JPH09219927A - Pt電圧切替回路及びトリップ素子回路 - Google Patents

Pt電圧切替回路及びトリップ素子回路

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JPH09219927A
JPH09219927A JP8025611A JP2561196A JPH09219927A JP H09219927 A JPH09219927 A JP H09219927A JP 8025611 A JP8025611 A JP 8025611A JP 2561196 A JP2561196 A JP 2561196A JP H09219927 A JPH09219927 A JP H09219927A
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JP8025611A
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Tomoyoshi Komaki
友義 小牧
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】断路器接点の接触不良が生じてていも正確にP
T電圧切替を実施できる信頼度の高いPT電圧切替回路
を提供すること。 【解決手段】二重母線系統の甲、乙母線1,2に対して
電力線5を接続する断路器3,4の入切状態に基づいて
甲、乙母線1,2のPT電圧を切替えるPT電圧切替回
路である。このPT電圧切替回路において、電力線5を
甲母線側に接続する断路器3が「入」状態であることに
加えて、乙母線側に接続する断路器4が「切」状態であ
ることを、甲母線側のPT電圧を選択するための選択条
件の中の主たる条件として使用する。また、電力線5を
乙母線側に接続する断路器4が「入」状態であることに
加えて、甲母線側に接続する断路器3が「切」状態であ
ることを、乙母線側のPT電圧を選択するための選択条
件の中の主たる条件として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の保護を
行なう保護継電装置等において母線に接続する遮断器の
「入」「切」状態に応じて甲または乙母線のPT電圧を
切替えるPT電圧切替回路及び保護継電装置のトリップ
素子回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の保護継電装置は、PT切替盤と呼
ばれる制御盤において機械的な接点を切替えることによ
り甲母線側のPTまたは乙母線側のPTのPT電圧を取
り込んでリレー演算に使用しているので、機械的な接点
の接触不良等が生じた場合には保護継電装置の信頼性が
損われることとなった。近年は、保護継電装置の信頼性
を向上するために、保護継電装置をディジタル化してプ
ログラム処理により電圧入力を切替えられるようになっ
てきた。
【0003】図11に電力系統に設けられた一般的なデ
ィジタル形保護継電装置の構成例を示している。同図に
おいて、符号1は二重母線系統における甲母線であり、
符号2は同二重母線系統における乙母線である。甲母線
1、乙母線2にはそれぞれPT7、PT8が設けられ、
それらの二次電圧は保護継電装置9へ導入される。保護
対象である線路5は断路器3を介して甲母線1に接続さ
れ、かつ断路器4を介して乙母線2に接続される。ま
た、線路5に設けたCT6の二次電流は保護継電装置9
へ導入される。
【0004】保護継電装置9では、PTの二次電圧、C
Tの二次電流とも一旦ディジタルデータに変換した上
で、各種リレー演算を実施している。上記従来例におい
てもこのリレー演算には線路5が接続されている母線に
設けたPTの電圧データが選択されて用いられるので、
断路器3、断路器4の「入」「切」の状態と図示しない
切替スイッチの組合せによりPT電圧切替回路において
電圧選択条件が作成され電圧が選択される。
【0005】図12に従来のPT電圧切替回路の一例を
示す。同図において、断路器3の補助a接点3a 、補助
b接点3b 及び断路器4の補助a接点4a 、補助b接点
4b は断路器3,4側に存在し、他の構成要素は保護継
電装置9側に収納される。
【0006】このPT電圧切替回路は、断路器3の補助
a接点3a 、補助b接点3b がキープ継電器13のセッ
ト側、リセット側に接続され、断路器4の補助a接点4
a 、補助b接点4b がキープ継電器14のセット側、リ
セット側に接続される。ここで、キープ継電器13、1
4には自己切替接点がそれぞれ付加されている。キープ
継電器13のa接点13a1、キープ継電器14のa接点
14a1はそれぞれ入力バッファ29,30からディジタ
ルリレーに取込まれる。
【0007】入力バッファ以降は実際にはプログラム構
成されるが説明の便宜上、ロジックシーケンスのシンボ
ルを用いて説明する。入力バッファ29の出力は、イン
ヒビット92の許可側、インヒビット93の禁止側に接
続され、入力バッファ30の出力は、インヒビット93
の許可側、インヒビット92の禁止側に接続される。イ
ンヒビット92,93の出力は、それぞれフリップフロ
ップ61のセット、リセット入力に接続される。
【0008】このようなPT電圧切替回路においては、
断路器3が「入」、断路器4が「切」となり、線路5が
甲母線1側で運用されている時は、接点3a 、4b が閉
路し、接点3b 、4a が開路するので、キープ継電器1
3はセット側、キープ継電器14はリセット側になる。
このためキープ継電器13の接点13a1が閉路し、キー
プ継電器14の接点14a1が開路するので、入力バッフ
ァを介してインヒビット92が成立し、インヒビット9
3は不成立となり、フリップフロップ61がセットし、
甲PT選択=“1”とする。甲PT選択=“1”の場合
には甲母線のPT電圧が選択される。
【0009】また、線路5を甲母線1から乙母線2へ切
替える場合は、先ず、断路器4を「入」とし、断路器3
とブリッジ回路を構成する。この場合、接点3a ,4a
が閉路し、接点3b ,4b が開路するので、キープ継電
器13,14ともセットし、接点13a1,14a1を閉路
する。このためインヒビット92,93とも不成立とな
り、フリップフロップ61は前値を保持する。
【0010】さらに、断路器3を「切」として線路5の
乙母線2への切替を完了した場合は、接点3a 、4b が
開路し、接点3b 、4a が閉路するので、キープ継電器
13はリセット側、キープ継電器14がセット側とな
る。このためインヒビット92が不成立となり、インヒ
ビット93が成立して、フリップフロップ61をリセッ
トする。従って、甲PT選択=“0”となり乙母線のP
T電圧が選択される。
【0011】なお、PT電圧の切替えを実行している時
もPT電圧に基づいたリレー演算を継続している。PT
電圧の切替え時にはPT電圧以外の信号が混入する可能
性があるので、高い信頼性を実現するためにはPT電圧
の切替え時にはトリップ出力を阻止するような処理が必
要になる。
【0012】図13は従来のPT電圧切替中のトリップ
阻止回路の一例を示す。このトリップ阻止回路は、甲P
T選択の信号はワンショットタイマ101とNOT10
0に接続され、NOT100の出力がワンショットタイ
マ102に接続される。これらワンショットタイマ10
1,102の出力はOR111を介してPT電圧切替中
のトリップを阻止する信号となる。
【0013】一般のPT電圧切替回路には断路器接点の
状態とは無関係に、手動によって甲PT電圧あるいは乙
PT電圧を任意に選択できる回路が付加されることが多
い。線路5が甲母線1に接続されている状態であって
も、手動によって保護継電装置9のPT電圧切替回路を
強制的に乙PT電圧を選択させることも可能である。
【0014】この時、乙母線が停電状態であったなら
ば、保護継電装置には停電母線のPT電圧と、線路5の
電流がCT6を介して入力されることになる。当該保護
継電装置に距離継電器がリレー演算されていたとする
と、その距離継電器は零に近いインピーダンスを測距し
て動作することになる。一方、PT電圧切替時のトリッ
プの阻止は、甲PT選択の状態の変化の都度、ワンショ
ットタイマ101または102によりt1 時間だけOR
111を介して行なわれる。t1 時間だけ経過するとワ
ンシットタイマ101または102は出力が“0”にな
るため、PT電圧切替中のトリップ阻止信号を発生しな
くなる。この結果、トリップの阻止が実施されない状態
となりトリップ出力が出つづける状態となる。
【0015】ところで、断路器3,4は、通常は屋外に
設置され環境条件が厳しいため、断路器3,4の接点3
a ,3b ,4a ,4b は不良確率が高い。このため、し
ばしば接触不良の問題を生じる。従って、図11の系統
において、断路器3,4により系統切替を実施しても、
図12の回路における接点3a ,3b ,4a ,4b のい
づれかに接触不良を生じることがある。
【0016】例えば、図11において線路5を甲母線1
から乙母線2へ切替える場合に、断路器4の接点4a に
接触不良を生じていれば、キープ継電器14がセットさ
れないので接点14a1が閉路しない。このためインヒビ
ット93は成立し得ず、フリップフロップ61はリセッ
トされないので、甲PT選択のままとなる。
【0017】同様に、上記の切替えの場合に、断路器3
の接点3b に接触不良を生じた場合は、キープ継電器1
3がリセットされないので、接点13a1が開路しない。
このためインヒビット93a は成立しえず、フリップフ
ロップ61はリセットされないので甲PT選択のままと
なる。
【0018】このことは実際の系統運用とPT電圧切替
回路の選択とが不一致であることを意味する。誤って選
択されている母線が停電する場合には、主要な保護継電
器が動作して誤ったトリップ指令を出力する懸念があ
る。
【0019】また、PT電圧切替中のトリップ阻止回路
についても、手動操作にて誤って停電母線側に強制的に
PT電圧を選択させた場合には、所定時限後にはトリッ
プの阻止ができなくなり、誤ってトリップ指令を出力す
る懸念がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のP
T電圧切替回路は、断路器の接点に接触不良が生じた場
合には実際の系統運用に対応したPT電圧選択ができ
ず、誤って選択されている母線が停電する場合には誤っ
たトリップ指令を出力する懸念があった。
【0021】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、断路器接点の接触不良が生じても、正しく
PT電圧を選択することができる信頼性の高いPT電圧
切替回路及び保護継電装置の信頼性を向上できるトリッ
プ素子回路を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明によれば、二重母線系統の甲、乙母線に対
して電力線を接続する断路器の入切状態に基づいて前記
甲、乙母線のPT電圧を切替えるPT電圧切替回路にお
いて、前記電力線を甲母線側に接続する断路器が「入」
状態であることに加えて、前記電力線を前記乙母線側に
接続する断路器が「切」状態であることを、甲母線側の
PT電圧を選択するための選択条件の中の主たる条件と
して使用し、前記電力線を乙母線側に接続する断路器が
「入」状態であることに加えて、前記電力線を前記甲母
線側に接続する断路器が「切」状態であることを、乙母
線側のPT電圧を選択するための選択条件の中の主たる
条件として使用するようにした。
【0023】本発明によれば、甲母線側のPT電圧を選
択するための選択条件の中の主たる条件に乙母線側の断
路器が「切」状態であることを加え、かつ乙母線側のP
T電圧を選択するための選択条件の中の主たる条件に甲
母線側の断路器が「切」状態であることを加えているの
で、甲母線から乙母線に切替えたときに乙母線側の断路
器が故障していて接点に接触不良が発生しても乙母線側
のPT電圧を選択することができる。また、乙母線から
甲母線に切替えたときに甲母線側の断路器が故障してい
て接点に接触不良が発生しても甲母線側のPT電圧を選
択することができる。
【0024】請求項2に対応する本発明は、二重母線系
統における入力された甲母線,乙母線のPT電圧をディ
ジタルデータに変換して、少くとも母線に接続する遮断
器3,4の「入」「切」状態に応じて甲または乙母線の
PT電圧を切替えて使用するディジタル形保護継電装置
9のPT電圧切替回路であり、甲母線側断路器3が
「入」であるかまたは乙母線側断路器4が「切」である
ことを甲母線側PT電圧の選択条件の主たる条件とし、
乙母線側断路器4が「入」であるかまたは甲母線側断路
器3が「切」であることを乙母線側PT電圧の選択条件
の主たる条件としたことを特徴としている。
【0025】本発明によれば、系統切替の際にPT電圧
切替に使用する断路器接点の接触不良が生じても、正常
の場合と同様にPT電圧切替を実施可能であるので、デ
ィジタル形保護継電装置9で信頼性の高い保護演算が可
能になる。
【0026】請求項3に対応する本発明は、甲母線側断
路器3のa接点3a ,b接点3b 、乙母線側断路器4の
a接点4a ,b接点4b を入力バッファを介して入力信
号とし、ソフトウエアで構成される電圧切替判定部でP
T電圧の選択条件をプログラム処理により判断する。
【0027】請求項4に対応する本発明は、PT電圧切
替回路の不良検出回路であり、甲母線側の断路器3のa
接点3a ,b接点3b 、乙母線側の断路器4のa接点4
a ,b接点4b を入力バッファを介して得た入力信号を
使用し、a接点3a ,b接点3b が両方とも「入」また
は両方とも「切」を検出する理論と、a接点4a ,b接
点4b が両方とも「入」または両方とも「切」を検出す
る理論を構成し、所定時限をタイマ81等の手段でで確
認して、不良と判定する。
【0028】本発明によれば、PT電圧切替回路への入
力条件を全て常時監視しているので、不良を早期に検出
でき、請求項3の回路と併用することで一層信頼度の高
いPT電圧切替回路を提供できる。
【0029】請求項5に対応する本発明は、甲母線側断
路器3のa接点3a ,b接点3b 、乙母線側断路器4の
a接点4a ,b接点4b をそれぞれ接点増巾する補助リ
レー23,33,24,34を設け、接点回路で甲母線
側断路器3の「入」または乙母線側断路器4の「切」の
条件、および乙母線側断路器4の「入」または甲母線側
断路器3の「切」の条件とを構成し、それぞれ入力バッ
ファを介してディジタルリレー等に信号を入力すること
を特徴としている。
【0030】本発明によれば、PT電圧切替に使用する
入力バッファの数量を半減することができるので、切替
条件入力の信頼度を向上できる。請求項6に対応する発
明は、PT切替回路の不良検出回路であり、接点増巾用
の補助リレーの接点を接続し、断路器3のa接点,b接
点の接点増巾リレー23,33ともに復帰したか、また
は、断路器4のa接点,b接点の接点増巾リレー24,
34ともに復帰したことを検出して所定時限をタイマ8
1等の手段で確認して不良と判定することを特徴として
いる。
【0031】本発明によれば、PT電圧切替回路への入
力条件で断路器の接点の接触不良および当該接点の接点
増巾用補助リレーのコイル断線による復帰を含めて一括
して不良検出できる。
【0032】請求項7に対応する発明は、PT電圧切替
時のトリップ阻止回路であり、PT電圧切替時に発生さ
せる所定時限の切替中信号の成立期間内に、トリップを
企図する主要な保護継電器が動作したことをフリップフ
ロップ141等の記憶手段でで記憶し、当該継電器が復
帰するまでこれを保持して、PT電圧切替中のトリップ
阻止を行なわせるようにした。
【0033】本発明によれば、PT切替時に遮断器のト
リップを企図する主要な継電器が動作しても、当該継電
器が動作中は、トリップを阻止できる。請求項8に対応
する発明は、保護継電装置のトリップ阻止回路において
トリップを阻止する条件が所定時間以上継続したことを
検出して不良と判定することを特徴としている。本発明
によれば、PT電圧切替時のトリップ阻止回路を併用す
ると一層の信頼度を向上したPT電圧切替時のトリップ
阻止回路を提供できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1に第1の実施の形態に係るP
T電圧切替回路の構成を示している。この実施の形態
は、二重母線系統の甲母線1に断路器3を介して接続
し、かつ乙母線2に断路器4を介して接続する線路5に
対する保護継電装置9に設けられたPT電圧切替回路の
例である。
【0035】このPT電圧切替回路は、断路器3の接点
3a,3b、及び断路器4の接点4a,4bの接点信号
を例えば4ビットの接点情報に変換する接点情報生成部
10と、後述するアルゴリズムに基づいて設定したPT
電圧選択パターンから入力接点情報に対応したPT電圧
選択データを出力するPT電圧選択パターンテーブル1
1と、断路器3の接点3a,3b、及び断路器4の接点
4a,4bの故障を検出する不良検出回路12とを備え
てなる。
【0036】図2にPT電圧選択パターンテーブル11
のテーブルデータの構成が示されている。ケース1〜4
は、各接点が正常に動作している場合の接点情報の組合
わせとそれに対応するPT電圧を定めている。ケース5
〜12は4接点のいずれかがオン接点不良を生じた場合
の接点情報の組合わせとそれに対応するPT電圧を定め
ている。
【0037】線路5が接続する母線を甲母線1,乙母線
2のいずれかに切替える場合、通常、ケース1→2→3
または3→2→1の順で切替えられ、ケース1→3また
は3→1に直接切替えることはできない。ケース2また
はケース4においては、PT電圧切替回路はPT電圧の
選択を前値保持するように構成されているので、例えば
甲母線側を選択するケース1の接点状態となるべきとき
に、断路器3の「入」条件が「切」に誤ったとしてもケ
ース3には成らずケース5が成立するため、PT電圧の
選択状態は変化しない。すなわち、誤って乙PT電圧を
選択することは無くなる。又、甲母線側を選択するケー
ス1において断路器4の「切」条件が「入」に誤ったと
しても、乙母線側を選択するケース3の接点状態には成
らずケース8が成立するので、PT電圧の選択状態は変
化しない。このことは乙母線側を選択するケース3にお
いても、断路器3または断路器4のいずれかの不良で
は、ケース9,10が成立するので甲母線側を選択する
パターンには成らず、PT電圧の誤選択は生じない。
【0038】なお、パターンだけに着目すれば、ケース
7のパターンはケース9のパターンと同一であるので実
際はケース7とケース9とを別々にデータとして設定し
ておく必要はない。ここでは故障接点とパターンとの関
係を明確に示すために示したに過ぎない。同様のこと
が、ケース12とケース10、ケース8とケース6、ケ
ース11とケース5の間でもいえる。
【0039】ケース1とケース3で断路器3,断路器4
の状態は全く逆であるため、これら断路器のa接点,b
接点の状態は図2の通りである。これら4つの接点の状
態は全て逆であるので、このうちの1つの接点が不良で
あったとしても、残りの正常な3つの接点の状態により
PT電圧の切替を実施させることは可能でありPT電圧
の切替を誤ることはない。このような思想に基づいてテ
ーブルデータの設定を行っている。
【0040】従って、甲母線側断路器3が「入」である
か、または乙母線側断路器4が「切」であることを、甲
母線側PT電圧の選択条件の主たる条件とし、乙母線側
断路器4が「入」であるかまたは甲母線側断路器3が
「切」であることを乙母線側PT電圧の選択条件の主た
る条件とし、甲母線側PT電圧の選択条件が成立しかつ
乙母線側PT電圧の選択条件が不成立の場合に甲母線側
PT電圧を選択させ、乙母線側PT電圧の選択条件が成
立しかつ、甲母線側PT電圧の選択条件が不成立の場合
に乙母線側PT電圧を選択させ、これ以外の状態ではP
T電圧の選択状態を前値保持させるPT電圧の切替方式
としても何ら支障ない。
【0041】以上の説明から明らかな様に、母線側断路
器のa接点またはb接点に不良があっても、PT電圧を
切替えることが可能な信頼度の高いPT電圧切替回路を
提供することができる。
【0042】(第2の実施の形態)図3に第2の実施の
形態に係るPT電圧切替回路の構成を示している。この
実施の形態は、図1に示す実施の形態と同様に、二重母
線系統の甲母線1に断路器3を介して接続し、かつ乙母
線2に断路器4を介して接続する線路5に対する保護継
電装置に設けられたPT電圧切替回路の例である。
【0043】このPT電圧切替回路は、断路器3が閉じ
て断路器4が開いているときは甲母線1に設けられたP
T7の電圧を選択し、断路器3が開いていて断路器4が
閉じているときは乙母線2に設けられたPT8の電圧を
選択するように動作するものとする。
【0044】このPT電圧切替回路では、断路器3と4
の補助接点であるa接点3a ,b接点3b 、a接点4a
,b接点4b は、それぞれ入力バッファ25,26,
27,28に入力を与えるよう構成される。入力バッフ
ァ25と28の出力はOR要素52を介してインヒビッ
ト要素92の許可側とインヒビット要素93の禁止側に
接続する。入力バッファ26と27の出力はOR要素5
3を介してインヒビット要素93の許可側とインヒビッ
ト要素92の禁止側に接続する。インヒビット要素9
2,93の出力は、夫々フリップフロップ61のセッ
ト、リセット入力に接続する。フリップフロップ61の
Q出力により甲PT選択信号を生成する。
【0045】図4のタイムチャートを参照して、線路5
に接続する母線を甲母線1から乙母線2に系統切替する
際の断路器接点3a ,3b ,4a ,4b の動作及びPT
電圧選択について説明する。
【0046】線路5が甲母線1に接続されているのは断
路器3が「入」,断路器4が「切」になっている場合で
ある。この場合、a接点3a とb接点4b が閉路し、b
接点3b とa接点4a は開路しているので、OR要素5
2が成立し、OR要素53は不成立となる。従って、イ
ンヒビット要素92は許可側=“1”,禁止側=“0”
となり成立し、インヒビット要素93は許可側=
“0”,禁止側=“1”となって不成立であるので、フ
リップフロップ61がセットされて甲PT選択=“1”
となり甲PT電圧が選択されている。
【0047】線路を甲母線1から乙母線2に切替える際
は、一時的に断路器3,4とも「入」の状態となる。こ
のときは、a接点4a が閉路し、b接点4b が開路する
ので、OR要素52はa接点3a の閉路により成立し、
OR要素53はa接点4b の閉路により成立する。従っ
て、インヒビット要素92,93とも禁止側=“1”と
なって不成立となるので、フリップフロップ61は前値
保持のままとなり、甲PT選択=“1”の状態を維持す
る。
【0048】さらに、線路5の乙母線への切替を完了し
たときは断路器3が「切」の状態となる。この場合、a
接点3a が開路し、b接点3b が閉路するので、OR要
素52は不成立となり、OR要素53は成立したままと
なる。従って、インヒビット要素93の禁止側=“0”
となって成立し、フリップフロップ61がリセットされ
て甲PT選択=“0”が出力される。即ち、乙PT電圧
が選択される。
【0049】次に、図5を参照して断路器4のa接点4
a が接触不良を生じている場合のPT電圧切替について
説明する。断路器3が「入」,断路器4が「切」になっ
ている場合は、前記説明と同様であるので説明を省略す
る。
【0050】線路を切替える際は、断路器3,4とも
「入」となる。断路器3,4とも「入」となるブリッジ
中の応動では、不良により4a の接点は閉路せず、b接
点4bは開路するのでOR要素53が成立せずOR要素
52は成立のままとなる。従って、インヒビット要素9
2が成立し、インヒビット要素93は不成立となるの
で、フリップフロップ61はセットされたままであり、
甲PT選択=“1”を継続する。
【0051】さらに、線路5の乙母線への切替を完了し
た場合は、断路器3が「切」となるので、断路器3のb
接点3b の閉路の前にまずa接点3a が開路し、この時
点でOR要素52が不成立となり、OR要素53も不成
立であるのでインヒビット要素92,93とも不成立と
なる。その結果、フリップフロップ61は前値保持のま
まとなる。続いて、b接点3b が閉路するとOR要素5
3が成立するのでインヒビット要素93が成立してフリ
ップフロップ61がリセットされ、甲PT選択=“0”
となって乙PT電圧が選択されたことになる。すなわ
ち、断路器4のa接点4a が接触不良を生じていても正
常に乙PT電圧を選択できたことになる。
【0052】また、図6を参照して断路器3のb接点3
b に閉路しない不良が生じている場合の動作について説
明する。断路器3が「切」になるまでは、接点が正常時
の説明と同様であるため説明を省略する。b接点3b は
OR要素53へ入力されており、OR要素53にはa接
点4a も入力されているので、b接点3b が閉路しなく
ても正常なa接点4a からの入力によりOR要素53を
介してインヒビット要素93が成立してフリップフロッ
プ61がリセットされ、甲PT選択=“0”となって乙
PT電圧が選択されたことになる。すなわち、正常時の
PT電圧の切替と何ら変わらない。
【0053】以上、線路5を甲母線1から乙母線2へ系
統切替する場合について述べたが、線路5を乙母線2か
ら甲母線1へ系統切替する場合についても、同様の応動
となるので、その説明は省略する。
【0054】以上の説明から明らかなように、この実施
の形態によればPT電圧の切替に使用する断路器の補助
接点に不良が生じて、接触不良となったとしても、正常
の場合と同様の信頼性でPT電圧の切替が可能となる。
【0055】(第3の実施の形態)図7に第3の実施の
形態に係る回路構成を示している。第3の実施の形態
は、前述した第2の実施形態のPT電圧切替回路に使用
するPT電圧切替入力の不良検出回路の一例である。こ
の不良検出回路は、図3に示すPT電圧切替回路におけ
る入力バッファ25と26の出力がOR要素54とAN
D要素41に接続され、入力バッファ27と28の出力
がOR要素55とAND要素42に接続される。OR要
素54,55はそれぞれNOT要素71,NOT要素7
2を介して、AND要素41,42とともにOR要素5
6へ接続され、OR要素56はオンディレイタイマ81
を介してPT切替回路の不良検出信号を出力するように
構成されている。
【0056】以上のように構成された実施の形態の動作
について説明する。断路器3,4が正常の場合、断路器
3の接点3a ,3b はいづれか一方が閉路し、他方が開
路している。同様に、断路器4はその接点4a ,4b の
いづれか一方が閉路し、他方が開路している。従って、
不良検出回路では、OR要素54,55が成立してNO
T要素71,72の出力が“0”となる。また、AND
要素41,42ともに不成立であるのでOR要素56は
成立せず、オンディレイタイマ81はONせずPT切替
回路の不良検出信号は発生しない。
【0057】正常時に閉路すべき接点が不良により開路
すると、OR要素54または55が不成立となり、NO
T要素71または72の出力が“1”となるので、OR
要素56を経由してオンディレイタイマ81の所定時間
後にPT切替不良を検出して不良検出信号を出力する。
このことは、入力バッファ25,26,27,28の
“1”となるべき出力が、不良により“0”となっても
同様にPT切替回路不良を検出できることになる。
【0058】また、入力バッファ25,26,27,2
8の“0”となるべき出力が、不良により“1”となる
と、AND要素41または42が成立してOR要素56
を経由してオンディレイタイマ81の所定時限後にPT
切替不良を検出できる。
【0059】以上の説明から明らかな様に、この実施の
形態によれば、PT電圧の切替に使用する断路器入力条
件の不良を洩れなく検出でき、PT電圧切替回路の信頼
性を向上することができる。
【0060】(第4の実施の形態)図8に第4の実施の
形態に係るPT電圧切替回路の構成を示している。この
実施の形態は、図1に示す実施の形態と同様に、二重母
線系統の甲母線1に断路器3を介して接続し、かつ乙母
線2に断路器4を介して接続する線路5に対する保護継
電装置に設けられたPT電圧切替回路の例である。
【0061】このPT電圧切替回路は、断路器3のa接
点3a で補助リレー23、b接点3b で補助リレー33
を、断路器4のa接点4a で補助リレー24、b接点4
b で補助リレー34をそれぞれ動作させる様にしてい
る。
【0062】補助リレー23のa接点23a1と補助リレ
ー34のa接点34a1をOR接続し入力バッファ29へ
接続し、補助リレー33のa接点33a1と補助リレー3
4のa接点34a1をOR接続し入力バッファ30に接続
する。入力バッファ29の出力はインヒビット92の許
可側とインヒビット93の禁止側に、入力バッファ30
の出力はインヒビット93の許可側とインヒビット92
の禁止側に接続する。インヒビット92,93の出力は
夫々フリップフロップ61のセット、リセット入力に接
続する。
【0063】以上のように構成されたPT電圧切替回路
では、インヒビット92の許可側およびインヒビット9
3の禁止側の入力条件は、断路器3のa接点3a の閉路
と断路器4のb接点4a の閉路とのORに連動する。ま
た、インヒビット93の許可側およびインヒビット92
の禁止側の入力条件は、断路器4のa接点4a の閉路と
断路器3のb接点3b の閉路とのORに連動する。従っ
て、PT切替時における断路器3,4とフリップフロッ
プ61(Q出力:甲PT選択=“1”,“0”)の応動
は第2の実施形態と同様になる。
【0064】以上の説明から明らかなように、この実施
の形態によれば、第2の実施形態と同じ効果が得られ、
かつ、信頼度の高いPT電圧切替回路を提供できる。し
かも、第2の実施形態に比較し補助リレーが増加してい
るものの、入力バッファ数を半減できる利点がある。ま
た、サージ環境の悪い断路器の補助接点に入力バッファ
が直接に接続されないことから、入力バッファの不良率
が低減される効果がある。
【0065】(第5の実施の形態)図9に第5の実施の
形態に係る回路構成を示している。第5の実施の形態
は、前述した第4の実施形態のPT電圧切替回路に使用
するPT電圧切替入力の不良検出回路の一例である。こ
の不良検出回路は、図8に示すPT電圧切替回路におけ
る補助リレー23の別のa接点23a2と、補助リレー3
3の別のa接点33a2をOR接続し、これに補助リレー
24の別のa接点24a2と補助リレー34の別のa接点
34a2の並列回路をOR接続したものを直列接続した上
で入力バッファ31に接続する。入力バッファ31の出
力はNOT要素73を介してオンディレイタイマ81に
接続してPT切替回路の不良を検出するよう構成され
る。
【0066】また、入力バッファ39,40をそれぞれ
入力バッファ29,30と並列に接続し、入力バッファ
29と39の出力とイクスクルーシブOR要素58に接
続し、入力バッファ30と40の出力をイクスクルーシ
ブOR要素59に接続し、イクスクルーシブOR要素5
8,59の出力をOR要素57に接続して入力バッファ
不良を検出するよう構成される。
【0067】以上のように構成された実施の形態では、
正常時は接点23a2と接点33a2はいづれか一方が閉路
し、他方は開路している。また、接点24a2と接点34
a2もいづれか一方が閉路し、他方が開路している。した
がって、NOT要素73の入力は常時“1”となるので
オンディレイタイマ81の入力は“0”となりPT切替
回路不良を検出しない。
【0068】ところが、正常時に閉路すべき接点が断路
器または補助リレーの不良により開路すると、入力バッ
ファ31へ入力が与えられず、NOT要素73の入力が
“0”となり出力に“1”を生じるので、オンディレイ
タイマ81の所定時限後にPT切替回路不良を検出して
不良検出信号を出力する。
【0069】また、入力バッファ29,30の不良につ
いては、同一入力を与える入力バッファ39,40との
不一致をイクスクルーシブOR要素58,59により検
出できるので、これらの不良もOR要素57を介して入
力バッファ不良として検出できる。
【0070】以上の説明から明らかなように、この実施
の形態によれば、PT電圧の切替に使用する断路器入力
条件の不良を洩れなく検出でき、信頼度の高いPT電圧
切替回路を提供できる。
【0071】(第6の実施の形態)図10に第6の実施
の形態に係る回路構成を示している。この実施の形態
は、PT電圧切替中のトリップ阻止回路の例である。
【0072】このトリップ阻止回路は、図示していない
PT電圧切替回路の甲PT選択の出力がワンショットタ
イマ101とNOT100に接続され、NOT100の
出力がワンショットタイマ102に接続される。これら
ワンショットタイマ101,102の出力はOR要素1
11を介してPT電圧切替中のトリップ阻止を出力する
ためのOR要素112に接続する。
【0073】また、OR要素111の出力は図示してい
ないトリップを企図する主要な継電器の動作信号ととも
にAND要素121に接続し、その出力をフリップフロ
ップ141のセット入力へ接続し、上記継電器の動作信
号をNOT要素131を介してフリップフロップ141
のリセット入力へ接続して、フリップフロップ141の
出力によってもPT電圧切替中のトリップ阻止が制御で
きるようにOR要素112にフリップフロップ141の
出力を接続している。
【0074】また、PT電圧切替中のトリップ阻止を出
力するOR要素112をオンディレイタイマ103に接
続してトリップ阻止継続不良を検出している。以上のよ
うに構成された実施の形態では、PT電圧切替時に甲P
T選択信号が変化する都度、ワンショットタイマ10
1,102によりt1 時間だけOR回路111,112
を介してPT電圧切替中のトリップ阻止信号を出力でき
る。
【0075】このとき、ワンショットタイマによるt1
時間の間にトリップを企図する主要な継電器が動作する
と、NOT要素131を介してフリップフロップ141
のリセット信号を“0”にするのと同時にAND要素1
21が成立してフリップフロップ141にセット信号を
与えるので、そのQ出力を出力してOR要素112を介
してPT電圧切替中のトリップ阻止を行なうことができ
る。また、このQ出力はフリップフロップ141がリセ
ットされるまで、即ち、トリップを企図する主要な継電
器が復帰して、NOT要素131の出力が“1”になる
まで継続する。
【0076】また、PT電圧切替中のトリップ阻止信号
がオンディレイタイマ103の所定時限以上継続したこ
とを検出して、トリップ阻止継続不良と判定することが
できる。この結果、トリップ阻止が継続して、保護継電
装置がトリップできない状態に陥っていることを警報す
ることが可能となる。
【0077】以上の説明から明らかなように、この実施
の形態によれば、PT切替中に誤って継電器が動作する
ことがあったとしても、継電器が復帰するまで、確実に
トリップの阻止を継続することができる信頼度の高いP
T電圧切替中のトリップ阻止回路を提供することができ
る。また、トリップ阻止が継続して、保護継電装置がト
リップできない状態に陥っていることを警報することが
できる。本発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施可
能である。
【0078】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、系
統切替の際にPT電圧切替に使用する断路器接点の接触
不良が生じても、正確にPT電圧切替を実施できる信頼
度の高いPT電圧切替回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るPT電圧切替
回路の概略を示す図である。
【図2】第1の実施の形態に係るPT電圧切替回路に備
えたテーブルのデータ内容を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係るPT電圧切替回路の回
路構成図である。
【図4】第2の実施の形態に係るPT電圧切替回路の正
常時のタイムチャートである。
【図5】第2の実施の形態に係るPT電圧切替回路にお
いて接点4aが異常時のタイムチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係るPT電圧切替回路にお
いて接点3bが異常時のタイムチャートである。
【図7】第3の実施の形態に係る不良検出回路の回路構
成図である。
【図8】第4の実施の形態に係るPT電圧切替回路の回
路構成図である。
【図9】第5の実施の形態に係る不良検出回路の回路構
成図である。
【図10】第6の実施の形態に係るトリップ阻止回路の
回路構成図である。
【図11】従来のPT電圧切替回路を備えた保護継電装
置の構成図である。
【図12】従来のPT電圧切替回路の回路構成図であ
る。
【図13】従来のトリップ阻止回路の回路構成図であ
る。
【符号の説明】
1…甲母線、2…乙母線、3,4…断路器、5…線路、
6…CT、7,8…PT、9…保護継電装置、3a ,3
b …断路器3の補助接点、4a ,4b …断路器4の補助
接点、13,14…キープ継電器、13a1…キープ継電
器13の接点、14a1…キープ継電器14の接点、2
3,24,33,34…補助リレー、23a1,23a2…
補助リレー23の接点、24a1,24a2…補助リレー2
4の接点、33a1,33a2…補助リレー33の接点、3
4a1,34a2…補助リレー34の接点、25,26,2
7,28,29,30,31,39,40…入力バッフ
ァ、41,42,121…AND、52,53,54,
55,56,57,111,112…OR、58,59
…イクスクルーシブOR、61,141…フリップフロ
ップ、71,72,73,100,131…NOT、8
1,103…オンディレイタイマ、92,93…インヒ
ビット、101,102…ワンショットタイマ、P,N
…制御電源。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重母線系統の甲、乙母線に対して電力
    線を接続する断路器の入切状態に基づいて前記甲、乙母
    線のPT電圧を切替えるPT電圧切替回路において、 前記電力線を甲母線側に接続する断路器が「入」状態で
    あることに加えて、前記電力線を前記乙母線側に接続す
    る断路器が「切」状態であることを、甲母線側のPT電
    圧を選択するための選択条件の中の主たる条件として使
    用し、 前記電力線を乙母線側に接続する断路器が「入」状態で
    あることに加えて、前記電力線を前記甲母線側に接続す
    る断路器が「切」状態であることを、乙母線側のPT電
    圧を選択するための選択条件の中の主たる条件として使
    用することを特徴とするPT電圧切替回路。
  2. 【請求項2】 二重母線系統の甲、乙母線から入力され
    たPT電圧をディジタルデータに変換し、このディジタ
    ル化したPT電圧のうち保護対象が接続されている母線
    側のPT電圧を使用して保護演算を行うディジタル形保
    護継電装置に適用され、前記保護対象に電力を供給する
    又は供給される電力線を母線に接続する断路器の入切状
    態に基づいて当該ディジタル形保護継電装置に入力すべ
    きPT電圧を切替えるPT電圧切替回路において、 前記電力線を甲母線側に接続する断路器が「入」状態で
    あることに加えて、前記電力線を前記乙母線側に接続す
    る断路器が「切」状態であることを、甲母線側のPT電
    圧を選択するための選択条件の中の主たる条件として使
    用し、 前記電力線を乙母線側に接続する断路器が「入」状態で
    あることに加えて、前記電力線を前記甲母線側に接続す
    る断路器が「切」状態であることを、乙母線側のPT電
    圧を選択するための選択条件の中の主たる条件として使
    用することを特徴とするPT電圧切替回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のPT電圧
    切替回路において、 前記甲母線側の断路器及び乙母線側の断路器の各接点信
    号が入力する入力バッファ部と、この入力バッファ部か
    ら出力される接点データに基づいて前記選択条件に基づ
    いた電圧切替判断を実行する電圧切替判断部とを具備
    し、 前記入力バッファ部は、甲母線側の断路器が「入」状態
    の時に閉じる接点の接点信号が入力する第1の入力バッ
    ファと、甲母線側の断路器が「切」状態の時に閉じる接
    点の接点信号が入力する第2の入力バッファと、乙母線
    側の断路器が「入」状態の時に閉じる接点の接点信号が
    入力する第3の入力バッファと、乙母線側の断路器が
    「切」状態の時に閉じる接点の接点信号が入力する第4
    の入力バッファとからなり、 前記電圧切替判断部は、前記第1の入力バッファの出力
    と前記第4の入力バッファの出力との論理和条件を判断
    して当該論理和条件が成立しているとき甲母線側のPT
    電圧を選択する選択信号を出す第1の論理和判断手段
    と、前記第2の入力バッファの出力と前記第3の入力バ
    ッファの出力との論理和条件を判断して当該論理和条件
    が成立しているとき乙母線側のPT電圧を選択する選択
    信号を出す第2の論理和判断手段と、前記第2の論理和
    判断手段で論理和条件が成立してる間は前記第1の論理
    和判断手段の出力に対して禁止を掛ける第1のゲート手
    段と、前記第1の論理和判断手段で論理和条件が成立し
    てる間は前記第2の論理和判断手段の出力に対して禁止
    を掛ける第2のゲート手段と、前記第1のゲート手段か
    ら選択信号が与えられると甲母線側のPT電圧を選択す
    る選択指令に切替えて当該選択信号が与えられている間
    は甲母線側のPT電圧を選択する選択指令を発生し、前
    記第2のゲート手段から選択信号が与えられたならば乙
    母線側のPT電圧を選択する選択指令に切替えて当該選
    択信号が与えられている間は乙母線側のPT電圧を選択
    する選択指令を発生する電圧選択手段とからなることを
    特徴とするPT電圧切替回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のPT電圧切替回路にお
    いて、 前記第1の入力バッファの出力と前記第2の入力バッフ
    ァの出力とから甲母線側の断路器の両方の接点がともに
    「入」状態または「切」状態となっていることを検出す
    る第1の故障検出手段と、 前記第3の入力バッファの出力と前記第4の入力バッフ
    ァの出力とから乙母線側の断路器の両方の接点がともに
    「入」状態または「切」状態であることを検出する第2
    の故障検出手段と、 前記第1の故障検出手段又は第2の故障検出手段のいず
    れかが故障検出した場合には所定時限後に不良判定信号
    を発生する不良検出回路とを具備したことを特徴とする
    PT電圧切替回路。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載のPT電圧
    切替回路において、 前記甲母線側の断路器及び乙母線側の断路器の各接点を
    接点増幅する補助リレー群と、この補助リレー群から出
    力される接点信号が入力する入力バッファ部と、この入
    力バッファ部から出力される補助接点データに基づいて
    前記選択条件に基づいた電圧切替判断を実行する電圧切
    替判断部とを具備し、 前記補助リレー群は、甲母線側の断路器が「入」状態の
    時に閉じる接点を接点増幅する第1の補助リレーと、甲
    母線側の断路器が「切」状態の時に閉じる接点を接点増
    幅する第2の補助リレーと、甲母線側の断路器が「入」
    状態の時に閉じる接点を接点増幅する第3の補助リレー
    と、乙母線側の断路器が「切」状態の時に閉じる接点を
    接点増幅する第4の補助リレーとからなり、 前記入力バッファ部は、前記第1の補助リレー及び第4
    の補助リレーの接点信号が入力し、該接点信号の入力に
    対応して甲母線側のPT電圧を選択する選択信号を出力
    する第1の入力バッファと、前記第2の補助リレー及び
    第3の補助リレーの接点信号が入力し、該接点信号の入
    力に対応して乙母線側のPT電圧を選択する選択信号を
    出力する第2の入力バッファとからなり、 前記電圧切替判断部は、前記第1の入力バッファから入
    力する選択信号に対して前記第2の入力バッファから入
    力する選択信号で禁止が掛けられる第1のゲート手段
    と、前記第2の入力バッファから入力する選択信号に対
    して前記第1の入力バッファから入力する選択信号で禁
    止が掛けられる第2のゲート手段と、前記第1のゲート
    手段から選択信号が与えられると甲母線側のPT電圧を
    選択する選択指令に切替えて当該選択信号が与えられて
    いる間は甲母線側のPT電圧を選択する選択指令を発生
    し、前記第2のゲート手段から選択信号が与えられたな
    らば乙母線側のPT電圧を選択する選択指令に切替えて
    当該選択信号が与えられている間は乙母線側のPT電圧
    を選択する選択指令を発生する電圧選択手段とからなる
    ことを特徴とするPT電圧切替回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のPT電圧切替回路におい
    て、 前記第1,第2の補助リレーがともに復帰したこと、又
    は前記第3,第4の補助リレーがとも復帰したことを検
    出した場合に、所定時限後に不良判定信号を出力する不
    良検出回路を具備したことを特徴とするPT電圧切替回
    路。
  7. 【請求項7】 二重母線系統における甲母線と乙母線の
    PT電圧を切替えて使用する保護継電装置で少なくとも
    甲母線と乙母線のPT電圧を切替えたときは所定時限の
    切替中信号により遮断器のトリップを阻止するトリップ
    阻止回路において、 前記切替中信号の成立期間内にトリップを企図する主要
    な保護継電器が動作したことを記憶し、この記憶状態を
    当該保護継電器が復帰するまで保持することにより遮断
    器のトリップを阻止させることを特徴とした保護継電装
    置のトリップ阻止回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の保護継電装置のトリップ
    阻止回路において、 トリップ阻止の条件が所定時間以上継続したことを検出
    して不良判定信号を発生するトリップ阻止不良検出回路
    を具備したことを特徴とする保護継電装置のトリップ阻
    止回路。
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