JPH09221025A - 車輌用幌の自動連結装置 - Google Patents

車輌用幌の自動連結装置

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JPH09221025A
JPH09221025A JP8029314A JP2931496A JPH09221025A JP H09221025 A JPH09221025 A JP H09221025A JP 8029314 A JP8029314 A JP 8029314A JP 2931496 A JP2931496 A JP 2931496A JP H09221025 A JPH09221025 A JP H09221025A
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幹夫 波多野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幌の自動連結、解放作業を一方の車輌側のみ
で迅速に行う。両車輌間の信号伝達用の配線、配管をな
くす。 【解決手段】 一方の車輌1に、進退かつ昇降可能な腕
機構12と、該腕機構12の進退駆動機構8と、腕機構
12の昇降駆動機構5を備える。他方の車輌2には幌3
0を備え、かつ該幌における解放側幌枠32と固定側幌
枠31には解放側幌枠32を、その収納位置において上
動することにより係合が解除され、下動することにより
係合して収納状態が保持される保持機構34,35を設
ける。上記解放側幌枠32には上記腕機構12の先端が
係合する係合部36を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輌用幌の自動連結
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輌用幌の連結装置において、連
結すべき一方の車輌に幌を具備するとともに該幌の解放
側幌金枠を他方の車輌に対して進退させる幌伸縮機構及
びその駆動機構を備え、他方の車輌側には、上記解放側
幌金枠を他方の車輌の幌座に締結するための締結機構と
その駆動機構を備え、上記両駆動機構を電気又はエアー
で作動するようにしたものがある。
【0003】このような連結装置においては、両車輌に
備えた夫々の駆動機構を夫々作業者が手動で操作するも
のや、両駆動機構を相互に関連制御して自動的に行うも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、両
車輌側に幌の連結、解放を行うための駆動機構を両方の
車輌に具備するものにおいて、双方の車輌側の駆動機構
を夫々手動で操作するものにおいては、1人の作業者で
行う場合には、車輌間を行ったり来たりして操作する必
要があり、連結、解放に長時間を要する。また、短時間
で行うためには両方の車輌側に夫々作業者が位置して操
作する必要があり、このような2名の作業者で操作する
ことは非省力的である。
【0005】また、上記のように、両駆動機構を相互に
関連制御して自動的に連結、解放を行うものにおいて
は、その両駆動機構間の信号伝達用の電線やエアーパイ
プ等を車輌間に配線、配管する必要がある。そのため、
連結器周囲に配線、配管のスペースが必要になり、既存
車輌に装備することが困難な場合がある。
【0006】更に、幌の連結、解放作業時は上記の配
線、配管を分離したり連結したりする作業が伴い、迅速
な車輌の連結、分離に支障を来たしていた。更に、上記
のように駆動機構を両車輌に装備することは、その装備
用スペースを確保する必要がある上に、改造やメンテナ
ンス上でも不都合を生じる問題がある。
【0007】更に、上記のように、配線、配管を有する
ものにおいては、車輌を分離して先頭車になった場合
に、その前面に配線、配管が露出して外観を損ねる問題
もある。
【0008】そこで本発明は、上記の各問題を解決する
車輌用幌の自動連結装置を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明は、一方の車輌に進退する腕機構とこ
れを駆動する駆動機構を備え、他方の車輌に幌を備える
とともにその幌における解放側幌枠の収納状態を保持す
る保持機構を備え、上記腕機構により上記幌における解
放側幌枠の進退移動と上記保持機構の保持、解除作動を
行うようにしたことを特徴とするものである。
【0010】本発明においては、一方の車輌(1)に備
えた腕機構(12)を前進させて他方の車輌(2)に収
納された幌(30)における解放側幌枠(32)に係合
させるとともに保持機構(34,35)を解除し、次で
腕機構(12)を後退して上記解放側幌枠(32)を一
方の車輌(1)側へ引き寄せて幌の連結を行う。この幌
の連結状態から幌を解放するには、腕機構(12)を前
進させて上記解放側幌枠(32)を収納位置へ移動する
とともに腕機構(12)によって保持機構(34,3
5)を操作し、解放側幌枠(32)の収納状態の保持を
行う。
【0011】第2の発明は、一方の車輌(1)に、進退
かつ昇降可能な腕機構(12)と、該腕機構(12)の
進退駆動機構(8)と、腕機構(12)の昇降駆動機構
(5)を備え、他方の車輌(2)には幌(30)を備
え、かつ該幌(30)における解放側幌枠(32)と固
定側幌枠(31)には解放側幌枠(32)を、その収納
位置において上動することにより係合が解除され、下動
することにより係合して収納状態が保持される保持機構
(34,35)を設け、更に上記解放側幌枠(32)に
は上記腕機構の先端が係合する係合部(36)を設けた
ことを特徴とするものである。
【0012】本発明においては、幌連結時には、一方の
車輌(1)に備えた腕機構(12)を進退駆動機構
(8)により前進させてその腕機構(12)の先端部を
幌(30)における解放側幌枠(32)に形成した係合
部(36)に係止し、その後、昇降駆動機構(5)の上
動により腕機構(12)を上昇して幌(30)の解放側
幌枠(32)を上動して保持機構(34,35)を解除
する。次で、進退駆動機構(8)により腕機構(12)
を後退して上記解放側幌枠(32)を一方の車輌(1)
側へ引き寄せて幌を連結状態にする。
【0013】幌解放時には、上記連結状態から進退駆動
機構(8)により腕機構(12)を他方の車輌(2)側
へ前進させて解放側幌枠(32)を他方の車輌(2)側
へ押し出して収納位置へ移動し、その後昇降駆動機構
(5)の下動により腕機構(12)を下降して解放側幌
枠(32)を下動し、保持機構(34,35)によって
解放側幌枠(32)を収納位置に保持するとともに腕機
構(12)の先端部を係合部(36)より外す。そして
進退駆動機構(8)により腕機構(12)を後退させて
一方の車輌(1)側へ戻す。
【0014】第3の発明は、上記第1又は第2の発明に
おいて、幌(30)における解放側幌枠(32)を一方
の車輌(1)側へ移動させた場合にこれを一方の車輌
(1)側へ締結するロック機構(19)(26)と、こ
れを駆動するロック駆動機構(20)を一方の車輌
(1)側に備えたものである。
【0015】本発明においては、幌の解放側幌枠(3
2)を、一方の車輌(1)側へ引き寄せた状態でロック
機構(19)(26)により一方の車輌(1)側と締結
する。第4の発明は、上記第2の発明の進退駆動機構
(8)と昇降駆動機構(5)にブレーキ付シリンダを用
いたことを特徴とするものである。
【0016】第5の発明は、上記第3の発明のロック駆
動機構(20)にブレーキ付シリンダを用いたことを特
徴とするものである。上記第4及び第5の発明において
は、各動作の停止時において各ピストンロッドをブレー
キにより停止させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。図1において、1は連
結する一方の車輌、2は連結する他方の車輌である。
【0018】3は一方の車輌1の妻面において固着した
幌座で、貫通路を囲むように方形に形成されている。4
は上記幌座3の側壁面の奥部に上下方向に固設した案内
レールである。
【0019】5は同じく側壁面の奥部上方に固着した昇
降駆動機構である第1シリンダで、上下方向に配設さ
れ、そのピストンロッド6が下方に向けて突設されてい
る。該ピストンロッド6の下端には第1移動体7が固着
されており、これが上記案内レール4に摺動可能に嵌合
され、案内レール4に案内されて昇降移動するようにな
っている。
【0020】上記第1移動体7には進退駆動機構である
第2シリンダ8が垂設されており、該第2シリンダ8の
下端には第2移動体9が固設されている。そして該第2
移動体9は上記案内レール4に摺動可能に嵌合され、案
内レール4に案内されて昇降移動するようになってい
る。
【0021】上記第2シリンダ8のピストンロッド10
は下方に向けて突設され、そのピストンロッド10の下
端には第3移動体11が固設されている。また、該第3
移動体11は上記案内レール4に摺動可能に嵌合され、
案内レール4に案内されて昇降移動するようになってい
る。
【0022】12は幌搬送手段である腕機構で、第1腕
13の中間部に第2腕14を回転軸15により回転可能
に連結してy状に形成されている。そして、第1腕13
の下端は上記第3移動体11に回転軸16により回転可
能に連結支持され、上側先端には支承片17が形成され
ている。また第2腕14の上端は上記第1移動体7に回
転軸18により回転可能に支持されている。
【0023】19は上部ロック機構で、上記幌座3の側
壁面に固着されたロック駆動機構である第3シリンダ2
0と、そのロッド21の先端に設けたレバー22と、該
レバー22と回転軸23を介して連結したL状の上部ロ
ック片24とからなり、ロッド21を下動することによ
り上部ロック片24が図において回転軸23を中心とし
て反時計方向に回転し、幌座3の前壁に形成した穴25
(図3参照)から上部ロック片24が上向きに突出する
ようになっている。
【0024】26は下部ロック機構で、上記上部ロック
機構19のレバー22に連動するレバー27の下端にレ
バー28を連結し、該レバー28に下部ロック片29を
上記上部ロック片24と同様に設けて構成されており、
第3シリンダ20のロッド21の下動により上下のロッ
ク片24,29が同時に幌座3の前部に突出して施錠状
態になり、ロッド21を進出することにより上下のロッ
ク片24,29が同時に幌座3内に進入して解錠状態に
なるようになっている。
【0025】30は他方の車輌2の妻面に備えた幌で、
上記幌座3と同方形の枠状の固定側幌枠31と解放側幌
枠32と、これらを連結した幌布33で構成されてお
り、その固定側幌枠31が他方の車輌2の妻面に固着さ
れている。
【0026】上記固定側幌枠31には図4に示すように
収納掛金34が前方へ突設されており、該収納掛金34
は小径軸部34aとその先端に大径の係止頭34bを有
している。
【0027】上記解放側幌枠32には、上記収納掛金3
4に対向する部分に位置して係止穴35が形成されてお
り、該係止穴35は、図4に示すように、下部に上記収
納掛金34の大径の係止頭34bが挿通できる大径穴部
35aを有し、上部に上記収納掛金34の係止頭34b
より小径で上記小径軸部34aが挿通する小径穴部35
bを有する略だるま穴に形成されている。
【0028】尚、上記収納掛金34の突出長は、幌30
を折り畳んだ状態(解放状態)で、上記係止穴35が収
納掛金34の小径軸部34aに係止するように設定され
ている。
【0029】36は上記解放側幌枠32の前壁に凹状に
形成した係止部で、その上面に上記腕機構12における
第1腕13の支承片17が嵌入係合するようになってい
る。37は上記解放側幌枠32に突設した先尖状の案内
ピン、38は上記幌座3の前壁に形成した案内穴で、解
放側幌枠32と幌座3が同一水準に位置した場合に、案
内ピン37と案内穴38の両軸心が一致するようになっ
ている。
【0030】39は解放側幌枠32の前壁に形成したロ
ック穴で、上記ロック片24,29が嵌入係合するもの
である。尚、上記腕機構12及びこれを駆動する各部
材、上下のロック装置19,26、穴25、案内穴38
は幌座3の両側部に設けられ、また上記収納掛金34も
固定側幌枠31の両側部に、更に上記係止穴35、係止
部36、案内ピン37及びロック穴39も解放側幌枠3
2の両側に設けられている。
【0031】上記第1シリンダ5、第2シリンダ8、第
3シリンダ20は夫々ブレーキ付シリンダが使用されて
いる。該ブレーキ付シリンダにおけるブレーキ機構40
の構造を図5に示す。
【0032】図5において、41はケースで、該ケース
41内にピストンロッド42が貫通されている。該ピス
トンロッド42は上記各シリンダ5,8,20のピスト
ンロッドに該当する。該ピストンロッド42の外周には
一対の偏心リング43a,43bが回動可能に備えられ
ている。44はピストンで、室45に図の上下方向に移
動可能に備えられ、その中央下面にピン46が突設して
いる。そして、上記一対の偏心リング43a,43bの
上端に夫々ローラ47,48を設け、下端部間にばね4
9を介在し、該ばね49の反発力によって上記両ローラ
47,48を上記ピン46に圧接している。
【0033】そして、図5(a)のようにポート50よ
り給気すると、ピストン44が下降してピン46が下降
し、両偏心リング43a,43bが開き、ブレーキが解
除されてピストンロッド42の移動が可能になり、図5
(b)のようにポート50より排気すると、ばね49の
反発力によって両偏心リング43a,43bがピストン
44を上動して閉じ、ピストンロッド42にブレーキが
かかるようになっている。
【0034】図2及び図3において、51は、幌座3の
両壁部の夫々内側面前端に固着されて前方へ突設した案
内金で、その前部51aが図2のように内側へ折曲され
ている。
【0035】次に幌の連結、解放動作について図1及び
図6乃至図11により説明する。図1は幌の解放状態を
示し、第1シリンダ5のピストンロッド6及び第2シリ
ンダ8のピストンロッド10が下降し、腕機構12は折
り畳まれた状態(後退)で下降している。また、第3シ
リンダ20のピストンロッド21が上昇し、ロック片2
4は解錠状態になっている。また、幌30は折り畳ま
れ、その係止穴35の小径穴部35bが収納掛金34の
小径軸部34aに嵌合して、幌30の収納状態が保持さ
れている。
【0036】この状態から図6に示すように第2シリン
ダ8を作動してそのピストンロッド10を上動し、第1
腕13の下端を上昇させる。この上昇により第1腕13
は図のように前傾して腕機構12が前進し、第1腕13
の支承片17が幌30における解放側幌枠32の係止部
36内へ押し当てられる。
【0037】次で、上記第2シリンダ8の停止後、図7
に示すように、第1シリンダ5を作動してそのピストン
ロッド6を上動する。これにより、第1腕13及び第2
腕14が前進状態で上方へ引き上げられ、支承片17が
係止部36の上面に当接して幌30における解放側幌枠
32を図7のように押し上げる。これにより、解放側幌
枠32における係止穴35の大径穴部35aが収納掛金
34に位置し、係止穴35から収納掛金34が外れ得る
状態になる。
【0038】次で第1シリンダ5の停止後、第2シリン
ダ8を作動してそのピストンロッド10を下動し、腕機
構12を幌座3側へ引き寄せて、解放側幌枠32を収納
掛金34から外すとともに支承して車輌1側へ引き出
す。そして、図8の途中位置で一旦停止させる。
【0039】次で第2シリンダ8の一旦停止後、図9に
示すように、第1シリンダ5を作動してそのピストンロ
ッド6を若干下動し、幌30が水平状態になる位置まで
解放側幌枠32を下降させ、ピストンロッド6を停止す
る。
【0040】次で、第1シリンダ5の停止後、図10に
示すように第2シリンダ8を作動してそのピストンロッ
ド10を下動し、腕機構12を折り畳み後退させて幌3
0の解放側幌枠32を幌座3側へ引き寄せ、幌座3の前
壁に当接させる。このとき、幌座3と解放側幌枠32が
相互に左右方向に大きく偏倚している場合には、解放側
幌枠32が案内金51に当たって貫通路中心方向へ誘導
され、左右方向の位置決めがされる。また、上下方向に
偏位している場合には、案内ピン37が案内穴38に誘
導されて、解放側幌枠32の上下方向の位置決めがされ
る。
【0041】次で、第2シリンダ8の停止後、図11に
示すように、第3シリンダ20を作動してそのピストン
ロッド21を下動する。これにより、上下のロック片2
4,29が回転し、幌座3側の穴25と解放側幌枠32
のロック穴39を通り解放側幌枠32の内面に係止し、
解放側幌枠32と幌座3を締結して施錠する。
【0042】以上により幌の連結が完了する。次に、上
記の幌連結状態から幌を解放する動作について説明す
る。この解放動作は上記の連結動作と逆の動作で行う。
【0043】すなわち、先ず図11の連結完了状態か
ら、図10のように第3シリンダ20によりロック片2
4,29を解錠する。次に第3シリンダ20の停止後
に、図9に示すように、第2シリンダ8により腕機構1
2を前進させ、解放側幌枠32を押し出し、途中で一旦
停止する。
【0044】次に、第2シリンダ8の停止後に、図8に
示すように、第1シリンダ5により腕機構12を上動し
て解放側幌枠32を上昇し、係止穴35の大径穴部35
aを収納掛金34の位置に合わせる。
【0045】次に、第1シリンダ5の停止後に、図7に
示すように、第2シリンダ8により腕機構12を前進さ
せ、解放側幌枠32を幌30の収納位置まで押し付け
る。これにより、収納掛金34が係止穴35の大径穴部
35a内に嵌入する。
【0046】次で、第2シリンダ8の停止後に、図6に
示すように、第1シリンダ5により腕機構12を下降さ
せる。これにより、解放側幌枠32が下降し、収納掛金
34の小径軸部34aに係止穴35の小径穴部35bが
嵌合して締結される。
【0047】そして、第3シリンダ5の停止後に、図1
に示すように、第2シリンダ8により腕機構12を後退
させて幌座3内に収納し、幌の解放が完了する。尚、上
記各シリンダ5,8,20は各動作端部に設けたスイッ
チと制御回路等によりシーケンシャルに行われるように
なっており、起動スイッチを操作することにより自動的
に連結、解放動作を行うようになっている。
【0048】また、上記各シリンダ5,8,20の各ピ
ストンロッドの停止時には、ブレーキ機構40の室45
に給気され、両偏心リング43a,43bが閉作動して
ブレーキが掛り、その停止位置が確保されるようになっ
ている。また、各ピストンロッドの移動時には室45か
ら排気され、ばね49の反発力によって両偏心リング4
3a,43bが開かれてブレーキが解除される。
【0049】図12は上記係止穴35の他の実施例を示
すもので、大径穴部35aを下方が拡開するハ状に形成
するととともにその下端を開口したものである。この実
施例においては、幌座3と解放側幌枠32に上下方向に
大きな段差が生じて、収納掛金34が図12のように係
止穴35より大きく下方位置に離れた場合でも、係止穴
35を収納掛金34に落し込み係止できる。
【0050】
【発明の効果】以上のようであるから本発明によれば、
幌を自動的に連結、解放するための駆動機構を全て一方
の車輌側に具備したので、1人の作業者が一方の車輌側
に位置して幌の連結、解放の作業が行え、作業が至便で
迅速に行え、かつ省力化できる。しかも、改造やメンテ
ナンス上からも有効である。
【0051】しかも、両車輌間に亘る幌制御用の配線や
配管等の信号線が不要になり、上記従来のような幌制御
用の配線や配管を設けるものに見られた各問題を解消で
きる。
【0052】請求項3の発明によれば、更にロック機構
により幌の連結状態を確実にすることができる。請求項
4及び5記載の発明によれば、更に各動作の停止位置の
正確性を向上し、かつその停止位置が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す略側断面図で、幌の解
放状態を示す。
【図2】 同じく平断面図で、上半部は幌の連結状態、
下半部は幌の解放状態を示す。
【図3】 一方の車輌側の斜視図。
【図4】 他方の車輌側の斜視図。
【図5】 ブレーキ付シリンダを示す断面図で、(a)
はブレーキ操作状態、(b)はブレーキ解除状態を示
す。
【図6】 本発明の実施例を示す略側断面図で、腕機構
を前進した図。
【図7】 図6の状態から腕機構により解放側幌枠を上
昇した図。
【図8】 図7の状態から腕機構を若干後退させた図。
【図9】 図8の状態から腕機構を下降した図。
【図10】 図9の状態から腕機構を後退して解放側幌
枠を一方の車輌側へ当接した図。
【図11】 図10の状態からロック機構により解放側
幌枠をロックした図。
【図12】 係止穴の他の実施例を示す正面図。
【符号の説明】
1…一方の車輌 2…他方の車輌 5…昇降駆動機構 8…進退駆動機
構 12…腕機構 20…ロック駆
動機構 19,26…ロック機構 30…幌 31…固定側幌枠 32…解放側幌
枠 34,35…保持機構 36…係合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の車輌に進退する腕機構とこれを駆
    動する駆動機構を備え、他方の車輌に幌を備えるととも
    にその幌における解放側幌枠の収納状態を保持する保持
    機構を備え、 上記腕機構により上記幌における解放側幌枠の進退移動
    と上記保持機構の保持、解除作動を行うようにしたこと
    を特徴とする車輌用幌の自動連結装置。
  2. 【請求項2】 一方の車輌に、進退かつ昇降可能な腕機
    構と、該腕機構の進退駆動機構と、腕機構の昇降駆動機
    構を備え、 他方の車輌には幌を備え、かつ該幌における解放側幌枠
    と固定側幌枠には解放側幌枠を、その収納位置において
    上動することにより係合が解除され、下動することによ
    り係合して収納状態が保持される保持機構を設け、更に
    上記解放側幌枠には上記腕機構の先端が係合する係合部
    を設けたことを特徴とする車輌用幌の自動連結装置。
  3. 【請求項3】 幌における解放側幌枠を一方の車輌側へ
    移動させた場合にこれを一方の車輌側へ締結するロック
    機構と、これを駆動するロック駆動機構を一方の車輌側
    に備えた請求項1又は2記載の車輌用幌の自動連結装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の進退駆動機構と昇降駆動
    機構にブレーキ付シリンダを用いたことを特徴とする車
    輌用幌の自動連結装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のロック駆動機構にブレー
    キ付シリンダを用いたことを特徴とする車輌用幌の自動
    連結装置。
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