JPH09221294A - カウンタウエイト取付装置 - Google Patents

カウンタウエイト取付装置

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JPH09221294A
JPH09221294A JP2891096A JP2891096A JPH09221294A JP H09221294 A JPH09221294 A JP H09221294A JP 2891096 A JP2891096 A JP 2891096A JP 2891096 A JP2891096 A JP 2891096A JP H09221294 A JPH09221294 A JP H09221294A
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Hideo Taguchi
英男 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウンタウエイトと建屋との間の隙間を効率
よく調整して、建設機械の外観を向上させる。 【解決手段】 アウタカウンタウエイト4Aに形成され
た孔20a〜20cに、ボッチ6を有するボルト9を挿
入し、これをナット7A,Bにより留める。ナット7
A,Bによる留め位置を調整することにより、アウタカ
ウンタウエイト4Aの取付面からボッチ6の高さLを調
整し、これにより、アウタカウンタウエイト4Aと建屋
3との間の隙間を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルやクロ
ーラクレーン等の建設機械のカウンタウエイト取付装置
に関し、とくにカウンタウエイトと建屋との間の隙間を
調整可能にしたカウンタウエイト取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9(a),(b)に示すように油圧シ
ョベルやクローラクレーンなどの建設機械は、走行体5
と走行体5上に旋回可能に設けられる上部旋回体15
と、上部旋回体15の前端部に俯抑動可能に設けられる
作業腕としてのブーム2とから構成される。上部旋回体
15は、駆動源であるエンジンや油圧機器などを載置す
るフレーム1と、フレーム1上に載置され、エンジンや
油圧機器などを内部に収容してこれらを風雨などから保
護するための建屋3と、運転室16とから構成される。
また、上部旋回体15の後端部には作業時の車体のバラ
ンスをとるためのカウンタウエイト4が取り付けられて
いる。このカウンタウエイト4は車体が大きくなるとそ
の重量も大きくなるため、輸送時にはフレーム1から取
り外して車体とは別個に輸送できるように、上部旋回体
15に着脱可能に取り付けられているとともに、カウン
タウエイト4自体も複数に分割できるように構成されて
いる。
【0003】図10に分割可能に構成されたカウンタウ
エイトの一例を示す。図10においては、カウンタウエ
イト4をアウタカウンタウエイト4Aとインナカウンタ
ウエイト4Bとにより構成するものであり、図10
(a)に示す例は、アウタカウンタウエイト4Aをコ字
型に形成し、フレーム1への取付時にアウタカウンタウ
エイト4Aの凹部によりインナカウンタウエイト4Bを
包み込むようにして取り付けるものである。図10
(a)に示す例においては、インナカウンタウエイト4
Bはアウタカウンタウエイト4Aにより隠されているた
め外観上見えないようになっている。また、図10
(b)は、アウタカウンタウエイト4Aと同一幅で形成
されたインナカウンタウエイト4Bをフレーム1に直列
に取り付けるようにしたものである。図10(b)に示
す例においては、インナカウンタウエイト4Bの数を適
宜増減することにより、カウンタウエイト全体の重量を
容易に調整することができる。
【0004】このようなインナカウンタウエイト4Bと
アウタカウンタウエイト4Aとには、それぞれ対応する
位置に複数の第1の貫通孔が形成されており、またイン
ナカウンタウエイト4Bにはこの貫通孔とは異なる位置
に複数の第2の貫通孔が形成されている。そしてこのよ
うに分割されたアウタカウンタウエイト4Aとインナカ
ウンタウエイト4Bとをフレーム1に取り付けるには、
まずインナカウンタウエイト4Bの第2の貫通孔にボル
トを挿入してフレーム1のブラケットに取り付け、その
後、アウタカウンタウエイト4Aをインナカウンタウエ
イト4Bに接した状態で両カウンタウエイト4A,4B
の第1の貫通孔にボルトを挿入してナットによりフレー
ム1のブラケットに取り付けるようにしている。
【0005】このようにカウンタウエイトをフレーム1
に取り付ける際には、建屋3とカウンタウエイト4との
間に隙間が形成される。しかしながら、この隙間はカウ
ンタウエイト4、建屋3あるいはフレーム1の製作公差
により、カウンタウエイト4の上下あるいは左右で大き
さが異なることがあり、カウンタウエイト4を取り付け
た建設機械の見栄えが悪くなる。したがって、この隙間
を一定とするために、例えば実開昭59−192090
号公報に示すように、カウンタウエイトとフレームのブ
ラケットとの間にスペーサを挿入して、カウンタウエイ
トと建屋との間の隙間が一定となるようにしている。こ
のスペーサは中央に孔を有する矩形の板状部材からな
り、この孔にカウンタウエイトを取り付けるためのボル
トを挿入してカウンタウエイトとブラケットとの間に取
り付けるようにしている。
【0006】また、カウンタウエイトをインナカウンタ
ウエイトとアウタカウンタウエイトとに分割した場合に
は、アウタカウンタウエイトあるいはインナカウンタウ
エイトと建屋との間の隙間のみならず、インナカウンタ
ウエイトとアウタカウンタウエイトとの間の隙間の調整
も必要となる場合がある。例えば、前述した図10
(a)に示す例においては、インナカウンタウエイト4
Bはアウタカウンタウエイト4Aにより隠れて見えない
ため、アウタカウンタウエイト4Aと建屋3との間の隙
間のみを調整すればよいが、図10(b)に示す例にお
いては、インナカウンタウエイト4Bが露出しているた
め、インナカウンタウエイト4Bと建屋3との隙間およ
びインナカウンタウエイト4Bとアウタカウンタウエイ
ト4Aとの間の隙間の双方を調整する必要がある。この
場合も上記と同様にインナカウンタウエイト4Bとアウ
タカウンタウエイト4Aとの間にスペーサを挿入し、こ
れによりインナカウンタウエイト4Bとアウタカウンタ
ウエイト4Aとの間の隙間を調整する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭59−192090号公報に記載されたスペーサに
より隙間を調整するためには、一旦スペーサを挿入して
カウンタウエイトをフレームに固定した後にその隙間を
見てスペーサの数を増減するため、カウンタウエイトを
一旦固定した後、カウンタウエイトを取り外して、スペ
ーサの数を変更して再度カウンタウエイトを取り付ける
必要がある。このため、隙間が一定となるまで、カウン
タウエイトの取り付けおよび取り外しを繰り返す必要が
あり、作業効率が極めて悪かった。
【0008】本発明の目的はカウンタウエイトと建屋と
の間の隙間を効率よく調整できるカウンタウエイト取付
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1〜図4を参照して説
明すると、請求項1の発明は、カウンタウエイト4を上
部旋回体1,3の後端部にあるカウンタウエイト取付部
1Aに、カウンタウエイト4の取付面と建屋3との間に
所定の隙間L1,L2,L3,L4を形成して取り付け
るためのカウンタウエイト取付装置に適用され、カウン
タウエイト4の取付面に突出し、突出長を調整可能な調
整手段6,7,8,9,10をカウンタウエイト4に複
数設けることにより上記目的を達成する。
【0010】請求項2に係るカウンタウエイト取付装置
は、カウンタウエイト4がアウタカウンタウエイト4A
とインナカウンタウエイト4Bとからなり、調整手段
6,7,8,9をアウタカウンタウエイト4Aおよびイ
ンナカウンタウエイト4Bにそれぞれ設けてなる。
【0011】図2を参照して説明すると、請求項3に係
るカウンタウエイト取付装置は、請求項1または2のカ
ウンタウエイト取付装置において、調整手段が、カウン
タウエイト4の取付面に突出するボッチ6とこのボッチ
6を先端に有するボルト9と、ボルト9の突出長を調整
するナット7とからなる。
【0012】図8を参照して説明すると、請求項4に係
るカウンタウエイト取付装置は、請求項1または2のカ
ウンタウエイト取付装置において、調整手段が、カウン
タウエイト4の取付面に突出する弾性部材6′からな
る。
【0013】図7を参照して説明すると、請求項5に係
るカウンタウエイト取付装置は、調整手段が、カウンタ
ウエイト4の取付面の各調整手段が設けられる位置に形
成された傾斜面25と、傾斜面25に当接する傾斜面6
aを有するボッチ6とからなり、ボッチ6をカウンタウ
エイト4の傾斜面25上を移動させることにより、突出
長を調整可能としたものである。
【0014】請求項1に係るカウンタウエイト取付装置
は、カウンタウエイト4の取付面に突出する突出長を調
整手段6,7,8,9,10で調整することにより、カ
ウンタウエイト4と建屋3との間の隙間を調整する。
【0015】請求項2に係るカウンタウエイト取付装置
は、カウンタウエイト4がアウタカウンタウエイト4A
とインナカウンタウエイト4Bとからなる場合に、調整
手段6,7,8,9により、インナカウンタウエイト4
Bと建屋3との隙間のみでなく、インナカウンタウエイ
ト4Bとアウタカウンタウエイト4Aとの隙間をも調整
する。
【0016】請求項3に係るカウンタウエイト取付装置
は、ボッチ6の突出長をボルト9により調整し、所定の
突出長となった位置においてナット7によりボルト9を
締結することにより調整手段の突出長を調整する。
【0017】請求項4に係るカウンタウエイト取付装置
は、カウンタウエイト4を上部旋回体1,3の取付部1
Aに取り付ける際の取付力を調整することにより、弾性
部材からなる調整手段6′を変形させてカウンタウエイ
ト4と建屋3との間の隙間を調整する。
【0018】請求項5に係るカウンタウエイト取付装置
は、カウンタウエイト4に形成された傾斜面25上にお
いてボッチ6を移動させて、その突出長を調整する。
【0019】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。まず第1の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態によるア
ウタカウンタウエイトを示す図、図2は図1におけるI
−I線断面図、図3はインナカウンタウエイトを示す
図、図4はカウンタウエイトをフレームに取り付けた状
態を示す図である。図1に示すように、アウタカウンタ
ウエイト4Aには2つの取付ボルト用孔4a,4bが形
成されている。また、アウタカウンタウエイト4Aの上
下端面には溝20a,20b,20cが形成されてお
り、この溝20a,20b,20cの位置に対応して孔
4c,4d,4eがアウタカウンタウエイト4Aの取付
面側から形成されている。
【0021】図2に示すように各孔4c〜4e(以下孔
4cで代表する)には、先端にボッチ6が取り付けられ
たボルト9が挿入され、溝20aの位置まで貫通してい
る。このボッチ6は、鋼材などの非弾性材料によりブロ
ック状に形成され、ボルト9の先端部に固着されるもの
である。そしてこの溝20aまで貫通したボルト9にワ
ッシャ8A,8Bを介してナット7A,7Bを螺合して
ボッチ6を溝20aに対応する位置に取り付ける。すな
わち、ナット7Aおよびワッシャ8Aが挿入されたボル
ト9をアウタカウンタウエイト4Aの取付面側から孔4
cに挿入し、ボルト9を溝20aの位置まで貫通させて
さらに別のナット7Bおよびワッシャ8Bを挿入して、
ボッチ6をアウタカウンタウエイト4Aに固定する。し
たがって、2つのナット7A,7Bを緩めてボルト9の
溝20aへの挿入量を調整することにより、アウタカウ
ンタウエイト4Aの取付面からのボッチ6の高さLを調
整可能としている。なお、図2においては、溝20aに
取り付けられたボッチ6について説明しているが、他の
溝20b,20cについても、ボッチ6の取り付けは同
様であるため、本実施の形態においては詳細な説明は省
略する。
【0022】図3に示すように、インナカウンタウエイ
ト4Bにはアウタカウンタウエイト4Aの取付ボルト用
孔4a,4bに対応する位置に、アウタカウンタウエイ
ト4Aを貫通したボルトを貫通させるための孔4f,4
gが形成されており、さらにインナカウンタウエイト4
B自体をフレームに取り付けるための取付ボルト用孔4
h,4iが形成されている。
【0023】次いで、上述したインナカウンタウエイト
4Bとアウタカウンタウエイト4Aとの取り付けについ
て説明する。図4に示すようにまずインナカウンタウエ
イト4Bの取付ボルト用孔4h,4iに取付ボルト11
Bを挿入し、フレーム1の後方に取り付けられたカウン
タウエイト取付用ブラケット1A(以下ブラケットとす
る)に形成された、孔4h,4iに対応する孔(不図
示)に取付ボルト11Bを挿入し、ナット13を取付ボ
ルト11Bに螺合してインナカウンタウエイト4Bをブ
ラケット1Aに取り付ける。次いで、アウタカウンタウ
エイト4Aをインナカウンタウエイト4Bを覆うように
して取り付ける。まずアウタカウンタウエイト4Aの取
付ボルト用孔4a,4bに取付ボルト11Bよりも長い
取付ボルト11Aを挿入し、そのボルト11Aの先端を
インナカウンタウエイト4Bの孔4f,4g、さらに孔
4f,4gに対応するブラケット1Aの孔(不図示)に
貫通させ、ナット13を取付ボルト11Aに螺合してア
ウタカウンタウエイト4Aをブラケット1Aに取り付け
る。
【0024】図5はアウタカウンタウエイト4Aと建屋
3との間にできる隙間を示す図である。図5に示すよう
に、アウタカウンタウエイト4Aと建屋3との間に隙間
L1とL2および隙間L3とL4がそれぞれできる。こ
の隙間L1〜L4の大きさを一定とするために、まず、
取付ボルト11Aと螺合するナット13を弛めてアウタ
カウンタウエイト4Aのブラケット1Aに対する固定を
解除する。ナット13を弛めた後、溝20a,20b,
20cおよびインナカウンタウエイト4Bとアウタカウ
ンタウエイト4Aとの間にスパナなどの工具を挿入して
2つのナット7A,7Bを弛める。そして、ボッチ6の
アウタカウンタウエイト4Aの取付面に対する高さLを
調整して隙間L1〜L4を調整する。例えば、隙間L
1,L3が隙間L2,L4よりも大きい場合は、溝20
aに取り付けられたボッチ6の高さLを小さくし、隙間
L1,L2が隙間L3,L4よりも小さければ、溝20
b,20cに取り付けられたボッチ6の高さLを大きく
する。そして隙間L1〜L4の大きさを調整した後、溝
20a,20b,20cおよびインナカウンタウエイト
4Bとアウタカウンタウエイト4Aとの間にスパナなど
の工具を挿入して2つのナット7A,7Bを締めるとと
もに、取付ボルト11Aに螺合するナット13を締めて
隙間L1〜L4の調整を終了する。
【0025】このようにして隙間L1〜L4の大きさを
調整することにより、アウタカウンタウエイト4Aを取
り外すことなく、隙間L1〜L4の大きさを調整するこ
とができるため、効率よく隙間の調整を行って、建設機
械の見栄えを向上することができる。
【0026】次いで本発明の第2の実施の形態について
説明する。図6は本発明の第2の実施の形態によるカウ
ンタウエイト取付装置を示す図である。図6に示すよう
に、図1に示すアウタカウンタウエイト4Aに形成され
た孔4c,4d,4eに、先端にボッチ6を有するボル
ト9が挿入され、このボルト9がナット7およびワッシ
ャ8によりアウタカウンタウエイト4Aの取付面から高
さLを調整可能なように取り付けられている。本発明の
第2の実施の形態においては、ボッチ6とアウタカウン
タウエイト4Aの取付面との間に、種々の厚さを有する
U字状の切欠10Aを有するシム10を挿入することに
より、高さLを調整してアウタカウンタウエイト4Aと
建屋3との間の隙間L1〜L4を調整するものである。
この第2実施の形態による隙間L1〜L4の調整は以下
のようにして行う。
【0027】まず、取付ボルト11Aに螺合するナット
13を弛めてアウタカウンタウエイト4Aのブラケット
1Aに対する固定を解除する。ナット13を弛めた後、
溝20a,20b,20cにスパナなどの工具を挿入し
てナット7を弛める。そして、ボッチ6のアウタカウン
タウエイト4Aの取付面に対する高さLを調整するため
に、ボッチ6と取付面との間に、調整すべき隙間の大き
さに適した厚さを有するシム10を挿入し、シム10の
切欠10Aをボルト9に係合させる。例えば、隙間L
1,L3が隙間L2,L4よりも大きい場合は、溝20
b,20cに取り付けられたボッチ6の高さLを大きく
するために、ボッチ6と取付面との間にシム10を挿入
する。そして隙間L1〜L4の大きさを調整した後、溝
20a,20b,20cにスパナなどの工具を挿入して
ナット7を締めるとともに、取付ボルト11Aに螺合す
るナット13を締めて隙間L1〜L4の調整を終了す
る。
【0028】このように、U字状の切欠10Aを有する
シム10を挿入して高さLを調整することにより、本実
施の形態でもアウタカウンタウエイト4Aを取り外すこ
となく隙間の大きさを調整できる。
【0029】なお、本発明の第2の実施の形態において
は、ボルト9をアウタカウンタウエイト4Aに形成され
た孔4c,4d,4eに挿入してナット7およびワッシ
ャ8によりアウタカウンタウエイト4Aに取り付けるよ
うにしているが、孔4c,4d,4eをネジ孔とし、ボ
ルト9をこのネジ孔に螺合させ、ボルト9を回転させて
高さLを調整するようにしてもよい。これにより、シム
10を使用する必要が無くなり、隙間L1〜L4の調整
作業をより一層効率よく行うことが可能となる。
【0030】次いで本発明の第3の実施の形態について
説明する。図7は本発明の第3の実施の形態によるカウ
ンタウエイト取付装置を示す図であり、図7(a)は図
1におけるI−I線断面図であり、図7(b)は図7
(a)のA方向矢視図、図7(c)は図7(a)のB方
向矢視図である。図7に示すように、図1に示すカウン
タウエイト4Aの溝20aの近傍における取付面側の部
分に傾斜面25が形成されている。そしてこの傾斜面2
5の略中央に、傾斜面25と取付面とが交差する部分ま
で延在する溝26が形成されている。ボッチ6のボルト
9側には傾斜面25とほぼ同様の傾斜角を有する傾斜面
6aが形成されており、この傾斜面6aとアウタカウン
タウエイト4Aの傾斜面25とを衝合させて、ナット7
およびワッシャ8によりボルト9をアウタカウンタウエ
イト4Aに固定する。この第3実施の形態による隙間L
1〜L4の調整は以下のようにして行う。
【0031】まず、取付ボルト11Aに螺合するナット
13を弛めてアウタカウンタウエイト4Aのブラケット
1Aに対する固定を解除する。ナット13を弛めた後、
溝20a,20b,20cにスパナなどの工具を挿入し
てナット7を弛める。そして、ボッチ6のアウタカウン
タウエイト4Aの取付面に対する高さLを調整するため
に、ボッチ6を傾斜面に沿って上下させて、ボッチ6の
アウタカウンタウエイト4Aの取付面に対する高さLを
調整して隙間L1〜L4を調整する。例えば、隙間L
1,L3が隙間L2,L4よりも大きい場合は、溝20
aに取り付けられたボッチ6を傾斜面25に沿って上方
に移動して高さLを小さくし、隙間L1,L2が隙間L
3,L4よりも小さければ、溝20bに取り付けられた
ボッチ6を傾斜面25に沿って下方に移動して高さLを
大きくする。そして隙間L1〜L4の大きさを調整した
後、溝20a,20b,20cにスパナなどの工具を挿
入してナット7を締めるとともに、ナット13を締めて
隙間L1〜L4の調整を終了する。
【0032】次いで本発明の第4の実施の形態について
説明する。図8は本発明の第4の実施の形態によるカウ
ンタウエイト取付装置を示す図である。図8に示すよう
に、アウタカウンタウエイト4Aとインナカウンタウエ
イト4Bとの間にゴムやプラスチックなどの弾性部材か
らなるボッチ6′が設けられている。このボッチ6′は
不図示のボルトによりアウタカウンタウエイト4Aに取
り付けられている。また、本発明の第4実施の形態にお
いては、図1に示すアウタカウンタウエイト4Aのよう
な溝20a,20b,20cは形成されておらず、孔4
c,4d,4eに取付ボルト11を挿入してアウタカウ
ンタウエイト4Aをブラケット1Aに取り付けるように
なっている。
【0033】そして、取付ボルト11の取付時のトルク
を調整することにより、弾性部材からなるボッチ6′を
変形させ、アウタカウンタウエイト4Aと建屋3との隙
間L1〜L4を調整する。例えば、隙間L1,L3が隙
間L2,L4よりも大きい場合は、孔4cに挿入された
取付ボルト11とナット13との締め付けトルクを大き
くして孔4c近傍のボッチ6′の変形量を大きくする。
また、隙間L1,L2が隙間L3,L4よりも小さけれ
ば、孔4eに挿入された取付ボルト11とナット13と
の締め付けトルクを大きくして、孔4e近傍のボッチ
6′の変形量を大きくする。そして、隙間L1〜L4が
ほぼ均一となったところで隙間L1〜L4の調整を終了
する。
【0034】このように、本発明の第4の実施の形態に
おいては、取付ボルト11とナット13との締め付けト
ルクを変更するのみで隙間L1〜L4を調整することが
できるため、上記第1〜第3の実施の形態と比較して、
さらに隙間の調整を容易に行うことができる。
【0035】なお、上述した実施の形態においては、建
設機械を側面から見たとき、インナカウンタウエイト4
Bはアウタカウンタウエイト4Aにより隠れてしまって
いるため、アウタカウンタウエイト4Aと建屋3との間
の隙間のみを調整するようにしているが、インナカウン
タウエイト4Bの側面が前述した図10(b)に示すよ
うに露出する場合には、そのインナカウンタウエイト4
Bと建屋3との間の隙間を調整するようにしてもよい。
この場合は、上述した第1から第4の実施の形態による
カウンタウエイト取付装置をインナカウンタウエイト4
Bにも設け、これによりインナカウンタウエイト4Bと
建屋3との間の隙間を調整すればよい。また、アウタカ
ウンタウエイト4Aとインナカウンタウエイト4Bとの
隙間の調整も同様にして行う。
【0036】また、上記実施の形態においては、カウン
タウエイト4がアウタカウンタウエイト4Aとインナカ
ウンタウエイト4Bとに分割されたものについて説明し
たが、アウタカウンタウエイト4Aとインナカウンタウ
エイト4Bとに分割されていないカウンタウエイトを使
用する場合にも本発明は適用できる。この場合は、上述
した第1から第4の実施の形態によるカウンタウエイト
取付装置をカウンタウエイト4に設け、これによりカウ
ンタウエイト4と建屋3との間の隙間を調整すればよ
い。
【0037】上述した実施の形態と請求項との対応にお
いて、フレーム1および建屋3が上部旋回体を、ブラケ
ット1Aがカウンタウエイト取付部を、ボッチ6,
6′、ナット7、ワッシャ8、ボルト9、傾斜面25、
溝26が調整手段を構成する。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るカウンタウエイト取付装置は、カウンタウエイトを取
り外すことなく、カウンタウエイトと建屋との間の隙間
を調整するようにしたため、隙間の調整作業を効率よく
行って、建設機械の外観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるアウタカウン
タウエイトを示し、(a)はアウタカウンタウエイトを
その取付面から見た正面図、(b)は(a)の底面図
【図2】図1におけるI−I線断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態によるインナカウン
タウエイトを示し、(a)は正面図、(b)は(a)の
底面図
【図4】カウンタウエイトをフレームに取り付けた状態
を一部破断して示す正面図
【図5】カウンタウエイトと建屋との間の隙間を示す図
で、(a)は建設機械の右側面を、(b)は建設機械の
左側面をそれぞれ示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態によるカウンタウエ
イト取付装置を示し、(a)は図1のI−I線断面図、
(b)は(a)の右側面図
【図7】本発明の第3の実施の形態によるカウンタウエ
イト取付装置を示す図であり、図7(a)は図1におけ
るI−I線断面図であり、図7(b)は図7(a)のA
方向矢視図、図7(c)は図7(a)のB方向矢視図
【図8】本発明の第4の実施の形態によるカウンタウエ
イト取付装置を示し、(a)は取付ボルト部分の断面
図、(b)はアウタカウンタウエイトを背面から見た図
【図9】(a)は建設機械(クレーン)の右側面図、
(b)は左側面図
【図10】アウタカウンタウエイトとインナカウンタウ
エイトとからなるカウンタウエイトを示す正面図であ
り、(a)は凹状のアウタカウンタウエイトを、(b)
は平板状のアウタカウンタウエイトを示す図
【符号の説明】
1 フレーム 2 ブーム 3 建屋 4 カウンタウエイト 4A アウタカウンタウエイト 4B インナカウンタウエイト 5 下部走行体 6,6′ ボッチ 7 ナット 8 ワッシャ 9 ボルト 10 シム 11,11A,11B ボルト 13 ナット 25 傾斜面 26 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウンタウエイトを上部旋回体の後端部
    にあるカウンタウエイト取付部に、該カウンタウエイト
    の取付面と建屋との間に所定の隙間を形成して取り付け
    るためのカウンタウエイト取付装置において、 前記カウンタウエイトの前記取付面に突出し、該突出長
    を調整可能な調整手段を前記カウンタウエイトに複数設
    けたことを特徴とするカウンタウエイト取付装置。
  2. 【請求項2】 前記カウンタウエイトがアウタカウンタ
    ウエイトとインナカウンタウエイトとからなり、前記調
    整手段を前記アウタカウンタウエイトおよび前記インナ
    カウンタウエイトにそれぞれ設けたことを特徴とする請
    求項1記載のカウンタウエイト取付装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段が、前記カウンタウエイト
    の前記取付面に突出するボッチと該ボッチを先端に有す
    るボルトと、該ボルトの突出長を調整するナットとから
    なることを特徴とする請求項1または2記載のカウンタ
    ウエイト取付装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段が、前記カウンタウエイト
    の前記取付面に突出する弾性部材からなることを特徴と
    する請求項1または2記載のカウンタウエイト取付装
    置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段が、前記カウンタウエイト
    の前記取付面の前記各調整手段が設けられる位置に形成
    された傾斜面と、該傾斜面に当接する傾斜面を有するボ
    ッチとからなり、該ボッチを前記カウンタウエイトの傾
    斜面上を移動させることにより、前記突出長を調整可能
    としたことを特徴とする請求項1または2記載のカウン
    タウエイト取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004231417A (ja) * 2002-12-03 2004-08-19 Sanki Eng Co Ltd クロスソータを備えた仕分コンベヤ
JP2018159232A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社竹内製作所 位置調整シム

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