JP3933212B2 - 直動式パンタグラフ装置のエア制御回路 - Google Patents

直動式パンタグラフ装置のエア制御回路 Download PDF

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Description

【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は集電のために電気車両の屋根に設けられるパンタグラフ装置のうち、特にリフトシリンダ装置にて集電舟体を垂直方向に昇降動せしめる直動式パンタグラフ装置のエア制御回路に関する。
【従来の技術】
【0002】
架線から車両へ電力を供給するパンタグラフ装置として、従来は特開昭62−68002号公報や特開昭63−92202号公報に示されるように、菱形枠体に組んでスプリングで上下させるタイプのものが殆どであったが、最近では空力騒音を小さくする目的で、集電舟体を備えた1本のマストをリフトシリンダにて垂直方向に昇降動せしめる直動式パンタグラフ装置が提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような直動式パンタグラフ装置にあっては、横置き収納位置にあるパンタグラフ装置を起立させ、この状態でリフトシリンダによってマストを伸長することで、マストに設けた集電舟体のすり板を架線に接触させ、また車庫等に入れた後、架線からの給電を必要としなくなればリフトシリンダを圧縮して集電舟体を下降させ、更にパンタグラフ装置全体を倒して収納する必要がある。
【0004】
直動式パンタグラフ装置に上述のような動作をなさしめる駆動源としては、パンタグラフ装置の役目が大電流を車両に供給するものであることを考慮すると、エアシリンダ等のエアによって作動する部材にて上記の動作をなさしめることが好ましい。しかしながら、エア制御回路を構築するにあたっては以下に挙げる課題を解決しなければならない。
【0005】
(1)マスト起倒シリンダによってマストを完全に起立させないうちにリフトシリンダによってマストが伸長してしまうことがないようにする。
(2)走行中にマストの起立状態を確実に維持しておかないとパンタグラフとしてに機能を発揮できない。
(3)マストを倒した収納位置を確実にロックしておく必要がある。
(4)マストが下降位置にある時にはマストのスライダが上昇しないようにロックしておかないと、収納時等に他の部材と干渉するおそれがある。
(5)マストが上昇位置にあるのか下降位置にあるのかを確実にしかも自動的に知ることができるようにしなければならない。
(6)リフトシリンダの圧縮、マスト起倒シリンダの収納側への作動がスムーズに行われなければならない。
(7)マストの起立状態をロックしている状態から収納するには、ロック状態を確実に解除してから収納動作を開始しなければならない。
(8)上記の各課題を解決するエア回路をできるだけ少ない本数の配管で行わなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した種々の課題を解決すべく本発明をなしたものであり、本発明のうちマストの上昇行程に関する第1発明は、集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路は、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と、前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給するとともにリフトシリンダの上昇検知装置及び下降検知装置につながる第2の上昇管路と、この第2の上昇管路の途中に設けられ前記マストが起立したことを検知して第2の上昇管路を開成する起立検知弁と、前記第1の上昇管路及び第2の上昇管路に圧縮空気源からのエアを供給するとともに前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉とし、マスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁とを有する構成とした。
【0007】
また、上昇行程に関する第2発明は、第1発明の起立検知弁よりも下流側に設けられ第2の上昇管路にエアが供給されることでマストを起立位置にロックするマストロックシリンダを設けた。
【0008】
また、上昇行程に関する第3発明は、第3の上昇管路を設け、この第3の上昇管路の途中にマストが起立したことを検知する起立検知弁を設け、更に第2の上昇管路の途中には別の開閉弁を設け、この開閉弁をマストロックシリンダにて開成するようにした。
【0009】
ここで、上昇行程に関する発明においては、マストを倒れ位置でロックする収納ロックシリンダを備え、この収納ロックシリンダは第1の上昇管路に供給されたエアにてロック状態を解除することが可能である。
【0010】
また、上昇行程に関する発明においては、マストのスライダを下降位置でロックするスライダロックシリンダを備え、このスライダロックシリンダは第2の上昇管路に供給されたエアにてロック状態を解除することが可能である。
【0011】
更に、上昇行程に関する発明においては、第2の上昇管路にリフトシリンダが上昇したこと及び下降したことを検知する検知装置を接続することが可能である。
【0012】
一方、収納行程に関する第1発明は、集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路は、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給する第2の上昇管路と、前記マスト起倒シリンダの倒れ側室にエアを供給する収納管路と、前記リフトシリンダの下降側室にエアを供給する下降管路と、前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉としマスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 17 ) と、マストの収納検知する収納検知装置につながるとともに前記収納管路及び下降管路への圧縮空気源からのエアの供給をマスト起立状態では閉としマスト収納状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 23 ) を備えたものとした。
【0013】
また、収納行程に関する第2発明は、第1発明の収納管路と下降管路の他に、マストを起立位置にロックするマストロックシリンダのロック解除側室にエアを供給するロック解除管路と、前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉としマスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 17 ) と、マストの収納検知する収納検知装置につながるとともに前記収納管路及び下降管路への圧縮空気源からのエアの供給をマスト起立状態では閉としマスト収納状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 23 )とを設けた。
【0014】
ここで、収納行程に関する発明においては、前記収納管路に収納検知装置につながる検知管路を接続し、この検知管路の途中に前記マストが倒れたたことを検知して検知管路を開成する収納検知弁を設けることが可能である。
【0015】
また、収納行程に関する発明においては、マストのスライダを下降位置でロックするスライダロックシリンダを備え、このスライダロックシリンダに前記下降管路に供給されたエアにてロック動作をなさしめることが可能である。
【0016】
更に、収納行程に関する発明においては、前記収納検知装置によって収納状態になったことを検知した後に、前記切換え弁が大気開放位置になるようにするのが好ましく、上昇行程、収納行程に限らず、管路の本数を少なくして構造を簡略化するのが好ましい。
【発明の実施の形態】
【0017】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は第1発明に係るエア制御回路による収納状態を示す図、図2は第1発明に係るエア制御回路によるマスト起立状態を示す図、図3は第1発明に係るエア制御回路によるマスト伸長状態を示す図である。
【0018】
図中1はベースであり、このベース1は一側の軸2を中心として回動自在に支持され、ベース1の上面にはマスト3が垂直に取付けられ、このマスト3はリフトシリンダ4にて昇降動せしめられ、更にマスト3のスライダ5の上端には架線と接触する集電舟体6が設けられている。
【0019】
また、図中7はスライダロックシリンダであり、前記スライダ5が下降位置にある時にフック7aがスライダ5に係止しその状態を維持する。また図中8はマスト起倒シリンダであり、前記ベース1を軸2を中心として回動せしめ、このマスト起倒シリンダ8のロッド9はベース1の軸2の近傍に設けたレバー10に連結されている。
【0020】
また、図中11は収納ロックシリンダであり、この収納ロックシリンダ11のフック11aは収納状態のベース1またはマスト3の一部に係合する。尚、前記マスト起倒シリンダ8及び収納ロックシリンダ11については、碍子12,13,14,15で支持される台枠等に取付ける。
【0021】
更に図中16はレギュレータであり、このレギュレータ16にて車体のコンプレッサから供給される圧縮エアを所定の圧力に設定する。そして、レギュレータ16の下流側に切換え弁17を介して第1の上昇管路L1が設けられる。この第1の上昇管路L1はバッファタンク18を備えるとともに、このタンク18に電磁弁19を接続し、タンク18内の圧力を短時間で大気に開放するようにしている。
【0022】
第1の上昇管路L1の主管路は碍子13内を貫通して前記マスト起倒シリンダ8の起立側室(下室)8S1に接続し、また前記収納ロックシリンダ11のロック解除側室(下室)11S1に接続している。
【0023】
また、第1の上昇管路L1の途中から第2の上昇管路L2が分岐している。この第2の上昇管路L2は起立検知弁20を介し、更に前記軸2内を通ってリフトシリンダ4の上昇側室4S1に接続している。また第2の上昇管路L2はスライダロックシリンダ7のロック解除側室7S1に接続されるとともにこの管路は更に伸びて、碍子14を貫通してリフトシリンダ4の上昇検知装置21及び下降検知装置22につながっている。
【0024】
一方、レギュレータ16の下流側に切換え弁23を介して収納管路L3が設けられる。この収納管路L3は碍子12を貫通して前記マスト起倒シリンダ8の倒れ側室(上室)8S2に接続している。
【0025】
また、収納管路L3の途中から下降管路L4が分岐している。この下降管路L4はリフトシリンダ4の下降側室4S2及びスライダロックシリンダ7のロック側室(上室)7S2に接続される。
更に前記収納管路L3の途中から、検知管路L5が分岐されている。この検知管路L5の途中には収納検知弁24が設けられ、さらに検知管路L5は碍子15を貫通してその端部には収納検知装置25が接続されている。
【0026】
以上の構成からなるエア制御回路の作用を以下に説明する。先ず、図1に示すマスト収納状態から図2に示すマスト起立状態に至るには、収納管路L3につながる切換え弁23を閉とし、第1の上昇管路L1につながる切換え弁17を開にする。
【0027】
すると、収納ロックシリンダ11のロック解除側室11S1にエアが供給されフック11aのマスト3(ベース1)との係止状態が解除され、ベース1が軸2を中心として回動可能になる。そして、この状態でマスト起倒シリンダ8の起立側室(下室)8S1にエアが供給され、マスト起倒シリンダ8が伸長すると、ベース1が軸2を中心として回動し、マスト3が起立する。この状態を図2で示している。
【0028】
マスト3が起立すると、ベース1によって起立検知弁20が開となる。この起立検知弁20が開となることで、第2の上昇管路L2を介して、スライダロックシリンダ7のロック解除側室7S1にエアが供給されフック7aのスライダ5との係止状態が解除され、スライダ5が上昇可能になる。そして、この状態でリフトシリンダ4の上昇側室(下室)4S1にエアが供給され、リフトシリンダ4が伸長することで図3に示すようにスライダ5が上昇し、集電舟体6が架線に接触する。尚、リフトシリンダ4が伸長したか否かは上昇検知装置21にて検知する。
【0029】
一方、マスト3を図3の使用状態から図1の収納状態にするには、先ず切換え弁17を大気開放位置にし、リフトシリンダ4の上昇側室(下室)4S1、スライダロックシリンダ7のロック解除側室7S1及びマスト起倒シリンダ8の起立側室8S1内のエアを大気に開放する。
【0030】
リフトシリンダ4の上昇側室(下室)4S1が大気に連通すると、集電舟体6を有するスライダ5は自重によって下降する。そして所定位置まで下降したことを下降検知装置22で検知したならば、切換え弁23を開位置にし、収納管路L3にエアを供給する。収納管路L3に供給されたエアは下降管路L4を介してリフトシリンダ4の圧縮側室4S2に入り、スライダ5を最下点まで確実に下降せしめるとともに、スライダロックシリンダ7のロック側室7S2にエアを供給してフック7aをスライダ5に係止してロックする。
【0031】
また、収納管路L3に供給されたエアはマスト起倒シリンダ8の倒れ側室8S2に供給される。すると、ベース1のレバー10に連結しているマスト起倒シリンダ8のロッド9が引き込まれ、ベース1は軸2を中心として回動し、最終的には収納位置において収納検知弁24を開とする。
【0032】
そして、収納検知弁24が開になると、収納検知装置25がこれを検知する。すると収納切換え弁23が大気開放側に切り換わり収納管路L3内のエアが大気に開放される。
【0033】
図4は第2発明に係るエア制御回路によるマスト伸長状態を示す図である。この実施例にあっては、第2の上昇管路L2の起立検知弁20よりも下流側から第3の上昇管路L6を分岐し、この第3の上昇管路L6にマストロックシリンダ26を設けている。而して、起立検知弁20がマスト3が起立したことを検知して開となったならば、第2の上昇管路L2及び第3の上昇管路L6を介してマストロックシリンダ26のロック側室26S1にエアが供給され、ロッド27が前進し、ベース1に設けた係止部1aにロッド27が係合してマスト3の起立状態が維持される。
【0034】
また、収納行程では、収納管路L3内にエアが供給されることで、収納管路L3からの分岐管路L7(ロック解除管路)を介してマストロックシリンダ26のロック解除側室26S2にエアが供給され、ロッド27が後退し、ベース1に設けた係止部1aからロッド27が抜け、ベース1が回動可能な状態になる。
【0035】
このように、マストロックシリンダ26を設け、マスト3の起立状態の維持を行うことで、振動等による誤動作を防止でき、外力に対する強度が向上する。
【0036】
図5は第3発明に係るエア制御回路によるマスト伸長状態を示す図である。この実施例にあっては、ベース1の係止部1aの近傍に第2の上昇管路L2の流路をオン・オフする開閉弁31を設けている。そして、開閉弁31を設けたことに伴って、第2の上昇管路L2の途中から第3の上昇管路L6を分岐し、この第3の上昇管路L6に起立検知弁20を設け、更に第3の上昇管路L6にマストロックシリンダ26を設け、このマストロックシリンダ26の係合と同時に開閉弁31を開にする構造にしている。
【0037】
また、開閉弁31を設けたことで、ロッド27が確実に前進し、係合部1aに係合したことが判り、これを検知してリフトシリンダ4に圧縮空気が供給され、スライダが上昇する。しかしながら、このような構造にすると、マスト3を収納しても、上昇検知装置22と開閉弁31の間にエアが残る。そこで、前記第2の上昇管路L2の開閉弁31よりも下流側にパイロット弁28を設け、このパイロット弁28を前記下降管路L4内にエアが供給された時にこれと連動して作動させ、上昇管路L2を大気連通とし、リフトシリンダ4の上昇側室(下室)およびスライダロックシリンダ7のロック解除側室7S1のエアを大気に開放するようにしている。
【0038】
また、マストロックシリンダ26に至る分岐管路L7(ロック解除管路)の途中にシャトル弁29を設け、このシャトル弁29を介してマストロックシリンダ26のロック解除側室26S2にエアを供給するとともに、マストロックシリンダ26のロック側室26S1につながる第3の上昇管路L6にパイロット弁30を設け、このパイロット弁30を前記分岐管路L7(ロック解除管路)内にエアが供給された時にこれと連動して作動させ、第3の上昇管路L6を大気連通とし、ロック解除側室26S2にスムーズにエアを供給し得るようにしている。尚、起立検知弁20が誤作動してもマストロックシリンダ26のロック側室26S1がパイロット弁30との間に閉回路を作り、ロッド27が後退しないようにしている。
【発明の効果】
【0039】
以上に説明したように本発明のうちマストの上昇行程に関する第1発明によれば、集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路として、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と、前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給するとともにリフトシリンダの上昇検知装置及び下降検知装置につながる第2の上昇管路と、この第2の上昇管路の途中に設けられ前記マストが起立したことを検知して第2の上昇管路を開成する起立検知弁と、前記第1の上昇管路及び第2の上昇管路に圧縮空気源からのエアを供給するとともに前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉とし、マスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁とを備えたものとしたので、マスト起倒シリンダによってマストを完全に起立させないうちにリフトシリンダによってマストが伸長してしまうことがない。
【0040】
このように本発明によれば、各シリンダが動作したことを検知してから次のシリンダが動作するようにしているので、誤動作が発生せず、正しい位置にあることを確認できる。
【0041】
また、上昇行程に関する第2発明によれば、起立検知弁よりも下流側に設けられたマストロックシリンダにてマストを起立位置にロックするようにしたので、マストの起立状態を維持でき、振動等による誤動作を防止でき、外力に対して強度を持ち、パンタグラフの機能を確実に発揮できる。
【0042】
また、上昇行程に関する第3発明によれば、第3の上昇管路を設け、この第3の上昇管路の途中にマストが起立したことを検知する起立検知弁を設け、更に第2の上昇管路の途中には別の開閉弁を設け、この開閉弁をマストロックシリンダにて開成するようにしたので、前記同様に誤動作が発生せず、完全にマストが起立した後にマストが伸長することを保証することができる。
【0043】
更に、上昇行程に関する発明において、マストを倒れ位置でロックする収納ロックシリンダを備え、この収納ロックシリンダは第1の上昇管路に供給されたエアにてロック状態を解除するようにすれば、収納時にマストが揺れることがなく、しかも必要な時には当該ロックを自動的に解除することができる。
【0044】
また、上昇行程に関する発明において、マストのスライダを下降位置でロックするスライダロックシリンダを備えることで、マストを収納位置に倒す際等に他の部材に干渉することを防止できる。
【0045】
また、上昇行程に関する発明において、第2の上昇管路にリフトシリンダが上昇したこと及び下降したことを検知する装置を接続すれば、簡単なエア回路で、集電舟体が上昇したか、また収納位置にあるのか等を確認できる。
【0046】
一方、収納行程に関する第1発明によれば、集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路として、前記マスト起倒シリンダの倒れ側室にエアを供給する収納管路と、前記リフトシリンダの下降側室にエアを供給する下降管路と、前記収納管路及び下降管路に圧縮空気源からのエアを供給するとともに所定の位置でこれら管路を大気に開放する切換え弁とを備えたものとしたので、マストの収納をスムーズに行うことができる。
【0047】
また、収納行程に関する第2発明によれば、第1発明の収納管路と下降管路の他に、分岐管路L7(ロック解除管路)を設け、この分岐管路L7(ロック解除管路)を介してマストを起立位置にロックするマストロックシリンダのロック解除側室にエアを供給するようにしたので、マストを倒して収納する際に、マストロックシリンダのロッドが引っ掛かる等の不利を確実に防ぐことができる。
【0048】
また、収納行程に関する発明において、前記収納管路に収納検知装置につながる検知管路を接続し、この検知管路の途中に前記マストが倒れたことを検知して検知管路を開成する収納検知弁を設けることで、確実にマストが倒れたことを知ることができ、収納検知装置によって収納状態になったことを検知した後に、収納検知装置に切換え弁が連動して大気開放位置になるようにすることで、収納管路のエア圧を残さず抜き、上昇行程に備えることができる。
【0049】
また、車体側からの管路は上昇管路と収納管路と上昇検知管路と収納検知管路の4管路で全ての機構を作動でき、碍子の数も4つで済む。
【0050】
また、マストロックシリンダのロック側室につながる上昇管路にパイロット弁を設け、このパイロット弁をロック解除側室につながる分岐管路内にエアが供給されたのみ作動させるようにすることで、仮に起立検知弁が誤作動しても、マストロックシリンダのロッドが後退しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係るエア制御回路による収納状態を示す図
【図2】第1発明に係るエア制御回路によるマスト起立状態を示す図
【図3】第1発明に係るエア制御回路によるマスト伸長状態を示す図
【図4】第2発明に係るエア制御回路によるマスト伸長状態を示す図
【図5】第3発明に係るエア制御回路によるマスト伸長状態を示す図
【符号の説明】
1… ベース、2…軸、3…マスト、4…リフトシリンダ、5…スライダ、6…集電舟体、7…スライダロックシリンダ、8…マスト起倒シリンダ、12,13,14,15…碍子、17,23…切換え弁、20…起立検知弁、21…上昇検知装置、22…下降検知装置、24…収納検知弁、25…収納検知装置、26…マストロックシリンダ、28,30…パイロット弁、29…シャトル弁、L1…第1の上昇管路、L2…第2の上昇管路、L3…収納管路、L4…下降管路、L5…検知管路、L6…第3の上昇管路、L7…分岐管路。

Claims (13)

  1. 集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路は、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と、前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給するとともにリフトシリンダの上昇検知装置及び下降検知装置につながる第2の上昇管路と、この第2の上昇管路の途中に設けられ前記マストが起立したことを検知して第2の上昇管路を開成する起立検知弁と、前記第1の上昇管路及び第2の上昇管路に圧縮空気源からのエアを供給するとともに前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉とし、マスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁とを有することを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  2. 集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路は、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と、前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給するとともにリフトシリンダの上昇検知装置及び下降検知装置につながる第2の上昇管路と、この第2の上昇管路の途中に設けられ前記マストが起立したことを検知して第2の上昇管路を開成する起立検知弁と、この起立検知弁よりも下流側に設けられ第2の上昇管路にエアが供給されることで前記マストを起立位置にロックするマストロックシリンダと、前記第1の上昇管路及び第2の上昇管路に圧縮空気源からのエアを供給するとともに前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉とし、マスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁とを有することを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  3. 集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路は、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と、前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給するとともにリフトシリンダの上昇検知装置及び下降検知装置につながる第2の上昇管路と、この第2の上昇管路の途中に設けられ前記マストが起立したことを検知して第2の上昇管路を開成する起立検知弁と、前記第2の上昇管路の起立検知弁よりも下流側から分岐する第3の上昇管路と、第3の上昇管路からエアが供給されることで前記マストを起立位置にロックするマストロックシリンダと、前記第1の上昇管路、第2の上昇管路及び第3の上昇管路に圧縮空気源からのエアを供給するとともに前記第1、第2及び第3の上昇管路をマスト収納状態では閉とし、マスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁とを有することを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路はマストを倒れ位置でロックする収納ロックシリンダを備え、この収納ロックシリンダは第1の上昇管路に供給されたエアにてロック状態を解除することを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  5. 請求項1乃至請求項3に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路はマストのスライダを下降位置でロックするスライダロックシリンダを備え、このスライダロックシリンダは第2の上昇管路に供給されたエアにてロック状態を解除することを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  6. 請求項1乃至請求項3に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、前記第2の上昇管路には起立検知弁を介して接続されたリフトシリンダが上昇したこと及び下降したことを検出する上昇検知装置及び下降検知装置により、リフトシリンダが上昇しているか、下降しているかを確認できることを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  7. 請求項1乃至請求項3に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、前記第2の上昇管路は前記第1の上昇管路の途中から分岐し、前記第3の上昇管路は前記第1または第2の上昇管路の途中から分岐していることを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  8. 集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路は、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給する第2の上昇管路と、前記マスト起倒シリンダの倒れ側室にエアを供給する収納管路と、前記リフトシリンダの下降側室にエアを供給する下降管路と、前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉としマスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 17 ) と、マストの収納を検知する収納検知装置につながるとともに前記収納管路及び下降管路への圧縮空気源からのエアの供給をマスト起立状態では閉としマスト収納状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 23 ) を備えていることを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  9. 集電舟体を設けたマストを伸縮動せしめるリフトシリンダと、このマストを起倒せしめるマスト起倒シリンダとを備えた直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路は、前記マスト起倒シリンダの起立側室にエアを供給する第1の上昇管路と、前記リフトシリンダの上昇側室にエアを供給する第2の上昇管路と、この第2の上昇管路の途中に設けられ前記マストが起立したことを検知して第2の上昇管路を開成する起立検知弁と、この起立検知弁よりも下流側分岐する第3の上昇管路と、この第3の上昇管路に設けられたマストロックシリンダと、前記マスト起倒シリンダの倒れ側室にエアを供給する収納管路と、前記リフトシリンダの下降側室にエアを供給する下降管路と、前記マストを起立位置にロックするマストロックシリンダのロック解除側室にエアを供給するロック解除管路と、前記第1及び第2の上昇管路をマスト収納状態では閉とし、マスト起立状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 17 ) と、マストの収納を検知する収納検知装置につながるとともに前記収納管路及び下降管路への圧縮空気源からのエアの供給をマスト起立状態では閉としマスト収納状態に移行するときに開に切換える切換え弁 ( 23 ) を備えていることを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  10. 請求項8または請求項9に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、前記収納管路には収納検知装置につながる検知管路が接続され、この検知管路の途中には前記マストが倒れたことを検知して検知管路を開成する収納検知弁を設けていることを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  11. 請求項8または請求項9に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、このエア制御回路はマストのスライダを下降位置でロックするスライダロックシリンダを備え、このスライダロックシリンダは前記下降管路に供給されたエアにてロック動作をなすことを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  12. 請求項9に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、前記収納管路、下降管路及びロック解除管路は、収納管路から分岐していることを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
  13. 請求項10に記載の直動式パンタグラフ装置のエア制御回路において、前記収納検知装置によって収納状態になったことを検知した後に、前記切換え弁が大気開放位置になるようにしたことを特徴とする直動式パンタグラフ装置のエア制御回路。
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