JPH06165366A - 変圧器しゃ断器制御装置 - Google Patents
変圧器しゃ断器制御装置Info
- Publication number
- JPH06165366A JPH06165366A JP30690992A JP30690992A JPH06165366A JP H06165366 A JPH06165366 A JP H06165366A JP 30690992 A JP30690992 A JP 30690992A JP 30690992 A JP30690992 A JP 30690992A JP H06165366 A JPH06165366 A JP H06165366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transformer
- breaker
- voltage
- magnetic flux
- thyristor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Protection Of Transformers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】電力系統の各種継電器が不要応動しなくなるよ
うに励磁突入電流の発生しない変圧器しゃ断器制御装置
を提供する。 【構成】変圧器T1と変圧器一次しゃ断器および各種保
護継電装置を備えた電力系統において、変圧器一次しゃ
断器にサイリスタしゃ断器CB2を用い、当該変圧器一
次しゃ断器投入時に当該変圧器鉄心にかかる交流印加電
圧による急峻な磁束変化による直流偏磁磁束を与えない
ように零電圧から定格電圧まである時間をもって増える
ようにサイリスタゲート制御し、また、変圧器一次しゃ
断器切時に当該変圧器鉄心への印加電圧を定格電圧から
徐々に下げて最終的に零電圧になるようにサイリスタゲ
ート制御して当該変圧器に励磁突入電流を発生させない
ように制御するしゃ断器制御装置CB2Xを設けてい
る。
うに励磁突入電流の発生しない変圧器しゃ断器制御装置
を提供する。 【構成】変圧器T1と変圧器一次しゃ断器および各種保
護継電装置を備えた電力系統において、変圧器一次しゃ
断器にサイリスタしゃ断器CB2を用い、当該変圧器一
次しゃ断器投入時に当該変圧器鉄心にかかる交流印加電
圧による急峻な磁束変化による直流偏磁磁束を与えない
ように零電圧から定格電圧まである時間をもって増える
ようにサイリスタゲート制御し、また、変圧器一次しゃ
断器切時に当該変圧器鉄心への印加電圧を定格電圧から
徐々に下げて最終的に零電圧になるようにサイリスタゲ
ート制御して当該変圧器に励磁突入電流を発生させない
ように制御するしゃ断器制御装置CB2Xを設けてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器しゃ断器制御装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の受変電システムの一般的な構成例
を図6について説明する。図6において、ケーブルヘッ
ドH1 よりしゃ断器CB1 〜CB5 で構成されている部
分が需要側における受変電システムであり、またケーブ
ルヘッドH2 よりしゃ断器CB6 、発電機Gなどで構成
されている部分が供給側における発電システムである。
を図6について説明する。図6において、ケーブルヘッ
ドH1 よりしゃ断器CB1 〜CB5 で構成されている部
分が需要側における受変電システムであり、またケーブ
ルヘッドH2 よりしゃ断器CB6 、発電機Gなどで構成
されている部分が供給側における発電システムである。
【0003】需要側のしゃ断器CB1 における受電点
は、地絡過電流継電器51Gによる地絡保護、逆電力継
電器67Pによる逆電力保護などを行っており、変圧器
T1 ,T2 は比率差動継電器87Tによる変圧器内部検
出保護を行っている。また、供給側においては発電機G
の保護を比率差動継電器87Gで行っている。なお、C
T1 〜CT5 は変流器、PT1 ,PT2 は計器用変圧
器、84Tは限時電圧継電器、BUSは母線である。
は、地絡過電流継電器51Gによる地絡保護、逆電力継
電器67Pによる逆電力保護などを行っており、変圧器
T1 ,T2 は比率差動継電器87Tによる変圧器内部検
出保護を行っている。また、供給側においては発電機G
の保護を比率差動継電器87Gで行っている。なお、C
T1 〜CT5 は変流器、PT1 ,PT2 は計器用変圧
器、84Tは限時電圧継電器、BUSは母線である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】需要家において受電中
(しゃ断器CB1 ,CB6 閉、発電機G運転中)及び変
圧器T2 の運転中(しゃ断器CB5 ,CB4 閉)に、変
圧器T1 を運転しようとしてしゃ断器CB2 を投入する
と、変圧器T1 に励磁突入電流が流れる。この励磁突入
電流には多大な直流分が含まれていて、この励磁突入電
流の直流分が以下に述べるいくつかの継電器の不要応動
を起こし、しゃ断器を誤しゃ断し、系統の電力供給に重
大な支障をもたらしていた。
(しゃ断器CB1 ,CB6 閉、発電機G運転中)及び変
圧器T2 の運転中(しゃ断器CB5 ,CB4 閉)に、変
圧器T1 を運転しようとしてしゃ断器CB2 を投入する
と、変圧器T1 に励磁突入電流が流れる。この励磁突入
電流には多大な直流分が含まれていて、この励磁突入電
流の直流分が以下に述べるいくつかの継電器の不要応動
を起こし、しゃ断器を誤しゃ断し、系統の電力供給に重
大な支障をもたらしていた。
【0005】(1) 変圧器T1 の励磁突入電流が受電変流
器CT1 に流れ、変流器の直流偏磁現象によるCT二次
側の誤差電流発生にて地絡過電流継電器51G1 が不要
応動し、受電しゃ断器CB1 を誤しゃ断してしまう。
器CT1 に流れ、変流器の直流偏磁現象によるCT二次
側の誤差電流発生にて地絡過電流継電器51G1 が不要
応動し、受電しゃ断器CB1 を誤しゃ断してしまう。
【0006】(2) 変圧器T1 の励磁突入電流が受電変流
器CT1 に流れ、逆電力継電器67Pは励磁突入電流を
逆電力状態と誤検出して不要応動し、受電しゃ断器CB
1 を誤しゃ断してしまう。
器CT1 に流れ、逆電力継電器67Pは励磁突入電流を
逆電力状態と誤検出して不要応動し、受電しゃ断器CB
1 を誤しゃ断してしまう。
【0007】(3) 変圧器T1 の励磁突入電流が供給側の
変流器CT4 ,CT5 にも流れ、変流器の直流偏磁現象
によるCT二次側の誤差電流発生にて、発電機保護用比
率差動継電器87Gが不要応動して、しゃ断器CB6 を
誤しゃ断し、発電機Gを停止させてしまう。
変流器CT4 ,CT5 にも流れ、変流器の直流偏磁現象
によるCT二次側の誤差電流発生にて、発電機保護用比
率差動継電器87Gが不要応動して、しゃ断器CB6 を
誤しゃ断し、発電機Gを停止させてしまう。
【0008】(4) 変圧器T1 の励磁突入電流に含まれる
直流分は送電側の送電線(ケーブルヘッドH1 ,H2
間)に直流電圧降下を発生させる。この直流分電圧によ
り、変圧器T2 は既に励磁済であるのにも拘らず、再度
励磁突入電流を発生させる。この励磁突入電流により変
圧器T2 の保護用比率差動継電器87Tが不要応動し
て、しゃ断器CB5 ,CB4 を誤しゃ断してしまう。
直流分は送電側の送電線(ケーブルヘッドH1 ,H2
間)に直流電圧降下を発生させる。この直流分電圧によ
り、変圧器T2 は既に励磁済であるのにも拘らず、再度
励磁突入電流を発生させる。この励磁突入電流により変
圧器T2 の保護用比率差動継電器87Tが不要応動し
て、しゃ断器CB5 ,CB4 を誤しゃ断してしまう。
【0009】このように変圧器の励磁突入電流は電力系
統に数々の悪影響を与えているので、変圧器が励磁突入
電流を発生しなければ、このような悪影響はなくなる。
そこで、従来の系統回路において、変圧器が励磁突入電
流を発生させる理由について、以下詳細に説明する。
統に数々の悪影響を与えているので、変圧器が励磁突入
電流を発生しなければ、このような悪影響はなくなる。
そこで、従来の系統回路において、変圧器が励磁突入電
流を発生させる理由について、以下詳細に説明する。
【0010】図7は変圧器の励磁突入電流の発生原理を
表わす図であるが、変圧器の鉄心磁束は変圧器一次側の
印加電圧(図7(a))に対して、90°位相の遅れた
交流磁束波形(図7(b))となる。
表わす図であるが、変圧器の鉄心磁束は変圧器一次側の
印加電圧(図7(a))に対して、90°位相の遅れた
交流磁束波形(図7(b))となる。
【0011】電源投入後の安定状態での変圧器の鉄心磁
束(図7(d))はOベース中心に、定格電圧での定格
磁束波高値φM で正負方向バランスのとれた磁束波形と
なり、鉄心の飽和磁束限界φS (φS は通常φM の 1.5
倍程度で設計されている)を超えることはない。しかし
ながら、変圧器一次しゃ断器投入時、変圧器の一次側電
圧が零であると、投入時の変圧器鉄心磁束は交流波形の
谷から始まることとなり、鉄心磁束はOベースより正極
性側に2φS 直流偏磁した磁束となってしまう。また、
変圧器の投入前に鉄心に残留磁束φR があると、結局φ
R +2φM の直流偏磁磁束が鉄心に表れることとなる。
この磁束は鉄心の飽和磁束限界φS を大きく超えて、超
えた部分で空心インダクタンス領域に入り込むことで、
大きな励磁突入電流(図7(c))となる。
束(図7(d))はOベース中心に、定格電圧での定格
磁束波高値φM で正負方向バランスのとれた磁束波形と
なり、鉄心の飽和磁束限界φS (φS は通常φM の 1.5
倍程度で設計されている)を超えることはない。しかし
ながら、変圧器一次しゃ断器投入時、変圧器の一次側電
圧が零であると、投入時の変圧器鉄心磁束は交流波形の
谷から始まることとなり、鉄心磁束はOベースより正極
性側に2φS 直流偏磁した磁束となってしまう。また、
変圧器の投入前に鉄心に残留磁束φR があると、結局φ
R +2φM の直流偏磁磁束が鉄心に表れることとなる。
この磁束は鉄心の飽和磁束限界φS を大きく超えて、超
えた部分で空心インダクタンス領域に入り込むことで、
大きな励磁突入電流(図7(c))となる。
【0012】次に、変圧器の鉄心の残留磁束の残る原因
であるが、図8において、変圧器の印加電圧(変圧器一
次印加電圧波形−図8(a))零のとき、しゃ断器が切
れると、磁束はピーク状態(図8(b))で変圧器鉄心
に残ることとなり、残った磁束は次のしゃ断器投入によ
る変圧器励磁時まで、減衰することなくそのまま残るこ
ととなる。
であるが、図8において、変圧器の印加電圧(変圧器一
次印加電圧波形−図8(a))零のとき、しゃ断器が切
れると、磁束はピーク状態(図8(b))で変圧器鉄心
に残ることとなり、残った磁束は次のしゃ断器投入によ
る変圧器励磁時まで、減衰することなくそのまま残るこ
ととなる。
【0013】以上のように、変圧器の励磁突入電流は、
変圧器の残留磁束があったり、また、変圧器一次側の電
圧投入タイミングなどにより、鉄心の飽和磁束限界φS
以上の磁束が変圧器鉄心に発生することが原因である。
変圧器の残留磁束があったり、また、変圧器一次側の電
圧投入タイミングなどにより、鉄心の飽和磁束限界φS
以上の磁束が変圧器鉄心に発生することが原因である。
【0014】前記従来技術の説明で述べたように、しゃ
断器の投入時、変圧器の鉄心に飽和磁束φS 以上の磁束
がかからなければ励磁突入電流は発生しない。また、し
ゃ断器切時、変圧器の鉄心の残留磁束がなければ投入時
の磁束の加算効果による悪影響がなくなる。
断器の投入時、変圧器の鉄心に飽和磁束φS 以上の磁束
がかからなければ励磁突入電流は発生しない。また、し
ゃ断器切時、変圧器の鉄心の残留磁束がなければ投入時
の磁束の加算効果による悪影響がなくなる。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は電力系統の各種継電器が不要応動しなく
なるように励磁突入電流の発生しない変圧器しゃ断器制
御装置を提供することにある。
で、その目的は電力系統の各種継電器が不要応動しなく
なるように励磁突入電流の発生しない変圧器しゃ断器制
御装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の変圧器しゃ断器制御装置は、変圧器と変圧
器一次しゃ断器および各種保護継電装置を備えた電力系
統において、前記変圧器一次しゃ断器にサイリスタしゃ
断器を用い、当該変圧器一次しゃ断器投入時に当該変圧
器鉄心にかかる交流印加電圧による急峻な磁束変化によ
る直流偏磁磁束を与えないように零電圧から定格電圧ま
である時間をもって増えるようにサイリスタゲート制御
し、また、前記変圧器一次しゃ断器切時に当該変圧器鉄
心への印加電圧を定格電圧から徐々に下げて最終的に零
電圧になるようにサイリスタゲート制御して当該変圧器
に励磁突入電流を発生させないように制御するしゃ断器
制御装置を設けたことを特徴とする。
に、本発明の変圧器しゃ断器制御装置は、変圧器と変圧
器一次しゃ断器および各種保護継電装置を備えた電力系
統において、前記変圧器一次しゃ断器にサイリスタしゃ
断器を用い、当該変圧器一次しゃ断器投入時に当該変圧
器鉄心にかかる交流印加電圧による急峻な磁束変化によ
る直流偏磁磁束を与えないように零電圧から定格電圧ま
である時間をもって増えるようにサイリスタゲート制御
し、また、前記変圧器一次しゃ断器切時に当該変圧器鉄
心への印加電圧を定格電圧から徐々に下げて最終的に零
電圧になるようにサイリスタゲート制御して当該変圧器
に励磁突入電流を発生させないように制御するしゃ断器
制御装置を設けたことを特徴とする。
【0017】
【作用】次に、本発明の原理について説明する。サイリ
スタしゃ断器を用いて、主変一次電圧(変圧器鉄心の印
加電圧)を秒オーダー程度にゆっくり零電圧から定格電
圧まで上げると、変圧器鉄心印加電圧波形は図5(a)
のような上昇パターンをとる。このとき変圧器鉄心より
の発生磁束は、印加電圧周波数でかつ印加電圧より90
°遅れた交流磁束波形となり、図5(b)のような上昇
パターンをとる。
スタしゃ断器を用いて、主変一次電圧(変圧器鉄心の印
加電圧)を秒オーダー程度にゆっくり零電圧から定格電
圧まで上げると、変圧器鉄心印加電圧波形は図5(a)
のような上昇パターンをとる。このとき変圧器鉄心より
の発生磁束は、印加電圧周波数でかつ印加電圧より90
°遅れた交流磁束波形となり、図5(b)のような上昇
パターンをとる。
【0018】変圧器の励磁突入電流の発生原因は図5
(c)の変圧器鉄心ヒステリシス特性図にあるように、
鉄心の磁束波形が飽和磁束限界φS を正方向,負方向い
ずれかで超えたところ(空心インダクタンス領域)に入
り込むことにあるが、これはしゃ断器の投入タイミング
により鉄心磁束の発生が直流偏磁状態になること(正方
向,負方向いずれかに偏ること)、また、残留磁束によ
る直流加算効果などより、このような現象となる。
(c)の変圧器鉄心ヒステリシス特性図にあるように、
鉄心の磁束波形が飽和磁束限界φS を正方向,負方向い
ずれかで超えたところ(空心インダクタンス領域)に入
り込むことにあるが、これはしゃ断器の投入タイミング
により鉄心磁束の発生が直流偏磁状態になること(正方
向,負方向いずれかに偏ること)、また、残留磁束によ
る直流加算効果などより、このような現象となる。
【0019】ところが、図5(b)のような鉄心磁束の
ゆっくりした交流上昇パターンをとると、正方向磁束波
と負方向磁束波の打ち消しあいにより、鉄心が直流偏磁
状態になることなく定格電圧の磁束波他高値φM まで上
昇するため鉄心飽和磁束限界φS を超えることはない
(通常変圧器鉄心はφS はφM の1.5 倍程度に設計され
ている)。よって、励磁突入電流は発生しない。
ゆっくりした交流上昇パターンをとると、正方向磁束波
と負方向磁束波の打ち消しあいにより、鉄心が直流偏磁
状態になることなく定格電圧の磁束波他高値φM まで上
昇するため鉄心飽和磁束限界φS を超えることはない
(通常変圧器鉄心はφS はφM の1.5 倍程度に設計され
ている)。よって、励磁突入電流は発生しない。
【0020】以上はしゃ断器投入により変圧器一次電圧
印加時、鉄心に残留磁束が残っていないことを条件にし
た説明であり、変圧器鉄心に残留磁束が残っていると、
残留磁束による直流偏磁磁束の加算効果がでるため励磁
突入電流の発生原因となる。このため、しゃ断器切制御
時も変圧器の鉄心に残留磁束が残らないような制御を行
う必要がある。
印加時、鉄心に残留磁束が残っていないことを条件にし
た説明であり、変圧器鉄心に残留磁束が残っていると、
残留磁束による直流偏磁磁束の加算効果がでるため励磁
突入電流の発生原因となる。このため、しゃ断器切制御
時も変圧器の鉄心に残留磁束が残らないような制御を行
う必要がある。
【0021】図5(d)はしゃ断器切制御時の変圧器一
次電圧の印加パターンであるが、このように定格電圧か
ら秒オーダーでの徐々の電圧下降により、図5(e)に
示すように鉄心磁束も電圧波形から90°遅れた交流磁
束波形で電圧に追随して減少し、最終的に磁束が零とな
る。このことによりしゃ断器切制御後の変圧器鉄心残留
磁束を零とすることができる。
次電圧の印加パターンであるが、このように定格電圧か
ら秒オーダーでの徐々の電圧下降により、図5(e)に
示すように鉄心磁束も電圧波形から90°遅れた交流磁
束波形で電圧に追随して減少し、最終的に磁束が零とな
る。このことによりしゃ断器切制御後の変圧器鉄心残留
磁束を零とすることができる。
【0022】以上は変圧器の励磁突入電流を発生させな
い手段として、変圧器しゃ断器投入時および切時の変圧
器電圧印加パターンとそれに伴う作用として励磁突入電
流が発生しないことを述べたが、以降、変圧器しゃ断器
の投入及び切制御時の変圧器印加電圧制御方法を実施例
により具体的に述べることとする。
い手段として、変圧器しゃ断器投入時および切時の変圧
器電圧印加パターンとそれに伴う作用として励磁突入電
流が発生しないことを述べたが、以降、変圧器しゃ断器
の投入及び切制御時の変圧器印加電圧制御方法を実施例
により具体的に述べることとする。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の系統回路図である。図1
において、T1 は変圧器、CB1 は受電しゃ断器、CB
3 は主変二次しゃ断器、CB2 は主変一次しゃ断器であ
る。受電しゃ断器CB1 、主変二次しゃ断器CB3 は従
来形のしゃ断器であるが、主変一次しゃ断器CB2 はサ
イリスタ(GTO)しゃ断器である。投入スイッチ3H
2 ,切スイッチ3K2 は主変一次しゃ断器CB2 の制御
スイッチである。投入スイッチ3H3 ,切スイッチ3K
3 は主変二次しゃ断器CB3 の制御スイッチである。し
ゃ断器制御装置CB2Xは受電電圧,主変一次電圧を計
器用変圧器PT1 ,PT2 より取り込み、サイリスタし
ゃ断器CB2 のサイリスタのゲート制御を実施するとと
もに、主変二次しゃ断器CB3 の投入及び切制御のイン
ターロック信号を作成している。
る。図1は本発明の一実施例の系統回路図である。図1
において、T1 は変圧器、CB1 は受電しゃ断器、CB
3 は主変二次しゃ断器、CB2 は主変一次しゃ断器であ
る。受電しゃ断器CB1 、主変二次しゃ断器CB3 は従
来形のしゃ断器であるが、主変一次しゃ断器CB2 はサ
イリスタ(GTO)しゃ断器である。投入スイッチ3H
2 ,切スイッチ3K2 は主変一次しゃ断器CB2 の制御
スイッチである。投入スイッチ3H3 ,切スイッチ3K
3 は主変二次しゃ断器CB3 の制御スイッチである。し
ゃ断器制御装置CB2Xは受電電圧,主変一次電圧を計
器用変圧器PT1 ,PT2 より取り込み、サイリスタし
ゃ断器CB2 のサイリスタのゲート制御を実施するとと
もに、主変二次しゃ断器CB3 の投入及び切制御のイン
ターロック信号を作成している。
【0024】図2は本発明のしゃ断器制御装置CB2X
の回路図であり、このしゃ断器制御装置CB2Xは、主
変一次のサイリスタしゃ断器CB2 のゲート制御によ
り、サイリスタしゃ断器CB2 の開閉制御を行う装置で
ある。
の回路図であり、このしゃ断器制御装置CB2Xは、主
変一次のサイリスタしゃ断器CB2 のゲート制御によ
り、サイリスタしゃ断器CB2 の開閉制御を行う装置で
ある。
【0025】まず、しゃ断器制御装置CB2Xの構成に
ついて説明する。受電の三相交流電圧波形を計器用変圧
器PT1 を介して交流電圧波形検出部1で、また主変一
次側の三相交流電圧波形を計器用変圧器PT2を介して
交流電圧波形検出部8で検出している。外部信号検知部
2,3,4はそれぞれ受電しゃ断器の投入指令,主変二
次しゃ断器の切状態,受電しゃ断器の切指令を検出して
いる。投入時コントロール部5はしゃ断器投入指令を受
けて、しゃ断器投入時の主変一次電圧上昇パターンを発
生させる。切時コントロール部6はしゃ断器切指令を受
けてしゃ断器切制御時の主変一次電圧下降及びゲートオ
フパターンを発生させる。波形作成部7はサイリスタし
ゃ断器投入時または切時に、主変一次側電圧がめざすべ
き目標パターン電圧波形を作成部する。フィードバック
制御部9は波形作成部7の目標パターン電圧波形に主変
一次電圧がなるように、交流電圧波形検出部8より実際
の主変一次電圧を取り込んでサイリスタしゃ断器制御素
子10のフィードバック制御を行う。サイリスタしゃ断
器制御素子10はサイリスタしゃ断器CB2 のサイリス
タのゲート制御を行う。しゃ断器投入許可リレーAX1
はフィードバック制御部9よりサイリスタゲート全開指
令9Rを受けるとともに、交流電圧波形検出部8で主変
一次電圧が定格電圧であることの確認信号89Rを受
け、両信号のAND条件で主変二次しゃ断器の投入許可
信号を出す。しゃ断器切許可リレーAX2 は、しゃ断器
投入許可リレーAX1 と同様にフィードバック制御部9
よりサイリスタゲート全閉指令9Sを受けるとともに、
交流電圧波形検出部8で主変一次電圧が無電圧になった
ことの確認信号89Sを受け、両信号のAND条件で主
変二次しゃ断器の切制御許可信号を出す。3H3 ,3K
3 は主変二次しゃ断器CB3 の入スイッチ,切スイッチ
である。
ついて説明する。受電の三相交流電圧波形を計器用変圧
器PT1 を介して交流電圧波形検出部1で、また主変一
次側の三相交流電圧波形を計器用変圧器PT2を介して
交流電圧波形検出部8で検出している。外部信号検知部
2,3,4はそれぞれ受電しゃ断器の投入指令,主変二
次しゃ断器の切状態,受電しゃ断器の切指令を検出して
いる。投入時コントロール部5はしゃ断器投入指令を受
けて、しゃ断器投入時の主変一次電圧上昇パターンを発
生させる。切時コントロール部6はしゃ断器切指令を受
けてしゃ断器切制御時の主変一次電圧下降及びゲートオ
フパターンを発生させる。波形作成部7はサイリスタし
ゃ断器投入時または切時に、主変一次側電圧がめざすべ
き目標パターン電圧波形を作成部する。フィードバック
制御部9は波形作成部7の目標パターン電圧波形に主変
一次電圧がなるように、交流電圧波形検出部8より実際
の主変一次電圧を取り込んでサイリスタしゃ断器制御素
子10のフィードバック制御を行う。サイリスタしゃ断
器制御素子10はサイリスタしゃ断器CB2 のサイリス
タのゲート制御を行う。しゃ断器投入許可リレーAX1
はフィードバック制御部9よりサイリスタゲート全開指
令9Rを受けるとともに、交流電圧波形検出部8で主変
一次電圧が定格電圧であることの確認信号89Rを受
け、両信号のAND条件で主変二次しゃ断器の投入許可
信号を出す。しゃ断器切許可リレーAX2 は、しゃ断器
投入許可リレーAX1 と同様にフィードバック制御部9
よりサイリスタゲート全閉指令9Sを受けるとともに、
交流電圧波形検出部8で主変一次電圧が無電圧になった
ことの確認信号89Sを受け、両信号のAND条件で主
変二次しゃ断器の切制御許可信号を出す。3H3 ,3K
3 は主変二次しゃ断器CB3 の入スイッチ,切スイッチ
である。
【0026】次に、本実施例の作用を図2を参照して説
明する。最初に、しゃ断器投入制御について述べる。主
変二次しゃ断器CB3 の切状態信号と主変一次しゃ断器
の入操作スイッチ3H2 の操作信号を、しゃ断器制御装
置CB2X内部の外部信号検知部2,3で受け、AND
条件成立確認後、主変一次しゃ断器の投入指令信号25
を投入時コントロール部5に出す。投入時コントロール
部5はこの投入指令信号25を受け、電圧上昇パターン
信号57(図3の57)を出す。波形作成部7は受電電
圧の交流電圧波形検出部1より受電交流電圧波形17
(図3の17)を受信して、受電交流電圧波形17と同
期をとり、かつ電圧上昇パターン信号57を包絡線とす
る電圧上昇パターン波形(図3の79R)を、図2の信
号79としてフィードバック制御部9に出力する。
明する。最初に、しゃ断器投入制御について述べる。主
変二次しゃ断器CB3 の切状態信号と主変一次しゃ断器
の入操作スイッチ3H2 の操作信号を、しゃ断器制御装
置CB2X内部の外部信号検知部2,3で受け、AND
条件成立確認後、主変一次しゃ断器の投入指令信号25
を投入時コントロール部5に出す。投入時コントロール
部5はこの投入指令信号25を受け、電圧上昇パターン
信号57(図3の57)を出す。波形作成部7は受電電
圧の交流電圧波形検出部1より受電交流電圧波形17
(図3の17)を受信して、受電交流電圧波形17と同
期をとり、かつ電圧上昇パターン信号57を包絡線とす
る電圧上昇パターン波形(図3の79R)を、図2の信
号79としてフィードバック制御部9に出力する。
【0027】フィードバック制御部9は電圧上昇パター
ン波形どおり主変二次電圧がコントロールされるよう、
主変二次交流電圧波形検出部8のフィードバック信号と
比較しながら、サイリスタしゃ断器制御素子10のフィ
ードバック制御を行う。サイリスタしゃ断器制御素子1
0の出力電気量により、しゃ断器サイリスタゲートの制
御を行うことで、変圧器T1 に電流を流し、変圧器T1
のインピーダンスにより主変一次電圧を発生させる。こ
のようにして主変一次電圧はフィードバック制御により
目標の電圧上昇パターン波形(図3の79R)となる。
ン波形どおり主変二次電圧がコントロールされるよう、
主変二次交流電圧波形検出部8のフィードバック信号と
比較しながら、サイリスタしゃ断器制御素子10のフィ
ードバック制御を行う。サイリスタしゃ断器制御素子1
0の出力電気量により、しゃ断器サイリスタゲートの制
御を行うことで、変圧器T1 に電流を流し、変圧器T1
のインピーダンスにより主変一次電圧を発生させる。こ
のようにして主変一次電圧はフィードバック制御により
目標の電圧上昇パターン波形(図3の79R)となる。
【0028】主変一次電圧が定格電圧に到達すると、交
流電圧波形検出部8は定格電圧到達を確認して、定格電
圧信号89Rをフィードバック制御部9に出力する。フ
ィードバック制御部9は定格電圧信号89Rを受け、サ
イリスタゲートを全開にする。サイリスタゲート全開に
て一連のしゃ断器投入操作は完了し、変圧器に負荷の接
続が可能となるため、フィードバック制御部9より出た
サイリスタ全開指令信号9Rと定格電圧信号89RのA
ND条件にて、主変二次しゃ断器CB3 の投入許可信号
を出す。
流電圧波形検出部8は定格電圧到達を確認して、定格電
圧信号89Rをフィードバック制御部9に出力する。フ
ィードバック制御部9は定格電圧信号89Rを受け、サ
イリスタゲートを全開にする。サイリスタゲート全開に
て一連のしゃ断器投入操作は完了し、変圧器に負荷の接
続が可能となるため、フィードバック制御部9より出た
サイリスタ全開指令信号9Rと定格電圧信号89RのA
ND条件にて、主変二次しゃ断器CB3 の投入許可信号
を出す。
【0029】以上のようにして主変一次電圧をゆっくり
定格電圧まで上昇させると、変圧器鉄心磁束波形は図3
−79RXに示すあるように順々に少しずつ増加する交
流磁束波形となり、片方に偏磁した直流偏磁磁束は発生
せず、飽和磁束限界φS を超えることはない。よって変
圧器T1の励磁突入電流も発生しない。
定格電圧まで上昇させると、変圧器鉄心磁束波形は図3
−79RXに示すあるように順々に少しずつ増加する交
流磁束波形となり、片方に偏磁した直流偏磁磁束は発生
せず、飽和磁束限界φS を超えることはない。よって変
圧器T1の励磁突入電流も発生しない。
【0030】次に、しゃ断器切制御について述べる。主
変一次しゃ断器CB2 の切制御は、最初に主変二次しゃ
断器CB3 を切ってからでないと実施できないインター
ロックを行っている。このため、しゃ断器制御装置CB
2X内部の外部信号検知部3,4で、切操作スイッチ3
K2 の操作信号と主変二次しゃ断器CB3 の切状態信号
を受け、そのAND条件で、主変一次しゃ断器CB2 の
切指令信号36を切時コントロール部6に出す。
変一次しゃ断器CB2 の切制御は、最初に主変二次しゃ
断器CB3 を切ってからでないと実施できないインター
ロックを行っている。このため、しゃ断器制御装置CB
2X内部の外部信号検知部3,4で、切操作スイッチ3
K2 の操作信号と主変二次しゃ断器CB3 の切状態信号
を受け、そのAND条件で、主変一次しゃ断器CB2 の
切指令信号36を切時コントロール部6に出す。
【0031】切時コトロール部6はこの切指令信号36
を受け、電圧下降パターン信号67(図4の67)を出
す。波形作成部7は受電電圧の交流電圧波形検出部1よ
り受電交流電圧波形17(図4の17)を受信して、受
電交流電圧波形17と同期をとり、かつ電圧下降パター
ン信号67を包絡線とする電圧下降パターン波形(図4
の79S)を、信号79としてフィードバック制御部9
に出力する。フィードバック制御部9は電圧下降パター
ン波形どおり主変二次電圧がコントロールされるよう、
主変二次交流電圧波形検出部8のフィードバック信号を
比較しながら、サイリスタしゃ断器制御素子10のフィ
ードバック制御を行う。サイリスタしゃ断器制御素子1
0の出力電気量により、しゃ断器サイリスタゲートの制
御を行うことで、変圧器T1 に電流を流し、変圧器T1
のインピーダンスにより主変一次電圧を発生させる。
を受け、電圧下降パターン信号67(図4の67)を出
す。波形作成部7は受電電圧の交流電圧波形検出部1よ
り受電交流電圧波形17(図4の17)を受信して、受
電交流電圧波形17と同期をとり、かつ電圧下降パター
ン信号67を包絡線とする電圧下降パターン波形(図4
の79S)を、信号79としてフィードバック制御部9
に出力する。フィードバック制御部9は電圧下降パター
ン波形どおり主変二次電圧がコントロールされるよう、
主変二次交流電圧波形検出部8のフィードバック信号を
比較しながら、サイリスタしゃ断器制御素子10のフィ
ードバック制御を行う。サイリスタしゃ断器制御素子1
0の出力電気量により、しゃ断器サイリスタゲートの制
御を行うことで、変圧器T1 に電流を流し、変圧器T1
のインピーダンスにより主変一次電圧を発生させる。
【0032】このようにして、主変一次電圧はフィード
バック制御により目標の電圧下降パターン波形(図4の
79S)となる。主変一次電圧が電圧下降パターン波形
に従い零電圧となると、交流電圧波形検出部8は零電圧
を確認して、零電圧信号89S(図4の89S)をフィ
ードバック制御部9に出力する。フィードバック制御部
9は零電圧信号89Sを受けサイリスタゲートを全閉に
する。サイリスタゲート全閉にて一連のしゃ断器切操作
は完了する。
バック制御により目標の電圧下降パターン波形(図4の
79S)となる。主変一次電圧が電圧下降パターン波形
に従い零電圧となると、交流電圧波形検出部8は零電圧
を確認して、零電圧信号89S(図4の89S)をフィ
ードバック制御部9に出力する。フィードバック制御部
9は零電圧信号89Sを受けサイリスタゲートを全閉に
する。サイリスタゲート全閉にて一連のしゃ断器切操作
は完了する。
【0033】以上のようにして主変一次電圧をゆっくり
零電圧まで下降させると、変圧器鉄心磁束波形は図4の
79SXに示すように順々に少しずつ減少する交流磁束
波形となり、最後は鉄心磁束は零となる。この磁束零状
態でしゃ断器切操作が完了するため変圧器鉄心に残留磁
束は残らなくなる。したがって、しゃ断器投入時の残留
磁束の加算効果がなくなり、励磁突入電流を発生する悪
要因もなくなる。
零電圧まで下降させると、変圧器鉄心磁束波形は図4の
79SXに示すように順々に少しずつ減少する交流磁束
波形となり、最後は鉄心磁束は零となる。この磁束零状
態でしゃ断器切操作が完了するため変圧器鉄心に残留磁
束は残らなくなる。したがって、しゃ断器投入時の残留
磁束の加算効果がなくなり、励磁突入電流を発生する悪
要因もなくなる。
【0034】上述したように、本発明の変圧器しゃ断器
制御装置によると、変圧器突入時に変圧器から発生する
励磁突入電流はなくなるので、従来技術の問題点で述べ
たような各種の継電器の不要応動はなくなる。また、変
圧器保護用の比率差動継電器は変圧器投入時、自変圧器
の励磁突入電流で比率差動継電器が誤動作しないよう高
調波抑機能を付加したり、また限時電圧継電器による感
度低下回路を付加するなどの対策回路を付加していた
が、励磁突入電流が流れないためこのような機能や回路
は不用となる。
制御装置によると、変圧器突入時に変圧器から発生する
励磁突入電流はなくなるので、従来技術の問題点で述べ
たような各種の継電器の不要応動はなくなる。また、変
圧器保護用の比率差動継電器は変圧器投入時、自変圧器
の励磁突入電流で比率差動継電器が誤動作しないよう高
調波抑機能を付加したり、また限時電圧継電器による感
度低下回路を付加するなどの対策回路を付加していた
が、励磁突入電流が流れないためこのような機能や回路
は不用となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
変圧器投入時に変圧器が励磁突入電流を発生しないため
各種継電器の不要応動のなく、また磁束零状態でしゃ断
器切操作が完了するため変圧器鉄心に残留磁束は残らな
いのでしゃ断器投入時の残留磁束の加算効果がなくなり
励磁突入電流を発生する悪要因もなくなる等、信頼性に
富んだ電力供給システムを提供できるとともに、近年主
流になりつつあるサイリスタしゃ断器を用いた経済的な
システムを提供できる。
変圧器投入時に変圧器が励磁突入電流を発生しないため
各種継電器の不要応動のなく、また磁束零状態でしゃ断
器切操作が完了するため変圧器鉄心に残留磁束は残らな
いのでしゃ断器投入時の残留磁束の加算効果がなくなり
励磁突入電流を発生する悪要因もなくなる等、信頼性に
富んだ電力供給システムを提供できるとともに、近年主
流になりつつあるサイリスタしゃ断器を用いた経済的な
システムを提供できる。
【図1】本発明の一実施例の系統構成図。
【図2】図1のしゃ断器制御装置CB2Xの回路図。
【図3】図2の各種信号の波形図。
【図4】図2の各種信号の波形図。
【図5】本発明による変圧器鉄心の電圧と磁束との関係
を説明するための図。
を説明するための図。
【図6】従来の受変電システムの一般的な系統構成図。
【図7】変圧器励磁突入電流の発生原理を説明するため
の図。
の図。
【図8】変圧器の鉄心に残留磁束が残る原因を説明する
ための図。
ための図。
1,8…交流電圧波形検出部、2,3,4…外部信号検
知部、5…投入時コントロール部、6…切時コントロー
ル部、7…波形作成部、9…フィードバック制御部、1
0…サイリスタしゃ断器制御素子、AX1 …しゃ断器投
入許可リレー、AX2 …しゃ断器切許可リレー、T1 …
変圧器、PT1 …計器用変圧器(受電)、PT2 …計器
用変圧器(主変一次)、CB2 …サイリスタしゃ断器
(主変一次)、CB3 …しゃ断器(主変二次)、3H2
〜3H3 …しゃ断器投入スイッチ、3K2 〜3K3 …し
ゃ断器切スイッチ、CB2X…しゃ断器制御装置、P,
N…制御電源。
知部、5…投入時コントロール部、6…切時コントロー
ル部、7…波形作成部、9…フィードバック制御部、1
0…サイリスタしゃ断器制御素子、AX1 …しゃ断器投
入許可リレー、AX2 …しゃ断器切許可リレー、T1 …
変圧器、PT1 …計器用変圧器(受電)、PT2 …計器
用変圧器(主変一次)、CB2 …サイリスタしゃ断器
(主変一次)、CB3 …しゃ断器(主変二次)、3H2
〜3H3 …しゃ断器投入スイッチ、3K2 〜3K3 …し
ゃ断器切スイッチ、CB2X…しゃ断器制御装置、P,
N…制御電源。
Claims (1)
- 【請求項1】 変圧器と変圧器一次しゃ断器および各種
保護継電装置を備えた電力系統において、前記変圧器一
次しゃ断器にサイリスタしゃ断器を用い、当該変圧器一
次しゃ断器投入時に当該変圧器鉄心にかかる交流印加電
圧による急峻な磁束変化による直流偏磁磁束を与えない
ように零電圧から定格電圧まである時間をもって増える
ようにサイリスタゲート制御し、また、前記変圧器一次
しゃ断器切時に当該変圧器鉄心への印加電圧を定格電圧
から徐々に下げて最終的に零電圧になるようにサイリス
タゲート制御して当該変圧器に励磁突入電流を発生させ
ないように制御するしゃ断器制御装置を設けたことを特
徴とする変圧器しゃ断器制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30690992A JPH06165366A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 変圧器しゃ断器制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30690992A JPH06165366A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 変圧器しゃ断器制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06165366A true JPH06165366A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=17962734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30690992A Pending JPH06165366A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 変圧器しゃ断器制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06165366A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150139614A (ko) | 2013-07-19 | 2015-12-11 | 리카고교가부시키가이샤 | 전력 제어기 및 전력 제어 방법 |
CN117117789A (zh) * | 2023-10-24 | 2023-11-24 | 国家电网有限公司西北分部 | 一种变压器保护方法和装置 |
-
1992
- 1992-11-17 JP JP30690992A patent/JPH06165366A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150139614A (ko) | 2013-07-19 | 2015-12-11 | 리카고교가부시키가이샤 | 전력 제어기 및 전력 제어 방법 |
CN117117789A (zh) * | 2023-10-24 | 2023-11-24 | 国家电网有限公司西北分部 | 一种变压器保护方法和装置 |
CN117117789B (zh) * | 2023-10-24 | 2024-01-30 | 国家电网有限公司西北分部 | 一种变压器保护方法和装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH03156820A (ja) | 電力開閉制御装置 | |
US4020394A (en) | Ground fault detector | |
JP2002320325A (ja) | 送配電装置 | |
JPH06165366A (ja) | 変圧器しゃ断器制御装置 | |
JPH07312823A (ja) | 直流漏電検出保護装置 | |
JP3227653B2 (ja) | 電力系統保護制御装置 | |
JP2004015961A (ja) | 三相欠相保護付漏電遮断器 | |
KR100959661B1 (ko) | 전력계통의 보호장치와 보호협조가 가능한 자기결합을이용한 초전도 전류제한기 | |
JP3199940B2 (ja) | 変圧器保護リレー装置 | |
JP2001178148A (ja) | 自励式変換器の保護装置 | |
JP3456089B2 (ja) | 保護継電器 | |
CN213783271U (zh) | 一种空载变压器合闸涌流控制装置 | |
KR100228519B1 (ko) | 사고전류 억제장치(事故電流 抑制藏置) | |
JPH04372519A (ja) | 遮断器 | |
JPH05199653A (ja) | 高速接地開閉器の制御方法 | |
JPH1189080A (ja) | 保護継電装置 | |
JPH10164754A (ja) | 単相変圧器用突入電流防止装置 | |
JPS6321420B2 (ja) | ||
JP3100536B2 (ja) | 高圧開閉器装置 | |
JPH03293996A (ja) | 三相交流機の過電流検出回路 | |
JPS58123622A (ja) | しや断器の制御装置 | |
JPS607883B2 (ja) | 制御電源回路の保護装置 | |
JP2001333537A (ja) | 電源設備 | |
JP2752218B2 (ja) | 2次励磁装置の保護装置 | |
JPH10304665A (ja) | 電圧制御装置 |