JPH09217922A - 溶融スラグ排出装置及び廃棄物処理装置 - Google Patents

溶融スラグ排出装置及び廃棄物処理装置

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JPH09217922A
JPH09217922A JP2540496A JP2540496A JPH09217922A JP H09217922 A JPH09217922 A JP H09217922A JP 2540496 A JP2540496 A JP 2540496A JP 2540496 A JP2540496 A JP 2540496A JP H09217922 A JPH09217922 A JP H09217922A
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molten slag
slag discharge
slag
water tank
discharge port
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JP2540496A
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English (en)
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Hidehiro Kiuchi
英洋 木内
Norio Tezuka
則雄 手塚
Naoki Hatta
直樹 八田
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼溶融炉のスラグ排出口から溶融スラグを
安定的に排出させる。 【解決手段】 燃焼溶融炉15底部のスラグ排出口17
の周囲には排出外筒18の一端が固定され、その排出外
筒18の他端は水槽3内の水iに水没している。排出外
筒18の内部には回転ドラム2が設けられ、この回転ド
ラム2は水槽3内の水iに下半分が水没した状態で矢印
A方向に回転するとともに、その内部にはポンプ40に
よって冷媒が循環している。又、水槽3内の水面4は回
転ドラム2の上半分の外表面により略覆われている。そ
して、スラグ排出口17から回転ドラム2の外周面に溶
融スラグfが滴下すると、この外周面で溶融スラグfは
冷却・固化され、次に回転ドラム2の回転に伴って水槽
3内の水iに接触し、更に冷却されると共に、外周面か
ら離脱して水槽3の底5にスラグhとして溜っていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物を熱分
解して得られた熱分解ガスと熱分解残渣を燃焼溶融炉で
燃焼させたときに生成される溶融スラグを、燃焼溶融炉
から排出させ固化する溶融スラグ排出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】廃棄物処理装置では、都市ごみ等の一般
廃棄物や廃プラスチック又は産業廃棄物等の廃棄物或い
は固体燃料等を熱分解させ、熱分解して得られた熱分解
ガスと熱分解残渣を燃焼溶融炉で燃焼させて処理してい
る。そして、そのときに燃焼溶融炉では溶融スラグが生
成され、その溶融スラグを燃焼溶融炉から排出させるた
めに、一般に溶融スラグ排出装置が設けられている。従
来の溶融スラグ排出装置は、燃焼溶融炉底部にスラグ排
出口を設け、そのスラグ排出口から滴下する溶融スラグ
を下方の水槽で受け溶融スラグの固化するようになって
いる。
【0003】しかし、このような溶融スラグ排出装置
は、連続的又は断続的に滴下する溶融スラグが、水槽内
の水の放射冷却によって、スラグ排出口の所で冷却され
固化してしまう。特に、溶融スラグの量が少ない時はス
ラグ自体の熱容量が小さいために、溶融スラグは冷却さ
れて固化しやすく、時間の経過と共に例えばくもの巣状
に成長して、スラグ排出口を閉塞してしまうと云う問題
があった。
【0004】そこで、例えば、重油、灯油、プロパン等
のバーナ或いは電気ヒータ等によりスラグ排出口の溶融
スラグを加熱する方法(特公昭59−24324号公
報、特開平2−172582号公報、実開昭61−48
210号のマイクロフィルム等)や、燃焼排ガスを溶融
スラグ流下部にバイパスさせる方法(特開平5−185
058号公報)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重油、
灯油、プロパン等のバーナ或いは電気ヒータ等によりス
ラグ排出口の溶融スラグを加熱する方法は、バーナ又は
電気ヒータ等の特別な機器を要すると共に、常に溶融ス
ラグの流下状態を監視し、流下状態が望ましくない場合
には、その状態に応じて上記バーナ或いは電気ヒータ等
の温度調整を行わなければならず、そのための調整操作
が非常に面倒であると云う欠点がある。その上、良好に
運転出来るように保守するための或いは故障時の修理の
ための手間も煩わしい。
【0006】更に、上記燃焼排ガスをスラグ流下部にバ
イパスさせる方法は、溶融スラグ排出装置の構造が複雑
になると共に、上記バーナ又は電気ヒータ等を使う方法
と同様に、きめの細かい調節が困難である。
【0007】本発明の目的は、溶融スラグを排出させる
ための操作をわざわざ行うことなく、燃焼溶融炉のスラ
グ排出口から溶融スラグを安定的に排出できる溶融スラ
グ排出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、燃焼性物を燃焼させて生じる燃焼灰を溶
融させ溶融スラグを生成する燃焼溶融炉のスラグ排出口
の下方に設けられ、内部に水が貯留された水槽と、一端
が前記スラグ排出口の周囲に固定され他端が前記水槽内
の水に水没し、略垂直に設けられた筒状部材とを備え、
前記スラグ排出口から滴下する溶融スラグを前記筒状部
材によって外部と遮蔽しながら前記水槽内へと排出する
溶融スラグ排出装置において、前記筒状部材の内部に水
平に設けられ、前記水槽内の水に下半分が水没した状態
で回転する少なくとも1つの回転ドラムと、前記回転ド
ラムを回転させる駆動手段と、前記回転ドラムの内部に
冷媒を循環させる冷媒循環手段とを備え、前記水槽内の
水面は前記回転ドラムの上半分の外表面により略覆われ
ていることを特徴としている。
【0009】スラグ排出口から滴下した溶融スラグは回
転ドラムの外周面上に落下する。回転ドラム内には冷媒
循環手段により冷媒が循環しているので、回転ドラムの
外周面上に落下した溶融スラグは冷却され固化する。
又、回転ドラムは駆動手段により一定の回転速度で回転
しているので、固化したスラグは回転ドラムの外周面に
へばり付いたままで回転ドラムと共に移動し、やがて水
槽内の水に接触する。そして、固化したスラグは更に冷
却されると共に、回転ドラムの外周面から離脱して水槽
底部に沈む。このようにして、燃焼溶融炉が稼働してい
る間は、スラグ排出口から回転ドラム上に溶融スラグが
滴下し、回転ドラム上で固化したスラグが水に接触して
回転ドラムから離脱し、水槽底部に溜っていく。
【0010】又、上記構成によれば、水槽内の水面は回
転ドラムの上半分の外表面により覆われているので、筒
状部材内では水面からの放射冷却を低減でき、スラグ排
出口で溶融スラグが固化するのを防止できる。これによ
り、スラグ排出口からの溶融スラグの排出が安定的に行
なわれると共に、スラグ排出口の閉塞を防止することが
できる。特に、滴下する溶融スラグの量が少ない時に発
生しやすいスラグ排出口の閉塞、即ち、溶融スラグ自体
の熱容量が小さいために、溶融スラグが落下初期に冷却
・固化され、これが時間の経過と共に、例えば、くもの
巣状に成長し、スラグ排出口を閉塞してしまうことを防
止できる。
【0011】更に上記発明において、前記回転ドラムの
少なくとも外周面は、金属又はセラミックの材料で形成
されたものである。金属又はセラミックの材料で形成さ
れたものは、高温度の溶融スラグに接触しても割れ・亀
裂等の熱ひずみによる損傷を受けることが少なく、又、
回転ドラムが冷媒循環手段からの冷媒及び水槽の水によ
って冷却されているので、溶融スラグが落下して付着し
ても剥離性がよい。尚、回転ドラムに限定されるもので
はなく、移動面を有するもの例えば回転ベルト構造でも
よい。
【0012】又、本発明は、廃棄物を加熱して熱分解
し、熱分解ガスと主として不揮発性成分からなる熱分解
残渣とを生成する熱分解反応器と、前記熱分解ガスと熱
分解残渣とを分離して排出する排出装置と、該排出装置
から排出される熱分解残渣を燃焼性成分と不燃焼性成分
とに分離する分離装置と、前記排出装置からの熱分解ガ
スと前記分離装置からの燃焼性成分とを燃焼させ燃焼灰
を生じさせると共に、その燃焼灰を溶融させて溶融スラ
グを生成する燃焼溶融炉と、該燃焼溶融炉のスラグ排出
口の下方に設けられ、溶融スラグをスラグ排出口から排
出し固化する溶融スラグ排出手段とを備えた廃棄物処理
装置において、前記溶融スラグ排出手段として、上述の
溶融スラグ排出装置を備えたものである。
【0013】上記いずれかの発明に記載の溶融スラグ排
出装置を備えたものは、廃棄物の燃焼によって生じた溶
融スラグが、燃焼溶融炉のスラグ排出口の所では冷却・
固化されず、溶融スラグの排出を安定して継続すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明に係る溶融スラグ排出装
置の一実施の形態を示す断面図である。本実施の形態の
溶融スラグ排出装置1は、燃焼性物を燃焼させて生じる
燃焼灰を溶融させて溶融スラグfを生成する燃焼溶融炉
15のスラグ排出口17の下方に設けら、内部に水iが
貯留された水槽3と、一端がスラグ排出口17の周囲に
固定され他端が水槽3内の水に水没し、略垂直に設けら
れた筒状部材である排出外筒18とを備え、スラグ排出
口17から滴下する溶融スラグfは排出外筒18により
外部から遮蔽された状態で水槽3へと排出されるように
なっている。
【0015】又、排出外筒18の内部には回転ドラム2
が水平に設けられ、その回転ドラム2は下半分が水槽内
の水iに水没し、上半分が排出外筒18内に露出してい
る。回転ドラム2は回転自在であり、図示してない駆動
装置により図の矢印A方向に回転する。回転ドラム2は
内部が空洞になっており、その空洞内には回転ドラム2
を冷却するための冷媒が流れている。この冷媒を流すた
めに、回転ドラム2にはポンプ40を有するラインL10
が接続され、ポンプ40により冷媒が矢印B方向に循環
している。又、排出外筒18の内部においては、水槽3
内の水面4は回転ドラム2の上半分の外表面により略覆
われている回転ドラム2は、その外周面又は全体が金属
又はセラミックの材料、例えばステンレス(SUS30
4)等で形成されている。
【0016】上記構成の溶融スラグ排出装置1は、次の
ように作用する。回転ドラム2は一定の回転速度で矢印
A方向に回転しており、その回転ドラム2の外周面上に
スラグ排出口17から溶融スラグfが滴下する。回転ド
ラム2の内部にはポンプ40により冷媒が循環している
ので、回転ドラム2の外周面上に落下した溶融スラグf
はここで冷却され固化する。そして、固化したスラグ
は、回転ドラム2の外周面上にへばり付いたままの状態
で、回転ドラム2の回転に伴って移動し、やがて水槽3
内の水iに接触して更に冷却されると共に、回転ドラム
2の外周面から離脱して水槽3の底5に沈む。燃焼溶融
炉15が稼働している間は、スラグ排出口17から回転
ドラム2の外周面上に溶融スラグfが滴下しており、回
転ドラム2の外周面上で固化したスラグは水槽3の底5
にスラグhとして溜っていく。
【0017】又、排出外筒18の内部においては、水槽
2内の水面4は回転ドラムの上半分の外表面により覆わ
れているので、排出外筒18内では水面4からの放射冷
却が低減され、スラグ排出口17の所で溶融スラグfが
固化するのを防止できる。これにより、連続的又は断続
的に落下する溶融スラグfの量が少ない時でも、溶融ス
ラグfがスラグ排出口17を閉塞するのを防止できる。
【0018】更に回転ドラム2の外表面又は全体を金属
又はセラミックの材料で形成することにより、回転ドラ
ム2が高温度の溶融スラグfに接触しても熱衝撃が少な
く割れ・亀裂等の損傷を受けることがなく、且つ回転ド
ラム2が内部を流れる冷媒によって低温に冷却されてい
るので、溶融スラグfが滴下して回転ドラム2の外表面
に付着しても剥離性がよい。更に、回転ドラム2がセラ
ミック材料であるものは、材料自体の溶融スラグfとの
ぬれ性が小さく剥離性も良い。溶融スラグfは、通常5
00℃より温度が低いものには付着しない。
【0019】尚、図1において、符号16は炉体、符号
19は補助バーナを示す。補助バーナ19は、燃焼溶融
炉15の運転開始時やスラグ排出口17の溶融スラグf
の温度が低下しすぎた場合、或いは不測の事故でスラグ
排出口17の溶融スラグfの温度が低下した場合等に作
動させて、スラグ排出口17の溶融スラグfの温度を流
動可能に上昇させるものである。回転ドラム2のみでス
ラグ排出口17での溶融スラグfの固化が防げれば、補
助バーナ19は敢えて設ける必要はない。
【0020】図2は溶融スラグ排出装置の他の例を示し
たものであり、排出外筒18に2個の回転ドラム2A,
2Bが平行に並べて設けられている。回転ドラム2A,
2Bは、図示してない駆動装置により矢印A方向に回転
する。又、回転ドラム2A,2Bは内部が空洞になって
おり、その空洞内には冷媒が流れている。この冷媒を流
すために、回転ドラム2A,2Bにはポンプ41を有す
るラインL11が接続され、ポンプ41により冷媒が矢印
B方向に循環するようになっている。又、排出外筒18
の内部においては、水槽3内の水面4は回転ドラム2
A,2Bの上半分の外表面により略覆われている。更
に、回転ドラム2A,2Bは、その外周面又は全体が金
属又はセラミックの材料で形成されている。
【0021】回転ドラムを図2のように構成しても、図
1の場合と同様な作用効果を得ることができる。なお、
回転ドラムは3個以上設けても良い。上記の構成によれ
ば、排出外筒18内での回転ドラム2A,2Bの占める
容積を小さくで、溶融スラグ排出装置15全体を小型化
できる。
【0022】尚、図3に示した如く、回転ベルト2Cの
構造にしても同様な作用効果を得ることができる。この
場合は回転ベルト2Cが水槽3内の水iによって冷却さ
れることを利用して、図1及び図2の例における冷媒循
環手段(ポンプ40、冷媒B等)を省くことが可能にな
る。勿論冷却効果を確実にするために前記冷媒循環手段
を併設してもよい。
【0023】図4は、図1及び図2に示した溶融スラグ
排出装置を、廃棄物処理装置に設置した一実施の形態を
示している。廃棄物処理装置7において、破砕機8は受
入れヤード9に配置された、例えば二軸剪断式の破砕機
で、都市ごみ等の廃棄物aは第1のコンベア10によ
り、この破砕機8に供給され、ここで例えば150mm
角以下に粉砕される。この粉砕された廃棄物aは第2の
コンベア11により投入口12からスクリューフィーダ
13を経て熱分解反応器14に供給される。この熱分解
反応器14は例えば横型回転ドラムが用いられ、図示し
ないシール機構によりその内部は低酸素雰囲気に保持さ
れるとともに、燃焼器である溶融炉15の後流側に配置
された熱交換器(図示せず)によって加熱された加熱空
気がラインL1から供給される。
【0024】この加熱空気により熱分解反応器14内に
供給された廃棄物aは、300〜600℃に、通常は4
50℃程度に加熱される。これによって、この廃棄物a
は熱分解され、熱分解ガスG1と、主として不揮発性の
熱分解残渣bとを生成する。そして、この熱分解反応器
14内で生成された熱分解ガスG1と熱分解残渣bと
は、排出装置21により分離され、熱分解ガスG1はラ
インL2を経て燃焼溶融炉15のバーナ22に供給され
る。
【0025】熱分解残渣bは、廃棄物aの種類によって
種々異なるが、日本国内の都市ごみの場合、本発明者等
の知見によれば、 大部分が比較的細粒の可燃分 10〜60% 比較的細粒の灰分 5〜40% 粗粒金属成分 7〜50% 粗粒瓦礫、陶器、コンクリート等 10〜60% より構成されていることが判明した。
【0026】このような成分を有する熱分解残渣bは、
450℃程度の比較的高温で排出されるため、冷却装置
23により80℃程度に冷却され、分離装置24に導か
れ、ここで燃焼性成分c、金属成分d1及び非金属成分
2に分離される。分離装置24は、例えば磁選式、遠
心式又は風力選別式の公知の分別機が使用される。この
ように金属成分d1及び非金属成分d2が分離、除去され
た燃焼性成分cは、粉砕機25に供給される。粉砕機2
5はロール式、チューブミル式、ロッドミル式、ボール
ミル式等が適当で、被処理廃棄物の性状により適宜選択
される。
【0027】そしてこの粉砕機25において燃焼性成分
cは、好ましくは全て1mm以下に粉砕され、この粉砕
された燃焼性成分cは、ラインL3を経て燃焼溶融炉1
5のバーナ22に供給される。送風機26によりライン
4から供給された燃焼用空気e及び熱分解ガスG1と燃
焼性成分cとは燃焼溶融炉15内で1300℃程度の高
温域で燃焼され、この燃焼により燃焼性成分cの比較的
細粒の灰分より発生した燃焼灰は溶融し溶融スラグfを
生成する。
【0028】金属成分d1はコンテナ27に貯留され
る。非金属成分d2はラインL7を介して燃焼溶融炉15
のなるべく下の方に供給される。この際、非金属成分d
2は、燃焼及び溶融効率を向上させるために1mm以下
の微粉粒体とされ、且つ加熱されるのが好ましい。その
ため、ラインL7中に図示していない破砕機、粉砕機及
び加熱器を設けて、破砕、粉砕及び加熱等の処理を行っ
てから燃焼溶融炉15に供給するのが良い。
【0029】更に、非金属成分d2は、燃焼溶融炉15
内で、好ましくは溶融されてスラグgとなって燃焼灰に
よる溶融スラグfと混合され、水槽3中に落下しスラグ
とされる。スラグは図示していない装置により所定の形
状にブロック化されるか又は粒状に形成され、建材又は
舗装材等として再利用することが出来る。この場合にお
いて非金属成分d2は必要に応じて溶融させることなく
溶融スラグf中に混入させても良い。
【0030】一方、溶融炉15で発生した燃焼排ガスG
2は、ラインL5から図示していない熱交換器、廃熱ボイ
ラ28により熱回収された後、集塵機29,30により
集塵され、低温のクリーンな排ガスG3となって誘引送
風機33を経て煙突31から大気へ放出される。
【0031】尚、符号13aはスクリューフィーダ13
を駆動する駆動機であり、符号32は蒸気タービンを有
する発電機、ラインL6は排ガスG3の一部をファン34
によって冷却装置23に供給するラインである。
【0032】図1乃至図3の溶融スラグ排出装置1を備
えた廃棄物処理装置7は、廃棄物aから発生する溶融ス
ラグfを、溶融炉15のスラグ排出口17の所で溶融ス
ラグfを冷却・固化させず、溶融スラグfの排出が安定
して行なわれる。この場合、溶融スラグfは排出外筒1
8内の回転ドラム(図1・2・3を参照)の上に落下
し、回転ドラムによって即座に冷却・固化されてスラグ
となる。そして、回転ドラムがあるために、スラグ排出
口17の所では溶融スラグfは冷却・固化されることな
く、溶融スラグfは安定して排出される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の溶融スラ
グ排出装置によれば、スラグ排出口から滴下する溶融ス
ラグ量が少なくても、スラグ排出口が閉塞されることが
なく、溶融スラグの安定した排出が可能となる。そし
て、溶融スラグ量が多い場合は、必ず枝別れ(支流)や
分散流が生じるため、これに対しても安定した排出が可
能になる。
【0034】更に、溶融スラグの冷却・固化を防止する
特別の手段、例えば補助バーナや燃焼排ガスのバイパス
等を必ずしも設ける必要がなく、燃料や運転経費の節減
が出来、構造が簡単で運転が容易で且つ経済的な溶融ス
ラグ排出装置を実現出来る。
【0035】又、本発明の廃棄物処理装置によれば、上
記溶融スラグ排出装置を備えたので、燃焼溶融炉底部の
スラグ排出口での溶融スラグの冷却・固化を防止出来、
その結果、装置の運転が安定的に行なわれ、廃棄物を処
理するための時間、労力及び費用を削減することが出来
るばかりでなく、構造が簡単で装置の設置経費が少なく
経済的な廃棄物処理装置を実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶融スラグ排出装置の一実施の形
態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る溶融スラグ排出装置の他の実施の
形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る溶融スラグ排出装置の他の実施の
形態を示す断面図である。
【図4】図1乃至図3の溶融スラグ排出装置を適用でき
る廃棄物処理装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 溶融スラグ排出装置 2,2A,2B 回転ドラム 3 水槽 4 水面 7 廃棄物処理装置 14 熱分解反応器 15 燃焼溶融炉 17 スラグ排出口 18 排出外筒 19 補助バーナ 21 排出装置 24 分離装置 40,41 ポンプ G1 熱分解ガス a 廃棄物 b 熱分解残渣 c 燃焼性成分 d1 金属成分 d2 非金属成分 f 溶融スラグ h スラグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼性物を燃焼させて生じる燃焼灰を溶
    融させ溶融スラグを生成する燃焼溶融炉のスラグ排出口
    の下方に設けられ、内部に水が貯留された水槽と、一端
    が前記スラグ排出口の周囲に固定され他端が前記水槽内
    の水に水没し、略垂直に設けられた筒状部材とを備え、
    前記スラグ排出口から滴下する溶融スラグを前記筒状部
    材によって外部と遮蔽しながら前記水槽内へと排出する
    溶融スラグ排出装置において、 前記筒状部材の内部に水平に設けられ、前記水槽内の水
    に下半分が水没した状態で回転する少なくとも1つの回
    転ドラムと、前記回転ドラムを回転させる駆動手段と、
    前記回転ドラムの内部に冷媒を循環させる冷媒循環手段
    とを備え、前記水槽内の水面は前記回転ドラムの上半分
    の外表面により略覆われていることを特徴とする溶融ス
    ラグ排出装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラムの少なくとも外周面は、
    金属又はセラミックで形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の溶融スラグ排出装置。
  3. 【請求項3】 廃棄物を加熱して熱分解し、熱分解ガス
    と主として不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成す
    る熱分解反応器と、前記熱分解ガスと熱分解残渣とを分
    離して排出する排出装置と、該排出装置から排出される
    熱分解残渣を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離する分
    離装置と、前記排出装置からの熱分解ガスと前記分離装
    置からの燃焼性成分とを燃焼させ燃焼灰を生じさせると
    共に、その燃焼灰を溶融させて溶融スラグを生成する燃
    焼溶融炉と、該燃焼溶融炉のスラグ排出口の下方に設け
    られ、溶融スラグをスラグ排出口から排出し固化する溶
    融スラグ排出手段と、を備えた廃棄物処理装置におい
    て、 前記溶融スラグ排出手段として、請求項1又は2に記載
    の溶融スラグ排出装置を備えたことを特徴とする廃棄物
    処理装置。
JP2540496A 1996-02-13 1996-02-13 溶融スラグ排出装置及び廃棄物処理装置 Withdrawn JPH09217922A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101852431A (zh) * 2010-06-17 2010-10-06 中节能(宿迁)生物质能发电有限公司 生物质直燃硫化床锅炉炉渣余热回收装置
KR101533701B1 (ko) * 2014-04-09 2015-07-03 고등기술연구원연구조합 연속식 배출장치
JP2017015290A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 株式会社Ihi 灰分除去装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101852431A (zh) * 2010-06-17 2010-10-06 中节能(宿迁)生物质能发电有限公司 生物质直燃硫化床锅炉炉渣余热回收装置
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