JPH06219239A - 起動装置用安全装置 - Google Patents

起動装置用安全装置

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JPH06219239A
JPH06219239A JP1109993A JP1109993A JPH06219239A JP H06219239 A JPH06219239 A JP H06219239A JP 1109993 A JP1109993 A JP 1109993A JP 1109993 A JP1109993 A JP 1109993A JP H06219239 A JPH06219239 A JP H06219239A
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JP
Japan
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sensor
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drive shaft
occupant
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JP1109993A
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English (en)
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Shinji Mori
信二 森
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアバッグ装置等の乗員保護装置を組付作業
時等に落下させた場合においても起動装置の非感知状態
を確実に維持させる。 【構成】 センサ44を非感知状態、感知可能状態にす
る切換ロッド70は、リターンスプリング72の付勢力
によってセンサ44内に挿入された状態にあり、この状
態ではドライブシャフト52の揺動が阻止されている。
一方、切換ロッド70と連結された解除体74を解除ボ
ルト82の挿入操作によって反乗員側へ引き下げると、
これに伴い切換ロッド70も反乗員側へ抜き出される。
このため、ドライブシャフト52の揺動が可能となり、
センサ44が感知可能状態となる。従って、エアバッグ
装置の組付作業時等に作業者が不用意にこれを落下させ
ても、センサ44の非感知状態を確実に維持させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両構成部材に組み付
けられた乗員保護装置を車両急減速時に作動させる起動
装置に適用され、必要時以外は起動装置を非感知状態と
する安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ここ数年、乗員保護装置の一つとしてエ
アバッグ装置を備えた自動車が普及しつつある。この種
のエアバッグ装置には種々あるが、以下、ステアリング
ホイールに取り付けられるタイプでかつ機械着火式のセ
ンサ(起動装置)を備えたエアバッグ装置を例にして従
来の技術を説明する。
【0003】この種の機械着火式のセンサの一例とし
て、揺動可能に軸支されたドライブシャフトと、このド
ライブシャフトの軸方向の一端部に当接状態で配置さ
れ、車両急減速時に慣性移動するボール等の慣性体と、
ドライブシャフトの軸方向の他端部に当接しドライブシ
ャフトを介して慣性体をその慣性移動方向と反対方向へ
押圧するバイアスピンと、ドライブシャフトの中間部に
係止されドライブシャフトが揺動すると付勢力により移
動して雷管を刺突する着火ピンと、を備えたものがあ
る。
【0004】一方、上述したセンサには、エアバッグ装
置がステアリングホイールのハブに完全に取り付けられ
るまでは確実に非感知状態を維持し、取付後には確実に
感知可能状態とされることが要求される。この役割を果
たすのが、センサに配設される安全装置である。
【0005】安全装置にも種々のタイプが案出されてい
るが、基本的にはドライブシャフトの揺動を直接又は間
接的に阻止するものが多い。例えば、センサ内にその軸
線に沿ってスライド可能なロックシャフトを設け、通常
はこのロックシャフトによってドライブシャフトの揺動
が間接的に阻止されており、ロックシャフトがセンサ内
へ挿入されるとセンサが感知可能状態となる安全装置が
ある。
【0006】そして、このような安全装置をセンサに組
み込むことにより、エアバッグ装置の運搬時やエアバッ
グ装置のステアリングホイールへの組付作業時等には、
センサを確実に非感知状態とし、組付終了後にはセンサ
を確実に感知可能状態とすることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た安全装置による場合、ロックシャフトの挿入によって
センサが非感知状態から感知可能状態へと切り換えられ
る構成であるため、前記運搬時や組付作業時等に作業者
が誤ってエアバッグ装置を床等へ落下させた場合に、ロ
ックシャフトが挿入されてセンサがこの衝撃を感知する
おそれがある。すなわち、仮に、エアバッグ装置を床等
へ落下させた場合、衝突時の荷重はセンサに対して圧縮
する方向へ作用する。そして、この圧縮する方向は、ロ
ックシャフトをセンサ内へ挿入させる方向にもなり得
る。このため、落下時の圧縮方向への荷重によってロッ
クシャフトがセンサ内に挿入されて安全装置が解除され
てしまうおそれがある。従って、従来ではセンサ全体を
覆う保護カバーを取付けて落下時の衝撃を吸収させると
いった対策を講じていた。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグ装
置等の乗員保護装置を組付作業時等に落下させた場合に
おいても起動装置の非感知状態を確実に維持させること
ができる起動装置用安全装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両構成部材
に組み付けられた乗員保護装置を車両急減速時に作動さ
せる起動装置に適用される安全装置であって、前記起動
装置に対して挿入及び抜出し可能に設けられると共に前
記乗員保護装置の前記車両構成部材への組付状態以外の
状態では前記起動装置を非感知状態とする挿入状態とさ
れ、この挿入状態から抜出し状態とされることによって
前記起動装置を感知可能状態とする切換手段を有するこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、安全装置が有する切換手段
は、乗員保護装置が車両構成部材への組付状態以外の状
態では挿入状態とされる。このため、この状態では起動
装置は非感知状態を維持する。
【0011】ここで、乗員保護装置を車両構成部材に組
付ける前に、作業者が誤ってこの乗員保護装置を床等に
落下させてしまった場合、このときの衝突荷重は起動装
置に対して圧縮方向への荷重として作用する。
【0012】しかしながら、起動装置に対する衝突荷重
の作用方向は、切換手段を抜出し状態とする抜出し方向
とは逆方向となるため、この衝突荷重によって切換手段
が挿入状態から抜出し状態に切り換えられることはな
い。従って、乗員保護装置を落下させた場合において
も、切換手段は確実に挿入状態を維持する。
【0013】なお、乗員保護装置の車両構成部材への組
付が完了すると、作業者によって切換手段が挿入状態か
ら抜出し状態とされる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図6を用いて、本発明が適用さ
れた乗員保護装置としてのエアバッグ装置10について
説明する。
【0015】図6には、車両構成部材としてのステアリ
ングホイール12のハブ12Aに取り付けられた本実施
例に係るエアバッグ装置10が図示されている。以下、
この図を用いて、エアバッグ装置10の構成の概略を説
明する。
【0016】エアバッグ装置10は、略箱体形状のエア
バッグカバー14を備えている。エアバッグカバー14
の乗員側にはH型の薄肉部16が形成されており、所定
値以上の荷重が内側から作用すると破断してエアバッグ
カバー14を展開させるようになっている。
【0017】また、エアバッグカバー14には、インサ
ートプレート18がインサート成形により埋設されてい
る。このインサートプレート18はその一部が反乗員側
へ向けて突出されており、この突出部とベースプレート
20の側部とが図示しない締結具によって締結されてい
る。
【0018】ベースプレート20は略箱体形とされてお
り、その中央部とエアバッグカバー14との間には袋体
22が折り畳み状態で格納されている。袋体22には所
定の径寸法とされた円孔が形成されており、その折り返
し端部の乗員側面にはリングプレート24が配置されて
いる。これに対応して、ベースプレート20の中央部に
も所定の径寸法とされた円孔が形成されており、リング
プレート24はこの円孔の外周部に図示しない締結具に
よって固定されている。これにより、袋体22はベース
プレート20に支持されている。
【0019】上述したベースプレート20の円孔へは、
略円柱形のインフレータ26の乗員側半分が挿入されて
いる。インフレータ26は、乗員側に配置された中空の
アッパケース28及びロアケース30を備えており、両
者を合わせた状態で相互の当接部位を溶接することによ
り全体として略円柱形に形成されている。
【0020】ロアケース30の軸芯部には、アッパケー
ス28の内方へ向けて円柱形に膨出されたセンサ収容部
30Aが一体形成されている。このセンサ収容部30A
の底壁略中央には雷管32(点火剤)が配置されてい
る。一方、アッパケース28側には、雷管32の直上に
薄肉円柱形の伝火剤34が配置されている。さらに、ア
ッパケース28とロアケース30との間には、伝火剤3
4を介して燃焼するガス発生剤36が封入されていると
共に高温ガスを冷却するためのクーラント38及びガス
発生剤36の燃焼片を除去するフィルタ40が配設され
ている。また、アッパケース28の周壁には、ガス孔4
2が所定の間隔で形成されている。このガス孔42を通
ってガスが袋体22内へ流入される。
【0021】上述したロアケース30のセンサ収容部3
0A内には、円柱形の機械着火式のセンサ44が収容さ
れている。なお、このセンサ44は、図示しないカンカ
バー内に収容された状態でセンサ収容部30A内に収容
されている。
【0022】このセンサ44の反乗員側端部は、軸芯部
に貫通孔を有するサポートリング46によって押圧状態
で固定されている。サポートリング46の周壁内周には
雌ねじが形成されており、センサ収容部30A後端側に
形成された雄ねじに螺合されることにより、センサ44
をセンサ収容部30Aに固定及び保持している(図2参
照)。
【0023】次に、上述したセンサ44の構造について
説明する。図1〜図3に示されるように、センサ44
は、乗員側に配置されるアッパボディー48と、反乗員
側に配置されるロアボディー50と、を備えており、両
者を嵌合させて一体化することにより全体としては円柱
形とされている。
【0024】アッパボディー48とロアボディー50と
の当接面内には略十字形のドライブシャフト52が配置
されている。ドライブシャフト52は、シャフト52A
と、このシャフト52Aの軸直角方向を長手方向として
一体的に設けられた円柱形状の係止部52Bと、を備え
ている。係止部52Bの長手方向両端部には、支軸54
が突出形成されている。この支軸54はロアボディー5
0の端面に形成された図示しない切欠に挿入されてお
り、更にこの状態でアッパボディー48が嵌合されるこ
とにより切欠が閉止されてドライブシャフト52がボデ
ィー内に揺動可能に軸支されるようになっている。
【0025】ドライブシャフト52のシャフト52Aの
一方の端部には、車両急減速時に慣性移動するボール5
6が当接している。このボール56は、アッパボディー
48内に配設されたシリンダ58内に収容されている。
また、ドライブシャフト52のシャフト52Aの他方の
端部には、バイアスピン60の先端部が当接している。
バイアスピン60は、バイアススプリング62によって
慣性移動方向へ押圧付勢されている。従って、ボール5
6は、バイアスピン60及びバイアススプリング62に
よって慣性移動方向と反対方向へ押圧されている。
【0026】さらに、ドライブシャフト52の係止部5
2Bには切欠64が形成されており、この切欠64には
ロアボディー50側に収容された着火ピン66のつば部
66Aが当接係止されている。着火ピン66には、圧縮
コイルバネ68が巻装されている。従って、圧縮コイル
バネ68は、着火ピン66をその移動軌跡上に配置され
た雷管32へ向けて押圧付勢している。
【0027】さて、上述したセンサ44の軸芯部には、
棒状の切換ロッド70が配設されている。この切換ロッ
ド70は、乗員側に位置する大径部70Aと、この大径
部70Aに対して反乗員側に位置し大径部70Aよりも
縮径された小径部70Bと、大径部70Aの乗員側端部
に一体的に設けられた板状のロック部70Cと、から成
る。
【0028】切換ロッド70の大径部70Aには、リタ
ーンスプリング72(圧縮コイルバネ)が巻装されてい
る。リターンスプリング72の一端は切換ロッド70の
ロック部70Cの裏面に当接係止され、又他端はロアボ
ディー50に当接係止されている。従って、リターンス
プリング72は、切換ロッド70をそのロック部70C
がドライブシャフト52のシャフト52Aの反乗員側へ
向けて伸び出す方向(図2の矢印A方向)へ付勢してい
る。
【0029】また、切換ロッド70の小径部70Bは、
ロアボディー50及びサポートリング46を貫通した
後、更に皿状の解除体74の底壁部74Aをも貫通して
いる。
【0030】以下、この解除体74及びこれを操作する
解除ボルト82について詳述する。解除体74はサポー
トリング46の反乗員側に配置されており、センサ44
を固定しているサポートリング46よりも大径とされた
底壁部74Aと、この底壁部74Aの外周縁から立設さ
れた周壁部74Bと、この周壁部74Bの乗員側端部か
ら反乗員側へ向けて屈曲されたフランジ部74Cと、か
ら成る。なお、解除体74は鉄板を絞り加工することに
より形成されている。
【0031】解除体74の底壁部74Aの中央には円形
の開口76が形成されており、この開口76へ切換ロッ
ド70の小径部70Bが貫通されている。さらに、小径
部70Bの先端部周面には溝が形成されており、この溝
へは止め輪78が嵌め込まれている。これにより、切換
ロッド70と解除体74とは一体的に移動する。また、
解除体74のフランジ部74Cの乗員側端面は、前述し
たリターンスプリング72の付勢力を受けて、インフレ
ータ26のロアケース30の反乗員側端面に当接してい
る(図2参照)。
【0032】この解除体74には、解除ボルト82が対
応している。解除ボルト82は、ボルト状の雄ねじ部8
4と、この雄ねじ部84の先端部に取り付けられた引下
げ部86と、から成り、全体としてはフォーク状に形成
されている。さらに、引下げ部86は、雄ねじ部84の
先端部に連結される板状の取付部86Aと、この取付部
86Aの両端部から一体的に延出されかつ長手方向中間
部で屈曲された一対のアーム86Bと、から成る。
【0033】取付部86Aの長手方向中間部には円孔が
形成されており、この円孔へ雄ねじ部84の先端部が貫
通された状態で止め輪88によって両者が連結されてい
る。従って、雄ねじ部84が回転しても、引下げ部86
は空回りするので回転することはない。また、雄ねじ部
84の長手方向中間部は、ステアリングホイール12の
ハブ12Aに固定されたL型のブラケット90(図6で
は図示を省略している)に螺入された状態で支持されて
いる。一方、図4に示されるように、引下げ部86の一
対のアーム86Bの先端部は、インフレータ26のロア
ケース30の反乗員側面に当接している。なお、この状
態では、一対のアーム86Bの中間部の傾斜面が解除体
74のフランジ部74Cに当接している。従って、この
状態から図5に示されるように、解除ボルト82を螺入
させると、一対のアーム86Bの傾斜面によって解除体
74が反乗員側へ引き下げられ、これによって切換ロッ
ド70をリターンスプリング72の付勢力に抗して反乗
員側への抜出し状態とする構成である。
【0034】なお、上述したセンサ44が本発明におけ
る起動装置に相当し、又切換ロッド70及びリターンス
プリング72が本発明における切換手段に相当し、更に
切換ロッド70、リターンスプリング72、解除体7
4、解除ボルト82等が、本発明に係る起動装置用安全
装置に相当する。
【0035】以下に、本実施例の作用を説明する。エア
バッグ装置10を運搬している場合や、エアバッグ装置
10をステアリングホイール12へ組付けるための組付
作業途中の場合には、リターンスプリング72の付勢力
によって切換ロッド70が図2の実線図示位置に位置さ
れる。従って、切換ロッド70と連結されている解除体
74も、図4図示状態にある。この状態では、切換ロッ
ド70のロック部70Cがドライブシャフト52のシャ
フト52Aの反乗員側に位置されるので、ドライブシャ
フト52の揺動が阻止される。従って、センサ44も非
感知状態とされる。そして、この切換ロッド70の状態
が、本発明における切換手段の挿入状態に相当する。
【0036】ここで、作業者が運搬時や組付作業時に不
用意にエアバッグ装置10をセンサ44側から床等に落
下させた場合、当接時の荷重はセンサ44の圧縮方向
(図2の矢印A方向)へ作用する。しかしながら、この
圧縮方向への荷重によっては切換ロッド70が挿入状態
(図2図示状態)から抜出し状態(図3図示状態)へと
切り換えられることはない。従って、センサ44は、依
然として非感知状態を維持する。
【0037】一方、エアバッグ装置10のステアリング
ホイール12への組付作業が終了すると、センサ44を
非感知状態から感知可能状態とする作業が行われる。す
なわち、図4図示状態にあった解除ボルト82が作業者
によって螺入される。図5に示されるように、解除ボル
ト82が所定量螺入されると、その引下げ部86のアー
ム86Bの傾斜面によって解除体74が反乗員側へ引き
下げられる。このため、解除体74と連結された切換ロ
ッド70のロック部70Cも、リターンスプリング72
の付勢力に抗して図3図示位置まで抜き出される。これ
により、ドライブシャフト52の揺動が許容され、セン
サ44が感知可能状態となる。
【0038】次に、エアバッグ装置10の作動について
簡単に説明する。通常の車両走行状態においては、ボー
ル56が慣性移動することはないので、エアバッグ装置
10は非作動状態を維持する。この状態から車両急減速
時になると、ボール56が慣性移動するので、ドライブ
シャフト52が支軸54回りに揺動する。このため、着
火ピン66のつば部66Aがドライブシャフト52の係
止部52Bから外れて、圧縮コイルバネ68の付勢力に
よって移動し、雷管32を刺突する。雷管32が発火す
ると、伝火剤34を介してガス発生剤36が燃焼する。
これにより、大量のガスが発生して袋体22内へ流入さ
れる。従って、袋体22が膨張してエアバッグカバー1
4を薄肉部16で破断させてこれを展開させる。この結
果、袋体22は膨出して乗員とステアリングホイール1
2との間に介在され、乗員を保護する。
【0039】このように本実施例では、センサ44内へ
の挿入状態から抜き出されることによりセンサ44を非
感知状態から感知可能状態とする切換ロッド70を設け
たので、エアバッグ装置10の運搬時やステアリングホ
イール12への組付作業時にこれを落下させた場合にお
いても、センサ44の非感知状態を確実に維持させるこ
とができる。これにより、従来の保護カバーといった落
下時対策専用の部品を廃止することができるので、部品
点数の削減を図ることができるという効果もある。
【0040】また、解除体74の周壁部74Bの乗員側
端面がインフレータ26のロアケース30の反乗員側面
に当接しているので、落下時の荷重が解除体74を介し
てインフレータ26等へ伝達される。従って、、センサ
44への荷重入力は著しく低減されるので、センサ44
の性能維持に好ましいという効果も得られる。
【0041】なお、本実施例では、乗員保護装置として
エアバッグ装置10を適用したが、これに限らず、車両
急減速時にウエビング巻取装置の巻取軸をウエビング巻
取方向へ急速回転させるプリローダ等に本発明を適用す
ることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る起動
装置用安全装置は、起動装置に対して挿入及び抜出し可
能に設けられると共に乗員保護装置の車両構成部材への
組付状態以外の状態では起動装置を非感知状態とする挿
入状態とされ、この挿入状態から抜出し状態とされるこ
とによって起動装置を感知可能状態とする切換手段を有
するので、エアバッグ装置等の乗員保護装置を組付作業
時等に落下させた場合においても起動装置の非感知状態
を確実に維持させることができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るセンサ及び安全装置を示
す分解斜視図である。
【図2】図1のセンサ及び安全装置の組付状態を示す断
面図である。
【図3】図2の組付状態においてセンサが感知可能状態
に切り換えられた状態を示す図2に対応する断面図であ
る。
【図4】解除ボルトの螺入前の状態を解除体との関係で
示す側面図である。
【図5】解除ボルトの螺入後の状態を解除体との関係で
示す図4に対応する側面図である。
【図6】図2に示されるセンサ等を備えたエアバッグ装
置がステアリングホイールに取り付けられた状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置(乗員保護装置) 12 ステアリングホイール(車両構成部材) 44 センサ(起動装置) 70 切換ロッド(切換手段) 72 リターンスプリング(切換手段) 74 解除体 82 解除ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両構成部材に組み付けられた乗員保護
    装置を車両急減速時に作動させる起動装置に適用される
    安全装置であって、 前記起動装置に対して挿入及び抜出し可能に設けられる
    と共に前記乗員保護装置の前記車両構成部材への組付状
    態以外の状態では前記起動装置を非感知状態とする挿入
    状態とされ、この挿入状態から抜出し状態とされること
    によって前記起動装置を感知可能状態とする切換手段を
    有することを特徴とする起動装置用安全装置。
JP1109993A 1993-01-26 1993-01-26 起動装置用安全装置 Pending JPH06219239A (ja)

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JP1109993A JPH06219239A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 起動装置用安全装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1191485A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Oi Seisakusho Co Ltd 自動車の側突用エアバッグ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1191485A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Oi Seisakusho Co Ltd 自動車の側突用エアバッグ装置

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