JPH09218995A - 計装機器の信号伝送装置 - Google Patents

計装機器の信号伝送装置

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JPH09218995A
JPH09218995A JP2552096A JP2552096A JPH09218995A JP H09218995 A JPH09218995 A JP H09218995A JP 2552096 A JP2552096 A JP 2552096A JP 2552096 A JP2552096 A JP 2552096A JP H09218995 A JPH09218995 A JP H09218995A
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JP
Japan
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signal
measurement
transmitter
twisted pair
measuring
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JP2552096A
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Inventor
Hiroshi Nishida
弘 西田
Kazuhiro Yamazaki
和宏 山崎
Kiichiro Honda
紀一郎 本田
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性を向上させることができる計装機器の
信号伝送装置を提供すること。 【解決手段】 プラントには制御に必要な物理量(圧
力、温度等)を検出してそれに応じた信号を出力する計
測発信器11〜26が備えられ、各信号はツイストペア
線8によりプラント機器の制御を行うホストコンピュー
タ5と記録計9へ伝送される。計測発信器11〜26に
は無線機30A〜30Dが、又、ホストコンピュータ5
と記録計9にも無線機31A〜31Dが接続されてい
る。無線機30Aと無線機31A、〜無線機30Dと無
線機31Dは同一周波数に設定されている。ツイストペ
ア線8に短絡、断線等の事故が発生すると、計測発信器
の接続は無線機に接続され、電波信号として対応する無
線機へ送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ等のプラン
トに設置され、そのプラント機器の制御のため各部の物
理量を検出してその信号を上記制御を行うコンピュータ
に伝送する計装機器の信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラ等の各種プラントでは、計装機器
により当該プラントの各部の圧力、流量、温度等の物理
量を検出してホストコンピュータへ伝送し、ホストコン
ピュータは伝送された物理量に基づいてプラント機器の
稼動を制御する。このようなシステムを図9により説明
する。
【0003】図9は従来の計装機器の信号伝送装置のブ
ロック図である。この図で、1はプラントの配管、1
a、1bは配管1の分岐管、2a、2bは分岐管1a、
1bに介在するバルブ、3a、3bはバルブ2a、2b
の開度を検出してその開度に応じた電気信号を出力する
開度センサ、4、4a、4bはそれぞれ配管1、分岐管
1a、1bの圧力を検出する圧力センサ、5は開度セン
サ3a、3b、圧力センサ4、4a、4b等の信号を入
力して所要の処理を行うホストコンピュータである。こ
のホストコンピュータ5の演算、制御の結果によりプラ
ント機器の制御が行われる。6は開度センサ3a、3
b、圧力センサ4、4a、4bとホストコンピュータ5
とを接続する計装ケーブルである。
【0004】通常、ボイラ等のプラントの占有面積は極
めて広く、各種センサはプラントの方々に備えられてい
るので、各センサからホストコンピュータ5までの距離
は長くなり(例えば数百m)、かつ、センサの数も数百
点単位で存在する。したがって、計装ケーブル6全体の
長さは膨大なものとなる。このような計装ケーブル6の
量を軽減するため、通常、ツイストペア線が用いられ
る。これを図10により説明する。
【0005】図10は公知のツイストペア線を用いた計
装機器の信号伝送装置のブロック図である。この図で、
図9に示す部分と同一部分には同一符号が付してある。
71、73、75はそれぞれ圧力センサ4、4a、4b
の計測発信器、72、74は開度センサ3a、3bの計
測発信器である。8は各計測発信器71〜75およびホ
ストコンピュータ5を順次接続するツイストペア線を示
す。図で、ツイストペア線8は蛇行する線で示されてい
る。ツイストペア線8は2本の線により構成され、予め
定められた通信規約に従って、それら2本の線の差電圧
により信号の伝送を行う。各計測発信器71〜75は上
記通信規約に基づいて作動し、センサの検出信号を低レ
ベル(通常0ボルト)と高レベル(通常5ボルト)の信
号の組合せに変換してツイストペア線8に出力する。こ
のように、ツイストペア線8と計測発信器71〜75を
用いることにより、伝送線の長さを飛躍的に減少させる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ツイストペア線8
を用いると、伝送線の長さを減少できるが、ツイストペ
ア線8に短絡や断線等の事故が発生すると、信号伝送シ
ステムが機能しなくなり、所要の信号伝送ができなくな
り、その信頼性に問題があった。この問題を避けるた
め、ツイストペア線を二重又は三重に配置することも考
えられるが、この場合でも、各ツイストペア線は近接し
て配置されるので、火事による短絡や断線、車両のひっ
かけによる断線等の事故の場合には各ツイストペア線に
同時に事故が発生することとなり、充分な信頼性を得る
ことはできない。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、信頼性を向上させることができる計装機器
の信号伝送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、プラントの各部分の物理的状態
を計測し、その計測値信号を出力するトランシーバを備
えた各計測発信器を有し、それら計測発信器の信号をツ
イストペア線により信号処理装置へ伝送する計装機器の
信号伝送装置において、前記各計測発信器に備えられそ
のトランシーバの前記計測値信号を受信するバッファを
設けるとともに、これらバッファの信号を無線信号とし
て出力する計測発信器側無線機と、前記信号処理装置に
備えられ前記計測発信器側無線機の信号を受信する信号
処理装置側無線機と、前記ツイストペア線に事故が発生
したときこの事故により通信不能となった前記計測発信
器を前記ツイストペア線から切り離す開閉手段と、この
開閉手段により前記計測発信器が前記ツイストペア線か
ら切り離されたときその計測発信器のトランシーバの前
記計測値信号を前記バッファおよび前記計測発信器側無
線機を介して前記信号処理装置側無線機へ伝送する無線
伝送手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】又、請求項3の発明は、プラントの各部分
の物理的状態を計測し、その計測値信号を出力するトラ
ンシーバを備えた各計測発信器を有し、それら計測発信
器の信号をツイストペア線により信号処理装置へ伝送す
る計装機器の信号伝送装置において、前記各計測発信器
に備えられそのトランシーバの前記計測値信号を受信す
る他のトランシーバを設けるとともに、これら他のトラ
ンシーバに接続された電力線と、前記ツイストペア線に
事故が発生したときこの事故により通信不能となった前
記計測発信器を前記ツイストペア線から切り離す開閉手
段と、この開閉手段により前記計測発信器が前記ツイス
トペア線から切り離されたときその計測発信器のトラン
シーバの前記計測値信号を前記他のトランシーバを介し
て前記電力線に出力する電力線伝送手段と、前記信号処
理装置に備えられ前記電力線により伝送された信号を受
信する受信手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項4の発明は、プラントの各
部分の物理的状態を計測し、その計測値信号を出力する
トランシーバを備えた各計測発信器を有し、それら計測
発信器の信号をツイストペア線により信号処理装置へ伝
送する計装機器の信号伝送装置において、前記各計測発
信器に備えられそのトランシーバの前記測定値信号を受
信するバッファを設けるとともに、これらバッファの信
号を無線信号として出力する計測発信器側無線機と、前
記信号処理装置に備えられ前記計測発信器側無線機の信
号を受信する信号処理装置側無線機とを設け、前記各計
測発信器のうち重要度の高いものの信号を前記ツイスト
ペア線により伝送し、その他の計測発信器の信号を前記
バッファおよび前記計測発信器側無線機により送信し、
前記ツイストペア線に事故が発生し前記重要度の高い計
測発信器の通信が不能となったとき当該計測発信器の信
号を前記バッファおよび前記計測発信器側無線機を介し
て伝送する無線伝送手段を設けたことを特徴とする。
【0011】又、請求項5の発明は、プラントの各部分
の物理的状態を計測し、その計測値信号を出力するトラ
ンシーバを備えた各計測発信器を有し、それら計測発信
器の信号をツイストペア線により信号処理装置へ伝送す
る計装機器の信号伝送装置において、前記各計測発信器
に備えられそのトランシーバの前記計測値信号を受信す
る他のトランシーバを設けるとともに、これら他のトラ
ンシーバに接続された電力線と、前記信号処理装置に備
えられ前記電力線により伝送された信号を受信する受信
手段とを設け、前記各計測発信器のうち重要度の高いも
のの信号を前記ツイストペア線により伝送し、その他の
計測発信器の信号を前記トランシーバおよび前記電力線
により送信し、前記ツイストペア線に事故が発生し前記
重要度の高い計測発信器の通信が不能となったとき当該
計測発信器の信号を前記他のトランシーバを介して前記
電力線に出力する電力線伝送手段とを設けたことを特徴
とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、ツイストペア線に事故が
発生した場合、計測発信器のトランシーバの信号をバッ
ファを介して計測発信器側無線機へ出力し、この計測発
信器側無線機からの電波を信号処理装置側無線機により
受信し、この受信した信号に基づいて信号処理装置で処
理が行われる。又、請求項3の発明では、ツイストペア
線に事故が発生した場合、計測発信器のトランシーバの
信号を他のトランシーバを介して電力線へ出力し、この
電力線を介して信号処理装置へ信号を伝送する。これら
により、ツイストペア線に事故が発生しても、信号の伝
送は支障なく行われる。
【0013】さらに、請求項4の発明では、通常時、重
要度の高い信号はツイストペア線を介して伝送し、それ
以外の重要度の低い信号はバッファと計測発信器側無線
機を介して伝送する。ツイストペア線に事故が発生した
場合、重要度の高い信号をバッファと計測発信器側無線
機を介して伝送する。又、請求項5の発明では、通常
時、重要度の高い信号はツイストペア線を介して伝送
し、それ以外の重要度の低い信号は他のトランシーバと
電力線を介して伝送する。ツイストペア線に事故が発生
した場合、重要度の高い信号を他のトランシーバと電力
線を介して伝送する。これらにより、ツイストペア線に
事故が発生しても、少なくとも重要な信号の伝送は確実
に行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
に係る計装機器の信号伝送装置を示すブロック図であ
る。この図で、5はホストコンピュータ、8は図8に示
すものと同じツイストペア線、9はツイストペア線8で
伝送された信号を受信してこれを記録する記録計であ
る。11〜26は計測発信器を示す。これら計測発信器
11〜26はセンサも含んだものとする。30A〜30
Dは計測発信器11〜26と同軸ケーブル40で接続さ
れる計測発信器側無線機、31A〜31Dはホストコン
ピュータ5および記録計9と接続される信号処理装置側
無線機である。無線機30A〜30Dの送受信周波数は
互いにそれぞれ異なり、かつ、無線機31Aの送受信周
波数は無線機30Aの送受信周波数と等しく設定されて
おり、同様に、無線機31B〜31Dの送受信周波数は
それぞれ無線機30B〜30Dの送受信周波数と等しく
設定されている。無線機30Aは計測発信器11〜15
を担当し、無線機30Bは計測発信器16〜20を担当
し、無線機30Cは計測発信器21〜23を担当し、無
線機30Dは計測発信器24〜26を担当する。
【0015】ツイストペア線8が正常である場合、この
信号伝送装置は図10に示す従来の信号伝送装置と同じ
動作により、ホストコンピュータ5および記録計9へ信
号の伝送を行う。一方、ツイストペア線8に断線等の事
故が発生すると、ツイストペア線8による信号の伝送は
停止され、計測発信器11〜15の信号は無線機30A
から、計測発信器16〜20の信号は無線機30Bか
ら、計測発信器21〜23の信号は無線機30Cから、
計測発信器24〜26の信号は無線機30Dから無線信
号として出力される。これらの無線信号は対応する無線
機31A〜31Dで受信され、ホストコンピュータ5で
処理され、記録計9で記録されることになる。このよう
な本実施例の動作を、図2、図3、図4および図5によ
りさらに詳細に説明する。
【0016】まず、ツイストペア線による信号伝送形態
と、無線機による信号伝送形態の差を、図2により説明
する。図2はツイストペア線と無線機の信号の波形図で
あり、図2の(a)はツイストペア線8による信号波形
の一例、(b)は図1に示す無線機30Aの信号波形の
一例、(c)は図1に示す無線機30Bの信号波形の一
例、(d)は図1に示す無線機30Cの信号波形の一
例、(e)は図1に示す無線機30Dの信号波形の一例
を示し、それぞれ横軸に時間がとってある。
【0017】ツイストペア線8による信号伝送速度は7
8kBPS以上であるのに対して、無線機による信号伝
送速度は5kBPSである。一方、例えばプラントがボ
イラである場合、必要とされる信号伝送速度は1kBP
Sである。したがって、ツイストペア線8を用いた場
合、計測発信器は50個以上接続できるが、無線機は5
個の接続しかできない。この意味から、図1に示す実施
例では、計測発信器側の各無線機30A〜30Dはそれ
ぞれ、計測発信器を5個、5個、3個、3個担当してい
る。
【0018】図2では、実線に示すように、ある量の信
号がある時間間隔を置いて伝送される例が示されている
が、実際には、信号はその内容により通信時間が長くな
り、破線で示される部分も含められる。したがって、各
無線機からの信号は図2の(b)〜(e)から明らかな
ように重なり合うことになるが、各無線機の周波数は互
いに異なる周波数に設定されているので、伝送時の混信
は生じない。
【0019】図3は図1に示す計測発信器11、12の
ブロック図であり、他の計測発信器やホストコンピュー
タ等の図示は省略されている。この図では、ツイストペ
ア線8が2本の線で示されている。30Aは無線機、4
0は同軸ケーブルであり、図1に示すものと同じであ
る。計測発信器11は、マイクロコンピュータで構成さ
れるツイストペア線用のトランシーバ111、2つの切
換スイッチ112a、112b、および無線信号用のバ
ッファ113を備えている。計測発信器12およびその
他の各計測発信器13〜26の構成も同じである。P1
はツイストペア線8の断線個所を示し、図示の場合、計
測発信器11と計測発信器12との間で断線(×印で示
されている)が発生している。
【0020】トランシーバ111は、対象となる物理量
を検出し、検出された物理量を前述の低レベルと高レベ
ルの信号に変換し、この信号を通信規約に従ってツイス
トペア線8に出力するとともに、後述のようなツイスト
ペア線8の断線等の事故の検出、切換スイッチ112
a、112bの切換制御、検出した物理量のバッファ1
13への転送も行う。他の計測発信器12〜26におけ
るトランシーバも同じ機能を有する。
【0021】ここで、図4および図5を参照して図1に
示す装置の動作を説明する。図4はホストコンピュータ
5の動作を説明するフローチャート、図5は各トランシ
ーバの動作を説明するフローチャートである。まず、ホ
ストコンピュータ5の動作を説明する。図1に示すシス
テムにおいては、各計測発信器11〜26にそれぞれそ
れらを特定するコードが付され、かつ、各計測発信器に
対して、ホストコンピュータ5からアクセスする順番が
定められる。以下の説明で、上記順番は各計測発信器に
付された符号の順とする。例えば、計測発信器11の順
番は第1番目である。
【0022】ホストコンピュータ5は順番nを0にセッ
トし(図4に示す手順S1 )、次に、順番nに1を加え
て(手順S2 )、第1番目(n=1)の計測発信器11
を選択し、ツイストペア線8に計測発信器11の計測デ
ータを要求するデータ要求信号を送信する(手順S
3 )。そして、計測発信器11からのデータの送信を所
定の制限時間待ち(手順S4 、S5 )、制限時間内にデ
ータが送信された場合には送信されたデータを記憶部に
格納し(手順S6 )、データを受信したことを確認する
確認信号を計測発信器11に対して送信する(手順S
7 )。なお、送信されたデータは記録計9にも記録され
る。次いで、ホストコンピュータ5は順番nに基づきそ
の計測発信器が最終順番の計測発信器であるか否か判断
し(手順S8 )、最終順番でなければ処理を手順S2
戻して第2番目(n=2)の計測発信器12を選択し、
上記と同じ処理でその計測データを採取し、最終順番の
場合は処理を手順S1 に戻して再び計測発信器11から
のデータの採取を開始する。
【0023】ここで、図3に示すように計測発信器11
と計測発信器12の間のツイストペア線8に断線が生じ
ていると、ホストコンピュータ5が計測発信器11にデ
ータ要求信号を送信しても上記制限時間内にデータは送
信されてこない。この場合、ホストコンピュータ5は計
測発信器11が属する無線機30Aに対応する無線機3
1Aを作動させて受信態勢を整え(手順S9 )、無線機
30Aからのデータの送信を待ち(手順S10)、送信が
あれば当該データを記憶部に格納して処理を手順S8
移行させる。なお、このとき無線送信されたデータは記
録計9にも記録される。
【0024】一方、計測発信器、例えば計測発信器11
は、ホストコンピュータ5からのデータ要求信号の送信
を所定の制限時間(ホストコンピュータ5と全計測発信
器との間のデータの授受に要する時間を参照して定めら
れた時間)待ち(図5に示す手順S21、S22)、制限時
間内に要求信号が送信された場合には計測データを送信
し(手順S23)、次いで、ホストコンピュータ5からの
確認信号の送信を所定の制限時間待ち(手順S24
25)、制限時間内に要求信号が送信された場合には処
理を手順S21に戻して次のデータ要求信号を待つ。
【0025】図3に示すように計測発信器11と計測発
信器12の間のツイストペア線8に断線が生じている
と、ホストコンピュータ5からのデータ要求信号は手順
22又は手順S25において判断される制限時間内に受信
されない。この場合、その計測発信器は隣接する両側の
計測発信器に断線の有無をチェックするための信号を送
信する。即ち、計測発信器11は隣接する計測発信器1
2にチェック信号を送信し(手順S26)、応答を待つ
(手順S27)。応答があれば計測発信器12との間のツ
イストペア線8は事故がないと判断するが、応答がなけ
れば計測発信器12との間のツイストペア線8に断線が
あると判断し、計測発信器11における計測発信器12
側のスイッチ112bを開放して(手順S28)、今度は
他方の隣接する計測発信器に対して同様の処理を行なう
(手順S29、S30、S31)。なお、計測発信器11の場
合は、隣接するのは計測発信器12のみであるので、手
順S29、S30、S31の処理は行なわれない。
【0026】次いで、計測発信器11は無線機30Aを
作動させ(手順S32)、バッファ113を介して自己の
計測データを送信し(手順S33)、故障が復帰したか否
かを判断し(手順S34)、故障が継続している間は無線
機30Aによるデータの送信を続ける。なお、無線機3
0Aは、接続されている計測発信器11〜14の出力デ
ータを予め定められた順番で無線送信する機能を有す
る。他の無線機30B〜30Dも同様の機能を有する。
上記手順S33の処理で送信されたデータは、図4に示す
手順S9 、S10、S11の処理によりホストコンピュータ
5の記憶部に格納され、又、記録計9に記録される。
【0027】このように、本実施の形態では、ツイスト
ペア線に事故が発生したとき、無線機により信号を電波
信号として伝送するようにしたので、所要の信号を確実
にホストコンピュータへ伝送することができ、システム
の信頼性を向上させることができる。又、無線機に、そ
の信号伝送能力に応じた数だけの計測発信器を担当させ
るようにしたので、所要の信号伝送速度を確保すること
ができる。
【0028】図6は本発明の第2の実施の形態に係る計
装機器の信号伝送装置を示すブロック図である。この図
で、図1および図3に示す部分と同一又は等価な部分に
は同一符号を付して説明を省略する。132a、132
bは計測発信器13の切換スイッチ、51はホストコン
ピュータ5においてツイストペア線8を接続する接続ス
イッチ、91は記録計9においてツイストペア線8を接
続する接続スイッチである。さきの実施例では、ツイス
トペア線8の両端は開放されているが、本実施例では、
接続スイッチ51、91により、ツイストペア線8の両
端は閉じられており、ループに形成されている。なお、
各計測発信器のトランシーバおよびバッファの図示は省
略されている。図示の場合、無線機30Aは計測発信器
11〜14を担当し、無線機30Bは計測発信器14〜
17を担当する。P1 、P2 は断線事故が発生している
個所を示し、図示の場合、計測発信器11と計測発信器
12の間および計測発信器12と計測発信器13の間に
断線が生じている。
【0029】このような断線事故の場合、ツイストペア
線8がループ状に配線されているので、計測発信器11
と計測発信器13はツイストペア線8によりデータの送
信が可能であるが、計測発信器12はツイストペア線8
によるデータの送信はできない。この場合、ホストコン
ピュータ5と計測発信器12とは図4および図5に示す
前述の処理により無線機30A、31Aを用いてデータ
の送受信を行なうことになる。又、前述の処理により、
計測発信器11の切換スイッチ112b、計測発信器1
2の切換スイッチ122a、122b、および計測発信
器13の切換スイッチ132aが開放される。なお、事
故が1個所であれば全ての信号伝送をツイストペア線8
で行うことができるのは明らかである。
【0030】このように、本実施の形態では、さきの実
施例と同じ効果を奏するとともに、ツイストペア線をル
ープ状に構成したので、ツイストペア線に事故が発生し
ても無線による信号伝送の計測発信器の数を最小に抑え
ることができ、これにより、伝送速度の低下を抑えると
いう効果も発揮できる。
【0031】図7は本発明の第3の実施の形態に係る計
装機器の信号伝送装置を示すブロック図である。この図
で、図6に示す部分と同一又は等価な部分には同一符号
を付して説明を省略する。142a、142bは計測発
信器14の切換スイッチ、50はプラント内にネットワ
ーク状に配線されて各計測発信器に電力を供給している
電力線、P1 、P3 はツイストペア線8の事故個所を示
す。ツイストペア線8に断線や短絡等の事故が発生した
場合、さきの各実施例ではこれに対処するため無線を用
いたが、本実施例では、各計測発信器に接続され、これ
らに電源を供給している電力線50を用いる。各計測発
信器の構成を図8に示す。
【0032】図8は図7に示す計測発信器のブロック図
である。この図で、図7に示す部分と同一部分には同一
符号が付してある。図では、計測発信器11〜14のみ
が示され、他の計測発信器の図示は省略されているが、
それらの構成も図示の構成と同じである。111、12
1、131、141は図3に示すものと同じツイストペ
ア線用トランシーバである。又、114、124、13
4、144は電力線50に接続された電力線用トランシ
ーバである。なお、電力線50は各ツイストペア線用ト
ランシーバにも接続されているが、その図示は省略され
ている。
【0033】本実施の形態の各計測発信器の動作は、図
6に示す第2の実施の形態の計測発信器の動作と同じで
ある。即ち、図示のようにP1 、P3 点でツイストペア
線8に事故が生じた場合、ツイストペア線用トランシー
バは切換スイッチ112b、122a、122b、13
2a、132b、142aを開放し、この結果、計測発
信器12、13がツイストペア線8から切り離される。
しかし、他の計測発信器はツイストペア線8との接続状
態が保持され、それらの信号はツイストペア線8により
ホストコンピュータ5および記録計9へ伝送される。
【0034】一方、ツイストペア線8から切り離された
計測発信器12、13のツイストペア線用トランシーバ
121、131は、切換スイッチ122a、122b、
132a、132bの開放と同時にそれぞれ電力線用ト
ランシーバ124、134を作動させ、それらに、伝送
すべき信号を送信する。電力線用トランシーバ124、
134は、送信された信号を電力線50へ出力する。こ
の信号は電力線50によりホストコンピュータ5および
記録計9へ伝送される。
【0035】このように、本実施の形態では、ツイスト
ペア線に事故が生じたとき、電力線を用いて信号を伝送
するようにしたので、所要の信号を確実に伝送すること
ができ、システムの信頼性を向上させることができる。
又、計測発信器に配線されている電力線を用いるので、
構成を簡素化でき、コストも低減できる。さらに、電力
線の信号伝送速度は10kBPSであるので、さきの実
施例の無線伝送に比較して、より一層高速の伝送が可能
となる。
【0036】ところで、前述のように、プラントでは検
出又は測定すべき物理量が数百点あるのが通常である。
そして、それらの中には、ホストコンピュータによるプ
ラント機器の制御に必須の重要な物理量と制御にそれほ
ど大きな影響を与えない物理量とが混在する。そこで、
予め重要な物理量を発信する計測発信器とそうでない計
測発信器とを定めておき、通常は、前者はツイストペア
線で、後者は無線又は電力線でそれぞれ信号伝送を行
い、ツイストペア線の事故時にこれから切り離された計
測発信器の信号伝送を無線又は電力線で行うこともでき
る。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、ツイス
トペア線に事故が発生したとき、ツイストペア線から切
り離された計測発信器の信号を、無線により又は電力線
を介してホストコンピュータへ伝送するようにしたの
で、所要の信号を確実に伝送することができ、システム
の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る計装機器の信
号伝送装置を示すブロック図である。
【図2】ツイストペア線と無線機の信号の波形図であ
る。
【図3】図1に示す計測発信器の構成を示すブロック図
である。
【図4】ホストコンピュータの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図5】計測発信器の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る計装機器の信
号伝送装置を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る計装機器の信
号伝送装置を示すブロック図である。
【図8】図7に示す計測発信器の構成を示すブロック図
である。
【図9】従来の計装機器の信号伝送装置を示すブロック
図である。
【図10】従来の計装機器の信号伝送装置を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
8 ツイストペア線 11〜26 計測発信器 30A〜30D 無線機 40 同軸ケーブル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08C 25/00 H04Q 9/00 311H H04Q 9/00 311 G08C 17/00 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントの各部分の物理的状態を計測
    し、その計測値信号を出力するトランシーバを備えた各
    計測発信器を有し、それら計測発信器の信号をツイスト
    ペア線により信号処理装置へ伝送する計装機器の信号伝
    送装置において、前記各計測発信器に備えられそのトラ
    ンシーバの前記計測値信号を受信するバッファを設ける
    とともに、これらバッファの信号を無線信号として出力
    する計測発信器側無線機と、前記信号処理装置に備えら
    れ前記計測発信器側無線機の信号を受信する信号処理装
    置側無線機と、前記ツイストペア線に事故が発生したと
    きこの事故により通信不能となった前記計測発信器を前
    記ツイストペア線から切り離す開閉手段と、この開閉手
    段により前記計測発信器が前記ツイストペア線から切り
    離されたときその計測発信器のトランシーバの前記計測
    値信号を前記バッファおよび前記計測発信器側無線機を
    介して前記信号処理装置側無線機へ伝送する無線伝送手
    段とを設けたことを特徴とする計装機器の信号伝送装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記計測発信器側無
    線機は、その信号伝送速度を考慮して決定される所定数
    の前記バッファに接続されていることを特徴とする計装
    機器の信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 プラントの各部分の物理的状態を計測
    し、その計測値信号を出力するトランシーバを備えた各
    計測発信器を有し、それら計測発信器の信号をツイスト
    ペア線により信号処理装置へ伝送する計装機器の信号伝
    送装置において、前記各計測発信器に備えられそのトラ
    ンシーバの前記計測値信号を受信する他のトランシーバ
    を設けるとともに、これら他のトランシーバに接続され
    た電力線と、前記ツイストペア線に事故が発生したとき
    この事故により通信不能となった前記計測発信器を前記
    ツイストペア線から切り離す開閉手段と、この開閉手段
    により前記計測発信器が前記ツイストペア線から切り離
    されたときその計測発信器のトランシーバの前記計測値
    信号を前記他のトランシーバを介して前記電力線に出力
    する電力線伝送手段と、前記信号処理装置に備えられ前
    記電力線により伝送された信号を受信する受信手段とを
    設けたことを特徴とする計装機器の信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 プラントの各部分の物理的状態を計測
    し、その計測値信号を出力するトランシーバを備えた各
    計測発信器を有し、それら計測発信器の信号をツイスト
    ペア線により信号処理装置へ伝送する計装機器の信号伝
    送装置において、前記各計測発信器に備えられそのトラ
    ンシーバの前記測定値信号を受信するバッファを設ける
    とともに、これらバッファの信号を無線信号として出力
    する計測発信器側無線機と、前記信号処理装置に備えら
    れ前記計測発信器側無線機の信号を受信する信号処理装
    置側無線機とを設け、前記各計測発信器のうち重要度の
    高いものの信号を前記ツイストペア線により伝送し、そ
    の他の計測発信器の信号を前記バッファおよび前記計測
    発信器側無線機により送信し、前記ツイストペア線に事
    故が発生し前記重要度の高い計測発信器の通信が不能と
    なったとき当該計測発信器の信号を前記バッファおよび
    前記計測発信器側無線機を介して伝送する無線伝送手段
    を設けたことを特徴とする計装機器の信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 プラントの各部分の物理的状態を計測
    し、その計測値信号を出力するトランシーバを備えた各
    計測発信器を有し、それら計測発信器の信号をツイスト
    ペア線により信号処理装置へ伝送する計装機器の信号伝
    送装置において、前記各計測発信器に備えられそのトラ
    ンシーバの前記計測値信号を受信する他のトランシーバ
    を設けるとともに、これら他のトランシーバに接続され
    た電力線と、前記信号処理装置に備えられ前記電力線に
    より伝送された信号を受信する受信手段とを設け、前記
    各計測発信器のうち重要度の高いものの信号を前記ツイ
    ストペア線により伝送し、その他の計測発信器の信号を
    前記トランシーバおよび前記電力線により送信し、前記
    ツイストペア線に事故が発生し前記重要度の高い計測発
    信器の通信が不能となったとき当該計測発信器の信号を
    前記他のトランシーバを介して前記電力線に出力する電
    力線伝送手段とを設けたことを特徴とする計装機器の信
    号伝送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010150594A1 (ja) * 2009-06-24 2010-12-29 株式会社豊田自動織機 車両充電システム
WO2011074095A1 (ja) * 2009-12-17 2011-06-23 トヨタ自動車株式会社 車両の情報伝達装置およびそれを備える電動車両
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WO2018027472A1 (zh) * 2016-08-08 2018-02-15 吴鹏 锅炉的煤用量发送方法及系统

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