JP2006264189A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短尺ヘッドを繋いで長尺化した長尺ヘッドを設けても良好な画質を形成できるインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 インクジェット記録装置には、吐出ノズルが配列された短尺ヘッド52を繋ぎ合わせて長尺化してなるインクジェット記録ヘッドが複数設けられている。インクジェット記録ヘッドのうちの1つは、インクを凝集させる凝集液を吐出する凝集液用インクジェット記録ヘッドとされ、残りは、有色インクを吐出する有色液用インクジェット記録ヘッドとされている。有色液用インクジェット記録ヘッドに設けられた吐出ノズル50のうち短尺ヘッド52の繋ぎ目56の近傍に配置された端部吐出ノズル50Eからのインクが付着する記録媒体部位に対し、インクジェット記録装置のCPUは、凝集液の吐出量を制御する。これにより、白すじや黒すじの発生を抑えることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、吐出ノズルが配列された短尺ヘッドを繋ぎ合わせて長尺化してなるインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に関する。
短幅のヘッドユニット(短尺ヘッド)を繋いで長尺化した長尺ヘッド(例えばFWA(Full Width Array)化したヘッド、すなわち紙幅化したヘッド)を用いたインクジェット記録装置では、高速記録が可能になる。このため、近年、この長尺ヘッドを用いたインクジェット記録装置の開発が益々進められてきている(例えば特許文献1、2参照)。
特開2000−127373号公報 特開平10−235851号公報
ところで、このような長尺ヘッドでは、ユニット間(短尺ヘッド間)の繋ぎ目の位置がずれると、印字間隙が広がって白すじになったり、逆に狭まって黒すじになったりして画質の低下をもたらすという問題があった。現状のインクジェット記録装置では、10μmの位置ずれが生じても、濃度によっては白すじや黒すじが認識される。特にFWAヘッドの場合、つなぎ目部分(たとえば、一つ目の短尺ヘッドで印字する部位と2つ目の短尺ヘッドで印字する部位とが隣接する個所)が多いため、この問題は深刻なものになっている。
本発明は、上記事実を考慮して、短尺ヘッドを繋いで長尺化した長尺ヘッドを設けても良好な画質を形成できるインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
本発明者は、反応性の2液インクが開発され使用されていることに着目した。反応性の2液インクとは、インクと反応することによりインクの色材が凝集して広がりを抑制する凝集液と、有色のインク液と、のことである。そして、インクジェット記録ヘッドのうち、この凝集液を無色インクとして吐出する凝集液用インクジェット記録ヘッドがインクジェット記録装置に設けられていることにも着目した。
そして、本発明者は、鋭意検討の結果、この凝集液の性質を利用して白すじや黒すじを目立たなくすることを考え付いた。
そして、本発明者は、更に検討を加え、本発明を完成するに至った。
請求項1に記載の発明は、吐出ノズルが配列された短尺ヘッドを繋ぎ合わせて長尺化してなるインクジェット記録ヘッドを複数備え、前記インクジェット記録ヘッドのうちの1つは、インクを凝集させる凝集液を吐出する凝集液用インクジェット記録ヘッドとされ、残りは、有色インクを吐出する有色液用インクジェット記録ヘッドとされたインクジェット記録装置であって、前記有色液用インクジェット記録ヘッドに設けられた前記吐出ノズルのうち前記短尺ヘッドの繋ぎ目近傍に配置された端部吐出ノズルからのインクが付着する記録媒体部位に対し、前記凝集液の吐出量を調整する制御手段が設けられた、ことを特徴とする。
繋ぎ目近傍に配置された端部吐出ノズルとは、隣接する短尺ヘッドがそれぞれ描く画像の接続部分にインクを吐出する吐出ノズルのことであり、典型的には繋ぎ目から1〜3列の吐出ノズルである。
端部吐出ノズルのうち短尺ヘッドの繋ぎ目を跨るノズル同士の副走査方向間隔は、他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔に比べ、短尺ヘッド間の相対的な位置ずれにより広い場合や狭い場合がある。なお、副走査方向とは、主走査方向(記録媒体の搬送方向)と直交する方向であり、通常は記録媒体幅方向のことである。本明細書では、インクジェット記録ヘッドがFWA化したヘッドであっても、副走査方向とは上記のことをいう。
従来のインクジェット記録装置では、白すじや黒すじは、有色液用インクジェット記録ヘッドにおける短尺ヘッドの繋ぎ目近傍の端部吐出ノズルからのインク吐出によって生じる。従って、請求項1に記載の発明により、上記のような位置ずれによって従来では白すじや黒すじが生じていた記録媒体部位へ吐出する凝集液量を調整して、白すじや黒すじの発生を抑えることが可能になる。これにより、短尺ヘッドの繋ぎ目を非常に高い精度で位置合わせすることなく、良好な画質を形成することが可能になる。
上記の位置ずれに関する情報は、有色液用インクジェット記録ヘッドの固有の位置ずれ情報として、インクジェット記録装置の不揮発性書き換え可能メモリーに予め入力されていることができる。この位置ずれに関する情報とは、例えば、有色液用インクジェット記録ヘッドの端部吐出ノズルに対応した複数の濃度パッチに対し、凝集液用インクジェット記録ヘッドの端部吐出ノズルからの凝集液の吐出量をパラメータとして変化させたテストパターンを印字し、凝集液の適切な吐出量を設定し、この吐出量の設定値が情報として入力されていてもよい。
なお、短尺ヘッドの繋ぎ目毎に凝集液の付与量を調整してもよい。
請求項2に記載の発明は、前記有色液用インクジェット記録ヘッドで、副走査方向に隣接するノズル列を構成する前記吐出ノズルのうち、前記繋ぎ目を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔が他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔に比べて広い場合、前記制御手段は、前記記録媒体部位への前記凝集液の吐出量を低減させるか、又は、前記記録媒体部位に前記凝集液を吐出させない、ことを特徴とする。
異なる短尺ヘッドに属するノズル対が副走査方向に隣接していて、このノズル対の副走査方向のノズル間隔が、同一の短尺ヘッドに属するノズル対の副走査方向のノズル間隔に比べて大きい場合であっても、このように構成することにより、上記記録媒体部位では有色インクが滲んで広がり、白すじの発生が抑えられる。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記有色液用インクジェット記録ヘッドでは、前記短尺ヘッドの繋ぎ目近傍に配置された前記端部吐出ノズルからのインク吐出量を増大させる、ことを特徴とする。
これにより、上記記録媒体部位で有色インクが滲んで広がっても、上記記録媒体でインク濃度が薄くなることが防止される。
請求項4に記載の発明は、前記有色液用インクジェット記録ヘッドで、副走査方向に隣接するノズル列を構成する前記吐出ノズルのうち、前記繋ぎ目を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔が他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔に比べて狭い場合、前記制御手段は、前記記録媒体部位への前記凝集液の吐出量を増大させる、ことを特徴とする。
異なる短尺ヘッドに属するノズル対が副走査方向に隣接していて、このノズル対の副走査方向のノズル間隔が、同一の短尺ヘッドに属するノズル対の副走査方向のノズル間隔に比べて小さい場合であっても、このように構成すれば、上記記録媒体部位では有色インクがより凝集し、黒すじの発生が抑えられる。
請求項5に記載の発明は、吐出ノズルが配列された短尺ヘッドを繋ぎ合わせて長尺化してなるインクジェット記録ヘッドを複数備え、前記インクジェット記録ヘッドのうちの1つは、インクを凝集させる凝集液を吐出する凝集液用インクジェット記録ヘッドとされ、残りは、有色インクを吐出する有色液用インクジェット記録ヘッドとされたインクジェット記録装置であって、前記有色液用インクジェット記録ヘッドに設けられた前記吐出ノズルのうち前記短尺ヘッドの繋ぎ目近傍に配置された端部吐出ノズルからのインクが付着する記録媒体部位の全域に対し、前記凝集液の吐出量を低減させると共に前記有色インクの吐出量を増大させる制御手段が設けられた、ことを特徴とする。
繋ぎ目においてはどちらの方向に位置ずれを生じても白すじと黒すじが発生するが、一般に白すじのほうが目立ちやすいため、請求項5に記載の発明により白すじを抑制することにより顕著な画質向上効果が見られる。また、制御手段による制御が簡単になるので高速処理し易い。
また、全体的にインク滲ませるだけでは高濃度の場合に濃度が低下し易いが、請求項5に記載の発明では、上記記録媒体部位の全域に対して有色インクの吐出量を増大させるので、濃度低下を防止できる。
本発明は上記構成としたので、以下の効果を奏することができる。
請求項1に記載の発明によれば、短尺ヘッドを繋いで長尺化した長尺ヘッドを設けても、短尺ヘッドの繋ぎ目を非常に高い精度で位置合わせすることなく、良好な画質を形成することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、短尺ヘッドの繋ぎ目近傍に配置された端部吐出ノズルからのインクが付着する記録媒体部位では有色インクが滲んで広がり、白すじの発生が抑えられる。
請求項3に記載の発明によれば、上記記録媒体部位で有色インクが滲んで広がっても、上記記録媒体でインク濃度が薄くなることが防止される。
請求項4に記載の発明によれば、上記記録媒体部位では有色インクがより凝集し、黒すじの発生が抑えられる。
請求項5に記載の発明によれば、白すじの抑制により顕著な画質向上効果が見られる。また、制御手段による制御が簡単になるので高速処理し易い。また、全体的にインク滲ませても、有色インクの濃度低下を防止できる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。また、以下の実施形態では、記録媒体は記録用紙に限らず、記録用紙以外の記録媒体(OHPシートなど)であっても実施可能である。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付してその説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1、図2は本実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示している。図1、図2で示すように、インクジェット記録装置10は、記録用紙Pが収容される給紙トレイ12と、この給紙トレイ12から供給された記録用紙Pに画像を記録する記録部14と、記録部14へ記録用紙Pを搬送する第1搬送部16と、記録部14によって画像が記録された記録用紙Pを収容する排紙トレイ18と、排紙トレイ18へ画像が記録された記録用紙Pを搬送する第2搬送部20と、第2搬送部20と第1搬送部16との間に設けられ、両面印刷時に記録用紙Pを反転して記録部14に再供給する反転部22とを有している。
記録部14は、インクジェット記録ヘッド24を有している。このインクジェット記録ヘッド24は、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。つまり、このインクジェット記録ヘッド24は、シングルパス印字が可能な所謂Full Width Array(FWA)となっている。
また、インクジェット記録ヘッド24は、記録用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からクリア(L)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並設されている(図4参照)。クリア(L)のインクジェット記録ヘッド24Lは、本発明における「無色」のインク(凝集液)を吐出するインクジェット記録ヘッドであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kは、本発明における「有色」のインクを吐出するインクジェット記録ヘッドである。
なお、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kは、サーマル方式や圧電方式等の公知の手段によって、インク滴が吐出されるように構成されている。また、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kは、ノズル(図示省略)が720npiの間隔で並んでおり、記録用紙Pの搬送と合わせて720×720dpiの記録が可能とされている。
更に、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kには、メンテナンスユニット26L〜26Kが備えられている。このメンテナンスユニット26L〜26Kは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)と、イエロー(Y)、クリア(L)の2組に分かれて、印刷時における退避位置と、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kをメンテナンスする位置とに移動可能に構成されている。
各メンテナンスユニット26L〜26Kは、ダミージェット受け、ワイピング部材、キャップ等を有し、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kをメンテナンスする際には、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kが所定高さ上昇するようになっている。そして、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kのノズル面(図示省略)に、メンテナンスユニット26L〜26Kがそれぞれ対向配置されるようになっている。
また、図3で示すように、インクジェット記録装置(プリンター)10は、外部インターフェイスを用いてコンピューター(PC)等の制御装置28に接続されている。したがって、制御装置28上のアプリケーションにより印刷の指令が出されると、プリントドライバーがそれを受け取り、画像変換処理を経て、外部インターフェイスを通じてインクジェット記録装置10に印刷の指令及び印字データを伝達する。
インクジェット記録装置10は、印刷の指令及び印字データ等の画像信号が伝達されると、プリントヘッドコントローラーによって、液滴の噴射タイミングと使用するノズルを決定し、そのノズルに駆動信号を印加する。これにより、インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kが記録用紙Pに画像を記録する構成である。その他、図示するように、インクジェット記録装置10には、不揮発書き換えメモリ−や、全体の動作を制御するCPU29等が備えられている。
給紙トレイ12中の記録用紙Pは、ピックアップローラー30によって1枚ずつ取り出され、第1搬送部16によって、記録部14へ送られるようになっている。第1搬送部16は、適宜位置に配設された用紙搬送用の搬送ローラー対32を複数有しており、所定の−搬送ローラー対32Aには、後述する反転部22から記録用紙Pが再供給されるようになっている。
記録部14には、用紙搬送方向上流側に配置された駆動ローラー34と、下流側に配置された従動ローラー36に巻回され、記録用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド24に対面させるための搬送ベルト38が備えられており、この搬送ベルト38は図1の矢印A方向(反時計方向)に循環駆動(回転)するように構成されている。そして、駆動ローラー34の上部には、搬送ベルト38に表面側から摺接するニップローラー40が配設されている。
第2搬送部20は、適宜位置に配設された用紙搬送用の搬送ローラー対42を複数有しており、所定の搬送ローラー対42Aは、後述する反転部22へ記録用紙Pを送出可能となっている。反転部22は、適宜位置に配設された用紙搬送用の搬送ローラー対44を複数有しており、記録用紙Pを搬送ローラー対42Aから搬送ローラー対32Aまで、その印刷された面を上に向けた状態で搬送するようになっている。
つまり、図4で模式的に示すように、記録部14に供給され、インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kの下方を通過することによって一方の面(表面)に画像が形成された記録用紙Pは、搬送ローラー対42Aにその最後端が狭持されると、その搬送ローラー対42Aが逆回転することにより反転部22へ送出され、図1、図2で示す搬送ローラー対44によって搬送ローラー対32Aへ送出される。
そして、その搬送ローラー対32Aにおいて狭持され、搬送ベルト38とニップローラー40の間へ再度供給されるが、このとき、印字されていない面がインクジェット記録ヘッド24Y〜24Kに対面するように供給される。こうして、表裏反転されて他方の面(裏面)に画像が形成された記録用紙Pは、そのまま第2搬送部20によって排紙トレイ18へ排紙される構成である。
また、図1、図2で示すように、このインクジェット記録装置10には、各インクジェット記録ヘッド24L〜24Kにインクを供給するインクタンク46L、46Y、46M、46C、46Kが配設されている。各インクタンク46L〜46Kには、例えば実施例1で示すような水性顔料インクが充填されている。
(凝集液を吐出するインクジェット記録ヘッド24Lの吐出量調整)
インクジェット記録ヘッド24L〜24Kは同一形状であり、何れも、図5に示すように、吐出ノズル50が配列された短尺ヘッド52を繋ぎ合わせて長尺化してなるヘッドである。また、インクジェット記録ヘッド24Y〜Kの吐出ノズル50のうち短尺ヘッド52の繋ぎ目近傍に配置された端部吐出ノズル50Eからのインクが付着する記録媒用紙部位(後述の接続部分55J)に対しては、インクジェット記録ヘッド24Lから吐出される凝集液の量がCPU29によって制御されている。
短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとの副走査方向への位置ずれ量は、主としてインクジェット記録ヘッド24の組み立て時で予め決定される量である。本実施形態では、この位置ずれ量を予め測定し、不揮発書き換えメモリ−に記憶させておく。CPU29は、記憶されたこの位置ずれ量に基づいて、インクジェット記録ヘッド24Lにおける短尺ヘッドの繋ぎ目近傍で、どの列の吐出ノズルからの凝集液量を低減或いは非吐出とするかを決定する。
短尺ヘッド52は背面視で平行四辺形状であっても台形状であってもよい。隣り合う短尺ヘッド52L、52Rの繋ぎ目56の近傍では、繋ぎ目56に隣接する端部吐出ノズル50Eが、短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとで交互に使われるようになっている。
図5に示すように、記録用紙Pの搬送方向(主走査方向)に配列されている端部吐出ノズル50Eの個数は、どの列も同じにされている。図5では、各列で10個の端部吐出ノズル50Eが配列されており、短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとに跨る列54A〜Cでも10個とされている。列54Aを構成する端部吐出ノズル50Eは、短尺ヘッド52Lに配置された7個の端部吐出ノズル50Eと、短尺ヘッド52Rに配置された3個の端部吐出ノズル50Eとである。列54Bを構成する端部吐出ノズル50Eは、短尺ヘッド52Lに配置された5個の端部吐出ノズル50Eと、短尺ヘッド52Rに配置された5個の端部吐出ノズル50Eとである。列54Cを構成する端部吐出ノズル50Eは、短尺ヘッド52Lに配置された3個の端部吐出ノズル50Eと、短尺ヘッド52Rに配置された7個の端部吐出ノズル50Eとである。
なお、以上は図5に基づいて端部吐出ノズル50Eの個数を説明したが、図5では簡略化して描いており、実際には、各列で端部吐出ノズル50Eが32個配置されており、短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとに跨る列(以下、跨り列という)でも32個とされている。そして、短尺ヘッド52Lに最も近い跨り列を構成する端部吐出ノズル50Eは、短尺ヘッド52Lに配置された29個の端部吐出ノズル50Eと、短尺ヘッド52Rに配置された3個の端部吐出ノズル50Eと、で構成される。その隣りでは、短尺ヘッド52Lに配置された27個の端部吐出ノズル50Eと、短尺ヘッド52Rに配置された5個の端部吐出ノズル50Eと、で構成され、以下、順次2個ずつ入れ替わっている。
図6に、短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとで印字したときの画像の濃淡状態を模式的に示す。図6では、短尺ヘッド52Lで印字する画像領域55Lと、短尺ヘッド52Rで印字する画像領域55Rとで斜線の傾斜方向を異ならせて示している。また、複数の矢印は、画像領域55Lと画像領域55Rとが接する接続部分55Jを示す。
短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとの位置ずれが生じていない場合、すなわち、ヘッド長手方向(副走査方向)に隣接するノズル列を構成する吐出ノズル50のうち、繋ぎ目56を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔(例えば図5に示す副走査方向間隔d1)が他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔(例えば図5に示す副走査方向間隔d2)と同じである場合、図6に示すように、画像領域55Lと画像領域55Rとの接続部分55Jで隙間や重なりがないため、白すじや黒すじは生じない。
短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとの位置ずれが生じて間隔が広くなりすぎている場合、すなわち、ヘッド長手方向(副走査方向)に隣接するノズル列を構成する吐出ノズル50のうち、繋ぎ目56を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔(例えば図5に示す副走査方向間隔d1)が他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔(例えば図5に示す副走査方向間隔d2)に比べて広い場合、仮に、CPU29がインクジェット記録ヘッド24Lからの凝集液の吐出量を制御しないと(すなわち短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとの位置ずれがない場合と同じように凝集液を吐出させてしまうと)、図7に示すように、接続部分で白すじ60が発生してしまう。本実施形態では、CPU29が、端部吐出ノズル50Eからの凝集液の吐出量、すなわち、接続部分55Jへの凝集液の吐出量を低減させるため、接続部分55Jに吐出されたインクが滲んで広がり、白すじの発生が抑えられ、図6に示したように、白すじや黒すじが生じていない良好な画像を得ることができる。また、繋ぎ目56を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔(例えば図5に示す副走査方向間隔d1)の広がりが大きい場合には、CPU29は接続部分55Jに凝集液を吐出させない場合もある。
なお、接続部分55Jの画像形成を行う繋ぎ目近傍の吐出ノズルとは、図5に示したノズル配置では、列54Aの紙面左側へ1ないし3ドット(1ないし3列)、列54Cの紙面右側へ1ないし3ドット(1ないし3列)の一部又は全部である。何ドットまでかは解像度やに滲みかたに依存するが、最大で、端部側の跨り列から0.3mm程度までである。
以下、CPU29が接続部分55Jに凝集液を吐出させないことにより良好な画像を得ることを、例を挙げて詳細に説明する。
仮に、短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとの位置ずれが生じて間隔が広くなりすぎている場合、すなわち、繋ぎ目56を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔(例えば図5に示す副走査方向間隔d1)が他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔(例えば図5に示す副走査方向間隔d2)に比べて広い場合、CPU29がインクジェット記録ヘッド24Lからの凝集液の吐出量を制御しないと(すなわち短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとの位置ずれがない場合と同じように凝集液を吐出させてしまうと)、図8に示すように、インクジェット記録ヘッド24Y〜Kから吐出された全ての有色インク滴へ凝集液滴を吐出してしまうため、図9に示すように、白すじ60が生じてしまう。
本実施形態では、CPU29によって凝集液の吐出が制御され、短尺ヘッド52Lでは、繋ぎ目から2列までの端部吐出ノズルからは凝集液滴が吐出されない(図10参照)。これにより、凝集液滴が付着しなかった2列の有色インク滴が滲んで広がるので、図11に示すように、白すじが目立たなくて視認されない、すなわち、白すじが発生しない。
また、上記の間隔が更に広い場合、CPU29によって、短尺ヘッド52Lと同様に、更に、短尺ヘッド52Rにおいても、繋ぎ目から2列までの端部吐出ノズルからは凝集液滴が吐出されない(図12参照)。これにより、凝集液滴が付着しなかった4列の有色インク滴が滲んで広がるので、図13に示すように、白すじが発生しない。
以上、白すじについて説明したが、黒すじについては、凝集液量を増大させて、インク滴の広がりを逆に抑えることにより、同様に黒すじの発生を抑制できる。
(位置ずれに基づく凝集液の吐出量の制御)
以下、短尺ヘッド52Lと短尺ヘッド52Rとの副走査方向への位置ずれ量に基づいて凝集液の吐出量を制御することについて説明する。
ユニット同士(短尺ヘッド同士)で複数の接する個所があり、不揮発性書き換え可能メモリーはユニット間分(短尺ヘッド間分)について記憶をする。短尺ヘッド52を8個つないだインクジェット記録ヘッド24では、不揮発性書き換え可能メモリーは7箇所の繋ぎ目領域について記憶する。
なお、接する個所7×7個所すべてについてずれ方を記憶してさらに高精度の補正を施すことも可能である。
白すじや黒すじの目立ち方は濃度に依存する。低濃度領域ではドットがまばらなので凝集液量を変化させなくても十分に良好な画像が得られる場合もある。高濃度領域ではドットが十分大きいので、接続部分55Jであってもドットが埋まっていて白地が少ないために少し隙間があいていても凝集液で凝集させたほうが全体的に濃度が上がり白すじが目立ちにくくなることもある。これはドット径の大きさの設計による。
このため、本実施形態では、画像領域55Lと画像領域55Rとにまたがる領域、すなわちの接続部分55Jで、CPU29への濃度の入力値を検知して入力濃度に応じて凝集液の吐出量を変えるか変えないかの判断をする。
図14は、入力検知のウインドウ70で、7×6領域のドット数を数えて低濃度領域と高濃度領域とでは凝集液の吐出量を変えないことの一例を示す。繋ぎ目56の位置は予め決まっているので、この繋ぎ目56の位置で記録用紙Pの搬送方向にスキャンすることにより濃度の入力値を検出する。
図15に、白すじの発生を抑える場合に凝集液の低減をどのようにして判断するかを説明する一例のフローチャート図を示す。CPU29は、短尺ヘッドの位置ずれ量が0であるか否かを判断する(ステップS1)。
位置ずれ量が0である場合には凝集液の低減を行わずに終了する(ステップS6)。
位置ずれ量が0でない場合には、上記の入力検知のウインドウ内のドット数をカウントする(ステップS2)。そして、ドット数が10以下であるか否かを判断する(ステップS3)。
ドット数が10以下である場合には、凝集液の低減を行わずに終了する(ステップS6)。ドット数が10以下でない場合には、ドット数が25以上であるか否かを判断する(ステップS4)。
ドット数が25以上である場合には、凝集液の低減を行わずに終了する(ステップS6)。ドット数が25以上でない場合には、凝集液の低減を行い(ステップS5)、終了する(ステップS6)。
これにより、白すじの発生を容易に抑えることができる。
以上、白すじの発生抑制についてやや詳細に説明したが、上述したように、黒すじについては、凝集液量を増大させて、インク滴の広がりを逆に抑えることにより、同様に黒すじの発生を抑制できる。
(実施例1)
以下、凝集液(反応液)の組成を実施例を挙げて具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。また、本実施例では、便宜上、凝集液のことを反応液と述べており、反応液とは凝集液のことである。
<顔料処理方法1>
市販の顔料分散液に対して、超音波ホモジナイザーを掛ける。その後、分散液に遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(初期投入量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<顔料処理方法2>
所定量のイオン交換水中に、顔料10質量%、分散剤1.5質量%を添加し、攪拌する。この混合液体に超音波ホモジナイザーを掛け、顔料を分散させる。更に、この分散液に遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(初期投入量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<顔料処理方法3>
スルファニル酸水溶液を加温し、撹拌しながら顔料100gを加えた。この混合物を撹拌しながら室温まで冷やし、14gの濃硝酸を滴下した。この溶液にNaNO2水溶液10gを添加し、反応が終了するまで撹拌した。この顔料に対し、脱塩処理を行なった。得られた表面処理顔料を顔料濃度が12wt%となるようにイオン交換水を加え、pHを7.5に調整した後、超音波ホモジナイザーを用いて分散を行なった。この分散液を遠心分離装置で、遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(全量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<液体作製方法>
所定の組成となるように色材溶液、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、混合液を、混合、攪拌した。得られた液体を、5μmフィルターを通過させることにより、所望の液体を得た。
(インクA:自己分散型Bkインク)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Cabojet−300(キャボット社製):4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体:1質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:0.5質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは8.5、体積平均粒子径は93nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.3mPa・sであった。
(インクB:分散剤型Bkインク)
顔料処理方法2に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Mogul L(キャボット社製)(顔料/表面官能基無し):4質量
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合:0.6質量%
・ジエチレングリコール:15質量%
・ジグリセリンエチレンオキサイド付加物:5質量%
・ポリオキシエチレン−2−エチルヘキシルエーテル:0.75質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは8.2、体積平均粒子径は120nm、表面張力は32mN/m、粘度は3.3mPa・sであった。
(インクC:自己分散型シアンインク)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C.I.Pigment Blue 15:3:4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体:0.6質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは8.8、体積平均粒子径は92nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.1mPa・sであった。
(インクD:自己分散型マゼンタインク)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C.I.Pigment Red 122:4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体:0.75質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは8.6、体積平均粒子径は106nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.2mPa・sであった。
(インクE:自己分散型イエローインク)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C.I.Pigment Yellow 128:4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体:0.6質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは8.7、体積平均粒子径は115nm、表面張力は31mN/m、粘度は3.2mPa・sであった。
(反応液A:有機酸型反応液(pH系))
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・コハク酸:7質量%
・水酸化ナトリウム:3質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは3.9、表面張力は30mN/m、粘度は3.1mPa・sであった。
(反応液B:有機酸型反応液(pH系))
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・2−ピロリドン−5−カルボン酸:8質量%
・水酸化ナトリウム:1.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは3.7、表面張力は28mN/m、粘度は3.0mPa・sであった。
(反応液C:多価金属型反応液)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・硝酸マグネシウム・6水和物:9質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは5.6、表面張力は31mN/m、粘度は2.8mPa・sであった。
(反応液D:多価金属型反応液)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・硝酸カルシウム・4水和物:6重量部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは6.1、表面張力は30mN/m、粘度は2.7mPa・sであった。
(反応液E:有機酸+多価金属混合型)
―組成―
・ジエチレングリコール:30質量%
・2−フランカルボン酸:4質量%
・硝酸マグネシウム・6水和物:2質量%
・水酸化ナトリウム:0.75質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは4.2、表面張力は31mN/m、粘度は2.8mPa・sであった。
(反応液F:有機酸+有機アミン系混合型)
・ジエチレングリコール:30質量%
・2−フランカルボン酸:7.5質量%
・ポリアリルアミン(PAA−01(重量平均分子量1100):日東紡績社製):6.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・イオン交換水:残部
この液体のpHは7.8、表面張力は32mN/m、粘度は4.2mPa・sであった
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に比べ、短尺ヘッド同士の位置ずれに基づく凝集液の吐出量の制御のしかたが異なる。
図16に示すように、本実施形態では、紙幅のヘッドアレイに対し、短尺ヘッド52L、52Rの繋ぎ目近傍の端部吐出ノズル50Eでパッチ(テストパターン)を印字する。この印字を行う際、凝集液を15%(A段階),10%(B段階),5%(C段階),0%(D段階)の4段階の互いに異なる量で付加している。そして、目視で白すじが発生しないと判断されるときの最大%の凝集液量を設定することにより、短尺ヘッド同士の接着部位が経時で伸び縮みする分を微調整することができる。凝集液の付与量の調整幅はもっと細かくてもよく、2%刻みであればさらに詳細な調整ができて好適である。
なお、本実施形態では、操作者は、テストパターンを見て最適な調整値(端部吐出ノズルからの凝集液の吐出量)をインクジェット記録装置本体の操作パネルから入力し、不揮発性書き換え可能メモリーがこの値を記憶することにより、凝集液量が調整される。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、接続部分55J(図6参照)へ凝集液を吐出する全ての端部吐出ノズルでは、副走査方向幅W(図17参照)の全体にわたり凝集液の吐出量を低減する。
ヘッド長手方向(副走査方向)に隣接するノズル列を構成する吐出ノズル50のうち、繋ぎ目56を跨る端部吐出ノズル部分ではどちらの方向に位置ずれを生じても白すじと黒すじが発生するが、一般に白すじのほうが目立ちやすいため、本実施形態によって白すじを抑制することにより画像に顕著な向上効果が見られる。第1実施形態に比べて画質は劣るが、CPU29の演算が簡単になるので高速処理することができる。速度重視を設計するインクジェット記録装置ではこの構成が好ましい。
全体的に有色インクを滲ませるだけでは高濃度の場合に濃度が低下するので、本実施形態では、接続部分55Jにおける有色インクの吐出量を周辺部分に比べて相対的に増やすことが好ましい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。図18に示すように、本実施形態では、第1〜第3実施形態に比べ、吐出ノズルの配置状態が異なる短尺ヘッド72を繋ぎ合わせて長尺化したインクジェット記録ヘッドを用いている。
本実施形態では、副走査方向に細長い吐出ノズル群74を複数本備えた短尺ヘッド72L、72Rを繋げており、接続部分55J(図6参照)へ凝集液を吐出する端部吐出ノズルが配置されたノズル領域78で凝集液の吐出量を調整することにより、第1〜第3実施形態と同様、白すじや黒すじの抑制に大きな効果が認められる。
なお、図19に示すように、吐出ノズル群が1本にされた短尺ヘッド82L、82Rを繋げて長尺化したインクジェット記録ヘッドを用いても、接続部分55J(図6参照)へ凝集液を吐出する端部吐出ノズルが配置されたノズル領域88で凝集液の吐出量を調整することにより、第1〜第3実施形態と同様、白すじや黒すじの抑制に大きな効果が認められる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置の印刷時の構成を示す概略側面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス時の構成を示す概略側面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のシステムを示す概略ブロック図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の反転機構の構成を模式的に示す説明図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置に設けられた短尺ヘッドの接続状態を示す背面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で描いた画像を示す模式的な平面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で、凝集液の吐出量を調整せずに描いた画像を示す模式的な平面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で、仮に凝集液の吐出量を調整しない場合を示す記録媒体上の模式的な部分平面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で、仮に凝集液の吐出量を調整しない場合に得られる画像を示す記録媒体上の模式的な部分平面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で、凝集液の吐出量を調整した場合を示す記録媒体上の模式的な部分平面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で、凝集液の吐出量を調整した場合に得られる画像を示す記録媒体上の模式的な部分平面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で、凝集液の吐出量を調整した場合を示す記録媒体上の模式的な部分平面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置で、凝集液の吐出量を調整した場合に得られる画像を示す記録媒体上の模式的な部分平面図である。 第1実施形態で、記録媒体上に形成された画像の接続部分の濃度を検出することを説明する模式的な平面図である。 第1実施形態で、白すじの発生を抑えるために凝集液の吐出量を調整することを示すフローチャート図である。 第2実施形態で、吐出ノズルによりパッチを印字することを示す模式図である。 第3実施形態に係るインクジェット記録装置に設けられた短尺ヘッドの接続状態を示す模式的な背面図である。 第4実施形態に係るインクジェット記録装置に設けられた短尺ヘッドの接続状態を示す模式的な背面図である。 第4実施形態に係るインクジェット記録装置の変形例に設けられた短尺ヘッドの接続状態を示す模式的な背面図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
24 インクジェット記録ヘッド
24Y インクジェット記録ヘッド(有色液用インクジェット記録ヘッド)
24M インクジェット記録ヘッド(有色液用インクジェット記録ヘッド)
24C インクジェット記録ヘッド(有色液用インクジェット記録ヘッド)
24K インクジェット記録ヘッド(有色液用インクジェット記録ヘッド)
24L インクジェット記録ヘッド(凝集液用インクジェット記録ヘッド)
29 CPU(制御手段)
50 吐出ノズル
50E 端部吐出ノズル
52L、R 短尺ヘッド
56 繋ぎ目
55J 接続部分(記録媒体部位)
54A〜C 列(ノズル列)
72L、R 短尺ヘッド
82L、R 短尺ヘッド

Claims (5)

  1. 吐出ノズルが配列された短尺ヘッドを繋ぎ合わせて長尺化してなるインクジェット記録ヘッドを複数備え、前記インクジェット記録ヘッドのうちの1つは、インクを凝集させる凝集液を吐出する凝集液用インクジェット記録ヘッドとされ、残りは、有色インクを吐出する有色液用インクジェット記録ヘッドとされたインクジェット記録装置であって、
    前記有色液用インクジェット記録ヘッドに設けられた前記吐出ノズルのうち前記短尺ヘッドの繋ぎ目近傍に配置された端部吐出ノズルからのインクが付着する記録媒体部位に対し、前記凝集液の吐出量を調整する制御手段が設けられた、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記有色液用インクジェット記録ヘッドで、副走査方向に隣接するノズル列を構成する前記吐出ノズルのうち、前記繋ぎ目を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔が他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔に比べて広い場合、前記制御手段は、前記記録媒体部位への前記凝集液の吐出量を低減させるか、又は、前記記録媒体部位に前記凝集液を吐出させない、ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記有色液用インクジェット記録ヘッドでは、前記短尺ヘッドの繋ぎ目近傍に配置された前記端部吐出ノズルからのインク吐出量を増大させる、ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記有色液用インクジェット記録ヘッドで、副走査方向に隣接するノズル列を構成する前記吐出ノズルのうち、前記繋ぎ目を跨る端部吐出ノズル同士の副走査方向間隔が他の吐出ノズル同士の副走査方向間隔に比べて狭い場合、前記制御手段は、前記記録媒体部位への前記凝集液の吐出量を増大させる、ことを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 吐出ノズルが配列された短尺ヘッドを繋ぎ合わせて長尺化してなるインクジェット記録ヘッドを複数備え、前記インクジェット記録ヘッドのうちの1つは、インクを凝集させる凝集液を吐出する凝集液用インクジェット記録ヘッドとされ、残りは、有色インクを吐出する有色液用インクジェット記録ヘッドとされたインクジェット記録装置であって、
    前記有色液用インクジェット記録ヘッドに設けられた前記吐出ノズルのうち前記短尺ヘッドの繋ぎ目近傍に配置された端部吐出ノズルからのインクが付着する記録媒体部位の全域に対し、前記凝集液の吐出量を低減させると共に前記有色インクの吐出量を増大させる制御手段が設けられた、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
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