JPH09225161A - 表皮接着シートの製造法 - Google Patents

表皮接着シートの製造法

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JPH09225161A
JPH09225161A JP3614996A JP3614996A JPH09225161A JP H09225161 A JPH09225161 A JP H09225161A JP 3614996 A JP3614996 A JP 3614996A JP 3614996 A JP3614996 A JP 3614996A JP H09225161 A JPH09225161 A JP H09225161A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
cushion pad
pad body
mold
heating fluid
Prior art date
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Pending
Application number
JP3614996A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Tanaka
伸明 田中
Toshihaya Iwai
敏逸 岩井
Motoo Tanaka
基夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takanichi Co Ltd
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛倒れがなく優れた風合いのシートを効率よ
く生産することができる表皮接着シートの製造法を提供
すること。 【解決手段】 真空吸引用の下型上に表皮材と通気性の
あるクッションパッド体とを相互間に加熱により接着能
が付与される接着剤を介在させた状態でセットしたうえ
型面に多数の加熱流体供給孔が配設されたクッションパ
ッド体押圧用の上型で型締めし、下型側より真空吸引を
行いながら上型の加熱流体供給孔より供給されてクッシ
ョンパッド体を通じ前記接着剤に達する加熱流体により
該接着剤に接着能を付与して表皮材をクッションパッド
体に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材として起毛
ファブリック生地などを使用しても毛倒れがなく優れた
風合いのシートを効率よく生産することができる表皮接
着シートの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車用シート等においては、高
級化傾向からクッションパッド体の表面に毛脚の長いフ
ァブリック生地などの表皮材を一体的に接着した表皮接
着シートが用いられる傾向があるが、このような表皮接
着シートを製造する場合は、図5に示されるように、真
空吸引用の下型2上に表皮材21とクッションパッド体
20とを相互間に接着剤22を介在させた状態でセット
したうえ下型2の加熱で表皮材21を加熱してその熱伝
導により接着剤22の反応促進を図って一体化するのを
普通とするため、起毛が加熱により毛倒れして商品価値
を損なうという問題があった。また、接着剤の加熱は表
皮材を介して行われるためにキュア時間が長くなるとい
う問題もあった。
【0003】一方、表皮材とクッションパッド体との接
着は加熱により接着能が付与される接着剤であるホット
メルトタイプの接着剤を用いてこれを蒸気等の熱流体に
より加熱するのが普通で、前記蒸気の安定した吐出を行
えるよう成形型本体を120〜150℃の所定温度に加
熱しておく必要があり、そのためには表皮材が高温の型
に接して毛倒れや毛割れを生じるという問題点があると
ともに、それを避けるには型の意匠形成面を凹凸のない
単調な形状とする必要があり複雑な形状のシートを生産
することができないという問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、表皮材として起毛ファブリッ
ク生地などを使用したときでも毛倒れや毛割れ等の不具
合がなく優れた風合いのシートを生産することができ、
しかも、接着剤のキュア時間を短縮して生産性を大幅に
向上させることができるとともに、複雑な形状のシート
であっても安定して生産することができる表皮接着シー
トの製造法を提供することを目的として完成されたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の表皮接着シートの製造法は、真空
吸引用の下型上に表皮材と通気性のあるクッションパッ
ド体とを加熱により接着能が付与される接着剤を相互間
に介在させた状態でセットしたうえ型面に多数の加熱流
体供給孔が配設されたクッションパッド体押圧用の上型
で型締めし、下型側より真空吸引を行いながら上型の加
熱流体供給孔より供給されてクッションパッド体を通じ
前記接着剤に達する加熱流体により該接着剤に接着能を
付与して表皮材をクッションパッド体に接着することを
特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は、自動車用シート
を製造する場合を示すものであって、図中1はクッショ
ンパッド体押圧用の上型であって、その内腔部には加熱
流体供給管が接続され、また、上型1の型面には多数の
加熱流体供給孔3が配設されている。2は上型1に対向
するように設置されて型面に表皮材21をセットする真
空吸引用の下型であって、その内腔部には真空吸引管が
接続されており、また、下型2の型面は模様付け面とさ
れるとともに多数の真空吸引用小孔4が配設されてい
る。
【0007】このような装置を用いて表皮接着シートを
製造するには、先ず、下型2の型面に表皮材21をセッ
トしてこれに接着剤22を介して無数の連続気孔を有す
るポリウレタンフォームなどの通気性のあるクッション
パッド体20を載せ、上型1を下降して型締めしたうえ
両型により加圧・加熱することにより表皮材21とクッ
ションパッド体20とを相互間に介在された接着剤22
により接着一体化することは従来のものと基本的には同
様であるが、本発明においては、前記の上型1の加熱流
体供給孔3より通気性のあるクッションパッド体20を
通じて該クッションパッド体20の接合面に予め層状に
塗布させてある接着剤22に熱風などの加熱流体を直接
供給してこの接着剤22に接着能を付与し、合わせて下
型2により真空吸引を行って表皮材21を直接加熱する
ことなく接着能が付与された接着剤22をもってクッシ
ョンパッド体20に表皮材21を接着することにより表
皮材21が起毛地などであっても毛倒れや毛割れ等の不
具合のない優れた風合いの表皮接着シートを生産可能と
するとともに、接着剤のキュア時間を短縮して生産性を
大幅に向上させる点に特長がある。なお、前記の接着剤
22としてはウレタン系の2液反応型接着剤または、1
液溶剤稀釈型接着剤のような熱硬化性のものが一般に用
いられ、また、上下型の加圧力は10〜150g/cm2
度の範囲で行われる。
【0008】前記したように上型1の加熱流体供給孔3
よりクッションパッド体20を通じて前記接着剤22に
熱風などの加熱流体を直接供給して表皮材21を直接加
熱することなくこの接着剤22に接着能を付与するため
には、例えば、上型1の加熱流体供給孔3より吐出する
70〜100℃の熱風の流速を10〜20m/sec 、下型
2の真空吸引用小孔4より吸引する熱風の流速を5〜1
0m/sec 程度とするなど、上型側より供給される熱風の
流速を下型側より真空吸引される流速よりも大きなもの
としておくと効率的に接着剤22を加熱でき、また、前
記加熱流体供給孔3および真空吸引用小孔4は、例えば
孔径が1〜3mmのものを20mmピッチ程度で上記の条件
を満足するよう任意に設計しておく。
【0009】また、下型2に水冷式などの温度調整用配
管5を設けて、表皮材21が面する下型2の型面温度を
60℃以下の低温状態に保持するようにしておけば表皮
材21の損傷を防止できるのでさらに好ましい。一方、
図2に示されるように上型1にも温度調整用配管6を設
けたり、図3に示されるように上型1の内表面を断熱材
7で覆う等しておけば、より安定した熱風の供給ができ
ることとなることとなる。更には、図4に示されるよう
に加圧・加熱工程において、クッションパッド体20の
露出部分を覆う枠型8を併用して外気と遮断した状態で
熱風の供給を行えばより安定した熱風の供給ができるこ
ととなる。さらにまた、加熱により接着能が付与される
接着剤22は表皮材21やクッションパッド体20とは
分離されたホットメルトタイプの接着フィルムとしても
よいが、前記したように予めクッションパッド体20の
接合面に塗布乾燥させて層着したものとすれば、安価な
うえにセットの手数を簡略できるのでより好ましい。
【0010】このような製造法によれば、接着剤22の
加熱溶融が従来のように下型側からの熱伝導加熱による
方式とは異なり、上型側より熱風を供給するとともに下
型側より真空吸引を行い表皮材21を直接加熱すること
なく加熱する方式であるため、表皮材21の毛脚が倒さ
れたり毛割れすることがなくなる。また、表皮材21が
直接に接する下型2も加熱され難く、特に、下型2に温
度調整用配管5が配管されているときは、表皮材21が
直接に接する下型2の温度も60℃以下の低温状態に保
持できるため表皮の損傷等が生ずることもない。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は毛倒れや毛割れ等の不具合がなく優れた風合いのシ
ートを生産することができ、しかも、接着剤のキュア時
間を短縮して生産性を大幅に向上させることができると
ともに複雑な形状のシートであっても安定して生産する
ことができるものである。よって本発明は従来の問題点
を一掃した表皮接着シートの製造法として、産業の発展
に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】その他の実施の形態を示す上型の断面図であ
る。
【図3】その他の実施の形態を示す上型の断面図であ
る。
【図4】その他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 クッションパッド体押圧用の上型 2 真空吸引用の下型 3 加熱流体供給孔 20 クッションパッド体 21 表皮材 22 加熱により接着能が付与される接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空吸引用の下型上に表皮材と通気性の
    あるクッションパッド体とを加熱により接着能が付与さ
    れる接着剤を相互間に介在させた状態でセットしたうえ
    型面に多数の加熱流体供給孔が配設されたクッションパ
    ッド体押圧用の上型で型締めし、下型側より真空吸引を
    行いながら上型の加熱流体供給孔より供給されてクッシ
    ョンパッド体を通じ前記接着剤に達する加熱流体により
    該接着剤に接着能を付与して表皮材をクッションパッド
    体に接着することを特徴とする表皮接着シートの製造
    法。
  2. 【請求項2】 加熱流体供給孔より供給される熱風の流
    速を、下型側より真空吸引される流速よりも大きくする
    請求項1に記載の表皮接着シートの製造法。
  3. 【請求項3】 下型の表面温度を、60℃以下の低温状
    態に保持しておく請求項1または2に記載の表皮接着シ
    ートの製造法。
  4. 【請求項4】 加熱により接着能が付与される接着剤を
    予めクッションパッド体側に層着しておく請求項1また
    は2または3に記載の表皮接着シートの製造法。
JP3614996A 1996-02-23 1996-02-23 表皮接着シートの製造法 Pending JPH09225161A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100436109C (zh) * 2004-09-25 2008-11-26 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 工件表面覆层贴合方法、模具及其制品
CN106393708A (zh) * 2016-11-30 2017-02-15 蓝思科技(长沙)有限公司 一种贴胶装夹治具以及贴胶工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100436109C (zh) * 2004-09-25 2008-11-26 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 工件表面覆层贴合方法、模具及其制品
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