JPH09215401A

JPH09215401A - サイドドライブロ−タリ耕うん装置

Info

Publication number: JPH09215401A
Application number: JP8609997A
Authority: JP
Inventors: Yohei Kanao; 尾洋平金; Michiichi Yoshida; 田道一吉
Original assignee: Seirei Industry Co Ltd
Current assignee: Yanmar Agribusiness Co Ltd
Priority date: 1997-03-19
Filing date: 1997-03-19
Publication date: 1997-08-19
Anticipated expiration: 2014-07-19
Also published as: JP2922173B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）［目的］サイドドライブロ−タリ耕うん装置における
サイド駆動ケ−ス下部の土壌が耕うんされると共に、サ
イドフレ−ム下部の土壌も耕うんされ、耕うん装置全体
に耕うん抵抗により捩が生じることがない耕うん装置を
提供するものである。［構成］サイドフレ−ム(７)とサイド駆動ケ−ス(６)
の脇側部にロ−タリ爪軸(８)とは反対方向に回転駆動す
る耕うん爪軸(２３ａ)(２３ｂ)を配置すると共に、該耕
うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)を傾斜して軸支し、耕うん爪
軸(２３ａ)(２３ｂ)の外周に装着される正逆転耕うん爪
(２８ａ)(２８ｂ)が、サイドフレ−ム(７)及びサイド駆
動ケ−ス(６)の下部土壌に到達して耕うんするようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ロ−タリ爪軸の左
右両端部を駆動ケ−スとサイドフレ−ムとで軸支し、サ
イド駆動ケ−ス内に収容する駆動機構で回転駆動するよ
うに構成されるサイドドライブロ−タリ耕うん装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のサイドドライブロ−タリ耕うん装
置においては、ロ−タリ爪軸の両端部をサイド駆動ケ−
スとサイドフレ−ムとによって軸支し、サイド駆動ケ−
スの脇側部に傾斜した耕うん爪筒を配設して、該傾斜爪
筒をロ−タリ爪軸とは反対方向に回転するようにしてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のサイドドライブ
ロ−タリ耕うん装置にあっては、サイド駆動ケ−スの脇
側部にのみ傾斜した耕うん爪筒を配設して、該耕うん爪
筒をロ−タリ爪軸に対して反対方向に回転するため、ロ
−タリ爪軸と耕うん爪筒との全体の耕うん装置に捩が生
じ、耕うん装置の連結部に損傷が生じるとか、耕うん装
置を装着した耕うん機或いはトラクタの直進性が損なわ
れるとか、耕うん軸の一端を軸支するサイドフレ−ムの
巾広の軸支部によって耕うん域外の土壌を土押しした
り、地表に散在する草藁等を引きずる等して溝跡をつけ
ることとなり、耕うんの跡地の整斎性が損なわれるとい
う問題点があった。

【０００４】本発明は、耕うん装置の全体に捩が生じな
く、耕うん装置の連結部の損傷を防止することができ、
しかも、直進性のよいサイドドライブロ−タリ耕うん装
置を提供すると共に、サイドフレ−ムの軸支部によって
土押し或いは草藁の引きずり現象の生じない耕うん装置
を提供し、且つ、サイド駆動ケ−ス及びサイドフレ−ム
の下部を耕うん処理することができ、しかも、土壌条件
に対応してロ−タリ爪軸及び耕うん爪筒の回転方向を変
更して、機体のダッシュ現象或いはスリップ現象を良好
に抑止できるサイドドライブロ−タリ耕うん装置を提供
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のサイドドライブロ−タリ耕うん装置にお
いては、ロ−タリ爪軸(８)の左右軸端部をサイド駆動ケ
−ス(６)とサイドフレ−ム(７)によって軸支してなる耕
うん装置において、サイド駆動ケ−ス(６)とサイドフレ
−ム(７)の脇側部にロ−タリ爪軸(８)とは反対方向に回
転駆動する耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)を配置したもの
である。又、サイド駆動ケ−ス(６)とサイドフレ−ム
(７)の脇内側部にロ−タリ爪軸(８)とは反対方向に回転
駆動するようにしたものである。更に、耕うん爪筒(２
３ａ)(２３ｂ)を傾斜して軸支し、耕うん爪筒(２３ａ)
(２３ｂ)の外周に設けた正逆転耕うん爪(２８ａ)(２８
ｂ)がサイド駆動ケ−ス(６)とサイドフレ−ム(７)の下
部に到達するようにしたものである。そして、サイド駆
動ケ−ス(６)内に収納する逆転機構(Ａ１)の上手側に正
逆転切り換え機構(Ｂ)を配置したものである。

【０００６】

【作用】上記のように構成されたサイドドライブロ−タ
リ耕うん装置おいては、ロ−タリ爪軸(８)に装備される
耕うん爪により所期巾の耕うんがなされると同時に、サ
イド駆動ケ−ス(６)の脇側部及びサイドフレ−ム(７)の
脇側部に配設される耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)のロ−
タリ爪軸(８)に対する反対方向の回転により、その外周
に設けた耕うん爪により耕耘されるので、ロ−タリ爪軸
(８)の耕うん爪が正転方向のダウンカット回転する場合
には、その耕うん爪の土壌への打ち込みによって生じる
ダッシュ現象を、耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)の耕うん
爪がアップカット回転して土壌に打ち込まれることによ
り打ち消され、しかも、ロ−タリ爪軸(８)に対して反対
方向に回転する耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)が、ロ−タ
リ爪軸(８)の両側部であるサイド駆動ケ−ス(６)及びサ
イドフレ−ム(７)の脇側部に配置されているので、耕う
ん装置全体に対して捩が生ぜず、左右の耕うん抵抗がバ
ランスされ機体の直進性が損なわれない。又、耕うん爪
筒(２３ａ)(２３ｂ)をサイド駆動ケ−ス(６)及びサイド
フレ−ム(７)の脇内側部に設けたので、耕うん爪筒(２
３ａ)(２３ｂ)に装備する耕うん爪がサイドフレ−ム
(７)及びサイド駆動ケ−ス(６)内方の耕うんカバ−内で
回転することとなり、安全性が確保される。更に、耕う
んつ爪筒(２３ａ)(２３ｂ)を傾斜して軸支し、耕うん爪
筒(２３ａ）(２３ｂ)の外周に設けた耕うん爪が、サイ
ドフレ−ム(７)とサイド駆動ケ−ス(６)の下部土壌に到
達するようにしたので、サイ駆動ケ−ス(６)とサイドフ
レ−ム(７)の下方の土壌が耕うんされ、サイド駆動ケ−
ス及びサイドフレ−ム(７)による土押しや草藁の引きず
り等のない良好な耕うんが行われる。そして、サイド駆
動ケ−ス(６)内に収納する逆転機構(Ａ１)の上手側に正
逆転切り換え機構(Ｂ)を配置したので、軟らかい土壌に
おいてはロ−タリ爪軸(８)を正転させてダウンカット耕
うんし、耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)をアップカット耕
うんさせて耕うん土壌の持ち回り現象を防止し、固い土
壌においてはロ−タリ爪軸(８)を逆転させてアップカッ
ト耕うんさせて、耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)を正転さ
せてダウンカット耕うんさせ、耕うん部のダッシュ現象
を防止するものである。

【０００７】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図２において、耕耘機(Ｔ)は、ミッションケ−スから延
出するフレ−ムにエンジン(１)を搭載し、該エンジン
(１)の動力をミッションケ−ス内の伝動機構を経て下部
に軸支する車軸(２)に伝達し該車軸(２)に装着する車輪
(３)を駆動して走行するように構成され、運転操作はミ
ッションケ−スから後方に延出する操縦ハンドル(４)の
把手部において行えるように構成されている。そして、
ミッションケ−スの後部にサイドドライブロ−タリ耕う
ん装置(Ｒ)が着脱自在に装備されている。

【０００８】サイドドライブロ−タリ耕うん装置(Ｒ)
は、機体横巾方向の基フレ−ム(５)とその一方端に連設
するサイド駆動ケ−ス(６)と、基フレ−ム(５)の他方端
に連設するサイドフレ−ム(７)とで形成される耕うん部
機枠の下部、つまり、サイド駆動ケ−ス(６)と基フレ−
ム(５)の下端部間にロ−タリ爪軸(８)を渡架状に軸支し
て構成される。

【０００９】なお、(９)は、耕うん部機枠から後方に延
設されるビ−ム、(１０)は、ビ−ム(９)から両側方に翼
状に張り出して設けられる上面部と、その両端部から垂
設される側面部とからなる耕うんカバ−、(１１)は、ビ
−ム(９)の後端部に装設された耕深設定用のゲ−ジホイ
ル装置であり、また、(１２)は、ロ−タリ爪軸(８)の外
周に配設される正逆転耕うん爪である。

【００１０】耕うん部機枠の基フレ−ム(５)は、その中
央部に受動部(１３)を備え、該受動部(１３)を前記ミッ
ションケ−スに連結し、ミッションケ−スの出力部から
付与される動力を入力軸(１４)に受けて、基フレ−ム
(５)内に軸支する回転軸(１５)に伝達するように構成さ
れている。そして、回転軸(１５)の端部は、図１にみら
れるように、基フレ−ム(５)の一方の端部に連設される
サイド駆動ケ−ス(６)内に突入されており、サイド駆動
ケ−ス(６)内部に収容構成される伝動系(Ａ)に入力する
ものとなっている。

【００１１】伝動系(Ａ)は、サイド駆動ケ−ス(６)の下
部に横架支承される耕うん駆動軸(１５ａ)に動力伝達す
るもので、前記回転軸(１５)に嵌着されるスプロケット
(１７)と、耕うん駆動軸(１５ａ)に嵌着されるスプロケ
ット(１８)とにチエン(１９）を掛け回し、任意のタイ
トナ−(２０)でチエン張りして構成されている。

【００１２】前記耕うん駆動軸(１５ａ)は、サイド駆動
ケ−ス(６)に取り付けられる軸支部(２１ａ)の中心孔部
に水平に軸受支持され、その内端部に前記ロ−タリ爪軸
(８)の一方が連結され、ロ−タリ爪軸(８)の他方端部
は、前記サイドフレ−ム(７)の下端に装着した駆動ケ−
ス(２２)に取り付けられる軸支部(２１ｂ)の中心孔部に
水平に軸受支持される耕耘駆動軸(１５ｂ)の内端部に連
結されている。

【００１３】図１、図２及び図３において、軸支部(２
１ａ)(２１ｂ)の外径部は、耕うん駆動軸(１５ａ)(１５
ｂ)の軸心に対して一定角度に傾斜する軸受部に形成さ
れ、それぞれの傾斜軸受部に傾斜した耕うん爪筒(２３
ａ)(２３ｂ)を回転自在に軸支設置する。そして、耕う
ん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)は、前記耕うん駆動軸(１５ａ)
(１５ｂ)に連動連結して組成される逆転機構(Ａ１)(Ａ
２)でもってロ−タリ爪軸(８)とは反対の方向に回転駆
動されるように構成されている。

【００１４】具体的に述べると一方の耕うん爪筒(２３
ａ)(２３ｂ)を回転駆動する逆転機構(Ａ１)(Ａ２)は、
伝動系(Ａ)耕うん駆動軸(１５ａ)(１５ｂ)から動力を得
るように設けられた駆動ギア(２４ａ)(２４ｂ)に噛み合
いする受動ギア（２５ａ)(２５ｂ）を耕うん駆動軸（１
５ａ)(１５ｂ)に回転自在に外嵌支持し、その受動ギア
(２５ａ)(２５ｂ)のボス部の外端部に嵌着するギア(２
６ａ)(２６ｂ)を、耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)の内径
部に形設する受けギア部(２７ａ)(２７ｂ)に噛み合わせ
構成されている。(２８ａ)(２８ｂ)は、耕うん爪筒(２
３ａ)(２３ｂ)に植設された正逆転耕うん爪である。

【００１５】そして、受動部(１３)内には、入力軸(１
４)と回転軸(１５)との間にベベルギア(２９)(３０)(３
１)と、スライド自在な爪クラッチ体(３２)とより構成
される正逆転切り換え機構(Ｂ)を構成してなるものであ
る。

【００１６】従って、図示の実施例のように構成された
サイドドライブロ−タリ耕うん装置にあっては、入力軸
(１４)よりの動力が正逆転切り換え機構(Ｂ)を経て、サ
イド駆動ケ−ス(６)内の伝動系(Ａ)により耕うん駆動軸
(１５ａ)に伝動され、駆動軸(１５ａ)の動力は逆転機構
(Ａ１)を経て耕うん爪筒(２３ａ)に伝動されると共に、
ロ−タリ爪軸(８)に伝動され、ロ−タリ爪軸(８)の動力
は、耕うん駆動軸(１５ｂ)及び逆転機構(Ａ２)を経て耕
うん爪筒(２３ｂ)に伝動される。このロ−タリ爪軸(８)
及び耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)は、正逆転切り換え機
構(Ｂ)を正転に切り換えている時は、ロ−タリ爪軸(８)
が正転して、その外周に装着される正逆転耕うん爪(１
２)によって土壌がダウンカット耕うんされると共に、
耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)は逆転して、その外周に装
着される正逆転耕うん爪(２８ａ)(２８ｂ)によって土壌
がアップカット耕うんされる。

【００１７】そして、正逆転切り換え機構(Ｂ)を逆転に
切り換えている時は、ロ−タリ爪軸(８)が逆転して、そ
の外周に装着される正逆転耕うん爪(１２)によって土壌
がアップカット耕うんされると共に、耕うん爪筒(２３
ａ)(２３ｂ)は正転して、その外周に装着される正逆転
耕うん爪(２８ａ)(２８ｂ)によって土壌がダウンカット
耕うんされる。耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)は、傾斜し
た軸支部(２６ａ)(２６ｂ)に軸支されているので、その
外周に装着された正逆転耕うん爪(２８ａ)(２８ｂ)は、
サイド駆動ケ−ス(６)及びサイドフレ−ム(７)の下部に
到達し、該土壌を耕うんする。尚、上記においては、耕
うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)への逆転動力伝達装置とし
て、チエンとギアの組み合わせにより構成したが、これ
は遊星ギア等の逆転動力伝達装置を用いてもよいもので
ある。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。つ
まり、ロ−タリ爪軸(８)に対して、逆転する耕うん爪筒
(２３ａ)(２３ｂ)が両サイドに位置するため、耕うん装
置の全体に捩が生じることがなく、耕うん装置の連結部
の損傷を防止することができ、しかも、直進性のよいサ
イドドライブロ−タリ耕うん装置(Ｒ)が得られると共
に、耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)がサイド駆動ケ−ス
(６)及びサイドフレ−ム(７)の内側部に位置するため安
全性が確保され、サイド駆動ケ−ス(６)及びサイドフレ
−ム(７)の下部土壌が、耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)の
外周に設けられた正逆転耕うん爪(２８ａ)(２８ｂ)によ
り耕うんされるので、サイド駆動ケ−ス(６)及びサイド
フレ−ム(７)の軸支部によって土押し或いは草藁の引き
ずり現象がなくなり、整斎な耕うん跡地が得られる。し
かも、土壌条件に対応してロ−タリ爪軸(８)及び耕うん
爪筒（２３ａ)(２３ｂ）の回転方向を変更して、機体の
ダッシュ現象或いはスリップ現象を良好に抑止出来るも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置の一部断面正面図

【図２】伝動断面図

【図３】伝動側面図

【図４】本発明を実施した耕うん機の側面図

【符号の説明】

６サイド駆動ケ−ス７サイドフレ−ム８ロ−タリ爪軸２３ａ耕うん爪筒２３ｂ耕うん爪筒２８ａ正逆転耕うん爪２８ｂ正逆転耕うん爪Ａ１逆転機構Ｂ正逆転切り換え機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ロ−タリ爪軸(８)の左右軸端部をサイド
駆動ケ−ス(６)とサイドフレ−ム(７)とによって軸支し
てなる耕うん装置において、サイド駆動ケ−ス(６)とサ
イドフレ−ム(７)の脇側部にロ−タリ爪軸(８)とは反対
方向に回転駆動する耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)を配置
したことを特徴とするサイドドライブロ−タリ耕うん装
置。
【請求項２】サイド駆動ケ−ス(６)とサイドフレ−ム
(７)の脇内側部にロ−タリ爪軸(８)とは反対方向に回転
駆動する耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)を配置したことを
特徴とする請求項１のサイドドライブロ−タリ耕うん装
置。
【請求項３】耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)を傾斜して
軸支し、耕うん爪筒(２３ａ)(２３ｂ)の外周に設けた正
逆転耕うん爪(２８ａ)(２８ｂ)がサイド駆動ケ−ス(６)
とサイドフレ−ム(７)の下部に到達するようにしたこと
を特徴とする請求項１、２のサイドドライブロ−タリ耕
うん装置。
【請求項４】サイド駆動ケ−ス(６)内に収容する逆転
機構(Ａ１)の上手側に正逆転切り換え機構(Ｂ)を配置し
たことを特徴とする請求項１、２、３のサイドドライブ
ロ−タリ耕うん装置。