JP7218058B2 - 解放テコロック機構及び解放テコロック機構を備える鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両における連結装置の解放装置に関する技術のうち、特に解放装置の誤作動を防ぐ技術に関する。
一般の貨車などに使用されている自動連結装置は、解放テコと呼ばれる棒状のレバーを備えて、連結が解除できる構成となっている。こうした連結器は、遠隔操作で解除可能な構成の鉄道車両もあるが、手動で連結解除する構成を採用している場合もある。この場合、狭い車両の間に連結器が設けられているため、作業者が車両の脇から手を伸ばして解放テコを操作することで、連結器の連結を解除する必要がある。こうした解放テコの構造に関しては、これまで様々な手法が紹介されている。
特許文献1には、車両用連結器の解放装置に関する技術が開示されている。連結器本体の側面には長孔を有する受金を、連結器本体の下面には下錠揚げレバー支持金を設けている。下錠揚げは、受金と下錠揚げレバー支持金の間に配設されて、解放引棒の操作により下錠揚げレバーを介して下錠揚げを作動させる。下錠揚げレバーの引き腕を、下錠揚げレバーの作用腕の内側として引き腕を下錠揚げレバー支持金に軸支させる。一方で、屈曲状の解放引棒の一端を下錠揚げレバーの引き腕にピン結合し、他端を受金の長孔に係止させている。この様な構成を採用することで、車両走行時に解放装置に空気ホースが接触して損傷することを防ぐことが可能となる。
特許文献2には、連結器の自動開放装置に関する技術が開示されている。解放テコの引き上げによって、コッターを解放する車両用連結器の解放構造において、解放テコの近くにこれを引き上げ・下げ可能とするエアシリンダーを設け、車両制動用エア管からエアを供給できるように配管を設けている。また、エアシリンダーの操作用スイッチを、連結器脇の昇降階段付近に設けて、スイッチ操作で連結器の解放ができる構成となっている。こうすることで、連結器の解放の作業性を向上できる。
こうした、特許文献1や特許文献2のような連結器の作業性や周辺機器との関連についての技術が開示される一方で、連結器は貨車などを連結する重要な役割を果たしており、意図しないタイミングで外れてしまっては困る。そこで、連結器の解放機構に関する技術も検討されている。
特許文献3には、連結装置の解放機構に関する技術が開示されている。第1連結器に備えられた解放引き棒の押し引きにより、下錠揚を介して錠を錠室内の底部を上下方向に移動させ、この錠の移動によりナックル開きを回転させる。そして、この第1連結器と対をなす第2連結器は、ナックルを回転が自在なように保持するとともに、錠の移動及びナックル開きの回転によりナックルを錠掛け位置から錠控え位置まで回転させる。第1連結器における解放引き棒の把手側に解放引き棒をガイドする第1の止金と、回転自在に支持された第2の止金を備える。解放引き棒には、錠控え状態において第2の止金と係合する係合溝を設ける。錠控え状態時、第2の止金と係合溝により、解放引き棒の錠掛け状態方向への移動を阻止する。これによって、外乱による錠掛け状態から、解放引き棒が解錠方向への移動と、解錠状態から、解放引き棒が鍵掛け方向への移動を防ぐことができる。
実開昭58-108959号公報 実開昭63-39078号公報 特開平11-278265号公報
しかし、特許文献3の技術は、解放引き棒が連結器の真上に配置される構成となっており、解放引き棒や解放止金の操作をするにあたっては、貨車と貨車の間の隙間に入り込んで作業する必要があるため、作業性が良くない。また、解放引き棒と解放止金が係合溝と係合する構成となっているため、噛み合った状態を解除するのに力を要すると思われ、この点も作業性を悪化させる要因になる。
貨物の鉄道輸送を行う場合には、大量輸送を前提としているために、多数の貨車を連結して運用するケースが多い。この場合、作業者が1つ1つの解除装置を貨車同士の間に入り込んで作業することは、時間がかかり望ましくない。可能な限り少ない手順で連結器の解除ができる一方で、望まぬタイミングで連結器の連結が解除されないように確実にロックされていることが望ましい。
そこで、本発明はこの様な課題を解決する為に、より簡易な操作で解放テコアームのロックを行うことのできる解放テコロック機構及びそれを備える鉄道車両の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様による解放テコロック機構は、以下のような特徴を有する。
(1)鉄道車両同士を連結する連結器に備えられるロック解除レバーと、該ロック解除レバーに係合する解放テコアームと、該解放テコアームの先端を回動可能に保持する先端保持ブラケットと、前記解放テコアームの動作をガイドするガイドブラケットと、を有し、前記解放テコアームが先端を中心に回転することで、前記ロック解除レバーが動作して前記連結器の連結を解除する解放テコロック機構において、前記ガイドブラケットは、前記先端保持ブラケットに対して前記連結器を挟んで車両側面側に配置され、前記解放テコアームの回転を規制し昇降をガイドする昇降ガイド部と、該昇降ガイド部と連通して前記解放テコアームの回転をガイドする回転ガイド部を有し、前記ガイドブラケットに取り付けられるテコロック部材は、回動することでロック状態とアンロック状態を切り替えられ、前記テコロック部材は、前記ロック状態で、前記解放テコアームが前記昇降ガイド部から前記回転ガイド部に移動することを規制し、前記アンロック状態で、前記解放テコアームが前記昇降ガイド部から前記回転ガイド部に移動することを許容すること、を特徴とする。
上記(1)に記載の態様によって、容易な操作でロック状態を維持できる解放テコロック機構の提供が可能となる。これは、先端ブラケットに回転可能に保持され、ガイドブラケットによってガイドされる解放テコアームが、ガイドブラケットに取り付けられたテコロック部材によってロックされたロック状態と、テコロック部材を回転させてロック状態からアンロック状態が切り替え可能である為である。テコロック部材の操作は回転させるだけなので容易であり、テコロック部材を回転させてアンロック状態にした後、解放テコアームを操作して連結器の連結を解除することができる。このため、短時間での作業が実現できる。多数の連結された車両を切り離す作業を行うにあたって、作業効率の向上は、総合的に見て作業負担を減らす事に貢献できる。
(2)(1)に記載の解放テコロック機構において、前記テコロック部材は、前記ガイドブラケットより車両側面側に設けられ、前記テコロック部材には、前記解放テコアームと噛み合う係合溝と、該係合溝より上部に配置され前記テコロック部材を回転可能に支持する回転中心部と、前記係合溝と前記回転中心部の間に形成される円弧突起部を有し、前記テコロック部材が、前記係合溝と前記解放テコアームとが噛み合う0度の状態から、回動して持ち上がり90度の状態に至るまで、前記係合溝又は前記円弧突起部が前記解放テコアームと干渉して前記ロック状態を維持すること、が好ましい。
上記(2)に記載の態様によって、解放テコロック機構は少なくともテコロック部材が90度の状態に至るまでは、ロック状態を維持することができる。これは、係合溝や円弧突起部を備える事で、連続的に解放テコアームを押さえ、テコロック部材の自重によってその状態を維持することが可能となるためである。このことによって、鉄道車両に揺れが発生し、または衝撃が加わるなどして、テコロック部材が回転するようなことがあっても、容易にはロック状態が解除されることが無くなる。また、ガイドブラケットが車両側面側に設けられていることで、ガイドブラケットにガイドされる解放テコアームを操作できるようにするため、鉄道車両の側面側から作業車がテコロック部材を操作して、ロック状態とアンロック状態を切り替えることが可能である。
また、前記目的を達成するために、本発明の別の態様による鉄道車両は、以下のような特徴を有する。
(3)連結器に接続されるロック解除レバーと、該ロック解除レバーに係合する解放テコアームを有する解放テコロック機構で、前記連結器の連結を解除可能な鉄道車両において、前記解放テコロック機構には、前記解放テコアームの先端を回動可能に保持する先端保持ブラケットと、該先端保持ブラケットに対して前記連結器を挟んで車両側面側に設けられ前記解放テコアームの動作をガイドするガイドブラケットと、前記ガイドブラケットより車体側面側に回動可能に取り付けられたテコロック部材を備え、前記テコロック部材は、回動することでロック状態とアンロック状態を切り替えられ、前記ロック状態で、前記解放テコアームが昇降ガイド部から回転ガイド部に移動することを規制し、前記アンロック状態で、前記解放テコアームが前記昇降ガイド部から前記回転ガイド部に移動することを許容すること、を特徴とする。
上記(3)に記載の態様によって、鉄道車両の安全な運行に寄与することができる。これは、連結器の連結が(1)に記載したような解放テコロック機構を採用することで、意図しないタイミングで解放されない為である。
本実施形態の、鉄道車両の模式図である。 本実施形態の、連結器の側面図である。 本実施形態の、連結器の正面図である。 本実施形態の、テコロック部材の正面図である。 本実施形態の、テコロック部材の動作に関する動作説明図1である。 本実施形態の、テコロック部材の動作に関する動作説明図2である。 本実施形態の、テコロック部材の動作に関する動作説明図3である。 本実施形態の、テコロック部材の動作に関する動作説明図4である。 本実施形態の、テコロック部材の動作に関する動作説明図5である。 本実施形態の、テコロック部材の動作に関する動作説明図6である。 比較のために用意した、テコロック部材の正面図である。
まず、本発明の実施形態について、図面を用いて説明を行う。図1に、本実施形態の、鉄道車両100の模式図を示す。鉄道車両100は、先頭車両101と中間車両102が複数連結され、それぞれの間には連結器110が設けられている。連結器110によって、先頭車両101と中間車両102、中間車両102と中間車両102がそれぞれ連結される。なお、図1では模式的に示しているので、複数連結された中間車両102は省略している。この様な連結器110が用いられるのは貨物を運ぶ車両が多く、連結器110の連結解除の操作も作業員が行うことが前提となっている。
図2に、連結器110の側面図を示す。図3に、連結器110の正面図を示す。連結器110は、先頭車両101や中間車両102の端部に設けられていて、車両同士を連結するのに用いられており、連結器110の連結解除にはロック解除レバー111を操作することで行われる。ロック解除レバー111は、図2に示される様に、連結器110の下部に下方に突出するように設けられており、下部には係合孔112が設けられている。そして、このロック解除レバー111に作用するのが解放テコロック機構10である。解放テコロック機構10は、ロック解除レバー111と係合する解放テコアーム20が備えられ、解放テコアーム20は先端ブラケット113に回転可能に保持されている。
解放テコアーム20は、全体は丸棒をL字型に曲げた形状になっており、把手側25の近い部分には長方形断面の平板部21を有している。そして、解放テコアーム20の先端側にはレバー係合部22、支持部材23と、支持部材23と係合する先端部材24を備えている。そして、先頭車両101又は中間車両102の妻構体の外面に設けられる先端ブラケット113とガイドブラケット130に、解放テコアーム20は保持されている。
先端ブラケット113の先端には保持孔113aが設けられており、解放テコアーム20の先端部分に設けられた支持部材23と、支持部材23と係合する先端部材24によって、保持孔113aと係合している。
ガイドブラケット130には、テコロック部材40が中心軸として機能する回転中心部材41によって回転可能に支持されて取り付けられている。図4に、テコロック部材40の正面図を示す。テコロック部材40が下端にある場合には、解放テコアーム20の平板部21とテコロック部材40が係合溝40aと係合し、解放テコアーム20を操作することができない。この係合溝40aに対して回転中心部材41の中心は上部に設けられているので、テコロック部材40は下端にある時、自重によって解放テコアーム20を押さえつける形となる。この際、側端部40cは、止板42に当接している。テコロック部材40が鉄道車両100が動いている最中に揺れるのを防ぐ目的がある。
一方、テコロック部材40を持ち上げ、上端にある場合には、解放テコアーム20を操作することができて、連結器110の連結を解除することができる。これは、図4に示すように、ガイドブラケット130に、ガイド溝131(昇降ガイド部131a及び回転ガイド部131b)が設けられており、昇降ガイド部131aは解放テコアーム20の平板部21より少し幅広に作られた平行な溝であり、平板部21が回転しないように平板部21をガイドする。一方で、回転ガイド部131bは、平板部21が回転できるような大きさの丸孔に構成されている。
本実施形態の解放テコロック機構10は上記構成であるため、以下に示すような作用及び効果を奏する。
まず、連結器が意図しないタイミングで連結解除をしてしまうことを、簡易な操作によって防ぐことが可能となる。これは、本実施形態の解放テコロック機構10が、鉄道車両100同士を連結する連結器110に接続されるロック解除レバー111と、ロック解除レバー111に係合する解放テコアーム20と、解放テコアーム20の先端を回動可能に保持する先端ブラケット113と、解放テコアーム20の動作をガイドするガイドブラケット130と、を有し、解放テコアーム20が先端を中心に回転することで、ロック解除レバー111が動作して連結器110の連結を解除する解放テコロック機構10において、ガイドブラケット130は、先端ブラケット113に対して連結器110を挟んで車両側面側に配置されている。
そして、解放テコアーム20の回転を規制し昇降をガイドする昇降ガイド部131aと、昇降ガイド部131aと連通して解放テコアーム20の回転をガイドする回転ガイド部131bを有し、ガイドブラケット130に取り付けられるテコロック部材40は、回動することでロック状態とアンロック状態を切り替えられ、テコロック部材40は、ロック状態で、解放テコアーム20が昇降ガイド部131aから回転ガイド部131bに移動することを規制し、アンロック状態で、解放テコアーム20が昇降ガイド部131aから回転ガイド部131bに移動することを許容するものである。
図5に、テコロック部材の動作に関する動作説明図1である。図6に、テコロック部材の動作に関する動作説明図2である。図7に、テコロック部材の動作に関する動作説明図3である。図8に、テコロック部材の動作に関する動作説明図4である。図9に、テコロック部材の動作に関する動作説明図5である。図10に、テコロック部材の動作に関する動作説明図6である。
まず、解放テコアーム20がロック状態にある場合について説明する。
解放テコアーム20のテコロック部材40は、図4にある状態がロック状態の初期状態であり、図5に示すように昇降ガイド部131aとテコロック部材40の係合溝40aが形成する溝の間を平板部21が上昇できるだけで、解放テコアーム20の操作をする事はできない。この時、テコロック部材40は下端にある。一方、解放テコアーム20が更に持ち上がった場合を示すのが図6であり、この状態でテコロック部材40は4度ほど持ち上がっている。
テコロック部材40が回転して持ち上がることで、係合溝40aが矩形に加工されていることが起因して、平板部21との干渉が第1ポイントP1で発生する。その結果、テコロック部材40と平板部21とが噛み合い、それ以上、解放テコアーム20が持ち上がらなくなる。テコロック部材40も第1ポイントP1での干渉によってこれ以上回転しないため、ロック状態では解放テコアーム20の操作はできず、結果的に連結器110の連結解除も行えない。この結果、鉄道車両100の運行中に発生する振動などの影響によって解放テコアーム20が動いたとしても、連結器110の連結解除は行われない。また、作業員が間違えて解放テコアーム20を操作しようとしても、テコロック部材40によってロック状態にあるので、解放テコアーム20の操作は行えない。
次に、解放テコアーム20がロック状態にあってテコロック部材40が回転してしまった場合について説明する。
テコロック部材40自身が振動などの影響によって動き、回転した場合であるが、図7に示すようにテコロック部材40が10度ほど回転した場合でも、解放テコアーム20の動作をテコロック部材40が阻害する。テコロック部材40には、係合溝40aに縁設された円弧突起部40bが備えられ、円弧突起部40bによって平板部21の外周と接触して解放テコアーム20が上昇しないようになっている。これは、図8に示すテコロック部材40が45度回転した状態でも同じである。また、図9に示すようにテコロック部材40が90度回転した状態では、側端部40cが平板部21の外周と接触していて、テコロック部材40の自重にて押さえている状態となるので、鉄道車両100の振動の影響程度であれば、連結器110が誤って連結解除されてしまうことを防ぐことができる。
次に、解放テコアーム20がアンロック状態にある場合について説明する。
テコロック部材40を、図10に示すように持ち上げ、180度以上回転させた状態で、アンロック状態とすることができる。これはテコロック部材40が持ち上げられ、解放テコアーム20の平板部21が回転ガイド部131bで回転できるようになるためである。テコロック部材40は、作業者が手で持ち上げるだけで操作ができ、図10に示す状態であれば、テコロック部材40の自重によって、その姿勢を維持する。テコロック部材40が解除されるのは、鉄道車両100が停止状態にある場合に限られるので、振動の影響を考慮する必要は無く、特に固定する手段は設けられていない。
図11に、比較のために用意したテコロック部材の正面図を示す。本実施形態の解放テコロック機構10と図11に示す解放テコロック機構210は、ロック機構の部分が異なり、図11に示す解放テコロック機構210のロック機構は、ロックピン250を刺すことによってロックする構造になっている。解放テコアーム20をガイドするガイドブラケット130には、解放テコロック機構210においても解放テコロック機構10と同じ形状のガイド溝131が設けられている。よって、昇降ガイド部131aから回転ガイド部131bに平板部21が移動しないように、ロックピン250がこれを規制する構造になっている。
ただし、図11に示すように、ロックピン250を抜き差しするという手間は、意外に大きい上に、ロックピン250はチェーン260で鉄道車両100に接続されている為に、これが切れたり錆びたりするリスクなどがある。こうした、抜き差しの手間や紛失のリスクはできるだけ避けたいと言うのは現場からの声でもあり、可能な限り簡易な作業手順で作業車がロック状態を解除でき、かつロック状態では確実にロック状態を維持できるという事が望ましい。本実施形態の解放テコロック機構10は、こうした点を配慮し、ワンアクションでのテコロック部材40のロック解除が行える上で、鉄道車両100が走行中には、振動などによる影響で簡単にロック解除されない構造が実現できている。
これは、図1に示すような先頭車両101に中間車両102が複数連結される状態で、特に貨物列車の様に連結数が多くなる鉄道車両100の連結解除を、作業員が手作業で行う上では非常に重要な事になる。
また、テコロック部材40は、ガイドブラケット130により車両側面側に設けられ、テコロック部材40には、解放テコアーム20と噛み合う係合溝40aと、係合溝40aより上部に配置されテコロック部材40を回転可能に支持する回転中心部に相当する回転中心部材41と、昇降ガイド部131aと回転中心部材41の間に形成される円弧突起部40bを有し、テコロック部材40が、係合溝40aと解放テコアーム20とが噛み合う0度の状態から回動して持ち上がり90度の状態に至るまで、係合溝40aまたは円弧突起部40bが解放テコアーム20と干渉してロック状態を維持する。
このことで、鉄道車両100の揺れ、例えば線路の繋ぎ目などの影響による衝撃などを受けてテコロック部材40が動いたとしても、テコロック部材40によって解放テコアーム20のロック状態を維持し続けることができる。なお90度の状態では、図9に示すような円弧突起部40bの側面に相当する側端部40cによって解放テコアーム20が押さえられている。このことは、ロック状態の継続に寄与し、意図しないアンロック状態への移行ということを防ぐことができる。
そして、このような解放テコロック機構10を鉄道車両100に採用することで、鉄道車両100、特に貨物列車の安全な運行に寄与することが可能となる。
以上、本発明に係る解放テコロック機構及びそれを用いる鉄道車両に関する説明をしたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、鉄道車両100は貨物車と説明したが、これに限定されるものではない。また、連結器110の構造についても、例示に過ぎないので、他の構造のものを採用することを妨げない。
10 解放テコロック機構
20 解放テコアーム
21 平板部
22 レバー係合部
23 支持部材
24 先端部材
40 テコロック部材
41 回転中心部材
100 鉄道車両
101 先頭車両
102 中間車両
110 連結器
111 ロック解除レバー
112 係合孔
130 ガイドブラケット
131 ガイド溝
131a 昇降ガイド部
131b 回転ガイド部

Claims (3)

  1. 鉄道車両同士を連結する連結器に備えられるロック解除レバーと、該ロック解除レバーに係合する解放テコアームと、該解放テコアームの先端を回動可能に保持する先端保持ブラケットと、前記解放テコアームの動作をガイドするガイドブラケットと、を有し、前記解放テコアームが先端を中心に回転することで、前記ロック解除レバーが動作して前記連結器の連結を解除する解放テコロック機構において、
    前記ガイドブラケットは、前記先端保持ブラケットに対して前記連結器を挟んで車両側面側に配置され、前記解放テコアームの回転を規制し昇降をガイドする昇降ガイド部と、該昇降ガイド部と連通して前記解放テコアームの回転をガイドする回転ガイド部を有し、
    前記ガイドブラケットに取り付けられるテコロック部材は、回動することでロック状態とアンロック状態を切り替えられ、
    前記テコロック部材は、
    前記ロック状態で、前記解放テコアームが前記昇降ガイド部から前記回転ガイド部に移動することを規制し、
    前記アンロック状態で、前記解放テコアームが前記昇降ガイド部から前記回転ガイド部に移動することを許容し、
    前記ガイドブラケットより車両側面側に設けられ、
    前記テコロック部材には、
    前記解放テコアームと噛み合う係合溝と、
    該係合溝より上部に配置され前記テコロック部材を回転可能に支持する回転中心部と、
    前記係合溝と前記回転中心部の間に形成される円弧突起部を有し、
    前記ロック状態で、前記昇降ガイド部にある前記解放テコアームに前記テコロック部材の前記係合溝又は前記円弧突起部が噛み合い、前記解放テコアームがそれ以上持ち上がることを規制すること、
    を特徴とする解放テコロック機構。
  2. 請求項1に記載の解放テコロック機構において
    記テコロック部材が、
    前記係合溝と前記解放テコアームとが噛み合う0度の状態から、回動して持ち上がり90度の状態に至るまで、前記係合溝又は前記円弧突起部が前記解放テコアームと干渉して前記ロック状態を維持し、
    90度回転した状態では、前記解放テコアームが前記アンロック状態になることを自重によって抑制し、
    180度以上回転させた状態で、前記アンロック状態にすることを可能とすること、
    を特徴とする解放テコロック機構。
  3. 連結器に接続されるロック解除レバーと、該ロック解除レバーに係合する解放テコアームを有する解放テコロック機構で、前記連結器の連結を解除可能な鉄道車両において、
    前記解放テコロック機構には、
    前記解放テコアームの先端を回動可能に保持する先端保持ブラケットと、該先端保持ブラケットに対して前記連結器を挟んで車両側面側に設けられ前記解放テコアームの動作をガイドするガイドブラケットと、前記ガイドブラケットより車体側面側に回動可能に取り付けられたテコロック部材を備え、
    前記テコロック部材は、回動することでロック状態とアンロック状態を切り替えられ、
    前記ロック状態で、前記解放テコアームが昇降ガイド部から回転ガイド部に移動することを規制し、
    前記アンロック状態で、前記解放テコアームが前記昇降ガイド部から前記回転ガイド部に移動することを許容し、
    前記ガイドブラケットより車両側面側に設けられ、
    前記テコロック部材には、
    前記解放テコアームと噛み合う係合溝と、
    該係合溝より上部に配置され前記テコロック部材を回転可能に支持する回転中心部と、
    前記係合溝と前記回転中心部の間に形成される円弧突起部を有し、
    前記ロック状態で、前記昇降ガイド部にある前記解放テコアームに前記テコロック部材の前記係合溝の一部が噛み合い、前記解放テコアームがそれ以上持ち上がることを規制すること、
    を特徴とする鉄道車両。
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