JPH0992897A - 圧電体薄膜素子及びその製造方法、及び圧電体薄膜素子を用いたインクジェット記録ヘッド - Google Patents

圧電体薄膜素子及びその製造方法、及び圧電体薄膜素子を用いたインクジェット記録ヘッド

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JPH0992897A
JPH0992897A JP25086395A JP25086395A JPH0992897A JP H0992897 A JPH0992897 A JP H0992897A JP 25086395 A JP25086395 A JP 25086395A JP 25086395 A JP25086395 A JP 25086395A JP H0992897 A JPH0992897 A JP H0992897A
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JP
Japan
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piezoelectric thin
base electrode
piezoelectric
component
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JP25086395A
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Koji Sumi
浩二 角
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地電極と圧電体薄膜との密着性が充分に得
られ、信頼性が得られる高精細な印字を可能とするイン
クジェット記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 組成が、PbZrO3 /PbTiO3
Pb(AxBy)O3、(x+y=1)である圧電体薄
膜と下地電極との界面で、A、Bの内少なくとも1種の
濃度が、極大値を示すことを特徴とする。圧電体薄膜素
子の製造方法は、下地電極表面にA、Bの内少なくとも
1種の元素の薄膜層を、膜厚を5nmから30nmの範
囲内の任意に形成した後、圧電体材料の複合化合物を薄
膜形成し、後に焼結することにより、圧電体薄膜素子を
得ることを特徴とする。Aは、Sb、Y、Mg、Co、
Cd、Mn、Ni、Fe、Crの内何れか、Bは、N
b、W、Te、Sb、Ta、Ndの内何れかを表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置等にアクチュエーターとして用いられる圧電体薄
膜素子に関する。
【0002】
【従来の技術】ペロブスカイト型構造を有する圧電体材
料は、優れた強誘電性、圧電性、焦電性、電気光学特性
を示し、これを利用した種ゝの圧電体薄膜素子が検討さ
れている。一例を上げると、半導体分野においては、例
えば不揮発性メモリであり、プリンターを初めとする画
像形成の分野においては、例えばインクジェット記録ヘ
ッドに用いられるアクチュエーターである。
【0003】これらの圧電体薄膜素子は、シリコン単結
晶、表面に酸化膜を形成したシリコン単結晶、サファイ
ア、酸化マグネシウム等を基板材料とし、基板材料の上
には白金或いはパラジウムを下地電極として形成し、こ
の下地電極上に圧電体薄膜を形成して構成される。圧電
体材料の特性を高性能化する為には、圧電体薄膜は単結
晶薄膜、或いは配向膜であることが望ましい。圧電体薄
膜の結晶性は主として、基板材料、圧電体薄膜の化学組
成、結晶化させる為の焼結時の温度、により制御出来
る。最も理想的な結晶構造は、強誘電体相であるペロブ
スカイト型を示し、且つ配向が均一であることである。
また、圧電体薄膜素子の信頼性の観点から見ると、基
板と下地電極、下地電極と圧電体薄膜との各々の密着性
の確保が、重要な課題となる。
【0004】前記圧電体薄膜内に於いて、強誘電体相で
あるペロブスカイト型の結晶構造を得る為に、下地電極
を白金を主体とし、Ti、Zr、Ta、W、Mo、及び
Nbの内少なくとも一種を含有させることで構成する手
段が提案されている(特開平4ー181766号公
報)。また、下地電極の形成方法において、下地電極を
基板上に形成する際に、酸素或いは酸素原子を同時照射
しながら、白金及びパラジウムのうち少なくとも1種の
元素を含む下地電極材料を基板上に蒸着させる手段、或
いは白金及びパラジウムのうち少なくとも1種の元素を
含む下地電極材料を基板上に蒸着した後、酸素イオン、
或いは酸素原子を照射、注入する手段とが提案されてい
る(特開平6−65715号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の手段に
よれば、下地電極上に結晶性、配向性の優れたペロブス
カイト型の圧電体薄膜を形成出来、且つ基板と下地電極
との密着性が良好であるという利点を得ることが出来
る。しかしながら、圧電体薄膜素子の充分な信頼性を得
る為には、更に下地電極と圧電体薄膜との密着性をも確
保することが必要不可欠となる。特に本発明による、圧
電体薄膜素子を用いたインクジェット記録ヘッドにおい
ては、圧電体薄膜素子は電荷印加時に大きな変位を示
し、また圧電体薄膜素子は振動子としての役割を担う
為、常に繰り返し応力の影響を被ることとなる。従っ
て、圧電体薄膜素子の信頼性、耐久性を確保するために
は基板と下地電極との密着性を得ると共に、下地電極と
下地電極上に形成される圧電体薄膜との密着性も重要な
課題となる。前述の従来技術では、この下地電極と圧電
体薄膜との密着性に課題を有し、為に充分な信頼性、或
いは耐久性を有する圧電体薄膜素子を得ることは困難で
ある。
【0006】前述従来技術2件の外に、下地電極上に良
好な結晶性の圧電体薄膜を得る手段として、下地電極で
ある白金上に、膜厚2nm相当のチタンを堆積させ、T
i/Pt/Si02 /Si構造電極を形成する方法が提
案されている(日本Texas Instrument
s 於 第42回応用物理学関係連合講演会)。しかし
ながらこの方法でも、下地電極と圧電体薄膜との密着性
を充分に得ることは困難である。何故なら、前述のチタ
ンの堆積量が2nmの場合は、白金上のチタンは、各々
孤立した微小な島を形成し、即ち堆積量としてはチタン
が少量の為に白金電極と圧電体薄膜との密着性を向上さ
せるには至らない。
【0007】本発明は、このような課題点を解決するも
のであって、その目的とするところは、圧電体薄膜素子
としてその機能を充分に発揮させる為に、下地電極上に
形成される圧電体薄膜において、ペロブスカイトの結晶
性を示し、配向が均一である圧電体薄膜を得ること。充
分な信頼性、或いは耐久性を有する圧電体薄膜素子を製
造する為に、下地電極と圧電体薄膜との密着性を得るこ
と。このように製造した圧電体薄膜素子を用い、高精細
な印字を可能とするインクジェット記録ヘッドを提供す
ること、である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電体薄膜素子
は、基板上に下地電極が形成され、下地電極上にはPb
ZrO3 と、PbTiO3 とを基本組成とし、更に一般
式Pb(AxBy)O3、 (x、y、はモル比を表し、
x+y=1)で表される圧電体材料を、第3成分として
添加してなる3成分系圧電体薄膜が形成された圧電体薄
膜素子において、圧電体薄膜の最表面から下地電極の表
面に至る深さ方向で、A、Bの内少なくとも1種の濃度
が異なり、圧電体薄膜と下地電極との界面にて、A、B
の内少なくとも1種の濃度が極大値を示すことを特徴と
する。ここで一般式中Aの元素は、Sb、Y、Mg、C
o、Cd、Mn、Ni、Fe、Crの内何れか、一般式
中Bの元素は、Nb、W、Te、 Sb、Taの内何れ
かを表す。
【0009】また、本発明の圧電体薄膜素子の製造方法
は、下地電極表面に、圧電体薄膜の第3成分である前記
A、Bの内少なくとも1種の元素の薄膜層を、膜厚を5
nmから30nmの範囲内の任意に形成した後、PbZ
rO3 と、PbTiO3 とを基本組成とし、更に一般式
Pb(AxBy)O3、 で表される圧電体材料の複合化
合物を薄膜形成し、後に焼結することにより、圧電体薄
膜素子を得ることを特徴とする。
【0010】更に本発明のインクジェット記録ヘッド
は、PbZrO3 と、PbTiO3 とを基本組成とし、
更に一般式Pb(AxBy)O3、 (x、y、はモル比
を表し、x+y=1)で表される圧電体材料を、第3成
分として添加してなる3成分系圧電体薄膜が形成された
圧電体薄膜素子において、圧電体薄膜の最表面から下地
電極の表面に至る深さ方向で、A、Bの内少なくとも1
種の濃度が異なり、圧電体薄膜と下地電極との界面に
て、A、Bの内少なくとも1種の濃度が極大値を示す圧
電体薄膜素子を用いたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は、基板上に下地電極が形成され、下地
電極上にはPbZrO3 と、PbTiO3 とを基本組成
とし、更に一般式Pb(AxBy)O3、 (x、y、は
モル比を表し、x+y=1)で表される圧電体材料を、
第3成分として添加してなる3成分系圧電体薄膜が形成
された圧電体薄膜素子において、下地電極表面に、圧電
体薄膜の第3成分である前記A、Bの内少なくとも1種
の元素の薄膜層を、その厚みを5nmから30nmの範
囲内で形成した後、PbZrO3 /PbTiO3 /Pb
(AxBy)O3 で表される圧電体材料の複合化合物を
薄膜形成し、後に焼結することにより圧電体薄膜素子を
得るので、下地電極上に形成された薄膜の構成元素即ち
第3成分の元素A、B、或いはAとBの複合物がシード
レイアー(Seed Layer)となり、圧電体の結
晶成長における核生成サイトの役割を果たすものと考え
られる。この結果、圧電体薄膜は強誘電体相であるペロ
ブスカイト型の結晶性を示すと共に、均一な配向性をも
示すものと考えられる。
【0012】また、本発明の圧電体薄膜素子は前述の元
素A、B、或いはAとBの複合物の薄膜からなるシード
レイアーを形成し、且つ圧電体薄膜を焼結することで元
素A、B、或いはAとBの複合物の圧電体薄膜内での拡
散が生じ、圧電体薄膜表面から下地電極表面に至る深さ
方向で、前記A、Bの内少なくとも1種の濃度が不均一
になる。即ち、下地電極と圧電体薄膜の境界領域におい
ては元素A、Bの内少なくとも1種の濃度が高く、圧電
体薄膜の表面付近に至るに従い、元素A、Bの内少なく
とも1種の濃度は次第に低くなる。結果下地電極と圧電
体薄膜間において組成の極端な不連続を回避すること
で、下地電極と下地電極の上に形成される圧電体薄膜と
の密着性を確保出来るものと考えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の実施例を図面と共に説明する。図
1に本発明にかかる基板上に下地電極を形成し、下地電
極上には圧電体薄膜を形成した圧電体薄膜素子の略断面
図、及び圧電体薄膜素子の製造工程を示す。
【0014】基板11にはSi単結晶基板を採用した。
Si基板11を拡散炉にて1150℃のウェット酸化に
より、Si基板11の表面上に厚さ1000nmのSi
2である酸化膜16を形成した。Si02 酸化膜16
上にはチタンの薄膜をスパッタ法により、チタンの厚み
が40nmになるよう形成した。この後、再び熱拡散炉
にて前記チタン薄膜を酸化させTi02 の膜を得た。T
i02 上には、同じくスパッタ法により、厚みが10n
mのチタン層、厚みが800nmの白金層の積層を形成
した。即ち酸化膜16上の電極構造が、Pt/Ti/T
i02 /(Si02 )である下地電極12を形成した。
このような電極構成にしたのは、基板11と下地電極1
2との密着性を確保する為である。更に、下地電極12
の上にはニオブの薄膜を、同じくスパッタ法により、そ
の厚みが5nmになるよう形成した(図示しない)。
【0015】下地電極12上に形成する圧電体薄膜15
の組成は、請求項にある元素Aにマグネシウムを、元素
Bにはニオブを採用し、PbZrO3 /PbTiO3
Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 とした。この圧電体薄膜
15は、以下に述べるゾルゲル法により形成した。
【0016】先ずゾルを以下の要領にて作成した。酢酸
鉛0.105モル、ジルコニウムアセチルアセトナート
0.045モル、酢酸マグネシウム0.005モルを3
0mlの酢酸中において、100℃に加熱して溶解させ
た。溶解後室温にまで冷却し、チタンテトライソプロポ
キシド0.040モル、ペンタエトキシニオブ0.01
0モルをエチルセロソルブ50mlに溶解させて添加し
た。更にアセチルアセトンを30ml添加して安定化さ
せた後、ポリエチレングリコール#400(関東化学社
製試薬 平均分子量380〜420)をゾル中の金属酸
化物に対し30重量%添加し、よく攪拌して均質なゾル
を作成した。
【0017】前述の、下地電極12上に設けたニオブの
薄膜層上に、前記ゾルをスピンコートで塗布し、400
℃で仮焼成した。クラックを生じることなく、膜厚が3
00nmである非晶質の多孔質ゲル薄膜13を形成し
た。以上、図1の(1)。更にゾルの塗布と、400℃
の仮焼成を2度繰り返し、厚みが900nmである多孔
質ゲル薄膜13を形成した。以上、図1の(2)。次に
RTA(Rapid Thermal Anneali
ng)を用いて、プレアニールを施した。即ち、酸素雰
囲気中にて、5秒間で650℃に加熱し、1分間この温
度を保持する条件にてプレアニールを行った。この工程
を経て多孔質ゲル薄膜13を、厚みが600nmである
結晶質の緻密な薄膜14とした。以上、図1の(3)。
【0018】再び該ゾルをスピンコートで塗布して40
0℃にて仮焼成する工程を3度繰り返し、厚みが900
nmである非晶質の多孔質ゲル薄膜13を積層した。以
上、図1の(4)。次にRTAを用いて、前述のプレア
ニール条件と同一の条件にてアニールした。この工程を
経た多孔質ゲル薄膜13は、最終厚みが1200nmの
結晶質の緻密な薄膜14となった。以上、図1の
(5)。
【0019】次に、結晶質の緻密な薄膜14をフォトレ
ジストを介してホウフッ酸でエッチングし、レジストを
剥離した後、RTAを用いて最終アニールを施した。最
終アニールの条件は、酸素雰囲気中にて900℃に急速
加熱し、その後1分間この温度を保持するものである。
このエッチング、最終アニールの工程を経て、1200
nm厚と厚みの変わらない圧電体薄膜15が得られた。
以上、図1の(6)。
【0020】図1の(7)に示すように、圧電体薄膜1
5上に、白金で構成する上電極17をスパッタ法で形成
し、圧電体薄膜素子の製造を終了した。以上述べた製造
工程を経て得られた圧電体薄膜素子を分極し、その物性
を測定したところ、比誘電率は2000、圧電歪定数は
150pC/Nと優れた特性を示した。また、エックス
線回折にて圧電体薄膜の結晶性を調査したところ、強誘
電体相を示すペロブスカイト型結晶の鋭く強いピークが
検出され、結晶の配向も均一であることが判明した。
【0021】下地電極12上に形成した、シードレイア
ーとしてのニオブの役割を調査する為に、前述の製造工
程、図1の(1)における多孔質ゲル薄膜13を、50
0℃にて焼成して、その断面をSEM(走査型電子顕微
鏡)にて観察した。下地電極12を構成する白金と焼成
した薄膜との境界域において、微小な結晶化領域が観察
された。一方、薄膜全体としては、焼成時の温度が低い
為に結晶化は進行していない。即ち、下地電極12上に
形成したニオブの薄膜が、前述のプレアニール、最終ア
ニール時における結晶化の核生成サイトとして、その役
割を担っているものと考えられる。
【0022】次に、前述の製造工程、図1の(6)に於
いて、圧電体薄膜15の深さ方向の元素の状態別濃度分
布を、XPS(エックス線光電子分光法)と希ガスのイ
オンビームを照射して表面を除ゝに削っていくスパッタ
エッチングとを併用することで調査した。その結果、圧
電体薄膜15の最表面においては、前述のゾルから得ら
れる元素比と変わらない元素比が得られた。即ち、(P
b:Zr:Ti:Mg:Nb)=(1.00:0.4
5:0.40:0.05:0.10)である。圧電体薄
膜15の表面から下地電極12に向かうに従い、先のニ
オブのモル比は高くなる。圧電体薄膜15の表面から深
さ1100nm迄は除ゝではあったが、深さ1100n
mを越えるあたりからニオブのモル濃度勾配は急に立ち
上がった。このことは、組成が、PbZrO3 /PbT
iO3 /Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 である圧電体薄
膜15において、圧電体薄膜15の表面から下地電極1
2の表面に至る深さ方向で、第3成分として添加された
ニオブの濃度が異なり、圧電体薄膜と下地電極との界面
にて極大値を示すことを表す。
【0023】図2は、この製造方法で作成した圧電体薄
膜素子を用いた本発明のインクジェット記録ヘッドを、
模式的に示す断面図である。シリコンウエハー21表面
には、振動板となる、Si02 の酸化膜22を熱拡散炉
にて形成し、前述の方法で下地電極23と圧電体薄膜2
4とを形成した。圧電体薄膜をフォトエッチングにより
幅0.2mm、長さ4mmにパターンニングし、シリコ
ンウエハーに異方性エッチングにより幅0.3mmの溝
を形成した。白金の上電極25を形成した後、ノズル2
8を有するガラス製の第2基板26と接合し、インク流
路27を形成した。基板ごと切断してインクジェット記
録ヘッドを組み立て、インクを吐出させたところ、充分
な吐出力が得られた。このインクジェット記録ヘッド
を、インクジェット記録装置に組み込んで印字させる
と、良好な印字品質が得られた。フォトエッチングを用
いる為高精細化が可能で、1枚の基板から多数の素子が
得られる為、低コスト化も可能である。
【0024】このインクジェットヘッドのアクチュエー
ターとしての機能を果たす圧電体薄膜素子の信頼性を調
査する為、連続印字耐久試験を試みた。この連続印字耐
久試験において、圧電体薄膜素子が満足すべき条件は、
振動回数が40億回を越えても(平均製品寿命5年に相
当)その特性を失わないことである。具体的には、比誘
電率、圧電歪定数に変化の無いこと、同時に基板である
シリコンウエハーと下地電極、下地電極と圧電体薄膜、
各々の密着性が維持され、従って圧電体薄膜素子として
の特性を損ねないことである。本発明のインクジェット
記録ヘッドは、この連続印字耐久試験においてインクの
吐出特性の変化を生じることなく、従って印字品質も高
品位の状態を維持出来た。
【0025】更に、インクジェット記録ヘッドのアクチ
ュエーターとしての機能を果たす圧電体薄膜素子の信頼
性を調査する為、高温域が60℃、低温域が−20℃の
環境を行き来する熱衝撃試験を10サイクル試みた。こ
れは、インクジェット記録装置が輸送環境下で満足すべ
き必要条件に外ならない。この熱衝撃試験を行った後、
前述と同じ如く、圧電体薄膜の比誘電率と圧電歪定数と
を検査した。その結果、比誘電率と圧電歪定数ともにそ
の特性に変化はなく、基板であるシリコンウエハーと下
地電極、下地電極と圧電体薄膜、各々の密着性が維持確
保されていることを確認した。即ち、本発明の圧電体薄
膜素子は、基板、下地電極、圧電体薄膜各々の線膨張係
数の差異によって生じるストレスに対して、充分な耐性
を有することが判明した。
【0026】(実施例2)実施例1のおける、下地電極
12上に形成するニオブによるシードレイアー層の厚み
を、10nm、15nm、20nm、25nm、30n
m、35nm、40nmと段階的に形成し、各々の圧電
体薄膜素子の特性を調査した。但し、基板11の材質、
下地電極12の電極構成、ゾルの化学組成、圧電体薄膜
15の厚み、上電極17の材質、及び圧電体薄膜素子の
製造工程は総て実施例1と同一とした。
【0027】圧電体薄膜15の比誘電率及び圧電歪定数
は、ニオブによるシードレイアーの厚みが30nmを越
えると、共に低下することが判明した。また、下地電極
12と圧電体薄膜15との密着性は、ニオブによるシー
ドレイアーの厚みが30nm迄の何れの厚みにおいても
良好であり、実施例1に述べた連続印字耐久試験及び熱
衝撃試験において良好な結果を得ることが出来た。
【0028】下地電極12と圧電体薄膜15との界面に
おける核生成サイトの発生は、実施例1と同じく500
℃の焼成後のSEM観察により観測され、最終アニール
の後には圧電体薄膜15全体において均一に配向した結
晶化がエックス線回折により確認され、且つ強誘電体相
を示すペロブスカイト型結晶であった。圧電体薄膜15
内におけるニオブの濃度分布は実施例1とほぼ同様であ
るが、濃度勾配が急峻となる深さは1100nmから9
00nmの範囲内であった。
【0029】(実施例3)圧電体薄膜を形成する化学組
成が、PbZrO3 /PbTiO3 /Pb(Ni1/3
2/3 )O3 となる材料を選択した。ゾル組成は、実施
例1における酢酸マグネシウムの代替として酢酸ニッケ
ルを採用した。そのモル量は実施例1と同様0.005
モルとし、その他の組成及びモル構成は、実施例1と同
一とした。下地電極12上に形成するシードレイアーに
は、ニッケルを採用し、その厚みを5nm、10nm、
15nm、20nm、25nm、30nm、35nm、
40nmと段階的に形成し、各々のシードレイアーの厚
みに対する圧電体薄膜素子を各々製造した。但し、基板
11の材質、下地電極12の電極構成、圧電体薄膜15
の厚み、上電極17の材質、及び圧電体薄膜素子の製造
工程は総て実施例1と同一とした。
【0030】この条件下で作成した、圧電体薄膜素子の
比誘電率、圧電歪定数を調査したところ、その比誘電率
は2000、圧電歪定数は170pC/Nと良好な結果
を得た。下地電極12と圧電体薄膜15との密着性に関
わる信頼性は、前述したところの、インクジェット記録
装置を用いた連続印字耐久試験及び熱衝撃試験にて調査
した。その結果、印字品質は変化なく、従って本発明の
圧電体薄膜素子は、信頼性を充分に備えていることが確
認された。
【0031】下地電極12と圧電体薄膜15との界面に
おける核生成サイトの発生は、実施例1と同じく500
℃での焼成後のSEM観察により観測され、最終アニー
ルの後には圧電体薄膜15全体において配向した結晶化
がエックス線回折により確認され、且つ強誘電体相を示
すペロブスカイト型結晶であった。圧電体薄膜15内に
おけるニッケルの濃度分布は実施例2とほぼ同様であ
り、濃度勾配が急峻となる深さは1100nmから90
0nmの範囲内であった。
【0032】(実施例4)実施例3と同じく、圧電体薄
膜を形成する化学組成が、PbZrO3 /PbTiO3
/Pb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 となる材料を選択し
た。ゾル組成は、実施例3と同一とした。下地電極12
上に形成するシードレイアーには、ニッケルとニオブの
複合化合物を採用した。シードレイアーの厚みを5n
m、10nm、15nm、20nm、25nm、30n
m、35nm、40nmと段階的に形成し、各々のシー
ドレイアーの厚みに対する圧電体薄膜素子を各々製造し
た。但し、基板11の材質、下地電極12の電極構成、
圧電体薄膜15の厚み、上電極17の材質、及び圧電体
薄膜素子の製造工程は総て実施例1、2、3と同一とし
た。
【0033】この条件下で作成した、圧電体薄膜素子の
比誘電率、圧電歪定数を調査したところ、その比誘電率
は2000、圧電歪定数は170pC/Nと良好な結果
を得た。下地電極12と圧電体薄膜15との密着性に関
わる信頼性は、前述したところの、インクジェット記録
装置を用いた連続印字耐久試験及び熱衝撃試験にて調査
した。その結果、印字品質は変化なく、従って本発明の
圧電体薄膜素子は、信頼性を充分に備えていることが確
認された。
【0034】下地電極12と圧電体薄膜15との界面に
おける核生成サイトの発生は、実施例1と同じく500
℃での焼成後のSEM観察により観測され、最終アニー
ルの後には圧電体薄膜15全体において配向した結晶化
がエックス線回折により確認され、且つ強誘電体相を示
すペロブスカイト型結晶であった。圧電体薄膜15内に
おけるニッケルとニオブの濃度分布は実施例2、3とほ
ぼ同様であり、濃度勾配が急峻となる深さは1100n
mから900nmの範囲内であった。
【0035】(実施例5)一般式Pb(AxBy)
3、 (x、y、はモル比を表し、x+y=1)で表さ
れる第3成分の圧電材料として、式中のA、Bに以下の
元素を採用し、前述実施例1、2、3、4、と同様の評
価を試みた。製造された圧電体薄膜素子の特性、圧電体
薄膜素子における下地電極と圧電体薄膜との密着性、更
には得られた圧電体薄膜素子を用いたインクジェット記
録装置の印字品質及び耐久性において、満足すべき結果
を得た。評価した元素A及びBと、その組み合わせは以
下の通り。
【0036】Pb(Co1/3 Nb2/3 )O3 、Pb(Z
1/3 Nb2/3 )O3 、Pb(Cd1/3 Nb2/3 )O
3 、Pb(Mn1/3 Nb2/3 )O3 、Pb(Sb1/2
1/2)O3 、Pb(Y1/2 Nb1/2 )O3 、Pb(M
1/21/2 )O3 、Pb(Co1/21/2 )O3 、P
b(Cd1/21/2 )O3 、Pb(Mn1/2 Te1/2
3 、Pb(Ni1/2 Te1/2 )O3 、Pb(Mg1/2
Te1/2 )O3 、Pb(Mn1/3 Sb2/3 )O3 、Pb
(Ni1/3 Sb2/3 )O3 、Pb(Fe1/2 Nd1/ 2
3 、Pb(Fe1/2 Ta1/2 )O3 、Pb(Cr1/2
Nd1/2 )O3 、Pb(Cr1/2 Ta1/2 )O3
【0037】
【発明の効果】本発明は、下地電極上に形成される圧電
体薄膜において、強誘電体相であるペロブスカイトの結
晶性を示し、配向が均一である圧電体薄膜を得ることが
出来るので、圧電体薄膜素子としての機能を充分に発揮
させることが出来る。また、下地電極と圧電体薄膜との
密着性が得られ、充分な信頼性、或いは耐久性を有する
圧電体薄膜素子を製造することが出来る。更に、このよ
うに製造した圧電体薄膜素子を用い、高精細な印字を可
能とするインクジェット記録ヘッドを提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板上に下地電極を形成し、下
地電極上には圧電体薄膜を形成した圧電体薄膜素子の略
断面図、及び圧電体薄膜素子の製造工程である。
【図2】本発明の製造方法で作成した圧電体薄膜素子を
用いた、インクジェット記録ヘッドを模式的に示す断面
図である。
【符号の説明】
11 基板 12 下地電極 13 多孔質ゲル薄膜 14 結晶質の緻密な薄膜 15 圧電体薄膜 16 酸化膜 17 上電極 21 シリコン基板 22 酸化膜 23 下地電極 24 圧電体薄膜 25 上電極 26 第2基板 27 インク流路 28 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 41/187 H01L 41/22 A 41/24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に下地電極が形成され、該下地電
    極上にはPbZrO3 と、PbTiO3 とを基本組成と
    し、更に一般式Pb(AxBy)O3、(x、y、はモ
    ル比を表し、x+y=1)で表される圧電体材料を、第
    3成分として添加してなる3成分系圧電体薄膜が形成さ
    れた圧電体薄膜素子において、 前記圧電体薄膜の最表面から前記下地電極の表面に至る
    深さ方向で、前記A、Bの内少なくとも1種の濃度が異
    なり、前記圧電体薄膜と前記下地電極との界面にて、前
    記A、Bの内少なくとも1種の濃度が、極大値を示すこ
    とを特徴とする圧電体薄膜素子。
  2. 【請求項2】 前記一般式Pb(AxBy)O3 が、 Pb(A1/3 Nb2/3 )O3、 AはMg、Co、Z
    n、Cd、Mn、Niの何れかの元素 Pb(A1/2 Nb1/2 )O3 、AはSb、Yの何れか
    の元素 Pb(A1/21/2 )O3 、 AはMg、Co、Cd
    の何れかの元素 Pb(A1/2 Te1/2 )O3 、AはMn、Ni、Mg
    の何れかの元素 Pb(A1/3 Sb2/3 )O3 、AはMn、Niの何れ
    かの元素 Pb(Fe1/21/2)O3、 BはNd、Taの何れ
    かの元素 Pb(Cr1/21/2)O3、 BはNd、Taの何れ
    かの元素 の内の何れかであることを特徴とする請求項1記載の圧
    電体薄膜素子。
  3. 【請求項3】 基板上に下地電極が形成され、該下地電
    極上にはPbZrO3 と、PbTiO3 とを基本組成と
    し、更に一般式Pb(AxBy)O3、 (x、y、はモ
    ル比を表し、x+y=1)で表される圧電体材料を、第
    3成分として添加してなる3成分系圧電体薄膜が形成さ
    れた圧電体薄膜素子の製造方法において、 前記下地電極表面に、圧電体薄膜の第3成分である前記
    A、Bの内少なくとも1種の元素の薄膜層を形成した
    後、PbZrO3 と、PbTiO3 とを基本組成とし、
    更に一般式Pb(AxBy)O3、 で表される圧電体材
    料の複合化合物を薄膜形成し、後に焼結することによ
    り、圧電体薄膜素子を得ることを特徴とする圧電体薄膜
    素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 下地電極上に形成される、前記第3成分
    のA、Bの内少なくとも1種の元素の薄膜層の厚みは、
    5nmから30nmの範囲内であることを特徴とする請
    求項3記載の圧電体薄膜素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式Pb(AxBy)O3 が、 Pb(A1/3 Nb2/3 )O3、 AはMg、Co、Z
    n、Cd、Mn、Niの何れかの元素 Pb(A1/2 Nb1/2 )O3 、AはSb、Yの何れか
    の元素 Pb(A1/21/2 )O3 、 AはMg、Co、Cd
    の何れかの元素 Pb(A1/2 Te1/2 )O3 、AはMn、Ni、Mg
    の何れかの元素 Pb(A1/3 Sb2/3 )O3 、AはMn、Niの何れ
    かの元素 Pb(Fe1/21/2)O3、 BはNd、Taの何れ
    かの元素 Pb(Cr1/21/2)O3、 BはNd、Taの何れ
    かの元素 の内の何れかであることを特徴とする請求項3または4
    記載の圧電体薄膜素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 PbZrO3 と、PbTiO3 とを基本
    組成とし、更に一般式Pb(AxBy)O3、 (x、
    y、はモル比を表し、x+y=1)で表される圧電体材
    料を、第3成分として添加してなる3成分系圧電体薄膜
    が形成された圧電体薄膜素子において、 前記圧電体薄膜の最表面から前記下地電極の表面に至る
    深さ方向で、前記A、Bの内少なくとも1種の濃度が異
    なり、前記圧電体薄膜と前記下地電極との界面にて、前
    記A、Bの内少なくとも1種の濃度が極大値を示すこと
    を特徴とする、圧電体薄膜素子を用いたインクジェット
    記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記一般式Pb(AxBy)O3 が、 Pb(A1/3 Nb2/3 )O3、 AはMg、Co、Z
    n、Cd、Mn、Niの何れかの元素 Pb(A1/2 Nb1/2 )O3 、AはSb、Yの何れか
    の元素 Pb(A1/21/2 )O3 、 AはMg、Co、Cd
    の何れかの元素 Pb(A1/2 Te1/2 )O3 、AはMn、Ni、Mg
    の何れかの元素 Pb(A1/3 Sb2/3 )O3 、AはMn、Niの何れ
    かの元素 Pb(Fe1/21/2)O3、 BはNd、Taの何れ
    かの元素 Pb(Cr1/21/2)O3、 BはNd、Taの何れ
    かの元素 の内の何れかであることを特徴とする、請求項6記載の
    圧電体薄膜素子を用いたインクジェット記録ヘッド。
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