JP2757476B2 - ヴィタビ復号器 - Google Patents

ヴィタビ復号器

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JP2757476B2 JP18638389A JP18638389A JP2757476B2 JP 2757476 B2 JP2757476 B2 JP 2757476B2 JP 18638389 A JP18638389 A JP 18638389A JP 18638389 A JP18638389 A JP 18638389A JP 2757476 B2 JP2757476 B2 JP 2757476B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、畳込み符号を復号するヴィタビ復号器に
関する。
〔発明の概要〕
この発明は、畳込み符号を復号するヴィタビ復号器に
おいて、ACS演算前の最尤のブランチメトリック対を検
出し、前回の最尤のステートメトリック対を検出し、AC
S演算前の最尤のブランチメトリック対と前回の最尤の
ステートメトリック対とから今回のステートメトリック
の最尤値を検出し、検出された今回のステートメトリッ
クの最尤値を用いてメトリックを正規化するようにした
ヴィタビ復号器であって、ステートメトリック対を得る
ための系がまとまるようにACS演算を時分割処理で行う
ようにすることにより、最尤ステートメトリック対の検
出を簡単に行なえるようにしたものである。
〔従来の技術〕
ヴィタビ復号は、合流する2つのパスのうち、受信系
列から最小の距離にあるパスを選択していくことによ
り、畳込み符号を用いた最尤復号を効率良く行うアルゴ
リズムである。ヴィタビ復号は、通話路に生じるランダ
ム誤りに対する訂正能力が高く、軟判定復調方式と組み
合わせると、特に大きな符号化利得を得ることができ
る。このため、干渉波の影響を受け易く、電力制限の厳
しい衛星通信システムでは、誤り訂正符号として畳込み
符号が用いられており、その復号にヴィタビ復号器が用
いられている。
このヴィタビ復号アルゴリズムについて、簡単に説明
する。
例えば生成多項式が G1(D)=1+D2 G2(D)=1+D+D2 で与えられる符号化率R=1/2、拘束長K=3の畳込み
符号を考える。このような符号を発生する符号器は、第
7図に示すように、レジスタ151A及び151Bからなるシフ
トレジスタと、モジュロ2の加算器152A、152B、152Cと
により構成できる。
このような符号器におけるシフトレジスタの状態(b1
b2)としては、状態(00)、状態(01)、状態(10)、
状態(11)の4つの状態が採り得る。そして、入力が与
えられた時、遷移できる状態は常に2通りである。
すなわち、状態(00)の場合、入力が0のときには状
態(00)に遷移し、入力が1のときには状態(01)に遷
移する。状態(01)の場合、入力が0のときには状態
(10)に遷移し、入力が1のときには状態(11)に遷移
する。状態(10)の場合、入力が0のときには状態(0
0)に遷移し、入力が1のときには状態(01)に遷移す
る。状態(11)の場合、入力が0のときには状態(10)
に遷移し、入力が1のときには状態(11)に遷移する。
このような状態遷移をトレリス線図で示すと、第8図
に示すようになる。第8図において、実線のブランチは
入力0による遷移を示し、破線のブランチは入力1によ
る遷移を示す。また、ブランチに沿って書いてある数字
は、そのブランチの遷移が起きたときに出力される符号
(G1G2)である。
第8図からわかるように、各状態では必ず2つのパス
が合流する。ヴィタビ復号アルゴリズムは、各状態での
2つのパスのうち、最尤のパスを選択し、所定長まで生
き残りパスの選択を行ったら、各状態で選択したパスの
うち、最尤のものを検出することで、受信符号を復号す
るものである。
このようなヴィタビアルゴリズムに基づいて畳込み符
号を復号するヴィタビ復号器は、基本的に、受信系列と
各ブランチとの間のメトリックを計算するブランチメト
リック演算手段と、生き残りパスを選択して生き残りパ
スのステートメトリックを計算するACS(アダー・コン
パレータ・セレクタ)演算手段と、各ステートでのステ
ートメトリックの値をそれぞれ記憶するステートメトリ
ック記憶手段と、選択したパスの推定出力を記憶するパ
スメモリと、最尤のステートメトリックのアドレスを検
出し、パスメモリの制御を行う最尤判定手段とから構成
される。
このようなヴィタビ復号器では、ステートメトリック
記憶手段に、選択されたパスのメトリックの累計が記憶
されることになる。このため、ステートメトリック記憶
手段がオーバーフローする可能性がある。このようなス
テートメトリック記憶手段のオーバーフローを防止する
ために、メトリックの正規化が行われる。
つまり、第9図は、従来のヴィタビ復号器の一例であ
る。第9図において、入力端子101に例えば8値に軟判
定された受信符号が供給される。この受信符号が入力端
子101からブランチメトリック演算手段102に供給され
る。
ブランチメトリック演算手段102で、受信系列と各ブ
ランチとの間の4つのブランチメトリックが求められ
る。この4つのブランチメトリックは、受信符号と符号
(00)、符号(01)、符号(10)、符号(11)のそれぞ
れとの確からしさに対応している。
ブランチメトリック演算手段102の出力がACS演算手段
103に供給される。ACS演算手段103には、ステートメト
リック記憶手段104から前回までに求められたステート
メトリックが与えられる。
ACS演算手段103で、ステートメトリック・トランジシ
ョン・ダイアグラムに従って、各ステートでの生き残り
パスが選択され、この生き残りパスのステートメトリッ
クが計算される。このステートメトリック・トランジョ
ン・ダイアグラムは、トレリス線図を基にして作られ
る。
ACS演算手段103の出力が正規化手段105に供給される
とともに、最尤値検出手段106に供給される。正規化手
段105の出力がステートメトリック記憶手段104に供給さ
れる。また、ACS演算手段103から選択したパスに関する
情報信号が出力され、この情報信号がパスメモリ107に
送られる。
最尤値検出手段106は、ACS演算手段103から出力され
る今回の各ステートメトリックの中で最尤のステートメ
トリックを検出するものである。
この最尤のステートメトリックが正規化手段105に供
給される。正規化手段105で、各ステートメトリックか
らこの最尤のステートメトリックが減算される。これに
より、ステートメトリックの正規化がなされ、ステート
メトリック記憶手段104がオーバーフローすることが防
止される。
最尤値検出手段106の出力が最尤判定手段108に供給さ
れる。所定長の生き残りパスが選択された後、最尤判定
手段108で各ステートの中で最尤のパスが検出される。
この最尤判定手段108の出力によりパスメモリ107が制御
され、受信符号の復号がなされる。
このような構成とした場合、最尤値検出手段106で検
出された今回の最尤のステートメトリックを用いて正規
化が行われるので、正規化後の最尤のステートメトリッ
クの値を必ず所定値(例えば0)にすることができる。
ところが、上述のように構成される従来のヴィタビ復
号器では、最尤値検出手段106で今回の最尤のステート
メトリックを検出し、これを用いてステートメトリック
の正規化を行ない、この処理を待って、ステートメトリ
ック記憶手段104にステートメトリックを記憶させる処
理を行わなければならない。このため、演算時間が長く
必要になる。
そこで、前回の最尤のステートメトリックを使ってメ
トリックの正規化を行うようにしたヴィタビ復号器が提
案されている。前回の最尤のステートメトリックを用い
れば、今回の最尤のステートメトリックの検出処理を待
たずにステートメトリックの正規が行え、処理速度の向
上が図れる。
また、第10図に示すように、前回の最尤のステートメ
トリックを求め、これを最尤値記憶手段120を介してACS
演算前に設けられた正規化手段105に与え、正規化処理
を行うようにしたものが提案されている(例えば特開昭
59−19454号公報)。
ところが、このように前回の最尤のステートメトリッ
クを使ってステートメトリックの正規化処理を行うと、
正規化後の最尤のステートメトリックの値が一定値(例
えば0)にならない。最尤のステートメトリックの値が
常に一定値(例えば0)になっていれば、その値のステ
ートメトリックを探せばステートメトリックのアドレス
が検出できるので、最尤ステートメトリックのアドレス
検出は非常に簡単である。ところが、最尤のステートメ
トリックの値が一定値になっていない場合には、各ステ
ートメトリックを比較して最尤のステートメトリックを
検出するような処理が必要になる。
そこで、本願発明者は、最尤のブランチメトリック対
と、前回の最尤のステートメトリック対とを検出してメ
トリックを正規化するようにしたヴィタビ復号器を提案
している。
つまり、トランジションには、前回のステートメトリ
ックとブランチメトリックBM00又はBM11とを演算する系
列のものと、前回のステートメトリックとブランチメト
リックBM01又はBM10とを演算する系列のものがある。
今回のステートメトリックの最尤値は、前回のステー
トメトリックとブランチメトリックBM00又はBM11とを演
算する系列の中で最尤の前回のステートメトリックと今
回のブランチメトリックBM00とBM11のうち最尤のブラン
チメトリックとを加算した値か、前回のステートメトリ
ックとブランチメトリックBM01又はBM10とを演算する系
列の中で最尤の前回のステートメトリックと今回のブラ
ンチメトリックBM01、BM10のうち最尤のブランチメトリ
ックとを加算した値のいずれかである。
したがって、前回の最尤のステートメトリック対を求
め、今回の最尤のブランチメトリック対を求め、前回の
最尤のステートメトリック対と今回の最尤のブランチメ
トリック対とをそれぞれ加算した値を比較すれば、今回
のステートメトリックの最尤値が得られる。
ところで、ヴィタビ復号器では、ACS演算手段103とし
て、状態数分のACS回路が必要である。状態数は拘束長
に依存して指数関数的に増加し、例えば拘束長が7の場
合には、状態数が64にもなる。したがって、ACS演算手
段103を状態数分のACS回路から構成すると、回路規模が
非常に増大する。
そこで、従来より、時分割処理を行って、ACS演算手
段103の回路規模の縮小を図ることがなされている。例
えば16多重化処理を行えば、状態数が64の場合、1つの
ACS回路で16ステップ分のACS演算が行え、状態数が64の
ACS演算手段103が4つのACS回路で構成できる。
このようにACS演算を時分割処理で行う場合、従来で
は、ステートメトリック・トランジション・ダイアグラ
ムの順番に従って、時分割処理を行うようにされてい
る。
(発明が解決しようとする課題〕 最尤のブランチメトリック対と、前回の最尤のステー
トメトリック対とを検出してメトリックを正規化するこ
とにより、処理速度の向上と回路規模の削減を図るとと
もに、ACS回路を時分割処理して回路規模の縮小を図る
ようにしたヴィタビ復号器を構成することが考えられ
る。
従来では、前述したように、例えばステートメトリッ
ク・トランジション・ダイアグラムの順番に従って、時
分割処理を行うようにされている。このようにした場
合、ACS演算手段103の各ACS回路から出力されるステー
トメトリックの系列は定まっていない。このため、ACS
演算手段で求められたステートメトリックを各系列毎に
並べ替えて、ステートメトリック対の最尤検出を行わな
ければならない。このため、処理が複雑化し、回路規模
が増大する。
したがって、この発明の目的は、処理時間の短縮と回
路規模の縮小がはかれるヴィタビ復号器を提供すること
ある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、ACS演算前の最尤のブランチメトリック
対を検出し、前回の最尤のステートメトリック対を検出
し、ACS演算前の最尤のブランチメトリック対と前回の
最尤のステートメトリック対とから今回のステートメト
リックの最尤値を検出し、検出された今回のステートメ
トリックの最尤値を用いてメトリックを正規化するよう
にしたヴィタビ復号器であって、ステートメトリック対
がまとまるように、ACS演算を時分割処理で行うように
したことを特徴とするヴィタビ復号器である。
〔作用〕
系列毎にまとまるようにACS演算が時分割処理で行わ
れる。このため、最尤ステートメトリック対の検出処理
が容易に行なえる。
〔実施例〕
この発明の実施例について、以下の順序で説明する。
a.ステートメトリックの最尤値検出 b.ヴィタビ復号器の一例 c.他の実施例 d.時分割多重化処理 a.ステートメトリックの最尤値検出 この発明は、最尤ブランチメトリック対と、前回の最
尤ステートメトリック対とを検出してメトリックを正規
化するようにしたヴィタビ復号器に適用される。このよ
うに、最尤ブランチメトリック対と、前回の最尤ステー
トメトリック対とを検出してメトリックの正規化が行な
えることについて説明する。
トランジョンには、前回のステートメトリックとブラ
ンチメトリックBM00又はBM11とを演算する系列のもの
と、前回のステートメトリックとブランチメトリックBM
01又はBM10とを演算する系列のものとがある。
例えば、第2図A〜第2図Eは、生成多項式が G1=1+D+D2+D3+D6 G2=1+D2+D3+D5+D6 で示される拘束長7、符号化率1/2の符号を用いた場合
のステートメトリック・トランジション・ダイアグラム
である。第2図A〜第2図Eにおいて、左側が前ステー
トメトリック、右側が現ステートメトリックであり、ビ
ットの右側がLSB、左側がMSBである。各ステートメトリ
ックのアドレスは、16進数と2進数とで示されている。
第2図A〜第2図Eに示すように、トランジション
(1)、(3)、(5)…は、前回のステートメトリッ
クとブランチメトリックBM00又はBM11とを演算する系列
に属し、トランジション(2)、(4)、(6)…は、
前回のステートメトリックとブランチメトリックBM01又
はBM10とを演算する系列に属している。
前回のステートメトリックとブランチメトリックBM00
又はBM11とを演算する系列に属する前回のステートメト
リックSM00、SM20、SM02、SM22…の最尤値と、今回のブ
ランチメトリックBM00とBM11のうちの最尤値とを加算す
れば、この系列から得られる今回のステートメトリック
の最尤値が得られる。
また、前回のステートメトリックとブランチメトリッ
クBM01又はBM10とを演算する系列に属する前回のステー
トメトリックSM01、SM21、SM03、SM23…の最尤値と、今
回のブランチメトリックBM01とBM10のうちの最尤値とを
加算すれば、この系列から得られる今回のステートメト
リックの最尤値が得られる。
今回のステートメトリックの最尤値は、2つの系での
最尤値のいずれかである。したがって、最尤のブランチ
メトリック対と、前回の最尤ステートメトリック対とを
検出すれば、メトリックの正規化が行なえる。
b.ヴィタビ復号器の一例 第3図は、このように前回の最尤ステートメトリック
対と、今回の最尤ブランチメトリック対とを検出してメ
トリックの正規化を行うようにしたヴィタビ復号器の一
例である。第3図において、入力端子1から例えば8値
軟判定された受信符号が供給される。この受信符号がブ
ランチメトリック演算手段2に供給される。ブランチメ
トリック演算手段2でブランチメトリックが求められ
る。
ブランチメトリック演算手段2で求められたブランチ
メトリックがACS演算手段3に供給されるとともに、ブ
ランチメトリック対最尤検出手段10に供給される。
ACS演算手段3は、時分割多重化処理を行う構成とさ
れている。例えば、拘束長Kが7の符号の場合には、状
態数が64となる。ACS演算手段3は、例えば16分割多重
化処理を行い、64の状態のACS演算を4つのACS回路で行
う構成とされている。各ACS回路は、加算器と、コンパ
レータと、セレクタとから構成される。
ACS演算手段3には、ブランチメトリック演算手段2
から今回のブランチメトリックが供給されるとともに、
ステートメトリック記憶手段4から前回までのステート
メトリックが供給される。ACS演算手段3で、ステート
メトリック・トランジション・ダイアグラムに従って、
ACS演算がなされる。これにより、各ステートでの生き
残りパスが選択され、この生き残りパスの今回のステー
トメトリックが計算される。
ACS演算手段3の出力が正規化手段5に供給される。
正規化手段5の出力がステートメトリック記憶手段4に
供給されるとともに、最尤判定手段8に供給される。ま
た、正規化手段5の出力がステートメトリック対最尤検
出手段12に供給される。ステートメトリック対最尤検出
手段12で、前回の最尤ステートメトリック対が求められ
る。この最尤ステートメトリック対がステートメトリッ
ク記憶手段13を介して最尤値検出手段11に供給される。
正規化手段5には、最尤値検出手段11の出力が供給さ
れる。最尤値検出手段11では、前述したように、ステー
トメトリック対最尤検出手段12から出力される前回の最
尤ステートメトリック対とブランチメトリック対最尤検
出手段10から出力される今回の最尤ブランチメトリック
対とから、今回の最尤ステートメトリックが求められ
る。
正規化手段5で、ACS演算手段3から出力される各ス
テートメトリックから最尤値検出手段11の出力が減算さ
れる。これにより、ステートメトリックの正規化がなさ
れる。
また、ACS演算手段3から選択したパスに関する情報
信号が出力され、この選択したパスに関する情報信号が
パスメモリ7に供給される。
所定長の生き残りパスが選択された後、最尤判定手段
8で各ステートの中で最尤のパスが検出される。この最
尤判定手段8の出力によりパスメモリ7が制御され、受
信符号の復号がなされる。
c.他の実施例 第4図は、この発明が適用できるヴィタビ復号器の他
の例である。前述の例では、最尤値検出手段11で求めら
れた今回のステートメトリックの最尤値を、ACS演算手
段3の後段の正規化手段5に供給するようにしている
が、この例では、第4図に示すように、最尤値検出手段
11で求められた今回のステートメトリックの最尤値を、
ACS演算手段3の前段の正規化手段5に供給するように
している。
d.時分割多重化処理 ACS演算手段3は、例えば16分割多重化処理を行う構
成とされる。そして、各ACS回路から出力される演算結
果は、各系列毎にまとまるようにしている。このように
すると、最尤ステートメトリック対の検出処理が容易で
ある。
第1図は、この発明が適用されたヴィタビ復号器のブ
ランチメトリック演算手段2及びACS演算手段3の構成
を示すものである。
ブランチメトリック演算手段2は、4つの加算器35〜
38を有しており、ブランチメトリック演算手段2の前段
には、符号制御器41及び42が設けられる。この符号制御
器41及び42により、ACS演算の多重化処理及びパンクチ
ャド符号化に対応して、受信符号が制御される。符号制
御器41からは、受信符号G1の入力端子51が導出される。
符号制御器42からは、受信符号G2の入力端子52が導出さ
れる。また、多重化制御信号の入力端子53及びメトリッ
ク計算禁止信号の入力端子54が設けられる。
符号制御器41は、EX−ORゲート43及び44と、EX−NOR
ゲート45とから構成される。符号制御器42は、EX−ORゲ
ート46及び47と、EX−NORゲート48とから構成される。
入力端子53からの多重化制御信号により、EX−ORゲー
ト43及び44から出力される受信符号G1の符号と、EX−OR
ゲート46及び47から出力される受信符号G2の符号が制御
される。
つまり、メトリック計算禁止信号がローレベルで、多
重化制御信号がローレベルの時には、EX−ORゲート43か
ら符号G1、EX−ORゲート44から符号1が出力され、EX
−ORゲート46から符号G2、EX−ORゲート47から符号2
が出力される。メトリック計算禁止信号がローレベル
で、多重化制御信号かハイレベルの時には、EX−ORゲー
ト43から符号1、EX−ORゲート44から符号G1が出力さ
れ、EX−ORゲート46から符号2、EX−ORゲート47から
符号G2が出力される。
パンクチャド符号化の際にメトリック計算禁止を行う
場合には、入力端子54からのメトリック計算禁止信号が
ハイレベルとされる。
加算器35には、EX−ORゲート43の出力G1又は1と、E
X−ORゲート46の出力G2又は2が供給される。加算器35
で、(G1+G2)又は(12)が求められ、ブランチ
メトリックBM00又はBM11が求められる。
加算器36には、EX−ORゲート43の出力G1又は1と、E
X−ORゲート47の出力2又はG2が供給される。加算器36
で、(G12)又は(1+G2)求められ、ブランチメ
トリックBM01又はBM10が求められる。
加算器37には、EX−ORゲート44の出力1又はG1と、E
X−ORゲート46の出力G2又は2が供給される。加算器37
で、(1+G2)又は(G12)求められ、ブランチメ
トリックBM10又はBM01が求められる。
加算器38には、EX−ORゲート44の出力1又はG1と、E
X−ORゲート47の出力2又はG2が供給される。加算器38
で、(12)又は(G1+G2)求められ、ブランチメ
トリックBM11又はBM00が求められる。
なお、ブランチメトリックBM00、BM01、BM10、BM11
は、それぞれ、受信符号が符号(00)、符号(01)、符
号(10)、符号(11)である確からしさを示している。
第2図A〜第2図Cに示すステートメトリック・トラ
ンジョン・ダイアグラムからわかるように、トランジシ
ョンには、ブランチメトリックBM00又はBM11とでACS演
算を行い、その結果が前回のステートメトリックとブラ
ンチメトリックBM00又はBM11とを演算する系列となる演
算系列(BM00/11→BM00/11系列)と、ブランチメトリッ
クBM01又はBM10とでACS演算を行い、その結果が前回の
ステートメトリックとブランチメトリックBM00又はBM11
とを演算する系列となる演算系列(BM01/10→BM00/11系
列)と、ブランチメトリックBM01又はBM10とでACS演算
を行い、その結果が前回のステートメトリックとブラン
チメトリックBM01又はBM10とを演算する系列となる演算
系列(BM01/10→BM01/10系列)と、ブランチメトリック
BM00又はBM11とでACS演算を行い、その結果が前回のス
テートメトリックとブランチメトリックBM01又はBM10と
を演算する系列となる演算系列(BM00/11→BM01/10系
列)とがある。
ACS回路31は、(BM00/11→BM00/11系列)のACS演算を
行うものである。すなわち、ACS回路31は、ブランチメ
トリックBM00又はBM11とでACS演算を行い、その結果が
前回のステートメトリックとブランチメトリックBM00又
はBM11とを演算する系列に属するステートメトリックを
出力する。
ACS回路32は、(BM01/10→BM00/11系列)のACS演算を
行うものである。すなわち、ブランチメトリックBM01又
はBM10とでACS演算を行い、その結果、前回のステート
メトリックとブランチメトリックBM00又はBM11とを演算
する系列に属するステートメトリックを出力する。
ACS回路33は、(BM10/01→BM01/10系列)のACS演算を
行うものである。すなわち、ACS回路33は、ブランチメ
トリックBM00又はBM11とでACS演算を行い、その結果、
前回のステートメトリックとブランチメトリックBM01又
はBM10とを演算する系列に属するステートメトリックを
出力する。
ACS回路34は、(BM00/11→BM01/10系列)のACS演算を
行うものである。すなわち、ACS回路34は、ブランチメ
トリックBM00又はBM11とでACS演算を行い、その結果、
前回のステートメトリックとブランチメトリックBM01又
はBM10とを演算する系列に属するステートメトリックを
出力する。
第5図A〜第5図Dは、各ACS回路31〜34で行うACS演
算順序の一例である。
第5図Aは、ACS回路31の動作を示し、第5図BはACS
回路32の動作を示し、第5図CはACS回路33の動作を示
し、第5図DはACS回路34の動作を示している。この例
では、状態数が64のACS演算が4つのACS回路31〜34を用
いて16ステップで行われる。第5図A〜第5図Dは、入
力ブランチメトリックと入力ステートメトリックと、出
力ステートメトリックとを示している。
第5図Aに示すように、ACS回路31からは、ステート
メトリックSM′00、SM′04、SM′22、SM′3F…が出力さ
れる。また、第5図Bに示すように、ACS回路32から
は、ステートメトリックSM′02、SM′06、SM′20、SM′
3D…が出力される。これらACS回路31及び32から出力さ
れるステートメトリックは、第2図A〜第2図Dからわ
かるように、前回のステートメトリックとブランチメト
リックBM00又はBM11とを演算する系列に属する。したが
って、ACS回路31及びACS回路32の出力の最尤値から、一
方の最尤対ステートメトリックが求められる。
第5図Cに示すように、ACS回路33からは、ステート
メトリックSM′03、SM′07、SM′21、SM′3C…が出力さ
れる。また、第5図Dに示すように、ACS回路34から
は、ステートメトリックSM′01、SM′05、SM′23、SM′
3E…が出力される。これらACS回路33及び34から出力さ
れるステートメトリックは、第2図A〜第2図Dからわ
かるように、前回のステートメトリックとブランチメト
リックBM01又はBM10とを演算する系列に属する。したが
って、ACS回路33及びACS回路34の出力の最尤値から、他
方の最尤対ステートメトリックが求められる。
このように、系列毎にまとまるようにACS演算を時分
割処理で行うようにすると、最尤ステートメトリック対
の検出処理を行う際に、並べ替えの処理を必要とせず、
最尤ステートメトリック対の検出処理が容易である。
つまり、第6図において、記憶器64には、最初に入力
端子62から所期値が与えられ、以後、これまでのステー
トメトリックの最尤値が記憶される。
入力端子61から比較器65に、ACS回路31〜34のそれぞ
れで求められたステートメトリックが供給される。記憶
器64の出力が比較器65に供給される。比較器65で、入力
端子61からのステートメトリックと、記憶器64に蓄えら
れていたこれまでのステートメトリックの最尤値とが比
較される。
記憶器64に蓄えられていたこれまでのステートメトリ
ックの最尤値の方が入力端子61からのステートメトリッ
クより尤度が高い場合には、記憶器64のステートメトリ
ックがそのまま保持される。
入力端子61からのステートメトリックの方が記憶器64
に蓄えられていたこれまでのステートメトリックの最尤
値より尤度が高い場合には、記憶器64のステートメトリ
ックが入力端子61からのステートメトリックに改められ
る。
このような処理を繰り返していくことにより、記憶器
64には、最尤のステートメトリックが蓄えられることに
なる。
所定ステップが終了後、記憶器64に蓄えられていたス
テートメトリックが最尤値記憶回路65に取り込まれる。
そして、出力端子67から、その系列の最尤のステートメ
トリックが出力される。
e.変形例 上述の例では、16多重化処理としているが、4多重化
処理の場合や、8多重化処理を行う場合にも、系列毎に
まとまるようにACS演算を時分割処理で行うことができ
る。
〔発明の効果〕
この発明によれば、系列毎にまとまるようにACS演算
が時分割処理で行われる。このため、最尤ステートメト
リック対の検出処理が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用されたヴィタビ復号器における
ブランチメトリック演算手段及びACS演算手段の一例の
ブロック図,第2図A〜第2図Eはこの発明の一実施例
におけるステートメトリック・トランジション・ダイア
グラムを示す略線図,第3図はこの発明が適用されたヴ
ィタビ復号器の一例のブロック図,第4図はこの発明が
適用されたヴィタビ復号器の他の例のブロック図、第5
図A〜第5図Dはこの発明の一実施例の説明に用いる略
線図,第6図はこの発明の一実施例の説明に用いるブロ
ック図,第7図は畳込み符号の符号器の一例のブロック
図,第8図は従来のヴィタビ復号器の説明に用いるトレ
リス線図,第9図は従来のヴィタビ復号器の一例のブロ
ック図,第10図は従来のヴィタビ復号器の他の例のブロ
ック図である。 図面における主要な符号の説明 2:ブランチメトリック演算手段,3:ACS演算手段,4:ステ
ートメトリック記憶手段,5:正規化手段,8:最尤判定手
段,10:ブランチメトリック対最尤検出手段,11:最尤値検
出手段,12:ステートメトリック対最尤検出手段。 31〜34:ACS回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 13/00 - 13/22 INSPEC(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ACS演算前の最尤のブランチメトリック対
    を検出し、前回の最尤のステートメトリック対を検出
    し、上記ACS演算前の最尤のブランチメトリック対と上
    記前回の最尤のステートメトリック対とから今回のステ
    ートメトリックの最尤値を検出し、検出された今回のス
    テートメトリックの最尤値を用いてメトリックを正規化
    するようにしたヴィタビ復号器であって、 上記ステートメトリック対がまとまるように、上記ACS
    演算を時分割処理で行うようにしたことを特徴とするヴ
    ィタビ復号器。
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