JPH092198A - 加速度センサの強制作動装置 - Google Patents

加速度センサの強制作動装置

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JPH092198A
JPH092198A JP7157573A JP15757395A JPH092198A JP H092198 A JPH092198 A JP H092198A JP 7157573 A JP7157573 A JP 7157573A JP 15757395 A JP15757395 A JP 15757395A JP H092198 A JPH092198 A JP H092198A
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JP
Japan
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sensor
acceleration sensor
forced
operating
lever
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Application number
JP7157573A
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English (en)
Inventor
Naoki Oe
直己 大江
Hisao Yamada
久男 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH092198A publication Critical patent/JPH092198A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃車時等に車両への取付状態のままで簡単に
強制作動させることができ安全でかつ作業性が向上する
のみならず、不用意な操作による強制着火を防止するこ
とができる機械着火式加速度センサ強制作動装置を得
る。 【構成】 第1の発明では、加速度センサ10の操作板
11をカバー18から引き離すように嵌入して、操作レ
バー45を操作するセンサ操作部材110を、摺動案内
部材108に摺動自在に装着し、センサ操作部材110
を引き操作に連動して引き方向とは、反対側の方向へ移
動させる反転連動機構(124、126、128)を装
着する。第2の発明では、センサ操作部材110に、構
造部材102に当たって強制作動状態への移行を制止す
る係止部122を取り外し可能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバック装置やプリ
テンショナー装置等の乗員保護装置に用いられる機械着
火式加速度センサの強制作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の乗員保護装置としてエアバック装
置が一般に知られている。このようなエアバック装置
は、車両急減速時に乗員を保護する為、車両の急減速を
加速度センサで検出して袋体が膨張するようになってい
る。
【0003】つまり、車両急減速時には、エアバッグ装
置に内蔵されたインフレータの加速度センサがこの急減
速を検出し、加速度センサが雷管を着火することによっ
て、インフレータよりガスを袋体内に供給して袋体が膨
張されるようになっている。
【0004】一方、このようなエアバッグ装置が設置さ
れた車両の廃車時やステアリングホイールの交換時にお
いて、エアバッグ装置を廃棄する際には、安全性を考慮
してエアバッグ装置のインフレータを強制的に着火させ
て、使用済状態にしておく必要がある。
【0005】このため、タイヤを積み重ねた中空内部で
エアバッグ装置をロープによって吊るした状態から落下
させて、エアバッグ装置内のインフレータの加速度セン
サを作動させることにより、インフレータを強制的に着
火するようにしている。このため、タイヤを積み重ねる
ため等の労力と時間が必要であった。
【0006】この他に、エアバッグ装置が廃棄以外の目
的で故意に取り外されたり、あるいは振動等で緩んだり
することがないように、エアバッグ装置は厳重に車体側
に固定されていることが多く、エアバッグ装置の車体よ
りの取り外しにも、非常に多くの労力と時間を要してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実に
鑑み、車両への取り付け時における安全性を向上しつ
つ、車両に取り付けたまま簡単な操作で安全且つ簡易に
エアバッグ装置等を廃棄できる加速度センサの強制作動
装置を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による加速度セ
ンサの強制作動装置は、操作レバーを操作することによ
り、少なくとも加速度センサを強制作動可能に形成した
センサ操作部材と、センサ操作部材を摺動自在に装着す
る摺動案内部材と、引き動作に連動して引き方向とは反
対側の方向へセンサ操作部材を摺動案内部材に沿って移
動し、操作レバーを強制作動状態に操作させる反転連動
機構と、を有することを特徴とする。
【0009】請求項2による加速度センサの強制作動装
置は、操作レバーを操作することにより、少なくとも加
速度センサを強制作動可能に形成したセンサ操作部材
と、センサ操作部材を摺動自在に装着する摺動案内部材
と、構造部材に当たってセンサ操作部材が強制作動状態
の位置へ移動するのを制止するようセンサ操作部材に突
設されるとともに、構造部材に当たらないよう離脱可能
に設けられた係止部と、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の加速度センサの強制作動装置で
は、反転連動機構を引き操作し、センサ操作部材を摺動
案内部材に沿って移動し、このセンサ操作部材の移動動
作によって操作レバーを操作し、加速度センサを強制作
動する。このように、反転連動機構による引き操作によ
ってセンサ操作部材を操作するので、これを押し動作に
よって操作するときよりも容易に、かつ確実に操作可能
とする。
【0011】また、このようにして加速度センサに所定
の慣性力を作用させることなく、操作レバーによって強
制的に着火させるため、車両の廃棄処分等の際に加速度
センサを用いた例えばエアバッグ装置をステアリングホ
イールに載置したまま処分でき、安全でかつ作業性が向
上する。
【0012】さらに、請求項2記載の加速度センサの強
制作動装置では、加速度センサを強制的に作動させる場
合以外には、操作レバーは加速度センサ強制作動位置へ
の移動が係止部が構造部材に当たることによって制限さ
れるため、不用意な操作レバーの操作による強制作動を
防止することができる。
【0013】
【実施例】図1には、本発明が適用された機械着火式加
速度センサ10とその強制作動装置の全体概略構成の要
部を側面から見たところが示されている。
【0014】本実施例の機械着火式加速度センサの強制
作動装置は、ステアリングホイールに装着されるもの
で、図1に示すようにロアカバー、芯金、ブラケット等
を有するステアリングホイール側部材100の構造部材
102には、ガス発生剤を収容したインフレータ104
が固定されている。このインフレータ104の中央部に
は、加速度センサ10が一体的に装着されている。ま
た、構造部材102の横側所定位置(図1に向かって右
側部分)には強制作動機構兼用のセンサ操作機構106
が装着されている。
【0015】このセンサ操作機構106は、構造部材1
02に固定された摺動案内部材108にセンサ操作部材
110を摺動自在、かつ着脱自在に装着して構成され
る。
【0016】センサ操作部材110は、図2の平面図に
も示すように、自由端部が2股に分かれた操作部として
形成されている。この操作部は、その一方の側面に先端
が先細となる挿入傾斜部112と、これに続く薄肉厚の
解除板部114と、これに続く引き上げ傾斜部116
と、これに続く厚肉厚の強制操作板部118が設けら
れ、その他方の側面には通し溝部120が設けられてい
る。
【0017】図1に示される如く、センサ操作部材11
0の操作部とは反対側の端部には、この端部から直角に
延出された係止部122が一体に形成されている。この
係止部122の付け根部分は薄肉に形成し、作業者が手
で係止部122を折り取ることができるようにされてい
る。
【0018】センサ操作部材110の係止部122が延
出するのとは反対側の側面部には、係留部材124が立
設されている。また、この係留部材124に対応して、
ステアリングホイール側部材100の所定位置には、支
柱126が立設されている。この係留部材124と支柱
126は、共に頭部にフランジ状の平板部を設けたピン
部材として形成しているが、通し穴を設けた環状部を有
するピン部材等として形成しても良い。
【0019】そして、図2にも示すように係留部材12
4には、ロープ128の一端部を結び付け、このロープ
128を支柱126に巻掛けて引き戻し、ロープ128
の他端部を引張る動作に連動して、センサ操作部材11
0を図の矢印A方向へ移動可能とする反転連動機構を構
成する。
【0020】上述のように構成したセンサ操作機構10
6で操作される加速度センサ10は、その操作レバーの
軸部自由端に固着した操作板11の高さを変えて引き出
すことによって3段階の制御操作が行われる。すなわ
ち、図3に示す操作板11が加速度センサ10の端面1
0Aに当接している第1状態では作動不能状態とされ、
図4に示す操作板11が加速度センサ端面10Aから中
間所定高さ位置まで引き出されているときには作動可能
状態とされ、図5に示す操作板11が加速度センサ端面
10Aから上限位置まで引き出されたときには、強制着
火操作されるように構成されている。
【0021】この機械着火式加速度センサ10は、図3
に示すようにセンサ本体部分を構成するケース12を備
えている。ケース12は、一端に底壁14を有する円筒
形に形成されており、開口側には同様にセンサ本体部分
を構成するプレート16がカバー18によって固定され
て封印されている。ケース12の底壁14には軸線上に
透孔20が形成されており、また、ケース12には円筒
形状のガイド孔22が形成されている。
【0022】このケース12の内部には着火ピン24が
配置されている。着火ピン24は、略円筒形に形成され
た本体26と、この本体26の底壁26Aから一体的に
突出形成された凸部28とから構成されており、軸線に
沿ってケース12内をスライド移動することにより凸部
28は底壁14に形成された透孔20内に入り込み可能
である。この凸部28は、着火ピン24(本体26)が
最もケース12の底壁14の側へ移動した状態におい
て、透孔20から外部へ突出する。
【0023】ケース12の開口側に固定されたプレート
16と着火ピン24との間にはファイアリングスプリン
グ30が配置されており、常に着火ピン24を透孔20
の方向へ付勢している。
【0024】また、ケース12のガイド孔22には、慣
性質量体32が配置されている。慣性質量体32は、略
円筒形に形成されており、ガイド孔22内に軸線方向に
沿って移動可能に収容されている。慣性質量体32とプ
レート16との間にはバイアススプリング34が配置さ
れており、常に慣性質量体32を底壁14の方向へ付勢
している。
【0025】慣性質量体32と着火ピン24との間に
は、トリガレバー36が配置されている。トリガレバー
36は、長手方向一端部が軸38によって回動可能に支
持されている。また、トリガレバー36の先端は、着火
ピン24へ向けて屈曲されて係合部40となっており、
着火ピン24に係合可能である。すなわち、トリガレバ
ー36が軸38周りに回動することにより、係合部40
は着火ピン24に接近または離間できる。このトリガレ
バー36の係合部40が着火ピン24の本体26に係合
した状態では、ファイアリングスプリング30により付
勢された着火ピン24をその凸部28が透孔20から抜
き出た位置で保持している。
【0026】また、トリガレバー36の先端部近傍の着
火ピン24と反対側には、慣性質量体32へ向けてスラ
イド保持部42が突出形成されている。スライド保持部
42は、慣性質量体32に形成された解除孔44に対応
しており、慣性質量体32の移動時に解除孔44内に入
り込むことができるように構成されている。すなわち、
通常は、慣性質量体32はバイアススプリング34によ
って最もケース12の底壁14に接近した位置にあり、
この状態では、慣性質量体32がトリガレバー36のス
ライド保持部42に当接しており、トリガレバー36の
係合部40は着火ピン24の本体26に係合して、着火
ピン24をその凸部28が透孔20から抜き出た位置で
保持した状態となっている。さらに、慣性質量体32が
底壁14から離間する方向へ移動する際には、慣性質量
体32はトリガレバー36のスライド保持部42と線状
に接触しながら相対移動し、スライド保持部42が解除
孔44に入り込む構成である。
【0027】一方、プレート16の中央部分(着火ピン
24とカバー18との間)には、操作レバー45が配置
されている。操作レバー45は、円盤状の本体部46、
及び本体部46に一体的に固着された軸部47を備えて
おり、プレート16とカバー18とによって軸線に沿っ
て移動可能に支持されている。また、操作レバー45に
は腕部48が形成されている。腕部48は、プレート1
6を貫通して慣性質量体32へ向けて延出しており、さ
らに先端には係止部50が形成されている。この係止部
50は、慣性質量体32の端部に軸線方向に沿って形成
された係合溝52に入り込んでいる。これにより、係止
部50が係合溝52の一端部52Aに接近した状態(図
3に示す状態)では、慣性質量体32が操作レバー45
(腕部48)に保持されてその軸線方向移動が阻止さ
れ、係止部50が係合溝52の一端部52Aから離間し
た状態(図4に示す状態)では、慣性質量体32の軸線
方向移動が可能となる構成である。
【0028】さらに、図4に示す如く操作レバー45の
係止部50が係合溝52の一端部52Aから離間した状
態(係合溝52の他端部52Bに接近した状態)におい
て、さらに操作レバー45が軸線方向に移動した場合に
は、係止部50が係合溝52の他端部52Bに係合して
慣性質量体32が操作レバー45と共に強制的に移動さ
れ図5の状態に至る構成である。
【0029】操作レバー45とカバー18との間には圧
縮コイルスプリング54が配置されており、係止部50
が係合溝52の一端部52Aに接近する方向へ常に操作
レバー45を付勢している。
【0030】操作レバー45の軸部47はカバー18に
形成された透孔19から外部に突出されており、操作板
11が取り付けられている。操作板11は、センサ操作
機構106によって外部から操作される。センサ操作機
構106は、操作板11自体に対応して配置されてい
る。このセンサ操作機構106のセンサ操作部材110
を図3乃至図5の矢印A方向へ押し込み操作することに
より、センサ操作部材110が操作板11とカバー18
との間に嵌入可能となっている。すなわち、センサ操作
部材110が操作板11とカバー18との間に嵌入する
ことによって操作板11をカバー18から引き離すよう
になっており、通常の操作で圧縮コイルスプリング54
の付勢力によって係止部50が係合溝52の一端部52
Aに接近状態の操作レバー45を、所定量軸線方向に移
動させて係止部50が係合溝52の一端部52Aから離
間した状態とすることができる構成である。
【0031】以上の構成による機械着火式加速度センサ
10は、エアバッグ装置におけるインフレータ104の
プレート56に組み付けられている。プレート56には
インフレータ104内のガス発生剤を着火燃焼させる雷
管60が配置されている。雷管60は、機械着火式加速
度センサ10が組み付けられた状態において機械着火式
加速度センサ10の軸線上に位置している。したがって
この組付状態では、ケース12の透孔20は雷管60に
対向しており、この透孔20から突出可能な着火ピン2
4の凸部28は、雷管60に衝突可能となっている。
【0032】次に本実施例の作用を説明する。上記のよ
うに構成される機械着火式加速度センサ10では、通常
は、図3に示す如く、着火ピン24はファイアリングス
プリング30の付勢力に抗して雷管60から離間した位
置(ケース12の透孔20から抜き出た位置)にあり、
トリガレバー36は係合部40が着火ピン24の本体2
6に係合して、着火ピン24を保持している。さらに、
慣性質量体32はバイアススプリング34によって最も
底壁14に接近した位置すなわちトリガレバー36の回
動軌跡に侵入しており、内周壁がトリガレバー36のス
ライド保持部42に当接しトリガレバー36の回動を阻
止し着火ピン保持状態を維持している。
【0033】さらにここで、図3に示す加速度センサ作
動不能状態では、操作レバー45の係止部50が慣性質
量体32の係合溝52の一端部52Aに接近すると共に
この状態が圧縮コイルスプリング54の付勢力によって
維持されている。したがってこの状態においては、仮に
機械着火式加速度センサ10に大きな加速度が作用して
も、慣性質量体32は係合溝52の一端部52Aが操作
レバー45の係止部50に係合することにより移動する
ことがなく(トリガレバー36のスライド保持部42が
解除孔44内に入り込むことがなく)、したがって、ト
リガレバー36が回動することがなく、着火ピン保持状
態が解除されることはない。
【0034】次に、加速度センサを作動可能状態にする
場合には、センサ操作部材110の係止部122を押し
操作する。これによって挿入傾斜部112の先端が操作
板11とカバー18との間に嵌入し、解除板部114が
操作板11に係合する。そして、圧縮コイルスプリング
54の付勢力に抗して操作レバー45が軸線方向に移動
され、図4に示す如く、係止部50が係合溝52の一端
部52Aから離間した状態となって慣性質量体32の軸
線方向移動が可能となり、加速度センサ作動可能状態と
なる。
【0035】ここで、機械着火式加速度センサ10に大
きな加速度が作用すると、慣性質量体32がプレート1
6の方向へ慣性移動し、トリガレバー36の回動軌跡に
解除孔44が対応する。トリガレバー36のスライド保
持部42が慣性質量体32の解除孔44に対向してその
保持が解除されると、ファイアリングスプリング30に
より付勢された着火ピン24によってこの着火ピン24
から離間する方向へ押圧されたトリガレバー36が、着
火ピン24から離間する方向へ回動される。これによ
り、トリガレバー36の係合部40が着火ピン24の本
体26から離間して着火ピン24の保持を解除し、この
ため、着火ピン24がファイアリングスプリング30の
付勢力によって軸線方向に移動し、凸部28が透孔20
から外方へ突出する。
【0036】これにより、着火ピン24の凸部28が雷
管60に衝突して雷管60が着火される。雷管60が着
火されると、インフレータ104のガス発生剤が着火燃
焼され、エアバッグ装置が作動される。
【0037】次に、車両の廃棄処分等の際に機械着火式
加速度センサ10を強制的に作動させる場合には、車体
に取り付けた状態のままで強制的に作動させることがで
きる。
【0038】このため、センサ操作機構106のセンサ
操作部材110を摺動案内部材108から引き抜き、そ
の係止部122を付け根から折り取る。
【0039】このとき、センサ操作部材110の係留部
材124と支柱126との間にロープ128が巻き掛け
られていない場合には、前述の如くロープ128の一端
を係留部材124に結び付け、支柱に巻き掛けてから引
き戻すようにする。この後、係止部122を取り除いた
センサ操作部材110を再び摺動案内部材108に装着
し、ロープ128の他端を引く。すると、センサ操作部
材110は矢印A方向へ移動し、前述したようにその挿
入傾斜部112を図3に示す状態からカバー18と操作
板11との間に挟み込みながら進み、解除板部114が
これら両者を所定間隔引き離す図4に示す状態に至る。
これより、さらにロープ128を引くとセンサ操作部材
110はさらに矢印A方向へ進み、引き上げ傾斜部11
6がカバー18から操作板11をさらに引き離し、これ
らの間に強制操作板部118が挟み込まれる、図5に示
す状態に至る。
【0040】これにより機械着火式加速度センサ10で
は、圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して操作レ
バー45が軸線方向に更に移動される。このため、図5
に示す如く、係止部50が係合溝52の他端部52Bに
係合して慣性質量体32が強制的に軸線方向に移動さ
れ、トリガレバー36のスライド保持部42が慣性質量
体32の解除孔44に対向してその保持が解除される。
以後は、前述の大きな加速度作用時と同様に、着火ピン
24がファイアリングスプリング30の付勢力によって
移動し、凸部28が雷管60に衝突して雷管60が着火
され、インフレータ104のガス発生剤が着火燃焼され
る。
【0041】このように、機械着火式加速度センサ10
では、センサに所定の慣性力を作用させることなく、操
作レバー45の操作によって慣性質量体32を強制的に
軸線方向に移動させて雷管60を着火させるため、車両
の廃棄処分等の際に機械着火式加速度センサ10を用い
たエアバッグ装置を作動不能状態にさせた上でステアリ
ングホイールから取り外して処分する必要がなくなり、
作業性が向上する。また、機械着火式加速度センサ10
では、慣性質量体32に係合可能な操作レバー45を、
センサ強制作動時にはロープ128を引くことにより軸
線方向に移動させて着火させる構成であるため、機構も
簡単となる。
【0042】さらに、このロープ128を引き、センサ
操作部材110を摺動案内部材108に沿って移動させ
る作業は、センサ操作部材110を狭い空間に棒を入れ
て押し込む等の作業に比較して容易であり、作業も簡単
迅速に行える。さらにロープ128はこれを引く方向を
ある程度自由にでき、しかもロープ128を長くして作
業者が機械式加速度センサ10から離れた位置から遠隔
操業をするようにすれば、車載状態のエアバッグが強制
的に作動されたときの安全性を向上でき、しかも狭い場
所での作業を容易にできる。
【0043】また、センサ操作部材110から係止部1
22を折り取っていない場合は、図4に示す状態から、
さらにセンサ操作部材110を矢印A方向へ移動させよ
うとしても図1に示したように、その係止部122が構
造部材102に当たって、その矢印A方向への移動を制
止するので、不用意に機械着火式加速度センサ10が強
制着火操作されることを防止できる。
【0044】なお、上述した実施例ではロープ128を
あらかじめ係留部材124と支柱126とに掛け渡して
おいても良いし、センサ操作部材110を摺動案内部材
108から引き抜いたときにロープ128を係留部材1
24と支柱126とに掛けるようにしても良い。さらに
は、リンク等で構成した反転機構を用いて、図1の矢印
Aと逆方向へ引く動作に連動してセンサ操作部材110
を矢印A方向へ移動させるように構成しても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る機械着
火式加速度センサの強制作動装置は、廃車時等に車両へ
の取付状態のままで簡単に機械着火式加速度センサを強
制作動させることができ、安全にかつ作業性を向上でき
る。また、車両への取り付け時には誤って強制作動され
ないようにして安全性を向上し、不用意なセンサ操作部
材の操作による強制着火を防止することができるという
優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例に係る機械着火式加
速度センサ操作機構部の部分を示す要部概略側面図であ
る。
【図2】本発明が適用された実施例に係る機械着火式加
速度センサのセンサ操作部材を示す平面図である。
【図3】本発明が適用された実施例に係る機械着火式加
速度センサの作動不能状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明が適用された実施例に係る機械着火式加
速度センサの作動可能状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明が適用された実施例に係る機械着火式加
速度センサの強制作動状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 機械着火式加速度センサ 11 操作板 45 操作レバー 100 ステアリングホイール側部材 102 構造部材 106 センサ操作機構 108 摺動案内部材 110 センサ操作部材 122 係止部 124 係留部材(反転連動機構) 126 支柱(反転連動機構) 128 ロープ(反転連動機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーを操作することにより、少な
    くとも加速度センサを強制作動可能に形成したセンサ操
    作部材と、 前記センサ操作部材を摺動自在に装着する摺動案内部材
    と、 引き動作に連動して引き方向とは反対側の方向へ前記セ
    ンサ操作部材を、前記摺動案内部材に沿って移動し、前
    記操作レバーを強制作動状態に操作させる反転連動機構
    と、 を有することを特徴とする加速度センサの強制作動装
    置。
  2. 【請求項2】 操作レバーを操作することにより、少な
    くとも加速度センサを強制作動可能に形成したセンサ操
    作部材と、 前記センサ操作部材を摺動自在に装着する摺動案内部材
    と、 構造部材に当たって前記センサ操作部材が強制作動状態
    の位置へ移動するのを制止するよう前記センサ操作部材
    に突設されるとともに、前記構造部材に当たらないよう
    離脱可能に設けられた係止部と、 を有することを特徴とする加速度センサの強制作動装
    置。
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