JPH09224219A - 磁気記録補正回路 - Google Patents

磁気記録補正回路

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JPH09224219A
JPH09224219A JP8053786A JP5378696A JPH09224219A JP H09224219 A JPH09224219 A JP H09224219A JP 8053786 A JP8053786 A JP 8053786A JP 5378696 A JP5378696 A JP 5378696A JP H09224219 A JPH09224219 A JP H09224219A
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JP
Japan
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signal
signals
recorded
multiplication
modulated
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JP8053786A
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Satoshi Kawasaki
敏 川崎
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VTRにおいて記録すべき変調信号の混変調
歪みを除去するためこの変調信号の記録補正を行う磁気
記録補正回路を提供する。 【解決手段】 記録すべき第1及び第2の変調信号(10
b, 11b)を乗算する第1、第2の乗算手段(12, 13, 18,
19)と、第1の乗算信号(13a) を所定量遅延した第1の
補正信号(20a) を出力する第1の遅延手段(20)と、第2
の乗算信号(19a) を所定量遅延した第2の補正信号(21
a) を出力する第2の遅延手段(21)と、第1及び第2の
補正信号(20a, 21a)を第1及び第2の変調信号(10b, 11
b)に加算する加算手段(15)とを備え、第1及び第2の変
調信号(10b, 11b)の混変調歪み成分をその周波数帯域で
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はVTRにおいて記録
すべき変調信号の混変調歪みを除去するためこの変調信
号の記録補正を行う磁気記録補正回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の技術による周波数アロケー
ションを説明する図、図5は従来の磁気記録補正回路を
説明する図、図6は記録すべき変調信号の混変調歪みを
説明する図である。以下図面を参照しながら従来の技術
を説明する。
【0003】家庭用VTRの一方式であるVHS(登録
商標)方式においては、輝度信号をFM変調して得られ
たFM変調輝度信号と色信号を低域変換して得られる低
域変換色信号とを周波数多重(第3の変調信号)して第
1の磁気ヘッドで磁気テープの表層部に記録すると共
に、2チャンネルの音声信号を夫々FM変調して得られ
る第1のFM変調音声信号(第1の変調信号)と第2の
FM変調音声信号(第2の変調信号)とを周波数多重し
て、第1の磁気ヘッドに先行すると共に同一のトラック
を走査し相異なるアジマス角を有する第2の磁気ヘッド
で磁気テープの深層部に記録していた。
【0004】図4(A)は上記第1の磁気ヘッドで記録
する信号の周波数アロケーションを示しており、1は低
域変換色信号の占有帯域、2はFM変調映像信号の占有
帯域、1aは低域変換色信号の搬送波周波数(0.629MHz)で
ある。そして、同図(B)は上記第2の磁気ヘッドで記
録する信号の周波数アロケーションを示しており、3は
第1の変調信号の占有帯域、4は第2の変調信号の占有
帯域、faは第1の変調信号の搬送波周波数(1.3MHz)、fb
は第2の変調信号の搬送波周波数(1.7MHz)である。
【0005】さて、磁気記録再生において相異なる搬送
波周波数を有する2信号を周波数多重して記録再生する
と、磁気記録再生過程の非線形性により3次混変調歪み
が発生することが知られている。かかる理由により、第
1の変調信号(1.3MHz)と第2の変調信号(1.7MHz)との間
で、3.9(=1.3×3)MHz,0.9(=1.3×2-1.7)MHz,4.3(=1.3×
2+1.7)MHz,2.1(=1.7×2-1.3)MHz,4.7(=1.7×2+1.3)MHz,
5.1(=1.7×3)MHz の3次混変調歪みが発生する。かかる
3次混変調歪みは第1の磁気ヘッドで再生されるが、大
半はアジマス角損失により妨害を免れる。
【0006】しかし、最も低い0.9(=1.3×2-1.7)MHz の
周波数成分はアジマス角損失が少ないため問題となる。
即ち、図4(A)中に示すように低域変換色信号の占有
帯域1は0.1MHzから1.1MHzまで存在するので、0.9MHz
(同図中900kHzの混変調歪)は低域変換色信号の妨害波
となり、これらを復調した場合画面全体に斜めの縞模様
が現われ問題となる。
【0007】そこで、図5に示すように、記録すべき第
1及び第2の変調信号10b, 11bを夫々出力する第1のF
M変調器(MOD1)10,第2のFM変調器(MOD2)11(10a, 1
1aは夫々Lチャンネル,Rチャンネルの音声信号)、第
1の変調信号10b を2倍の周波数にして出力する第1の
乗算器12、第1の乗算器12の出力信号に第2の変調信号
11b を乗算する第2の乗算器13、第2の乗算器13からの
補正信号13a の位相を所定量シフトする位相シフタ(FS)
14、位相シフタ14からの位相シフタ出力信号14a と第1
及び第2の変調信号10b, 11bとを夫々加算する加算手段
15(15a は加算回路出力信号、R1, R2, R3は抵抗器)、
加算回路出力信号15a を所定のレベルまで増幅する記録
増幅器16、増幅された記録信号16a を第2の磁気ヘッド
A1, A2に伝えるロータリートランス(RT)17A, 17Bとから
なる磁気記録補正回路(特開平4−271684号公
報)が提案されていた。
【0008】この磁気記録補正回路は磁気記録再生の非
線形性に伴う3次混変調歪みによる妨害波を低減すると
共に、第2の磁気ヘッドA1, A2の記録電流を最適値に設
定しFM変調音声信号のS/Nを改善したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た磁気記録補正回路では上記した位相シフタ14で定めら
れた周波数(1.3×2=0.9MHz) の混変調歪みを除去する補
正信号を得るに過ぎないという不都合があった。即ち、
上記した2チャンネルの音声信号をFM変調すると、図
6に示すように混変調歪みの帯域が広がり変調された映
像信号の周波数帯域に入り込むため、周波数900kHzの混
変調歪み帯域を除去しても再生映像信号の輝度、色成分
に悪影響を及ぼすという問題があった。また、同様に、
混変調歪みの帯域がFM変調音声信号にも重なるため
(同図中斜線部。上記した磁気記録補正回路では周波数
2.1MHzの混変調歪みはアジマス角損失により妨害を免れ
るとしていたが、このように再生音声信号に対して妨害
となる場合がある)VTRの再生音声信号に対して大き
な妨害となるという問題があった。
【0010】更に、ハイビジョン信号等の高精細度映像
信号を記録再生するW−VHS(登録商標)方式のVT
R等、VHS方式と同じように音声信号をFM変調処理
してメタルテープ等の磁気テープに記録するものがある
が、こうしたメタルテープにおいては上記した周波数2.
1MHzの混変調歪みの残留レベルが大きく、映像信号の輝
度成分にビート妨害などの悪影響を与えるという問題が
あり、改善が望まれていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は以下
(1)〜(3)の構成を以て上記した課題を解決する。 (1) 第1の発明は、記録すべき第1及び第2の変調
信号(10b, 11b)を乗算した第1の乗算信号(13a) を出力
する第1の乗算手段(12, 13)と、前記第1の乗算信号(1
3a) を所定量遅延した第1の補正信号(20a) を出力する
第1の遅延手段(20)と、前記記録すべき第1及び第2の
変調信号(10b, 11b)を乗算した第2の乗算信号(19a) を
出力する第2の乗算手段(21)と、前記第2の乗算信号(1
9a) を所定量遅延した第2の補正信号(21a) を出力する
第2の遅延手段(21)と、前記第1及び第2の補正信号(2
0a, 21a)を前記第1及び第2の変調信号(10b, 11b)に加
算する加算手段(15)とを備え、前記記録すべき第1及び
第2の変調信号(10b, 11b)の混変調歪み成分の帯域を除
去することを特徴とする磁気記録補正回路を提供するも
のである。
【0012】(2) 第2の発明は、記録すべき第1及
び第2の変調信号(10b, 11b)を乗算した第1の乗算信号
(13a) を出力する第1の乗算手段(12, 13)と、前記記録
すべき第1及び第2の変調信号(10b, 11b)を乗算した第
2の乗算信号(19a) を出力する第2の乗算手段(18, 19)
と、前記第1の乗算信号(13a) 及び前記第2の乗算信号
(19a) を加算する第1の加算手段(22)と、前記第1の加
算手段(22)からの出力信号を所定量遅延した補正信号(2
3a) を出力する遅延手段(23)と、前記補正信号(23a) を
前記第1及び第2の変調信号(10b, 11b)に加算する第2
の加算手段(15)とを備え、前記記録すべき第1及び第2
の変調信号(10b, 11b)の混変調歪み成分の帯域を低減す
ることを特徴とする磁気記録補正回路を提供するもので
ある。
【0013】(3) 第3の発明は、記録すべき第1及
び第2の変調信号(10b, 11b)を磁気記録媒体(T) の深層
に記録し、記録すべき第3の変調信号(25a) をそこに重
畳記録するために、前記第1及び第2の変調信号(10b,
11b)の混変調歪み成分を除去する記録補正を行う磁気記
録補正回路において、記録すべき第1及び第2の変調信
号(10b, 11b)を乗算した第1の乗算信号(13a) を出力す
る第1の乗算手段(12,13)と、前記第1の乗算信号(13a)
を遅延した第1の補正信号(20a) を出力する第1の遅
延手段(20)と、前記記録すべき第1及び第2の変調信号
(10b, 11b)を乗算した第2の乗算信号(19a) を出力する
第2の乗算手段(18, 19)と、前記第2の乗算信号(19a)
を遅延した第2の補正信号(21a) を出力する第2の遅延
手段(21)と、前記第1及び第2の補正信号(20a, 21a)の
レベルを夫々可変する第1及び第2の可変手段(R6, R7)
と、前記第1及び第2の遅延手段(20, 21)の遅延量と、
前記第1及び第2の可変手段(R6, R7)の可変量と、前記
第3の変調信号(25a) の記録レベルとを夫々制御する制
御手段(24)と、前記第1及び第2の補正信号(20a,21a)
を前記第1及び第2の変調信号(10b, 11b)に加算する加
算手段(15)とを備え、前記第1及び第2の遅延手段(20,
21)の遅延量及び第1及び第2の可変手段(R6, R7)のレ
ベルを夫々可変制御することにより、前記第3の変調信
号(25a) の記録レベルの変化に対応して記録すべき第1
及び第2の変調信号(10b, 11b)の混変調歪み成分の帯域
を除去することを特徴とする磁気記録補正回路を提供す
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の磁気記録補正回路
の第1実施例を説明するブロック図、図2は本発明の磁
気記録補正回路の第2実施例を説明するブロック図、図
3は本発明の磁気記録補正回路の第3実施例を説明する
ブロック図である。以下、図面を参照しつつ本発明の実
施の形態を第1実施例〜第3実施例によって説明する。
また、前述したものと同一の構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0015】(第1実施例)さて、本発明の磁気記録補
正回路は、図1に示すように、記録すべき第1及び第2
の変調信号10b, 11bを夫々出力する第1のFM変調器(M
OD1)10,第2のFM変調器(MOD2)11(10a, 11aは夫々L
チャンネル,Rチャンネルの音声信号)、第1の変調信
号10b を2倍の周波数にして出力する乗算器12、乗算器
12の出力信号に第2の変調信号11b を乗算する乗算器13
(乗算器12及び乗算器13を併せて「第1の乗算手段」と
いう)、乗算器13からの補正信号13a を所定量遅延する
遅延手段20、第2の変調信号11b を2倍の周波数にして
出力する乗算器18、乗算器18の出力信号に第1の変調信
号10b を乗算する乗算器19(乗算器18及び乗算器19を併
せて「第2の乗算手段」という)、乗算器19からの補正
信号19a を所定量遅延する遅延手段21、遅延手段20, 21
からの出力信号20a, 21aと第1及び第2の変調信号10b,
11bとを夫々加算する加算手段15(15a は加算出力信
号、R1〜R4は抵抗器)、加算出力信号15a を所定のレベ
ルまで増幅する記録増幅器16、増幅された記録信号16a
を第2の磁気ヘッドA1, A2に伝えるロータリートランス
(RT)17A, 17Bとから構成される。
【0016】ここで、本磁気記録補正回路は従来の技術
で説明した磁気記録補正回路に対して、位相シフタ14に
代わって遅延手段20、第1の演算手段12, 13及び遅延手
段20とは別系統の第2の演算手段18, 19及び遅延手段21
を備えるものである。また、この遅延手段20, 21は夫々
400kHz〜1.4MHz、1.6MHz〜2.6MHzの範囲で位相直線性を
保つ遅延装置である。
【0017】信号の流れについて説明する。図示しない
音声信号供給回路よりLチャンネルの音声信号10a とR
チャンネルの音声信号11a とが、第1のFM変調器10と
第2のFM変調器11との入力側に夫々供給され、FM変
調が夫々施された後、搬送波周波数を1.3MHz(fa)とする
第1の変調信号10b と搬送波周波数を1.7MHz(fb)とする
第2の変調信号11b とがローインピーダンスで夫々出力
される。
【0018】そして、第1の変調信号10b は抵抗器R1を
介して加算手段15に供給されると共に乗算器12, 19に夫
々供給される。第1の乗算手段を構成する乗算器12は例
えば平衡変調器によりなり、第1の変調信号10b の2倍
の搬送波周波数(2.6MHz)を有する信号として出力され、
乗算器13の一方の入力側に供給される。
【0019】一方、第2の変調信号11b は抵抗器R2を介
して加算手段15に供給されると共に乗算器18, 13に夫々
供給される。第2の乗算手段を構成する乗算器18は例え
ば平衡変調器によりなり、第2の変調信号11b の2倍の
搬送波周波数(3.4MHz)を有する信号として出力され、乗
算器19の一方の入力側に供給される。
【0020】乗算器13において、乗算器12の出力信号
(搬送波周波数2.6MHz)と第2の変調信号11b (搬送波
周波数1.7MHz)との、和の周波数成分と差の周波数成分
とが含まれる補正信号13a (搬送波周波数 2.6±1.7MH
z)が遅延手段20に供給される。遅延手段20は、加算手
段15に供給される第1の変調信号10b と第2の変調信号
11b との加算信号に加算する補正信号13a を所定量遅延
する。ここで、図6に示す混変調歪みの成分(900kHzを
中心とした帯域)を除去するには補正信号の遅延量をそ
の帯域内で一定にする必要がある。よって上記したよう
に遅延手段20は400kHz〜1.4MHz、遅延手段21は1.6MHz〜
2.6MHzまでの範囲で夫々位相直線性を保つ必要がある。
こうして遅延された補正信号20a は抵抗器R3を介して加
算手段15に供給される。
【0021】同様に、第2の乗算手段18, 19において生
成された補正信号19a (搬送波周波数 3.4±1.3MHz)が
遅延手段21によって所定量遅延され、2.1MHzを中心とし
た帯域の混変調歪みの成分を除去する補正信号21a とし
て得られる。この補正信号21a は抵抗器R4を介して加算
手段15に供給される。
【0022】加算手段15は、第1の乗算手段12, 13、遅
延手段20によって900kHzを中心とした混変調歪み成分を
打ち消す補正信号20a と、第2の乗算手段18, 19、遅延
手段21によって2.1MHzを中心とした混変調歪み成分を打
ち消す補正信号21a と、上記した第1、第2の変調信号
10b, 11bとを夫々加算した加算出力信号15a を記録アン
プ16に供給する。
【0023】また、記録アンプ16にてこの加算出力信号
15a が増幅されると共に記録電流16a の周波数特性が与
えられ、最適値に調整された記録電流16a が一端が接地
されたロータリートランス17A, 17Bの一次側入力の他端
に供給されると共に、二次側入力に伝送され、図示しな
い回転ドラムに設けられている第2の磁気ヘッドA1,A2
に補正信号20a, 21aを含む記録信号が供給され磁気テー
プTに記録される。
【0024】このようにして、予め妨害が予想される妨
害波を相殺すべく第1の変調信号10b と第2の変調信号
11b とに補正信号20a, 21aを重畳させて第2磁気ヘッド
A1,A2で記録したため、再生時、上記した第1の磁気ヘ
ッドでアジマス損失が期待できず磁気記録に伴い発生す
る3次混変調歪みの最低周波数成分はもとより、変調記
録によって広がる混変調歪みの帯域の再生を完全に除去
できる。
【0025】従って、記録電流16a を最適値に設定でき
るので、S/Nの良い高品質の再生音声信号を得ること
ができると共に、画面全体に現れる斜めの縞を防止でき
るため、高品質の映像信号を得ることができる。
【0026】尚、遅延手段20, 21はLPF,BPF(ロ
ーパスフィルタ、バンドパスフィルタ)等の帯域制限フ
ィルタで構成しても良いことは勿論である。尚、抵抗器
R1〜R4の少なくとも一つを可変抵抗器に置き換え加算の
割合を調整できるようにしても良いことは勿論である。
尚、記録電流16a の調整は、第1のFM変調器10,第2
のFM変調器11の出力レベルを可変して行っても良いこ
とは勿論である。
【0027】尚、妨害波は磁気記録再生の非線形性に伴
う二つの周波数成分を有する信号の混変調歪みにより発
生するのであるから、記録信号の形態はFM変調に限定
されるものではなく、AM変調,PM変調,または、デ
ジタル変調(PSK変調,M2変調,8to10変調)
等なんら限定されない。従って、第1のFM変調器10と
第2のFM変調器11とは単なる信号供給回路であっても
良いことは勿論である。
【0028】(第2実施例)上記した第1実施例では別
系統の乗算手段と遅延手段とを夫々有することにより、
900kHzと2.1MHzの混変調歪み成分を夫々打ち消す補正信
号を得ることを述べたが、図2に示すように、第1、第
2の乗算手段12, 13, 18, 19の出力信号を第1の加算手
段22において加算し、1つの遅延手段23によって遅延し
た補正信号23a を得るように回路構成を簡略化しても良
い。
【0029】即ち、加算された第1、第2の乗算手段1
2, 13, 18, 19の出力信号は、搬送波周波数 2.6±1.7MH
z及び 3.4±1.3MHzの信号が加算されているため、これ
をある程度遅延すれば900kHzと2.1MHzの混変調歪み成分
の両方が完全に打ち消されないまでも、上記した問題を
無視できるレベルまで低減することができる。
【0030】そして遅延手段23によって所定量遅延され
た信号23a は第2の加算手段15に供給され、第1及び第
2の変調信号と加算され、上記したように記録アンプ16
及びロータリトランスRTを介して第1の磁気ヘッドに供
給されるので、FM音声信号の混変調歪み成分を十分に
低減することができる。
【0031】(第3実施例)例えば、最近のVTRにお
いて、マイコン等の制御手段によって使用する磁気テー
プの特性に応じて記録すべき映像信号(第3の変調信
号)の記録レベルを可変するものがある。このとき第3
の映像信号の記録レベルが変化すると、磁気テープの深
層に残留するFM音声信号の位相やレベルまで変化する
ので、こうしたVTRにおいて本磁気記録補正回路を用
いる際は、上記した補正信号の遅延時間と共にその記録
レベルも可変することが望ましい。
【0032】そこで、図3に示すように、第1実施例の
磁気記録補正回路に制御手段24を追加し、抵抗器R3, R4
の代わりに可変抵抗器R6, R7を用いる。この制御手段24
は上記した磁気テープの特性の判別結果に基づいて第3
の変調信号25a の記録レベルを増幅する記録アンプ25
と、上記した遅延手段20, 21の遅延量、可変抵抗器R6,R
7の抵抗値を夫々可変制御する。
【0033】上記したように磁気テープの特性の判別結
果に基づいて第3の変調信号25a の記録レベルを可変す
るとき、これに応じて遅延手段20, 21の遅延量、可変抵
抗器R6, R7の抵抗値を夫々制御する。例えば、第3の変
調信号25a の記録レベルが大きくなったら遅延手段20,
21の遅延量を大きくし、そのレベルは小さくする。
【0034】ここで、第3の変調信号25a は図示しない
映像信号処理回路によって映像信号の輝度信号をFM変
調し、色信号を低域変換した信号を夫々周波数多重した
もので、記録アンプ25はこの第3の変調信号25a を所定
の記録レベルに増幅し、これをロータリトランスRTを介
して上記した回転ドラムに設けられている第1の磁気ヘ
ッドVH1, VH2に供給し、第1の磁気ヘッドVH1, VH2は供
給された第3の変調信号25a を磁気テープTに記録す
る。
【0035】こうして映像信号の記録レベルの変化に伴
う上記した混変調歪みの位相、レベルの変化に対応して
補正信号の遅延量とレベルとを変化させることができる
ので、FM音声信号の混変調歪み成分の帯域を除去する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、記録
再生の非線形性に伴う混変調歪み(特に変調によって生
じる広い帯域の混変調歪み)による妨害波を顕著に低減
できるため、例えば、本発明を、FM変調輝度信号と低
域変換色信号とを周波数多重して第1の磁気ヘッドで記
録し、2チャンネルの音声信号を周波数変調して得た2
つのFM変調音声信号とを周波数多重して第2の磁気ヘ
ッドで記録する家庭用VTRにおける2チャンネルの音
声信号の記録する際に適用した際、第2の磁気ヘッドの
記録電流を最適値に設定できS/Nの良い高品質の再生
音声信号を得ることができると共に、画面全体に現れる
斜めの縞を防止できるため、高品質の映像信号を得るこ
とができる効果がある。
【0037】また、上述した効果に加え、磁気テープの
深層に記録されるFM音声信号等の第1、第2の変調信
号に重畳して記録される周波数変調映像信号等の第3の
変調信号の記録レベル、あるいは磁気テープの性能に応
じて混変調歪みを除去することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録補正回路の第1実施例を説明
するブロック図である。
【図2】本発明の磁気記録補正回路の第2実施例を説明
するブロック図である。
【図3】本発明の磁気記録補正回路の第3実施例を説明
するブロック図である。
【図4】従来の技術による周波数アロケーションを説明
する図である。
【図5】従来の磁気記録補正回路を説明する図である。
【図6】記録すべき変調信号の混変調歪みを説明する図
である。
【符号の説明】
10b,11b…第1及び第2の変調信号、12,13
…第1の乗算手段、20…第1の遅延手段、20a…第
1の補正信号、15…加算手段、18,19…第2の乗
算手段、21…第2の遅延手段、21a…第2の補正信
号、T…磁気テープ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録すべき第1及び第2の変調信号を乗算
    した第1の乗算信号を出力する第1の乗算手段と、 前記第1の乗算信号を所定量遅延した第1の補正信号を
    出力する第1の遅延手段と、 前記記録すべき第1及び第2の変調信号を乗算した第2
    の乗算信号を出力する第2の乗算手段と、 前記第2の乗算信号を所定量遅延した第2の補正信号を
    出力する第2の遅延手段と、 前記第1及び第2の補正信号を前記第1及び第2の変調
    信号に加算する加算手段とを備え、 前記記録すべき第1及び第2の変調信号の混変調歪み成
    分の帯域を除去することを特徴とする磁気記録補正回
    路。
  2. 【請求項2】記録すべき第1及び第2の変調信号を乗算
    した第1の乗算信号を出力する第1の乗算手段と、 前記記録すべき第1及び第2の変調信号を乗算した第2
    の乗算信号を出力する第2の乗算手段と、 前記第1の乗算信号及び前記第2の乗算信号を加算する
    第1の加算手段と、 前記第1の加算手段からの出力信号を所定量遅延した補
    正信号を出力する遅延手段と、 前記補正信号を前記第1及び第2の変調信号に加算する
    第2の加算手段とを備え、 前記記録すべき第1及び第2の変調信号の混変調歪み成
    分の帯域を低減することを特徴とする磁気記録補正回
    路。
  3. 【請求項3】記録すべき第1及び第2の変調信号を磁気
    記録媒体の深層に記録し、記録すべき第3の変調信号を
    そこに重畳記録するために、前記第1及び第2の変調信
    号の混変調歪み成分を除去する記録補正を行う磁気記録
    補正回路において、 記録すべき第1及び第2の変調信号を乗算した第1の乗
    算信号を出力する第1の乗算手段と、 前記第1の乗算信号を遅延した第1の補正信号を出力す
    る第1の遅延手段と、 前記記録すべき第1及び第2の変調信号を乗算した第2
    の乗算信号を出力する第2の乗算手段と、 前記第2の乗算信号を遅延した第2の補正信号を出力す
    る第2の遅延手段と、 前記第1及び第2の補正信号のレベルを夫々可変する第
    1及び第2の可変手段と、 前記第1及び第2の遅延手段の遅延量と、前記第1及び
    第2の可変手段の可変量と、前記第3の変調信号の記録
    レベルとを夫々制御する制御手段と、 前記第1及び第2の補正信号を前記第1及び第2の変調
    信号に加算する加算手段とを備え、 前記第1及び第2の遅延手段の遅延量及び第1及び第2
    の可変手段のレベルを夫々可変制御することにより、前
    記第3の変調信号の記録レベルの変化に対応して記録す
    べき第1及び第2の変調信号の混変調歪み成分の帯域を
    除去することを特徴とする磁気記録補正回路。
JP8053786A 1996-02-16 1996-02-16 磁気記録補正回路 Pending JPH09224219A (ja)

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