JPH1189080A - 保護継電装置 - Google Patents

保護継電装置

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JPH1189080A
JPH1189080A JP24529697A JP24529697A JPH1189080A JP H1189080 A JPH1189080 A JP H1189080A JP 24529697 A JP24529697 A JP 24529697A JP 24529697 A JP24529697 A JP 24529697A JP H1189080 A JPH1189080 A JP H1189080A
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signal
relay
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JP24529697A
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Kazuhisa Watanabe
和久 渡辺
Hisanari Yoshida
久就 吉田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CTの鉄心内部の残留磁束密度による比率差
動リレーおよび遮断器の誤動作を防止する。 【解決手段】この保護継電装置は、変圧器6の内部事故
を検出し遮断信号を出力する比率差動リレー1と、変圧
器6の負荷側遮断器5に接続され、負荷側遮断器5から
入力された遮断器投入信号5aにより一発パルス等のワ
ンショット信号7aを発生するワンショット信号発生回
路7と、このワンショット信号発生回路7よりワンショ
ット信号7aが発生中は比率差動リレー1の出力である
遮断信号をロックする出力ロック用スイッチ19とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電所や変電所等で
利用される比率差動リレーを備えた保護継電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、変電所等においては、主に変圧
器の内部短絡保護用として保護継電装置を使用している
が、残留磁束密度の影響で誤動作することがあり改善が
望まれている。
【0003】図8は従来の保護継電装置の回路構成の一
例を示す図である。
【0004】同図に示すように、従来の保護継電装置
は、変圧器6の電源側に接続された電流変成器2(以下
電源側CT2と呼ぶ)と負荷側に接続された電流変成器
3(以下負荷側CT3と呼ぶ)とを接続した比率差動リ
レー1が、電源側CT2、負荷側CT3それぞれから入
力された二次電流の値の差から変圧器6内部および変圧
器6が接続された回路上における事故を検出し電源側遮
断器4および負荷側遮断器5を動作させて変圧器6を保
護されている。
【0005】従来の保護継電装置において、通常運転時
は、電源側CT2と負荷側CT3から比率差動リレー1
に流入するそれぞれの2次電流は平衡しており、リレー
出力部11は動作しない。
【0006】ここで、例えば変圧器6の内部の回路上の
点Fで短絡事故が発生したとする。この場合、電源側C
T2には、大きな事故電流が流入し、一方の負荷側CT
3に流れる電流は減少することから電源側CT2と負荷
側CT3から比率差動リレー1に流入する各CTの2次
電流が不平衡となり、リレー出力部11が動作し、遮断
信号としての比率差動リレー出力信号1aが電源側遮断
器4と負荷側遮断器5とに与えられ、これにより電源側
遮断器4と負荷側遮断器5とが開き事故電流を遮断す
る。
【0007】ところで、電源側CT2と負荷側CT3
は、いわゆるトランスであり、内部はコイルと鉄心で構
成されている都合上、事故電流等の大電流を検出した場
合は鉄心が磁化され、残留磁束密度が発生する。
【0008】ここで、図9を参照して変圧器6の内部短
絡事故等で大電流が流れたときのCTの残留磁束密度に
ついて説明する。図9はCTのヒステリシスループを示
す図であり、磁化の強さと磁束密度の関係を表わしてい
る。
【0009】CTの磁化の強さを非常に大きくした後、
減少させた場合、図9に示すように、そのヒステリシス
ループは、磁化のない状態21→弱い磁化状態22→強
い磁化状態23→充分に強い磁化状態24→残留磁束密
度25のように変化する。
【0010】通常運転時は、磁化のない状態21→弱い
磁化状態22の領域で磁化が変化し、残留磁束密度は問
題にならない。
【0011】しかしながら、大電流による強い磁化が発
生した後に電流を遮断した場合は、CTのヒステリシス
ループ特性により、CTにはある一定の残留磁束密度2
5が内部に残留し続ける。
【0012】この状態で変圧器6を再通電した場合、C
T2、3に2次電流が流れると、磁束密度の変化は残留
磁束密度25から充分に強い磁化状態24へと変化す
る。
【0013】上記のようなCT2、3の鉄心内部の残留
磁束密度の強さは、電源側遮断器4、負荷側遮断器5の
遮断動作時のタイミングおよび遮断速度によってそれぞ
れ異なる。したがって、事故の発生で電源側遮断器4と
負荷側遮断器5によって回路は遮断されるが、各遮断器
4、5の遮断するタイミングは、かならずしも一致せ
ず、このため電源側CT2と負荷側CT3の鉄心内部の
残留磁束密度に差が生じる。 このような状態で変圧器
6に再通電すると、電源側CT2と負荷側CT3との内
部鉄心の残留磁束密度の差によって電源側CT2と負荷
側CT3から検出される2次電流が不平衡となり比率差
動リレー1が誤検出し、各遮断器4、5が誤動作する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来の保護継電装置では、通常運転状態においては、変圧
器比率差動リレー用に使用されるCTの残留磁束密度の
値はほとんど問題にならないが、CTが飽和状態に達す
るような大電流が流れた直後に遮断する場合は大きな残
留磁束密度が残った状態となり、この状態で再度変圧器
を通電した場合、通電した直後にCTの鉄心内部の残留
磁束密度に上乗せされた磁束が生じCTが飽和してしま
い、この飽和によってCTの2次電流として正規の電流
が流れなくなり、比率差動リレーに流入する各CTの2
次電流が不平衡となり比率差動リレーや遮断器が誤動作
するという問題点がある。
【0015】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、CTの鉄心内部の残留磁束密度の影響
による比率差動リレーおよび遮断器の誤動作を防止する
ことのできる保護継電装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の保護継電装置は、系統に
遮断器を介して接続される変圧器の電源側と負荷側の第
1の電流と第2の電流を検出する電流検出手段と、前記
電流検出手段により検出された第1の電流の値と第2の
電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を判定
し前記遮断器へ遮断信号を出力するリレー演算と、前記
遮断器が投入された時点から所定時間だけ前記遮断器へ
の前記遮断信号の出力をロックする遮断信号ロック手段
とを具備したことを特徴としている。
【0017】この請求項1記載の発明の場合、遮断器が
遮断動作後、新たに変圧器を通電した場合、所定時間だ
けリレー演算手段から出力される遮断器への遮断信号が
ロックされるので、その間の電流検出手段からの入力電
流がアンバランスになりリレー演算手段から遮断信号が
出力されても遮断器の誤動作を防止することができる。
請求項2記載の発明の保護継電装置は、三相交流線に
遮断器を介して接続される変圧器の電源側と負荷側の第
1の三相交流電流と第2の三相交流電流を検出する三相
交流電流検出手段と、前記三相交流電流検出手段により
検出された第1の三相交流の電流値と第2の三相交流の
電流値との差に応じて前記変圧器における事故を各相毎
に判定し各相毎の遮断信号を出力するリレー演算手段
と、前記リレー演算手段から出力される各相毎の遮断信
号のうち、少なくとも二相の遮断信号が成立したことを
条件に前記遮断器へ遮断信号を出力する出力回路とを具
備したことを特徴としている。
【0018】この請求項2記載の発明の場合、各相毎の
遮断信号と遮断器からの遮断信号とが論理回路によって
論理演算されてその結果が遮断器への遮断信号として出
力され、通常の短絡事故による場合と残留磁束密度の差
による場合とが識別されるので、遮断器の誤動作を防止
することができる。
【0019】請求項3記載の発明の保護継電装置は、系
統に遮断器を介して接続される変圧器の電源側と負荷側
の第1の電流と第2の電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段により検出された第1の電流の値と第
2の電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を
判定し前記遮断器が投入されていることを条件に前記遮
断器へ遮断信号を出力するリレー演算手段と、前記遮断
器が投入された時点から所定時間だけ前記リレー演算手
段への遮断器投入条件を遅延させる遮断信号遅延手段と
を具備したことを特徴としている。
【0020】この請求項3記載の発明の場合、何らかの
事故で回路上に大電流が流れてCTの残留磁束密度が飽
和してから収束するまでの時間だけ遮断信号遅延手段が
リレー演算手段への遮断器投入条件を遅延させるので、
遮断器の誤動作を防止することができる。
【0021】請求項4記載の発明の保護継電装置は、系
統に遮断器を介して接続される変圧器の電源側と負荷側
の第1の電流と第2の電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段により検出された第1の電流の値と第
2の電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を
判定し前記遮断器へ遮断信号を出力するリレー演算と、
前記遮断器が投入された時点から所定時間だけ前記リレ
ー演算手段に対する前記第1および前記第2の電流の入
力を阻止する検出電流入力阻止手段とを具備したことを
特徴としている。この請求項4記載の発明の場合、遮断
器が投入された時点から所定時間だけ検出電流入力阻止
手段がリレー演算手段に対する第1および第2の電流の
入力を阻止するので、その間はリレー演算手段への電流
入力がなくなり、リレー演算手段である比率差動リレー
の誤動作を防止することができる。
【0022】請求項5記載の発明の保護継電装置は、系
統に遮断器を介して接続される変圧器の電源側と負荷側
の第1の電流と第2の電流を検出するホール素子と、前
記ホール素子により検出された第1の電流の値と第2の
電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を判定
し遮断信号を出力するリレー演算手段と、前記リレー演
算手段から出力された遮断信号によって前記遮断器を遮
断する出力回路とを具備したことを特徴としている。こ
の請求項5記載の発明の場合、事故電流の検出にホール
素子を用いたことにより、従来のような残留磁束密度の
問題は無くなり、比率差動リレーの誤動作を無くすこと
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る第1実
施形態の保護継電装置の構成を示す図である。
【0024】同図において、1は比率差動リレーであ
る。この比率差動リレー1には、変圧器6の電源側に接
続された電流変成器2(以下電源側CT2と称す)と負
荷側に接続された電流変成器3(以下負荷側CT3と称
す)とが接続されている。この比率差動リレー1は、電
源側CT2と負荷側CT3とのそれぞれ2次電流が入力
され、互いの電流値の差が所定値以上になったときに遮
断信号としての比率差動リレー出力信号1aを出力する
リレー出力部11と、このリレー出力部11から出力さ
れる比率差動リレー出力信号1aを阻止(ロック)/導
通(アンロック)する出力ロック用スイッチ19とから
構成されている。この出力ロック用スイッチ19は、上
記ワンショット信号7aが入力されている期間だけ開動
作し比率差動リレー出力信号1aをロックする機能を有
している。
【0025】すなわち、この比率差動リレー1は、電源
側CT2と負荷側CT3とのそれぞれ2次電流が入力さ
れ、互いの電流値の差が所定値以上になったときにリレ
ー出力部11がCT間の内部事故を検出し変圧器6を保
護するよう比率差動リレー出力信号1aを出力ロック用
スイッチ19を介して出力する。この比率差動リレー1
は、主に変圧器6の内部短絡保護用として使用されるも
のである。電源側CT2と変圧器6との間の回路上に
は、電源側遮断器4が設けられている。負荷側CT3と
変圧器6との間の回路上には、遮断器投入検出機能を有
する負荷側遮断器5が設けられている。遮断器投入検出
機能とは、比率差動リレー出力信号1aの入力に伴い遮
断器投入信号5aを出力する機能である。電源側遮断器
4および負荷側遮断器5は、比率差動リレー1から出力
された比率差動リレー出力信号1aによって開動作(遮
断動作)し事故電流を遮断する。負荷側遮断器5には、
ワンショット信号発生回路7が接続されている。負荷側
遮断器5は、比率差動リレー出力信号1aの入力に伴い
遮断器投入信号5aをワンショット信号発生回路7へ出
力する。ワンショット信号発生回路7は、遮断器投入信
号5aの入力によって、ある一定時間だけ、例えば1発
パルス等のワンショット信号7aを出力するものであ
る。ここで、ある一定時間とは、それぞれのCT2、3
の残留磁束密度によるCT飽和の影響で互いの電流値が
アンバランスになってから、このアンバランス状態が解
消されるまでの数msecの期間である。ワンショット信号
発生回路7は、比率差動リレー1内に設けられた出力ロ
ック用スイッチ19に接続されている。この出力ロック
用スイッチ19は、上記ワンショット信号7aの入力/
無入力によって比率差動リレー1と遮断器4、5間の遮
断信号の伝達回路を開/閉するものであり、例えばワン
ショット信号7aが入力されている期間だけ開動作して
比率差動リレー出力信号1aを阻止(ロック)する。つ
まりこの出力ロック用スイッチ19は、リレー出力部1
1の出力をスイッチングするものである。したがって、
この出力ロック用スイッチ19にワンショット信号7a
の信号が入力が無い状態では出力ロック用スイッチ19
が閉じられ、リレー出力部11の出力が電源側遮断器4
と負荷側遮断器5とに入力されて開動作する。つまりワ
ンショット信号発生回路7と出力ロック用スイッチ19
とで遮断信号ロック手段が構成されている。
【0026】以下、この保護継電装置の動作を説明す
る。この保護継電装置の場合、通常状態では、出力ロッ
ク用スイッチ19は閉じられている。
【0027】ここで、変圧器6の内部の回路上で短絡事
故が発生すると、比率差動リレー1に入力される電源側
CT2と負荷側CT3との電流値がアンバランスにな
り、比率差動リレー1のリレー出力部11が事故と判定
し、リレー出力部11より比率差動リレー出力信号1a
が出力ロック用スイッチ19を通じて電源側遮断器4、
負荷側遮断器5に出力され、変圧器6に接続されている
回路を遮断動作する。
【0028】また、これと同時に負荷側遮断器5から
は、遮断器投入信号5aがワンショット信号発生回路7
へ出力されてワンショット信号発生回路7からワンショ
ット信号7aが出力ロック用スイッチ19に入力され、
リレー出力部11から出力される遮断信号を阻止(ロッ
ク)する。
【0029】つまり、ワンショット信号発生回路7の出
力であるワンショット信号7aが出力されている間は、
出力ロック用スイッチ19が開きリレー出力部11から
出力された遮断信号を阻止(ロック)する。このワンシ
ョット信号7aは、1発パルスであるため、次の瞬間に
は出力されなくなり、数msec後には、出力ロック用スイ
ッチ19が閉じられる。しかし、この数msec後には、既
に電源側CT2と負荷側CT3との電流値のアンバラン
ス状態が解消されており、比率差動リレー出力信号1a
が出力されなくなり、電源側遮断器4と負荷側遮断器5
との誤動作は回避される。
【0030】このようにこの第1実施形態の保護継電装
置によれば、電源側CT2と負荷側CT3の2次電流が
それぞれのCT2、3の残留磁束密度によるCT飽和の
影響によりアンバランスになってリレー出力部11が誤
動作しても、このアンバランス状態が継続する期間、つ
まり遮断器4、5へ遮断信号が投入された時点から極わ
ずかな時間は、ワンショット信号7aで出力ロック用ス
イッチ19を開くことにより比率差動リレー出力信号1
aが電源側遮断器4と負荷側遮断器5とに供給されるの
を一定時間阻止(ロック)するので、比率差動リレー1
内における入力電流の誤検出で電源側遮断器4および負
荷側遮断器5を遮断動作させてしまうのを防止すること
ができる。
【0031】次に図2を参照して本発明に係る第2実施
形態の保護継電装置について説明する。図2は本発明に
係る第2実施形態の保護継電装置の回路構成を示す図で
ある。 この第2実施形態は、第1実施形態の変形例で
あり、異なる構成のみについて説明する。すなわち、こ
の第2実施形態の保護継電装置は、図2に示すように、
遮断器投入信号5aが入力された時点からタイマ出力信
号12aの出力を停止し、所定時間を計時した時点でタ
イムアウトするとタイマ出力信号12aの出力を再開す
るタイマ12と、このタイマ12からのタイマ出力信号
12aの入力/無入力によって、比率差動リレー1と遮
断器4、5間の遮断信号の伝達回路を閉/開する出力ロ
ック用スイッチ20とを有している。つまりこの出力ロ
ック用スイッチ20とタイマ12とで遮断信号遅延手段
が構成されている。
【0032】以下、この保護継電装置の動作を説明す
る。
【0033】この保護継電装置の場合、遮断器投入信号
5aをある一定時間遅延させるタイマ12と出力ロック
用スイッチ20とにより、リレー出力部11の出力をス
イッチングする。
【0034】つまり、タイマ12の出力であるタイマ出
力信号12aが出力されない間は出力ロック用スイッチ
20が開き、リレー出力部11から出力された遮断信号
を阻止(ロック)する。そして、タイマ12が所定時間
計時後にタイムアウトしてタイマ出力信号12aが出力
されると、出力ロック用スイッチ20が閉じるが、この
ときには、既に電源側CT2と負荷側CT3互いの電流
のアンバランス状態は解消されており、以降、リレー出
力部11から出力された遮断信号が電源側遮断器4と負
荷側遮断器5とに入力されるようになる。
【0035】このようにこの第3実施形態の保護継電装
置によれば、電源側CT2と負荷側CT3の2次電流が
CΤの残留磁束密度によるCΤ飽和の影響により、アン
バランスになってリレー出力部11が動作しても、この
アンバランス状態は遮断器投入後短時間であり、この間
の一定時間をタイマ出力信号12aで出力ロック用スイ
ッチ20を開くことにより比率差動リレー出力信号1a
をある一定時間ロックするので、比率差動リレー1内に
おける誤検出で電源側遮断器4および負荷側遮断器5が
動作するのを防止することができる。
【0036】次に図3を参照して本発明に係る第3実施
形態の保護継電装置について説明する。図3は本発明に
係る第3実施形態の保護継電装置の回路構成を示す図で
ある。 この第3実施形態は、上記第2実施形態の変形
例である。
【0037】すなわち、この第3実施形態の保護継電装
置は、図3に示すように、電源側遮断器5が回路を遮断
した時点で電源側遮断器5から出力された遮断器投入信
号4aによって所定時間だけワンショット信号を発生す
るワンショット信号発生回路7と、ワンショット信号発
生回路7から所定時間だけ発生されたワンショット信号
7aが入力され、比率差動リレー1に対する2次側回路
(比率差動リレー1への検出電流入力回路)を短絡させ
る検出電流ロック手段としての電源側入力ロック用スイ
ッチ17と、ワンショット信号発生回路13から所定時
間だけ発生されたワンショット信号7aが入力され、比
率差動リレー1に対する2次側回路(比率差動リレー1
への検出電流入力回路)を短絡させる検出電流ロック手
段としての負荷側入力ロック用スイッチ18とを備えて
いる。
【0038】以下、この保護継電装置の動作を説明す
る。
【0039】この保護継電装置の場合、電源側遮断器5
が遮断動作した時点からある一定時間、ワンショット信
号発生回路7からワンショット信号7aを発生し、電源
側入力ロック用スイッチ17と負荷側入力ロック用スイ
ッチ18とで2次側回路を短絡させて比率差動リレー1
への検出電流の入力を阻止する。
【0040】したがって、ワンショット信号発生回路1
3の出力であるワンショット信号13aが出ている間
は、電源側入力ロック用スイッチ17と負荷側入力ロッ
ク用スイッチ18とによってCT2、3の2次側回路が
短絡されて、比率差動リレー1への電流の流入が所定時
間だけ阻止される。この所定時間の間にCT2、3の残
留磁束密度によるCT飽和の影響によるアンバランスが
解消されるので、電源側入力ロック用スイッチ17と負
荷側入力ロック用スイッチ18とがCT2、3の2次側
回路を開放し、比率差動リレー1への電流の流入が開始
されても比率差動リレー1が誤動作しなくなる。
【0041】このようにこの第3実施形態の保護継電装
置によれば、電源側CT2と負荷側CT3の2次電流が
CTの残留磁束密度によるCT飽和の影響によりアンバ
ランスになっても、ワンショット信号7aによって電源
側入力ロック用スイッチ17と負荷側入力ロック用スイ
ッチ18とが動作して電源側CT2および負荷側CT3
の2次側回路が短絡されて比率差動リレー1への入力電
流が0となり、電源側CT2と負荷側CT3との残留磁
束密度がほぼ平衡状態になるまでの極わずかな時間は比
率差動リレー1が動作しなくなるので、比率差動リレー
1の誤動作を防止できる。
【0042】次に図4を参照して本発明に係る第4実施
形態の保護継電装置について説明する。図4は本発明に
係る第4実施形態の保護継電装置の回路構成を示す図で
ある。 この第4実施形態は、第3実施形態の変形例で
ある。上記第4実施形態では、負荷側遮断器5にワンシ
ョット信号発生回路7を接続したが、この第3実施形態
では、電源側遮断器4にワンショット信号発生回路13
を接続して構成する。なおこのワンショット信号発生回
路13とワンショット信号発生回路7とは同じものであ
る。
【0043】すなわち、この第4実施形態の保護継電装
置は、図4に示すように、電源側遮断器4が回路を遮断
した時点で電源側遮断器4から出力された遮断器投入信
号4aによって所定時間だけワンショット信号を発生す
るワンショット信号発生回路13と、ワンショット信号
発生回路13から所定時間だけ発生されたワンショット
信号13aが入力され、比率差動リレー1に対する2次
側回路(比率差動リレー1への検出電流入力回路)を短
絡させる検出電流ロック手段としての電源側入力ロック
用スイッチ17と、ワンショット信号発生回路13から
所定時間だけ発生されたワンショット信号13aが入力
され、比率差動リレー1に対する2次側回路(比率差動
リレー1への検出電流入力回路)を短絡させる検出電流
ロック手段としての負荷側入力ロック用スイッチ18と
を備えている。
【0044】以下、この保護継電装置の動作を説明す
る。
【0045】この保護継電装置の場合、電源側遮断器4
が遮断動作した時点からある一定時間、ワンショット信
号発生回路13からワンショット信号13aを発生し、
電源側入力阻止スイッチ17と負荷側入力阻止スイッチ
18とで2次側回路を短絡させて比率差動リレー1への
検出電流の入力を阻止する。
【0046】したがって、ワンショット信号発生回路1
3の出力であるワンショット信号13aが出ている間
は、電源側入力ロック用スイッチ17と負荷側入力ロッ
ク用スイッチ18とによってCT2、3の2次側回路が
短絡されて、比率差動リレー1への電流の流入が所定時
間だけ阻止される。この所定時間の間にCT2、3の残
留磁束密度によるCT飽和の影響によるアンバランスが
解消されるので、電源側入力ロック用スイッチ17と負
荷側入力ロック用スイッチ18とがCT2、3の2次側
回路を開放し、比率差動リレー1への電流の流入が開始
されても比率差動リレー1が誤動作しなくなる。
【0047】このようにこの第4実施形態の保護継電装
置によれば、電源側CT2と負荷側CT3の2次電流が
CTの残留磁束密度によるCT飽和の影響によりアンバ
ラシスになっても、ワンショット信号13aで電源側入
力阻止手段17と負荷側入力阻止手段18が動作して電
源側CT2および負荷側CT3の2次側回路が短絡され
て比率差動リレー1の入力電流は0となり、電源側CT
2と負荷側CT3との残留磁束密度がほぼ平衡状態にな
るまでの極わずかな時間は比率差動リレー1が動作しな
くなるので、比率差動リレー1の誤動作を防止できる。
【0048】次に図5を参照して本発明に係る第5実施
形態の保護継電装置について説明する。図5は本発明に
係る第5実施形態の保護継電装置の回路構成を示す図、
図6はこの保護継電装置の二相AND回路8の内部構成
を示す図である。
【0049】この第2実施形態は、電源側CT2および
負荷側CT3により検出される電流が三相交流の場合の
例である。
【0050】図5に示すように、電源側CT2および負
荷側CT3により検出される電流が三相交流の場合、保
護継電装置は、S相、T相、R相等の各相毎の三つのリ
レー出力部11R、11S、11Tを設けた比率差動リ
レー1と、この比率差動リレー1からそれそれ出力され
る各相出力信号1S、1T、1Rと遮断器5からの遮断
器投入信号5aとが入力され、これら入力信号を論理演
算し、この演算結果を遮断信号として遮断器4、5へ出
力する二相AND回路8とを有する構成とする。なお、
比率差動リレー1において、S相のリレー出力部11S
が動作時には比率差動リレーS相出力信号1Sが出力さ
れ、T相のリレー出力部11Tが動作時には比率差動リ
レーT相出力信号1Tが出力され、R相のリレー出力部
11Rが動作時には比率差動リレーR相出力信号1Rが
出力されるものとする。
【0051】図6に示すように、二相AND回路8は、
三相のうちのいずれか2相を組み合わせて論理積演算す
るAND回路91〜93と、遮断器投入信号5aを所定
時間遅延させる遅延タイマ11と、この遅延タイマ11
により遅延された信号と各相の出力信号1R、1S、1
Tとを論理積演算するAND回路94〜96と、それぞ
れのAND回路91〜93、94〜96どうしの出力を
論理和演算するOR回路101〜103と、これらOR
回路101〜103の出力を論理和演算してこの演算結
果を最終的に二相AND回路出力信号8a(遮断信号)
として出力するOR回路104とを備えている。
【0052】以下、この保護継電装置の動作を説明す
る。
【0053】通常、変圧器6に接続された電源側CT2
および負荷側CT3の残留磁束密度は、電源側遮断器4
と負荷側遮断器5の遮断するタイミングと遮断速度によ
り決まる。
【0054】三相交流の場合、回路上に短絡事故が発生
すると、三相すべてに異常電流が流れて、比率差動リレ
ー1の各リレー出力部11R、11S、11Tから遮断
信号である比率差動リレーR相出力信号1R、比率差動
リレーS相出力信号1S、比率差動リレーT相出力信号
1Tが二相AND回路8へ出力される。
【0055】二相AND回路8では、三相のうちのいず
れか2相を組み合わせて論理積演算する(ANDをと
る)と共に、遮断器投入信号5aを遅延タイマ11で遅
延させた信号と各相の出力信号とを論理積演算し(AN
Dをとり)、それぞれの演算結果どうしを論理和演算す
る(ORをとる)。この論理演算の結果、最終段のOR
回路104から二相AND回路出力信号8a、つまり遮
断信号が電源側遮断器4と負荷側遮断器5とに出され
る。これにより、電源側遮断器4と負荷側遮断器5とが
遮断動作し、変圧器6を保護することができる。
【0056】ところで、この保護動作によって、電源側
CT2および負荷側CT3に残留磁束密度が最も多く残
るタイミングとしては正弦波形のピーク時(波高値)で
あり、三相全てに残留磁束密度が残ることは極めて少な
く通常はどれか一相に残留磁束密度が残る。
【0057】したがって、一度遮断動作した電源側遮断
器4および負荷側遮断器5をリセットして変圧器6に再
通電した場合、電源側CT2または負荷側CT3から比
率差動リレー1にいずれか一相に多くの残留磁束密度を
含んだCΤ2次電流が流入し、いずれかのリレー出力部
11R、11S、11Tが動作し、比率差動リレーR相
出力信号1R、比率差動リレーS相出力信号1S、比率
差動リレーT相出力信号1Tのうち、残留磁束密度を多
く含んだいずれか一相のみの遮断信号が出力され、他の
二相のリレー出力部11からは遮断信号が出力されな
い。
【0058】この場合、二相AND回路8にて三相のう
ちのいずれか2相を組み合わせて論理積演算すると、一
相のみの信号は後段に出力されなくなり、遮断器投入信
号5aを遅延タイマ11で遅延させた信号と各相の出力
信号とを論理積演算した結果も後段へ出力されなくな
り、それぞれの演算結果どうしを論理和演算した結果で
も二相AND回路8からは、遮断信号が出力されなくな
る。
【0059】このように各相の出力信号1R、1S、1
Tをこの二相AND回路8を通すことにより、本来の事
故時の出力信号と残留磁束密度の影響での誤検出による
出力信号とを識別し、本来の事故時のみに遮断信号が出
力されるようになる。
【0060】このようにこの第2実施形態の保護継電装
置によれば、電源側CT2と負荷側CT3の2次電流が
CTの残留磁束密度によるCT飽和の影響によりアンバ
ランスとなっていずれかのリレー出力部11R、11
S、11Tが動作しても、比率差動リレーR相出力信号
1R、比率差動リレーS相出力信号1S、比率差動リレ
ーT相出力信号1Tのうちいずれか一相の信号しか出力
されないことから、この信号を2相AND回路8を通し
て遮断信号として電源側遮断器4および負荷側遮断器5
に出力することにより電源側遮断器4および負荷側遮断
器5の誤動作を防止することができる。
【0061】次に図7を参照して本発明に係る第6実施
形態の保護継電装置について説明する。図7は本発明に
係る第6実施形態の保護継電装置の回路構成を示す図で
ある。 同図に示すように、この第6実施形態の保護継
電装置は、従来、電流検出器として利用していた電源側
CT2、負荷側CT3、つまり電流変成器を、ホール素
子14、15に変更した例である。
【0062】すなわち、電源側から変圧器6に続く回路
上にホール素子14が設けられており、変圧器6から負
荷側に続く回路上にホール素子15が設けられている。
【0063】ホール素子14は、変圧器6へ入力される
電源側の電流を検出し比率差動リレー1へ出力するもの
であり、ホール素子15は、変圧器6から出力される負
荷側の電流を検出し比率差動リレー1へ出力するもので
ある。
【0064】以下、この保護継電装置の動作を説明す
る。
【0065】この保護継電装置の場合、回路上に大電流
が流れた場合でも従来の電流変成器のように残留磁束密
度が生じることはなく、電源側遮断器4および負荷側遮
断器5をリセット(再投入)して変圧器6を通電した場
合でも電源側ホール素子14と負荷側ホール素子15に
は、ほぼ同等の電流が検出され、比率差動リレー1に入
力された電源側ホール素子出力14aと負荷側ホール素
子出力15aとの電流値で比率差動リレー1が動作する
ことがなくなる。
【0066】このようにこの第6実施形態の保護継電装
置によれば、比率差動リレー1の入力手段を従来のCT
2、3に代えてホール素子14、15としたことによ
り、従来の鉄心を使用したCT2、3に起因する問題が
発生しなくなり、比率差動リレーの誤検出や遮断器の誤
動作を防止することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、遮断器が遮断動作後、新たに変圧器を通電し
た場合、所定時間だけ遮断信号出力手段から出力される
遮断器への遮断信号をロックするので、その間、電流検
出手段から入力される電流がアンバランスになり、遮断
信号出力手段から遮断信号が出力されても遮断器が誤動
作しなくなる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、各相毎の遮
断信号と遮断器からの遮断器投入信号とが論理回路によ
って論理演算されてその結果が遮断器への遮断信号とし
て出力され、通常の短絡事故による場合と残留磁束密度
の差による場合とが識別されるので、遮断器の誤動作を
防止することができる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、何らかの事
故で回路上に大電流が流れてCTの残留磁束密度が飽和
してから収束するまでの時間だけ遮断信号遅延手段が次
の遮断信号の入力を遅延させるので、遮断器の誤動作を
防止することができる。
【0070】請求項4記載の発明によれば、遮断器が回
路を遮断した時点でタイマが制御信号の出力を停止する
と共に所定時間計時して制御信号の出力を再開し、この
タイマからの制御信号の入力によってスイッチが遮断信
号出力手段から遮断器への遮断信号の伝達回路を導通さ
せるので、伝達回路が導通するまでの時間に、CTの残
留磁束密度が収束すれば、遮断信号が出力されなくな
り、遮断器の誤動作を防止することができる。
【0071】請求項5記載の発明によれば、遮断器が前
記回路を遮断した時点から所定時間だけ検出電流ロック
手段が遮断信号出力手段に対する第1および第2の電流
の入力をロックするので、その間は遮断信号出力手段へ
の電流入力がなくなり、遮断信号出力手段である比率差
動リレーの誤動作を防止することができる。
【0072】請求項6記載の発明によれば、事故電流の
検出にホール素子を用いたことにより、従来のような残
留磁束密度の問題は無くなり、比率差動リレーの誤動作
を防止することができる。
【0073】請求項7記載の発明によれば、事故の発生
で遮断器が回路を遮断動作し、その後、再投入したとき
にワンショット信号出力により遮断信号を所定時間ロッ
クするので、所定時間内にCTの鉄心内部の残留磁束密
度が収束すれば、遮断信号が出力されなくなり遮断器の
誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の保護継電装置の回
路構成を示す図。
【図2】本発明に係る第2実施形態の保護継電装置の回
路構成を示す図。
【図3】本発明に係る第3実施形態の保護継電装置の回
路構成を示す図。
【図4】本発明に係る第4実施形態の保護継電装置の回
路構成を示す図。
【図5】本発明に係る第5実施形態の保護継電装置の回
路構成を示す図。
【図6】第5実施形態の保護継電装置の2相AND回路
の構成を示す図。
【図7】本発明に係る第6実施形態の保護継電装置の回
路構成を示す図。
【図8】従来の保護継電装置の回路構成の一例を示す
図。
【図9】従来の保護継電装置においてCTのヒステリシ
スループ特性を示す図。
【符号の説明】
1…比率差動リレー、11、11R、11S、11T…
リレー出力部、1a…比率差動リレー出力信号、2…電
源側CT、3…負荷側CT、4…電源側遮断器、5…負
荷側遮断器、5a…遮断器投入信号、6…変圧器、7、
13…ワンショット信号発生回路、7a、13a…ワン
ショット信号、8…2相AND回路、8a…2相AND
回路出力信号、1R…比率差動リレーR相出力信号、1
S…比率差動リレーS相出力信号、1T…比率差動リレ
ーT相出力信号、12…タイマ、12a…タイマ出力信
号、14…電源側ホール素子、14a…電源側ホール素
子出力、15…負荷側ホール素子、15a…負荷側ホー
ル素子出力、17…電源側入力ロック用スイッチ、18
…負荷側入力ロック用スイッチ、19、20…出力ロッ
ク用スイッチ、F…事故点、21…磁化のない状態、2
2…弱い磁化、23…強い磁化、24…充分に強い磁
化、25…残留磁束密度。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統に遮断器を介して接続される変圧器
    の電源側と負荷側の第1の電流と第2の電流を検出する
    電流検出手段と、 前記電流検出手段により検出された第1の電流の値と第
    2の電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を
    判定し前記遮断器へ遮断信号を出力するリレー演算と、 前記遮断器が投入された時点から所定時間だけ前記遮断
    器への前記遮断信号の出力をロックする遮断信号ロック
    手段とを具備したことを特徴とする保護継電装置。
  2. 【請求項2】 三相交流線に遮断器を介して接続される
    変圧器の電源側と負荷側の第1の三相交流電流と第2の
    三相交流電流を検出する三相交流電流検出手段と、 前記三相交流電流検出手段により検出された第1の三相
    交流の電流値と第2の三相交流の電流値との差に応じて
    前記変圧器における事故を各相毎に判定し各相毎の遮断
    信号を出力するリレー演算手段と、 前記リレー演算手段から出力される各相毎の遮断信号の
    うち、少なくとも二相の遮断信号が成立したことを条件
    に前記遮断器へ遮断信号を出力する出力回路とを具備し
    たことを特徴とする保護継電装置。
  3. 【請求項3】 系統に遮断器を介して接続される変圧器
    の電源側と負荷側の第1の電流と第2の電流を検出する
    電流検出手段と、 前記電流検出手段により検出された第1の電流の値と第
    2の電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を
    判定し前記遮断器が投入されていることを条件に前記遮
    断器へ遮断信号を出力するリレー演算手段と、 前記遮断器が投入された時点から所定時間だけ前記リレ
    ー演算手段への遮断器投入条件を遅延させる遮断信号遅
    延手段とを具備したことを特徴とする保護継電装置。
  4. 【請求項4】 系統に遮断器を介して接続される変圧器
    の電源側と負荷側の第1の電流と第2の電流を検出する
    電流検出手段と、 前記電流検出手段により検出された第1の電流の値と第
    2の電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を
    判定し前記遮断器へ遮断信号を出力するリレー演算と、 前記遮断器が投入された時点から所定時間だけ前記リレ
    ー演算手段に対する前記第1および前記第2の電流の入
    力を阻止する検出電流入力阻止手段とを具備したことを
    特徴とする保護継電装置。
  5. 【請求項5】 系統に遮断器を介して接続される変圧器
    の電源側と負荷側の第1の電流と第2の電流を検出する
    ホール素子と、 前記ホール素子により検出された第1の電流の値と第2
    の電流の値との差に応じて前記変圧器における事故を判
    定し遮断信号を出力するリレー演算手段と、 前記リレー演算手段から出力された遮断信号によって前
    記遮断器を遮断する出力回路とを具備したことを特徴と
    する保護継電装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067005A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Toshiba Corp 電流差動継電装置
CN105071345A (zh) * 2015-07-31 2015-11-18 西安交通大学 一种带比率差动的差动保护硬件电路及其实现方法
CN109638777A (zh) * 2018-12-19 2019-04-16 中铁电气化局集团有限公司 一种电气化铁路所用变压器保护系统
WO2019203419A1 (ko) * 2018-04-19 2019-10-24 엘에스산전 주식회사 배전 시스템
CN110912079A (zh) * 2019-11-04 2020-03-24 深圳供电局有限公司 一种旁路代变压器开关运行ct二次电流回路切换方法

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