JPH09222210A - バーナ - Google Patents

バーナ

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JPH09222210A
JPH09222210A JP2904096A JP2904096A JPH09222210A JP H09222210 A JPH09222210 A JP H09222210A JP 2904096 A JP2904096 A JP 2904096A JP 2904096 A JP2904096 A JP 2904096A JP H09222210 A JPH09222210 A JP H09222210A
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JP
Japan
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combustion
burner
space
flame
rich
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JP2904096A
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Inventor
Masashi Nishigaki
雅司 西垣
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の燃焼用壁体6がそれらの間に燃焼空間
3を形成するように互いに対向して設けられ、燃焼用壁
体6の燃焼空間側の表面が燃焼用壁面5として構成さ
れ、空気過剰率が低い濃燃焼用混合ガスを、燃焼空間3
に濃燃焼用炎口8より燃焼用壁面5に沿って吐出する第
1吐出手段を、基端側に備え、空気過剰率の高い淡燃焼
用混合ガス、もしくは、燃焼用二次空気を、燃焼空間3
内で、濃燃焼用炎口8より先端側の位置に吐出する第2
吐出手段を備え、燃焼用壁面5上に沿った燃焼炎を形成
するバーナを、騒音の低いものとする。 【解決手段】 相互に隣接するバーナ構造用単体4間に
あって、連接する燃焼用壁体6の先端端面30上に、燃
焼炎の形成方向に延出する仕切り板35を設け、この仕
切り板35により、燃焼空間3より上の空間を仕切る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバーナに関するもの
であり、特に、発生する騒音が低いバ−ナを得ることが
できる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インプット量を広い範囲に渡って変化さ
せることができ、いかなるインプット量にあっても、発
生するNOxを低く抑えることが可能なバーナとして、
少なくとも一対の燃焼用壁体を互いに対向して設け、そ
れらの中間に混合ガスが燃焼する燃焼空間を形成し、こ
れら燃焼用壁体の燃焼空間側の表面を、燃焼炎がこれに
沿って(付着して)形成される燃焼用壁面とされるもの
がある(特公平6−27569)。このような構成のバ
ーナの例を、図1〜7、図8〜9に示した(これらの図
面は本願の特徴構成をも備えているが、バーナの基本原
理は同一であるため、説明を容易にするために、これら
の図面を便宜上使用して以下説明する)。ここで、前者
の例は、燃焼空間の下部部位で、燃焼空間を挟むように
設けられる一対の燃焼用壁体の夫々に濃燃焼用炎口を設
け、さらに、これら濃燃焼用炎口に対応して、その上部
側にスリット状の二次吐出口を設けたものである。一
方、後者の例は、燃焼空間の下部部位で、燃焼空間を挟
むように設けられる一対の燃焼用壁体のうち、それらの
一方の燃焼用壁体に濃燃焼用炎口を設け、この濃燃焼用
炎口の上部側で、同一の燃焼用壁体にスリット状の二次
吐出口を設け、さらに、他方の燃焼用壁体にスリット状
の二次吐出口のみを設けたものである。この例のバーナ
にあっては、濃燃焼用炎口と同一の燃焼用壁体に設けら
れる二次吐出口からは、燃焼用二次空気が燃焼空間に供
給され、他方の燃焼用壁体に設けられる二次吐出口から
は、淡燃焼用混合ガスが燃焼空間に供給されて、広いイ
ンプット領域に渡って、安定した良好な燃焼をおこなう
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来構成のバーナにあ
っては、図11に示すように、燃焼用壁体6の燃焼空間
側表面である燃焼用壁面5と、この壁体の先端端面30
とは、ほぼ直角を成して連接され、さらに、隣接して並
設されるバーナ構造用単体4間に位置され、互いに隣接
した燃焼用壁体6の先端端面30が、燃焼炎の形成方向
に対してほぼ直角に面一に構成されていた。従って、こ
の構成から、各バーナ構成用単体の上部側及びそれらの
中間位置に、図11に示すような強く且つ規則性のある
渦vが発生していた。さて、上記従来構成のバーナで
は、バーナから発生する騒音を一定レベル以下に抑える
ことができないという欠点があった。この問題を解決す
るために、本願発明者らは様々な実験を行うとともに、
原因の究明をおこなった。結果、主な騒音の周波数範囲
が、60〜80ヘルツ領域にあり、この領域の発音もし
くは共振周波数は、バーナを備えた例えば給湯器の構成
(給湯器自体の容器形状等)、これに接続される煙道の
構成(煙道の内径あるいはその排気方向長さ等)等から
求められる固有周波数とは異なったものであり、これら
の要因とは別の発音及び共振メカニズムで、上記騒音が
発生するものと考察された。従って、本発明の目的は、
上記のような構成のバーナにあって、発生する騒音がで
きるだけ小さいバーナを得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明によるバーナの特徴構成は、以下のとおりであ
る。 〔構成〕燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスが燃焼する
燃焼空間を備えたバーナ構造用単体を複数個並設して設
け、前記バーナ構造用単体を構成するに、一対の燃焼用
壁体がそれらの間に前記燃焼空間を形成するように互い
に対向して設けられ、前記燃焼用壁体の前記燃焼空間側
の表面が燃焼用壁面として構成され、空気過剰率が低い
濃燃焼用混合ガスを、前記燃焼空間の基端側に濃燃焼用
炎口より前記燃焼用壁面に沿って吐出する第1吐出手段
を備え、空気過剰率の高い淡燃焼用混合ガス、もしく
は、燃焼用二次空気を、前記燃焼空間内で、前記濃燃焼
用炎口より先端側の位置に吐出する第2吐出手段を備
え、前記燃焼用壁体上の前記燃焼用壁面上に沿った燃焼
炎を形成するバーナにおいて、異なった前記バーナ構造
用単体の上方に夫々位置するバーナ上部空間間を、互い
に前記燃焼用壁体の先端端面から前記燃焼炎の形成方向
に延出して仕切る仕切り板を備えることにある。 〔作用・効果〕この構成のバーナにあっては、第1吐出
手段から吐出される濃燃焼用混合ガスにより燃焼用壁体
に付着した濃燃焼炎が形成されるとともに、第2吐出手
段から吐出されるガスにより、先の濃燃焼炎の良好な燃
焼が促進されたり(第2吐出手段により燃焼用二次空気
を吐出する場合)、濃燃焼炎を保炎として新たな淡燃焼
炎が燃焼用壁体に沿って形成されたりする(第2吐出手
段により淡燃焼用混合ガスを吐出する場合)。さて、先
に説明した問題のバーナ上部で発生する騒音について
は、以下のような騒音発生メカニズムが働いていると考
察される。先に説明した60〜80Hzの騒音の発生状
態を検証してみると、通常のインプット変化域(500
0kcal〜30000kcal)を備えたバーナにあ
っては、空燃比をほぼ一定として、そのインプット量を
増加あるいは減少させると、上記周波数の騒音が、特定
のインプット量に近い領域で二回程度大きくなる。そこ
で、発明者らは、これは、燃焼炎の上部においてその空
間に於ける圧力上昇がほぼ完了し、圧力分布が安定する
部位(この部位を安定域と呼び、図12にSで示す)に
於けるガスの空間分布状態(図12に実線sで示す)
と、燃焼炎自体もしくは炎口近傍から発生される音の空
間分布状態(図12にtで示し、この分布域は初期的に
は、炎口近傍もしくは燃焼炎内に存在する)とが一致
し、この安定域に、ガスの移動速度よりも早い速度(音
速)で到達する音の空間分布と、この安定域に存する先
に説明したガスの空間分布(実質上は圧力分布)とが同
調した場合に、比較的大きな騒音を発生するものである
ことを見出した。従って、この騒音発生には燃焼炎から
流出する排ガスの状態が大きく係わっており、燃焼炎を
形成するガスのインプット量、排ガスの流速が大きく係
わっているとともに、その規則性が問題となる。従っ
て、このような騒音発生を抑制しようとすると、燃焼炎
の下手側に形成される排ガスの規則的な乱れ(例えば図
11に示す連続的に発生するカルマン渦)の強度を抑え
るとともに、その空間分布の規則性(主に、排ガスの流
れ方向(図1に於ける概略上下方向)及び炎口の配設方
向(図1の表裏方向)の規則性)を破ることが有効であ
る。
【0005】従って、先に説明した本願の特徴構成の仕
切り板を備える構造にあっては、隣接されるバーナ構造
用単体内にそれぞれ備えられる燃焼空間から上昇する排
ガスの流れ間での相互の干渉を抑制することができ、結
果的に図11に示すような規則性のあるカルマン渦列の
発生を乱すことができる。結果、従来形成されていたよ
うな強い渦を形成されることがなくなり、先に説明した
メカニズムでの騒音の発生が抑制され、低騒音のバーナ
を得ることができた。
【0006】〔構成〕さらなる本願のバーナの特徴構成
は、上記と基本構成を等しくするバーナにおいて、隣接
して並設されるバーナ構造用単体間に位置され、互いに
隣接して配設される燃焼用壁体の先端端面が、燃焼炎の
形成方向に於いて異なった位置に設けられ、異なった前
記バーナ構造用単体の上方に夫々位置するバーナ上部空
間間が、延出側の前記燃焼用壁体により区切られること
にある。 〔作用・効果〕この構成の場合は、先に説明した仕切り
板を設ける代わりに、異なったバーナ構造用単体に属
し、互いに隣接する燃焼用壁体の先端端面が、燃焼炎の
形成方向(図1に示す概略上下方向)で異なった位置と
される。即ち、先に説明した仕切り板の役割を、延出側
の燃焼用壁体の延出部に担わせるのである。この場合も
また、先に説明したように、異なったバーナ構造用単体
に存する燃焼空間内からの排ガスの流れの干渉を抑制で
き、結果的に規則性のある渦の発生を防止できる。従っ
て、本願が問題をする騒音の発生を抑制できる。 〔構成〕さらなる本願のバーナの特徴構成は、上記と基
本構成を等しくするバーナにおいて、燃焼炎の形成方向
に於ける燃焼用壁体の先端端面が、基端側で燃焼用壁面
に滑らかに接続されて構成され、互いに隣接して並設さ
れるバーナ構造用単体間で互いに滑らかに接続する排ガ
スの流れ方向に凸の鈍状接続端面部として構成されてい
ることにある。 〔作用・効果〕従来構成のバーナにあっては、燃焼用壁
面と燃焼用壁体の先端端面は、ほぼ直交する状態で、エ
ッジを成して連接されており、異なったバーナ構造用単
体間で、先端端面は、ほぼ水平な面として接続されてい
た。この構成は、排ガス流れに大きな流路拡大要因を与
えることなっており、上記のような2要因から、規則性
のある渦列を隣接する先端端面の上方に形成していた。
従って、この例にあっては、燃焼用壁面と先端端面を滑
らかに接続し、渦の発生要因を解消するとともに、互い
に隣接して並設されるバーナ構造用単体間で互いに滑ら
かに接続する、排ガスの流れ方向に凸の鈍状接続端面部
を備えることにより、規則的に形成され且つ形成位置か
ら下流側へ移流する渦列の形成を、できるだけ防止す
る。結果、この場合もまた、結果的に規則性のある渦の
発生を防止できる。従って、本願が問題をする騒音の発
生を抑制できる。
【0007】
【発明の実施の形態】家庭用給湯器等に採用されるガス
バーナの実施例について説明する。ガスバーナはバーナ
本体Aと、このバーナ本体Aに燃料ガスを供給する燃料
ガス供給装置Bとからなる。バーナ本体Aについて説明
する。図1ないし図4に示すように、バーナケーシング
1の左右中心に中心縦壁2を立設して、ケーシング1内
に左右一対の燃焼空間3を形成するほぼ同一形状同一構
成のバーナ構造用単体4を備えている。即ち、これらの
バーナ構造用単体4は図1左右方向である所定の方向に
複数並設される。さらに、図3に示すように、これらの
バーナ構造用単体4は図1の紙面表裏方向が長辺方向と
されており、バーナ全体としては、これが概略直方体形
状の箱型に形成される。
【0008】〔第1形態例〕次に、左右一方のバーナ構
造用単体4について説明する。図1、図3に示すよう
に、前記バーナ構造用単体4の上端より、前記燃焼空間
3側に左右一対の燃焼用壁面5を形成する燃焼用壁体6
を、下端側程近接する状態に配設して、バーナ容器内空
間Cを三分割すると共に、左右燃焼用壁体6で囲まれる
空間を、先に説明した燃焼空間3に形成してある。ここ
で、前記燃焼空間3は先端側開口型に形成されており、
前記燃焼用壁面5はバーナ構造用単体4の並設方向で対
向して備えられている。さらに、燃焼用壁体6の上端端
面30は、隣接する単体4間で、面一とされている。図
2に詳細を示すように、左右燃焼用壁体6の下端傾斜面
と平行に、かつ、下端傾斜面の内方側に断面略V字型の
炎口形成材7を設け、この左右炎口形成材7の上端開口
部を左右一対の濃燃焼用炎口8に形成してある。この濃
燃焼用炎口8は、平面視で長方形に形成され、バーナケ
ーシング1の長辺方向(図3の左右方向)に沿って、濃
燃焼用炎口8の長辺を沿わせた状態で、複数、互いに離
間させて位置設定し、このように位置設定した複数個の
濃燃焼用炎口8を前記バーナケーシング1の長辺方向に
等間隔で配設してある。前記燃焼用壁体6の両下端より
更に、左右の仕切壁9を立下げると共に、この左右仕切
壁9の下端同士を底壁10で一体的に連結する。さら
に、この左右仕切壁9で形成される仕切壁内内部空間1
1に、濃燃焼用炎口8を介して燃焼空間3に連通する濃
燃焼用混合ガス導入路12を備えてある。
【0009】図3に示すように、この濃燃焼用混合ガス
導入路12を構成するために、バーナケーシング1の長
辺方向に沿った混合ガス噴出用ヘッダー管13を取付
け、混合ガス噴出用ヘッダー管13の先端に前記炎口形
成材7を接続し、前記濃燃焼用炎口8の複数へ、前記濃
燃焼用混合ガス導入路12を介して空気過剰率が低い濃
燃焼用混合ガスを噴出すべく構成してある。前記バーナ
ケーシング1の底面を長方形の開口に形成し、バーナケ
ーシング1における前記仕切壁9内の仕切壁内内部空間
11を除いた他の燃焼用空気移流空間14内に、燃焼用
二次空気を導入すべく吸引ファンFを備えてある。さら
に、前記バーナ構成用単体4における燃焼空間3を囲む
両側方空間15に前記燃焼用二次空気を送り込むべく、
前記燃焼用空気移流空間14の上側部位を前記両側方空
間15として構成してある。前記燃焼用壁体6に、図3
に示すように、縦長のスリット状の吐出口16を穿設
し、この吐出口16の下端を、前記濃燃焼用炎口8に近
接させて設け、その吐出口16の複数個をバーナケーシ
ング1長辺方向に沿って等間隔で穿設し、さらに、この
吐出口16と濃燃焼用炎口8とを互いに食い違い状態で
千鳥状に配置してある。従って、前記側方空間15に導
入された燃焼用二次空気は、この吐出口16を通して燃
焼空間3に噴出する。
【0010】図1においては、左右のバーナ構成用単体
4で、バーナ横断方向(図1に於ける左右方向)の断面
位置を異なって示しており、図1右側のバーナ構造用単
体4に関しては、前記濃燃焼用炎口8内を横断するよう
に、左側のバーナ構造用単体4に関しては、前記吐出口
16内を横断するように、図示している。断面位置を図
3に、それぞれ、L1(図1右側のバーナ構造用単体4
に関する)、L2(図1左側のバーナ構造用単体4に関
する)で示した。
【0011】図3に示すように、前記混合ガス噴出用ヘ
ッダー管13の基端を開口に形成し、この開口端13a
に同一軸心状態で一次燃料ガス噴出用のノズル17を臨
ませてある。従って、前記ノズル17より噴出された一
次燃料ガスは前記混合ガス噴出用ヘッダー管13に入る
過程で、前記ノズル17とヘッダー管13の開口端13
aで作るエゼクター効果によって燃焼用空気を吸入し
て、ブンゼン燃焼を行う混合ガスとなる。この混合ガス
の空気過剰率は1以下である。そして、この濃燃焼用混
合ガスは濃燃焼用炎口8より噴出し、先に説明した吐出
口16より噴出する燃焼用二次空気と混合して、ブンゼ
ン燃焼を行う。この場合、炎口8からの混合ガスの噴出
方向は、燃焼用壁体6の燃焼空間側表面である燃焼用壁
面5に沿ったものとなっているため、燃焼炎もまた、図
1に示すように、この壁面5に沿った(付着した)もの
として形成される。このように、燃焼空間3の基端側部
位において、濃燃焼用混合ガスを噴出して燃焼用壁面5
に沿った状態の濃燃焼炎を形成する機構を第1吐出手段
と呼ぶ。
【0012】さらに、前記バーナケーシング1の下半内
部空間における燃焼用空気移流空間14に、前記ヘッダ
ー管13と平行に2本の二次燃料ガス供給管18を配置
し、この二次燃料ガス供給管18 (この二次燃料ガス供
給管18は燃料ガスのみを供給するもの、或いは、ある
程度空気と混合した燃料ガスを供給するもの、いずれと
しても良い) に形成したガス噴出口19から二次燃料ガ
スを噴出させることにより、この二次燃料ガスを燃焼用
二次空気に混合させるようにしてある。前記ガス噴出口
19よりの二次燃料ガスの噴出量を調節すると、空気過
剰率1.3 以上の淡燃焼用混合ガスを形成でき、この淡燃
焼用混合ガスを吐出口より燃焼空間3に噴出できる。先
に説明した吐出口16からは、二次燃料ガス供給管18
からの燃料ガスの供給が無い場合は、二次燃焼用空気の
みが、供給がある場合は淡燃焼用混合ガスが供給され
る。
【0013】燃料ガス供給装置Bについて説明する。図
4のブロック図で示すように、燃料ガス供給系路20
に、遮断弁21及びガバナ22を介装すると共に、前記
ガバナ22の下手側で二系統に分岐し、そのうちの第1
系路23を前記ノズル17に連結し、他の第2系路24
を前記二次燃料ガス供給管18に連結し、前記第1系路
23及び第2系路24に夫々比例弁25を介装して、燃
料ガス供給装置Bを構成してある。従って、前記二次燃
料ガス用の比例弁25を締め切ると、燃焼用二次空気だ
けが吐出口16より噴出し、前記比例弁25を開にする
と、二次燃料ガスと燃焼用二次空気とを混合した希薄混
合ガスが吐出口16より噴出する。すなわち、前記第2
系路24と、燃焼用空気移流空間14に配置した前記二
次燃料ガス供給管18と、上記二次燃料ガス用の比例弁
25とをもって、前記吐出口16より燃焼用二次空気を
噴出する状態と希薄混合ガスとを噴出する状態とに切換
え可能に構成している。このように、空気過剰率の高い
淡燃焼用混合ガス、もしくは、燃焼用二次空気を、前記
燃焼空間内で、前記濃燃焼用炎口より先端側の位置に吐
出する機構を第2吐出手段と呼ぶ。
【0014】以上のようにバーナを構成して、インプッ
トの小さい場合の運転制御としては、図5のグラフで示
すように、細線で示す一次燃料ガスだけを噴出させ、二
次燃料ガスの噴出を停止する。従って、濃燃焼用炎口8
より噴出する混合ガスと吐出口16より噴出する燃焼用
二次空気とでバーナは燃焼する。この場合、燃焼用壁体
6に形成される火炎は、吐出口16の上端には達しな
い。一方、インプットが大きくなり、燃焼量が略600
0kcal/hrになると、火炎が吐出口16の上端近
傍まで上昇する。そこで、更に大きな燃焼量を必要とす
る場合には、一次燃料ガスとともに図5の点線で示す二
次燃料ガスを噴出させ、濃燃焼用炎口8よりの濃燃焼用
混合ガスの火炎の保炎作用により、吐出口16からの希
薄混合ガスを安定燃焼させる。この6000kcal/
hrを越える燃焼量では、図5の細線で示すように、一
次燃料ガスの噴出量を一定に維持し、両燃料ガスの合計
噴出量を図5の太線で示すように設定する。
【0015】さて、本願のバーナにあっては、発生する
騒音を抑えるために、燃焼用壁体6の先端端面30近傍
構造が、独特の構成とされている。即ち、概略、図1に
於ける上下方向である、燃焼用壁面5上に沿って形成さ
れる燃焼炎の形成方向において、隣接する燃焼用壁体6
の先端端面30が、互いにほぼ同じ位置に形成されると
ともに、異なったバーナ構造用単体4上に夫々位置する
バーナ上部空間100間を、互いに燃焼用壁体6の先端
端面30から前記燃焼炎の形成方向に延出して仕切る仕
切り板35が備えられている。この仕切り板35の高さ
は、先に説明した渦列において上下方向に対応して形成
される一対の渦間間隔の半分程度に形成されている。従
って、燃焼炎から上部側に排出される排ガス流れは、隣
接する燃焼空間から上昇する排ガス流れの影響を受け難
くなり、従来、互いに干渉しながら形成されていた2列
の上下方向の渦列が形成され難く、あるいはその強さも
弱くなる。結果、発生する騒音が減少する。
【0016】さて、このようなバーナの運転に於ける先
に説明した燃料ガス供給装置Bの、別形態を示す。つま
り、図6に示すように、燃料ガス供給系路に、遮断弁2
1、 ガバナ22及び比例弁25を介装すると共に、第2
系路24に電磁弁26を介装して、図7で示すように、
一次燃料ガス及び二次燃料ガスの噴出量を制御する。こ
のようにすると、濃燃焼用混合ガスと淡燃焼用混合ガス
の量比を、バーナの燃焼状態で最適化できる比率に調整
できる。
【0017】これまで説明してきた形態例においては、
第1吐出手段が、燃焼用壁体6の基端側位置に、濃燃焼
用混合ガスを燃焼用壁面5に沿わせて吐出する複数個の
濃燃焼用炎口8を備えて構成され、第2吐出手段が、隣
接する濃燃焼用炎口8の間に対応する位置から濃燃焼用
炎口8からの混合ガス吐出方向に延びるスリット状の二
次吐出口16を、燃焼用壁体6に備えて構成されてい
る。そして、バーナ構成用単体4に備えられる一対の燃
焼用壁体6において、両方の燃焼用壁体6に、第1吐出
手段を成す複数個の濃燃焼用炎口8と第2吐出手段を成
す前記二次吐出口16とがともに備えられている。 〔第2形態例〕しかしながら、図8に示すような構成と
することも可能である。即ち、前記一対の燃焼用壁体6
にあって、一方の燃焼用壁体6aの基端側位置に第1吐
出手段を成す複数個の濃燃焼用炎口8を備えるととも
に、この一方の燃焼用壁体6aの濃燃焼用炎口8より上
側位置に、第2吐出手段を成し、且つ、燃焼用二次空気
を吐出する濃燃焼側二次吐出口16aを備えるのであ
る。そして、他方の燃焼用壁体6bに、第2吐出手段を
成し、且つ、淡燃焼用混合ガスを吐出する淡燃焼側二次
吐出口16bを備えて構成するのである。このようにす
ると、濃燃焼炎は、濃燃焼用炎口8が設けられる燃焼用
壁体6a側に形成され、この濃燃焼炎を保炎として、淡
燃焼炎の燃焼を安定しておこなうことが可能である。図
1との対応を明かにするため、相当部材間に同一の番号
を付した。但し、この例の場合は、先に説明した左右の
仕切壁9の底壁10から、第2の仕切壁90が延出され
ており、淡燃焼側二次吐出口16bにのみ燃料ガスが供
給される構成が採用されている。この場合の、燃焼量と
燃料ガス供給量との関係を図9に示した。このような構
成にあっても、先の実施の形態例に示したように、仕切
り板を備え、隣接する燃焼空間3から流出する排ガス流
れの干渉を抑制し、渦列の形成を抑制することが可能で
ある(この場合の図示は図1とほぼ同一の構成となるた
め、省略する)。一方、夫々の燃焼空間3から上昇する
流れの干渉を抑制するとする立場からすれば、単純に、
燃焼用壁体6の先端端面30位置を、隣接するものでこ
とならせても同様の効果を得ることができる。この例
が、図8に示されている。図示するものの例にあって
は、右側のバーナ構成用単体4aで、燃焼空間3に対し
て左側に位置する燃焼用壁体6の先端端面30aの位置
が、左側のバーナ構成用単体4bのそれ30bに対し
て、上側に形成されている。従って、この延出部位が、
先に説明した仕切り板の働きをするとともに、各燃焼空
間から上昇する流れによって誘起される渦列の発生形態
(例えば、その強さ及び渦の発生周期)を異ならせるこ
ととなり、結果的に騒音の防止効果を発揮する。この先
端端面30の燃焼炎形成方向に於ける位置差は、先に説
明した渦列において上下方向に対応して形成される一対
の渦間間隔の半分〜等倍程度が好ましい。
【0018】〔第3形態例〕以上説明してきた実施例に
おいては、燃焼用壁体6上に形成される燃焼用壁面5
と、先端端面30とは、断面視ほぼ直角に連接されてお
り、このエッジ部が渦列の発生に程度の差はあるものの
寄与する。さらに、先端端面30が排ガスの流れ方向に
対して、全面がほぼ直交する形状関係にあることも、渦
列の発生要因となりやすい。従って、このような問題を
解消する構成として、これまで説明してきた先端端面3
0を排ガス流れが、この面に沿って滑らかに流れるよう
にするために、所謂、流線型にすることが好ましい。こ
の構成の例を図10に示した。この例は、基本構造的に
は、図1の構成に対応するものである。即ち、この例に
あっては、燃焼炎の形成方向に於ける燃焼用壁体の先端
端面30が、基端側で燃焼用壁面5に滑らかに接続され
て構成され、互いに隣接して並設されるバーナ構造用単
体4間で互いに滑らかに接続する排ガスの流れ方向(図
10の上方)に凸の鈍状接続端面部38として構成され
ている。従って、このバーナにおいては、排ガスは、燃
焼用壁体6の燃焼空間側表面に沿って滑らかに流れ、渦
列を発生しにくく、騒音の発生が抑制される。
【0019】〔別の実施の形態〕本願の別の実施の形態
を箇条書きする。 1一次及び二次燃料ガスとしては、天然ガス、プロパン
ガス等を利用できる。又、二次燃料ガスについては難燃
性の低級ガスを利用することもできる。 2 濃燃焼用炎口の個数、配置、形状は適当に変更で
き、濃燃焼用炎口群を1列に配置してもよく、その炎口
形状を半円状にしてもよい。 3 燃焼用壁体の形状、姿勢は適宜変更自在であり、鉛
直姿勢であってもよい。 4 前記吐出口の設置個数、形状等は適宜選択してもよ
い。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1形態例にかかるバーナの右側面縦断
面図
【図2】図1に対応する炎口近傍の詳細構造を示す図
【図3】本願の第1形態例にかかるバーナの一部切り欠
き正面図
【図4】本願の第1形態例にかかる燃焼ガス供給系統の
ブロック図
【図5】本願の第1形態例にかかる燃焼量と燃料ガス供
給量との関係を示す図
【図6】本願の第1形態例の別構成例に於ける燃焼ガス
供給系統のブロック図
【図7】図6に対応する燃焼量と燃料ガス供給量との関
係を示す図
【図8】本願の第2形態例にかかるバーナの右側面縦断
面図
【図9】本願の第2形態例にかかる燃焼量と燃料ガス供
給量との関係を示す図
【図10】本願のバーナの別形態を示す図
【図11】従来のバーナに於ける燃焼炎及び渦の発生状
況を示す図
【図12】燃焼炎近傍の圧力の分布状態と騒音の分布状
態の関係を示す図
【符号の説明】
3 燃焼空間 4 バーナ構造用単体 5 燃焼用壁面 6 燃焼用壁体 8 濃燃焼用炎口 30 先端端面 35 仕切り板 38 鈍状接続端面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスが燃
    焼する燃焼空間(3)を備えたバーナ構造用単体(4)
    を複数個並設して設け、 前記バーナ構造用単体(4)を構成するに、一対の燃焼
    用壁体(6)がそれらの間に前記燃焼空間(3)を形成
    するように互いに対向して設けられ、前記燃焼用壁体
    (6)の前記燃焼空間側の表面が燃焼用壁面(5)とし
    て構成され、 空気過剰率が低い濃燃焼用混合ガスを、前記燃焼空間
    (3)の基端側に濃燃焼用炎口(8)より前記燃焼用壁
    面(5)に沿って吐出する第1吐出手段を備え、 空気過剰率の高い淡燃焼用混合ガス、もしくは、燃焼用
    二次空気を、前記燃焼空間(3)内で、前記濃燃焼用炎
    口(8)より先端側の位置に吐出する第2吐出手段を備
    え、前記燃焼用壁体(6)の前記燃焼用壁面(5)上に
    沿った燃焼炎を形成するバーナにおいて、 異なった前記バーナ構造用単体(4)の上方に夫々位置
    するバーナ上部空間間を、互いに前記燃焼用壁体(6)
    の先端端面(30)から前記燃焼炎の形成方向に延出し
    て仕切る仕切り板(35)を備えたバーナ。
  2. 【請求項2】 燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスが燃
    焼する燃焼空間(3)を備えたバーナ構造用単体(4)
    を複数個並設して設け、 前記バーナ構造用単体(4)を構成するに、一対の燃焼
    用壁体(6)がそれらの間に前記燃焼空間(3)を形成
    するように互いに対向して設けられ、前記燃焼用壁体
    (6)の前記燃焼空間側の表面が燃焼用壁面(5)とし
    て構成され、 空気過剰率が低い濃燃焼用混合ガスを、前記燃焼空間
    (3)の基端側に濃燃焼用炎口(8)より前記燃焼用壁
    面(5)に沿って吐出する第1吐出手段を備え、 空気過剰率の高い淡燃焼用混合ガス、もしくは、燃焼用
    二次空気を、前記燃焼空間(3)内で、前記濃燃焼用炎
    口(8)より先端側の位置に吐出する第2吐出手段を備
    え、前記燃焼用壁体(6)の前記燃焼用壁面(5)上に
    沿った燃焼炎を形成するバーナであって、 隣接して並設される前記バーナ構造用単体(4)間に位
    置され、互いに隣接して配設される燃焼用壁体の先端端
    面が、前記燃焼炎の形成方向に於いて異なった位置に設
    けられ、異なった前記バーナ構造用単体(4)の上方に
    夫々位置するバーナ上部空間間が、延出側の前記燃焼用
    壁体(6a)により区切られるバーナ。
  3. 【請求項3】 燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスが燃
    焼する燃焼空間(3)を備えたバーナ構造用単体(4)
    を複数個並設して設け、 前記バーナ構造用単体(4)を構成するに、一対の燃焼
    用壁体(6)がそれらの間に前記燃焼空間(3)を形成
    するように互いに対向して設けられ、前記燃焼用壁体
    (6)の前記燃焼空間側の表面が燃焼用壁面(5)とし
    て構成され、 空気過剰率が低い濃燃焼用混合ガスを、前記燃焼空間
    (3)の基端側に濃燃焼用炎口(8)より前記燃焼用壁
    面(5)に沿って吐出する第1吐出手段を備え、 空気過剰率の高い淡燃焼用混合ガス、もしくは、燃焼用
    二次空気を、前記燃焼空間(3)内で、前記濃燃焼用炎
    口(8)より先端側の位置に吐出する第2吐出手段を備
    え、前記燃焼用壁体(6)の前記燃焼用壁面(5)上に
    沿った燃焼炎を形成するバーナであって、 前記燃焼炎の形成方向に於ける前記燃焼用壁体(6)の
    先端端面が、基端側で前記燃焼用壁面に滑らかに接続さ
    れて構成され、互いに隣接して並設される前記バーナ構
    造用単体(4)間で互いに滑らかに接続する排ガスの流
    れ方向に凸の鈍状接続端面部(38)として構成されて
    いるバーナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007875A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Paloma Ind Ltd 燃焼装置

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