JP2932830B2 - 非線形歪等化用適応型等化器 - Google Patents

非線形歪等化用適応型等化器

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JP2932830B2
JP2932830B2 JP13497592A JP13497592A JP2932830B2 JP 2932830 B2 JP2932830 B2 JP 2932830B2 JP 13497592 A JP13497592 A JP 13497592A JP 13497592 A JP13497592 A JP 13497592A JP 2932830 B2 JP2932830 B2 JP 2932830B2
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仁志 松井
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非線形歪を含むディジ
タル信号を自動的に等化する自動等化器に関し、特に高
密度磁気記録装置の読取ヘッドからのディジタル信号な
ど非線形歪を含むディジタル信号を自動的に等化しそれ
ら非線形歪を除去して原ディジタル信号を忠実に再生す
る自動等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号用磁気記録装置における
信号再生においては、読取ヘッド出力信号の歪を除去す
るために線形素子による線形等化器が従来から用いられ
てきた。この線形等化器は、低密度のディジタル信号記
憶装置における信号再生においては有効であった。しか
し高密度記憶装置における信号再生においては、データ
シンボル相互間の干渉(Intersymbol Interference)に
よる歪(シンボル間干渉歪)が増大するだけでなく磁気
記憶装置固有の非線形歪が大きくなり、従来技術による
線形等化器では歪の除去を達成できない。非線形歪の代
表的例は、読出データシンボルのピーク値の時間位置が
シフトするピークシフトである。
【0003】このようなシンボル間干渉歪や非線形歪を
含む読出出力信号を等化する手段としては、G.Dav
id FORNEY,JR,“Maximum−Lik
elihood Sequence Estimati
on of DigitalSeqences in
the Presence of Intersymb
ol Interference,”IEEE Tra
ns.Inform.Theory,vol.IT−1
8,No.3,May.1972に提案されたビタビア
ルゴリズムを用いた等化器がある。この等化器に用いら
れている手法は、読出出力信号である入力ディジタル信
号に対し種々のシンボル系列における歪を含む推定値信
号を用意しておき、トレリス遷移図上において推定値信
号の総和と入力ディジタル信号のシンボル系列との誤差
の総和が最も小さい推定シンボル系列を等化出力シンボ
ル系列とする方式である。
【0004】この方式は、非線形歪を含むディジタル信
号の等化に高性能を示すが、演算量が多くなり、ディジ
タルVTRのように高密度高速記憶装置の読出出力の等
化には不適である。
【0005】このビタビアルゴリズムによる等化法(以
下、ビタビ復号法という)の演算量を削減する方法とし
て、この手法に後述の判定帰還型等化器の手法を組み合
わせた両者の中間的特性を持つ方式が提案されている
(Alexandra Duel−Hallen et
al,“Delayed Decision−Fee
dback Sequence Estimatio
n,”IEEE Tran.commu.pp.42
8,vol37,May.1989参照)。この方式
は、インパルス応答のプリカーサ成分を含む前半部分は
ビタビ等化法と同様な等化法で等化し、後半部分は判定
帰還型等化法と同様な等化法で等化するようにしたもの
で、演算量を大幅に削減することができるが、等化能力
がビタビ復号法に比べ若干劣ること、除去できる歪が線
形歪に限られることなどの問題がある。
【0006】線形歪のみならず非線形歪も除去できる判
定帰還等化法による等化器も提案されている(Kevi
n Fisher,John Cioffi,and
C.M.Melas,“An Adaptive DF
E for Storagechannels Suf
fering from NonlinearIS
I,”Globalcom 1989 ,53.7.1
参照)。この方式では、入力ディジタル信号に対し種々
のポストカーサを含むシンボル系列における歪を含む推
定値信号をRAMのメモリテーブルに格納しておき、入
力ディジタル信号とRAMにおける推定値信号との誤差
が最も少なくなるシンボル系列におけるシンボルを推定
シンボルとして出力する。この方式は、RAMの内容を
入力ディジタル信号で逐次更新することにより、歪の時
間的変動にも追従できる特徴を有している。しかし、判
定帰還型等化法の性質上、インパルス応答のプリカーサ
成分からの非線形歪は除去できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の非線形
歪を除去できる等化器は、ビタビ復号法を用いた等化器
では演算量が多くなり、ディジタルVTRのように高密
度高速記憶装置の読出出力の等化には不適であり、ま
た、判定帰還等化法による等化器ではインパルス応答の
プリカーサ成分からの非線形歪は除去できないなど、い
ずれも実用上大きな問題点を有していた。
【0008】本発明の目的は、ディジタル信号の高密度
磁気記憶装置からの読出出力に含まれるシンボル間干渉
歪および非線形歪を除去できる等化器を提供することに
あり、特に従来技術によるビタビ復号法に比べ少ない演
算量で同等の等化能力を備えるとともに歪の時間的変化
にも追従できる適応型自動等化器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、M値ディ
ジタル信号(Mは2以上の整数)であってn個のデータ
シンボル(nは1以上の整数)にわたりインパルス応答
の広がるシンボル間干渉による歪を含む入力ディジタル
信号と、この入力信号に対応するMm 個(mは1以上n
以下の整数)の推定値信号の各々と前記入力信号との間
の誤差をそれぞれ表す複数の誤差信号を生ずる誤差検出
器と、前記複数の誤差信号をブランチメトリックとして
ビタビアルゴリズムに基づき等化対象のnシンボル長の
シンボル系列について等化を行い前記入力信号に対する
等化推定シンボルを出力するとともにビタビ遷移図のn
−mシンボル長のパス履歴を等化アドレス信号として出
力するビタビ復号器と、前記ビタビ遷移図に基づく等化
アドレス信号とmシンボル長の遷移シンボル系列とから
成る前記Mm 個の推定値信号アドレスを順次出力するア
ドレス制御器と、前記アドレス制御器から前記Mm 個の
推定値信号アドレスを順次受信し前記推定値信号アドレ
スに対応のMm 個の前記推定値信号を順次前記誤差検出
器へ出力する推定値信号記憶器とを含むことを特徴とす
る。
【0010】第2の発明は、M値ディジタル信号(Mは
2以上の整数)であってn個のデータシンボル(nは1
以上の整数)にわたりインパルス応答の広がるシンボル
間干渉による歪を含む入力ディジタル信号と、この入力
信号に対応するMm 個(mは1以上n以下の整数)の推
定値信号の各々と前記入力信号との間の誤差をそれぞれ
表す複数の誤差信号を生ずる誤差検出器と、前記複数の
誤差信号をブランチメトリックとしてビタビアルゴリズ
ムに基づき等化対象のnシンボル長のシンボル系列につ
いて等化を行い前記入力信号に対する等化推定シンボル
を出力するとともにビタビ遷移図のn−mシンボル長の
パス履歴を等化アドレス信号として出力しさらに修正対
象の第一の推定値信号の修正アドレス信号を出力するビ
タビ復号器と、前記等化アドレス信号および前記修正ア
ドレス信号のいずれかを選択して出力し前記等化アドレ
ス信号を選択した場合は前記ビタビ遷移図に基づいた等
化アドレス信号とmシンボル長の遷移シンボル系列から
成る前記Mm 個の推定値信号アドレスを順次出力するア
ドレス制御器と、前記入力信号および前記第一の推定値
信号を予め定めたアルゴリズムによりプロセスして第二
の推定値信号を出力する修正器と、前記アドレス制御器
から順次受信する前記Mm 個の推定値信号アドレスに応
答して前記推定値信号アドレス対応の前記Mm 個の推定
値信号を前記誤差検出器に順次出力し前記アドレス制御
器から受信する前記修正アドレス信号に応答して前記修
正器へ前記第一の推定値信号を出力し前記第二の推定値
信号に応答して前記修正アドレス信号に基く前記第一の
推定値信号を更新する推定値信号記憶器とを含むことを
特徴とする。
【0011】また、第3の発明は、M値ディジタル信号
(Mは2以上の整数)であってn個のデータシンボル
(nは1以上の整数)にわたりインパルス応答が広がる
シンボル間干渉による歪を含む入力ディジタル信号と、
この入力信号に対応するMm 個(mは1以上n以下の整
数)の推定値信号の各々と前記入力信号との間の誤差を
それぞれ表す複数の誤差信号を生ずる誤差検出器と、前
記複数の誤差信号をブランチメトリックとしてビタビア
ルゴリズムに基づき等化対象のnシンボル長のシンボル
系列について等化を行い前記入力信号に対する等化推定
シンボルを出力するとともにビタビ遷移図のn−mシン
ボル長のパス履歴を等化アドレス信号として出力するビ
タビ復号器と、n−mシンボルをアドレスとするMm
の記憶部を備え前記等化アドレス信号に応答して前記等
化アドレス信号をアドレスとして前記Mm 個の記憶部か
ら前記Mm 個の推定値信号を前記誤差検出器へ出力する
推定値信号記憶器とを含むことを特徴とする。
【0012】さらに、第4の発明は、M値ディジタル信
号(Mは2以上の整数)であってn個のデータシンボル
(nは1以上の整数)にわたりインパルス応答が広がる
シンボル間干渉により歪を含む入力ディシタル信号と、
この入力信号に対応するMm個(mは1以上n以下の整
数)の推定値信号の各々と前記入力信号との間の誤差を
それそれ表す複数の誤差信号を生ずる誤差検出器と、前
記複数の誤差信号をブランチメトリックとしてビタビア
ルゴリズムに基づき等化対象のnシンボル長のシンボル
系列について等化を行い前記受信信号に対する等化推定
シンボルを出力するとともにビタビ遷移図のn−mシン
ボル長のパス履歴を等化アドレス信号として出力しさら
に修正対象の第一の推定値信号の修正アドレス信号を出
力するビタビ復号器と、前記等化アドレス信号および前
記修正アドレス信号を出力するアドレス制御器と、n−
mシンボルをアドレスとするMm 個の記憶部を備え、前
記アドレス制御器からの前記等化アドレス信号に応答し
前記等化アドレス信号をアドレスとして前記Mm 個の記
憶部から前記Mm 個の推定値信号を前記誤差検出器へ並
列に出力し、前記アドレス制御器からの前記修正アドレ
ス信号に応答して前記修正アドレス信号の下位n−mシ
ンボルをアドレスとする前記Mm 個の記憶部から前記修
正アドレス信号の上位mシンボルによって選択された前
記推定値信号を修正器へ出力し、第二の推定値信号に応
答して前記修正アドレス信号に基づき前記第一の推定値
信号を更新する推定値信号記憶器と、(Mm+1 )個の前
記推定値信号から前記修正アドレス信号により前記第一
の推定値信号を選択し前記入力信号と選択された前記第
一の推定値信号を用いて予め定められたアルゴリズムに
より前記第二の推定値信号を出力する修正器とを含むこ
とを特徴とする。
【0013】最後に、第5の発明は、請求項1,2,3
または4において、前記入力信号が2値ディジタル信号
(すなわちM=2)であり、前記nを3、mを2とする
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】次に、本発明の等化動作原理を入力信号のモデ
ル(等化原理モデル)により説明する。この等化原理モ
デルは、インパルス応答のプリカーサ成分が1シンボル
長でポストカーサ成分も1シンボル長である場合を想定
し、さらに等化器への入力信号を次のように仮定する。
【0015】2値符号のデータシンボル系列から成る入
力信号は、図1に示す回路により線形歪が加えられ、さ
らに図2に示す特性を有する非線形素子により非線形歪
が加えられる。この線形歪の加わったインパルス応答信
号系列を図3に示す。さらに、入力データシンボル系列
n に線形歪の加わった出力bn (図1参照)に非線形
歪の加わった出力cn (図2参照)の値を表1に示す。
表1に示すように出力cn は3シンボルan-2
n-1 ,およびan の組合せで決まるので、出力cn
してありうる値は23 =8種類である。
【0016】
【表1】
【0017】図4に示した本発明の等化器の基本的構成
において、RAMテーブル11には上述の表1の内容が
格納されている。
【0018】図5に示す入力シンボル系列a-2〜a
7 “0,0,0,1,1,0,1,0,0,0 ”は歪により図6に示すシン
ボル系列c1 〜c7 “0.1, 1.3, 1.5, 0.4, 1, 0.2, 0
”に変化し、その変化した信号が等化器に入る。
【0019】データシンボルが入力される度に、図4に
示すブランチメトリック生成部12によって、入力シン
ボルan とRAMテーブルからの出力Cn との差の2乗
値がブランチメトリックとして求められる。RAMテー
ブル11からの信号として、上述の表1に示す8種類の
うちの4つが選択される。4つが選択される理由は、ビ
タビ演算部にて、パス履歴により既知となるシンボルa
n-2 を用いることにより、シンボルan-1 ,an の組合
せについてビタビ復号を行う場合と同じトレリス遷移図
で等化が行えるからである。
【0020】ブランチメトリック生成部により求められ
た4つのブランチメトリックはビタビ演算部でビタビア
ルゴリズムに基いた等化を行う。ただしシンボルan-2
は、図7,図8に示すトレリス遷移図において、状態S
n,0 (添字の初めのn は時刻を示し、後の0 はパスメト
リックの状態を示している。)または状態Sn,1 へ接続
されるブランチが状態Sn-1,0 から来ているときは0と
し、状態Sn-1,1 から来ているときは1とする。
【0021】図6のシンボル系列をビタビアルゴリズム
により等化した結果を、ブランチメトリックおよびパス
メトリックの値について表2に、またトレリス遷移図に
ついて図9に示す。
【0022】
【表2】
【0023】今、4つのブランチメトリックをdn,0
らdn,3 とする(dn,0 はSn,0 とSn+1,0 間、dn,1
はSn,0 とSn+1,1 間、dn,2 はSn,1 とSn+1,0 、d
n,3はSn,1 とSn+1,1 間のブランチメトリックを表
す)。図9に示すように、出力c1 (値0.1 )が入力し
た時のブランチメトリックd1,0 は、シンボル系列(a
-1, a0 , a1 )が(0,0,0 )の場合の表1のc1
“0 ”なので、(0.1-0 )の2乗、即ち0.01(表2,時
間1,ブランチ0の値)となる。ブランチメトリックd
1,1 は、シンボル系列(a-1, a0 , a1 )が(0,0,1
)であるため、(0.1-0.1 )の2乗で0(表2,時間
1,ブランチ1)となる。同様にして、全てのブランチ
メトリックの値を求めると表2の時間1から時間7まで
のようになる。
【0024】パスメトリックSn,0 ,Sn,1 は次のよう
にして求める。最初に、S1,0 とS1,1 には0を入れて
おく。S2,0 は、S1,0 +d1,0 とS1,1 +d1,2 を比
較し、小さいを方を生き残りパスとして残し、他方を捨
てる。ここでは、S1,0 +d1,0 =0.1 、S1,1 +d
1,2 =0.81なので、S2,0 は0.1 となり、d1,0 のパス
が生き残る。この操作を繰り返すことにより、図9に示
すような遷移が得られる。最後にトレースバックを行う
ことにより、入力シンボルの判定を行う。まず、S8,0
とS8,1 を比較し、小さい方を選択する。ここでは、S
8,0 の方が小さいのでS8,0 を選択し、更に6シンボル
分過去にさかのぼり、その時のパス(a-1,a0
1 )=(0,0,1 )からa0 =0が判定される。トレー
スバックは無限個のシンボル分行うことが理想的である
が、この実施例の構成では数シンボル分程度行えば充分
であることが知られている。ここでは、6シンボル分の
トレースバックを行う方式で構成されている。3シンボ
ルにわたって等化を行う上述の例は、従来のビタビ復号
法によれば23 =8本のブランチメトリックを要すると
ころを、4本に縮退し、それだけ演算量を削減してい
る。縮退量が大きくなるほどこの効果は大きくなる。一
方、RAM11からのデータは、歪の時間的変化に対し
て、常に最適な等化ができるように値が更新される。即
ち、Rシンボル分遅延した判定出力シンボル系列を修正
RAMアドレス信号とした推定シンボル系列が出力され
る。テーブル修正部はR個前の入力データシンボルc
n-R と修正RAMアドレス信号で示されたRAMテーブ
ルの値を用いて以下に示すアルゴリズムにより演算し、
RAMテーブルの元の修正RAMアドレスに書き込んで
修正する。 X←μcn-R +(1−μ)X ここで、XはRAMアドレスにおけるRAMデータ、μ
は修正係数であり、0以上1以下の値を持つ。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0026】図10は、本発明の等化器を含む磁気記録
回路のブロック図である。書き込み信号13は、書き込
みヘッド14によって高密度ディジタルVTRの磁気テ
ープ17上に記録される。磁気テープ17上に記録され
た信号は、読み出しヘッド15によって電流に変換され
れ、本発明の等化器18に入力される。この読み出し信
号には、上記のとおり周波数帯域が制限されることによ
るシンボル間干渉や非線形特性による歪が含まれてい
る。
【0027】図11に示した本発明の一実施例を示すブ
ロック図において、高密度ディジタルVTRから読み出
された等化器18へのディジタル信号は2値信号であ
り、またデータシンボル間干渉の長さは、インパルス応
答のプリカーサ成分が1シンボル長でポストカーサ成分
も1シンボル長であり、さらに推定値信号記憶器が1つ
の記憶部で構成されているものと仮定する。
【0028】図12のタイムチャートを併せて参照する
と、まず、読出データシンボルすなわち前記線形歪およ
び非線形歪の加わった上記入力ディジタル信号のデータ
シンボルは振幅エンコーダ106により前記入力信号即
ち、前記読出シンボルの振幅のアナログ値を代表するバ
イナリー信号cn に変換される。図13に示すように、
誤差検出器104は推定値信号記憶器101から順次出
力される4個の推定値信号出力を受け、エンコーダ10
6からの入力信号と推定値信号記憶器1からの4個の出
力の各々との誤差を減算器121で算出する。減算器1
21からの4個の誤差信号は、更に2乗演算器122で
その2乗値が求めれられ、レジスタ122A〜122C
に一時的に記憶され、ビタビ復号器105に対してブラ
ンチメトリック(dn,0 、dn,1 、dn,2 、dn,3 )と
して出力される。
【0029】図14に示すビタビ復号器105は誤差検
出器104からの出力をブランチメトリックとし、かつ
レジスタ131からの信号をパスメトリックとして図1
6に示す遷移図に基づいてビタビ復号を行う。図16に
おいて、dn,0 (添字の始めのn は時刻を示し、後の0
はブランチメトリックの状態を示す。例えば、0 は“0
0”を示し3 は“11”の状態を示す。)からdn,3 まで
がインパルス応答のプリカーサ成分と現時点成分から成
る状態“00”から“11”に対応するブランチメトリック
である。Sn,0 (添字の初めのn は時刻を示し、後の0
はパスメトリックの状態を示している。)からSn,1
でがパスメトリックである。各パスメトリックには、生
き残りパスによって決定されたインパルス応答のポスト
カーサ成分(“0 ”か“1 ”のいずれか)が対応してお
り、等化アドレス信号として用いられる。
【0030】再び図14を参照すると、加算器132
は、レジスタ131からのパスメトリックとブランチメ
トリックを加算する。加算器132の出力は比較器13
3で比較され、加算結果の小さい方が選択器134によ
り選択され、再びレジスタ131に格納される。さら
に、各比較器133では、選択した加算器132の出力
に対応した仮判定値を等化アドレスとして各シフトレジ
スタ135に出力するとともに、シフトレジスタ135
の内容の入れ替えを図16のビタビ遷移図に基づいて行
うことにより、シフトレジスタにはパス履歴情報が格納
される。この結果、等化アドレス信号(pn-1,0 ,p
n-1,1 )が出力されるとともに、各シフトレジスタ13
5へは、2状態それぞれに対応するこれまでに受けた受
信信号の推定データシンボルが格納される。
【0031】次に、図14および図15を参照してビタ
ビ復号におけるトレースバック操作を示す。ここで、ト
レースバックは6シンボル分行うものとする。まず、比
較器136は各レジスタ131からのパスメトリックの
比較を行い、最も小さい値を持つレジスタ131を検出
する。次に、その最も小さい値を持つレジスタ131に
対応するシフトレジスタ135に格納された6シンボル
過去の値(qn,0 またはqn,1 )を取り出し、選択器1
37により最も確らしい推定シンボルan-7 として出力
する。また、過去6シンボルから8シンボルまでの3シ
ンボルからなるシンボル系列(an-9 ,an-8
n-7 )は、修正アドレス信号として用いられる。後述
するように、このビタビ復号器105から出力される修
正アドレス信号(an-9 、an-8 、an-7 )と修正器1
02で求めた修正値を用いて、推定値信号記憶器101
の内容が修正される。
【0032】次に、図17を参照すると、アドレス制御
器103は、ビタビ復号器105からの修正アドレス信
号(an-9 、an-8 、an-7 )または等化アドレス信号
(pn-1,0 ,pn-1,1 )とカウンタ151の2ビット出
力を選択して推定値信号記憶器101にアドレス信号と
して出力する。この選択は、図12に示すS1信号のタ
イミングで切り替られる。尚、pn-1,0 ,pn-1,1 とカ
ウンタ出力との組み合せは次の4通り即ち、
(Pn-1,0 ,0,0)、(Pn-1,0 ,0,1)、(P
n-1,1 ,1,0)、(Pn-1,1 ,1,1)である。ここ
で、図9の遷移図をモデルとし、パスメトリックS1,0
およびS1,1 は、ポストカーサの状態として、“0 ”,
“0 ”が対応しているものとする。S1,0のポストカー
サの状態“0 ”が等化アドレス信号としてビタビ復号器
105のpn-1,0 から出力される。誤差検出器104で
1,0 を計算するために用いられる推定値信号を推定値
信号記憶器101から出力するために、アドレス制御器
103は推定値信号記憶器101に、この等化アドレス
信号とアドレス制御器103のカウンタ151からの出
力“00”によりアドレス信号“000 ”を出力する。同様
に、d1,1 を求めるために、アドレス制御器103は等
化アドレス信号“0 ”とカウンタ151からの出力“0
1”により“001 ”を出力する。以下、d1,2 からd
1,3 まで、アドレス制御器103は、“010 ”, “011
”を出力する。
【0033】推定値信号記憶器101は例えばRAM
(Random Accdss Memory)で構成
され、アドレス制御器103からのアドレス信号に応じ
て推定値信号を出力する。推定値信号記憶器101は、
アドレス制御器103の出力が例えば“011”の時は
受信信号のプリカーサ成分が“1”,現在シンボル成分
が“1”,ポストカーサ成分が“0”の状態に対する推
定値信号を出力する。同様に、アドレス制御器103の
出力が例えば“010”の時は上述のプリカーサ成分が
“0”,現在シンボル成分が“1”,ポストカーサ成分
が“0”の状態に対する推定値信号を出力する。推定値
信号記憶器101の構成の一例を図18に示す。次に、
パスメトリックS2,0 を決定するために、ビタビ復号器
105はS1,0+d1,0 とS1,1 +d1,2 を比較し、値
の小さい方を選択する。この場合、S1,0 +d1,0 の方
を選択したとする。この時、S2,0 のポストカーサの状
態は、d1,0 の受信信号が“0 ”であると仮定している
ので“0 ”となる。同様にして、S2,1 のポストカーサ
の状態は、d1,1 が選択されると仮定すると、“0 ”と
なる。以下、同様にしてパスメトリックとブランチメト
リックが計算され、各時間におけるパスメトリック対応
のポストカーサの状態が求まる。
【0034】トレースバックは以下のようにして行う。
【0035】パスメトリックS8,0 からS8,1 までが得
られる度に、比較器136(図15)はS8,0 からS8
,1 のどちらか小さい値を持つパスメトリックを選択
し、6シンボル分さかのぼる。このトレースバックによ
り、d1,1 のパスが確定したとする。d1,1 は、a0
0と仮定しているので、判定出力シンボルとしてa0
0となる。修正アドレス信号a0 ,a-1,a-2によっ
て、推定値信号記憶器101のd0,0 を求めるときに用
いた推定値信号が修正される。
【0036】次に、図19に示すように、修正器102
における遅延器171は、シフトレジスタにより入力信
号を7シンボル分遅延させる。この遅延により、遅延器
171の出力と、ビタビ復号器105からの修正アドレ
ス信号とが同期する。この遅延器171の出力と前記ビ
タビ復号器105からの修正アドレス信号に基づいた推
定値信号記憶器101の出力を用いて演算器172で演
算を行い推定値信号記憶器101の推定値信号を修正す
る。この演算器172の演算方法として、例えば次のよ
うな式を用いる。
【0037】 D←(1−α)×D+α×X (1) ここで、Dは推定値信号記憶器1の出力、αは修正係数
(0≦α≦1)、Xは遅延器12の出力である。
【0038】以上の操作により、プリカーサ成分と現在
シンボル成分とポストカーサ成分の計3シンボルを用い
て非線形歪を含む受信信号を等化することができる。
【0039】図20を参照すると、この図に示したこの
発明のもう一つの実施例においては、推定値信号記憶器
181は複数の記憶部によって構成され、また修正器1
82はビタビ復号器185から修正アドレス信号を直接
に受けるように構成してある。
【0040】図21は、図20の実施例における推定値
信号記憶器181が4個のRAM191から構成されて
いる場合を示す。各RAM191からは、それぞれ並列
にインパルス応答のプリカーサ成分と現在シンボル成分
とポストカーサ成分の状態に対応した推定値信号が出力
され、誤差検出器184および修正器182に入力され
る。
【0041】誤差検出器184は、図22に示すよう
に、22 個の減算器201と2乗演算器202から構成
される。各減算器201は、各記憶部191の出力と入
力信号の差を求め、各2乗演算器202がこの差の2乗
値を求め、ブランチメトリックとしてビタビ復号器18
5へ出力する。ビタビ復号器185では、図11の推定
値信号記憶器101が1個の記憶部で構成されているビ
タビ復号器105と同じタイミングで同じ処理が行わ
れ、最も確からしい推定値と等化アドレスと修正アドレ
ス信号が出力される。また、図23に示すように、修正
器182において、遅延器211で7シンボル分の遅延
を行う。この遅延により、遅延器211の出力信号と、
ビタビ復号器185から出力される修正アドレス信号と
が同期する。修正を行う推定値信号の選択は、選択器2
12でビタビ復号器185の修正アドレス信号の先頭の
2シンボル(an-7 ,an-8 )を用いて4種類のRAM
191の出力の1つを選択する。遅延器211の出力と
選択器212の出力は、演算器213における演算にか
けられ推定値信号の修正が行われる。演算方法として前
述の式(1)と同じ式が適用される。演算器213の出
力Y0 〜Y3 は、修正器182からのan-7 ,an-8
基にして出力される書き込み信号(W0,W1 ,W2 ,W3
により4個の記憶部191の1つへ書き込まれる。この
操作により、推定値信号が更新される。以上の操作によ
り、プリカーサ成分と現在シンボル成分とポストカーサ
成分の計3シンボルを用いて非線形歪を含む受信信号を
等化することができる。この例に示されたとおり、従来
のビタビ復号法が23 =8本のブランチメトリックを要
するのと対照的に、本発明ではそのブランチメトリック
を4本に縮退し演算量を削減する一方、従来のビタビ復
号法と同等の等化効果を有する。歪が3シンボル分より
長い時間領域にわたる場合にはこの効果は大きい。
【0042】さらに、上述の2つの実施例では、VTR
からの入力ディジタル信号は2値のデータシンボル系列
とし、シンボル間干渉の長さは、インパルス応答のプリ
カーサ成分が1シンボル長でポストカーサ成分も1シン
ボル長であると仮定し、現在シンボル成分とプリカーサ
成分1シンボルとをビタビ復号におけるブランチメトリ
ックとして用いたが、等化すべき信号がM値ディジタル
信号(Mは2以上の整数)であり、シンボル間干渉の長
さをプリカーサ成分についてもポストカーサ成分につい
ても任意長に延ばし、かつビタビ復号におけるブランチ
メトリックとして任意長のポストカーサ成分まで含める
ことができることは明かである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の等化器
は、ディジタル信号の高密度磁気記憶装置からの読出出
力に含まれるシンボル間干渉歪および非線型歪を従来例
技術によるビタビ復号法に比べ少ない演算量で除去する
ことができる。すなわち、本発明の等化器は入力信号の
歪み応じて適応的にブランチ・メトリックの数を縮退す
ることができるから、リアルタイム追従処理による等化
演算の処理時間を短縮し、装置の規模を小さくすること
ができるとともに、従来例技術による装置に比べて高速
かつ高価な素子を使用する必要がなくなる効果がある。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の等化動作の原理を説明するための線形
歪発生回路のブロック図である。
【図2】本発明の等化動作の原理を説明するための非線
形歪発生回路のブロック図である。
【図3】本発明の等化器が対象とする線形歪を含むイン
パルス応答信号系列を示す。
【図4】本発明の等化器の基本的構成のブロック図であ
る。
【図5】本発明の等化器に供給される入力ディジタル信
号のシンボル系列であって歪のない場合のシンボル系列
である。
【図6】歪を含む入力ディジタル信号のシンボル系列で
ある。
【図7】本発明の等化器の等化動作説明のためのトレリ
ス遷移図の一例である。
【図8】図7と同様のトレリス遷移図のもう一つの例で
ある。
【図9】本発明によりビタビアルゴリズムに基いて等化
を行った結果のトレリス遷移図である。
【図10】本発明の等化器を含む磁気記録回路のブロッ
ク図である。
【図11】本発明の一実施例のブロック図である。
【図12】この実施例の各部における信号波形である。
【図13】本実施例の一部のブロック図である。
【図14】本実施例の他の一部のブロック図である。
【図15】本実施例のさらに他の一部のブロック図であ
る。
【図16】本実施例におけるビタビ遷移図である。
【図17】本実施例のさらに他の一部のブロック図であ
る。
【図18】本実施例のさらに他の一部のブロック図であ
る。
【図19】本実施例のさらに他の一部のブロック図であ
る。
【図20】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図21】この実施例の一部のブロック図である。
【図22】この実施例の他の一部のブロック図である。
【図23】この実施例のさらに他の一部のブロック図で
ある。
【符号の説明】
11 RAMテーブル 12 ブランチメトリック生成部 13 書き込み信号 14 書き込みヘッド 15 読み出しヘッド 17 磁気テープ 18 等化器 101,181 推定値信号記憶器 102,182 修正器 103,183 アドレス制御器 104,184 誤差検出器 105,185 ビタビ復号器 106,186 振幅エンコーダ 121 減算器 122 2乗演算器 122A〜122C レジスタ 131 レジスタ 132 加算器 133 比較器 134 選択器 135 シフトレジスタ 136 比較器 137 選択器 151 カウンタ 171 遅延器 172 演算器 191 RAM 201 減算器 202 2乗演算器 211 遅延器 212 選択器 213 演算器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】M値ディジタル信号(Mは2以上の整数)
    であってn個のデータシンボル(nは1以上の整数)に
    わたりインパルス応答の広がるシンボル間干渉による歪
    を含む入力ディジタル信号と、この入力信号に対応する
    m 個(mは1以上n以下の整数)の推定値信号の各々
    と前記入力信号との間の誤差をそれぞれ表す複数の誤差
    信号を生ずる誤差検出器と、前記複数の誤差信号をブラ
    ンチメトリックとしてビタビアルゴリズムに基づき等化
    対象のnシンボル長のシンボル系列について等化を行い
    前記入力信号に対する等化推定シンボルを出力するとと
    もにビタビ遷移図のn−mシンボル長のパス履歴を等化
    アドレス信号として出力するビタビ復号器と、前記ビタ
    ビ遷移図に基づく等化アドレス信号とmシンボル長の遷
    移シンボル系列とから成る前記Mm 個の推定値信号アド
    レスを順次出力するアドレス制御器と、前記アドレス制
    御器から前記Mm 個の推定値信号アドレスを順次受信し
    前記推定値信号アドレスに対応のMm 個の前記推定値信
    号を順次前記誤差検出器へ出力する推定値信号記憶器と
    を含むことを特徴とする非線形歪等化用適応型等化器。
  2. 【請求項2】M値ディジタル信号(Mは2以上の整数)
    であってn個のデータシンボル(nは1以上の整数)に
    わたりインパルス応答の広がるシンボル間干渉による歪
    を含む入力ディジタル信号と、この入力信号に対応する
    m 個(mは1以上n以下の整数)の推定値信号の各々
    と前記入力信号との間の誤差をそれぞれ表す複数の誤差
    信号を生ずる誤差検出器と、前記複数の誤差信号をブラ
    ンチメトリックとしてビタビアルゴリズムに基づき等化
    対象のnシンボル長のシンボル系列について等化を行い
    前記入力信号に対する等化推定シンボルを出力するとと
    もにビタビ遷移図のn−mシンボル長のパス履歴を等化
    アドレス信号として出力しさらに修正対象の第一の推定
    値信号の修正アドレス信号を出力するビタビ復号器と、
    前記等化アドレス信号および前記修正アドレス信号のい
    ずれかを選択して出力し前記等化アドレス信号を選択し
    た場合は前記ビタビ遷移図に基づいた等化アドレス信号
    とmシンボル長の遷移シンボル系列から成る前記Mm
    の推定値信号アドレスを順次出力するアドレス制御器
    と、前記入力信号および前記第一の推定値信号を予め定
    めたアルゴリズムによりプロセスして第二の推定値信号
    を出力する修正器と、前記アドレス制御器から順次受信
    する前記Mm 個の推定値信号アドレスに応答して前記推
    定値信号アドレス対応の前記Mm 個の推定値信号を前記
    誤差検出器に順次出力し前記アドレス制御器から受信す
    る前記修正アドレス信号に応答して前記修正器へ前記第
    一の推定値信号を出力し前記第二の推定値信号に応答し
    て前記修正アドレス信号に基く前記第一の推定値信号を
    更新する推定値信号記憶器とを含むことを特徴とする非
    線形歪等化用適応型等化器。
  3. 【請求項3】M値ディジタル信号(Mは2以上の整数)
    であってn個のデータシンボル(nは1以上の整数)に
    わたりインパルス応答が広がるシンボル間干渉による歪
    を含む入力ディジタル信号と、この入力信号に対応する
    m 個(mは1以上n以下の整数)の推定値信号の各々
    と前記入力信号との間の誤差をそれぞれ表す複数の誤差
    信号を生ずる誤差検出器と、前記複数の誤差信号をブラ
    ンチメトリックとしてビタビアルゴリズムに基づき等化
    対象のnシンボル長のシンボル系列について等化を行い
    前記入力信号に対する等化推定シンボルを出力するとと
    もにビタビ遷移図のn−mシンボル長のパス履歴を等化
    アドレス信号として出力するビタビ復号器と、n−mシ
    ンボルをアドレスとするMm 個の記憶部を備え前記等化
    アドレス信号に応答して前記等化アドレス信号をアドレ
    スとして前記Mm個の記憶部から前記Mm 個の推定値信
    号を前記誤差検出器へ出力する推定値信号記憶器とを含
    むことを特徴とする非線形歪等化用適応型等化器。
  4. 【請求項4】M値ディジタル信号(Mは2以上の整数)
    であってn個のデータシンボル(nは1以上の整数)に
    わたりインパルス応答が広がるシンボル間干渉により歪
    を含む入力ディシタル信号と、この入力信号に対応する
    m 個(mは1以上n以下の整数)の推定値信号の各々
    と前記入力信号との間の誤差をそれそれ表す複数の誤差
    信号を生ずる誤差検出器と、前記複数の誤差信号をブラ
    ンチメトリックとしてビタビアルゴリズムに基づき等化
    対象のnシンボル長のシンボル系列について等化を行い
    前記受信信号に対する等化推定シンボルを出力するとと
    もにビタビ遷移図のn−mシンボル長のパス履歴を等化
    アドレス信号として出力しさらに修正対象の第一の推定
    値信号の修正アドレス信号を出力するビタビ復号器と、
    前記等化アドレス信号および前記修正アドレス信号を出
    力するアドレス制御器と、n−mシンボルをアドレスと
    するMm 個の記憶部を備え、前記アドレス制御器からの
    前記等化アドレス信号に応答し前記等化アドレス信号を
    アドレスとして前記Mm 個の記憶部から前記Mm 個の推
    定値信号を前記誤差検出器へ並列に出力し、前記アドレ
    ス制御器からの前記修正アドレス信号に応答して前記修
    正アドレス信号の下位n−mシンボルをアドレスとする
    前記Mm 個の記憶部から前記修正アドレス信号の上位m
    シンボルによって選択された前記推定値信号を修正器へ
    出力し、第二の推定値信号に応答して前記修正アドレス
    信号に基づき前記第一の推定値信号を更新する推定値信
    号記憶器と、(Mm+1 )個の前記推定値信号から前記修
    正アドレス信号により前記第一の推定値信号を選択し前
    記入力信号と選択された前記第一の推定値信号を用いて
    予め定められたアルゴリズムにより前記第二の推定値信
    号を出力する修正器とを含むことを特徴とする非線形歪
    等化用適応型等化器。
  5. 【請求項5】前記入力信号が2値ディジタル信号(すな
    わちM=2)であり、前記nを3、mを2とした請求項
    1,2,3または4の非線形歪等化用適応型等化器。
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