JPH09104321A - 加速度センサ装置の強制作動装置および強制作動方法 - Google Patents

加速度センサ装置の強制作動装置および強制作動方法

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JPH09104321A
JPH09104321A JP7265715A JP26571595A JPH09104321A JP H09104321 A JPH09104321 A JP H09104321A JP 7265715 A JP7265715 A JP 7265715A JP 26571595 A JP26571595 A JP 26571595A JP H09104321 A JPH09104321 A JP H09104321A
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JP
Japan
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sensor device
state
acceleration sensor
operating
cover
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JP7265715A
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English (en)
Inventor
Naoki Matsuura
直樹 松浦
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃車時等に車両への取付状態のままで簡単に
強制作動させることができ安全でかつ作業性を向上でき
る機械着火式加速度センサ強制作動装置を得る。 【解決手段】 加速度センサ10の作動不能状態におい
て、通常作動状態方向とは上下方向を逆にした強制作動
状態方向でセンサ操作部材110をカバー18と操作レ
バー45と一体の操作板11との間に挿入操作し、この
カバー18と操作板11との間に挟んだセンサ操作部材
110により、操作板11をカバー18の上面から通常
作動状態よりも高く引き上げることにより、操作レバー
45を操作して加速度センサ10を強制作動状態に移行
可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバック装置や
プリテンショナー装置等の乗員保護装置に用いられる機
械着火式加速度センサ装置の強制作動装置および強制作
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の乗員保護装置としてエアバック装
置が一般に知られている。このようなエアバック装置に
は、車両急減速時に乗員を保護する為、車両の急減速を
機械着火式加速度センサ装置で検出して袋体を膨張する
ものがある。
【0003】つまり、車両急減速時には、エアバッグ装
置に内蔵されたインフレータの機械着火式加速度センサ
装置がこの急減速を検出し、加速度センサ装置が雷管を
着火することによって、インフレータよりガスを袋体内
に供給し袋体が膨張されるようになっている。
【0004】一方、このようなエアバッグ装置が設置さ
れた車両の廃車時やステアリングホイールの交換時にお
いて、エアバッグ装置を廃棄する際には、エアバッグ装
置のインフレータを強制的に着火させて、使用済状態に
する。
【0005】そこで、タイヤを積み重ねた中空内部でエ
アバッグ装置をロープによって吊るした状態から落下さ
せて、エアバッグ装置内のインフレータの機械着火式加
速度センサ装置を作動させることにより、インフレータ
を強制的に着火するようにしている。このため、タイヤ
を積み重ねる等の労力と時間が必要であり、エアバッグ
装置の車体からの取り外も煩雑である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実に
鑑み、車両に取り付けたまま簡単な操作で安全且つ簡易
にエアバッグ装置等を強制着火させて廃棄できる加速度
センサ装置の強制作動装置および強制作動方法を提供す
ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
加速度センサ装置の強制作動装置はエアバッグ作動用セ
ンサ装置と、このセンサ装置へ向けて挿入でき、挿入方
向軸回りの第1の回転位置でセンサ装置へ向けて挿入す
ることによりセンサ装置を作動不能状態から作動可能状
態に変えるセンサ操作部材と、このセンサ装置操作部材
とセンサ装置とに設けられ、センサ装置操作部材を挿入
方向軸回りの第2の回転位置でセンサ装置へ向けて挿入
することによりセンサ装置を強制作動状態へと変える強
制作動部材と、センサ装置操作部材を第1の回転位置及
び第2の回転位置で挿入可能とする案内手段と、を有す
ることを特徴とする上述のように構成することにより、
加速度センサ装置からセンサ装置操作部材を一旦引き抜
いて、このセンサ装置操作部材を挿入方向軸回りの第2
の回転位置に回してから、再びこのセンサ装置操作部材
を加速度センサ装置に向けて挿入することによって強制
作動部材が操作レバーを操作し、容易に、かつ確実に加
速度センサ装置を強制作動できる。
【0008】本発明の請求項2記載の加速度センサ装置
の強制作動方法は、操作レバーと一体に設けられた操作
板を、 加速度センサ装置作動不能状態で、カバー上に
位置している状態からカバーと操作板との間にセンサ装
置操作部材を通常作動状態方向で挿入することにより、
カバーの一部をセンサ装置操作部材の逃げ段溝部の溝内
に入り込ませて、センサ装置操作部材の肉厚より低い高
さだけ操作板をカバーの上面から引き上げることによ
り、加速度センサ装置を作動可能状態に移行可能とする
ものにおいて、 加速度センサ装置作動不能状態から、
通常作動状態方向とは上下方向を逆にした強制作動状態
方向でセンサ装置操作部材を挿入して、カバーと操作板
との間に挟んだセンサ装置操作部材で、操作板をカバー
の上面から通常作動状態よりも高く引き上げることによ
り、加速度センサ装置を強制作動状態に移行可能とする
ことを特徴とする。
【0009】上述の方法によれば、加速度センサ装置か
らセンサ装置操作部材を一旦引き抜いて、このセンサ装
置操作部材を上下方向を逆に返してから、再びこのセン
サ装置操作部材を加速度センサ装置のカバーと操作板と
の間に挿入することによって操作レバーを操作し、容易
に、かつ確実に加速度センサ装置を強制作動できる。ま
た、前述のようにして加速度センサ装置に所定の慣性力
を作用させることなく、操作レバーによって強制的に着
火させるため、車両の廃棄処分等の際に加速度センサ装
置を用いた、例えばエアバッグ装置をステアリングホイ
ールに載置したまま処分でき、安全性を高めかつ作業性
を向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係わる機械着
火式加速度センサ装置10の全体概略構成の要部を側面
から見たところが示されている。
【0011】この機械着火式加速度センサ装置は、ステ
アリングホイールに装着されるもので、図1に示すよう
にステアリングホイールブラケット100の構造部材1
02には、ガス発生剤を収容したインフレータ104が
固定されている。このインフレータ104の中央部に
は、加速度センサ装置10が一体的に装着されている。
また、構造部材102の横側所定位置(図1に向かって
右側部分)には強制作動操作可能なセンサ操作機構10
6が装着されている。
【0012】このセンサ操作機構106は、構造部材1
02に固定された摺動案内部材108にセンサ装置操作
部材110を摺動自在、かつ着脱自在に装着して構成さ
れる。
【0013】センサ装置操作部材110は、図2の斜視
図にも示すように、自由端部が略コ字形状の2股に分か
れた操作部として形成されている。この操作部の各自由
端部は、図1における上側面部を先端が先細となるよう
斜状に切欠して挿入傾斜部112が形成されている。さ
らに、操作部には各挿入係傾斜部112に続けて図1に
示す側面厚さが所定肉厚となる解除板部114が形成さ
れている。
【0014】これとともに、センサ装置操作部材110
の操作部には、その挿入傾斜部112とは反対側の側面
部に、2股の操作部の内側に沿って段を付けるよう切欠
して小肉厚とした略小コ字形状の逃げ段溝部116が形
成されている。
【0015】また、センサ装置操作部材110の屈曲さ
れた胴部中間位置には、図1で下側に向けて延出する2
本の小支柱118を突設し、その自由端部に橋渡すよう
に小矩形状の摺動案内板120が設けられている。
【0016】図1に示される如く、センサ装置操作部材
110の操作部とは反対側の端部には、この端部から略
直角方向に延出された係止部122が一体に形成されて
いる。
【0017】上述のように構成したセンサ操作機構10
6で操作される加速度センサ装置10は、その操作レバ
ーの軸部自由端に固着した操作板11の高さを変えて引
き出すことによって3段階の制御操作が行われる。すな
わち、図3に示す操作板11が加速度センサ装置10の
端面10Aに当接している第1状態では作動不能状態と
され、図4に示す操作板11が加速度センサ端面10A
から中間所定高さ位置まで引き出されているときには作
動可能状態とされ、図5に示す操作板11が加速度セン
サ端面10Aから上限位置まで引き出されたときには、
強制着火操作されるように構成されている。
【0018】この機械着火式加速度センサ装置10は、
図3に示すようにセンサ本体部分を構成するケース12
を備えている。ケース12は、一端に底壁14を有する
円筒形に形成されており、開口側には同様にセンサ本体
部分を構成するプレート16がカバー18によって固定
されて封印されている。ケース12の底壁14には軸線
上に透孔20が形成されており、また、ケース12には
円筒形状のガイド孔22が形成されている。
【0019】このケース12の内部には着火ピン24が
配置されている。着火ピン24は、略円筒形に形成され
た本体26と、この本体26の底壁26Aから一体的に
突出形成された凸部28とから構成されており、軸線に
沿ってケース12内をスライド移動することにより凸部
28は底壁14に形成された透孔20内に入り込み可能
である。この凸部28は、着火ピン24(本体26)が
最もケース12の底壁14の側へ移動した状態におい
て、透孔20から外部へ突出する。
【0020】ケース12の開口側に固定されたプレート
16と着火ピン24との間にはファイアリングスプリン
グ30が配置されており、常に着火ピン24を透孔20
の方向へ付勢している。
【0021】また、ケース12のガイド孔22には、慣
性質量体32が配置されている。慣性質量体32は、略
円筒形に形成されており、ガイド孔22内に軸線方向に
沿って移動可能に収容されている。慣性質量体32とプ
レート16との間にはバイアススプリング34が配置さ
れており、常に慣性質量体32を底壁14の方向へ付勢
している。
【0022】慣性質量体32と着火ピン24との間に
は、トリガレバー36が配置されている。トリガレバー
36は、長手方向一端部が軸38によって回動可能に支
持されている。また、トリガレバー36の先端は、着火
ピン24へ向けて屈曲されて係合部40となっており、
着火ピン24に係合可能である。すなわち、トリガレバ
ー36が軸38周りに回動することにより、係合部40
は着火ピン24に接近または離間できる。このトリガレ
バー36の係合部40が着火ピン24の本体26に係合
した状態では、ファイアリングスプリング30により付
勢された着火ピン24をその凸部28が透孔20から抜
き出た位置で保持している。
【0023】また、トリガレバー36の先端部近傍の着
火ピン24と反対側には、慣性質量体32へ向けてスラ
イド保持部42が突出形成されている。スライド保持部
42は、慣性質量体32に形成された解除孔44に対応
しており、慣性質量体32の移動時に解除孔44内に入
り込むことができるように構成されている。すなわち、
通常は、慣性質量体32はバイアススプリング34によ
って最もケース12の底壁14に接近した位置にあり、
この状態では、慣性質量体32がトリガレバー36のス
ライド保持部42に当接しており、トリガレバー36の
係合部40は着火ピン24の本体26に係合して、着火
ピン24をその凸部28が透孔20から抜き出た位置で
保持した状態となっている。さらに、慣性質量体32が
底壁14から離間する方向へ移動する際には、慣性質量
体32はトリガレバー36のスライド保持部42と線状
に接触しながら相対移動し、スライド保持部42が解除
孔44に入り込む構成である。
【0024】一方、プレート16の中央部分(着火ピン
24とカバー18との間)には、操作レバー45が配置
されている。操作レバー45は、円盤状の本体部46、
及び本体部46に一体的に固着された軸部47を備えて
おり、プレート16とカバー18とによって軸線に沿っ
て移動可能に支持されている。また、操作レバー45に
は腕部48が形成されている。腕部48は、プレート1
6を貫通して慣性質量体32へ向けて延出しており、さ
らに先端には係止部50が形成されている。この係止部
50は、慣性質量体32の端部に軸線方向に沿って形成
された係合溝52に入り込んでいる。これにより、係止
部50が係合溝52の一端部52Aに接近した状態(図
3に示す状態)では、慣性質量体32が操作レバー45
(腕部48)に保持されてその軸線方向移動が阻止さ
れ、係止部50が係合溝52の一端部52Aから離間し
た状態(図4に示す状態)では、慣性質量体32の軸線
方向移動が可能となる構成である。
【0025】さらに、図4に示す如く操作レバー45の
係止部50が係合溝52の一端部52Aから離間した状
態(係合溝52の他端部52Bに接近した状態)におい
て、さらに操作レバー45が軸線方向に移動した場合に
は、係止部50が係合溝52の他端部52Bに係合して
慣性質量体32が操作レバー45と共に強制的に移動さ
れ図5の状態に至る構成である。
【0026】操作レバー45とカバー18との間には圧
縮コイルスプリング54が配置されており、係止部50
が係合溝52の一端部52Aに接近する方向へ常に操作
レバー45を付勢している。
【0027】操作レバー45の軸部47はカバー18に
形成された透孔19から外部に突出されており、操作板
11が取り付けられている。このカバー18は、図1、
図3に示すように図で上に当たる端面円部には、小円台
部18Aと中円台部18Bとが同芯円台状に一体形成さ
れており、これにより2段の段部が形成されている。こ
の中円台部18Bは、その直径が円盤状の操作板11と
約同一の直径寸法に形成されている。さらに、小円台部
18Aは、その直径が操作板11の半分程度の直径で、
図4に示す如くセンサ装置操作部材110の逃げ段溝部
116内に遊挿可能な高さ、及び直径を持つ円柱状の大
きさに形成されている。そして操作板11は、その捜査
レバー18Aの上面である端面10A上に当接され、そ
の自由端近くの外周部とカバー18Bとの間にセンサ装
置操作部材110の挿入傾斜部112部分を導き入れる
ための間隙が形成されている。
【0028】加速度センサ装置10の操作板11は、セ
ンサ操作機構106によって外部から操作される。セン
サ操作機構106は、操作板11自体に対応して配置さ
れている。このセンサ操作機構106のセンサ装置操作
部材110は、その摺動案内板120を摺動案内部材1
08に対して摺動させて、図3乃至図5の矢印A方向へ
押し込み操作することにより、センサ装置操作部材11
0が操作板11とカバー18との間隙部分に挿入可能に
構成されている。すなわち、センサ装置操作部材110
が操作板11とカバー18の中円台部18Bとの間に嵌
入することによって操作板11をカバー18の上面から
解除板部114の肉厚分だけ引き離すようになってお
り、この通常の操作で圧縮コイルスプリング54の付勢
力によって係止部50が係合溝52の一端部52Aに接
近状態の操作レバー45を、所定量軸線方向に移動させ
て係止部50が係合溝52の一端部52Aから離間した
状態とすることができる構成である。
【0029】以上の構成による機械着火式加速度センサ
装置10は、エアバッグ装置におけるインフレータ10
4のプレート56に組み付けられている。プレート56
にはインフレータ104内のガス発生剤を着火燃焼させ
る雷管60が配置されている。雷管60は、機械着火式
加速度センサ装置10が組み付けられた状態において機
械着火式加速度センサ装置10の軸線上に位置してい
る。したがってこの組付状態では、ケース12の透孔2
0は雷管60に対向しており、この透孔20から突出可
能な着火ピン24の凸部28は、雷管60に衝突可能と
なっている。
【0030】次に本実施の形態の作用を説明する。上記
のように構成される機械着火式加速度センサ装置10で
は、通常は、図3に示す如く、着火ピン24はファイア
リングスプリング30の付勢力に抗して雷管60から離
間した位置(ケース12の透孔20から抜き出た位置)
にあり、トリガレバー36は係合部40が着火ピン24
の本体26に係合して、着火ピン24を保持している。
さらに、慣性質量体32はバイアススプリング34によ
って最も底壁14に接近した位置すなわちトリガレバー
36の回動軌跡に侵入しており、内周壁がトリガレバー
36のスライド保持部42に当接しトリガレバー36の
回動を阻止し着火ピン保持状態を維持している。
【0031】さらにここで、図3に示す加速度センサ装
置作動不能状態では、操作レバー45の係止部50が慣
性質量体32の係合溝52の一端部52Aに接近すると
共にこの状態が圧縮コイルスプリング54の付勢力によ
って維持されている。したがってこの状態においては、
仮に機械着火式加速度センサ装置10に大きな加速度が
作用しても、慣性質量体32は係合溝52の一端部52
Aが操作レバー45の係止部50に係合することにより
移動することがなく(トリガレバー36のスライド保持
部42が解除孔44内に入り込むことがなく)、したが
って、トリガレバー36が回動することがなく、着火ピ
ン保持状態が解除されることはない。
【0032】次に、加速度センサ装置を作動可能状態に
する場合には、センサ装置操作部材110の係止部12
2を押し操作する。これによって挿入傾斜部112の先
端が操作板11とカバー18中円台部18Bとの間に嵌
入し、解除板部114が操作板11に係合する。そし
て、圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して操作レ
バー45が軸線方向に移動され、図4に示す如く、係止
部50が係合溝52の一端部52Aから離間した状態と
なって慣性質量体32の軸線方向移動が可能となり、加
速度センサ装置作動可能状態となる。
【0033】ここで、機械着火式加速度センサ装置10
に大きな加速度が作用すると、慣性質量体32がプレー
ト16の方向へ慣性移動し、トリガレバー36の回動軌
跡に解除孔44が対応する。トリガレバー36のスライ
ド保持部42が慣性質量体32の解除孔44に対向して
その保持が解除されると、ファイアリングスプリング3
0により付勢された着火ピン24によってこの着火ピン
24から離間する方向へ押圧されたトリガレバー36
が、着火ピン24から離間する方向へ回動される。これ
により、トリガレバー36の係合部40が着火ピン24
の本体26から離間して着火ピン24の保持を解除し、
このため、着火ピン24がファイアリングスプリング3
0の付勢力によって軸線方向に移動し、凸部28が透孔
20から外方へ突出する。
【0034】これにより、着火ピン24の凸部28が雷
管60に衝突して雷管60が着火される。雷管60が着
火されると、インフレータ104のガス発生剤が着火燃
焼され、エアバッグ装置が作動される。
【0035】次に、車両の廃棄処分等の際に機械着火式
加速度センサ装置10を強制的に作動させる場合には、
車体に取り付けた状態のままで強制的に作動させること
ができる。
【0036】このため、まずセンサ操作機構106のセ
ンサ装置操作部材110を摺動案内部材108から引き
抜く。
【0037】そして、センサ装置操作部材110を図1
に示したものと上下が逆になるようひっくり返して図5
に示す状態とし、その挿入傾斜部112からカバー18
の中円台部18Bと操作板11との間隙に挟み込み、さ
らに押し進めることにより、解除板部114がこれら両
者を所定間隔引き離す。このとき、センサ装置操作部材
110の112に連続する平面部には、逃げ段溝部11
6がないので、この平面部はカバー18の小円台部18
A上に乗り上げ、この小円台部18Aからセンサ装置操
作部材110の肉厚分だけ操作板11を引き離し、これ
らの間に強制操作板部118が挟み込まれる図5に示す
状態に至る。
【0038】これにより機械着火式加速度センサ装置1
0では、圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して操
作レバー45が軸線方向に更に移動される。このため、
図5に示す如く、係止部50が係合溝52の他端部52
Bに係合して慣性質量体32が強制的に軸線方向に移動
され、トリガレバー36のスライド保持部42が慣性質
量体32の解除孔44に対向してその保持が解除され
る。以後は、前述の大きな加速度作用時と同様に、着火
ピン24がファイアリングスプリング30の付勢力によ
って移動し、凸部28が雷管60に衝突して雷管60が
着火され、インフレータ104のガス発生剤が着火燃焼
される。
【0039】このように、本実施の形態の機械着火式加
速度センサ装置10では、センサに所定の慣性力を作用
させることなく、操作レバー45の操作によって慣性質
量体32を強制的に軸線方向に移動させて雷管60を着
火させるため、車両の廃棄処分等の際に機械着火式加速
度センサ装置10を用いたエアバッグ装置を作動不能状
態にさせた上でステアリングホイールから取り外して処
分する必要がなくなり、作業性が向上する。また、本実
施の形態では、慣性質量体32に係合可能な操作レバー
45を、センサ装置強制作動時には軸線方向に移動させ
て着火させる構成であるため、機構も簡単で作業も簡単
迅速に行える。
【0040】なお、本発明は上述した実施の形態の構成
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、その他種々の構成を取りうることは勿論であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る加速度
センサ装置の強制作動装置および強制作動方法によれ
ば、廃車時等に車両への取付状態のままで簡単に機械着
火式加速度センサ装置を強制作動させることができ、安
全にかつ作業性を向上できるという優れた効果を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施の形態に係る機械着火
式加速度センサ操作機構部の部分を示す要部概略側面図
である。
【図2】本発明が適用された実施の形態に係る機械着火
式加速度センサ装置のセンサ装置操作部材を示す斜視図
である。
【図3】本発明が適用された実施の形態に係る機械着火
式加速度センサ装置の作動不能状態を示す要部断面図で
ある。
【図4】本発明が適用された実施の形態に係る機械着火
式加速度センサ装置の作動可能状態を示す要部断面図で
ある。
【図5】本発明が適用された実施の形態に係る機械着火
式加速度センサ装置の強制作動状態を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
10 機械着火式加速度センサ装置 11 操作板 18 カバー 45 操作レバー 106 センサ操作機構 110 センサ装置操作部材 112 挿入傾斜部 114 解除板部 117 逃げ段溝部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ作動用センサ装置と、 前記センサ装置へ向けて挿入でき、挿入方向軸回りの第
    1の回転位置で前記センサ装置へ向けて挿入することに
    より前記センサ装置を作動不能状態から作動可能状態に
    変えるセンサ操作部材と、 このセンサ装置操作部材と前記センサ装置とに設けら
    れ、前記センサ装置操作部材を挿入方向軸回りの第2の
    回転位置で前記センサ装置へ向けて挿入することにより
    前記センサ装置を強制作動状態へと変える強制作動部材
    と、 前記センサ装置操作部材を前記第1の回転位置及び第2
    の回転位置で挿入可能とする案内手段と、 を有することを特徴とする加速度センサ装置の強制作動
    装置。
  2. 【請求項2】 操作レバーと一体に設けられた操作板
    を、加速度センサ装置作動不能状態で、カバー上に位置
    している状態から前記カバーと前記操作板との間にセン
    サ装置操作部材を通常作動状態方向で挿入することによ
    り、前記カバーの一部を前記センサ装置操作部材の逃げ
    段溝部の溝内に入り込ませて、前記センサ装置操作部材
    の肉厚より低い高さだけ前記操作板を前記カバーの上面
    から引き上げることにより、加速度センサ装置を作動可
    能状態に移行可能とするものにおいて、 前記加速度センサ装置作動不能状態から、前記通常作動
    状態方向とは上下方向を逆にした強制作動状態方向で前
    記センサ装置操作部材を挿入して、前記カバーと前記操
    作板との間に挟んだ前記センサ装置操作部材で、前記操
    作板を前記カバーの上面から前記通常作動状態よりも高
    く引き上げることにより、前記加速度センサ装置を強制
    作動状態に移行可能とすることを特徴とする加速度セン
    サ装置の強制作動方法。
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