JPH09217889A - 被覆層形成方法 - Google Patents

被覆層形成方法

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JPH09217889A
JPH09217889A JP2360096A JP2360096A JPH09217889A JP H09217889 A JPH09217889 A JP H09217889A JP 2360096 A JP2360096 A JP 2360096A JP 2360096 A JP2360096 A JP 2360096A JP H09217889 A JPH09217889 A JP H09217889A
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conduit
sheet
coating layer
adhesive
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JP2360096A
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English (en)
Inventor
Tetsuaki Ishida
哲章 石田
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L58/00Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
    • F16L58/02Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings
    • F16L58/16Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings the coating being in the form of a bandage

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】より長期間にわたって、樹脂シートが導管から
浮き上がること等のない被覆層形成方法を提供する。 【解決手段】 次の工程を備える構成とした。 (1)導管100の外周面側に、表裏両面に粘着材層を
備えた帯状の粘着シート2を貼り付ける、(2)片面に
粘着剤層32を付設した樹脂シート3を、導管100に
巻き付けると共に、粘着シート2の一端縁部に、樹脂シ
ート3の一端を貼り付ける、(3)樹脂シート3の他端
を、前記粘着シート2の他端と前記樹脂シートの前記一
端部上に重ねて貼り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に金属からな
る導管の、湿気、高温蒸気などによる腐食を防止する目
的で、導管の外周面側に樹脂シートを含む被覆層を形成
する被覆層形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の被覆層形成方法の知られ
た例としては、図9にその断面図を示すように、片面に
粘着剤層を付設した樹脂シート3を、その粘着剤層32
を内側にした状態で、導管100に巻き付けると共に、
前記導管の周方向における一箇所に、前記樹脂シートの
一端部の粘着剤層を貼り付ける第1工程と、引き続き、
前記樹脂シートの他端側の粘着剤層を、前記樹脂シート
の前記一端部上に重ねて貼り付ける第2工程とによって
構成された方法がある(樹脂シート3の前記他端部は押
さえテープ4によって同樹脂シート3の本体側表面に固
定されている)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の被覆層
形成方法では、その第2工程において、前記樹脂シート
の他端側の粘着剤層が樹脂シートの前記一端部上に重ね
て貼り付けられる時に、前記樹脂シートの前記一端部の
非粘着剤層側に貼り付けられるため、言い換えれば、前
記樹脂シートの他端側の粘着剤層と同一端側の粘着剤層
とが接触しておらず、両者の間には空隙が形成されてい
るため、樹脂シートの前記他端部は押さえテープによっ
て固定されていても、前記被覆層形成後の比較的短期間
で、樹脂シートの導管からの浮き上がり、或いはめくれ
が起こり、前記防食効果が失われたり、低下したりする
という欠点が見られた。本発明の目的は、上に例示した
従来の方法に見られる上記欠点に鑑み、前記被覆層形成
後のより長期間にわたって、樹脂シートが導管から浮き
上がる、或いはめくれることがなく、防食効果が長続き
する被覆層形成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〈1〉上記目的を達成するために、本発明に係る被覆層
形成方法は、以下の各工程を有することを特徴構成とす
る、<1>導管の外周面側に、表裏両面に粘着材層を備
えた帯状の粘着シートを、前記導管の長手方向に沿わせ
て貼り付ける第1工程、<2>片面に粘着剤層を付設し
た樹脂シートを、その粘着剤層を内側にした状態で、前
記導管に巻き付けると共に、前記導管の周方向における
前記粘着シートの一端縁部に、前記樹脂シートの一端部
の粘着剤層を貼り付ける第2工程、<3>前記樹脂シー
トの他端側の粘着剤層を、前記導管の周方向における前
記粘着シートの他端に重ねると共に、前記樹脂シートの
前記一端部上に重ねて貼り付ける第3工程。
【0005】〔発明の効果〕上記の特徴構成のために、
本発明に係る被覆層形成方法では、前記樹脂シートの他
端側の粘着剤層が樹脂シートの前記一端部上に重ねて貼
り付けられる時に、前記他端側の粘着剤層は、導管に予
め貼り付けられた粘着剤シートにも貼り付けられるた
め、前記樹脂シートの他端側の粘着剤層と同樹脂シート
の一端側の粘着剤層との間に、粘着シートを介した連結
が生じるため、前記被覆層形成後の比較的長期の間、樹
脂シートの導管からの浮き上がり、或いはめくれが起こ
らないという特有の効果が生じる。従って、導管に対す
る防食効果が長続きする被覆層形成方法を提供すること
ができた。
【0006】〈2〉上記目的を達成するために、本発明
に係る被覆層形成方法は、以下の各工程を有することを
特徴構成とする、<1>導管の外周面側に、表裏両面に
粘着材層を備えた帯状の粘着シートを、前記導管の長手
方向に沿わせて貼り付ける第1工程、<2>前記導管の
周方向における前記粘着シートの中央付近に、帯状に段
差充填材を貼り付ける第2工程、<3>片面に粘着剤層
を付設した樹脂シートを、その粘着剤層を内側にした状
態で、前記導管に巻き付けると共に、前記導管の周方向
における、前記段差充填材の一端縁部に、前記樹脂シー
トの一端部の前記粘着剤層を貼り付ける第3工程、<4
>表裏両面に粘着材層を備えた帯状の第2粘着シート
を、前記粘着シートの露出部分から前記樹脂シートの前
記一端を含む領域に重ねて貼り付ける第4工程、<5>
前記樹脂シートの他端側の粘着剤層を、前記貼り付けら
れた第2粘着シート上に重ねて貼り付ける第5工程。
【0007】〔発明の効果〕上記の特徴構成のために、
本発明に係る被覆層形成方法では、前記樹脂シートの一
端側の粘着剤層は、導管に予め貼り付けられた粘着シー
ト、及び段差充填材上に貼り付けられており、さらに、
これら粘着シート、及び段差充填材の他の領域には第2
粘着シートが貼り付けられているので、結果的に、樹脂
シートの前記他端側の粘着剤層と同樹脂シートの一端側
の粘着剤層との間に、導管に貼り付けられた粘着シー
ト、段差充填材及び第2粘着シートを介した連結が生じ
るため、前記被覆層形成後の比較的長期の間、樹脂シー
トの導管からの浮き上がり、或いはめくれが起こらない
という特有の効果が生じる。さらに、段差充填材を用い
たことによって、樹脂シートの前記一端と粘着シートの
間に段差が無くなるので、水が進入する空間が生じ難く
なるという特有の効果が生じる。従って、導管に対する
防食効果が長続きする被覆層形成方法を提供することが
できた。
【0008】本発明に係る被覆層形成方法では、前記樹
脂シートとして熱収縮性樹脂シートを用いることができ
る。このような構成をとることにより、前記樹脂シート
の他端側の粘着剤層を、前記樹脂シートの前記一端部
上、又は前記第2粘着シート上に重ねて貼り付ける工程
の後に、前記熱収縮性樹脂シートを加熱して前記導管の
周方向に収縮させる工程を設けることにより、前記樹脂
シートが導管に対してより確実に密着し、結果的に、樹
脂シートを導管に確実に固定することができるため、導
管に対する防食効果がより長続きする利点がある。さら
に、前記樹脂シートとして熱収縮性樹脂シートを用いれ
ば、導管に樹脂シート貼り付け終えた時点で樹脂シート
上に皺が生じている場合に、加熱による樹脂シートの収
縮によってこの皺を消失、乃至減少させ得る効果が期待
できるため、導管と樹脂シートの間の密着をこの意味で
も改善することができ、結果的に、樹脂シートを導管に
確実に固定することを通じて、導管に対する防食効果が
より長続きする利点がある。またさらに、前記樹脂シー
トとして熱収縮性樹脂シートを用いれば、曲がり部、異
径部など、導管に含まれている特殊な形状の部分に被覆
層を形成する場合にも、加熱による樹脂シートの収縮に
よって、前記特殊な形状の部分の存在にかかわらず、全
体として前記導管に対して前記樹脂シートをよりフィッ
トさせる効果が期待できるため、導管と樹脂シートの間
の密着をこの意味でも改善することができ、結果的に、
導管に対する防食効果がより長続きする利点がある。
【0009】加えて、本発明に係る被覆層形成方法で
は、片面に粘着剤層を付設した樹脂シートを、その粘着
剤層を内側にした状態で、前記導管に巻き付けると共
に、前記導管の周方向における前記粘着シートの一端縁
部に、前記樹脂シートの一端部の粘着剤層を貼り付ける
工程において、或いは、片面に粘着剤層を付設した樹脂
シートを、その粘着剤層を内側にした状態で、前記導管
に巻き付けると共に、前記導管の周方向における、前記
段差充填材の一端縁部に、前記樹脂シートの一端部の前
記粘着剤層を貼り付ける工程において、その樹脂シート
を導管に巻き付ける際に、樹脂シートが導管の径方向外
側を向くたるみ部分を有するように巻き付けても良い。
このように、たるみを設けて巻き付け、加熱により樹脂
を収縮させることによって始めて樹脂シートが導管に密
着する構成をとれば、導管が、より急角度な曲がり部
や、大きく径の異なった異径部など、導管に含まれてい
る特殊な形状の部分に被覆層を形成する場合にも充分に
対応して、前記特殊な形状の部分の存在にかかわらず、
全体として前記導管に対して前記樹脂シートをよりフィ
ットさせる効果が期待できるため、導管と樹脂シートの
間の密着をこの意味でも改善することができ、結果的
に、導管に対する防食効果がより長続きする利点があ
る。
【0010】本発明に係る被覆層形成方法では、加熱に
よって樹脂シートを収縮させる前のの追加工程として、
前記樹脂シートの前記他端と、前記他端が重なり合って
いる前記樹脂シート表面との境界部を覆うように、片面
に粘着材や接着剤を付設した押さえテープを貼り付けて
も良い。このような形態で実施することによって、前記
加熱による樹脂シートの収縮の際に、及び被覆層形成終
了後に、前記樹脂シートの前記他端が、前記他端が重な
り合っている前記樹脂シート表面から剥がれ難いという
効果が期待できるため、導管と樹脂シートの間の密着を
この意味でも改善することができ、結果的に、導管に対
する防食効果がより長続きする利点がある。
【0011】本発明に係る被覆層形成方法では、第1工
程を実施する前に、予め導管の外表面に粘着補助材(プ
ライマー)を塗布しておいても良い。このような、予備
工程を設けることによって樹脂シートを確実に固定する
ことができるため、導管に対する防食効果がより長続き
する利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図を
用いて解説する。本実施形態は、敷設済みの地域冷暖房
用導管100の防食用被覆層に損傷が生じた場合に、そ
の敷設されたままの状態で前記導管100に新たな被覆
層(前記導管100の外径は約150mmであり、その
使用時には導管内部を高温の水や水蒸気が通過するた
め、前記被覆層は100℃以下の高温に曝される場合が
ある)を形成する作業に関し、次の工程をたどって実施
される。 (1)導管100から古くなった防食用被覆層をはぎ取
り、導管100の外表面に相当する鋼面を清浄にする。 (2)前記導管100の外表面に粘着補助剤(プライマ
ー)1を塗布する(図1−(イ)を参照)。粘着補助剤
(プライマー)1の材質としては、合成ゴム及びレジン
類を難燃性有機溶剤に溶解せしめたものを用いた。 (3)前記粘着補助剤1の塗布された導管100の外周
面側に、表裏両面に粘着材層を備えた帯状の粘着シート
2を、前記導管100の長手方向に沿わせて貼り付ける
(図1−(ロ)を参照)。粘着シート2の材質として
は、それ自身が粘着性を備えたブチルゴムを用いてお
り、シートの厚みは約1mmでシートの幅は約2cmの
ものを用いているが、これに限らない。また、粘着シー
ト2をブチルゴムのみで構成することが可能であるが、
前記粘着シート2としては、粘着シート2自体が必要な
可塑性を保持可能な程度に弾性の低い樹脂製の芯材の両
面にブチルゴムを付設したものを用いても良い。
【0013】(4)前記導管の周方向における前記粘着
シート2の中央付近に、帯状に段差充填材5を貼り付
け、段差充填材5の両端を押さえるなどして粘着シート
2との間の段差を滑らかにする(図1−(ハ)を参
照)。ここで、前記段差充填剤5は、別名マスチックと
呼ばれる材料であり、対象物に貼り付け後、作業者が指
先等で変形させることが出来るような可塑性を備えてい
ることが必要であるが、約1mmの厚みを備えた帯状の
形態を持ったものが使用し易い。段差充填材5は、その
両面が粘着性を備えるように、粘着シート2に用いられ
ているブチルゴムよりもさらに流動性の高いブチルゴム
で形成すると使い易く、また、このように構成すれば、
次工程で貼り付けられる第2粘着シート2’との間によ
り高い連結効果が得られる利点がある。 (5)片面に粘着剤層を付設した樹脂シート3を、その
粘着剤層32を内側にした状態で、前記導管の周方向に
おける、前記段差充填材5の一端縁部に、前記樹脂シー
ト3の一端部33の前記粘着剤層を貼り付け後、指先な
どで段差充填材5を変形させることにより、前記樹脂シ
ート3の一端部33と段差充填材5の間の段差を減らし
てより滑らかな輪郭線を形成させる(図2−(ニ)を参
照)。樹脂シート3の本体31としては、熱収縮性ポリ
エチレンの例としての架橋延伸ポリエチレン等を用い
る。また、前記本体31に付設されている粘着剤層32
としては、これもやはりブチルゴムを用いている。厚み
に関しては、本体31については約1mm、粘着剤層3
2の厚みも同様で約1mmである。また、樹脂シート3
の全体は、約90℃の耐熱性を備えている。
【0014】(6)表裏両面に粘着材層を備えた帯状の
第2粘着シート2’を、前記粘着シート2の露出部分、
段差充填材5及び前記樹脂シート3の前記一端33を含
む領域に重ねて貼り付ける(図2−(ホ)を参照)。帯
状の第2粘着シート2’の材質や厚みとしては前記粘着
シート2と共通のもので良いが、幅は約4cmと粘着シ
ート2より広いものを用いている。 (7)樹脂シート3が導管100の径方向外側を向くた
るみ部分(たるみ部分の幅dは約50mmとした)を有
するように、前記樹脂シート3を導管100に巻き付
け、前記樹脂シート3の他端34側の粘着剤層32を、
既に貼り付けられている第2粘着シート2’上、及び樹
脂シート3の表面側に重ねて貼り付ける(図2−(ヘ)
を参照)。
【0015】(8)前記樹脂シート3の前記他端34
と、前記他端34が重なり合っている前記樹脂シート3
の表面との境界部に形成されている段差部に段差充填材
5を充填することによって、前記段差部をなだらかにし
た後、前記境界部を覆うように片面に粘着剤が付設され
た押さえテープ4を貼り付ける(図3−(ト)、並びに
図4を参照)。押さえテープ4の本体は、厚みが約0.
9mmの架橋ポリエチレンからなり、本体に付設する粘
着剤には、これもブチルゴムを用いている。 (9)前記樹脂シート3を加熱して前記導管100の周
方向に収縮させる。これによって、前記樹脂シート3
は、樹脂シート3の片面に付設された粘着剤32によっ
て導管100の外周面に(より具体的には導管100の
外周面に予め塗布された粘着補助剤1上に)密着する
(図3−(チ)、並びに図4を参照)。加熱の方法とし
ては、樹脂シート3をその外側からトーチ200等であ
ぶる方法等が可能である。
【0016】〔別実施形態〕 〈1〉本発明に係る被覆層形成方法を、以下のような工
程に沿って実施する形態も実施可能である。 (1)導管100から古くなった防食用被覆層をはぎ取
り、導管100の外表面に相当する鋼面を清掃する。 (2)前記導管100の外表面に粘着補助剤(プライマ
ー)1を塗布する(図5−(イ)を参照)。 (3)前記粘着補助剤1を塗布済みの導管100の外周
面側に、表裏両面に粘着材層を備えた帯状の粘着シート
2を、前記導管100の長手方向に沿わせて貼り付ける
(図5−(ロ)を参照)。 (4)片面に粘着剤層32を付設した樹脂シート3を、
その粘着剤層32を内側にした状態で、導管100に巻
き付けると共に、前記導管の周方向における前記粘着シ
ート2の一端縁部に、前記樹脂シート3の一端部33の
粘着剤層32を貼り付ける。上記の、樹脂シート3を、
前記導管100に巻き付ける際には、樹脂シート3が導
管100の径方向外側を向くたるみ部分(たるみ部分の
幅dは約50mm)を有するように巻き付ける(図5−
(ハ)を参照)。
【0017】(5)前記樹脂シート3の他端34側の粘
着剤層32を、前記導管100の周方向における前記粘
着シート2の他端に重ねると共に、前記樹脂シート3の
前記一端部33上に重ねて貼り付ける(図5−(ハ)を
参照)。 (6)前記樹脂シート3の前記他端34と、前記他端3
4が重なり合っている前記樹脂シート表面との境界部に
形成されている段差部に段差充填材(マスチック)5を
充填することによって、前記段差部をなだらかにした
後、前記境界部を覆うように片面に粘着剤が付設された
押さえテープ4を貼り付ける(図6−(ニ)を参照)。 (7)前記樹脂シート3を加熱して前記導管100の周
方向に収縮させる。これによって、前記樹脂シート3
は、樹脂シート3の片面に付設された粘着剤32によっ
て導管100の外周面に(より具体的には導管100の
外周面に予め塗布された粘着補助剤1上に)密着する
(図6−(ホ)を参照)。
【0018】尚、ここまで、実施形態及び別実施形態の
各工程の解説は、理解を容易にするために、導管100
の断面図にのみ基づいて行ったが、本発明の実際の被覆
層形成方法においては、帯状の粘着シート2や第2粘着
シート2’、樹脂シート3、段差充填材5は、作業を行
い易いように、ほぼ共通の単位長さL(単位長さLの例
としては、30〜50cmが挙げられる)を有してい
る。したがって、前述した被覆層形成方法の各工程も、
先ず、導管100の軸芯に沿った長さがLの第1領域で
実施し、引き続き、前記第1に隣接した第2領域で、同
様に被覆層形成方法の各工程を実施するという要領で被
覆層の形成された範囲を、順次広げていき、最終的に、
別実施例〈2〉によって被覆層を形成された導管100
の斜視図である図7に例示されるような、被覆層形成状
態を得る。図7から理解されるように、互いに隣接した
前記第1領域の被覆層と前記第2領域の被覆層とは、そ
れらの間に隙間、即ち導管100の露出部分が生じない
ように、導管100の長手方向に形成された重複箇所s
を有するように実施されている。
【0019】〈2〉上記別実施形態の(5)工程、即ち
前記樹脂シート3の他端34側の粘着剤層32を、前記
導管100の周方向における前記粘着シート2の他端に
重ねると共に、前記樹脂シート3の前記一端部33上に
重ねて貼り付ける工程において、前記樹脂シート3の他
端34側の粘着剤層32を、前記導管100の周方向に
おける前記粘着シート2の他端に重ねる前に、図8に示
すように、予め粘着シート2の他端を折り返しておい
て、結果的に、粘着シート2の両端が樹脂シート3の前
記一端部33を上下方向から挟み込むようにしても良
い。その後、上記別実施例で示した(6)工程以降を行
えば良い。但し、この別実施例に当たっては、粘着シー
ト2として、幅が第1実施例のものより広く約4cmの
ものを用いている。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被覆層形成方法の実施形態の各工
程を概念的に示す断面図
【図2】図1と同様の、但し別の各工程を示す断面図
【図3】図1と同様の、但し別の各工程を示す断面図
【図4】図3の要部を示す断面図
【図5】本発明に係る被覆層形成方法の別実施形態の各
工程を概念的に示す断面図
【図6】図1と同様の、但し別の各工程を示す断面図
【図7】本発明の別実施形態によって被覆層を形成され
た導管の斜視図
【図8】本発明の更に別の実施形態に基づく一工程を示
す断面図
【図9】被覆層形成方法の従来例を概念的に示す断面図
【符号の説明】
1 粘着補助剤 2 粘着シート 3 樹脂シート 4 押さえテープ 32 粘着剤層 33 一端部 34 他端部 100 導管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導管の外周面側に樹脂シートを含む被覆
    層を形成する被覆層形成方法であって、以下の各工程を
    有するもの、 <1>前記導管(100)の外周面側に、表裏両面に粘
    着材層を備えた帯状の粘着シート(2)を、前記導管の
    長手方向に沿わせて貼り付ける第1工程、 <2>片面に粘着剤層(32)を付設した樹脂シート
    (3)を、その粘着剤層(32)を内側にした状態で、
    前記導管に巻き付けると共に、前記導管の周方向におけ
    る前記粘着シート(2)の一端縁部に、前記樹脂シート
    の一端部(33)の粘着剤層(32)を貼り付ける第2
    工程、 <3>前記樹脂シート(3)の他端側(34)の粘着剤
    層を、前記導管の周方向における前記粘着シート(2)
    の他端に重ねると共に、前記樹脂シートの前記一端部
    (33)上に重ねて貼り付ける第3工程。
  2. 【請求項2】 第4工程として、前記樹脂シートの前記
    他端と、前記他端が重なり合っている前記樹脂シート表
    面との境界部を覆うように押さえテープ(4)を貼り付
    ける請求項1に記載の被覆層形成方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂シートとして熱収縮性樹脂シー
    トを用い、最終工程として、前記熱収縮性樹脂シートを
    加熱して前記導管の周方向に収縮させる請求項1または
    2に記載の被覆層形成方法。
  4. 【請求項4】 導管の外周面側に樹脂シートを含む被覆
    層を形成する被覆層形成方法であって、以下の各工程を
    有するもの、 <1>前記導管(100)の外周面側に、表裏両面に粘
    着材層を備えた帯状の粘着シート(2)を、前記導管の
    長手方向に沿わせて貼り付ける第1工程、 <2>前記導管の周方向における前記粘着シート(2)
    の中央付近に、帯状に段差充填材(5)を貼り付ける第
    2工程、 <3>片面に粘着剤層(32)を付設した樹脂シート
    (3)を、その粘着剤層(32)を内側にした状態で、
    前記導管(100)に巻き付けると共に、前記導管の周
    方向における、前記段差充填材(5)の一端縁部に、前
    記樹脂シート(3)の一端部の前記粘着剤層(32)を
    貼り付ける第3工程、 <4>表裏両面に粘着材層を備えた帯状の第2粘着シー
    ト(2’)を、前記粘着シート(2)の露出部分から前
    記樹脂シート(3)の前記一端(33)を含む領域に重
    ねて貼り付ける第4工程、 <5>前記樹脂シート(3)の他端(34)側の粘着剤
    層を、前記貼り付けられた第2粘着シート(5’)上に
    重ねて貼り付ける第5工程。
  5. 【請求項5】 第6工程として、前記樹脂シートの前記
    他端と、前記他端が重なり合っている前記樹脂シート表
    面との境界部を覆うように押さえテープ(4)を貼り付
    ける請求項4に記載の被覆層形成方法。
  6. 【請求項6】 前記樹脂シートとして熱収縮性樹脂シー
    トを用い、最終工程として、前記熱収縮性樹脂シートを
    加熱して前記導管の周方向に収縮させる請求項4または
    5に記載の被覆層形成方法。
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