JPH09223830A - 圧電体薄膜およびその製造法ならびにそれを用いたインクジェット記録ヘッド - Google Patents
圧電体薄膜およびその製造法ならびにそれを用いたインクジェット記録ヘッドInfo
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Abstract
ずみ定数、を有する圧電体薄膜、およびアニール時にク
ラックの発生のないその製造法を提供する。 【解決手段】 本発明による圧電体薄膜は、膜表面で観
察される結晶粒の面積平均が0.1μm2 以上であり、
かつ薄膜断面に層状の不連続面を有さないものである。
また、このような圧電体薄膜は、ゾルゲル法であって、
圧電体膜を構成する金属成分のゾルと、高分子化合物と
を含んでなるゾル組成物を、基板上に塗布し、乾燥させ
て膜を形成し、得られた膜を焼成して、非晶質の金属酸
化物からなる多孔質ゲル薄膜を形成する仮焼成工程と、
この多孔質ゲル薄膜をアニールして、該膜を結晶質の複
合金属酸化物からなる膜とするプレアニール工程と、上
記工程を少なくとも一回以上繰り返し、結晶質の金属酸
化物の積層膜を形成する工程と、得られた積層膜をアニ
ールして、該膜中のペロブスカイト型の結晶粒を大きく
成長させる工程とを含んでなる。
Description
ーとして用いられる圧電体薄膜に関する。
ある)に代表される圧電体、強誘電体薄膜は、スパッタ
法、ゾルゲル法、CVD法、レーザアブレーション法等
で製造することができる。
る。また、ゾル組成物の塗布と、その焼成を繰り返すこ
とで容易に薄膜を形成できるとの利点も有する。さら
に、フォトエッチング工程を用いたパターニングも可能
であり、その結果素子化も容易である。ゾルゲル法によ
り製造された圧電体薄膜を用いたインクジェット記録ヘ
ッドも提案されてる(特公平5−504740号公
報)。インクジェット記録ヘッドの圧電素子として用い
る場合、0.5μm〜20μm程度の膜厚が一般に必要
と言われている。また、インクジェット記録ヘッドの圧
電素子としては高い圧電ひずみ定数となり、そのような
高い圧電ひずみ定数を得るために700℃以上の温度で
のアニールにより結晶粒を成長させることが必要である
とされている。
の膜厚、例えば1μm以上の膜厚、の圧電体薄膜を製造
しようとする場合、ペロブスカイト構造を得るためのア
ニールの過程で膜内にクラックが発生する場合が観察さ
れた。
めに高温で焼成して結晶化させ、それを繰り返すことで
膜厚を大きくする方法が提案されている(例えば、Ph
i1ips J.Res.47(1993)263−2
85)。しかしながら、本発明者らの知る限りでは、こ
の方法によって得られた圧電体薄膜は層状の積層界面を
有する。このような積層界面は圧電特性には好ましいも
のではなく、また素子化のためのエッチングにおいて良
好なパターニングができない場合があった。
の製造法への希求が存在しているといえる。
高い誘電率と高い圧電ひずみ定数、を有する圧電体薄膜
およびその製造法の提供をその目的としている。
発生がなく、また積層界面のない圧電体薄膜およびその
製造法の提供をその目的としている。
薄膜が、ゾルゲル法を基礎とした改良法により得られる
ことを見出した。本発明はかかる知見に基づくものであ
る。
面で観察される結晶粒の面積平均が0.1μm2 以上で
あり、かつ薄膜断面に層状の不連続面を有さないもの、
である。
膜の製造法は、ゾルゲル法による圧電体薄膜の製造法で
あって、 a)圧電体膜を構成する金属成分のゾルと、高分子化合
物とを含んでなるゾル組成物を、基板上に塗布し、乾燥
させて膜を形成する工程と、 b)得られた膜を焼成して、非晶質の金属酸化物を含ん
でなる多孔質ゲル薄膜を形成する仮焼成工程と、 c)得られた多孔質ゲル薄膜をアニールして、該膜を結
晶質の金属酸化物からなる膜とするプレアニール工程
と、 d)上記工程a)、b)、およびc)を少なくとも一回
以上繰り返し、結晶質の金属酸化物の積層膜を形成する
工程と、 e)工程d)で得られた膜をアニールして、該膜中のペ
ロブスカイト型の結晶粒を大きく成長させる工程と を含んでなるもの、である。
膜の製造法は、ゾルゲル法による圧電体薄膜の製造法で
あって、 a)圧電体膜を構成する金属成分のゾルと、高分子化合
物とを含んでなるゾル組成物を、基板上に塗布し、乾燥
させて膜を形成する工程と、 b)得られた膜を焼成して、非晶質の金属酸化物を含ん
でなる多孔質ゲル薄膜を形成する仮焼成工程と、 f)上記工程a)およびb)を少なくとも一回以上繰り
返し、非晶質の金属酸化物を含んでなる多孔質薄膜の積
層膜を形成する工程と、 c’)前記積層膜をアニールして、該膜を結晶質の金属
酸化物からなる膜とするプレアニール工程と、 d’)上記工程f)、およびc’)を少なくとも一回以
上繰り返し、結晶質の金属酸化物かなる膜の積層膜を形
成する工程と、 e’)工程d’)で得られた膜をアニールして、該膜中
のペロブスカイト型の結晶粒を大きく成長させる工程と を含んでなるもの、である。
の面積平均が0.1μm2 以上であり、かつ薄膜断面に
層状の不連続面を有さない。本発明の好ましい態様によ
れば、その膜表面で観察される結晶粒の面積平均が0.
1μm2 以上50μm2 以下であるのが好ましい。さら
に、本発明にあってはペブロスカイト型が主要を占める
ものが好ましい。このような圧電体薄膜は良好な特性を
有する。具体的には、比誘電率が1,000〜3,00
0程度、より好ましくは1,200〜2,500程度を
示す。さらに、圧電ひずみ定数が60〜200pC/N
程度、より好ましくは90〜180pC/N程度を示
す。
に観察される結晶粒の面積平均が0.5μm2 以上50
μm2 以下であるのが好ましく、またその膜厚は0.5
μm以上20μm以下であるのが好ましい。
分系とよばれるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成
分とする。好ましい具体例としては、下記の式で表わさ
れる組成を有するものが挙げられる。
る)
る三成分系とよばれる、上記PZTに第三成分(例え
ば、マグネシウムニオブ酸鉛)が更に加えられたもので
あってもよい。三成分系の好ましい具体例としては、下
記の式で表わされるものが挙げられる。
PbO+(fMgO)n (ここで、Aは、Mg、Co、Zn、Cd、Mn、およ
びNiからなる群から選択される2価の金属またはS
b、Y、Fe、Sc、Yb、Lu、In、およびCrか
らなる群から選択される3価の金属を表し、Bは、N
b、Ta、およびSbからなる群から選択される5価の
金属またはWおよびTeからなる群から選択される6価
の金属を表し、また a+b+c=1、 0.35≦a≦0.55、 0.25≦b≦0.55、 0.1≦c≦0.4、 0≦e≦0.3、 0≦f≦0.15c、 g=h=1/2、そしてn=0であるが、但し、Aが3
価の金属を表し、かつBが6価の金属を表すことはな
く、またAが2価の金属を表し、かつBが5価の金属を
表す場合、gは1/3を表し、hは2/3を表し、また
AがMgを表し、BがNbを表す場合に限り、nは1を
表す。)
AがMgを表し、BがNbを表し、gが1/3を表し、
そしてhが2/3を表すものが挙げられる。
あることが、結晶粒径を大きくし、圧電体膜を緻密化す
る観点から好ましい。さらに、AがMgを表し、BがN
bを表すとき、MgOが上記範囲にあることで、熱処理
中のPbOの蒸発を防ぎ、またSi基板との反応を抑制
する。さらに、MgOの存在は圧電特性を向上させるペ
ロブスカイト相を安定化する。
いずれにあっても、その圧電特性改善するために、微量
のBa、Sr、La、Nd、Nb、Ta、Sb、Bi、
W、Mo、Ca、などが添加されてもよい。とりわけ、
三成分系にあっては0.10モル%以下のSr、Baの
添加が圧電特性の改善にとり好ましい。また、三成分系
にあっては0.10モル%以下のMn、Niの添加がそ
の焼結性を改善するので好ましい。
は、後記する製造法において、用いるゾル組成物中の金
属組成を制御することで制御することができる。
好ましく製造することができる。
を基本とする。すなわち、圧電体膜を形成可能な金属成
分の水酸化物の水和錯体、すなわちゾル、を脱水処理し
てゲルとし、このゲルを加熱焼成して無機酸化物、すな
わち圧電体膜、を調製する方法を基本とする。
成分のゾルは、圧電体膜を形成可能な金属のアルコキシ
ドまたはアセテートを、例えば酸で加水分解して調製す
ることができる。本発明においては、ゾル中の金属の組
成を制御することで、上記した圧電体薄膜の組成を得る
ことができる。すなわち、チタン、ジルコニウム、鉛、
さらには他の金属成分のそれぞれのアルコキシドまたは
アセテートを出発原料とする。本発明にあっては、最終
的に圧電体薄膜とされるまでに圧電体薄膜を構成する金
属成分の組成がほぼ維持されるとの利点を有する。すな
わち、焼成およびアニール処理中に金属成分、とりわけ
鉛成分、の蒸発などによる変動が極めて少なく、従って
これら出発原料における金属成分の組成は、最終的な圧
電体薄膜中の金属組成と一致することとなる。言い換え
れば、ゾルの組成は、生成しようとする圧電体膜に応じ
て決定される。
化合物と混合された組成物として用いられるのが好まし
い。この有機高分子化合物は、乾燥および焼成時に、薄
膜の残留応力を吸収し、薄膜にクラックが生ずることを
有効に防止する。具体的には、この有機高分子を含むゲ
ルを用いると、後記するゲル化された薄膜において細孔
が生じる。この細孔が、更に後記するプレアニールおよ
びアニール工程において薄膜の残留応力を吸収するもの
と考えられる。ここで、好ましく用いられる有機高分子
化合物としては、ポリ酢酸ビニル、ヒドロキシプロピル
セルロース、ポリエチレングリコール、ポリエチレング
リコールモノメチルエーテル、ポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリアミック酸、アセチ
ルセルロースおよびその誘導体、ならびにそれらの共重
合体が挙げられる。なお、本発明の好ましい態様によれ
ば、ポリ酢酸ビニルを添加することで0.05μm程度
の細孔を多数有する多孔質ゲル薄膜を、ヒドロキシプロ
ピルセルロースを添加することで1μm以下の大きさで
かつ広い分布をもった多孔質ゲル薄膜を形成することが
できる。
のゾル組成物を圧電体薄膜を形成しようとする基板に塗
布する。ここで、基板とは、最終的に圧電体薄膜素子を
形成しようとする基板をいう。従って、例えば、後記す
るような本発明による圧電体薄膜を利用してインクジェ
ット記録ヘッドを作成しようとする場合、結晶性珪素基
板上に薄膜電極を設けたものを基板とする。
いる方法、例えば、スピンコート、ディップコート、ロ
ールコート、バーコートなどによって行われてよい。ま
た、フレキソ印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷な
どによって塗布することも可能である。
り形成される膜の厚さは、以下の工程を考慮すると、後
記する工程b)において形成される多孔質ゲル薄膜の厚
さが0.01μm以上となるよう制御されるのが好まし
く、より好ましくは0.1〜1μm程度となるよう制御
される。
燥、または200℃以下の温度に加熱することで行われ
てよい。
た膜上に更に膜を塗布して膜厚を厚くすることができ
る。この態様にあっては、下地となる膜は80℃以上の
温度で乾燥されるのが好ましい。
得られたゾル組成物の膜をゲル化する。すなわち、工程
a)で得られた膜を焼成し、残留有機物を実質的に含ま
ない非晶質の金属酸化物からなる多孔質ゲル薄膜とす
る。本工程を本明細書においては仮焼成工程と呼ぶ場合
がある。
膜中から有機物を除去するのに十分な温度で、十分な時
間加熱されることよって行われてよい。本発明の好まし
い態様によれば、焼成温度としては300〜450℃の
範囲が好ましく、より好ましくは350〜400℃の範
囲である。焼成時間は温度および使用する炉の形式によ
って変化するが、例えば脱脂炉を用いた場合、10〜1
20分程度が好ましく、より好ましくは15〜60分程
度であり、またホットプレートを用いた場合、1〜60
分程度が好ましく、より好ましくは5〜30分程度であ
る。
(1)に示されるように、基板11上に設けられた電極
12上に、多孔質ゲル薄膜13が形成される。
孔質ゲル薄膜を加熱焼成して、結晶質の金属酸化物から
なる膜に変換する工程である。本工程を本明細書におい
てはプレアニール工程と呼ぶ場合がある。
酸化物からなる膜に変換するのに必要な温度で加熱され
ることよって行われてよい。但し、この焼成は結晶中に
ペロブスカイト型結晶が大部分を占めるまで行われる必
要はない。ゲル薄膜が均質に結晶化した時点で焼成は終
了されてよい。本発明の好ましい態様によれば、焼成温
度としては400〜800℃の範囲が好ましく、より好
ましくは550〜750℃の範囲である。焼成時間は温
度および使用する炉の形式によって変化するが、例えば
アニール炉を用いた場合、0.1〜5時間程度が好まし
く、より好ましくは0.5〜2時間程度であり、またR
TA(Rapid Thermal Annealin
g)炉を用いた場合、0.1〜10分程度が好ましく、
より好ましくは1〜5分程度である。
プレアニールを二段階に分けて実施するのが好ましい。
具体的には、その第一段階を400℃〜600℃の範囲
の温度で行い、第二段階を600℃〜800℃以下の範
囲の温度で行うことが好ましい。より好ましい態様によ
れば、第一段階を450〜550℃の温度で行い、第二
段階を600〜750℃の温度で行う。
れるように、多孔質ゲル薄膜13が結晶質の金属酸化物
からなる膜14に変換される。
a)、b)、およびc)を少なくとも一回以上繰り返し
て実施し、結晶質の金属酸化物の膜を積層する。繰り返
される上記工程a)、b)、およびc)における膜厚、
仮焼成温度、プレアニール条件は、基板上に第一回の膜
を形成した場合と同様であってよい。
終的な圧電体薄膜の膜厚を考慮して適宜決定されてよい
が、次の工程e)においてクラックなどが発生しない膜
厚であることが好ましいことは言うまでもない。
(3)にあるように、先に形成された膜14上に新たに
多孔質ゲル薄膜13を形成し、その後のプレアニールの
結果、図1(4)に示されるように、新たな多孔質ゲル
薄膜13は先に形成された膜14と実質的に一体化され
た膜とされる。ここで実質的に一体化された膜とは、積
層された層間に不連続層がない場合のみならず、本発明
による最終的な圧電体薄膜の場合と異なり、積層された
層間に不連続層があってもよい。そして、さらに工程
a)、b)、およびc)を繰り返すならば、図1(5)
にあるように、新たな多孔質ゲル薄膜13が形成され、
その後のプレアニールの結果、図1(6)に示されるよ
うにこの膜13は結晶質の積層膜14と実質的に一体化
された膜とされる。
ンニングおよび上電極の形成はこの段階の薄膜に対して
行うのが好ましい。
れた結晶質の金属酸化物からなる膜の積層膜を更に焼成
してペロブスカイト型結晶を成長させる工程である。本
工程を本明細書においてはアニール工程と呼ぶことがあ
る。
としては600〜1200℃の範囲が好ましく、より好
ましくは800〜1000℃の範囲である。焼成時間は
温度および使用する炉の形式によって変化するが、例え
ばアニール炉を用いた場合、0.1〜5時間程度が好ま
しく、より好ましくは0.5〜2時間程度であり、また
RTA炉を用いた場合、0.1〜10分程度が好まし
く、より好ましくは0.5〜3分程度である。
アニールを二段階に分けて実施するのが好ましい。具体
的には、その第一段階を600℃〜800℃の範囲の温
度で行い、第二段階を800℃〜1000℃以下の範囲
の温度で行うことが好ましい。より好ましい態様によれ
ば、第一段階を600〜750℃の温度で行い、第二段
階を800〜950℃の温度で行う。
連続層を有さない圧電体薄膜を製造することができる。
ール工程によって結晶粒が成長し、膜表面で観察される
結晶粒の面積の平均が0.1μm2 以上、好ましくは
0.5〜50μm2 の範囲にある圧電体薄膜を得ること
ができる。
この工程によって得られた不連続層を有さない圧電体薄
膜15の上にさらに電極12を設けた例である。
a)およびb)は、本発明の第一の態様による圧電体薄
膜の製造法における工程a)およびb)と同一である。
な、電極12および多孔質ゲル薄膜13が形成された基
板11が得られる。
薄膜の製造法においては、工程a)およびb)を少なく
とも一回以上繰り返し、多孔質ゲル薄膜の積層膜を形成
する。繰り返される上記工程a)およびb)における膜
厚、仮焼成温度は、基板上に第一回の膜を形成した場合
と同様であってよい。
膜厚は1μm以下が好ましく、より好ましくは0.5μ
m以下である。この程度の積層膜の膜厚であると、次の
工程c’)におけるプレアニールを、クラックなどの発
生なしに効率よく実施することができる。
うな、多孔質ゲル薄膜13が複数積層された積層膜が形
成される。
って得られた多孔質ゲル薄膜の積層膜を焼成して、結晶
質の金属酸化物からなる膜に変換する工程である。第一
の態様による方法における工程c)類似の工程である。
本明細書においては本工程についてもプレアニール工程
と呼ぶことがある。
質の金属酸化物からなる膜に変換するのに必要な温度で
加熱されることよって行われてよい。但し、この焼成は
結晶中にペロブスカイト型結晶が大部分を占めるまで行
われる必要はない。ゲル薄膜が均質に結晶化した時点で
焼成は終了されてよい。焼成の温度および時間について
は、第一の態様による方法における工程c)とほぼ同様
であってよい。また、第一の態様による方法における工
程c)と同様に二段階に分けて実施されてよい。
うに、多孔質ゲル薄膜13の積層膜が結晶質の薄膜14
に変換される。
にあっては、上記のf)およびc’)の工程を少なくと
も一回以上繰り返す。すなわち、前記の工程a)および
b)を少なくとも一回以上繰り返し、多孔質ゲル薄膜の
積層膜を形成し、その積層膜を焼成して結晶質の金属酸
化物からなる膜に変換する工程を、更に少なくとも一回
以上繰り返す。そして、結晶質の金属酸化物からなる膜
の積層膜を形成する。
工程c’)における種々の条件は、上記した条件と同様
であってよい。
終的な圧電体薄膜の膜厚を考慮して適宜決定されてよい
が、次の工程e’)においてクラックなどが発生しない
膜厚であることが好ましいことは言うまでもない。
うに先に形成された膜14の上に、新たな多孔質ゲル薄
膜13の積層膜が形成され、プレアニール工程によって
図2(5)に示されるように、新たな多孔質ゲル薄膜1
3の積層膜は先に形成された膜14と実質的に一体化さ
れた膜とされる。ここで実質的に一体化された膜とは、
上記したものと同義である。
ンニングおよび上電極の形成はこの段階の薄膜に対して
行うのが好ましい。図2(6)は、所望の形状にパター
ニングされた膜14を表す。
られた結晶質の金属酸化物からなる膜の積層膜を更に焼
成してペロブスカイト型結晶を成長させる工程である。
第一の態様による方法における工程e)類似の工程であ
る。本明細書においては本工程についてもアニール工程
と呼ぶことがある。
態様による方法における工程e)とほぼ同様であってよ
い。また、第一の態様による方法における工程e)と同
様に二段階に分けて実施されてよい。
この工程によって得られた不連続層を有さない圧電体薄
膜15の上にさらに電極12を設けた例である。
ッド 本発明による薄膜圧電体は、その良好な特性を利用し
て、種々の用途に用いられてよい。
子として利用することができる。本発明による薄膜圧電
体素子を利用することで、大きな圧力でインクを吐出さ
せることができ、また高い周波数によって駆動が行える
との利点がある。
ッドの好ましい具体例は図3に示されるとおりである。
この記録ヘッドは、インクだめ27が設けられた単結晶
Si基板21と、第二基板26とが接合されて構成され
ている。単結晶Si基板21には、振動板22と、下電
極23と、圧電体膜24と、上電極25とが形成されて
なる。
インクだめ27に供給される。ここで、圧電体膜24に
下電極23と上電極25とを通じて電圧が印加される
と、インクだめ27を変形させ、インクに圧力を加え
る。この圧力によってインクがノズル(図示せず)より
吐出され、インクジェット記録が行える。
用されている方法に従って製造することができる。
30分間還流した。溶液を室温まで冷却し、さらにジル
コニウムテトラブトキシド0.052モルおよびチタン
テトライソプロポキシド0.048モルを溶解した。こ
の溶液に、1モルの水と少量のジエチレングリコールを
滴下し、充分に撹拌して加水分解させた。2−エトキシ
エタノールで希釈した後、ヒドロキシプロピルセルロー
スを、金属酸化物に対して5重量%となる添加した後、
十分撹拌して均質なゾルとした。
より形成し、その白金電極上に上で調製したゾルをスピ
ンコートにより塗布した。ゾルが塗布された基板をホッ
トプレートによって350℃で20分間仮焼成した。そ
の結果、0.4μmの膜厚の非晶質の多孔質ゲル薄膜
を、クラックを生じることなく得ることができた。
550℃で1時間保持することによりプレアニールし
て、緻密な0.3μm厚の薄膜を得た。
ろ、ペロブスカイト型結晶のピークが検出された。
エ変換赤外吸収スペクトル分析)により調べたところ、
3400cm-1付近の水酸基に起因する吸収は検出され
なかった。
したゾルをスピンコートにより塗布し、350℃で仮焼
成して、0.4μmの膜厚の多孔質ゲル薄膜を積層し
た。多孔質ゲル薄膜の積層膜を次に550℃で1時間プ
レアニールして、結晶質の緻密な薄膜とした。この薄膜
に更に上で調製したゾルをスピンコートにより塗布し、
350℃で仮焼成して0.4μmの漠厚の多孔質ゲル薄
膜を積層した。次に550℃で1時間プレアニールし
て、0.9μmの膜厚の結晶質の緻密な薄膜を得た。
ール炉おいて酸素を流しながら700℃に加熱して1時
間保持することによリアニールした。金属顕微鏡により
膜表面に観察される結晶粒の面積平均は0.3μm2 で
あり、0.9μmの膜厚の圧電体薄膜を得た。
調べたところ、ペロブスカイト型拮晶の鋭く強いピーク
が検出された。また、アルミナ基板を切断しSEM(走
査型電子顕微鏡)により薄膜断面を観察したところ、粒
状の結晶が均質に充填され、積層による層状の不連続面
は確認されなかった。
ウム電極を蒸着法で形成し、圧電体薄膜素子とした。
ろ、比誘電率は1200、圧電ひずみ定数は70pC/
Nと優れた特性を示した。
し、ICP(プラズマ発光分析)で定量したところ、モ
ル比はPb:Zr:Ti=1:0.52:0.48であ
った。これは、原料の仕込組成と同一であった。
ルアセトナート0.035モルと、酢酸マグネシウム
0.01モルと、30mlの酢酸との混合物を100℃
に加熱して溶解させた。溶液を室温まで冷却し、この溶
液に、チタンテトライソプロポキシド0.035モルお
よびペンタエトキシニオブ0.02モルをエチルセラソ
ルブ50mlに溶解させて、添加した。アセチルアセト
ンを30ml添加して安定化させた後、ポリエチレング
リコールモノメチルエーテルを金属酸化物に対して30
重量%となる量添加し、超音波照射により均質なゾルと
した。
より形成し、その白金電極上に上で調製したゾルをスピ
ンコートにより塗布した。ソルが塗布された基板を脱脂
炉を用いて400℃で30分間仮焼成した。その結果、
0.3μmの膜厚の非晶質の多孔質ゲル薄膜を、クラッ
クを生ずることなく得ることができた。
製したゾルを塗布し、400℃で仮焼成を行う操作を二
度繰り返し、0.9μmの膜厚の多孔質ゲル薄膜の積層
膜を形成した。
秒間で650℃まで加熱し、その温度で1分間保持しプ
レアニールを行った。その結果、0.6μmの膜厚の緻
密な薄膜を得た。
たところ、バイロクロア型結晶ピークが検出された。ま
た、反射型のFT−IRにより調べたところ、3400
cm-1付近の水酸基に起因する吸収は検出されなかっ
た。
たゾルをスピンコートにより塗布し、400℃にて仮焼
成する工程を三度繰り返して、0.9μmの膜厚の非晶
質の多孔質ゲル薄膜の積層膜を得た。
保持するプレアニールを行い、1.2μm厚の結晶質の
緻密な薄膜を得た。
用いてパターンニングし、ホウフッ酸でエッチングし
た。レジストを剥離した後、基板をRTA炉を用いて酸
素雰囲気中で900℃において1分間保持してアニール
した。
積平均が1.5μm2 である、1.2μm厚の圧電体薄
膜が得られた。
べたところ、ペロブスカイト型結晶の鋭く強いピークが
倹出された。また、シリコン基板を切断し、SEMで薄
膜断面を観察したところ、粒状の結晶が均質に分布し、
積層による層状の不連続面が存在しないことが確認され
た。
により形成して素子とした。圧電体薄膜素子の物性を測
定したところ、比誘電率は2000、圧電ひずみ定数は
150pC/Nと優れた特性を示した。
クジェット記録ヘッドを作成した。まず、シリコンウエ
ハー上に窒化珪素の振動板をスパッタ法により形成し
た。次に、白金からなる下電極および圧電体薄膜を上で
説明した手順に従い形成した。得られた圧電体薄膜をフ
ォトエッチングにより幅0.2mm、長さ4mmにバタ
ーニングし、さらに異方性エッチングによりシリコンウ
エハー内に幅0.3mmの溝を形成した。圧電体薄膜上
に金の上電極を形成した後、ガラス製の第二基板と接合
し、インク流路を形成した。ヘッド単位を基板から切り
出しインクジェット記録ヘッドとした。
ンクを吐出させたところ、充分な吐出力が得られた。
にて仮焼成することで、膜厚0.3μmの非晶質体多孔
質ゲル薄膜を形成した。更にゾルの塗布と400℃の仮
焼成とを二度繰り返し、0.9μmの膜厚の多孔質ゲル
薄膜を形成した。
速に650℃まで加熱し、その温度で1分間プレアニー
ルした。その結果、0.6μm厚の結晶質の緻密な薄膜
を得た。
ゾルの塗布回数は30回となる)、厚さ6μmの圧電体
薄膜を得た。
中で、次の第1表に示されるような温度で1分間保持し
てアニールした。実施例3〜9の全てのサンプルにおい
てクラツクの発生は観察されず、また切断断面には積層
による層状の不連続面は存在しなかった。
金属顕微鏡により観察し、またエックス線解析により結
晶の状態を調べた。さらに、圧電体薄膜に電極を形成し
て圧電体素子とし、その素子の圧電特性を調べた。それ
らの結果は、次の第1表に示される通りであった。
ある薄膜については、エツクス線解析によりペロブスカ
イト型桔晶の鋭く強いピークが倹出された。一方、アニ
ール温度が700℃である薄膜については、バイロクロ
ア相が混在し、500℃ではぽとんど非晶質であった。
また、1100℃以上の温度で得られた薄膜は、解読不
能な結晶ピークが多数生じていた。
成する工程を三度繰り返すことで、膜厚0.9μmの非
晶質体多孔氏ゲル薄膜を形成した。次に、第2表に示さ
れるような各温度でRTA炉を用いて3分間プレアニー
ルすることにより、0.6μm厚の結晶質の緻密な薄膜
を得た。以上の操作を15回繰り返し(すなわち、ゾル
の塗布回数は30回となる)、厚さ9μmの圧電体薄膜
を得た。
調べたところ水酸基は検出されなかった。
次の第2表に示されるような温度により1分間アニール
し、結晶の粒成長を行った。
の平均面積は第2表に示される通りであった。また、実
施例10〜20の全ての膜においてクラックの発生およ
び不連続面は観察されなかった。
した。この素子の特性は第2表に示される通りであっ
た。プレアニール温度が500℃から700℃の場合の
圧電ひずみ定数は、最後のアニール温度にのみ依存して
いた。
を制御し、かつ350℃で仮焼成することで、次の第3
表に示されるような膜厚の非晶質の多孔質ゲル薄膜を形
成した。次に、このゲル薄膜を550℃で1時間プレア
ニールすることにより、結晶質の緻密な膜とした。上記
操作を第3表に記載の回数繰り返し、膜を積層して厚さ
2μmの薄膜を得た。この薄膜をアニール炉に酸素を流
しながら750℃で1時間アニールして、圧電体薄膜と
した。
の面積平均は、全て0.5μm2 であった。また、20
個をサンプルとして抽出してクラックの発生の有無を調
べた。そのクラック発生の確率は、第3表に示される通
りであった。なお、クラックが発生した薄膜にあって
も、その断面には不連続面は観察されなかった。
を蒸着法で形成して圧電体薄膜素子とし、その物性を測
定した。実施例21〜25の薄膜の物性にはほとんど差
がなく、比誘電率は約1400、圧電ひずみ定数は約8
0pC/Nであった。
化珪素の振動板および白金下電極をスパッタ法により形
成した。さらに、実施例2と同様のゾルを調製し、その
ゲルを白金下電極上に塗布し、400℃で仮焼成する工
程を二度繰り返した。その結果、膜厚0.7μmの非晶
質体多孔質ゲル薄膜がえられた。次に、この薄膜を大気
中で550℃で1時間プレアニールすることによリ、膜
厚0.5μmの結晶質の緻密な薄膜とした。
で、以上の操作を繰り返した。
0.2mm、長さ4mmにバターニングした。パターニ
ングについては、実施例30および31において形成さ
れたパターンが逆テーバー形状になるオーバーエッチン
グが観られた以外は、ほぼ直角のエッジを有するパター
ンが得られ、良好であった(第4表参照)。
で、第4表に示される温度で、1分間保持しアニールし
た。異方性エツチングによりシリコンウエハー内に幅
0.3mmの溝を形成した後、薄膜上に金の上電極を形
成した。こうして得られた基板をガラス製の第二基板と
接合し、インク流路を形成した。ヘッド単位を基板から
切り出し、インクジェット記録ヘッドとした。
ンクを吐出させた結果は、第4表に示される通りであっ
た。
で仮焼成することで、非晶質の多孔質ゲル薄膜を形成し
た。次に、アニール炉に酸素を流しながら700℃で1
時間アニールし、0.3μm厚の圧電体薄膜を得た。以
上の工程を三度繰り返し、0.9μm厚の圧電体薄膜を
得た。薄膜にクラツクは発生しなかった。金属顕微鏡で
観察したところ、膜表面に観察される緒晶粒の面積平均
は0.1μm2 と小さく、比誘電率800、圧電ひずみ
定数40pC/Nであった。その断面をSEMにより観
察すると、0.3μm間隔の層状の不連続面が存在し
た。また、この薄膜をフォトエッチングすることは困難
であった。
で仮焼成することで、非晶質の多孔質ゲル薄膜を形成し
た。次に、RTA炉を用いて酸素雰囲気中で900℃で
1分間保持することでアニールして、0.2μm厚の圧
電体薄膜を得た。以上の操作をを6度繰り返し、1.2
μm厚の圧電体薄膜を得た。薄膜にクラックは発生しな
かった。金属顕微鏡で観察したところ、膜表面に観察さ
れる結晶粒の面積平均は0.5μm2 と小さく、比誘電
率は1200、圧電ひずみ定数は60pC/Nであっ
た。その断面をSEMにより観察すると、0.2μm間
隔の層状の不連続面が存在した。また、この薄膜をフォ
トエッチングすることは困難であった。また、その組成
は、ゾルの組成と比較して鉛の濃度が低下していた。こ
れはアニール中に鉛が飛散していることに起因している
ものと思われた。また、得られた膜の厚み方向における
鉛の濃度分布も観察された。
プレアニールを、450℃において30分間、そして6
00℃において30分間とした以外は実施例1(1)と
同様の操作を行った。
酢酸に溶かし、30分間還流した。溶液を室温まで冷却
し、さらにジルコニウムテトラブトキシド0.052モ
ルおよびチタンテトライソプロポキシド0.048モル
を溶解した。この溶液に、1モルの水と少量のジエチレ
ングリコールを滴下し、充分に撹拌して加水分解させ
た。2−エトキシエタノールで希釈した後、ヒドロキシ
プロピルセルロースを、金属酸化物に対して5重量%と
なる添加した後、十分撹拌して均質なゾルとした。
より形成し、その白金電極上に上で調製したゾルをスピ
ンコートにより塗布した。ゾルが塗布された基板を35
0℃で仮焼成した。その結果、0.4μmの膜厚の非晶
質の多孔質ゲル薄膜を、クラックを生じることなく得る
ことができた。
450℃で30分間、さらに600℃で30分間保持す
ることによりプレアニールして、緻密な0.3μm厚の
薄膜を得た。
ろ、ペロブスカイト型結晶のピークが検出された。
べたところ、3400cm-1付近の水酸基に起因する吸
収は検出されなかった。
したゾルをスピンコートにより塗布し、350℃で仮焼
成して、0.4μmの膜厚の多孔質ゲル薄膜を積層し
た。多孔質ゲル薄膜の積層膜を次に450℃で30分
間、さらに600℃で30分間保持してプレアニールし
て、結晶質の緻密な薄膜とした。この薄膜に更に上で調
製したゾルをスピンコートにより塗布し、350℃で仮
焼成して0.4μmの漠厚の多孔質ゲル薄膜を積層し
た。次に450℃で30分間、さらに600℃で30分
間保持してプレアニールして、0.9μmの膜厚の結晶
質の緻密な薄膜を得た。
て、700℃で1時間のアニールを、600℃において
30分間、さらに800℃において30分間とした以外
は、実施例1(2)と同様の操作を行った。
て酸素を流しながら600℃において30分間、さらに
800℃において30分間保持することによりアニール
した。金属顕微鏡により膜表面に観察される結晶粒の面
積平均は0.3μm2 であり、0.9μmの膜厚の圧電
体薄膜を得た。
調べたところ、ペロブスカイト型拮晶の鋭く強いピーク
が検出された。また、アルミナ基板を切断しSEMによ
り薄膜断面を観察したところ、粒状の結晶が均質に充填
され、積層による層状の不連続面は確認されなかった。
ウム電極を蒸着法で形成し、圧電体薄膜素子とした。
ろ、比誘電率は1200、圧電ひずみ定数は100pC
/Nと優れた特性を示した。
し、ICPで定量したところ、モル比はPb:Zr:T
i=1:0.52:0.48であった。これは、原料の
仕込組成と同一であった。
ニールを、600℃において5分間、そして725℃に
おいて1分間とした以外は実施例2(1)と同様の操作
を行った。
コニウムアセチルアセトナート0.035モルと、酢酸
マグネシウム0.01モルと、30mlの酢酸との混合
物を100℃に加熱して溶解させた。溶液を室温まで冷
却し、この溶液に、チタンテトライソプロポキシド0.
035モルおよびペンタエトキシニオブ0.02モルを
エチルセラソルブ50mlに溶解させて、添加した。ア
セチルアセトンを30ml添加して安定化させた後、ポ
リエチレングリコールモノメチルエーテルを金属酸化物
に対して30重量%となる量添加し、超音波照射により
均質なゾルとした。
より形成し、その白金電極上に上で調製したゾルをスピ
ンコートにより塗布した。ソルが塗布された基板を40
0℃で仮焼成した。その結果、0.3μmの膜厚の非晶
質の多孔質ゲル薄膜を、クラックを生ずることなく得る
ことができた。
製したゾルを塗布し、400℃で仮焼成を行う操作を二
度繰り返し、0.9μmの膜厚の多孔質ゲル薄膜の積層
膜を形成した。
秒間で600℃まで加熱し、その温度で5分間保持し、
さらに725℃に加熱してその温度で1分間保持してプ
レアニールを行った。その結果、0.6μmの膜厚の緻
密な薄膜を得た。
たところ、パイロクロア型結晶およびペロブルカイト型
結晶のピークが混在して検出された。また、反射型のF
T−IRにより調べたところ、3400cm-1付近の水
酸基に起因する吸収は検出されなかった。
たゾルをスピンコートにより塗布し、400℃にて仮焼
成する工程を三度繰り返して、0.9μmの膜厚の非晶
質の多孔質ゲル薄膜の積層膜を得た。
まで加熱し、その温度で5分間保持し、さらに725℃
に加熱してその温度で1分間保持してプレアニールを行
い、1.2μm厚の結晶質の緻密な薄膜を得た。
て、900℃で1分間保持するアニールを、650℃に
おいて5分間、さらに900℃において1分間とした以
外は、実施例2(2)と同様の操作を行った。
を用いてパターンニングし、ホウフッ酸でエッチングし
た。レジストを剥離した後、基板をRTA炉を用いて酸
素雰囲気中で650℃において5分間、さらに900℃
において1分間保持してアニールした。
積平均が1.5μm2 である、1.2μm厚の圧電体薄
膜が得られた。
べたところ、ペロブスカイト型結晶の鋭く強いピークが
倹出された。また、シリコン基板を切断し、SEMで薄
膜断面を観察したところ、粒状の結晶が均質に分布し、
積層による層状の不連続面が存在しないことが確認され
た。
により形成して素子とした。圧電体薄膜素子の物性を測
定したところ、比誘電率は2000、圧電ひずみ定数は
150pC/Nと優れた特性を示した
クジェット記録ヘッドを、実施例2(3)と同様にして
作成した。その結果得られたインクジェット記録ヘッド
を用いてインクを吐出させたところ、充分な吐出力が得
られた。
を模式的に表す図である。
を模式的に表す図である。
ット記録ヘツドの摸式図である。
膜 21 シリコン基板 22 振動板 23 下電極 24 圧電体薄膜 25 上電極 26 第二基板 27 インクだめ
Claims (15)
- 【請求項1】膜表面で観察される結晶粒の面積平均が
0.1μm2 以上であり、かつ薄膜断面に層状の不連続
面を有さない、圧電体薄膜。 - 【請求項2】前記結晶粒の面積平均が0.5μm2 以上
50μm2 以下である、請求項1記載の圧電体薄膜。 - 【請求項3】膜厚が0.5μm以上20μm以下であ
る、請求項1または2記載の圧電体薄膜。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電
体薄膜を二枚の電極に挟んでなる、圧電体薄膜素子。 - 【請求項5】ゾルゲル法による圧電体薄膜の製造法であ
って、 a)圧電体膜を構成する金属成分のゾルと、高分子化合
物とを含んでなるゾル組成物を、基板上に塗布し、乾燥
させて膜を形成する工程と、 b)得られた膜を焼成して、非晶質の金属酸化物を含ん
でなる多孔質ゲル薄膜を形成する仮焼成工程と、 c)得られた多孔質ゲル薄膜をアニールして、該膜を結
晶質の金属酸化物からなる膜とするプレアニール工程
と、 d)上記工程a)、b)、およびc)を少なくとも一回
以上繰り返し、結晶質の金属酸化物の積層膜を形成する
工程と、 e)工程d)で得られた膜をアニールして、該膜中のペ
ロブスカイト型の結晶粒を大きく成長させる工程とを含
んでなる、方法。 - 【請求項6】ゾルゲル法による圧電体薄膜の製造法であ
って、 a)圧電体膜を構成する金属成分のゾルと、高分子化合
物とを含んでなるゾル組成物を、基板上に塗布し、乾燥
させて膜を形成する工程と、 b)得られた膜を焼成して、非晶質の金属酸化物を含ん
でなる多孔質ゲル薄膜を形成する仮焼成工程と、 f)上記工程a)およびb)を少なくとも一回以上繰り
返し、非晶質の金属酸化物を含んでなる多孔質薄膜の積
層膜を形成する工程と、 c’)前記積層膜をアニールして、該膜を結晶質の金属
酸化物からなる膜とするプレアニール工程と、 d’)上記工程f)、およびc’)を少なくとも一回以
上繰り返し、結晶質の金属酸化物からなる膜の積層膜を
形成する工程と、 e’)工程d’)で得られた膜をアニールして、該膜中
のペロブスカイト型の結晶粒を大きく成長させる工程と
を含んでなる、方法。 - 【請求項7】前記工程c)またはc’)におけるプレア
ニールを400℃〜800℃の範囲の温度で行う、請求
項5または6記載の圧電体薄膜の製造法。 - 【請求項8】前記工程e)またはe’)におけるアニー
ルを600℃〜1200℃の範囲の温度で行う、請求項
5または6記載の圧電体薄膜の製造法。 - 【請求項9】前記工程e)またはe’)におけるアニー
ルを800℃〜1000℃の範囲の温度で行う、請求項
5または6記載の圧電体薄膜の製造法。 - 【請求項10】前記工程c)またはc’)におけるプレ
アニールを二段階に分けて行い、その第一段階を400
℃〜600℃の範囲の温度で行い、第二段階を600℃
〜800℃の範囲の温度で行う、請求項5または6記載
の圧電体薄膜の製造法。 - 【請求項11】前記工程e)またはe’)におけるアニ
ールを二段階に分けて行い、その第一段階を600℃〜
800℃の範囲の温度で行い、その第二段階を800℃
〜1000℃の範囲の温度で行う、請求項5または6記
載の圧電体薄膜の製造法。 - 【請求項12】前記工程b)において形成される多孔質
薄膜の膜厚または前記工程f)において新たに形成され
る多孔質薄膜の膜厚が、0.01μm以上1μm以下で
ある、請求項5または6記載の圧電体薄膜の製造法。 - 【請求項13】前記工程d)またはd’)により得られ
た結晶質の金属酸化物かなる膜の積層膜を、前記工程
e)またはe’)の工程の前に、圧電体薄膜の形状にパ
ターニングする工程を含んでなる、請求項5または6記
載の圧電体薄膜の製造法。 - 【請求項14】請求項5〜13のいずれか一項に記載の
方法によって製造され得る、膜表面で観察される結晶粒
の面積平均が0.1μm2 以上であり、かつ薄膜断面に
層状の不連続面を有さない、圧電体薄膜。 - 【請求項15】請求項1〜4または14のいずれか一項
に記載の圧電体薄膜を振動子として用いてなる、インク
ジェット記録ヘッド。
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