JP2586789B2 - ディジタル信号記録再生装置用自動等化器 - Google Patents

ディジタル信号記録再生装置用自動等化器

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JP2586789B2
JP2586789B2 JP5083180A JP8318093A JP2586789B2 JP 2586789 B2 JP2586789 B2 JP 2586789B2 JP 5083180 A JP5083180 A JP 5083180A JP 8318093 A JP8318093 A JP 8318093A JP 2586789 B2 JP2586789 B2 JP 2586789B2
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賢一 浅田
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号記録再
生装置用自動等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度記録した磁気記録媒体を読みだし
たときの再生信号は符号間干渉の影響を受けており、特
に磁気記録系では、非線形信号の記録となるため非線形
な歪の影響を受けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の自動等化器
で非線形歪を等化する方法としてビタビ等化と判定帰還
型等化があるがビタビ等化は演算量が多いため回路規模
が大きくなるので装置化した場合、小型化できない問題
があり、判定帰還型等化の場合は過去の信号を用いて現
在の信号を等化する構成をとっているため信号のプリカ
ーサ成分の等化が構成上できない問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明の
動等化器は、最小反転間隔が2つ以上のディジタル信号
が符号間干渉により歪を受けた受信信号と、予め推定さ
れた推定データ系列の中からそれに対応するn(nは0
以上の整数)によって定まる2n 個の推定信号との誤差
の自乗値をブランチメトリックとし、前記ブランチメト
リックと1クロック前に選択器により選択された各状態
のパスメトリックとの加算結果により新たに2n 個のパ
スメトリックが仮定され各状態に至る2本のパスメトリ
ック値のどちらか小さい方を比較選択器により選択して
新たなパスメトリックにすると同時に、各状態でどちら
を選択したかを生き残りパス状態情報として、出力する
メトリック演算部と、前記メトリック演算部から2
n - 1 個の生き残りパス状態情報を入力、記憶し、その
情報を過去にたどっていくことにより生き残りパスが1
本化され、状態推移から前記受信信号に対する最も確か
らしい判定値を出力するパスメモリ部と、前記生き残り
状態情報を入力し、推定信号記憶部から2n 個の推定信
号を読み出すためのアドレスを生成する等化アドレス信
号生成部と、パスメモリ部の判定値出力を入力とし、推
定信号記憶部内の受信される可能性のある推定信号に書
き換えるためのアドレスを生成する修正アドレス信号生
成部と、前記等化アドレス信号生成部の出力を入力し、
それに対応する2n 個の推定信号を前記パスメトリック
演算部に出力すると同時に、前記修正アドレス信号生成
部の出力信号を入力し、修正器部より修正された推定信
号を再記憶する推定信号記憶部と、前記推定信号記憶部
の推定信号を入力とし、入力される可能性のある信号に
修正する修正器部とを備えていることを特徴とするディ
ジタル信号記録再生用自動等化器である
【0005】本発明の第2の発明の自動等化器は、第1
の発明の自動等化器において、各状態でどちらを選択し
たかを生き残りパス状態情報として出力すると同時に前
記選択結果の中から最小値パスメトリックが求まるまで
比較選択を行い結果をパス判定情報として出力するメト
リック演算部と、前記メトリック演算部からの生き残り
パス状態情報とパス判定情報をセレクタの選択信号と
し、記憶し、その情報を過去にたどっていくことにより
生き残りパスが1本化され、状態推移から前記受信信号
に対する最も確からしい判定値を出力するパスメモリ部
とを備えてなることを特徴とするディジタル信号記録再
生用自動等化器である
【0006】図1は、本発明の第1の実施例のブロック
図である。受信される可能性のある推定信号系列に対す
る符号間干渉により歪を受けた1,7符号変換した受信
信号の誤差の電力をブランチメトリックとし、図3に示
すトレリス遷移図に従いビタビ復号を行うメトリック演
算部1と、メトリック演算よりどちらのパスを選択した
か生き残りパス情報を記憶し、ある地点で生き残り状態
情報を過去にたどっていくことにより生き残り状態情報
の1本化を判定することにより状態推移から受信信号に
対する最も確からしい判定値を出力するパスメモリ部2
と、生き残りパスの信号により推定信号のアドレス信号
を生成する等化アドレス生成部3と、パスメモリ部2よ
り出力された判定値結果を用いて、推定信号記憶部5内
の推定信号を受信する可能性のある推定信号に修正する
ための修正アドレス信号を生成する修正アドレス信号生
成部4と、推定信号を記憶する推定信号記憶部5と受信
される可能性のある信号に修正する修正器部6とで構成
されている。
【0007】次に各部の詳細を図を用いて説明する。
【0008】図2に示すように受信信号のインパルス応
答のプリカーサ成分の状態を示す3ビットからなるアド
レス信号生成部3からの出力信号(つまり1つの受信信
号に対してプリカーサの状態数である8種類のアドレス
信号を出力)を推定信号記憶部5の入力とし、推定信号
系列の中から23 =8個の予め予想し、記憶した受信す
る可能性のある推定信号を出力する。前記受信信号と前
記8個の推定信号の誤差の自乗値をブランチメトリック
とする。 例えば受信信号をan とするとブランチメト
リックc1 は、プリカーサ成分が001となる時の受信
する可能性のある値を推定信号記憶部にて記憶していた
値と受信信号との差の自乗であるためb2 =0、b1
0、b0 =1として c1 =(an −[b0 のみが1の時の推定受信信号])
2 の時の推定受信信号という意味であるので、これを c1 =(an −b0 2 (2) と表現するものとする。この時ブランチメトリックc0
からc7 を同様に演算すると次のように求められる。但
し、記録符号に1,7符号を適用するためプリカーサ成
分”010”および”101” の系列はありえない c0 =an 2 (1) c1 =(an −b0 2 (2) c2 =存在しない (3) c3 =(an −b0 −b1 2 (4) c4 =(an −b2 2 (5) c5 =存在しない (6) c6 =(an −b2 −b1 2 (8) 次に図3について説明をする。S0 , 1 に至るポストカ
ーサ成分を”01”即ちb4 =0,b3 =1とし、S
1, 1 に至るポストカーサ成分を”00”、S2 , 1
至るポストカーサ成分を”11”、S3 , 1 に至るポス
トカーサ成分を”10”とする。c0 〜c7 をプリカー
サ成分”000”、”001”、”010”、”01
1”、” 100”、”101”、”110”、”11
1”とする。S0 , 2 に於けるパスメトリックは、S
0 , 1 +c0 とS2 , 1 +c4 の小さい方を選択する。
即ち、”01000”、”11100”のどちらが正し
いかをメトリック値の小さい方を選択する事により決定
する。前者が選択されれば推定受信信号=0となり、次
のクロックで新しいポストカーサ成分は”10”、後者
が選択されれば推定受信信号=1となり新しいポストカ
ーサ成分は”11”となる。以下S1 , 2 は、S0 , 1
+c1 を選択し、推定受信信号=0となり次のクロック
でポストカーサ成分は”10”となる。S2 , 2 は、S
3 , 1 +c6 を選択し、推定受信信号=1となり次のク
ロックでポストカーサ成分は”01”となる。S3 , 2
は、S1 , 1 +c3とS3 , 1 +c7 の小さい方を選択
し、前者が選択されれば推定受信信号=0となり、次の
クロックで新しいポストカーサ成分は”00”、後者が
選択されれば推定受信信号=1となり新しいポストカー
サ成分は”01”となる。つまりパスメトリックは次式
のように求められる。 S0 , n =min[S0 , n - 1 +c0 ,S2 , n - 1 +c4 ] (9) S1 , n =S0 , n - 1 +c1 (10) S2 , n =S3 , n - 1 +c6 (11) S3 , n =min[S1 , n - 1 +c3 ,S3 , n - 1 +c7 ](12) 次にこれを実現する回路ブロックを図4に示す。符号間
干渉により歪を受けた受信信号と2n 個の推定信号を減
算自乗器7に入力することによりブランチメトリックが
決定し、1つ前にレジスタ10に記憶されたパスメトリ
ックの中から1つ基準パスメトリックを決定しリミッタ
11を通すことにより演算量を減らし、各パスメトリッ
クから基準パスメトリックを減算器12にて減算し、減
算結果と前記ブランチメトリックとを加算器8で加算
し、どちらのパスメトリックのデータが小さいか比較器
9で比較し、上式の左項が小さいときは”0”を、右項
が小さいときは”1”を生き残りパス情報としてパスメ
モリ回路2に出力し、小さい方のデータをパスメトリッ
クデータとして、パスメトリックデータをレジスタ10
に格納する。以下入力信号が入力される毎に同じ操作を
行う。パスメモリ部2の動作を図5を用いて説明する。
パスメモリ部2では、メトリック演算部1によって得ら
れた生き残りパス情報を記憶し、データが収束した時点
でそのパスに対応した判定値を出力する。
【0009】パスメモリ部2について図7のトレリス遷
移図を用いて詳しく説明する。横軸が時間変化を示し、
縦軸のS0 〜S3 が状態、c0 からc7 がブランチメト
リックとし、各状態の各時間における確率の逆数をパス
メトリックdとする。例えば、T=5に於いて各状態を
取る可能性があり、生き残り状態情報e(現在全ての状
態が生き残っているためe0 =e1 =e2 =e3 =1と
する)として図5、図6のパスメモリ部2の入力で表
す。図7の太線は、生き残りパスを表す。T=2におい
てS0 , 2 は、S0 , 1 +c0 とS2 , 1 +c4 を比較
した結果後者の方を選択したので受信信号=1となり、
ポストカーサ成分は”11”となる。同様にS1 , 2
0 , 1 +c1 を選択したので、受信信号=0となりポ
ストカーサ成分は”10”、S2 , 2 はS3 , 1 +c6
を選択するため受信信号=1ポストカーサ成分は”0
1”、S3 , 2 はS1 , 1 +c3 を選択するため受信信
号=0ポストカーサ成分は”00”となる。各時間毎に
同様の処理を行い、推定した受信信号をパスメモリ部2
に入力していくことにより図5のパス記憶回路14にあ
る時間に生き残りパスがあるときは”1”を生き残りパ
スがないときは”0”を出力する。各生き残り状態が記
憶される。例えば、図7のT=4に於いて状態
0 , 4 、S3 , 4 は図に示すような状態を取る可能性
があり、S1 , 4 ,S2 ,4 は生き残りバスがないため
ありえない。即ち、d0 =0かつe0 , 5 =1またはd
1 =0かつe1 , 5 =1の時、現在(T=5)とパスが
つながるためe0 ,4 =1となりそれ以外は現在とパス
がつながらないのでe0 , 4 =0となる。同様に、d6
=1かつe2 , 5 =1またはd7 =1かつe3 , 5 =1
の時e3 , 4=1となりそれ以外はe3 , 4 =0とな
る。T=3の時点でS0 , 3 は、現在(T=5)のパス
につながっているパスがないためe0 , 3 =0、S
1 , 3 は、現在(T=5)のパスにつながっているパス
がないためe1 , 3 =0、S2 , 3 は、現在(T=5)
のパスにつながっているパスがあるためe2 , 3 =1、
3 ,3 は、現在(T=5)のパスにつながっているパ
スがあるためe3 , 3 =1となる。同様の処理をT=1
まで行いe2 , 1 またはe3 , 1 のいずれかに生き残り
パスがあれば判定値として”1”をなければ”0”を出
力する。図7の場合は判定値として”0”を出力する。
次に推定信号に記憶されたデータを受信信号により修正
器6にて書換更新を行う。書換更新について図8、図9
を用いて説明する。判定出力データを入力とする修正ア
ドレス生成部内のフリップフロップ18にて2ビットシ
フトしてデコーダ17入力として修正するデータの入っ
ている推定信号記憶器部16を選択する。次に図9を用
いて修正器部を説明する。
【0010】前記推定信号記憶器16より選択された推
定信号を入力とし、選択信号μ’(0<μ’<1)を乗
じた信号と前記選択信号との差と受信信号にμ(0<μ
<1)を乗じたものを加算する事により修正が完了し、
その後再び推定信号記憶器16に入力される。
【0011】図1は、本発明の第2の構成例を示すブロ
ック図である。図2に示すインパルス応答の等化をビタ
ビ等化及び、RAMを用いた判定帰還形等化器を用いて
等化する構成をとる。受信される可能性のある推定信号
系列に対する符号間干渉により歪を受けた受信信号の誤
差の電力をブランチメトリックとし、図3に示すトレリ
ス遷移図に従いビタビ復号を行うメトリック演算部1
と、メトリック演算よりどちらのパスを選択したか生き
残りパス状態情報を記憶し、ある地点での生き残りパス
の最小値であるパスの状態情報を判定するパスメモリ部
2と、メトリック演算部1より選択された生き残りパス
状態情報により推定信号のアドレス信号を生成する等化
アドレス生成部3と、パスメモリ部2より出力された判
定値結果を用いて、推定信号記憶部5内の推定信号を受
信する可能性のある推定信号に修正するための修正アド
レス信号を生成する修正アドレス信号生成部4と、推定
信号を記憶する推定信号記憶部5と受信される可能性の
ある信号に修正する修正器部6とで構成されている。
【0012】次に本発明と第1の発明との違う点につい
て図を用いて説明する。メトリック演算部1について第
1の発明との違う点を詳しく説明する。ブランチメトリ
ックc0 〜c7 とパスメトリックS0 , n 〜S
3 , n は、以下に示すように第一の発明と同様の方法で
求める。
【0013】 c0 =an 2 (1) c1 =(an −b0 2 (2) c2 =存在しない (3) c3 =(an −b0 −b1 2 (4) c4 =(an −b2 2 (5) c5 =存在しない (6) c6 =(an −b2 −b1 2 (7) c7 =(an −b2 −b1 −b0 2 (8) S0 , n =min[S0 , n - 1 +c0 ,S2 , n - 1 +c4 ] (9) S1 , n =S0 , n - 1 +c1 (10) S2 , n =S3 , n - 1 +c6 (11) S3 , n =min[S1 , n - 1 +c3 ,S3 , n - 1 +c7 ] (12) 状態S0 , n に於いてパスメトリックデータS
0 , n - 1 +c0 とS2 , n -1 +c4 を比較しS
0 , n - 1 +c0 が小さいときは、S0 , n - 1 +c0
を状態S0 , n のパスメトリックデータとすると同時に
生き残りパス状態情報としてパスメモリ部2にA=”
0”を出力し、S2 , n - 1 +c4 が小さいときは、S
2 , n - 1 +c4 を状態S0 , n のパスメトリックデー
タとすると同時に生き残りパス状態情報としてパスメモ
リ部2にA=”1”を出力する。同様にS1 , nは、S
0 , n - 1 +c1 をパスメトリックデータとすると共に
生き残りパス状態情報としてパスメモリ部2にB=”
0”を、S2 , n は、S2 , n =S3 , n -1 +c6
パスメトリックデータとすると共に生き残りパス状態情
報としてパスメモリ部2にC=”1”を、S3 , n に於
いては、S1 , n - 1 +c3 が選択されたときは、S
1 , n - 1 +c3 を状態S3 , n のパスメトリックデー
タとすると共に生き残りパス状態情報としてパスメモリ
部2にD=”0”を出力し、S3, n - 1 +c7 が選択
されたときは、S3 , n - 1 +c7 を状態S3 , n のパ
スメトリックデータとすると共に生き残りパス状態情報
としてパスメモリ部2にD=”1”を出力する。(9)
〜(12)式で得られたパスメトリックデータの中から
更に小さいパスメトリックデータを検出するため比較器
9で比較を行う。次式(13)、(14)に示す。(但
し、mはパスが1本化するのに必要なフリップフロップ
の段数) S0 , n + m =min[S0 , n + m - 1 ,S1 , n + m - 1 ] (13) S1 , n + m =min[S2 , n + m - 1 ,S3 , n + m - 1 ] (14) S0 , n + m に於いて、S0 , n + m - 1 が選択された
ときは、S0 , n + m- 1 をパスメトリックデータとす
ると共に生き残りパス判定情報としてパスメモリ部2に
E=”0”を、S1 , n + m - 1 が選択されたときは、
1 , n + m -1 をパスメトリックデータとすると共に
生き残りパス判定情報としてパスメモリ部2にE=”
1”を出力する。同様に状態S1 , n + m に於いて、S
2 , n + m- 1 が選択されたときはパスメトリックデー
タとすると共に生き残りパス判定情報としてパスメモリ
部2にF=”0”を、S3 , n + m - 1 が選択されたと
きはパスメトリックデータとすると共に生き残りパス判
定情報としてパスメモリ部2にF=”1”を出力する。
パスメトリックデータの中から最小のパスメトリックデ
ータを検出するため更に比較器9で比較を行う。次式
(15)に示す。 S0 , n + m + 1 =min[S0 , n + m ,S1 , n + m ] (15) S0 , n + m + 1 に於いて、S0 , n + m が選択された
ときはS0 , n + m を最小パスメトリックデータとする
と共に生き残りパス判定情報としてパスメモリ部2にG
=”0”を、S1 , n + m が選択されたときはS
1 , n + m を最小パスメトリックデータとすると共に生
き残りパス判定情報としてパスメモリ部2にG=”1”
を出力する。最小パスメトリックが求められた時点で
(9)〜(12)式で求められたパスメトリックデータ
から最小パスメトリックを減算器12で減算し、リミッ
タ11でビット制限することにより回路規模の増大を抑
える。更にその結果をレジスタ10に格納し、次に入力
されてくるブランチメトリックと加算器8で加算する事
により次のパスメトリックを決定する。以下受信信号が
入力される毎に同様の処理を行う。
【0014】次にこれを実現するための回路ブロックを
図10に示す。
【0015】符号間干渉により歪を受けた受信信号と2
n 個の推定信号を減算自乗器7に入力することによりブ
ランチメトリックが決定し、1つ前にレジスタ10に記
憶されたパスメトリックと前記ブランチメトリックとを
加算器8で加算し、どちらのパスメトリックのデータが
小さいか比較器9で比較し、上式の左項が小さいとき
は”0”を、右項が小さいときは”1”を生き残りパス
情報とし、更に比較選択器9で最小パスが見つかるまで
比較を行うと同時に選択結果をパス判定情報とする。最
小パスが見つかった時点でそれ以外のパスから前記最小
パスデータ値を減算器12で減算しリミッタ11を通
し、レジスタ10に格納する。(10)式は右項が存在
しないため”0”が、(11)式は左項が存在しないた
め”1”が生き残りパス情報となる。以下入力信号が入
力される毎に同じ操作を行う。パスメモリ部2では、メ
トリック演算部1によって得られた生き残りパス情報を
記憶し、データが収束した時点で最も確からしい状態の
パスに対応した判定値を出力する。
【0016】パスメモリ部2について図12のトレリス
遷移図を用いて詳しく説明する。横軸が時間変化を示
し、縦軸のS0 〜S3 が状態、c0 からc7 がブランチ
メトリックとする。図12の太線は、生き残りパスを表
す。T=2においてS0 , 2 は、S0 , 1 +c0 とS
2 , 1 +c4 を比較した結果後者の方を選択したので受
信信号=1となり、ポストカーサ成分は”11”とな
る。同様にS1 , 2 はS0 ,1 +c1 を選択したので、
受信信号=0となりポストカーサ成分は”00”、S
2 , 2 はS3 , 1 +c6 を選択するため受信信号=1ポ
ストカーサ成分は”01”、S3 , 2 はS1 , 1 +c3
を選択するため受信信号=0ポストカーサ成分は”1
0”となる。推定した受信信号を図11に示すパスメモ
リ部2内の選択器19の選択信号とすることによりフリ
ップフロップ20内に現在までのパスの状態が記憶され
る。例えば、T=2に於いてS0 , 2 =1、S1 , 2
0、S2 , 2=1、S3 , 2 =0であるのでフリップフ
ロップ20の1段目には上から1010が記憶される。
次にT=3に於いて選択結果がS0 , 3 =0、S1 , 3
=0、S2 , 3 =1、S3 , 3 =1であるので1段目に
は、上から0、0、1、1が記憶され、2段目には1ク
ロック前に入力されてきた1、0、1、0のデータを選
択信号0、0、1、1によりそれぞれ選択した結果1、
1、0、0となる。つまり現在より前に入力されてきた
データが、新しく入力されてきた選択信号が”0”か”
1”かにより過去から現在に至るまでにつながるパス情
報が変わるので、信号が入力される毎にフリップフロッ
プ20の情報が選択器19により更新されていく。
【0017】4状態のパスが1本になるぐらいまで前記
選択器19とフリップフロップ20を数段記憶させた
後、前記メトリック演算部で出力されたパス判定情報に
より4状態の中から最も確からしい状態に記憶されてい
る情報を判定値として出力する。
【発明の効果】以上説明したように本発明の自動等化器
を高密度記録した装置の再生に適用した場合、インパル
ス応答のポストプリカーサ成分の等化を行うことがで
き、1.7符号を用いて記録することにより非線形歪を
低減することができ、1.7符号と判定帰還形等化器と
ビタビ等化を適用することにより、回路規模の縮小化が
可能になり磁気記録系から読み出された再生信号が持つ
非線形歪を除去することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図
【図2】本発明の一実施例のインパルス応答
【図3】本発明の一実施例のトレリス遷移図
【図4】本発明の実施例1のメトリック演算部の詳細図
【図5】本発明の実施例1のパスメモリ部の構成図
【図6】パス記憶回路図
【図7】本発明の実施例1のトレリス遷移図
【図8】本発明の推定信号書換構成図
【図9】本発明の修正器部ブロック図
【図10】本発明の実施例2のメトリック演算部の詳細
【図11】本発明の実施例2のパスメモリ部の構成図
【図12】本発明の実施例2のトレリス遷移図
【符号の説明】 1 メトリック演算部 2 パスメモリ部 3 等化アドレス信号生成部 4 修正アドレス信号生成部 5 推定信号記憶部 6 修正器 7 減算2乗器 8 加算器 9 比較選択器 10 レジスタ 11 リミッタ 12 減算器 13 Dフリップフロップ 14 ファンクションブロック 15 選択器 16 推定信号記憶器 17 3to6デコーダ 18 Dフリップフロップ 19 選択器 20 Dフリップフロップ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最小反転間隔が2つ以上のディジタル信号
    が符号間干渉により歪を受けた受信信号と、予め推定さ
    れた推定データ系列の中からそれに対応するn(nは0
    以上の整数)によって定まる2n 個の推定信号との誤差
    の自乗値をブランチメトリックとし、前記ブランチメト
    リックと1クロック前に選択器により選択された各状態
    のパスメトリックとの加算結果により新たに2n 個のパ
    スメトリックが仮定され各状態に至る2本のパスメトリ
    ック値のどちらか小さい方を比較選択器により選択して
    新たなパスメトリックにすると同時に、各状態でどちら
    を選択したかを生き残りパス状態情報として、出力する
    メトリック演算部と、 前記メトリック演算部から2n - 1 個の生き残りパス状
    態情報を入力、記憶し、その情報を過去にたどっていく
    ことにより生き残りパスが1本化され、状態推移から前
    記受信信号に対する最も確からしい判定値を出力するパ
    スメモリ部と; 前記生き残り状態情報を入力し、推定信号記憶部から2
    n 個の推定信号を読み出すためのアドレスを生成する等
    化アドレス信号生成部と、 パスメモリ部の判定値出力を入力とし、推定信号記憶部
    内の受信される可能性のある推定信号に書き換えるため
    のアドレスを生成する修正アドレス信号生成部と、 前記等化アドレス信号生成部の出力を入力し、それに対
    応する2n 個の推定信号を前記パスメトリック演算部に
    出力すると同時に、前記修正アドレス信号生成部の出力
    信号を入力し、修正器部より修正された推定信号を再記
    憶する推定信号記憶部と、 前記推定信号記憶部の推定信号を入力とし、入力される
    可能性のある信号に修正する修正器部とを備えているこ
    とを特徴とするディジタル信号記録再生用自動等化器。
  2. 【請求項2】各状態でどちらを選択したかを生き残りパ
    ス状態情報として出力すると同時に前記選択結果の中か
    ら最小値パスメトリックが求まるまで比較選択を行い結
    果をパス判定情報として出力するメトリック演算部と、 前記メトリック演算部からの生き残りパス状態情報とパ
    ス判定情報をセレクタの選択信号とし、記憶し、その情
    報を過去にたどっていくことにより生き残りパスが1本
    化され、状態推移から前記受信信号に対する最も確から
    しい判定値を出力するパスメモリ部とを備えていること
    を特徴とする請求項1記載のディジタル信号記録再生
    自動等化器。
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