、2
8d、および、28eがそれぞれ順次、記録面2aにお
ける所定の同一の画素列の位置に到達した各時点におい
て各データメモリ部48a、48b、48c、48dか
ら各データを順次読み出すべく、読出しタイミング信号
TRが形成される。また、記録ヘッド28aが記録面2
aにおける所定の同一の画素列の位置に到達した時点に
おいては、各データメモリ部48a、48b、48c、
48dから各データを同時に読み出すべく、読出しタイ
ミング信号TRが形成される。これにより、各データメ
モリ部48a、48b、48c、および、48dからそ
れぞれ64ビット構成とされるデータMDC、MDM、
MDY、および、MDKが読み出され、それらが送出さ
れる。
【0034】各データメモリ部48a、48b、48
c、および、48dの出力側には、それぞれ、データ変
換部50a、50b、50c、および、50dが接続さ
れるとともに論理和回路部54に接続されている。
【0035】データ変換部50a、50b、50c、お
よび、50dにおいては、それぞれ、各データメモリ部
48a、48b、48c、および、48dからの各デー
タMDC、MDM、MDY、および、MDKに基づいて
各記録ヘッドの各インク吐出部ごとに対応し直列化され
たデータに変換する処理が行われる。これにより、デー
タ変換部50a、50b、50c、および、50dにお
いて、64ビット構成とされ、1ビットごと各インク吐
出部に対応するデータDCS、DMS、DYS、およ
び、DKSがそれぞれ得られる。
【0036】データDCS、DMS、DYS、および、
DKSは、それぞれ、記録動作制御ユニット42を構成
する記録ヘッド制御部52a、52b、52c、およ
び、52dに供給される。記録ヘッド制御部52a、5
2b、52c、および、52dは、それぞれ、例えば、
シフトレジスターを有し、データDCS、DMS、DY
S、および、DKSを所定のタイミング、例えば、64
ビット分のデータが到来した時点で一時的にシフトレジ
スターに保持し、それらを駆動信号KC、KM、KY、
および、KKとしてそれぞれ送出する。
【0037】論理和回路部54は、各データメモリ部4
8a、48b、48c、および、48dからの各データ
MDC、MDM、MDY、および、MDKに基づいて1
ビットごとに論理和演算を行い、64ビット構成とされ
るデータDSが得られ、それをデータ変換部56に供給
する。これにより、記録面2aにおけるインク吐出部配
列に対応する1画素列ごとについて各データMDC、M
DM、MDY、および、MDKの論理和が演算されるこ
ととなる。
【0038】データ変換部56は、論理和回路部54か
らのデータDSに基づいて記録ヘッド28aの各インク
吐出部ごとに対応し直列化されたデータに変換する処理
を行う。これにより、直列変換されたデータDSSが得
られ、それがエッジ検出部58および吐出制御データ形
成部60に供給される。
【0039】エッジ検出部58は、データDSSに基づ
いて1ビットごとのデータの変化を検出し、例えば、デ
ータが0から1に変化したとき、高レベル(1)をとる
検出出力Seを形成し、それを吐出制御データ形成部6
0に供給する。従って、1画素列ごとについて記録面2
aにおけるインクの吐出が要求されない点(印刷される
べき記録データが存在しない点)からインクの吐出が開
始される点(印刷されるべき記録データが存在し画素が
形成される点)への移行をあらわす信号が吐出制御デー
タ形成部60に供給されることとなる。
【0040】吐出制御データ形成部60は、記録面2a
において定着処理を行うべき画素列、例えば、奇数列、
または、偶数列、あるいは、すべての画素列に応じて1
画素列における記録データ中のうち定着液処理を行うべ
き比率を設定する。吐出制御データ形成部60は、例え
ば、1画素列における2画素のうち1画素について定着
液処理を行う場合、吐出回数(吐出データ間隔)として
“2”を設定する。そして、吐出制御データ形成部60
は、吐出回数として2が設定されるもとで、データDS
Sに基づいて1ビットごとのデータと供給される検出出
力Seとの論理積演算を1ビットごと各インク吐出部に
対応させて行う。このような場合、吐出制御データ形成
部60は、例えば、当初に検出出力Seが供給され、1
画素列について論理積演算結果が4回連続して1である
とき(1111000・・)、出力データとしてデータ
DTS(1010000・・)を記録ヘッド制御部52
eに送出する。また、当初に検出出力Seが供給され、
1画素列について論理積演算結果が2回連続して1であ
るとき(1100000・・)は、出力データとしてデ
ータDTS(1000000・・)を記録ヘッド制御部
52eに送出する。
【0041】記録ヘッド制御部52eは、例えば、シフ
トレジスターを有し、データDTSを、所定のタイミン
グ、例えば、64ビット分のデータが到来した時点で一
時的にシフトレジスターに保持し、それらを駆動信号K
Tとして記録ヘッド28aに送出する。
【0042】当該出願における発明者は、先の出願にお
いて定着液を記録面の画像を構成する画素配列における
最適な位置に適量だけ付着させることを提案している。
即ち、記録媒体の記録面には、例えば、図7に示される
ように、記録データに基づいて記録ヘッド部のインク吐
出部からの略同一の吐出量を有するインク滴が記録面に
それぞれ到達され複数の画素が配列形成される。図7に
おいては、記録ヘッドの搬送方向(主走査方向)に沿う
横軸に画素列の記録面における位置をあらわす番号
(1、2、3・・)をとり、記録媒体の送り方向(副走
査方向)に沿う縦軸に記録ヘッド部の各インク吐出部ご
とに対応した位置をあらわす符号(a、b、c・・)を
とり、記録データに基づく画像を構成する画素の集合の
一部をあらわす。図7における○印(D1、D2、・・
D14)は、記録データに応じて記録面に到達した各イ
ンク滴によって形成される1画素を示し、●印はインク
滴に加えて定着液が付着した状態を示す。
【0043】かかるもとで、定着液を画像を形成する画
素における最適な位置に適量だけ付着させるにあたって
は、例えば、記録面を1滴の定着液の影響が及ぶとされ
る所定の複数の小領域(領域11、12、・・・22)
に分割し、各小領域における所定の1個所、例えば、左
上方の座標位置、PX1(1、a)、PX2(3、a)
・・PX12(7、e)を定着処理を行う位置として設
定する。その位置に記録データが存在すると判断される
とき、記録データが存在するそれぞれの位置に対応して
インク滴が付着されるとともに定着液が画素を形成する
インク滴と略同一位置に例えば、図7に●印で示される
ように2個所(PX6、PX11)に付着されることと
なる。これにより、記録データが小領域に存在すると
き、25%[所定の小領域(4画素)あたり1画素]に
ついて定着液が付着される定着処理が行われることとな
る。
【0044】しかし、定着液が付着される位置が各小領
域において固定されているため各記録データに基づく画
像によっては、定着液が付着される個所が低減される。
また、定着液が付着される位置が各小領域において固定
されているため記録ヘッド部における定着液が頻繁に吐
出されるインク吐出部が固定されることとなり各インク
吐出部相互間の耐久性に格差が生じ記録ヘッド部として
所望される寿命が得られないこととなる。また、定着液
のみを吐出させる記録ヘッドが独立されて設けられる場
合にあっては、部品点数の増加につながるとともに複数
のインク色が用いられて記録動作が行われるとき、記録
動作制御が複雑となる虞がある。そこで、後述するよう
に定着処理を行う。
【0045】記録媒体の記録面には、例えば、図5に示
されるように、記録データに基づいて記録ヘッド部のイ
ンク吐出部からの略同一の吐出量を有するインク滴が記
録面にそれぞれ到達し複数の画素が配列形成される場合
において、25%[4画素あたり1画素]について定着
液が付着される定着処理を行うときの例を説明する。な
お、図5においては、図7と同様に記録ヘッドの搬送方
向(主走査方向)に沿う横軸に画素列の記録面における
位置をあらわす番号(1、2、3・・)をとり、記録媒
体の送り方向(副走査方向)に沿う縦軸に記録ヘッド部
の各インク吐出部ごとに対応した位置をあらわす符号
(a、b、c・・)をとり、記録データに基づく画像を
構成する画素の集合の一部をあらわす。図5における○
印(D1、D2、・・D14)は、記録データに応じて
記録面に到達した各インク滴によって形成される1画素
を示す。
【0046】25%[4画素あたり1画素]について定
着液が付着される定着処理を行う場合、先ず、メモリ動
作制御部62は、記録ヘッド28aが偶数番目の画素列
に到達したとき、例えば、2、4、6、8番目の画素列
に係るデータMDC、MDM、MDY、および、MDK
のみを読み出し、それらを論理和回路部54のみに供給
すべく、メモリアドレスデータDA、および、読出しタ
イミング信号TRを各データメモリ部48a、48b、
48c、および、48dに同時に供給する。また、メモ
リ動作制御部62は、記録ヘッド28b、28c、28
d、および、28eがそれぞれ記録面2aにおける1番
目の画素列から順次同一の各画素列に各々到達したと
き、読出しタイミング信号TRを各データメモリ部48
a、48b、48c、および、48dに順次供給する。
これにより、各画素列についての各記録データが64ビ
ットごとに読み出され、それが、各データ変換部50a
〜50dに供給される。
【0047】図5において記録面における位置をあらわ
す番号2、4、6、8の画素列についての各記録データ
が64ビットごとに読み出されるとき、論理和回路部5
4は、各データに基づいて論理和演算を1ビットごと行
い、64ビット構成とされるデータDSが得られ、それ
をデータ変換部56に供給する。データ変換部56は、
偶数画素列についてのデータDSに対して記録ヘッド2
8aの各インク吐出部ごとに対応し直列化されたデータ
に変換する処理を行う。これにより、データDSSが得
られ、それがエッジ検出部58および吐出制御データ形
成部60にそれぞれ供給される。
【0048】エッジ検出部58は、例えば、2番目の画
素列について、画素D1をあらわすデータのとき、高レ
ベル(1)をとる検出出力Seを形成し、それを吐出制
御データ形成部60に供給し、また、4番目の画素列に
ついては、画素D3をあらわすデータのとき、6番目の
画素列については、画素D12をあらわすデータのと
き、高レベル(1)をとる検出出力Seを形成し、それ
を吐出制御データ形成部60に供給する。なお、記録ヘ
ッドにおける64番目の吐出部に対応する記録データが
あるときは、エッジとして検出し、検出出力Seが送出
されてもよい。
【0049】次に、吐出制御データ形成部60は、1画
素列における2画素のうち1画素について定着液処理を
行うべく吐出回数(吐出データ間隔)として“2”を設
定する。そして、吐出制御データ形成部60は、吐出回
数として2が設定されるもとで、データDSSに基づい
て1ビットごとのデータと検出出力Seとの論理積演算
を1ビットごと各インク吐出部に対応させて行う。
【0050】このような場合、例えば、図5における2
番目の画素列については、論理積演算結果が2回連続し
て1である(01100000・・)ので出力データと
してデータDTS(01000000・・)を記録ヘッ
ド制御部52eに送出し、また、4番目の画素列につい
て論理積演算結果が4回連続して1である(01111
000・・)ので、出力データとしてデータDTS(0
1010000・・)を、さらに、6番目の画素列につ
いては、論理積演算結果が2回連続して1である(00
001100000・・)ので出力データとしてデータ
DTS(00001000000・・)を記録ヘッド制
御部52eに送出する。
【0051】これにより、記録ヘッド28aから定着液
滴が所定の位置に吐出されて、図6に●印で示されるよ
うに、インク滴に加えて定着液が付着されることとな
る。なお、図6は、図5と同様に記録ヘッドの搬送方向
(主走査方向)に沿う横軸に画素列の記録面における位
置をあらわす番号(1、2、3・・)をとり、記録媒体
の送り方向(副走査方向)に沿う縦軸に記録ヘッド部の
各インク吐出部ごとに対応した位置をあらわす符号
(a、b、c・・)をとり、記録データに基づく画像を
構成する画素の集合の一部をあらわす。図5における○
印(D1、D2、・・D14)は、記録データに応じて
記録面に到達した各インク滴によって形成される1画素
を示す。
【0052】従って、記録面2aにおける定着処理が記
録データに応じて最適に行われ、しかも、定着液が吐出
されるインク吐出部が固定されることなく定着処理に使
用されるインク吐出部の使用率が平均化されることとな
る。
【0053】なお、上述の例においては、定着液の吐出
制御データを形成するにあたり直列化された記録データ
を格納する記憶部を設けることなく、順次、供給される
記録データがエッジ検出部58によりエッジの検出が行
われるように構成されているが、かかる例に限られるこ
となく、例えば、直列化された記録データを格納する記
憶部を設け、その記憶部から順次読み出しエッジを検出
するように構成されてもよい。このような場合において
は、エッジの検出方向は任意であり、また、すべてのエ
ッジとなる画素に定着液を吐出させることも可能とな
る。
【0054】また、上述の例は、1画素が記録ヘッドの
同一のインク吐出部によって形成される場合に適用され
ているが、必ずしもそのような場合に限られることな
く、例えば、記録ヘッド部におけるインク吐出部のばら
つきの影響を低減するため主走査方向の画素列の各画素
を同一の記録ヘッドにおける複数のインク吐出部を用い
て形成する、いわゆる、マルチスキャン方式に適用され
るように吐出制御データ形成部60における上述の比率
を変更し適用されてもよい。
【0055】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0057】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0058】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0059】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0060】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0061】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0062】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0063】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るインクジェット記録装置によれば、吐出制御デー
タ形成部により記録制御データ送出部からの記録制御デ
ータ、および、エッジ検出部からの検出出力データに基
づいて記録制御データ量に対する所定の比率をもって吐
出口の配列ごとに液体の吐出動作をあらわす吐出制御デ
ータが形成され吐出制御データがヘッド部の吐出動作を
制御するヘッド制御部に送出されるので記録データに応
じて記録面における定着処理を最適に行うことができ、
しかも、定着液により混色を生じることなく、かつ、定
着処理に使用されるインク吐出部の使用率を平均化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一例に
おけるデータ変換処理部を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係るインクジェット記録装置の一例に
おける制御ブロックを示すブロック構成図である。
【図3】本発明に係るインクジェット記録装置の一例の
要部を概略的に示す斜視図である。
【図4】(A)図3に示される例における要部を拡大し
て示す斜視図である。(B)図3に示される例の動作説
明に供される図である。
【図5】図1に示される例の動作説明に供される図であ
る。
【図6】図1に示される例の動作説明に供される図であ
る。
【図7】先行技術の動作説明に供される図である。
【符号の説明】
2 記録紙 14 記録ヘッド部 42 記録動作制御ユニット 44 二値化データ選択送出部 46 データ変換処理部 54 論理和回路部 56 データ変換部 58 エッジ検出部 60 吐出制御データ形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠松 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録面に記録されるべき画像
    をあらわす記録データに基づく記録制御データを、該記
    録面に対向して配され該記録面に付着されるインク中の
    色材を不溶化または凝集させる物質を含む液体を吐出す
    る吐出部を有するヘッド部における該吐出部の配列に対
    応させて送出する記録制御データ送出部と、 前記記録制御データに基づいて前記吐出部の配列ごとに
    前記液体の吐出動作をあらわす吐出制御データを、前記
    吐出部の配列に対応した該記録制御データにおける記録
    動作をあらわすデータのエッジを起点として該記録動作
    をあらわすデータの量に対する所定の比率をもって形成
    し、該吐出制御データを前記ヘッド部の吐出動作を制御
    するヘッド制御部に送出するデータ変換処理部と、を具
    備して構成されるインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体の記録面に記録されるべき画像
    をあらわす記録データに基づく記録制御データを、該記
    録面に対向して配され該記録面に付着されるインク中の
    色材を不溶化又は凝集させる物質を含む液体を吐出する
    吐出部を有するヘッド部における該吐出部の配列に対応
    させて送出する記録制御データ送出部と、 前記記録制御データ送出部からの記録制御データに基づ
    いて前記吐出部の配列に対応した該記録制御データにお
    ける記録動作をあらわすデータのエッジを検出するエッ
    ジ検出部と、 前記記録制御データ送出部からの記録制御データ、およ
    び、前記エッジ検出部からの検出出力データに基づいて
    前記記録動作をあらわすデータの量に対する所定の比率
    をもって前記吐出部の配列ごとに前記液体の吐出動作を
    あらわす吐出制御データを形成し、該吐出制御データを
    前記ヘッド部の吐出動作を制御するヘッド制御部に送出
    する吐出制御データ形成部と、を具備して構成されるイ
    ンクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録制御データが二値化データとさ
    れるとき、前記エッジ検出部が該二値化データのレベル
    変化を検出することによりエッジを検出することを特徴
    とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録制御データが二値化データとさ
    れるとき、前記エッジ検出部が該二値化データのレベル
    変化を前記吐出部の配列に沿って検出することによりエ
    ッジを検出することを特徴とする請求項2または3記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吐出制御データ形成部が、前記記録
    制御データと前記エッジ検出部からの検出出力データと
    の論理積、および、前記比率に応じて吐出制御データを
    形成することを特徴とする請求項2、3または4記載の
    インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録制御データ送出部が複数のイン
    ク色にそれぞれ対応した二値化記録制御データが供給さ
    れる論理和回路部と、該論理和回路部からの出力データ
    を前記吐出部の配列に対応させた連続的なデータに変換
    し、該データを前記エッジ検出部および前記吐出制御デ
    ータ形成部に送出するデータ変換部とを含んでなること
    を特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のイン
    クジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 複数のインク色にそれぞれ対応した二値
    化記録制御データが格納され、前記ヘッド部の前記記録
    媒体の記録面に対する相対位置に応じて該二値化記録制
    御データを前記論理和回路部に送出するメモリ部と、該
    メモリ部に、前記ヘッド部の前記記録媒体の記録面に対
    する相対位置に応じて読出し動作を行わせるメモリ動作
    制御部とを備えることを特徴とする請求項6記載のイン
    クジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリ動作制御部が、前記メモリ部
    に、前記インク吐出部に対応し前記記録面に形成される
    画素列のうち少なくとも偶数番目もしくは奇数番目に対
    応する二値化記録制御データを前記論理和回路部に送出
    する動作を行わせることを特徴とする請求項7記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ヘッド部におけるインク中の色材を
    不溶化又は凝集させる物質を含む液体を吐出する吐出部
    がインクを吐出する吐出部よりも該ヘッド部の進行方向
    側に並設されることを特徴とする請求項8記載のインク
    ジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記ヘッド部がインクを吐出する熱エ
    ネルギーを発生する熱エネルギー発生体を備えることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録装置。
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