JP3451662B2 - ディジタルデータの磁気再生装置 - Google Patents

ディジタルデータの磁気再生装置

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JP3451662B2
JP3451662B2 JP18839393A JP18839393A JP3451662B2 JP 3451662 B2 JP3451662 B2 JP 3451662B2 JP 18839393 A JP18839393 A JP 18839393A JP 18839393 A JP18839393 A JP 18839393A JP 3451662 B2 JP3451662 B2 JP 3451662B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルデータをパー
シャルレスポンスエンコーダを介して記録した磁気記録
媒体を再生するのに使用して好適なディジタルデータの
磁気再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
ディジタルデータを磁気記録及び再生するシステムにお
いては、記録密度の向上を計る目的あるいは記録系のス
ペクトル整形を施すことによって統計的にDC(直流
分)フリーとする目的のためディジタルデータをパーシ
ャルレスポンスエンコーダを介して磁気記録媒体に記録
し、この磁気記録媒体よりの再生信号をパーシャルレス
ポンスデコーダを介してディジタルデータを得るように
したパーシャルレスポンス方式が用いられている。
【0003】このパーシャルレスポンス方式では理想的
な伝送条件の下では非常に効率の良い磁気記録・再生が
可能となるが、一方記録系・再生系の周波数帯域が不充
分であるとか帯域そのものは十分であっても総合的な周
波数特性の劣化があるといわゆる符号間干渉の現象が発
生し、誤り率が大幅に劣化する不都合があった。
【0004】本発明は斯る点に鑑みディジタルデータを
パーシャルレスポンスエンコーダを介して磁気記録した
磁気記録媒体より、このディジタルデータを良好に再生
することができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明ディジタルデータ
の磁気再生装置は例えば図1に示す如く、ディジタルデ
ータをパーシャルレスポンスエンコーダ1を介して記録
した磁気記録媒体2を再生するディジタルデータの磁気
再生装置であって、再生信号データ系列中から同期信号
データ部を検出する同期信号データ検出手段3と、この
同期信号データ検出手段3により検出された同期信号デ
ータ部を参照信号として、記録系と再生系と間のインパ
ルス応答をモデル化する伝送路特性推定手段4と、この
伝送路特性推定手段4により得られる伝送モデルを基に
してもビタビアルゴリズムを用いて記録信号データ系列
を復号する復号手段5とを含むディジタルデータの磁気
再生装置において、この伝送路特性推定手段4は同期信
号データ部を参照信号として、最小2乗法を用いて記録
系と再生系との間のインパルス応答をモデル化すると共
にこの最小2乗法を用いる際の係数マトリックスを予め
計算して書き込んだROM4aを設けたものである。
【0006】
【0007】
【作用】本発明によればディジタルデータをパーシャル
レスポンスエンコーダを介して記録した磁気記録媒体を
再生するにパーシャルレスポンスデコーダとしてビタビ
等化器を使用し、記録信号データを最尤系列推定に基づ
いて復号するので、このディジタルデータを良好に再生
することができる。
【0008】また本発明によれば同期信号データ部を参
照信号として、最小2乗法を用いて記録系と再生系との
間のインパルス応答をモデル化しているので記録系と再
生系との間のインパルス応答を一義的にモデル化でき、
こうして決定されたモデルは最小2乗推定の意味におい
て、誤差最小となるモデルであり、結果的に良好な等化
特性が得られると共にROM4aに予め計算した係数マ
トリックスが書き込まれており、この伝送路特性推定手
段4で最小2乗法により演算するときに、このROM4
aに予め計算して書き込んでおいた係数マトリックスを
使用するので、このときの演算処理回数が少なくて良く
なり、それだけ高速に処理できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明ディジタルデー
タの磁気再生装置の一実施例につき説明しよう。図1に
おいて、6は記録しようとするディジタルデータが供給
されるディジタルデータ入力端子を示し、このディジタ
ルデータ入力端子6に供給されるディジタルデータをパ
ーシャルレスポンスエンコーダ1を構成する遅延演算子
1aを介して引算回路1bの一方の入力端子に供給する
と共にこのディジタルデータ入力端子6に供給されるデ
ィジタルデータをこの引算回路1bの他方の入力端子に
供給する。
【0010】このパーシャルレスポンスエンコーダ1は
次式で示す(1,−1)方式あるいはバイポーラ符号と
呼ばれる方式である。
【0011】
【数1】R(D)=1−D ここで、Dは遅延演算子である。
【0012】このパーシャルレスポンスエンコーダ1は
別の表現をすれば、 拘束長 k=2 符号化率 r=1/1 の畳み込み符号器と見ることができる。
【0013】従ってビタビアルゴリズムを用いて誤り率
の低い復号が実現できる。ディジタルデータを高密度高
速で磁気記録・再生するシステムにおいては磁気ヘッド
の記録・再生特性、イコライザー特性、増幅回路特性等
種々の劣化要因が無視できなくなる。従って、之等の劣
化要因を総合した伝送特性を数1の表現形式に合わせた
FIR形式で表わすと例えば図3に示すようになる。
【0014】
【数2】T(D)=1+a・D+b・D2 この数2中における第2項及び第3項が劣化要因を表
し、符号間干渉を発生させることになる。
【0015】パーシャルレスポンス伝送のための符号器
及び記録・再生系の伝送特性を加味した総合特性は、次
式で表される。
【0016】
【数3】H(D)=R(D)・T(D) =(1−D)(1+a・D+b・D2 ) =1+h+1・D+h+2・D2 +h+3・D3 ここで、各係数は次のようなものである。 h+1=a−1 h+2=b−a h+3=−b
【0017】また、磁気記録再生システムにおけるディ
ジタルデータの記録フォーマットとしては図4Aに示す
様なフレーム構成をとるのが一般的である。各フレーム
は図4Aに示す如く複数のデータブロックから構成さ
れ、更にそのデータブロックは図4Bに示す如く先頭部
に既知のパターンを有する同期信号データが付加されて
いる。この同期信号データとしては、例えば図4Cに示
す如く、系列長=31のM系列信号の1つを利用する。
【0018】このパーシャルレスポンスエンコーダ1の
出力信号を磁気記録系7を介して磁気記録媒体2例えば
磁気テープに記録する。
【0019】本例においては、この磁気記録媒体2を再
生系8により再生し、この再生系8により再生された信
号をパーシャルレスポンスデコーダを介してディジタル
データ出力端子10に供給する如くする。
【0020】本例においてはこのパーシャルレスポンス
デコーダをビタビ等化器9により構成する如くする。こ
のビタビ等化器9として図2に示す如く構成する。
【0021】この図2においては、このビタビ等化器9
の入力端子9aに供給される再生信号をビタビ推定部5
を構成するブランチメトリック計算回路21に供給する
と共にこの再生信号を同期信号データ検出部3に供給
し、この同期信号データ検出部3よりの同期信号データ
を伝送路特性推定部4に供給する。
【0022】このディジタルデータの磁気記録再生シス
テムにおける記録フォーマットは図4に示す如くであ
り、この同期信号パターン(SYNCパターン)は例え
ば図4Cに示す如く既知なので、この伝送路特性推定部
4では、この同期信号データを利用して記録系と再生系
との間のインパルス応答(以下チャンネルレスポンスと
いう。)を推定する。
【0023】今、チャンネルレスポンスが図5で示され
る様なケースを例題として取り上げることにする(現実
には、このチャンネルレスポンスは未知である。)この
例では劣化要因を表わす数2中のパラメータa,bを以
下の様に設定した。 a=0.4000 b=0.1000 但し、記録・再生系の劣化要因を無視できる様な場合つ
まり理想的な(1,−1)パーシャルレスポンス伝送系
の場合には、そのチャンネルレスポンスは図6に示すよ
うになる。この図5及び図6において、時間軸方向の単
位は、シンボルの送出間隔に等しい。この図5の同期信
号(SYNC)パターンは図4Cの同期信号パターンで
ある。
【0024】この様なチャンネルレスポンスを有する伝
送系を通過した時に再生される同期信号データは次式で
表される。
【0025】
【数4】 ここで、xi は同期信号パターン、hi はチャンネルレ
スポンスを表す。またそれぞれシンボル時間間隔でサン
プリングされた値である。
【0026】この数4に従って同期信号データ部に対応
する再生信号を計算すると図5の再生信号(y)の欄に
示す様な出力信号が得られる。再生側において、既知で
ある情報は同期信号パターンxi と再生信号yi とであ
る。
【0027】本例においては、この伝送路特性推定部4
を以下に述べる如く構成する。この場合チャンネルレス
ポンスとして図7に示すようにモデル化する。このよう
にモデル化すれば、再生されるであろうと予想される信
号yi は前述の数4で表される。一方、実際に再生され
た信号をYi と表すと、i番目のシンボルに関する誤差
εi は次式で表される。
【0028】
【0029】
【数5】εi =yi −Yi この誤差の2乗和Eを求める。
【0030】
【数6】
【0031】この誤差Eを最小とするようにインパルス
列hn を決定する如くする。本例においては最小2乗法
を適用する。このため数6をhn について偏微分する如
くする。
【0032】
【数7】 この数7に、n=−km,−(km−1),‥‥0,‥
‥+(kp−1),+kp を代入すると次式に示す連立
方程式が得られる。
【0033】
【数8】
【0034】この数8において、例えばパラメータを
(l+m)=11,km=0,kp=3,チャンネルレ
スポンス長=4としたとき、以下のような連立方程式が
得られる。
【0035】
【数9】
【0036】このようにしてパラメータを(l+m)=
5,(l+m)=11,(l+m)=21としたときの
モデル化して処理したときの演算結果を図7に示すと共
に演算処理回数を図8に示す。
【0037】図7の演算結果はパラメータを(l+m)
=5,(l+m)=11,(l+m)=21としたとき
も図5のチャンネルレスポンス(hi )と比較して明ら
かな如く、極めて精度良く同定できることが確認でき
る。
【0038】また演算処理回数は図8に示す如く、パラ
メータを(l+m)=5としたとき、係数マトリックス
の乗算(MPY)が50回、右辺VeCの乗算(MP
Y)が20回、L・U分解の乗算(MPY)が14回、
除算(DIV)が6回、前進及び後退代入の乗算(MP
Y)が12回、除算(DIV)が4回であり、パラメー
タを(l+m)=11としたとき、係数マトリックスの
乗算(MPY)が110回、右辺VeCの乗算(MP
Y)が44回、L・U分解の乗算(MPY)が14回、
除算(DIV)が6回、前進及び後退代入の乗算(MP
Y)が12回、除算(DIV)が4回であり、パラメー
タを(l+m)=21としたとき、係数マトリックスの
乗算(MPY)が210回、右辺VeCの乗算(MP
Y)が84回、L・U分解の乗算(MPY)が14回、
除算(DIV)が16回、前進及び後退代入の乗算(M
PY)が12回、除算(DIV)が4回である。
【0039】この図8から明らかなように、この演算処
理回数は係数マトリックスを求める処理過程及びL・U
分解時における乗算回数が支配的である。
【0040】本例においてはこの伝送路特性推定部4に
おいて、数8の係数マトリックス
【数10】 を予め計算し(例えば数9)、ROM4aに記憶してお
き、この伝送路特性推定部4において数8を演算すると
きにこのROM4aに記憶した係数マトリックスを使用
する如くする。
【0041】この係数マトリックス(数10)はモデル
化するチャンネルレスポンス長及び数8のパラメータを
設定すれば、伝送路特性に関係なく一義的に決定され
る。
【0042】このROM4aには、予想できる必要数の
係数マトリックスを予め計算しテーブルとして、記憶し
ておく如くする。このROM4aにこの係数マトリック
スを格納するときは、まず同期信号パターンを特定し、
係数マトリックスを計算し、その後、このROM4aに
この係数マトリックスをテーブルとして格納する。
【0043】このチャンネルレスポンスを同定した後で
ビタビアルゴリズムを用いて記録データ系列を復号す
る。つまり図9に示した一般的なモデルを、具体的にそ
のチャンネルレスポンス長を限定してモデル化した図1
0の例について話を進める。
【0044】この図10の様にモデル化するとそれは 拘束長 k=4 符号化率 r=1/1 の畳み込み符号器と見る事ができる。但し、通常の畳み
込み符号器と異なる点は、加算器81は線形動作をおこ
なうこと及びシフトレジスタT0 ,T1 ,T2 及びT3
に入力されるシンボルは、〈0〉と〈1〉の2値であり
またシフトレジスタの各出力はチャンネルレスポンスに
相当する重みを付けた後に加算器81に加えられること
の2点である。
【0045】この様にモデル化した場合に送出されるシ
ンボルGは次式で表される。
【0046】
【数11】
【0047】ここで〈TJ 〉はレジスタTJ に格納され
た内容を表すものとする。
【0048】次に、図10に示した伝送路モデルにおけ
る伝送路の内部状態の遷移を表すトレリス図を図11に
示す。各状態節点Si に対応する3桁の数字は各タイム
スロットにおけるシフトレジスタT0 ,T1 ,T2 ,T
3 の内部状態を表している。尚、この図では通常用いら
れる格子構造図に変形を加えて、情報入力シンボル
〈0〉が入力された場合には実線でまた情報入力シンボ
ル〈1〉が入力された場合には破線で示す様な遷移が発
生することを表している。
【0049】一方ブランチメトリック計算回路21に再
生信号データYk を入力してその遷移に関する尤度を計
算する。その尤度を量るための計量として幾つか提案さ
れているが、ビタビ復号器における最も一般的な評価尺
度であるハミング距離を広義に適用する。
【0050】今タイムスロットt(k)におけるブラン
チメトリックは次式で計算される。
【0051】
【数12】b(k,Si →Sn )=|Yk −Gk | ここで、Yk は受信信号データであり、またGk は等価
伝送路モデルから送出されるシンボルであって、数11
で計算される値をとる。
【0052】このブランチメトリック計算回路21に得
られるブランチメトリックをACS(Add Compare Sele
ct)回路22に供給する。このACS回路22は、加算
器と比較器とセレクタとから構成され、各状態におい
て、このブランチメトリックとパスメトリック記憶回路
23に記憶されている1タイムスロット前のパスメトリ
ックとを加算してその値の小さい方を尤もらしい生き残
りパスとして選択する。ここでパスメトリックとは、生
き残りパスにおけるブランチメトリックを合算した値で
ある。
【0053】このACS回路22の出力信号を正規化回
路24を介してパスメトリック記憶回路23に供給する
と共にこのACS回路22の出力信号を最尤パス検出回
路25に供給する。
【0054】この最尤パス検出回路25は最小のパスメ
トリック値を有するパスを検出してそのパスに対応した
パスメモリ26の内容を復号データとして出力する。こ
のパスメモリ26は情報ビット列を推定して記憶してお
くメモリである。
【0055】このビタビ等化器を構成する論理ユニット
を図12に示す。この図12において、各計量はそれぞ
れ次の様な内容を表すものとする。
【0056】P(k−1,Si ):タイムスロットt
(k−1)において状態節点Si に到達した生き残りパ
スが有するパスメトリック P(k−1,Sj ):タイムスロットt(k−1)にお
いて状態節点Sj に到達した生き残りパスが有するパス
メトリック b(k,Si →Sn ):タイムスロットt(k)におい
て状態節点Si から状態節点Sn への遷移に対応するブ
ランチメトリック b(k,Sj →Sn ):タイムスロットt(k)におい
て状態節点Sj から状態節点Sn への遷移に対応するブ
ランチメトリック
【0057】M(k−1,Si ):タイムスロットt
(k−1)において状態節点Si に到達した生き残りパ
スが有するパスメモリ M(k−1,Sj ):タイムスロットt(k−1)にお
いて状態節点Sj に到達した生き残りパスが有するパス
メモリ 〈0〉,〈+1〉:タイムスロットt(k)において送
出されたと推定される情報シンボル P(k,Sn ):タイムスロットt(k)において状態
節点Sn に到達した生き残りパスが有するパスメトリッ
ク M(k,Sn ):タイムスロットt(k)において状態
節点Sn に到達した生き残りパスが有するパスメモリ
【0058】ここで、拘束長をkとすると、状態数は2
k-1 だけ存在するので、図12に示す論理ユニットの数
も基本的には状態数2k-1 だけ必要となる。更に図2に
示したビタビ等化器のブロック構成の様に正規化回路2
4を設けて、パスメトリック記憶回路23の規模を減ら
し、またパスメトリック計算時におけるオーバーフロー
を防ぐ方式が一般的である。
【0059】この正規化の具体的な処理としては、まず
パスメトリックの最小値を検出し次にその値を各パスメ
トリック量から減算する処理が行なわれる。このように
してセレクトされた生き残りパスの数は、状態数と同じ
く2k-1 だけ存在することになる。
【0060】各タイムスロットにおいて、生き残りパス
を選択する操作とそのパスに対応するパスメトリックと
パスメモリ26を更新する操作を繰り返す。この操作を
十分に長い時間にわたって行なうとある時間以前におい
ては、同一のパスにマージすることが知られており、こ
の様子を図13に示す。最新の処理時点から遡ってパス
がマージするまでのパスの長さを打ち切りパス長と呼ん
でいる。
【0061】最尤判定では最小のパスメトリック値を有
するパスを検出してそのパスに対応したパスメモリの内
容を打ち切りパス長(通常拘束長の3倍から4倍程度に
設定される)分さかのぼった時点の情報シンボルとして
出力する。
【0062】以下図14のフローチャートを用いて本例
ビタビ等化器の動作につき説明する。先ず再生信号デー
タYk が入力端子9aに供給されたときに、同期信号パ
ターン部を検出する(ステップS1)。この同期信号パ
ターン部の検出は受信信号データYk と予め記憶されて
いる同期信号パターンとの相関をとることにより行う。
【0063】次に伝送路特性推定部4において、ROM
4aの所定の係数マトリックスを読みだす(ステップS
2)と共にこの検出された同期信号パターン部を参照信
号として最小2乗法を用いて記録系と再生系との間のイ
ンパルス応答をモデル化し(ステップS3)、チャンネ
ルレスポンスを同定する(ステップS4)。
【0064】この場合数8の演算を行うのにROM4a
に予め計算し格納した係数マトリックスを使用するの
で、この演算が不用であり、それだけ高速にこのチャン
ネルレスポンスを同定することができる。
【0065】次にブランチメトリック計算回路21はブ
ランチメトリックの計算を行い(ステップS5)、続い
てN番目のステートについて計算を開始する(ステップ
S6)。次に1タイムスロット前のステート−1のアド
レスを設定し(ステップS7)、次にこの設定したアド
レスのパスメトリック記憶回路23に記憶されたパスメ
トリックを読み込み(ステップS8)、このパスメトリ
ックをステップS5で計算したブランチメトリックとA
CS回路22で加算し、この加算出力をレジスタP1に
格納する(ステップS9)。
【0066】次にステップS10では、1タイムスロッ
ト前のステート−2のアドレスの設定を行い、この設定
したアドレスのパスメトリック記憶されたパスメトリッ
クを読み込み(ステップS11)、このパスメトリック
をステップS5で計算したブランチメトリックとACS
回路22で加算し、この加算出力をレジスタP2に格納
する(ステップS12)。
【0067】次にこのACS回路22で、このレジスタ
P1及びP2の各格納値の比較及びセレクトの動作を行
い(ステップS13,S14)、そのセレクト値を出力
し(ステップS15)、この値でパスメトリック記憶回
路23を更新する(ステップS16)と共にパスメモリ
26を更新する(ステップS17)。
【0068】上述したステップS6からステップS17
までの処理を、状態数2k-1 だけ繰り返す(ステップS
18)。以上の処理が終了した後、最尤パス検出回路2
5によって最小のパスメトリック値を有するパスを検出
し(ステップS19)、さらにパスメトリックの最小値
を各パスメトリック量から減算することにより正規化の
処理を行う(ステップS20)。
【0069】続いて最尤パス検出回路25によって最尤
パスのアドレスを設定し(ステップS20)、パスメモ
リ26の内容を復号データとして出力する(ステップS
22)。
【0070】以上述べた如く本例によればディジタルデ
ータをパーシャルレスポンスエンコーダ1を介して記録
した磁気記録媒体2を再生するにパーシャルレスポンス
デコーダとしてビタビ等化器を使用し、記録信号データ
を最尤系列推定に基づいて復号するので、このディジタ
ルデータを良好に再生できる利益がある。
【0071】また本例は上述の如く同期信号パターン部
を参照信号として最小2乗法を用いて記録系と再生系と
の間のインパルス応答をモデル化しているので、記録系
と再生系との間のインパルス応答を一義的にモデル化す
ることができる利益がある。
【0072】また本例は上述の如く伝送モデルは最小2
乗法により推定しているので、誤差が最小となるモデル
であり、良好な等化特性が得られる利益がある。
【0073】また本例によればROM4aに予め計算し
た係数マトリックスが格納されており、この伝送路特性
推定部4で、最小2乗法により演算するときに、このR
OM4aに予め計算して格納した係数マトリックスを使
用するので、このときの演算処理回数が少なくて良くな
り、それだけ高速に処理できる利益がある。
【0074】尚上述実施例においてはROM4aに係数
マトリックスをテーブル化して格納したが、数8の連立
方程式を解くにはこの係数マトリックスを先ずL・U分
解してから解くのが一般的であるので、このROM4a
に格納するデータをこの係数マトリックスをL・U分解
した後の値としても良い。
【0075】この場合は更に演算処理回数が少なくてよ
く、更に高速処理ができる。
【0076】また一般にある行列とその逆行列とを掛け
たときには単位行列となる。従って数8をこの係数マト
リックスの逆行列と単位行列とを使用して解くことがで
きるので、このROM4aに格納するデータをこの係数
マトリックスの逆行列としても良い。
【0077】この場合係数マトリックスは上述の如く一
義的に決定されるので、これの逆行列も予め求めておく
ことができる。例えば数9の係数マトリックスの逆行列
は次の通りである。
【数13】
【0078】また本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採
り得ることは勿論である。
【0079】
【発明の効果】本発明によればディジタルデータをパー
シャルレスポンスエンコーダを介して記録した磁気記録
媒体を再生するパーシャルレスポンスデコーダとしてビ
タビ等化器を使用し記録信号データを最尤系列推定に基
づいて復号するので、このディジタルデータを良好に再
生できる利益かある。
【0080】また本発明によれば同期信号データを参照
信号として、最小2乗法を用いて記録系と再生系との間
のインパルス応答をモデル化しているので記録系と再生
系との間のインパルス応答を一義的にモデル化でき、こ
うして決定されたモデルは最小2乗推定の意味におい
て、誤差最小となるモデルであり、結果的に良好な等化
特性が得られると共にROM4aに予め計算した係数マ
トリックス、そのU・V分解した値、又はこの係数マト
リックスの逆行列を書き込んであり、この伝送路特性推
定手段4で最小2乗法により演算するときにこのROM
4aに予め計算して書き込んでおいた係数マトリック
ス、そのU・V分解した値又はこの係数マトリックスの
逆行列を使用するので、このときの演算処理回数が少な
くて良くなり、それだけ高速に処理できる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ディジタルデータの磁気再生装置の一実
施例を示す構成図である。
【図2】ビタビ等化器の例を示す構成図である。
【図3】本発明の説明に供する線図である。
【図4】本発明の説明に供する線図である。
【図5】本発明の説明に供する線図である。
【図6】本発明の説明に供する線図である。
【図7】本発明の説明に供する線図である。
【図8】本発明の説明に供する線図である。
【図9】一般化した伝送路等価モデルを示す線図であ
る。
【図10】具体化した伝送路等価モデルを示す線図であ
る。
【図11】トレリス表現を示す線図である。
【図12】ビタビ等化器の論理ユニットを示す線図であ
る。
【図13】メトリックの計算と生き残りパスを示す線図
である。
【図14】ビタビ等化器の説明に供する流れ図である。
【符号の説明】
1 パーシャルレスポンスエンコーダ 2 磁気記録媒体 3 同期信号データ検出部 4 伝送路特性推定部 4a ROM 5 ビタビ推定部 6 ディジタルデータ入力端子 7 記録系 8 再生系 9 ビタビ等化器 10 出力端子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 321 H03M 13/23

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータをパーシャルレスポン
    スエンコーダを介して記録した磁気記録媒体を再生する
    ディジタルデータの磁気再生装置であって、再生信号デ
    ータ系列中から同期信号データ部を検出する同期信号デ
    ータ検出手段と、 該同期信号データ検出手段により検出された同期信号デ
    ータ部を参照信号として、記録系との再生系との間イン
    パルス応答をモデル化する伝送路特性推定手段と、 該伝送路特性推定手段により得られる伝送モデルを基に
    してビタビアルゴリズムを用いて記録信号データ系列を
    復号する復号手段とを含むディジタルデータの磁気再生
    装置において、 前記伝送路特性推定手段は同期信号データ部を参照信号
    として、最小2乗法を用いて、記録系と再生系との間の
    インパルス応答をモデル化すると共に前記最小2乗法を
    用いる際の係数マトリックスを予め計算して書き込んだ
    ROMを設けたことを特徴とするディジタルデータの磁
    気再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタルデータの磁気
    再生装置において、 前記ROMに書き込むデータを係数マトリックスをL・
    U分解した後の値とするようにしたことを特徴とするデ
    ィジタルデータの磁気再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディジタルデータの磁気
    再生装置において、 前記ROMに書き込むデータを前記係数マトリックスの
    逆行列とするようにしたことを特徴とするディジタルデ
    ータ磁気再生装置。
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