JPH05319209A - プリローダ用センサーの安全装置 - Google Patents

プリローダ用センサーの安全装置

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JPH05319209A
JPH05319209A JP4131018A JP13101892A JPH05319209A JP H05319209 A JPH05319209 A JP H05319209A JP 4131018 A JP4131018 A JP 4131018A JP 13101892 A JP13101892 A JP 13101892A JP H05319209 A JPH05319209 A JP H05319209A
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JP
Japan
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seat belt
preloader
sensor
vehicle
retractor
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JP4131018A
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English (en)
Inventor
Toshihito Miyagawa
稔人 宮川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プリローダの不必要な作動を禁止することがで
きるプリローダ用センサーの安全装置を得る。 【構成】解除レバー220には、シートベルト引出検出
手段としての軸221の一方の端部が貫通しており、シ
ートベルト26が所定量以上引出され、シートベルト2
6の巻取り径Rが小さくなると、矢印F方向へ所定量移
動して、解除レバー220を矢印K方向へ所定角度回転
させ、プリローダセンサのロックを解除するようになっ
ている。解除レバー220の先端部上面には、リトラク
タ組付状態検出手段としてのレバー225の端部225
Aが係合している。レバー225は、車両の巻取装置支
持上部238によって矢印F方向へ移動された場合にの
み、解除レバー220から離間して、解除レバー220
を矢印K方向へ回転可能とするようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリトラクタに固定され車
両急減速時に作動するプリローダ用センサーの安全装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートベルト装置は車両急減速時
にシートベルトによって乗員を拘束するようになってい
るが、シートベルトと乗員との間の間隙が広いと拘束性
能を充分発揮することができない。このため、車両急減
速時にシートベルトを強制的に巻取方向に引っ張ること
により、シートベルトを乗員に密着させるシートベルト
プリローダ(以下プリローダという)が、一体的に備え
られたシートベルト巻取装置がある。
【0003】一方、電気着火式エアバッグシステムが装
備されている車両では、そのシステムの中の加速度セン
サーの信号でプリローダを作動させることが可能である
が、このようなエアバッグシステムが装備されていない
車両では、プリローダを装備しようとすると専用の加速
度センサーを設定しなくてはならない。また、このよう
な電気着火式システムは、システムとして大変大掛かり
になるとともに、コストアップにもなる。
【0004】そこで、加速度センサーの作動で、直接機
械的にガスジェネレータに着火する機械着火式システム
や、蓄えておいたスプリング力を開放することによりベ
ルトを巻き取る機械駆動式システムの様に、プリローダ
用センサーとしての加速度センサーがリトラクターに直
接取り付けられているタイプのプリローダーシステムが
考えられている。
【0005】また、このようなシステムでは、通常、プ
リローダが一体的に備えられたシートベルト巻取装置を
車両に組付ける迄に落としたり、ぶつけたりする衝撃
で、プリローダ用センサーが作動するのを防止するた
め、プリローダ用センサーに安全装置が設けられてい
る。
【0006】なお、関連する従来技術としては特開昭4
−63747号公報等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このプ
リローダ用センサーの安全装置では、シートベルト巻取
装置を車両に組付けた後、安全装置を解除する作業が必
要になり、作業性が良くない。また、車両にリトラクタ
ーを組付ける際に自動的に安全装置を解除することも可
能だが、インパクトレンチにより組付けボルトを締め付
ける時の衝撃で、加速度センサーが作動する恐れがあ
る。
【0008】さらに、実際に車両が使用される際にも、
乗員がシートベルトを使用しているいないにかかわら
ず、車両急減速により所定値以上の加速度が加わるとプ
リローダーが作動してしまうため、メンテナンスコスト
も余分に必要となる。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、プリローダの
不必要な作動を禁止することができるプリローダ用セン
サーの安全装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、リトラクタに固定されたプリローダに設けられたプ
リローダ用センサーの安全装置であって、ロック状態で
プリローダ用センサーの作動を禁止するとともにロック
解除状態でプリローダ用センサーを作動可能とするセン
サーロック手段と、シートベルトが所定量以上引出され
たか否かを検出するシートベルト引出検出手段と、この
シートベルト引出検出手段によってシートベルトが所定
量以上引出されたことが検出された場合に前記センサー
ロック手段をロック解除状態とするロック手段解除部材
と、を備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の本発明は、リトラク
タに固定されたプリローダに設けられたプリローダ用セ
ンサーの安全装置であって、ロック状態でプリローダ用
センサーの作動を禁止するとともにロック解除状態でプ
リローダ用センサーを作動可能とするセンサーロック手
段と、シートベルトが所定量以上引出されたか否かを検
出するシートベルト引出検出手段と、リトラクタが車両
へ組付けられたか否かを検出するリトラクタ組付状態検
出手段と、前記シートベルト引出検出手段によってシー
トベルトが所定量以上引出されたことが検出され且つ前
記リトラクタ組付手段によってリトラクタが車両へ組付
けられたことが検出された場合にのみ前記センサーロッ
ク手段をロック解除状態とするロック手段解除部材と、
を備えたことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明では、シートベルトが所
定量以上引出された状態以外、例えばシートベルトが乗
員に装着された状態以外では、シートベルト引出検出手
段によって、シートベルトが所定量以上引出されていな
いことが検出される。このため、ロック手段解除部材は
センサーロック手段をロック状態に保持し、プリローダ
用センサーの作動を禁止する。従って、シートベルトが
所定量以上引出された状態以外にプリローダが作動する
ことはなく、プリローダの不必要な作動を禁止すること
ができる。
【0013】一方、シートベルトが所定量以上引出され
た状態では、シートベルト引出検出手段によってシート
ベルトが所定量以上引出されたことが検出され、センサ
ーロック手段がロック解除状態となる。従って、プリロ
ーダ用センサーが作動可能となり、車両急減速時にはプ
リローダが正常に作動する。
【0014】また、請求項2記載の本発明では、車両へ
の組付時に誤って、シートベルトを持った状態で、リト
ラクターのみを落とした場合、即ち、シートベルトが所
定量以上引出された場合でも、リトラクタ組付手段によ
ってリトラクタが車両へ組付けられたことが検出されて
いない。このため、センサーロック手段がロック状態と
なっており、プリローダ用センサーの作動を禁止する。
従って、プリローダが作動することはなく、プリローダ
の不必要な作動を禁止することができる。
【0015】一方、リトラクタが車両へ組付けられた場
合には、リトラクタ組付手段によってリトラクタが車両
へ組付けられたことが検出される。このため、シートベ
ルト引出検出手段によってシートベルトが所定量以上引
出されたことが検出された場合に、センサーロック手段
がロック解除状態となる。従って、プリローダ用センサ
ーが作動可能となり、車両急減速時にはプリローダが正
常に作動する。
【0016】
【実施例】本発明のプリローダ用センサーの安全装置の
一実施例を図1〜図9に従って説明する。なお、図中矢
印FRは車両前方方向を、矢印INは車室内方方向を、
矢印UPは車両上方方向を示す。
【0017】図2に示される如く、本実施例のシートベ
ルト巻取装置10は、平面視で略コ字形とされたフレー
ム12を備えている。フレーム12の中間部には、車両
下方へ延設された略半円形状の延設部150が形成され
ている。さらに、延設部150の車両下方側の端部に
は、鉤状のフック152が延設部150と一体に形成さ
れている。また、延設部150の中央部には、組付けボ
ルト挿入孔154が形成されて折り、フレーム12に
は、その両側部が略直角に車室外側へ向けて屈曲されて
互いに平行とされる脚板18、20が形成されている。
【0018】図3に示される如く、フレーム12の脚板
18、20にはそれらの略中央部に軸支孔155がそれ
ぞれ形成され、巻取軸22の両端部近傍が軸支されてい
る。巻取軸22の中間部には、巻取軸22と同軸上にス
プール24が固着されている。スプール24には、乗員
拘束用のシートベルト26の基端が係止されている。
【0019】図2に示される如く、シートベルト巻取装
置10は、脚板18の側方に配設されるクラッチ部15
6及び一対の脚板18、20の上部に配設されるセンサ
部158から成るプリローダ28を備えている。
【0020】図3に示される如く、クラッチ部156
は、スプリングコンプリート64を備えている。スプリ
ングコンプリート64には、カバー部66が車両前方へ
向けて突出形成されている。また、スプリングコンプリ
ート64の上部には、後述するワイヤ62の案内用のガ
イド157が形成されている。このスプリングコンプリ
ート64内へは、ラチェットホイール160が収容され
ている。このラチェットホイール160ではラチェット
部162とシャフト部164とが一体的に形成され、こ
のシャフト部164が巻取軸22に連結されて巻取軸2
2と共に回転する。一方、ラチェット部162はその外
周部にラチェット歯162Aが形成された歯車で、さら
にその軸芯部にはシャフト部164と反対方向へ向けて
ボス部166が突出形成されており、このボス部166
はスプリングコンプリート64に連結されている。
【0021】スプリングコンプリート64のカバー部6
6には、図示しないぜんまいばねが収容されていると共
にぜんまいばねの外端が係止されている。このぜんまい
ばねの内端は、ラチェットホイール160のボス部16
6に係止されている。これにより、巻取軸22は、ラチ
ェットホイール160及びシャフト部164を介してぜ
んまいばねの付勢力を付与されて、シートベルト巻取方
向(図3の矢印A方向)へ付勢されており、シートベル
ト26を層状に巻取っている。また、シートベルト26
は、ぜんまいばねの付勢力に抗して巻取軸22及びラチ
ェットホイール160をシートベルト引出方向(図3の
矢印B方向)へ回転させることにより、引出し可能であ
る。
【0022】脚板18とスプリングコンプリート64と
の間には、略円筒形状の回転ドラム168がラチェット
ホイール160のシャフト部164の外方に同軸状に配
設されている。回転ドラム168の外周部は巻付け部1
70とされており、さらに、スプリングコンプリート6
4側の軸方向端部には円板形状のフランジ部172が形
成されている。フランジ部172には、その外周一部に
鍵穴状に開口する係止孔174が形成されている。ま
た、フランジ部172には、回転ドラム168の軸方向
に沿ってスプリングコンプリート64方向へ突出するピ
ン176が形成されている。係止孔174とピン176
との間には、フランジ部172の外周縁から巻付け部1
70に亘って凹部177が形成されている。
【0023】回転ドラム168のピン176には、ポー
ルレバー178が軸支されている。ポールレバー178
はラチェットホイール160に対応しており、先端の爪
部180が、ラチェット部162のラチェット歯162
Aに係合可能とされている。ポールレバー178の中央
部には、回転ドラム168方向へ突出する突起182が
形成されている。
【0024】回転ドラム168のピン176には、ねじ
りコイルばね184がポールレバー178と同軸的に配
置されている。ねじりコイルばね184は、一端がフラ
ンジ部172の係止孔186へ係止され、他端がポール
レバー178へ係止されている。このため、ねじりコイ
ルばね184は、ポールレバー178の爪部180をラ
チェット歯162Aから離間する方向(図3の矢印H方
向)へ付勢している。従って、通常は、ねじりコイルば
ね184の付勢力により、ラチェットホイール160は
回転ドラム168とは無関係に、シートベルト巻取方向
及び引出方向の何れの回転も可能である。
【0025】回転ドラム168の巻付け部170には、
綱状のワイヤ62の中間部がポールレバー178の突起
182を巻付け部170側に巻込んだ状態で巻付けられ
ている。ワイヤ62の一端62Aは、フランジ部172
の係止孔174内に入り込んでフランジ部172に連結
されている。また、ワイヤ62の他端62Bは、次に説
明するセンサ部158の一部に配設されるシリンダ56
内のピストン61に連結されている。
【0026】図2に示される如く、センサ部158は、
ブラケット36を備えている。ブラケット36は、箱体
形状でプリローダセンサ32(図4参照)を収容するセ
ンサ収容部80及びこのセンサ収容部80から車両前方
へ一体的に突出され箱体形状とされたエンハンサ収容部
188とを有している。
【0027】エンハンサ収容部188のセンサ収容部8
0と反対側の端部は、閉塞壁188Aによって閉塞され
ている。また、エンハンサ収容部188の車両幅方向の
両側面には、一対の組付け部38、40がそれぞれエン
ハンサ収容部188と一体に形成されている。一対の組
付け部38、40は、共に車両幅方向に沿った切断面が
略半円形状とされ、それらの略中央部には円孔(図示省
略)がそれぞれ形成されている。一対の組付け部38、
40は、脚板18の上端部に形成された一対の延出部4
6、48へボルト50、52を介して組付けられてい
る。
【0028】図4に示される如く、エンハンサ収容部1
88の閉塞壁188Aの端部近傍には、この閉塞壁18
8Aと平行に隔壁190が一体形成されている。この隔
壁190には、その略中央部に案内孔192が形成され
ている。また、エンハンサ収容部188の車両下方側の
壁面には、閉塞壁188Aと隔壁190との間にワイヤ
案内孔194が形成され、前記スプリングコンプリート
64のガイド157と対応している。エンハンサ収容部
188の車両上方側の壁面には、ワイヤ案内孔194と
同軸上でかつワイヤ案内孔194よりも大径とされたシ
リンダ用孔54が形成されている。このシリンダ用孔5
4の内周面には、雌ねじが形成されている。
【0029】このシリンダ用孔54に対応する位置に
は、基部56A、軸方向中間部56B、軸方向先端部5
6C、を備え、中空円筒形状とされたシリンダ56が配
置されている。基部56Aは軸方向中間部56Bよりも
小径とされている。また、基部56Aは、その外周面に
は雄ねじが形成され、シリンダ用孔54の雌ねじへ螺合
されている。軸方向先端部56Cは車両上方へ向かうに
つれて徐々に小径とされ、その先端部には空気抜き孔6
0が形成されている。軸方向中間部56B内には、スラ
イド可能にピストン61(図5参照)が収容されてい
る。
【0030】一方、エンハンサ収容部188には、前記
隔壁190からセンサ収容部80との接合端部に亘っ
て、円柱形状の収容部196が形成され、円柱形状のエ
ンハンサ(ガス発生物質)68が収容されている。ま
た、この収容部196の前記接合端部には、その内周面
に雌ねじ198が形成されている。この雌ねじ198へ
は、外周面に雄ねじ200が形成され略円筒形状とされ
た雷管ケース70(図5にも示されている。)が螺合さ
れている。雷管ケース70の軸芯部には円柱形状の挿入
孔202が形成され、この挿入孔202へは円柱形状の
雷管73が収容されている。雷管ケース70には、挿入
孔202と同軸上に案内路204(図5参照)が形成さ
れ、センサ収容部80の内部空間と連通されている。
【0031】センサ収容部80内にはプリローダセンサ
32が収容されており、さらに矩形カバー206が嵌入
された状態でセンサ収容部80の開口側端部がかしめら
れている(かしめられた状態は、図5に示されてい
る)。また、センサ収容部80の車両前方側の端部に
は、エンハンサ収容部188の上方に円筒状のガイド部
207が突出形成されている。
【0032】プリローダセンサ32は、センサ収容部8
0への収容状態で、センサ収容部80の車両前後方向中
間部を含む車両幅方向に沿う平面で分割された略直方体
形状のケース(車両前方側)88とケース(車両後方
側)90とを備えている。
【0033】ケース88の車両前方側の端部には、雷管
ケース70の案内路204と同軸上に、後述する着火ピ
ン112の雷管73への案内孔94が形成されている。
また、ケース88には、車両幅方向に沿って略直方体形
状のシャフト収容部(図示省略)が形成され、このシャ
フト収容部にはドライブシャフト98が収容されてい
る。
【0034】ドライブシャフト98は直方体形状の基部
98A及び基部98Aの長手方向の中間部近傍から基部
98Aと直交して突出されたシャフト98Bが形成され
ている。また、基部98Aにはその長手方向両端面から
一対の小突起100が基部98Aの長手方向に沿って突
出形成され、前記シャフト収容部96の長手方向両端部
に形成された切欠き(図示省略)へ回転可能に支持され
ている。
【0035】また、ケース90には、ドライブシャフト
98の基部98Aと直交する方向に沿って円柱形状の収
容部104が形成され、この収容部104へはバイアス
スプリング106が挿入されている。バイアススプリン
グ106の一端へはバイアスピン108が遊嵌され、バ
イアススプリング106の他端はケース90の端面に係
止されている。このため、バイアススプリング106
は、バイアスピン108を図4の矢印C方向へ押圧付勢
している。
【0036】バイアスピン108の先端部は、シャフト
98Bの軸方向の一方の端部近傍に当接している。ま
た、ドライブシャフト98の基部98Aの長手方向中間
部へは、軸状の着火ピン112のつば部112Aが係止
されている。着火ピン112は、圧縮コイルばね114
の一端へ遊嵌されている。圧縮コイルばね114の他端
は、ケース90に形成されたスプリング収容部115へ
係止されている。このため、圧縮コイルばね114は、
着火ピン112を図5の矢印D方向へ押圧付勢してい
る。
【0037】また、シャフト98Bの軸方向の他方の端
部近傍には、ボール118が当接している。ボール11
8は、車両急減速時になると車両前方(図5の矢印E方
向)へ慣性移動する。このボール118は、ケース90
に円柱形状に形成されたシリンダ収容部208に嵌入さ
れたシリンダ119に保持されている。このシリンダ1
19の軸方向中間部には、その周面に溝210が形成さ
れている。この溝210へは、0リング211が嵌着さ
れ、シリンダ収容部208の内周面とシリンダ119と
の間をシールしている。
【0038】また、ケース88には、ボール118の慣
性移動方向と隣接して略直方体形状の収容部212(図
5参照)が形成されている。また、ケース88のエンハ
ンサ収容部188側の端部には、貫通孔213が形成さ
れ、収容部212と連通されている。この収容部212
へは、センサーロック手段としての解除レバー214及
びリターンスプリング216が収容されている。
【0039】解除レバー214は、円柱形状の基部21
4Aとこの基部の軸方向の一方の端部から同軸上に突出
した立方体形状の嵌合部214B、基部214Aの軸方
向の他方の端部から半径方向へ突出するレバー部214
Cとから成る。この解除レバー214の基部214Aは
貫通孔213及び前記ガイド部207内を軸回りに回転
可能に挿通されており、嵌合部214Bはガイド部20
7の車両前方側端面からさらに車両前方へ向けて突出さ
れて配置されている。また、レバー部214Cは、ボー
ル118の慣性移動方向上に配置されており、このレバ
ー部214Cとボール118との間にドライブシャフト
98のシャフト98Bが位置している。また、レバー部
214Cの回転軌跡と干渉する位置には、収容部212
から突出形成されたストッパ218(図6参照)が形成
されている。
【0040】リターンスプリング216はコイル部21
6Aが解除レバー214の基部214Aに巻装されてい
る。また、リターンスプリング216の一端は、ケース
88の貫通孔213(図4参照)近傍に形成された小孔
(図示省略)へ係止され、リターンスプリング216の
他端はレバー部214Cへ係止されている。このため、
リターンスプリング216は、解除レバー214を図
4、図6において矢印J方向へ付勢している。
【0041】解除レバー214の嵌合部214Bへは、
ロック手段解除部材としての解除レバー220が嵌合さ
れている。解除レバー220は、円柱形状の基部220
A及び基部220Aの外周一部からその半径方向へ突出
形成された突出部220Bとから成る。基部220Aの
軸芯部には、立方体形状の嵌合孔222が形成され、解
除レバー214の嵌合部214Bが嵌合されている。こ
のため、解除レバー220は、解除レバー214と一体
に回転する。
【0042】解除レバー220は、リターンスプリング
216の付勢力で解除レバー214のレバー部214C
がストッパ218へ当接係止された状態では、後述する
アッパステー224の支持部224Bと略直交に位置さ
れている(本実施例では、車両略水平方向であり、図1
に示される状態である)。
【0043】図1に示される如く、解除レバー220に
は、シートベルト引出検出手段としての軸221の一方
の端部が貫通しており、軸221の一方の端部に形成さ
れたつば部221Aが解除レバー220に係合してい
る。この軸221は、センサ収容部80の縦壁部80A
に立設された一対の軸受け部80Bに支持されており、
上下方向(図1の矢印F方向及び矢印Fと反対方向)へ
移動可能となっている。軸221の他方の端部221B
は層状に巻取られたシートベルト26の外周部に当接し
ている。また、軸221の端部221Bの近傍には、ピ
ン223が圧入されており、このピン223と軸受け部
80Bとの間の軸221の外周部には、圧縮コイルスプ
リング229が挿入されている。
【0044】従って、軸221は圧縮コイルスプリング
229によって、シートベルト26の外周部に当接する
方向(図1の矢印F方向)へ付勢されており、シートベ
ルト26が所定量以上引出され、シートベルト26の巻
取り径Rが小さくなると、図1の矢印F方向へ所定量移
動して、解除レバー220を図1の時計回転方向(図1
の矢印K方向)へ所定角度回転させ、レバー部214C
によるドライブシャフト98のロックを解除するように
なっている。
【0045】また、解除レバー220の先端部上面に
は、リトラクタ組付状態検出手段としてのレバー225
のL字状とされた一方の端部225Aが係合している。
このレバー225は、センサ収容部80の縦壁部80A
に立設されたガイド部80Cに支持されており、上下方
向(図1の矢印F方向及び矢印Fと反対方向へ移動可能
となっている。レバー225の他方の端部225Bは、
端部225Aと反対方向へ屈曲されており、車両へ組付
ける際に、車両の巻取装置支持上部238が当接し、図
1の矢印F方向へ移動されるようになっている。
【0046】ガイド部80C近傍には、スプリングスト
ッパ80Dが立設されており、このスプリングストッパ
80Dと解除レバー220の先端部との間には、圧縮コ
イルスプリング227が挿入されている。なお、圧縮コ
イルスプリング227による解除レバー220の回転力
は、圧縮コイルスプリング229による解除レバー22
0の回転力より、大きく設定されている。
【0047】従って、レバー225は圧縮コイルスプリ
ング227によって、図1の矢印F方向と反対方向へ付
勢されており、巻取装置支持上部238によって図1の
矢印F方向へ移動された場合にのみ、解除レバー220
から離間して、解除レバー220を図1の時計回転方向
(図1の矢印K方向)へ回転可能とするようになってい
る。
【0048】図2に示される如く、このアッパステー2
24は、一対の脚板18、20の車室内側の上部に配設
されている。アッパステー224は、中央部に矩形状の
開口部226が形成されて略枠体状とされた鋼板をその
幅方向中間部で略直角に屈曲させて形成された基部22
4Aと、さらに基部224Aの長手方向中間部から立上
がった支持部224Bとから成る。
【0049】基部224Aの長手方向両端部には一対の
かしめ用孔228が形成され、これらのかしめ用孔22
8へは一対の脚板18、20の車室内側端部からそれぞ
れ突出した二又突起230が貫通され、これらの二又部
分が互いに離反する方向へかしめられてアッパステー2
24が一対の脚板18、20へ固定されている。基部2
24Aの開口部226へは、シートベルト26が挿通さ
れている。また、支持部224Bには、長孔232が形
成されている。
【0050】図7に示される如く、このように構成され
たシートベルト巻取装置10は、車両側壁234の下部
に配設されている。車両側壁234の下部には、シート
ベルト巻取装置10が挿通可能とされた略矩形状の開口
部236が形成されている。開口部236の長手方向両
端部には、互いに接近する方向に突出された一対の巻取
装置支持上部238、巻取装置支持下部240が延設さ
れている。
【0051】巻取装置支持下部240の略中央部には、
組付けボルト貫通孔242が形成されている。巻取装置
支持下部240の車室外側の面には、ウエルドナット2
43(図8、図9参照)が溶着されている。この組付け
ボルト貫通孔242と前述したフレーム12の延設部1
50の組付けボルト挿入孔154へは、組付けボルト2
52が挿入されて、さらにウエルドナット243へ螺合
されている。また、車両側壁234には巻取装置支持下
部240の下方に矩形孔244が形成され、前述したシ
ートベルト巻取装置10のフレーム12のフック152
が係止されている(図9参照)。
【0052】巻取装置支持上部238は、巻取装置支持
下部240よりも、幅狭とされている。この巻取装置支
持上部238には、その略中央部に解除ボルト挿入孔2
46が形成されている。巻取装置支持下部240の車両
室外側の面には、解除ボルト挿入孔246と同軸上にウ
エルドナット248(図8、図9参照)が溶着されてい
る。この解除ボルト挿入孔246、前記長孔232へは
解除ボルト250が挿入され、さらにウエルドナット2
48へ螺合されている。
【0053】以上の構成によるプリローダセンサ32が
組み込まれたプリローダ28を備えたシートベルト巻取
装置10には、車両急減速状態を検知する加速度セン
サ、及びこの加速度センサによって作動されて巻取軸2
2のシートベルト引出方向回転を瞬時に阻止するイナー
シャロック機構が併設されている(図示省略)。
【0054】また、このシートベルト巻取装置10がシ
ートベルト連続式とされた3点式シートベルト装置に用
いられる場合には、巻取軸22から引出されたシートベ
ルト26は端部が図示しないアンカ部材を介して車両へ
係止され、中間部が車両に係止された図示しないスリッ
プジョイントで折返され、さらに前記アンカ部材とスリ
ップジョイントとの中間部に図示しないタングプレート
が長手方向へ摺動可能に組付けられる。さらに、シート
に着座した乗員がシートベルト26を巻取軸22から引
出してタングプレートを車両に配設されるバックル装置
に係合させることで、乗員はシートベルト装着状態とな
る。
【0055】以下に、本実施例の作用を説明する。シー
トベルト巻取装置10を車両側壁234の下部に組付け
るには、先ず図8に示される如く、シートベルト巻取装
置10を車両上下方向に対して所定角度傾けた状態で、
開口部236内へフレーム12の中間部以外の部分を挿
通させる。その後、アッパステー224の支持部224
Bの長孔232と巻取装置支持上部238の解除ボルト
挿入孔246とが一致するように位置決めし、さらにフ
レーム12のフック152が車両側壁234の矩形孔2
44へ係止されるようにして、シートベルト巻取装置1
0を傾斜した状態から車両上下方向に対して略平行とな
るように立て直す。立て直された状態が図9に示され、
この状態では、巻取装置支持下部240の組付けボルト
貫通孔242とフレーム12の延設部150の組付けボ
ルト挿入孔154とが同軸上となる。なお、フック15
2は、矩形孔244へ係止されることで、シートベルト
巻取装置10の回り止めとして機能する。
【0056】図1に示される如く、この場合、レバー2
25の端部225Bに巻取装置支持上部238が当接
し、レバー225を図1の矢印F方向へ移動しており、
解除レバー220が図1の時計回転方向(図1の矢印K
方向)へ回転可能となる。
【0057】この状態で、巻取装置支持下部240の組
付けボルト挿入孔242及び延設部150のボルト挿入
孔154へ組付けボルト252が挿入され、ウエルドナ
ット243へ螺合される。
【0058】次に、解除ボルト250が、アッパステー
224の支持部224Bの長孔232及び巻取装置支持
上部238の解除ボルト挿入孔246へ挿入され、ウエ
ルドナット248へ螺合される。この際、長孔232は
アッパステー224へのシートベルト巻取装置10の組
付け誤差を吸収する。
【0059】このように、シートベルト巻取装置10を
車両に組付ける前には、レバー225の端部225A
が、圧縮コイルスプリング227の付勢力によって、解
除レバー220に当接しており、解除レバー220が容
易に図1の矢印K方向へ回転できないようになってい
る。このため、解除レバー214が、リターンスプリン
グ216の付勢力に抗して図4の矢印J方向の反対方向
へ容易に回転することはない。
【0060】従って、解除レバー214のレバー部21
4Cは、図6に想像線で示される位置にあり、ボール1
18の慣性移動によるドライブシャフト98の図5の矢
印G方向への回転が阻止される。この結果、プリローダ
センサ32の作動が、完全に阻止される。
【0061】次に、乗員のシートベルト26装着後、車
両の通常走行状態では、巻取軸22はシートベルト巻取
方向及びシートベルト引出方向の何れにも回転可能であ
る。従って、シートベルト26は乗員の上体姿勢の変化
に追従して巻取軸22から自由に引出されまたは巻取ら
れるので、乗員を拘することはない。
【0062】また、軸221は圧縮コイルスプリング2
29によって、シートベルト26の外周部に当接する方
向、図1の矢印F方向へ付勢されており、シートベルト
26が所定量以上引出され、巻取り径Rが小さくなる
と、図1の矢印F方向へ移動して、解除レバー220を
図1の時計回転方向(図1の矢印K方向)へ回転させ、
レバー部214Cによるドライブシャフト98のロック
を解除状態とする。
【0063】一方、シートベルト26の引出し量が所定
量より小さい場合には、解除レバー220の回転角が小
さく、解除レバー214のレバー部214Cは、図6に
実線で示される位置に達していない。このため、ドライ
ブシャフト98の図5の矢印G方向への回転が阻止され
る。この結果、プリローダセンサ32の作動が、完全に
阻止される。
【0064】従って、シートベルト26が所定量以上引
出された状態で、車両急減速時になった場合のみ、ボー
ル118の図5の矢印E方向へ慣性移動によって、ドラ
イブシャフト98がバイアススプリング106の付勢力
に抗して図5の矢印G方向へ回転し、着火ピン112の
つば部112Aがドライブシャフト98の基部98Aか
ら外れる。従って、着火ピン112は圧縮コイルスばね
114の付勢力で、図5の矢印D方向へ移動して雷管7
3を破裂させる。雷管73が破裂して生じた火花は、エ
ンハンサ68を反応させる。これにより、瞬時に大量の
ガスが発生するが、このガスは案内孔190を通りシリ
ンダ56内へ案内され、ピストン61を図5の矢印I方
向(車両上方)へ押上げる。
【0065】このため、ワイヤ62が瞬時に引上げら
れ、回転ドラム168の巻付け部170に巻付けられた
ワイヤ62の中間部が緊張してワイヤ62の引張力が伝
達される。このため、回転ドラム168が巻取軸22の
シートベルト巻取方向(図3の矢印A方向)急激に回転
すると共に、これと同時に、ワイヤ62の中間部が緊張
することによってポールレバー178の突起182を巻
締め、ポールレバー178をねじりコイルばね184の
付勢力に抗して回転ドラム168の軸方向へ移動させ
る。このため、ポールレバー178の爪180がラチェ
ットホイール160のラチェット歯162Aに噛合い、
これによって回転ドラム168のシートベルト巻取方向
への回転力がラチェットホイール160へ急激に伝達さ
れる。
【0066】この場合、回転ドラム168のフランジ部
172の凹部177が突起182に対応しているため、
ポールレバー178の爪部180がラチェット歯162
Aに接近する方向へピン176周りに回転した際に、突
起182が凹部177に入り込んでポールレバー178
の回転を阻害することはない。
【0067】回転ドラム168によってラチェットホイ
ール160に巻取軸22のシートベルト巻取方向への回
転力が伝達されると、ラチェットホイール160に連結
された巻取軸22もこれと共にシートベルト巻取方向へ
急激に回転される。このため、シートベルト26は強制
的に巻取方向へ引っ張られて乗員へ緊密に装着される。
【0068】また、これと略同時に、乗員の慣性移動に
よってシートベルト26がシートベルト巻取装置10か
ら引出されようとするが、巻取軸22のシートベルト引
出方向回転を瞬時に阻止する図示しないロック機構が作
動して、巻取軸22のシートベルト引出方向回転が阻止
される。この結果、乗員はシートベルト26を緊密に装
着した状態で確実に拘束される。
【0069】一方、シートベルト巻取装置10を車両側
壁234に取付ける前に、シートベルト26の引出し部
のみを持って、シートベルト巻取装置10を落とした場
合には、シートベルト26が所定量以上引出され、巻取
り系Rが小さくなって、軸221が図1の矢印F方向へ
移動しようとするが、レバー225の端部225Aが、
圧縮コイルスプリング227の付勢力によって、解除レ
バー220に当接しており、解除レバー220は容易に
図1の矢印K方向へ回転できないようになっている。こ
のため、解除レバー214が、リターンスプリング21
6の付勢力に抗して図4の矢印J方向の反対方向へ容易
に回転することはない。
【0070】従って、解除レバー214のレバー部21
4Cは、図6に想像線で示される位置にあり、ボール1
18の慣性移動によるドライブシャフト98の図5の矢
印G方向への回転が阻止される。この結果、プリローダ
センサ32の作動が、完全に阻止される。
【0071】このように本実施例では、シートベルト巻
取装置10が車両側壁234へ完全に組付けられた状態
で且つ、シートベルト26が所定量以上引出された状態
以外では、プリローダセンサ32が作動することはな
い。
【0072】このため、シートベルト巻取装置10の車
両側壁234への組付け及び取外し作業の際に、プリロ
ーダセンサ32へ作業中に生じた振動等が伝達されて
も、プリローダセンサ32が誤作動することはない。ま
た、車両への組付時に誤って、シートベルト26の引出
部を持った状態で、シートベルト巻取装置10を落とし
た場合でも、レバー225によってプリローダ用センサ
ーの作動を禁止している。従って、プリローダが作動す
ることはなく、プリローダの不必要な作動を禁止するこ
とができる。
【0073】なお、本実施例では、シートベルト引出検
出手段として軸221を使用したが、軸221に代えて
図10(A)及び図10(B)に示される如く、従来、
ALR/ELRの切替えに使用されている機構を使用し
ても良く。この場合には、解除レバー220は、斜め上
方へ延設され、ギヤ231の外周部に形成された凹部2
31Aに当接しており、図10(B)に示される如く、
シートベルト26を所定量以上引き出した場合に、解除
レバー220がギヤ231の凹部231Aから抜け出
し、図10(B)の矢印K方向へ回転して、レバー部2
14Cによるドライブシャフト98のロックを解除状態
とする。なお、図10(A)及び図10(B)において
は、シートベルト巻取装置の車両への組付けが、シリン
ダ56を下方へ向けた取付けとなっている。
【0074】また、本実施例のプリローダ用センサーの
安全装置は、シートベルト引出検出手段としての軸22
1と、リトラクタ組付状態検出手段としてのレバー22
5との双方を設けたが、シートベルト引出検出手段とし
ての軸221のみとしても良い。さらに、本実施例のプ
リローダ用センサーの安全装置は、プリローダ用センサ
ーがリトラクターに取付けられているタイプのプリロー
ダーなら、センサーの作動を一旦電気信号に変えガスジ
ェネレーターに着火するシステム(電気着火式)にも使
用可能である。この場合には、軸221及びレバー22
5に代えて、それぞれリードスイッチを使用し、双方の
リードスイッチが作動した場合に限って、ソレノイド等
で構成されるロック手段解除部材を解除状態とする。ま
た、本実施例のプリローダ用センサーの安全装置は、セ
ンサーの作動で直接蓄えておいたスプリング力を開放す
ることによりシートベルトを巻き取る機械駆動式のシス
テム(機械式)でも使用可能である。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のプリローダ用セ
ンサーの安全装置は、ロック状態でプリローダ用センサ
ーの作動を禁止するとともにロック解除状態でプリロー
ダ用センサーを作動可能とするセンサーロック手段と、
シートベルトが所定量以上引出されたか否かを検出する
シートベルト引出検出手段と、このシートベルト引出検
出手段によってシートベルトが所定量以上引出されたこ
とが検出された場合にセンサーロック手段をロック解除
状態とするロック手段解除部材と、を備えた構成とした
ので、シートベルトが所定量以上引出された時以外のプ
リローダの不必要な作動を禁止することができるできる
という優れた効果を有する。
【0076】また、請求項2記載の本発明のプリローダ
用センサーの安全装置は、ロック状態でプリローダ用セ
ンサーの作動を禁止するとともにロック解除状態でプリ
ローダ用センサーを作動可能とするセンサーロック手段
と、シートベルトが所定量以上引出されたか否かを検出
するシートベルト引出検出手段と、リトラクタが車両へ
組付けられたか否かを検出するリトラクタ組付状態検出
手段と、シートベルト引出検出手段によってシートベル
トが所定量以上引出されたことが検出され且つリトラク
タ組付手段によってリトラクタが車両へ組付けられたこ
とが検出された場合にのみセンサーロック手段をロック
解除状態とするロック手段解除部材と、を備えた構成と
したので、シートベルトが所定量以上引出され且つリト
ラクタが車両へ組付けられた時以外のプリローダの不必
要な作動を禁止することができるできるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプリローダ用センサー
の安全装置を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るプリローダ用センサー
の安全装置が適用されたウエビング巻取装置が示された
概略斜視図である。
【図3】図2のプリローダのクラッチ部を示す一部分解
斜視図である。
【図4】図2のプリローダのプリローダセンサを示す分
解斜視図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】図2のウエビング巻取装置が組付けられる車両
側壁の下部を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の一実施例に係るプリローダ用センサー
の安全装置が適用されたウエビング巻取装置を組付ける
場合の作動を説明する説明図である。
【図9】本発明の一実施例に係るプリローダ用センサー
の安全装置が適用されたウエビング巻取装置の組付状態
を示す側面図である。
【図10】(A)及び(B)は本発明の他の実施例に係
るプリローダ用センサーの安全装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置 26 シートベルト 28 プリローダ 32 プリローダセンサ 214 解除レバー(センサーロック手段) 220 解除レバー(ロック手段解除部材) 221 軸(シートベルト引出検出手段) 225 レバー(リトラクタ組付状態検出手段) 234 車両側壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リトラクタに固定されたプリローダに設
    けられたプリローダ用センサーの安全装置であって、ロ
    ック状態でプリローダ用センサーの作動を禁止するとと
    もにロック解除状態でプリローダ用センサーを作動可能
    とするセンサーロック手段と、シートベルトが所定量以
    上引出されたか否かを検出するシートベルト引出検出手
    段と、このシートベルト引出検出手段によってシートベ
    ルトが所定量以上引出されたことが検出された場合に前
    記センサーロック手段をロック解除状態とするロック手
    段解除部材と、を備えたことを特徴とするプリローダ用
    センサーの安全装置。
  2. 【請求項2】 リトラクタに固定されたプリローダに設
    けられたプリローダ用センサーの安全装置であって、ロ
    ック状態でプリローダ用センサーの作動を禁止するとと
    もにロック解除状態でプリローダ用センサーを作動可能
    とするセンサーロック手段と、シートベルトが所定量以
    上引出されたか否かを検出するシートベルト引出検出手
    段と、リトラクタが車両へ組付けられたか否かを検出す
    るリトラクタ組付状態検出手段と、前記シートベルト引
    出検出手段によってシートベルトが所定量以上引出され
    たことが検出され且つ前記リトラクタ組付手段によって
    リトラクタが車両へ組付けられたことが検出された場合
    にのみ前記センサーロック手段をロック解除状態とする
    ロック手段解除部材と、を備えたことを特徴とするプリ
    ローダ用センサーの安全装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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