JPH09214361A - データ復号装置 - Google Patents

データ復号装置

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JPH09214361A
JPH09214361A JP9005792A JP579297A JPH09214361A JP H09214361 A JPH09214361 A JP H09214361A JP 9005792 A JP9005792 A JP 9005792A JP 579297 A JP579297 A JP 579297A JP H09214361 A JPH09214361 A JP H09214361A
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JP
Japan
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data
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equalizer
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input
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JP9005792A
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Hidekazu Watanabe
秀和 渡辺
Seiichi Izumi
誠一 泉
Amir Alikhani Hamid
アミル−アリクハニ ハミッド
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Sony Europe BV United Kingdom Branch
Sony Corp
Original Assignee
Sony United Kingdom Ltd
Sony Corp
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Publication date
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ復号装置を提供すること。 【解決手段】 等化器にビタビアルゴリズムが使われる
ので、出力データの尤もらしさを精度良く表すことがで
きる信頼性データを提供するのに、状態距離間の差異デ
ータが出力データに関する信頼性データとして使われ
る。これによって、上記信頼性データに基づき、データ
の効率的な復号化が確実に行われるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ復号装置に関
し、特に、音声信号が符号化され、送信又は受信される
ディジタルセルラー電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線電話システムの一種である、従来の
ディジタルセルラー電話システムにおいては、音声信号
が符号化され、1つのチャンネルが同時に複数の端末で
使われるように、その符号化された音声信号が時分割多
重技術によって伝送される。
【0003】そのようなシステムにおいて使われる端末
は、音声信号に対してA/D変換を行って、音声データ
をつくり、その音声データについてデータ圧縮を行う。
更に、そのデータ圧縮された音声信号に誤り訂正符号が
付加されて畳み込み符号化が行われ畳み込み符号をつく
る。その後、この畳み込み符号化されたデータから、G
MSK変調を行うようにIQ信号が作られる。
【0004】それによって、端末はGMSK変調出力信
号を予め定められた周波数を有する送信信号に変換し、
その端末に割り当てられたタイムスロットでそれを送信
する。この方法で、基地局を介する通話通信において、
或端末が他の端末に音声信号を送信できる。
【0005】通話通信において、それに割り当てられた
タイムスロットを受信することにより、送信器から基地
局を介して、音声信号を受信することもできる。この受
信動作において、端末は受信信号上で、周波数変換を行
い、直交位相検出によってIQ信号を作る。これらのI
Q信号から、元の畳み込み符号化データが再生され、そ
の後、畳み込み信号の復号が行われる。
【0006】更に、端末は復号化されたデータについて
誤り訂正を行い、それを音声データに復調する。それか
ら、この音声データについて音声伸長が行われ、アナロ
グ信号に更に変換される。この方法で、端末は通話通信
における送信器によって送られてきた音声信号の復号が
できる。
【0007】ディジタルセルラーシステムにおいて、上
記のように、誤り訂正符号が付け加えられた後、信号に
ついて畳み込み符号化が行われ、音声データが送信され
る。これによって、通信環境が悪くなっても、音声信号
が伝送でき、従って、安定した通話通信が達成できる。
【0008】このタイプのディジタルセルラー端末にお
いては、畳み込み復号化を行うために、ビタビ復号回路
を使うことができるので、ビット誤り率は減らすことが
でき、復号化されたデータの信頼性は改善できる。
【0009】ビタビ復号化技術においては、入力データ
の伝送に関して尤もらしさの程度(あり得る程度)は順
次入力される入力データから検出され、従って、最もあ
り得る伝送路が検出される。入力データの復号化は検出
された最尤伝送路に基いて行われ、入力データの信号レ
ベルに大きな変化が急に起こった場合にも、正確な復号
化された結果が得られる。
【0010】ビタビ復号化回路が用いられるとき、各入
力データが如何に信頼できるかを表す信頼性データを検
出することが可能ならば、そのビタビ復号化回路はこの
信頼性データに基づくソフト決定を作ることにより入力
データをもっと効率良く復号化する能力を得、ビット誤
り率を更に減らすことができる。
【0011】この場合、信頼性データを得る1つの可能
な方法は、受信データの振幅及び位相が検出され、それ
らの検出された結果が予め定められた参照値と比較さ
れ、それらの間の差異が信頼性データとしてビタビ復号
化回路に出力される方法である。
【0012】ディジタルセルラーシステムにおいては、
電話端末は、しばしば自動車の中で使われる。しかし、
そのような移動体通信においては、伝送媒体の特性は実
に貧弱なものであり、受信した信号に大きな歪みが生じ
る。
【0013】従って、このタイプの端末においては、も
し振幅又は位相に関する情報に単純に基づいて、信頼性
データが作られると、次のような問題が起こるかもしれ
ない。即ち、得られた信頼性データは、入力データに関
しての尤もらしさの正確さの程度を表していない。
【0014】更に、伝送媒体が良好な特性状態にある場
合でも、振幅及び位相の情報から信頼性データを数値的
に表すことは困難であり、従って、入力データの尤もら
しさの程度を表すことは困難である。
【0015】この問題を解く一つの方法は、ビタビアル
ゴリズムを適用することにより等化器を形成し、この等
化器によって、ブランチ距離データを検出し、この検出
されたブランチ距離データを信頼性データとして使うよ
うにすることである。
【0016】この種の端末においては、I及びQ信号
は、例えば直交位相検出によって作られる。そして、こ
れらのI及びQ信号はディジタル値に変換され畳み込み
符号データを復調するようにする。
【0017】受信端末においては、波形等化は畳み込み
符号データのデータ波形を補償し、フェージング効果等
を効果的に防止するように等化器を使って実行される。
この補償された畳み込み符号データは、畳み込み復号器
に印加される。
【0018】このビタビアルゴリズムは、この等化器に
適用され、畳み込み符号データに関するブランチ距離が
作られる。このブランチ距離は、状態距離を作るよう
に、畳み込み符号データの各パス(通路)(各通路は状
態遷移パスからなる)に対して和がとられる。最もあり
そうなパスは、最小状態距離を有するパスを検出するこ
とによって検出される。
【0019】パス検出の結果に基づいて、等化器は畳み
込み符号データの元のデータ波形を再生でき、最もあり
そうな推定方法で得たデータを与えることができる。こ
のビタビ復号化回路は信頼性データとして選ばれたパス
に対応するブランチ距離を使うことができる。
【0020】しかし、ビタビアルゴリズムにおいては、
ブランチ距離は、パスを選択する基礎として使われる状
態距離を検出するように和がとられる。このパスは、そ
の出力データに対応するブランチ距離に基づくのみなら
ず、直前の状態距離にも基いて選定される。
【0021】したがって、ある場合には、出力データに
対応するブランチ距離が大きな値を持っていても、一つ
のパスが選ばれる。このことは、ブランチ距離が、この
場合に、出力データのあり得る程度を精度良く表しては
いないことを意味する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記の観点から、本発
明の1つの課題は、入力データを復号化するためのデー
タ復号化装置を提供することであり、この装置において
は、畳み込み符号入力データは、入力データのあり得る
程度を精度良く表す検出された信頼性データに基いてソ
フト決定を行うことによって復号化される。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の上記及び他の課
題は、予め定められた伝送媒体を介して入力される畳み
込み符号入力データyを復号化するデータ復号化装置1
を提供することによって達成される。即ち、本データ復
号化装置は、等化器25を備え、該等化器25が伝送媒
体23の特性に依存する入力データIQからブランチ距
離BMを作り、その入力データyの遷移パスの各々に対
してブランチ距離BMを合計することによって作られた
状態距離PSと、該状態距離PSに基いて選択される入
力データyの遷移パスと、を備え、上記等化器25は選
択結果に基いて最もあり得る推測を遂行することによっ
て出力データyを作り、更に、出力データyについて畳
み込み復号を行うための復号化回路26を備え、上記等
化器25は出力データyに関する信頼性データCFとし
て状態距離PSの間の差異データを作り、等化器25及
び復号化回路26は出力データを信頼性データに基づく
多値データに変換した後、ソフト決定を行うことにより
出力データyについて畳み込み復号化を行うようにす
る。
【0024】更に、等化器25は、伝送媒体23の特性
の変化に応答して、入力データIQを補償することによ
って、フェージングの効果を除いた後、信頼性データC
F並びに出力データを作る。
【0025】更に、入力データIQは、無線周波入力信
号をディジタル値に変換することによって作られる。更
に、入力データIQは、与えられた記録媒体から再生し
た再生信号をディジタル値に変換することによって作ら
れる。更に、復号回路26はビタビ復号回路である。
【0026】本発明による復号化装置において、状態距
離PSの間の差異データは、出力データyの尤もらしさ
を精度良く表すことができる信頼性データを与えるよう
に、その出力データに関する信頼性データCFとして使
われる。それによって、その信頼性データCFに基い
て、データの効率的な復号化を行うことが確実にできる
ようにする。
【0027】信頼性データCFが作られる時、フェージ
ング効果を取り除く為の等化器は信頼性データCFを作
る為にも使われる。
【0028】従って、全体の構成が簡単化できる。更
に、本発明は、記録及び再生装置、又は無線通信システ
ムに応用して受信した結果の信頼性を改善することがで
きる。このビタビ復号化回路は、ソフト決定が容易に実
行できるように、復号化回路26として使ってもよい。
【0029】本発明は、データ復号装置を提供し、そこ
では、ビタビアルゴリズムが等化器に使われているの
で、状態距離の間の差異データが出力データに関する信
頼性データとして使われ、出力データの尤もらしさを精
度良く表すことができる信頼性データを与え、上記信頼
性データに基いてデータの効率良い復号化を行うことが
確実にできるようにする。
【0030】本発明の性質、原理及び有用性は、添付図
面とともに読めば下記の詳細な説明から明らかになるで
あろう。そこでは、同様な部分には同様な番号又は文字
が付けられている。
【0031】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して本発明の好ま
しい実施の形態について説明する。 (1)全体の構成 図1を参照すると、1は一般にディジタルセルラー電話
端末を示し、アンテナ2は基地局によって送信された信
号を受信し、受信した信号は(図示されていない)アン
テナマルチカップラーを介して増幅器3に供給される。
【0032】増幅器3は、受信信号を予め定められた利
得で増幅し、高周波(RF)処理回路4に与える。この
RF処理回路4は、予め定められた局部発振器信号を使
って受信信号について周波数変換を行う。端末1は局部
発振器信号の周波数を変えることによって選択される所
望のチャンネルを選択的に受信できる。
【0033】更に、このRF処理回路4は、周波数変換
された受信信号について直交位相検出を行うか、又は、
受信信号の参照位相と同じ位相でI信号を抽出し、その
I信号と位相が90°ずれたQ信号を抽出するために受
信信号を復調する。これらのI及びQ信号はRF処理回
路4のアナログ・ディジタル変換器によってディジタル
値に変換される。
【0034】この方法で、端末1はIデータ、即ち、受
信信号の参照位相に関して同位相の復号化された結果を
得るとともに、Qデータ、即ち、このIデータと90°
位相がずれた復号化された結果を得る。そうして、デー
タ処理回路5にIQ信号を与える。
【0035】データ処理回路5は、ディジタル信号プロ
セッサを備え、IQデータから元の畳み込み符号データ
が再生されるような方法でIQデータを処理する。この
処理において、波形は等化され、歪みは補償され、畳み
込み符号データが出力されるのでフェージング及びマル
チパスの効果が減少される。
【0036】この処理においてデータ処理回路5はIQ
データを基礎にしてFCCHを検出し、検出されたFC
CHを基礎にして周波数エラーも検出する。検出された
周波数エラーに基いて、データ処理回路5、所要参照信
号発生器、及び他の回路が制御され、周波数偏移が訂正
される。
【0037】上記の処理の流れに加えて、このデータ処
理回路5は畳み込み符号データについて畳み込み復号化
を行い、音声処理回路6又はCPU8に復号化されたデ
ータを選択的に与える。
【0038】この音声処理回路6は、音声データを再生
するように復号されたデータについて音声伸長処理を行
う。得られた音声データは、音声処理回路6内のディジ
タル・アナログ変換器によって音声信号に変換される。
【0039】更に、この音声処理回路6はこの音声信号
によってスピーカ7を駆動する。この方法で、端末1は
基地局によって送信された音声信号を受信することによ
って通話通信を達成する。
【0040】他方、CPU8は上記復号化されたデータ
から基地局によって送信された情報を抽出する。この抽
出された情報に基づいて、局部発振器信号の周波数が所
望のチャンネルと関連付けられた送信周波数又は受信周
波数に対応する周波数に切換られる。それによって、選
択されたチャンネルについて所望の音声信号が送信され
又は受信される。
【0041】他方、端末1の送信パスにおいて、マイク
9によって与えられる音声信号が音声処理回路6によっ
て音声データに変換され、それからその音声データにつ
いて音声圧縮が行われる。
【0042】データ処理回路5は音声処理回路6によっ
て与えられた出力データに誤り訂正符号を付加し、この
データに畳み込み符号化を行う。このデータ処理回路5
は、音声処理回路6によって与えられた出力データに与
える代わりに、CPU8によって与えられる種々の制御
符号に誤り訂正符号も与える。そうして、これらの符号
について畳み込み符号化を行う。
【0043】RF処理回路4は、送信信号を作り、更
に、この送信信号の周波数を予め定められた周波数に変
換するように、データ処理回路5によって与えられた畳
み込み符号データについてGMSK変調を行う。
【0044】更に、RF処理回路4は周波数変換された
送信信号を増幅器10を介してアンテナ2に与える。こ
の方法で、この端末は話し手の音声信号、発呼信号等を
基地局に送信できる。
【0045】この動作において、端末1は、データ処理
回路5によってタイミングの検出を行った結果に従っ
て、送信又は受信タイミングを切り換える。それゆえ、
端末1は、その端末に割り当てられたタイムスロットを
選択的に受信し、又、端末1は、時分割多重方法を使っ
てその端末に割り当てられたこれらのタイムスロットを
使うことにより音声データを含むデータを送信する。
【0046】上記動作を達成するために、CPU8はラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)13内の作業領域を割
り当て、リードオンリーメモリ(ROM)11に蓄積さ
れたプログラムの処理を遂行し、各回路ブロックに制御
コードを与え、それによって、装置全体の動作が制御さ
れる。
【0047】例えば、もしディスプレイ及びキーボード
ユニット12内のキーが押されると、この押されたとい
う動作に応答して、基地局に発呼信号が送信される。そ
の後、もし基地局からの発呼信号が端末に入力すれば、
受信チャンネルは適正な1つに切り替わって他の必要な
動作が実行される。
【0048】(2)入力データの処理 本実施の形態のディジタルセルラー電話装置において
は、音声データ及び他のデータは図2に示された処理パ
スを介して伝送される。
【0049】このセルラーシステムにおいては、端末1
及び基地局の対応する受信パスに対して、夫々基地局及
び端末1に対応する送信パス20が形成されている。送
信パス20には、送信データD1が符号器(エンコー
ダ)21に与えられ、そのデータD1に誤り訂正符号を
付けた後、畳み込み符号化が行われる。
【0050】この実施形態の畳み込み符号化処理におい
て、符号化率は1/2にセットされており、送信パス2
0において符号器21は音声データ及び他のデータを畳
み込み符号データに変換する。
【0051】それから、変調器22がI及びQ信号の2
チャンネルを作り、GMSK変調を行う。このディジタ
ルセルラーシステムにおいて、変調器22の出力は、そ
の周波数を通信チャンネルに対応する周波数に変換する
ことにより送信信号に変換され、その送信信号がアンテ
ナを介して送信される。端末1は受信パスにおいてアン
テナを介して送信されたこの送信信号を受信する。
【0052】ディジタルセルラーシステムにおいては、
送信は、他のタイプの通信媒体のそれらに比べて極端に
貧弱な特性をもつ空間を含む伝送媒体23を介して実行
される。
【0053】端末1において、受信された信号は、復調
器24によって直交位相検出される。この復調器24は
RF処理回路4に対応し、I及びQ信号を抽出するため
のものである。これらのI及びQ信号はディジタル値に
変換され、IQデータ(I及びQ信号についてアナログ
・ディジタル変換を直接に行うことにより得るワードデ
ータ)を作る。
【0054】このIQデータが畳み込み符号データに変
換され、データ処理回路5の入力段に配設された等化器
25が波形等化を遂行し、歪みを補償して、フェージン
グ及びマルチパス効果を減らす。
【0055】この処理において、等化器25はこの実施
形態においてはビタビ等化器であり、ビタビアルゴリズ
ムを使ってIQデータを畳み込み符号データyに変換す
る。更に、この処理において、等化器25は、ビタビア
ルゴリズムを適用することにより得られた計算結果を使
って畳み込み符号データyの信頼性を表す信頼性データ
CFも作る。この等化器25は、復号器26に信頼性デ
ータCF並びに畳み込み符号データyを与える。
【0056】復号器26は、ビタビ復号器を含み、等化
器25と一緒になってデータ処理回路5を形成する。復
号器26は、等化器25によって与えられる信頼性デー
タCFに従い、畳み込み符号データyを多値データに変
換する。それから、ビタビアルゴリズムを適用すること
により音声データを再生する。かくして、ソフト決定方
法を用いて音声データが再生される。
【0057】復号器26は、復号された結果について誤
り訂正を行い、その結果を出力する。この方法で、端末
1は、信頼性データCFに基いてソフト決定を行うこと
によりビット誤り率を減らすことができ、効率的な復号
を行って、音声信号を抽出することができる。
【0058】(3)等化器 等化器25においては、図3に示すように、IQデータ
がブランチ距離計算回路31に供給され、そのIQデー
タからブランチ距離BMを作る。ACS(加算、比較、
選択)処理回路32は、各パスが状態距離PSを作るた
めにブランチ距離BMを合計し、状態距離PSに関する
比較結果によって、畳み込み符号データyと関連するパ
スを選択する。
【0059】即ち、ディジタルセルラー端末1の上記処
理において、畳み込み符号データyの状態の数は32に
設定されている。ACS処理回路32は、32個の状態
距離PSに対応するブランチ距離BMを合計することに
よって各ブランチに対するブランチ距離BMを合計す
る。
【0060】この処理において、ACS処理回路32
は、各パスに対する合計を行うことにより作られた状態
距離PSの最小値を検出し、その状態距離PSの最小値
に対応するパスを最もあり得るパスとして選択する。
【0061】図4を参照すると、そこには、32個の状
態の一部が図示されており(NSで示された)、後続の
状態が或値00010を持つ場合について(PSで示
す)、2つの可能な現在の状態として00100及び0
0101がある。
【0062】現在の状態PSが値00100を有する時
は、状態距離PS(x)として20が検出され、その状
態距離PS(x)に対応するブランチ距離BM(x)と
して7が検出されれば、このACS処理回路32は、現
在の状態PSから後続の状態NSへのパスに対して、状
態距離PSとして、状態距離PS(x)及びブランチ距
離BM(x)を加算することによって得られる値27を
採用する。
【0063】同様にして、現在状態PSが値00101
を有するとき、状態距離PS(y)として24が検出さ
れ、その状態距離PS(y)に対するブランチ距離BM
(k+1)として1が検出されるならば、このACS処
理回路32は現在の状態PSから後続の状態NSへのパ
スに対して、状態距離PSとして、状態距離PS(y)
及びブランチ距離BM(k+1)を加算することによっ
て得られる値25を採用する。
【0064】更に、ACS処理回路32は、これらの状
態距離PS,27と25を比較して、最もありそうなパ
スとして値00101をもつ現在の状態からそれに続く
状態へのパスを選ぶ。それから、ACS処理回路32は
後続状態NSの状態距離PSとして値25をもつ状態距
離PSを採用する。
【0065】この場合、このACS処理回路32は次の
式を計算する。 NS(i)=Min(PS(x)+BM(k),PS(y)+BM(k+1)) ‥‥(1) 上記計算の結果に従えば、後続の状態NSの状態距離P
Sのセッティングが実行される。
【0066】この方法で、ACS処理回路32は、32
個の現在状態の各々に対して状態距離PSを検出し、そ
の検出した状態距離PSを状態距離メモリ33に蓄積す
る。
【0067】更に、このACS処理回路32は、その状
態距離メモリ33に蓄積された状態距離PSに関して後
続の32状態の各々に対する状態距離PSを検出する。
それによって、もっともあり得るパスが検出され、その
検出された結果がパスメモリ34に蓄積される。
【0068】この処理において、ACS回路32は、式
(1)に対応する下記の式(2)に従って、対応する状
態の状態距離PSの間の差異(即ち、状態遷移の状態距
離の間の差異)の絶対値を検出する。 CF=|(PS(x)+BM(k))−(PS(y)+BM(k+1))| ‥‥(2)
【0069】得られた絶対値は、信頼性データとして出
力される。従って、上記配列を使うと、もし信頼性デー
タCFが大きい値を持てば、もっと高い信頼性を表す。
例えば、図4の場合には、信頼性データCFは値2を持
つ。
【0070】この方法で、等化器25はパスメモリ34
における各状態に対してパス選択結果を蓄積し、そのパ
スメモリ34に対応する信頼性データCFの蓄積も行
う。更に、等化器25において、最尤決定回路35が、
パスメモリ34に蓄積されたパス選択結果に従って畳み
込み符号データyの論理レベルを設定し、それとそれに
対応する信頼性データCFを後続の復号器26に与え
る。
【0071】ビタビアルゴリズムに従ってパス選択が行
われるときには、これらの状態距離PSの間の差異の絶
対値は、得られた計算結果を使って容易に作ることが出
来る。その結果、等化器25は信頼性データを容易に作
ることができ、それによって、端末装置の全体の電力消
費の削減につながる。
【0072】状態距離PSは、各状態への遷移の尤もら
しさを表すから、もしこれらの状態距離PSの間の差異
の絶対値が信頼性データとして使われれば、信頼性デー
タとしてブランチ距離が使われる場合に比べて、この信
頼性データは、出力データyの尤もらしさをもっと正確
に表すことができる。
【0073】復号器26は、上記ビタビアルゴリズムを
使って元の音声データを作る。その際、畳み込み符号デ
ータyは信頼性データCFに従う多値データへ変換さ
れ、音声データの復号は信頼性データCFに従うソフト
決定を行うことによって実行される。
【0074】端末1において、上記のとおり、音声デー
タDAの復号は、信頼性データに基いてソフト決定を行
うことにより遂行される。その結果として、従来の技術
に比べて、音声データDAのもっと効率的な復号を遂行
することが可能になる。また、ビット誤り率を減らすこ
とも可能になる。
【0075】(4)本実施形態の利点 上記装置において、等化器はビタビアルゴリズムを採用
しており、差異データはその処理の間に中間結果として
得られる状態距離から検出され、得られた差異データは
信頼性データとして使われる。
【0076】従って、出力データに関するもっと精度の
良い尤もらしさを表す信頼性データを容易に得ることが
可能になる。この信頼性データに基いてソフト決定を行
うことにより、音声データDAの効率良い復号を行うこ
とが可能であり、ビット誤り率を減らすことも可能であ
る。
【0077】(5)他の実施形態 上記実施形態において、差異データは、ビタビアルゴリ
ズムを適用して状態距離から直接検出される。しかし、
本発明は、これに限られることく、ブランチ距離が作ら
れる時正規化を行うこともできる。正規化された値から
得られた差異データは信頼性データとして使ってもよ
い。
【0078】もしこの技術が使われると、この距離値は
等化器25に適用された入力データの振幅(即ち、エネ
ルギー)に依存して変わる。この場合、一連の入力デー
タからエネルギーが計算された後、その入力データは、
各入力データの振幅をこの計算された値で割ることによ
って、正規化できる。従って、信頼性データの精度を更
に改善することも可能になる。
【0079】この場合、ビタビアルゴリズムに基く各距
離の計算のために入力データを正規化することは要求さ
れていない。したがって、信頼性データを作るための計
算は別々に行うことができる。それに代えて、信頼性デ
ータだけを一連の入力データのエネルギーで割って正規
化を行ってもよい。
【0080】上記の実施形態において、畳み込み符号デ
ータyの状態の数は32にセットされている。しかし、
本発明はこれに限定されることなく、本発明を広い範囲
の種々の復号化に適用するために、状態の数は要求に応
じて種々の値にセットすることができる。
【0081】上記実施形態において、アナログ・ディジ
タル変換はI及びQ信号について行われ、等化器におい
て処理されたIQデータのワードデータをつくる。しか
し、本発明は、これに限定されることなく、例えば、復
号回路に遅延回路が使われる場合に、その復号回路によ
って与えられる畳み込み符号データは等化器に直接に適
用することができ、ビタビアルゴリズムを使って信頼性
データを検出することができる。
【0082】更に、上記実施形態の復号回路において、
入力データは、信頼性データに基づく多値データに変換
される。しかし、本発明はこれに限定されることなく、
多値データへの変換は等化器において実行されるように
してもよい。
【0083】上記の実施の形態において、後続の畳み込
み復号回路はビタビ復号回路から成る。しかし、本発明
は、これに限定されないだけでなく、種々のタイプの畳
み込み復号回路も使える。
【0084】上記実施形態においては、畳み込み符号化
は1/2の符号化率で行われる。しかし、本発明はこれ
にのみ限定されるものではなく、畳み込み符号化のため
に種々の符号化率が使える。
【0085】上記実施形態において、本発明は、ディジ
タルセルラーシステムの端末に適用されたが、本発明
は、これにのみ限定されるものではなく、畳み込み符号
データを送信するための種々の無線通信システムにも適
用できる。また、所望のデータを復号するための再生シ
ステムのパリティにも適用でき、記録伝送路及び再生伝
送路を備えている。
【0086】本発明を好ましい実施形態と関連して説明
してきたが、当業者にとっては次のことは明らかであろ
う。即ち、本発明の真の精神及び範囲を逸脱しない限り
において種々の変更及び修正があることは明らかであろ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるディジタルセルラー
システムの端末を示すブロック図である。
【図2】図1に示す端末のデータ処理を示すブロック図
である。
【図3】等化器を示すブロック図である。
【図4】図3に示す等化器の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
31 ブランチ距離計算回路、32 ACS(加算、比
較、選択)処理回路、33 状態距離メモリ、34 パ
スメモリ、35 最尤推定回路、 IQ 入力信号、B
M ブランチ距離、CF 信頼性データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 秀和 東京都品川区北品川6−7−35 ソニー株 式会社内 (72)発明者 泉 誠一 東京都品川区北品川6−7−35 ソニー株 式会社内 (72)発明者 ハミッド アミル−アリクハニ イギリス ハンプシャ ベーシングストー ク ジェイスクローズ ビアブルス(番地 なし) ソニー・ユナイテッド・キングダ ム・リミテッド内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた伝送媒体を介して入力される
    畳み込み符号化入力データを復号化するデータ復号装置
    において、 上記伝送媒体の特性に依って上記入力データからブラン
    チ距離と、上記入力データの遷移パスの各々に対する上
    記ブランチ距離を合計することによって作られる状態距
    離と、該状態距離に基いて選択される上記入力データの
    遷移パスを作る等化器であって、上記選択結果に基いて
    最尤値推定を行って出力データを作る等化器と、 上記出力データについて畳み込み復号を行う復号回路
    と、を備え、 上記等化器は、上記出力データに関する信頼性データと
    して、上記状態距離の間の差異データを作り、 上記等化器と上記復号回路は、上記信頼性データに基い
    て、上記出力データを多値データに変換した後、ソフト
    決定を行うことにより、上記出力データについて畳み込
    み復号を行うようにしたデータ復号装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記伝
    送媒体の特性の変化に応答して、前記入力データを補償
    することによって、フェージングの効果を除いた後、前
    記等化器で信頼性データ並びに出力データを作るように
    したデータ復号装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、前記入
    力データは、無線周波入力信号をディジタル値に変換す
    ることによって作られるデータ復号装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、前記入
    力データは、与えられ記録媒体から再生した再生信号を
    ディジタル値に変換することによって作られるデータ復
    号装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の装置において、前記復
    号化回路はビタビ復号回路であるデータ復号装置。
  6. 【請求項6】 添付図面を参照してここに実質的に説明
    されたように作られたデータ復号装置。
JP9005792A 1996-01-30 1997-01-16 データ復号装置 Pending JPH09214361A (ja)

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