JPH09221854A - 木造建築の軸部補強部材 - Google Patents

木造建築の軸部補強部材

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JPH09221854A
JPH09221854A JP8027744A JP2774496A JPH09221854A JP H09221854 A JPH09221854 A JP H09221854A JP 8027744 A JP8027744 A JP 8027744A JP 2774496 A JP2774496 A JP 2774496A JP H09221854 A JPH09221854 A JP H09221854A
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JP
Japan
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substrate
reinforcing member
insulating layer
heat insulating
exterior
Prior art date
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Pending
Application number
JP8027744A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Okura
義憲 大倉
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造建築の軸部を補強すると同時に外装壁と
なる部材を提供し、大工の繁雑な手間を省いて工期を短
縮することができるようにする。 【解決手段】 木造建築の軸部8における両柱9間の室
外側に付着して軸部8を補強する部材であって、構造合
板よりなる基板1の室外側となる面に、断熱層7を介し
て金属製の外装板2を断熱層7を包み込んだ状態で一体
的に設け、基板1の四周する縁に延長して断熱層7より
突出する取付け縁6を設けていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築の軸組に
おける両柱間の室外側に付着して軸部を補強する部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】木造建築の軸部は周知のように、土台の
上に柱を起立し、桁、梁を順次組み込み、更に両柱間に
筋かい、間柱を建て込まれるものであるが、筋かいを入
れない前の状態では、振ら付く状態であって直立性には
未だ不安定であることから、両柱間に垂木などによる仮
筋かいで仮り止めを行い、その後に筋かいを両柱間に斜
めに差し込み、次いで間柱を建て込むが、筋かいが斜め
に遮っているため、間柱の筋かいと交差する位置に切欠
きを設け、その切欠を筋かいに嵌めて建て込まれるもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように軸組を行
う際、仮筋かいを設ける必要があることと、各間柱ごと
に現物合わせで切欠する作業を行う必要があることか
ら、軸組作業に多くの手間と時間が掛り、従来はその作
業が当然の如くに伝承されて来ていた。
【0004】本発明は以上の作業を見直し、簡単な操作
で直立性に対する不安定を解消して即座に剛体化される
ことを目的とし、しかも単に剛体化を図るのみならず、
家屋を構成する重要な要素ともなる部材を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、両柱間に貼付けるのに必要な幅を備えた構造合板よ
りなる基板と、該基板の室外側となる面に設けた断熱層
と、該断熱層を包み込んで基板に固着した金属製の外装
板とで形成し、しかも基板の四周する縁に延長して断熱
層より突出する取付け縁を設けるものである。
【0006】
【作用】上記本発明の部材を用いれば、従来の仮筋かい
と柱間に建て込む本筋かいとが不用とするもので、この
従来の仮筋かいと本筋かいに代わって、その機能を兼備
する部材となるものである。更に以上の機能に加えて、
柱間に貼付けることにより、そのままが家屋の外装壁と
なるものである。しかも、基板の四周縁に取付け縁を備
えていることから、その取付け縁を柱、桁、梁などに直
接当接して釘付けすることができ、軸部の直立性を確保
しながら貼付け作業を行うことができようになるもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態は、構造合
板を基板とし、その一面に、断面ハット型をなす金属板
よりなる外装板を付着し、該外装板に明けた通孔より発
泡樹脂材を注入して、基板と外装板間に断熱層を設けた
もので、外装板が断面ハット型のものであるから、基板
の四周に外装板より突出する取付け縁が形成されるもの
で、この取付け縁を柱などに当接して釘付けするもので
ある。
【0008】他の実施形態は、断熱層として低発泡の硬
質発泡樹脂板を基板に付着し、この断熱層を前記と同様
に断面ハット型をなす外装板で包み込んだ状態で形成し
たものである。この形態の場合にも基板に取付け縁が設
けられる。
【0009】
【実施例】本発明を実施例によって説明すると、図3に
示しているように、構造合板よりなる基板1の一面に金
属板で成形した外装板2を付着したもので、その外装板
2は断面ハット型、すなわち箱部3の開放口の四周縁に
鍔部4が突設してあり、しかも鍔部4の端面が基板1の
端面と面一となるように形成してある。更に箱部3の起
立する壁面に複数の通孔5が開けてある。また、外装板
2の少なくとも表面側に、その金属が鉄板であれば焼き
付け塗装を施し、あるいはアルミニウム板であれば酸化
被膜処理を施すなどの耐水性、耐候性を保持する手段が
設けてある。この外装板2を基板1に付着するには、鍔
部4を基板1に接着剤を介して釘付けするもので、この
ように付着することにより、基板1の四周する縁に鍔部
4で覆われた取付け縁6が形成される。更に上記外装板
2を基板1に付着した後に、箱部3の通孔5より発泡樹
脂材を注入して、箱部3の空間部に発泡樹脂による断熱
層7を設けたものである。
【0010】また図4に他の実施例を示しており、前記
実施例との違いは、断熱層7を既成の低発泡の硬質発泡
樹脂板を基板1に貼付け、その上に外装板2を被せ、同
様に鍔部4を基板1に付着したものである。
【0011】尚、本発明の補強部材は、建物の土台から
桁までの長さを持ち、また両柱間に亘る幅をもって形成
されるものであるから、このような大きさのものに対応
して外装板2を成形する場合、例えば合成樹脂で製造し
ようとすると、その製造費が嵩み、耐候性、耐衝撃性に
も乏しく好ましくない。更に石材であると、断面ハット
型に作ることは可能であっても、極めて高価となり、ま
た石板で断熱層7を包み込むように製作することは殆ど
不可能であり、以上のことから金属製のものが最も好ま
しい材料として選ばれる。
【0012】上記構造を持つ部材は図1、図2に示して
いるように、木造建築の軸組された軸部8の隣接する両
柱9間における室外側に、補強部材の基板1が直接柱な
どに当接され、外装板2が室外側に突出するように釘付
けして貼付けるもので、その貼付け手段は、基板1の取
付け縁6を左右の両柱9、土台10、桁11または梁1
2(図2では二階梁を示している)などに当接し、その
まま釘で打ち付けるもので、図5のように、軸部8の桁
行方向側と梁行方向側の数箇所に本発明の補強部材を貼
付けることにより、その基板1が構造合板であるから、
軸部8を直立に保持した剛体となるように補強され、従
来の柱間に組み込まれていた筋かいは勿論、従来用いら
れていた垂木による仮筋かいも不用とするものである。
【0013】更に木造建築の構築が進む間に開口部を除
く全ての部分に本発明の補強部材を貼付けることによ
り、その外装板2が金属板で少なくとも耐水性と耐候性
処理が施してあるから、そのままが外装壁となり、改め
て別の外装壁を設ける必要がなくなるものである。
【0014】尚、以上のように本発明の部材を開口部を
除く全ての部分に貼付けた後、図1と図2に示している
ように、隣接する両部材間に目地部13が生じるから、
この目地部13に金属製あるいは合成樹脂製の目地カバ
ー14を嵌めて釘付けし、更に隙間にコーキング材15
を埋め込むことは、従来の施工と同様である。
【0015】
【発明の効果】本発明による木造建築の軸部補強部材に
よれば、軸部の両柱間及び土台と桁間における室外側に
貼付ける基板を構造合板で形成し、該基板における柱に
貼付けた際の室外側となる面に、断熱層を介して断面ハ
ット型をなす金属よりなる外装板を設けたもので、これ
を軸部の桁行方向側と梁行方向側の数箇所に貼付けるの
みで、従来の柱間に斜めに入れていた筋かいに代えて軸
部を補強し、剛直性を保持することができる。しかも従
来の筋かいが不用となることから、間柱の組み込みに手
間がかからず容易になり、工期を短縮することができ、
両柱間に間柱のみ設けられ、傾斜する筋かいがないこと
から、柱と間柱間に土台から桁または梁間に通した空気
層ができ、土台の防腐効果を期待することができるよう
になる。
【0016】また、本発明の部材を両柱間及び土台と桁
間に貼付ける際、基板の四周縁に取付け縁を備えている
から、釘付け作業が容易となる。
【0017】更に、基板の室外側に断熱層を介して金属
の外装板を断熱層を包む状態で設けているから、本発明
の部材を軸部に付着すると同時にそのままが外装壁とな
り、工期を大幅に短縮することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木造建築の軸部補強部材を軸部に
取付けた状態で示す横断面図である。
【図2】同じく縦断面図である。
【図3】本発明による木造建築の軸部補強部材を示す斜
視図である。
【図4】本発明による木造建築の軸部補強部材の類例を
分解して示す斜視図である。
【図5】本発明による木造建築の軸部補強部材を軸部に
取付けている状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 2 外装板 5 通孔 6 取付け縁 7 断熱層 8 軸部 9 柱 10 土台 11 桁 12 梁
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 601 E04B 2/56 601B 604 604F 605 605L 611 611C 622 622C 622H 631 631D 631H 645 645B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築の軸部(8)における両柱
    (9)間の室外側に付着して軸部(8)を補強する部材
    であって、構造合板よりなる基板(1)の室外側となる
    面に、断熱層(7)を介して金属製の外装板(2)を断
    熱層(7)を包み込んだ状態で一体的に設け、基板
    (1)の四周する縁に延長して断熱層(7)より突出す
    る取付け縁(6)を設けていることを特徴とする木造建
    築の軸部補強部材。
JP8027744A 1996-02-15 1996-02-15 木造建築の軸部補強部材 Pending JPH09221854A (ja)

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JP8027744A JPH09221854A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 木造建築の軸部補強部材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356908A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Nippon Eisei Center:Kk 建築物の耐震壁材及びその施工法
CN102182264A (zh) * 2011-03-31 2011-09-14 上海惠亚铝合金制品有限公司 组合式库板固定结构
CN112227555A (zh) * 2020-09-30 2021-01-15 三一筑工科技有限公司 一种单面叠合l型预制构件节点及施工方法

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