JP2002101028A - ダイバーシティ受信機 - Google Patents

ダイバーシティ受信機

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JP2002101028A
JP2002101028A JP2000292062A JP2000292062A JP2002101028A JP 2002101028 A JP2002101028 A JP 2002101028A JP 2000292062 A JP2000292062 A JP 2000292062A JP 2000292062 A JP2000292062 A JP 2000292062A JP 2002101028 A JP2002101028 A JP 2002101028A
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antenna
likelihood
signal
switching
likelihood information
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Application number
JP2000292062A
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English (en)
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Makoto Taroumaru
眞 太郎丸
Kota Okada
幸太 岡田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で、干渉やマルチパスフェージン
グに対する効果が高いダイバーシティ受信機を提供す
る。 【解決手段】 複数のアンテナの1つを接続するアンテ
ナ切り換え器2と、アンテナ切り換え器2によって接続
されたアンテナからの高周波信号を復調する受信回路3
と、受信回路3の復調出力信号を復号してデジタル情報
を出力する畳み込み符号復号回路4とを有し、畳み込み
符号復号回路4から得られる尤度情報と切り換えしきい
値Taとを比較し、尤度情報と切り換えしきい値Taと
の大小関係に応じてアンテナを切り換える構成とした。
これにより、干渉波やマルチパス歪みにより受信信号が
劣化した場合でもアンテナ切り換え動作が可能となり、
構成が簡単で、耐干渉性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてデジタル
データおよびデジタル化された音声等の信号の無線伝送
に用いられるダイバーシティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話に代表される移動体通信やコー
ドレス電話、無線ローカルエリアネットワーク(以下
「無線LAN」という)では、フェージングが発生する
ため伝送品質(デジタル通信においては誤り率)が悪化
する。このため、通常は複数のアンテナとアンテナ毎に
設けられた受信回路で受信する検波後合成のダイバーシ
ティ受信により、これを補償している。ダイバーシティ
合成法としては、受信信号強度(RSSI, Received
Signal Strength Indicator)の大きな方の受信回路の
検波出力を選択する選択合成方式が一般的である。これ
に対し、単一の受信回路で構成できる簡単なダイバーシ
ティ方式としてアンテナ切り換えダイバーシティが知ら
れている。該方式はRSSIを評価・監視し、一定のア
ルゴリズムによって受信回路の入力においてアンテナを
切り換えるものである。これらダイバーシティ受信につ
いては、文献(奥村・進士監修「移動通信の基礎」電子
情報通信学会発行、1986年)に詳述されている。
【0003】これらのダイバーシティ受信では、干渉波
が存在する場合にはRSSIが高い場合でも受信信号品
質が劣る場合が発生するので、特性が劣化する場合があ
る。この問題を解決するダイバーシティ受信機が、特開
昭58−202642、特開平5−29992、特開平
8−88619、および特開平10−126322公報
等に開示されている。これらはRSSIに代えて受信デ
ータの誤りを監視し、誤りが少ない方のアンテナを選択
し、もしくは誤りが生じた場合に他方のアンテナへ切り
換えるものである。
【0004】しかし、このような方法では誤りの発生が
散発的であるため、長時間の観測を経た後でしか受信信
号品質を評価できない。例えばビット誤り率0.001
程度の場合、少なくとも1万ビット程度の観測窓を設け
る必用がある。従って実時間での受信信号品質評価は不
可能であり、フェージングの速度が速い場合には特性が
劣化する。
【0005】特に単一の受信回路で構成されるアンテナ
切り換えダイバーシティの場合、既にデータの誤りが実
際に生じた後でしか切り換えが起動されないため、音声
伝送では雑音が発生したり、誤り検出によりスピーカか
らの音声出力を一時的に停止するミュート制御により音
切れが発生する。
【0006】なお、その他の方式としては特開平5−1
10540公報に位相尤度により切り換えるダイバーシ
ティ受信機が開示されている。この方法によれば上記問
題点は解決するものの、位相尤度を算出する回路もしく
は演算処理が新たに必用となり、中間周波増幅回路等で
容易に得られるRSSIによる方法に比べて構成が複雑
となる。
【0007】一方、通信路の雑音などによる伝送データ
の誤りを軽減する方法として、誤り訂正符号によるもの
が知られている。誤り訂正符号は一般にブロック符号と
畳み込み符号に分類され、その復号器における受信信号
品質の尺度として、前者はシンドローム数が、後者はパ
スメトリック値がそれぞれ得られる。後者のパスメトリ
ック値を用いた検波後選択合成によるダイバーシティ受
信機が特許第2765037号により公知となってい
る。パスメトリック値は、受信信号品質が低下してきた
とき、復号後のビット誤りが生じる前に変化が生じる。
したがって該方式によれば、干渉波が有る場合であって
も受信状態が良好な側のアンテナを選択できる。なおパ
スメトリック値は、一般に畳み込み符号復号器において
常に演算されている物なので、特に演算回路を追加する
必用はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記畳み
込み符号復号器を搭載した従来のダイバーシティ受信機
では、検波後合成の場合はアンテナ毎に設けられた複数
の受信部が必用なばかりか、回路が比較的複雑な畳み込
み符号復号器までもが複数必用で、構成が複雑となり受
信機の小型化を阻害する問題がある。本発明は上記課題
を解決し、構成が簡単で、耐干渉性の高いダイバーシテ
ィ受信機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、複数のアンテナの1つを接続するアンテナ切
り換え器と、アンテナ切り換え器によって接続されたア
ンテナからの高周波信号を復調する受信回路と、受信回
路の復調出力信号を復号してデジタル情報を出力する復
号手段とを有し、復号手段から得られる尤度情報と切り
換えしきい値とを比較し、前記尤度情報と前記切り換え
しきい値との大小関係に応じて前記アンテナを切り換え
る構成としたので、構成が簡単で、耐干渉性の高いダイ
バーシティ受信機を提供できるようになった。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、デジタル情報を符号化して変調・送信された信号を
受信するものであって、複数のアンテナと、複数のアン
テナの1つを接続するアンテナ切り換え器と、アンテナ
切り換え器を制御する切り換え制御手段と、アンテナ切
り換え器によって接続されたアンテナからの高周波信号
を復調する受信回路と、受信回路の復調出力信号を復号
してデジタル情報を出力する復号手段とを有し、切り換
え制御手段は復号手段から得られる尤度情報と切り換え
しきい値とを比較し、尤度情報と切り換えしきい値との
大小関係に応じてアンテナを切り換えることを特徴とす
るものであり、干渉波やマルチパス歪みにより受信信号
が劣化した場合でもアンテナ切り換え動作が可能となる
効果が得られる。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、デジタル情報はデジタル変換さ
れた音声信号であって、復号手段から得られるデジタル
情報としての音声信号を、受信信号品質が劣化した場合
に無音化するミュート制御手段を有し、切り換え制御手
段は、ミュート制御手段が無音化動作する受信信号品質
に相当する尤度情報の値よりも受信信号品質が良好な側
に切り換えしきい値を設定したものであり、干渉波やマ
ルチパス歪みにより受信信号が劣化した場合でもアンテ
ナ切り換え動作が可能となり、符号誤りにより音声がミ
ュートされる前にアンテナを切り換えるから、音切れが
少なくなる効果が得られる。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2いずれか一記載の発明において、復号
手段は最尤系列推定によりデジタル情報を出力し、尤度
情報は最尤系列推定におけるパスメトリック値であるも
のであり、干渉波やマルチパス歪みにより受信信号が劣
化した場合でもアンテナ切り換え動作が可能となる効果
が得られる。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または請求項2いずれか一記載の発明において、デジ
タル情報を線型符号により符号化して変調・送信された
信号を受信するものであって、復号手段はシンドローム
の個数により尤度情報を出力するものであり、請求項3
に記載の発明と同様の効果が得られる。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4いずれか一記載
の発明において、時分割複信によりバースト伝送される
信号を受信するものであって、切り換え制御手段は受信
タイムスロットの途中の時点で復号手段から得られる尤
度情報を標本化し、標本化された尤度情報と切り換えし
きい値とを比較し、標本化された尤度情報と切り換えし
きい値との大小関係に応じてアンテナを受信タイムスロ
ットの終端以降に切り換えるものであり、請求項1に記
載の発明と同様の効果に加え、アンテナ切り換え制御に
要する時間を長く確保できるという効果が得られる。
【0015】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4いずれか一記載
の発明において、時分割複信もしくは時分割多重、時分
割多元接続によりバースト伝送される信号を受信するも
のであって、切り換え制御手段は受信タイムスロットの
先頭部に設けられた規定の変調がなされたプリアンブル
期間における尤度情報をプリアンブル期間の途中で標本
化し、標本化された尤度情報と切り換えしきい値とを比
較し、標本化された尤度情報と切り換えしきい値との大
小関係に応じてアンテナをプリアンブル期間内に切り換
えるものであり、請求項1に記載の発明と同様の効果に
加え、アンテナ切り換え受信するため、送信よりも受信
にたいするダイバーシティ効果が高くなるという効果が
得られる。
【0016】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態におけるダイバーシティ受信機のブロック図で、例え
ばADPCM等により情報源符号化された音声信号を、
畳み込み符号化し、TDDにより無線伝送される信号を
受信するためのものである。図1において11、12は
アンテナで、空間、偏波または指向性ダイバーシティ枝
を構成するものである。2はアンテナ11、12のうち
1つを接続するアンテナ切り換え器、3は該アンテナで
受信された高周波信号を復調し、得られたベースバンド
信号を2値もしくは多値量子化した復調信号を出力する
受信回路である。
【0017】4は復号手段としての畳み込み符号復号回
路であり、受信回路3から得られた復調信号を最尤系列
推定によりデータ判定を行い、復調データとして出力す
る判定部で、ビタビ復号器が用いられる。さらに畳み込
み符号復号回路4は、ビタビアルゴリズムによる復号過
程において状態毎に計算されるパスメトリック値から、
データ判定結果の確からしさの指針となる尤度値を出力
するよう構成したものである。
【0018】尤度値は、例えば上記状態毎のパスメトリ
ックのうちで最大の値、または同パスメトリックのうち
で最大のものとその他の何れかのものとの差を以て出力
される。あるいはタイムスロットの終端部で1個の状態
にトレリスが終端するよう符号化される場合は、同終端
部におけるパスメトリック値を以て尤度値を出力しても
良い。5は音声復号回路で、畳み込み符号復号回路4で
復号されて得られた情報源符号化された音声信号を復号
し、音声信号に変換するものである。音声復号回路5は
ミュート制御端子50を有し、同制御端子により出力音
声信号を無音化できるものである。
【0019】20は切り換え制御部で、畳み込み符号復
号回路4から得られた尤度値を、アンテナ切り換えしき
い値Taと比較し、これを下回った場合にはアンテナ切
り換え器2を制御して受信アンテナ11または12を他
方へ切り換える。6はミュート制御部で、畳み込み符号
復号回路4から得られた尤度値を、ミュートしきい値T
mと比較し、これを下回った場合には音声復号回路5を
ミュート制御端子50により制御し、音声復号回路5の
出力音声信号を無音化する。Tmは畳み込み符号復号回
路4で復号された復調データに、例えばビット誤り率
0.01以上が統計的に期待される場合に相当する尤度
値を設定しておく。尤度値と復調データのビット誤り率
の関係は、設計時点において予め計算機シミュレーショ
ンにより求めておけばよい。
【0020】以上のように構成されたダイバーシティ受
信機について、図1および図2を参照しながら以下その
動作を説明する。本実施の形態においては図2(a)に
示すタイムスロットによって伝送される信号を送受信
し、最初にアンテナ11が接続されていたものとする。
図2(a)においてTは送信スロットを、Rは受信スロ
ットをそれぞれ示す。
【0021】また、図2(b)はフェージングなどに伴
う、各アンテナにおける受信信号品質の変化による尤度
値の変化の一例を示す図であり、太い曲線は、仮に連続
送信波をアンテナ11で受信した場合に得られる尤度値
を、細い曲線は仮に連続送信波をアンテナ12で受信し
た場合に得られる尤度値をそれぞれ示している。図2
(c)はその時々の接続アンテナを示す。
【0022】最初に、アンテナ11で受信された高周波
信号は、アンテナ切り換え器2を介して受信回路3によ
り処理されて復調信号に変換され、畳み込み符号復号回
路4で復号され、さらに音声復号回路で復号されて音声
信号として出力される。このとき切り換え制御部20
は、受信スロットの終端部分で尤度値を標本化してTa
と比較する。図2における●は同終端部分で標本化され
た尤度値を示す。
【0023】受信スロット61では同尤度値がTaを上
回っているのでアンテナの切り換えは発生せず、アンテ
ナ11がそのまま接続される。次の受信スロット62で
は受信状態が漸次悪化し、同尤度値がTaを下回ってい
るのでアンテナが切り換えられ、続く送信スロットから
は図アンテナ12に接続される。従って同送信スロット
からは良好な信号品質で伝送される。同様に受信スロッ
ト66において再び受信状態が漸次悪化して尤度値がT
aを下回るとアンテナが切り換えられ、続く送信スロッ
トからは図アンテナ11に接続される。このようにTD
D方式では送受信の周波数が同一なので、相手局、例え
ば移動局がダイバーシティを行わなくても、基地局のみ
のダイバーシティ動作により送受信の特性が改善され
る。
【0024】なお、Taは図示のようにTmより大きい
側、すなわち信号品質の良い側に設定する。これは尤度
値がTmまで下がって誤りが発生しないうちに、アンテ
ナを切り換えておくためである。また、アンテナ切り換
え時には受信回路3における受信信号の位相が不連続と
なって判定誤りの原因となるが、本実施の形態のように
受信スロットと送信スロットの間の無信号期間にアンテ
ナ切り換えを行うよう構成しておけば、上記判定誤りを
回避できる。
【0025】なお、本実施の形態においては畳み込み符
号化して伝送される場合を示したが、畳み込み符号に代
えてブロック符号化して伝送される場合においても本発
明は実施可能である。この場合、畳み込み符号復号回路
4に代えてブロック符号の復号回路を用い、尤度信号と
しては復号時におけるシンドローム数を出力する。ブロ
ック符号は畳み込み符号よりも論理回路により比較的簡
単に構成できる利点がある。また、音声以外の一般のデ
ジタルデータを伝送する場合には、音声復号回路5を介
さずに、畳み込み符号復号回路4の出力を直接出力すれ
ば良い。
【0026】(実施の形態2)図3は本発明の第2の実
施の形態におけるダイバーシティ受信機の説明図で、受
信機の構成は図1と同一のものである。本実施の形態に
おいては図3(a)に示すタイムスロットによって伝送
される信号を送受信し、最初にアンテナ11が接続され
ていたものとする。図3(a)においてTは送信スロッ
トを、Rは受信スロットをそれぞれ示す。また、図3
(b)は図2(b)と同様の各アンテナにおける尤度値
の変化の一例を示す図であり、太い曲線は、仮に連続送
信波をアンテナ11で受信した場合に得られる尤度値
を、細い曲線は仮に連続送信波をアンテナ12で受信し
た場合に得られる尤度値をそれぞれ示している。図3
(c)は、その時々の接続アンテナを示す。
【0027】最初に、アンテナ11で受信された高周波
信号は、アンテナ切り換え器2を介して受信回路3によ
り処理されて復調信号に変換され、畳み込み符号復号回
路4で復号され、さらに音声復号回路で復号されて音声
信号として出力される。このとき切り換え制御部20
は、受信スロットの中央付近の所定のタイミングで尤度
値を標本化してTaと比較する。図3(b)における●
は同標本化された尤度値を示す。
【0028】そして実施の形態1同様の手順で切り換え
制御部20が動作し、受信スロット72で受信状態が漸
次悪化して同尤度値がTaを下回ると、続く送信スロッ
トの手前でアンテナが切り換えられ、アンテナ12に接
続される。従って同送信スロットからは良好な信号品質
で伝送される。
【0029】同様に受信スロット76において再び受信
状態が漸次悪化して尤度値がTaを下回ると、続く送信
スロットからアンテナが切り換えられ、アンテナ11に
接続される。このように受信スロットの中間部で尤度値
を標本化すると、切り換え動作を行う送信スロットの手
前部分までの時間が確保できる。従って、切り換え制御
部20をマイクロコンピュータなどで行う場合等で制御
の処理時間がかかる場合や、図示のように送受信スロッ
ト間の間隔が短かく、実施の形態1の方法では同制御の
処理が間に合わない場合に有効である。
【0030】なお、Taは実施の形態1に比べてより大
きい側、すなわち信号品質の良い側に設定するのが好適
である。これは尤度値が受信スロットの終端部に至るま
で下がり続け、Tmまで下がって誤りが発生しないうち
にアンテナを切り換えておくためである。
【0031】なお、本実施の形態においては畳み込み符
号化して伝送される場合を示したが、畳み込み符号に代
えてブロック符号化して伝送される場合においても実施
の形態1同様に実施可能である。
【0032】(実施の形態3)図4は本発明の第3の実
施の形態におけるダイバーシティ受信機の説明図で、受
信機の構成は図1と同一のものである。本実施の形態に
おいては図4(a)に示すタイムスロットによって伝送
される信号を送受信し、最初にアンテナ11が接続され
ていたものとする。図4(a)においてTは送信スロッ
トを、Rは受信スロットをそれぞれ示す。受信スロット
の先頭部の斜線部分はプリアンブル期間を示し、予め定
められた既知データで変調されている部分であり、伝送
すべき情報は含まれていない。
【0033】また、図4(b)は図2(b)と同様の各
アンテナにおける尤度値の変化の一例を示す図であり、
太い曲線は、仮に連続送信波をアンテナ11で受信した
場合に得られる尤度値を、細い曲線は仮に連続送信波を
アンテナ12で受信した場合に得られる尤度値をそれぞ
れ示している。
【0034】最初に、アンテナ11で受信された高周波
信号は、アンテナ切り換え器2を介して受信回路3によ
り処理されて復調信号に変換され、畳み込み符号復号回
路4で復号され、さらに音声復号回路で復号されて音声
信号として出力される。このとき切り換え制御部20
は、受信スロットプリアンブルの中央付近の所定のタイ
ミングで尤度値を標本化してTaと比較する。
【0035】図4(b)における●は同標本化された尤
度値を示す。そして実施の形態1同様の手順で切り換え
制御部20が動作し、受信スロット83で受信状態が漸
次悪化して同尤度値がTaを下回ると、直ちにアンテナ
が切り換えられ、アンテナ12に接続される。従って同
送信スロットからは良好な信号品質で伝送される。同様
に受信スロット86において再び受信状態が漸次悪化し
て尤度値がTaを下回るとアンテナが切り換えられ、ア
ンテナ11に接続される。
【0036】このように受信スロットの先頭部で尤度値
を標本化してアンテナを切り換え可能な構成にしても実
施の形態1と同様に有効である。この場合、切り換え直
後に受信スロットが来るので、送信よりも受信における
ダイバーシティ効果がやや高くなる。従って、相手局が
携帯端末等の低出力送信を行う場合には有効である。な
お、本実施の形態においては畳み込み符号化して伝送さ
れる場合を示したが、畳み込み符号に代えてブロック符
号化して伝送される場合においても実施の形態1同様に
実施可能である。
【0037】なお、以上の実施の形態ではTDDの例を
示したが、スロット化されたFDD(周波数分割複信)
伝送の受信であっても本発明は適用できる。この場合、
実施の形態1ではアンテナ切り換えを、次の送信スロッ
ト前に代え、次の受信スロットの直前で行うようにすれ
ばよく、実施の形態3については全く同様に適用でき
る。
【0038】さらに、連続波を受信する場合においても
本発明は適用可能である。それは、畳み込み符号やブロ
ック符号は誤り訂正符号であるため、アンテナ切り換え
によって復調信号が歪みを受けても、これを訂正する能
力を有するからである。従ってこのような場合は適当な
時間間隔をおいて尤度値を標本化し、できるだけ速やか
にアンテナを切り換えるようにすればよい。特に、同標
本化からアンテナ切り換えまでに時間を要する場合は、
実施の形態2で述べたように、Taを高めに設定するの
が好適である。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、単一の受信回路
のみを有するアンテナ切り換えダイバーシティ受信機に
おいて、誤り訂正符号の復号器で得られる尤度値によっ
てアンテナ切り換えダイバーシティを行うので、干渉波
やマルチパス歪みにより受信信号が劣化した場合でもア
ンテナ切り換え動作が可能となる。したがって構成が簡
単で、耐干渉性の高い優れたダイバーシティ受信機を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるダイバーシティ
受信機のブロック図
【図2】(a)同実施の形態におけるダイバーシティ受
信機の動作における送信及び受信の各タイムスロットを
示す図 (b)同実施の形態においてフェージングなどに伴う各
アンテナにおける受信信号品質の変化による尤度値の変
化の一例を示す図 (c)同実施の形態におけるダイバーシティ受信機のア
ンテナ切り換え状態を示す図
【図3】(a)本発明の実施の形態2におけるダイバー
シティ受信機の動作における送信及び受信の各タイムス
ロットを示す図 (b)同実施の形態においてフェージングなどに伴う各
アンテナにおける受信信号品質の変化による尤度値の変
化の一例を示す図 (c)同実施の形態におけるダイバーシティ受信機のア
ンテナ切り換え状態を示す図
【図4】(a)本発明の実施の形態3におけるダイバー
シティ受信機の動作における送信及び受信の各タイムス
ロットを示す図 (b)同実施の形態においてフェージングなどに伴う各
アンテナにおける受信信号品質の変化による尤度値の変
化の一例を示す図 (c)同実施の形態におけるダイバーシティ受信機のア
ンテナ切り換え状態を示す図
【符号の説明】
2 アンテナ切り換え器 3 受信回路 4 畳み込み符号復号回路 5 音声復号回路 6 ミュート制御回路 11、12 アンテナ 20 切り換え制御部 T 送信スロット R 受信スロット Ta アンテナ切り換えしきい値 Tm ュートしきい値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル情報を符号化して変調・送信され
    た信号を受信するものであって、複数のアンテナと、前
    記複数のアンテナの1つを接続するアンテナ切り換え器
    と、前記アンテナ切り換え器を制御する切り換え制御手
    段と、前記アンテナ切り換え器によって接続された前記
    アンテナからの高周波信号を復調する受信回路と、前記
    受信回路の復調出力信号を復号して前記デジタル情報を
    出力する復号手段とを有し、前記切り換え制御手段は前
    記復号手段から得られる尤度情報と切り換えしきい値と
    を比較し、前記尤度情報と前記切り換えしきい値との大
    小関係に応じて前記アンテナを切り換えることを特徴と
    するダイバーシティ受信機。
  2. 【請求項2】デジタル情報はデジタル変換された音声信
    号であって、前記復号手段から得られる前記デジタル情
    報としての前記音声信号を、受信信号品質が劣化した場
    合に無音化するミュート制御手段を有し、前記切り換え
    制御手段は、前記ミュート制御手段が無音化動作する受
    信信号品質に相当する前記尤度情報の値よりも前記受信
    信号品質が良好な側に前記切り換えしきい値を設定した
    請求項1記載のダイバーシティ受信機。
  3. 【請求項3】前記復号手段は最尤系列推定により前記デ
    ジタル情報を出力し、前記尤度情報は前記最尤系列推定
    におけるパスメトリック値である請求項1または請求項
    2いずれか一記載のダイバーシティ受信機。
  4. 【請求項4】デジタル情報を線型符号により符号化して
    変調・送信された信号を受信するものであって、前記復
    号手段はシンドロームの個数により前記尤度情報を出力
    する請求項1または請求項2いずれか一記載のダイバー
    シティ受信機。
  5. 【請求項5】時分割複信によりバースト伝送される信号
    を受信するものであって、前記切り換え制御手段は受信
    タイムスロットの途中の時点で前記復号手段から得られ
    る尤度情報を標本化し、前記標本化された尤度情報と切
    り換えしきい値とを比較し、前記標本化された尤度情報
    と前記切り換えしきい値との大小関係に応じて前記アン
    テナを前記受信タイムスロットの終端以降に切り換える
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4いずれか
    一記載のダイバーシティ受信機。
  6. 【請求項6】時分割複信もしくは時分割多重、時分割多
    元接続によりバースト伝送される信号を受信するもので
    あって、前記切り換え制御手段は受信タイムスロットの
    先頭部に設けられた規定の変調がなされたプリアンブル
    期間における尤度情報を前記プリアンブル期間の途中で
    標本化し、前記標本化された尤度情報と切り換えしきい
    値とを比較し、前記標本化された尤度情報と前記切り換
    えしきい値との大小関係に応じて前記アンテナを前記プ
    リアンブル期間内に切り換える請求項1、請求項2、請
    求項3または請求項4いずれか一記載のダイバーシティ
    受信機。
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