JPH09223610A - 回転形可変抵抗器 - Google Patents

回転形可変抵抗器

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JPH09223610A
JPH09223610A JP2800396A JP2800396A JPH09223610A JP H09223610 A JPH09223610 A JP H09223610A JP 2800396 A JP2800396 A JP 2800396A JP 2800396 A JP2800396 A JP 2800396A JP H09223610 A JPH09223610 A JP H09223610A
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resistor
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JP2800396A
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Toshio Honma
俊生 本間
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウトサート成形時の樹脂やはんだ付け時の
フラックスに起因する回転トルクのバラツキと電気的な
接続不良を防止する。 【解決手段】 中間端子4に段部4aと鳩目部材6を一
体形成し、この中間端子4を合成樹脂製の基台1にアウ
トサートして、段部4aと鳩目部材6を基台1の凹部1
aの内底面に露出させる。前記鳩目部材6に摺動子2の
筒状部8をかしめることにより、筒状部8の底面と段部
4aとが摺接するように摺動子2を基台1上に回転可能
に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバー等の調
整用治具で摺動子を回転操作することにより、抵抗体と
摺動子との摺接位置を変化させて抵抗値を調整する回転
形可変抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転形可変抵抗器の従来例とし
て、実開昭63−165804号公報に開示されている
ように、合成樹脂製の基台アウトサートした中間端子に
鳩目を一体形成し、この鳩目に摺動子を回転可能に支承
したものが知られている。上記公報に記載された回転形
可変抵抗器は、一対の端子と1つの中間端子とをアウト
サートした合成樹脂製の基台と、該基台に回転可能に軸
支された摺動子とで構成されており、前記基台の上面に
は一対の端子に接続する抵抗体が形成されている。ま
た、前記中間端子には摺動子を軸支する鳩目が一体形成
されており、該鳩目部分で摺動子と中間端子は電気的に
接続されている。
【0003】このように構成された回転形可変抵抗器
は、プリント基板のはんだランドに両端子と中間端子と
をはんだ付けすることにより該プリント基板上に実装さ
れ、ドライバー等の調整用治具を用いて摺動子を回転操
作すると、摺動子の接点部と抵抗体と摺接位置が変化す
るため、中間端子を介して抵抗値の変化が検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の回転形可変抵抗器にあっては、金属平板の板面に鳩
目を一体形成して中間端子となし、該中間端子を基台に
アウトサートして一体化しているため、アウトサート成
形時に溶融樹脂が中間端子の板面を伝わって鳩目の周囲
まで達することが懸念される。そして、このように溶融
樹脂が鳩目の周囲まで達してしまうと、絶縁性の樹脂が
摺動子と鳩目との摺動面に入り込むため、抵抗値を調整
する際に回転トルクが不安定になるばかりでなく、摺動
子と中間端子との電気的接続も不安定になるという問題
があった。また、回転形可変抵抗器をプリント基板には
んだ付けする際に用いられるフラックスが、基台の外表
面を伝わって内部まで達した場合も、絶縁性のフラック
スが摺動子と鳩目との摺動面に入り込みやすいため、同
様の問題が発生する。
【0005】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、回転トルクと電気的
接続の安定化を図れる回転形可変抵抗器を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂製の
基台にアウトサートした中間端子に段部を突出形成し、
この段部上に摺動子を軸支して両者を電気的に接続する
ようにした。このように、中間端子に摺動子の摺動面と
なる段部を突出形成することにより、アウトサート成形
時の溶融樹脂やはんだ付け時のフラックスが摺動子と中
間端子との摺動面に入り込むことを防止でき、回転トル
クと電気的接続の安定化が図れる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の回転形可変抵抗器では、
表面に抵抗体が形成された合成樹脂製の基台と、該基台
に回転可能に配設され、前記抵抗体上を摺動する摺動子
とを備え、前記基台の中央に凹部を形成すると共に、該
基台に前記抵抗体の両端に接続する一対の端子と前記摺
動子に接続する中間端子とをアウトサートし、前記中間
端子に突出形成した段部を前記凹部の底面に露出させ、
該段部上に前記摺動子を軸支した。
【0008】前記摺動子を中間端子の段部上に軸支する
場合、摺動子の底部に突出形成した鳩目を段部に形成し
た孔に軸支しても良いが、段部に突出形成した鳩目を摺
動子に形成した筒状部に軸支し、該筒状部の底面を段部
上で摺動させることが好ましい。
【0009】
【実施例】実施例を図面を参照して説明すると、図1は
回転形可変抵抗器の平面図、図2は該可変抵抗器の側面
図、図3は該可変抵抗器の背面図、図4は該可変抵抗器
に備えられる端子と中間端子の斜視図、図5は該可変抵
抗器に備えられる基台の平面図、図6は図1のA−A線
に沿う断面図、図7は該可変抵抗器の分解斜視図であ
る。
【0010】これらの図に示すように、本実施例に係る
回転形可変抵抗器は、合成樹脂製の基台1と、この基台
1上に回転可能に配設された金属製の摺動子2とで構成
されている。前記基台1の表面中央には平面視略円形の
凹部1aが設けられており、この凹部1aの周面には内
方へ若干突出する一対の突部1bが形成されている。前
記凹部1aの外方は平面視略馬蹄形の平坦部1cとなっ
ており、この平坦部1cを除く部分は段落ち状に形成さ
れている。前記基台1の一側面には縦溝1dが形成され
ており、この縦溝1dの上端は前記両突部1b間に位置
する段落ち部1eに達している。
【0011】前記基台1の裏面には一対の端子3と1つ
の中間端子4が配設されており、これら端子3と中間端
子4は共に金属平板を所定形状にフォーミンングしたも
のからなり、アウトサート成形によって基台1に一体化
されている。図4に示すように、各端子3は凹状に折り
曲げられており、その折り曲げ部の一方の上端3aは前
記平坦部1cに露出している。各端子3の上端3aと平
坦部1cとは同一平面内にあり、これら端子3の上端3
aを含む平坦部1cの全域に抵抗体5が印刷形成されて
いる。一方、前記中間端子4には一対のストッパ片10
と鳩目部材6が一体形成されており、鳩目部材6の周囲
の段部4aはその外方に位置する平坦部4bに対して突
出形成されている。これら段部4aと鳩目部材6は中間
端子4の原材料である金属平板にプレス加工を施すこと
によって形成されるが、かかるプレス加工時に段部4a
の表面の平滑度が高められる。そして、所定形状にフォ
ーミンングした中間端子4を基台1にアウトサート成形
することにより、平坦部4bの一部と段部4aおよび鳩
目部材6が前記凹部1aの内底面に露出するようになっ
ている。また、各ストッパ片10は折曲線Lに沿って折
り曲げられて前記基台1の突部1b内に埋設されている
が、折曲線Lと略直交する端面は突部1bの側面から露
出し、これら端面がストッパ10aを形成している。
【0012】前記摺動子2は、環状の上面板7と、この
上面板7の中央から下方へ延出する筒状部8と、上面板
7の外縁部から裏面側に折り畳まれた環状の下面板9と
を有し、これらは1枚の金属平板をプレス加工すること
によって形成される。前記筒状部8の底面には透孔8a
が形成されており、前記鳩目部材6をこの透孔8aに挿
入してかしめることにより、摺動子2が前記基台1上に
回転可能に支持されると共に、摺動子2と中間端子4と
が電気的に接続されるようになっている。前記下面板9
には接点部9aが形成されており、この接点部9aは前
記抵抗体5上に弾接している。また、前記筒状部8の上
部には両側に破断面を有する4つの調整用溝8bが形成
されており、さらに、筒状部8の上部から下部にかけて
同じく両側に破断面を有する張出し部8cが形成されて
おり、この張出し部8cの内側に形成される溝は前記調
整用溝8bの1つに連続している。すなわち、各調整用
溝8bのうち、3つの調整用溝8bは上面板7の内周縁
と筒状部8の周面とに繋がれているが、残りの調整用溝
8bは上面板7の内周縁と張出し部8cの上端とに繋が
れている。各調整用溝8bは90度の等間隔を保って十
字状に配置されており、摺動子2の回転操作時に、これ
ら調整用溝8bにドライバー等の調整用治具11を係合
するようになっている(図6参照)。前記張出し部8c
の下部は前記基台1の凹部1a内に位置しており、摺動
子2の回転操作時に、張出し部8cの破断面が凹部1a
内に露出する前記ストッパ10aと当接することによ
り、摺動子2の回転角度が所定範囲内に規制されるよう
になっている。
【0013】上記の如く構成された回転形可変抵抗器
は、図示省略したプリント基板のはんだランドに両端子
3と中間端子4とをはんだ付けすることにより、該プリ
ント基板上に面実装される。その結果、例えば両端子3
間に所定の電圧を印加し、鳩目部材6を介して摺動子2
に接続された中間端子4から中間電圧を取り出すと、摺
動子2の接点部9aと抵抗体5との摺接位置に応じた抵
抗値の変化を出力することができる。また、抵抗値を微
調整する場合は、調整用治具11の先端を調整用溝8b
に係合させて回転操作すると、摺動子2が鳩目部材6を
中心として回転するため、接点部9aが抵抗体5上を摺
接して抵抗値が変化する。その際、摺動子2に設けられ
た筒状部8の底面は中間端子4の段部4aに摺接しなが
ら基台1の凹部1a内を回動するが、この筒状部8の周
面に突出形成された張出し部8cの破断面が一対のスト
ッパ10aのいずれかに当接すると、摺動子2をそれ以
上回転することはできず、摺動子2の回転角度が所定の
角度範囲内規制される。
【0014】このように、上記実施例にあっては、合成
樹脂製の基台1にアウトサートした中間端子4に段部4
aを突出形成し、この段部4aに形成した鳩目6に摺動
子2の筒状部8をかしめて中間端子4と摺動子2とを電
気的に接続するようにしたため、中間端子4を基台1に
アウトサート成形する際に、溶融樹脂が凹部1a内の平
坦部4bまで流れ出したとしても段部4aまでは達しに
くくなり、樹脂が摺動子2と中間端子4との摺動面(段
部4aと筒状部8の接触部分)に入り込むことを防止で
きる。また、両端子3と中間端子4をプリント基板のは
んだランドにはんだ付けする際に、用いられるフラック
スが凹部1a内に侵入したとしても、該フラックスは平
坦部4bに溜って段部4aまで達しにくく、フラックス
が摺動子2と中間端子4との摺動面に入り込むことを防
止できる。特に、本実施例では、基台1に縦溝1dと段
落ち部1eとを形成することにより、フラックスが段落
ち部1eに溜まって抵抗体5まで達しにくくする構成を
採用してあり、フラックスが凹部1a内に侵入する可能
性が高くなっているため、上記した段部4aによるフラ
ックスの侵入防止効果は有効となる。また、段部4aを
形成することによって摺動子2と中間端子4との接触面
積を小さくすることができるため、摺動面の面精度がラ
フであってもスムーズな回転感触を得ることができる。
したがって、摺動子2を回転操作した際に、摺動子2の
筒状部8と中間端子4の段部4aは確実に摺動し、回転
トルクと電気的接続の安定化を図ることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0016】合成樹脂製の基台にアウトサートした中間
端子に段部を突出形成し、この段部上に摺動子を軸支し
て両者を電気的に接続することにより、アウトサート成
形時の溶融樹脂やはんだ付け時のフラックスが摺動子と
中間端子との摺動面に入り込むことを防止でき、回転ト
ルクと電気的接続の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回転形可変抵抗器の平
面図である。
【図2】該可変抵抗器の側面図である。
【図3】該可変抵抗器の背面図である。
【図4】該可変抵抗器に備えられる端子と中間端子の斜
視図である。
【図5】該可変抵抗器に備えられる基台の平面図であ
る。
【図6】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図7】該可変抵抗器の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 基台 1a 凹部 2 摺動子 3 端子 4 中間端子 4a 段部 4b 平坦部 5 抵抗体 6 鳩目部材 8 筒状部 8a 透孔 8b 調整用溝 8c 張出し部 9 下面板 9a 接点部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に抵抗体が形成された合成樹脂製の
    基台と、該基台に回転可能に配設され、前記抵抗体上を
    摺動する摺動子とを備え、 前記基台の中央に凹部を形成すると共に、該基台に前記
    抵抗体の両端に接続する一対の端子と前記摺動子に接続
    する中間端子とをアウトサートし、前記中間端子に突出
    形成した段部を前記凹部の底面に露出させ、該段部上に
    前記摺動子を軸支したことを特徴とする回転形可変抵抗
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記摺動子に
    前記段部上を摺動する筒状部を形成し、該筒状部を前記
    中間端子の段部に形成した鳩目に軸支したことを特徴と
    する回転形可変抵抗器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028166A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 表面実装用可変抵抗器

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JP2008028166A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 表面実装用可変抵抗器

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