JPH09214799A - 高圧制御回路 - Google Patents

高圧制御回路

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JPH09214799A
JPH09214799A JP4676396A JP4676396A JPH09214799A JP H09214799 A JPH09214799 A JP H09214799A JP 4676396 A JP4676396 A JP 4676396A JP 4676396 A JP4676396 A JP 4676396A JP H09214799 A JPH09214799 A JP H09214799A
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JP
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pulse
voltage
horizontal
high voltage
circuit
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JP4676396A
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Shigeru Kashiwagi
茂 柏木
Yoji Hirosue
庸治 広末
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路素子の特性に左右されることなく、極め
て簡単な回路構成で高圧を安定化制御することができる
高圧制御回路を提供する。 【解決手段】 帰線共振コンデンサ7,8は水平帰線時
間を定める。抵抗11,12は高圧HVに比例した検知
電圧Erを得る。演算増幅器(比較器)13は検知電圧
Erと基準電圧Esとを比較して電圧Eoを得る。比較
器18は帰線パルスであるフライバックトラス9の3次
巻線9cからの3次パルスVtと電圧Eoとを比較して
スイッチパルスVswを得る。このスイッチパルスVswを
FET17に入力し、帰線共振コンデンサ8を水平帰線
期間内でオンからオフへと切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像管を使用した
ディスプレイ機器において、受像管の陽極に加える高圧
を制御する高圧制御回路の改良に係り、特に、簡単な回
路構成を用いて低損失で高圧を制御することができ、水
平偏向周波数が多種に渡るコンピュータのディスプレイ
機器にも好適な高圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の高圧制御回路の一例を示す
回路図である。なお、この従来の高圧制御回路は、実公
平5−14608号公報に記載の高圧レギュレータ回路
に相当するものである。図5において、水平励振トラン
ジスタ1のベースには、図示していない前段(発振段)
から水平偏向周期の発振パルスVhが供給され、これに
より水平励振トランジスタ1はオン・オフ動作する。水
平励振トランジスタ1のコレクタには励振パルスVdが
発生し、この励振パルスVdは励振トランス2に供給さ
れる。励振トランス2は励振パルスVdを変圧して水平
出力トランジスタ3のベース・エミッタ間に印加する。
水平出力トランジスタ3のコレクタには、ダンパーダイ
オード4,水平偏向コイル5とS字補正コンテンサ6と
の直列回路,帰線共振コンテンサ7と8との直列回路,
フライバックトランス9が接続されており、よく知られ
た水平偏向高圧発生回路を構成している。
【0003】このような構成において、励振トランス2
の1次側及びフライバックトランス9の1次巻線9aの
一端に直流電源電圧Ebを加えると、周知の原理によ
り、水平偏向コイル5にはのこぎり波状の電流Iyが流
れ、図示していない受像管の電子ビームを水平方向に偏
向する。また、水平出力トランジスタ3のコレクタには
水平帰線パルスVcが発生する。この水平帰線パルスV
cはフライバックトランス9の2次巻線9bで昇圧後、
高圧整流ダイオード10により整流されて高圧HVとな
り、受像管の陽極に導かれる。
【0004】さらに、高圧HVは抵抗11,12により
分圧され、検知電圧Erとして演算増幅器13の非反転
入力端子に入力される。抵抗11,12は高圧HVに比
例した検知電圧Erを得る検知回路として動作してい
る。演算増幅器13の反転入力端子には、基準電圧Es
が入力されており、演算増幅器13は検知電圧Erと基
準電圧Esとを比較して直流電圧Eoを出力する。この
電圧Eoはパルス幅変調器(PWM)14に入力され、
PWM14より出力されるスイッチパルスVswのパルス
幅tswを変化させる。スイッチパルスVswは電子スイッ
チ15をオン・オフ制御する。電子スイッチ15にはダ
イオード16と帰線共振コンテンサ8が並列に接続され
ている。
【0005】ここで、以上説明した図5に示す高圧制御
回路の高圧制御動作について、図6を用いて説明する。
図6において、(A)はPWM14より出力されるスイ
ッチパルスVswを示している。このスイッチパルスVsw
のパルス幅tswは上記のように演算増幅器13からの直
流電圧Eoの値によって変化する。この電圧Eoは、検
知電圧Erと基準電圧Esとを比較する比較器として動
作している演算増幅器13の出力電圧であるが、ここで
は仮に、高圧HVが低下して電圧Eoが低下した場合
に、スイッチパルスVswのパルス幅tswが狭まるように
構成されているものとする。
【0006】図6において、(B)は水平出力トランジ
スタ3のコレクタに発生する水平帰線パルスVcを示し
ている。スイッチパルスVswの後縁時点Tbが必ず水平
帰線パルスVcのパルス期間、即ち、帰線時間tr内に
あるように、パルス幅tswが設定されているものとす
る。この時点Tbで電子スイッチ15がオンからオフに
切り換わる。すると、この時点からコンデンサ8の両端
には、図6の(C)に示すように、小パルスVmが発生
する。水平帰線パルスVcの始点から、時点Tbの位置
で定まる小パルスVmの始点までの時間長をt1とする
と、この時間長t1が短くなるほど電子スイッチ15が
オフとなっている時間t3が長くなる。電子スイッチ1
5がオフとなっている期間は、帰線共振コンテンサが7
と8との直列回路で形成されることになり、その合成容
量値が減少し、帰線時間trがその分短くなって水平帰
線パルスVcのピーク値が増加する。
【0007】ここで、もし高圧HVが低下して検知電圧
Erが基準電圧Esを割り込むと、まず電圧Eoが低下
し、前述の通りスイッチパルスVswのパルス幅tswが図
6の(A)に破線で示すように短くなる。すると、水平
帰線パルスVcの始点Tcから小パルスVmの始点まで
の時間長t1が短くなり、小パルスVmの幅t3が長く
なる。その結果、図6の(C)に破線で示すように、小
パルスVmの波高値が大きくなり、同時に水平帰線パル
スVcも大きくなるので、これを昇圧整流して得た高圧
HVも上昇する。従って、最終的に、高圧HV低下の動
きは補償され、検知電圧Erが基準電圧Esに一致する
ように高圧HVが安定化される。
【0008】図6の(D),(E)には、図5中の電子
スイッチ15に流れる電流I1と、ダイオード16に流
れる電流I2をそれぞれ示している。電流I1はt4な
る期間だけ流れ、電流I2はt5なる期間だけ流れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
従来の高圧制御回路においては、PWM14のトリガ入
力aとして加える波形が問題となる。このトリガ入力a
として加える波形としては、励振パルスVdや発振パル
スVhを使用することができる。この場合、スイッチパ
ルスVswのトリガ点Taは水平帰線パルスVcの始点T
cより前の比較的近い位置にあるので、時点Tbの位置
が帰線時間tr内の適当な位置に入るようにパルス幅t
swを定めるのは容易である。
【0010】このトリガ点Taから水平帰線パルスVc
の始点Tcまでの時間t2は主として水平出力トランジ
スタ3のベース蓄積時間によって定まる。周知のよう
に、このベース蓄積時間は個々のトランジスタによって
その値にばらつきがあり、しかも周囲温度によって大き
く影響を受ける。従って、トリガ入力aとして用いる励
振パルスVdや発振パルスVhと水平帰線パルスVcと
の位相がずれ、時点Tbの位置がベース蓄積時間の違い
によって左右され、高圧安定化動作に支障を来すことと
なる。
【0011】また、PWM14のトリガ入力aに水平帰
線パルスVcの後縁を使うこともできる。この場合は、
スイッチパルスVswのパルス幅tswが長くなって制御し
にくいという問題はあるものの、水平出力トランジスタ
3のベース蓄積時間の影響はなくなる。しかし、水平偏
向周波数が多種に渡る機器において、水平偏向周波数が
変わると時点Tbの位置が帰線時間tr内に入らなくな
り、高圧安定化動作をしなくなる。従って、水平偏向周
波数が変わる度にPWM14の回路定数を切り換えなけ
ればならず、その分、回路が複雑化する。PWM14の
回路構成は種々考えられるが、回路定数を切り換えない
単一水平偏向周波数の機器であっても、PWM14の回
路規模が大きく、問題となっていた。
【0012】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、回路素子の特性に左右されることなく、極
めて簡単な回路構成で高圧を安定化制御することができ
る高圧制御回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、水平偏向高圧発生回路に
おける水平帰線時間を定める複数個の帰線共振コンデン
サと、前記水平偏向高圧発生回路の高圧出力に比例した
検知電圧を得る検知回路とを備え、前記検知電圧を用い
て前記高圧出力を安定化するよう制御する高圧制御回路
において、前記検知回路により得られた検知電圧と基準
電圧とを比較する第1の比較器と、前記第1の比較器の
出力電圧と水平帰線パルスとを比較する第2の比較器
と、前記第2の比較器の出力によって前記複数個の帰線
共振コンデンサの一部を水平帰線期間内でオンからオフ
へと切り換える電子スイッチとを設けて構成したことを
特徴とする高圧制御回路を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高圧制御回路につ
いて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の高
圧制御回路の一実施例を示す回路図、図2は図1に示す
本発明の高圧制御回路の動作を説明するための波形図、
図3は本発明の高圧制御回路の他の実施例を示す回路
図、図4は図3に示す本発明の高圧制御回路の動作を説
明するための波形図である。図1及び図3において、図
5と同一部分には同一符号が付してある。
【0015】図1において、水平励振トランジスタ1の
ベースには、図示していない前段(発振段)から水平偏
向周期の発振パルスVhが供給され、これにより水平励
振トランジスタ1はオン・オフ動作する。水平励振トラ
ンジスタ1のコレクタには励振パルスVdが発生し、こ
の励振パルスVdは励振トランス2に供給される。励振
トランス2は励振パルスVdを変圧して水平出力トラン
ジスタ3のベース・エミッタ間に印加する。水平出力ト
ランジスタ3のコレクタには、ダンパーダイオード4,
水平偏向コイル5とS字補正コンテンサ6との直列回
路,帰線共振コンテンサ7と8との直列回路,フライバ
ックトランス9が接続されており、よく知られた水平偏
向高圧発生回路を構成している。
【0016】このような構成において、励振トランス2
の1次側及びフライバックトランス9の1次巻線9aの
一端に直流電源電圧Ebを加えると、周知の原理によ
り、水平偏向コイル5にはのこぎり波状の電流Iyが流
れ、図示していない受像管の電子ビームを水平方向に偏
向する。また、水平出力トランジスタ3のコレクタには
水平帰線パルスVcが発生する。この水平帰線パルスV
cはフライバックトランス9の2次巻線9bで昇圧後、
高圧整流ダイオード10により整流されて高圧HVとな
り、受像管の陽極に導かれる。
【0017】さらに、高圧HVは抵抗11,12により
分圧され、検知電圧Erとして演算増幅器13の非反転
入力端子に入力される。抵抗11,12は高圧HVに比
例した検知電圧Erを得る検知回路として動作してい
る。演算増幅器13の反転入力端子には、基準電圧Es
が入力されており、演算増幅器13は検知電圧Erと基
準電圧Esとを比較して直流電圧Eoを出力する。図5
に示す従来の高圧制御回路では、スイッチパルスVswを
生成するためのタイミングを設定するために、パルス幅
変調器14を用いていたが、本発明では、パルス幅変調
器14を用いず、水平帰線パルスVc(もしくはそれと
相似の帰線パルス)を用いる。
【0018】フライバックトランス9は、1次巻線9a
及び2次巻線9bの他に、3次パルスVtを得るための
3次巻線9cを備えている。なお、3次パルスVtも帰
線パルスである。3次巻線9cに発生した3次パルスV
tは第2の比較器18の反転入力端子に入力される。比
較器18の非反転入力端子には第1の比較器である演算
増幅器13の出力である電圧Eoが入力されており、第
2の比較器18は3次パルスVtと電圧Eoとを比較し
て、方形波のスイッチパルスVswを出力する。このスイ
ッチパルスVswはFET17に入力され、スイッチパル
スVswのハイレベルの期間でFET17による電子スイ
ッチをオン(導通状態)とする。このFET17にはダ
イオード16と帰線共振コンテンサ8が並列に接続され
ている。
【0019】ここで、以上説明した図1に示す本発明の
高圧制御回路の高圧制御動作について、図2を用いて説
明する。図2において、(A)はフライバックトランス
9の3次巻線9cより得られた3次パルスVtを示して
いる。この3次パルスVtは水平帰線パルスVcと相似
である。この図2の(A)には、検知電圧Erと基準電
圧Esとの比較結果である電圧Eoも一点鎖線にて示し
ている。この電圧Eoは、高圧HVが低下して検知電圧
Erが基準電圧Esを割り込むと急減する。
【0020】3次パルスVtが電圧Eoのレベルを越す
と、図2の(B)に示すように、その3次パルスVtが
電圧Eoのレベルを越している期間toff の部分でスイ
ッチパルスVswがボトミングする。そして、この期間t
off はFET17のソース・ドレイン間が遮断状態とな
り、他の期間は導通状態となる。この遮断期間toff が
始まると同時に、FET17のドレインには帰線共振波
形の一部である小パルスVmが発生する。そして、この
小パルスVmが再びゼロレベルを割り込もうとすると、
ダイオード16が導通し、次の遮断期間toff が始まる
までFET17のドレイン電圧はゼロとなる。
【0021】もしここで、高圧HVの負荷が増加する等
の原因によって高圧HVが低下し、基準電圧Esとの比
較結果である電圧Eoが低下したとする。すると、図2
の(B)に破線で示すように、期間toff の幅が広が
り、図2の(C)に破線で示すように、FET17のド
レインに発生する小パルスVmの波高値が大きくなる。
その結果、水平出力トランジスタ3のコレクタに発生す
る水平帰線パルスVcの波高値も大きくなる。これは、
高圧HVを増加させる方向に働くので、結局、高圧HV
低下の動きは補償される。
【0022】この図1に示す実施例では、図5に示す従
来例と比較して回路が簡単であるばかりでなく、水平偏
向周波数が他の値に切り換わって水平帰線パルスVcの
時間位置やそのパルス幅である帰線時間trが大幅に変
わっても、必ず電圧Eoと3次パルスVtとの比較動作
が行われてスイッチパルスVswを発生するので、高圧H
Vの安定化制御の動作は正常に行われる。従って、図1
に示す回路を、多岐の水平偏向周波数に対応するディス
プレイ機器に用いても全く問題ない。
【0023】次に、図3に示す他の実施例について説明
する。図3において、図1と同一部分には同一符号が付
してあり、共通する部分の説明を省略することとする。
図3に示す実施例は、図1に示す構成に加えて、比較器
18とFET17のゲート入力との間に定パルス回路1
9を設けたものである。図3において、比較器18より
出力されたスイッチパルスVswは定パルス回路19に入
力され、定パルス回路19は一定のパルス幅の方形波パ
ルスVsw2 を出力する。この方形波パルスVsw2 がスイ
ッチパルスとしてFET17に入力される。FET17
はこのスイッチパルスVsw2 に応じてソース・ドレイン
間のオン・オフが切り換えられる。
【0024】ここで、以上説明した図3に示す本発明の
高圧制御回路の高圧制御動作について、図4を用いて説
明する。図4の(A)に示すように、電圧Eoと3次パ
ルスVtとを比較して、図4の(B)に示すように、ス
イッチパルスVswを得ることは図2と同様である。従っ
て、スイッチパルスVswの期間toff は電圧Eoの動
き、即ち、高圧HVの動きに応じて変化する。スイッチ
パルスVswを定パルス回路19に加えると、定パルス回
路19はスイッチパルスVswの前縁でトリガされた図4
の(C)に示すスイッチパルスVsw2を出力する。この
スイッチパルスVsw2 は一定のパルス幅toff2を有す
る。
【0025】スイッチパルスVsw2 は、図4の(C)に
示すように、電圧Eoの変化に対してパルスの時間位置
(位相)だけ移動し、そのパルス幅toff2は変わらな
い。定パルス回路19は具体的には単安定マルチバイブ
レータ等を使用すればよい。なお、一定のパルス幅tof
f2の幅は帰線時間trの幅とほぼ同じかそれより広くし
ておく。
【0026】このようにすると、パルス幅toff2の後縁
が帰線時間trの終端より後になるように設定できる。
この時のFET17のドレイン電流I1は、図4の
(E)に示すように、帰線時間trの始点から小パルス
Vmの始点までのt4の期間だけ流れる。また、ダイオ
ード16の電流I2は、図4の(F)に示すように、小
パルスVmの終端から帰線時間trの終端までのt5の
期間に流れる。この期間t5では、FET17はスイッ
チパルスVsw2 によってオフ状態となっているので、こ
の期間t5にドレイン電流I1が流れることはない。
【0027】これに対して、図1に示す構成の場合は、
図2の(B)に示すように、期間t5ではスイッチパル
スVswの期間toff が終了しているので、FET17の
ソース・ドレイン間はオン状態となっている。そのドレ
イン電流I1は、図2の(D)に示すように、期間t5
でも逆方向に流れる。勿論、この期間t5では、図2の
(E)に示すように、ダイオード16に電流I2が流れ
るが、ダイオード16のオン電圧があるため、どうして
もFET17には電流I2の一部が逆ドレイン電流とし
て流れてしまう。
【0028】この電流I1のゼロ−ピーク値は、本来、
水平偏向コイル5に流れる電流Iyのp−p値のほぼ半
分という比較的大きな値である。また、FET17は高
耐圧を必要とするので、オン抵抗が大きく、大電流を流
すと発熱に結び付く。期間t4に流れる電流I1はやむ
を得ないが、期間t5だけは全電流をダイオード16に
流して、FET17の損失を減らした方が信頼性におい
て好都合である。従って、このような点からして、図2
に示す実施例の方が図1に示す実施例よりも改良された
望ましい回路構成であると言うことができる。
【0029】なお、図4の(C)に示すパルス幅toff2
は、その終端が走査期間tsの中に入っていれば、任意
に定めてよい。この走査期間tsの間は帰線共振コンテ
ンサ7,8の両端電圧はほぼゼロなので、パルス幅tof
f2がどこで終わろうとも、動作には影響を及ぼさない。
【0030】以上説明した図1及び図3に示す本実施例
では、電子スイッチとしてFET17を用いているが、
他の電子スイッチでも動作することは当然である。しか
し、回路設計上、電子スイッチとしてFETを用いるの
が最も好適である。また、本実施例では、複数個の帰線
共振コンデンサとして2つの帰線共振コンデンサ7,8
の直列回路としているが、3つ以上の直列回路としても
よく、あるいは、2つ以上の帰線共振コンデンサの並列
回路としてもよいことは当然である。本発明は図1及び
図3に示す本実施例に限定されることなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の高
圧制御回路は、高圧の検知回路により得られた検知電圧
と基準電圧とを比較する第1の比較器と、第1の比較器
の出力電圧と水平帰線パルスとを比較する第2の比較器
と、第2の比較器の出力によって複数個の帰線共振コン
デンサの一部を水平帰線期間内でオンからオフへと切り
換える電子スイッチとを設けて構成したので、回路素子
の特性に左右されることなく、極めて簡単な回路構成で
高圧を安定化制御することができる。また、回路損失が
少なく、多種の水平偏向周波数にも容易に対応できると
いう特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1に示す本発明の動作を説明するための波形
図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図4】図3に示す本発明の動作を説明するための波形
図である。
【図5】従来例を示す回路図である。
【図6】従来例の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 水平励振トランジスタ 2 励振トランス 3 水平出力トランジスタ 4 ダンパーダイオード 5 水平偏向コイル 6 S字補正コンテンサ 7,8 帰線共振コンテンサ 9 フライバックトランス 9a 1次巻線 9b 2次巻線 9c 3次巻線 10 高圧整流ダイオード 11,12 抵抗(検知回路) 13 演算増幅器(第1の比較器) 16 ダイオード 17 FET(電子スイッチ) 18 比較器(第2の比較器) 19 定パルス回路(方形波発生器) Vh 発振パルス Vd 励振パルス Vc 水平帰線パルス Vsw,Vsw2 スイッチパルス(方形波パルス) Vm 小パルス Vt 3次パルス Eb 電源電圧 Er 検知電圧 Es 基準電圧 HV 高圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向高圧発生回路における水平帰線時
    間を定める複数個の帰線共振コンデンサと、前記水平偏
    向高圧発生回路の高圧出力に比例した検知電圧を得る検
    知回路とを備え、前記検知電圧を用いて前記高圧出力を
    安定化するよう制御する高圧制御回路において、 前記検知回路により得られた検知電圧と基準電圧とを比
    較する第1の比較器と、 前記第1の比較器の出力電圧と水平帰線パルスとを比較
    する第2の比較器と、 前記第2の比較器の出力によって前記複数個の帰線共振
    コンデンサの一部を水平帰線期間内でオンからオフへと
    切り換える電子スイッチとを設けて構成したことを特徴
    とする高圧制御回路。
  2. 【請求項2】前記第2の比較器の出力によってトリガさ
    れ、水平帰線期間にほぼ等しいかもしくはそれ以上の長
    さの一定幅を有する方形波パルスを発生する方形波発生
    器を備え、この方形波発生器により発生された方形波パ
    ルスによって前記電子スイッチをオン・オフさせること
    を特徴とする請求項1記載の高圧制御回路。
  3. 【請求項3】前記水平帰線パルスは、前記水平偏向高圧
    発生回路におけるフライバックトランスの巻線より得ら
    れた帰線パルスであることを特徴とする請求項1または
    2のいずれかに記載の高圧制御回路。
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